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鮎川晃「働く綺麗なおばさん 美臀に魅せられて」

鮎川晃「働く綺麗なおばさん 美臀に魅せられて」
(フランス書院文庫、2015年1月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

離婚して2人の息子と暮らしていた勇作だが、管理人の恵子と結ばれたのをきっかけに、園長の文子、家政婦の早苗、保護者でハーフの麻里亜、かつての恋人の奈津子と相次いでラッキーな境遇に恵まれ、夢のハーレム生活を送る事に。

【登場人物】

高野勇作
35歳。5年前に妻に逃げられて離婚し、2人の息子を引き取っている。長男は小学2年生、次男は保育園に通っている。恵子が管理人を務める古アパートに暮らしている。

西崎恵子
37歳。親族からアパートを譲り受け、管理人を務めている。亡くなった夫が電気屋だった為、見掛けに寄らず多少の電気工事ならお手の物である。溌剌とした気立ての良い女性で巨乳。

岸本文子
44歳。裕福な家庭育ちで気品に溢れ、保育園を設立した父親から受け継ぎ、子供たちと触れ合う日々を送る。教育に熱意を注ぐあまり男性とは縁が無く、久しく性交渉を行っていない。普段は実用性重視でジャージ姿だが隠し切れないほどの巨乳。

竹本早苗
勇作が週に一度ハウスキーパーとして、部屋の片付けを依頼している家政婦。素性は明らかにされていないが、結婚歴は無い。早い時期から勇作に好意を抱いており、彼の子供たちの為にと考え結婚願望を持つ。

三咲麻里亜
40歳近く?の日英のハーフ美女で現在は補正下着のモデルを務めており、5年前に離婚しひとり娘と2人で暮らしている。勇作と同じく文子の保育園に娘を預けており、書類を記入して貰う為に文子から頼まれマンションを訪ねる事に。

藤野奈津子
38歳。勇作が高校に入ったばかりに知り合った街道沿いの弁当屋のひとり娘。勇作とは6年付き合ったものの破局し、5年前に別の男と結婚したが、勇作が忘れられず2年で別れてしまっている。

【展開】

ある夏の日部屋のエアコンが壊れた為交換を余儀無くされるも業者の手配が付かないので、急遽恵子が取り付け工事を行う事になった。恵子の意外な面に感心しつつも、タンクトップから覗かせる乳谷やむっちりした脚に見とれる勇作。
不躾な視線に怒った恵子は勇作を自室に連れて行くと、作業が捗らないから勃起を鎮めてあげると告げお口で慰める。それで治まらない勇作の精力に惹かれた恵子は自ら相互奉仕を望み、乳間で1回、更に体位を変えながら情交を結ぶのだった。

数日後出勤がてら次男を保育園に預けに行った勇作は園長の文子と話していると、子供たちに纏わり付かれた弾みで彼女のジャージズボンが脱げて極小パンティを見てしまい気まずい思いを抱き彼女を避けるようになる。
ある晩いつもより遅く次男を迎えに来た勇作は園長室を尋ねると、ひとり遊びに興じる文子を目の当たりにする。謝罪する勇作に対し、文子から魅力的だと思うのなら抱いて欲しいと迫られ、呼び出しの電話もそっちのけにして何度も繋がるのだった。

ある週末に子供たちを実家に遊びに行かせ恵子と管理人室でしっぽりとしていた勇作は、早苗が来ていると知り慌てて部屋に戻るが、万事休すで先に部屋に来ていた早苗に見付かり子供たちの教育に良くないと叱られる。ところがその流れから突然前から好意を抱いていたと告白され、恵子との情交の痕跡に気付かれながらも口唇奉仕を受ける。
数日後早苗の申し出で休みの日に家事をしてくれる事になり勇作が帰宅すると、何故か彼女は裸エプロンで待ち受けていた。帰宅を待つ内に眠っている子供たちをよそに、誘われるままにシンクで後背位で交わった勇作は調子に乗り彼女を駅弁スタイルで繋がりながら部屋を歩き回り精を放つのだった。

ある日情交を重ねる文子から麻里亜の部屋を訪ねて書類を記入させて欲しいと頼まれた勇作は、マンションにやって来るなりバスローブ姿の麻里亜と対面する。中には補正下着を付けている彼女の姿に挑発され、意気投合してしまう勇作。
始めは下着を付けたまま交合している内に卑猥な英語の交じった喘ぎ声を聞かされると下着を脱がせたいという衝動に駆られ、想像した以上のダイナマイトボディを目にすると勇作は5時間近くも彼女と肌を重ねるのだった。

こうして日替わりで4人と付き合うようになった勇作だが一人に決められず、彼女たちも重荷にはなるまいと結婚を切り出さずにいた。そんな中早苗と逢う予定だったのが彼女の体調不良で送る羽目になり、帰りに奈津子の弁当屋に向かおうと思い付く。
結婚したと聞かされていたかつての恋人と再会した勇作は奈津子の口から今でも忘れられないと告白され、弁当屋の忙しい時間を縫って2階の彼女の部屋で再び愛を交わし馴染んだ女体の柔らかさが増したと実感するのだった。

1年が過ぎたある秋の日、相変わらず優柔不断な勇作は結論を出せずに5人と毎日のように関係を続けていたが、次男の運動会で親子競争に参加すると彼女たちの声援を受けながら結論を急ぐ事はないと決意し、先頭でゴールテープを切るのだった。

【レビュー】

創刊30周年の節目を迎えた2015年のフランス書院文庫から早速初出の作家が登場している。新刊に付いている「帯」の煽り文句を見ればおおよそ察しは付くもので、本作も「新人作家デビュー」などとは表記されていない。

「」を使って平仮名で擬音を描写するねちっこくもいやらしさを感じさせる独特の文体は言うまでも無くあの既出のベテラン作家の手によるものだが、その潔いまでの遊び心に満ちたお気楽な展開を見るとあまり深く考えない方が良さそうである。

勇作という主人公の名前にちょっとした電気工事ならお手の物という管理人との展開、素性が分からない家政婦、英語混じりのオーバーアクションが頻発するハーフ美女など他作品から影響を受けたお遊び要素を内包した本作。

1人1章ずつ、早苗が登場する辺りからは他のヒロインとの約束で情交を交わした後などバリエーションが増していくが、基本に忠実な紋切り型の各個撃破タイプなので、やはり深みはあまり感じさせないのは致し方無い所。

個人的には折角ペンネームを変えたお遊びならヒロイン三人位で常に複数プレイのハーレム作品を描くなど、「元の名前ならやらない」作風にトライしてみても良かったのかな…という気もしなくはない。
ただ2000年代後半の楽しくライトな路線の黒本の雰囲気を思い起こさせるという意味では、なかなかの傑作だと言えよう。
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tag : デビュー作品 社会人主人公 熟女限定

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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