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辻堂楓「親戚の美しいおばさん」

辻堂楓「親戚の美しいおばさん」
(フランス書院文庫、2014年10月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みの1週間大叔父の法事の為、母の実家に帰省する事になった淳太は、かつて幼い時に可愛がってくれた叔母の蓉子や親戚の桐子、女中の奈津江と再会し思い出に浸るが、下半身は子供のままという訳には行かず反応してしまい淫らな関係に至るが…。

【登場人物】

中山淳太
18歳。高校3年生。造り酒屋を営む実家の直系である母親は奔放な性格で早々に離婚した挙げ句に跡を継ぐ気は無く、淳太を残して海外で働く事になり、夏休みの最中に大叔父の法事に参列する為に13年振りに帰省する事に。童貞

蓉子
38歳。淳太の母方の叔母に当たり、夫を亡くしていて子供は居ない。現在は姉に代わって桐子と共に実家の造り酒屋を守っているが、跡取りである淳太に対しては相応の敬意を持って接して来る。Dカップでメリハリの付いたグラマラスな身体付き。

本郷桐子
41歳。淳太の祖父の妹の娘に当たる。中山家の敷地の離れに暮らしているが、夫は長期の海外出張中で夜の営みはご無沙汰の様子。身長163cmで蓉子よりは丸みを帯びているが、魅力的な女性。

庄田奈津江
32歳。淳太が幼い頃から女中として働いている一方で、既に男性の機能は無くしているものの一族の長である淳太の祖父と夜毎蜜戯を交わしている。
淳太に対しては憧れの年上のお姉さん的な存在で、小柄な割にFカップのバストを始め男好きのする肢体だが、蓉子や桐子からは好意を利用して中山家を乗っ取る気ではないかと警戒されている。

【展開】

母の実家に帰省した翌朝目覚めた淳太は、起こしに来た蓉子に勃起を見られ、手で慰めてもらおうとして一度は中断を余儀無くされるも、酒蔵で続きを迫り口唇奉仕してもらう。
その晩奈津江と祖父の関係を知った淳太は思わず声に出しながら自慰に浸っていると、トイレに起きた蓉子に気付かれ女体を披露して貰った後にセックスを迫り交合に至る。

翌日奈津江の仕事ぶりを見ていた淳太は、蓉子との約束を反故にして後ろから抱き付き素股で精を放出する。更に外に出ている時に土砂降りにあい雨宿りをしようと小屋に入ると、先客の奈津江に再び肉交を迫ってしまう。

翌日雨に濡れたせいか熱を出して桐子の看病を受けていた淳太は直ぐに体調を取り戻し、一緒に入浴した彼女の裸体に反応するが、桐子は他の2人とは駄目だと念を押した上で浴室でのパイズリや、更には離れの自宅でセックスし膣内射精を受け入れる。

一方で淳太は試飲会の帰りに和服姿の蓉子と屋外で交わったり、蜜戯に浸る奈津江と祖父の行為を覗いたのを見咎められて寝室で交わったりと関係を深めつつも、夏祭りを迎えた翌日の晩には奈津江と密会し境内で繋がり合う。

その晩は滞在予定の1週間が終わろうとしており再び奈津江に迫って寝室で行為に及んだ淳太だが、すぐさま蓉子に見付かると奈津江に見せ付けるように激しい腰振りに翻弄され精を搾り取られ、更に桐子が合流し朝まで饗宴を繰り広げる。

翌朝寝不足なままバスに乗り居眠りしていた淳太はいつの間にか隣に蓉子が座っているのに気付き驚くが、彼女は帰国するまでのお目付け役を姉から頼まれたので宜しくと悪戯な笑みを浮かべるのだった。

【レビュー】

今年3月にデビューした作家の2作品目だが、デビュー作品で述べた通り、本作を読み進めていく中でベテラン女流作家の作品で間違いないと確証を得た為、今後はその方向でレビューしていきたい。

毎作品とも主人公のスタンスはほぼ同じで、性欲に忠実な一方で簡単に約束を反故にしたりと共感をしずらいタイプだが、ヒロインたちは主人公に好意を抱いているのもあって、少々強引かつ稚拙なアプローチな割には寛容的である。
この辺りは作者の創作観なのだから何度も指摘し直す必要は無いのだが、主人公は没個性的な反面でヒロインたちは寛容の中にもそれぞれに恥じらったり、計算高かったりなどと魅力的な要素を持っているのがポイントと言える。

本作では利己的な母親の代わりに幼少時に育ててくれた3人の年上女性、特に叔母の蓉子とマドンナ的憧れを抱く奈津江とのせめぎ合いに親戚の桐子もが絡む形で、あらすじでの蓉子と桐子というのとはやや趣が異なる。
作中では憧れの女性である奈津江が祖父のお手付きだったと知り、寝盗るとまでは言えないものの一種の達成感を味わえる点ではこれまでとは少々違う構図だったし、ワンパターンになりがちの作風に彩りを加えている。
メインの蓉子は当初から主人公に甘えさせるというスタンスで、始めは主人公の性欲の強さに腰の引ける場面も有ったが、終盤は小悪魔的な一面も覗かせていて興味深かかった。
桐子は「第3のヒロイン」的な立場で中盤に見せ場を作るものの、蓉子のように甘えさせるスタンスとしては弱いし、奈津江に対抗するならするで蓉子との3Pを挟んでからでも良かったかもしれず、中途半端なのは否めない。

甘え口調で誠実さに欠ける主人公の行動形式は些か反感を持ってしまうのだが、工夫次第ではショタコン気味の作風や青年会社員の成り上がり作品にも向いていそうなので、今後の動向に注視したい。
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tag : 高校生主人公 童貞 熟女(40代)

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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