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安藤仁「熟女 溺れ、溺れて…」

安藤仁「熟女 溺れ、溺れて…」(フランス書院文庫、2012年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

大学受験に失敗した龍彦はある日義母の佳奈子から童貞かどうか尋ねられ、挑発的な態度で情交を迫られて初体験を果たす。しかし叔母の志摩や奈津子からも誘われる中で、龍彦は誑し込まれたのではと疑問を抱く事に。

【登場人物】

倉田龍彦
19歳。この春の大学受験に失敗し、予備校に通っている。義母の佳奈子や義姉と同居し始めてから2人を女性として意識し始めており、勉強に手を付けられずにいる。父親は画家で放浪の旅に出ていて不在がち。童貞

倉田佳奈子
39歳。1年前に龍彦の父親と再婚した。亡くなった前夫の連れ子に当たる娘が居る。龍彦が受験に失敗したのは自分のせいではないかと気に掛けていた。
和服の似合う淑やかな雰囲気を醸し出す熟女だが、放浪がちの夫とはセックス出来ず、居ても玩具で弄ばれ欲求不満に陥っている。

片桐志摩
38歳。龍彦の叔母で巣鴨に在住し、5年前に病気で夫を失っている。エキゾチックな顔立ちに、スレンダーながらも大きな乳房と熟れたヒップをした若々しく魅力的な女性。Fカップ。

一色奈津子
36歳。龍彦の叔母で国分寺在住。夫は勤めていた商社を辞め、現在はNPO法人の仕事で2年近くスリランカへ長期出張している。小柄ながらも豊満な体型で女性らしい丸みを帯びている。

【展開】

春休みで勉強に手を付けられずにいる龍彦は、ある日父親が散歩に出ている合間をみて部屋を訪れた佳奈子から、実母の法事の際に2人の叔母と共に龍彦が童貞かどうかを話していたと挑発的な態度で迫られ戸惑うが、彼女に押し切られて童貞を喪失する。

3日後龍彦は和装の佳奈子と一緒に外出するが、着崩れを直したいとホテルのツインで休憩する事になるが、ローターを差し出した彼女から父親と同じように後ろの穴に挿れて欲しいとせがまれ、四つん這いになった彼女と交わるのだった。

予備校の帰りに巣鴨の志摩の元を訪ね佳奈子から託された品物を渡した龍彦は勉強に手が付かないと彼女に悩みを相談する内に童貞だと断定され、佳奈子とは経験済みなのを隠して志摩の秘所を見せて貰った後対面座位で繋がる。

数日後体調を崩し寝込んでいた佳奈子の頼みで身体を清拭する事になった龍彦だが、それで済む筈も無く松葉崩しで交わり予備校に向かう。
授業を終えて義姉の美雨からデートに誘われた龍彦は一緒にホテルへ向かうも寸前で怖くなり自宅へ逃げ帰るが、待ち構えていた佳奈子に誘われると嫌な現実から逃れるように正常位で繋がり、激しい腰使いで始めて膣内射精を果たす。

心身の病で療養するため佳奈子が帰郷し、義姉と2人きりで顔を合わせづらくなった龍彦は志摩の誘いのメールを見て3日振りに外出し巣鴨に向かうと、義母の居ない寂しさを志摩にぶつけるが如く立位から駅弁スタイルで繋がる。

国分寺へ向かう電車の中で奈津子を見掛けた龍彦は、自宅に招かれるなり明け透けに欲求不満だとほのめかす叔母に触発され強姦まがいに迫るが、途中で怖じ気付いてしまうものの奈津子の誕生日だからと押し切られ結合を果たすのだった。

奈津子や後から誕生パーティーに合流した志摩とも再び関係した龍彦だが3人に上手く誑し込まれたのではと疑念を抱き、数日後帰宅した佳奈子に疑問するもののとぼけられてしまい、自分が叔母たちの誘いに乗らなければと決意する。

翌週佳奈子の誘いで温泉旅行へ出掛けた龍彦は旅館で早速一戦交えた後でうたた寝していると、志摩と奈津子が現れ2人がかりで情交を迫られる。乱交に参加せず様子を見守る佳奈子の意地らしい態度を見た龍彦は、改めて義母への想いを強めるのだった。

【レビュー】

廣済堂文庫からコンスタントに「花びら」シリーズなどを出版している人気作家のフランス書院文庫でのデビュー作品
レーベル毎に読者層も異なる中で、フランス書院文庫では少年主人公による誘惑作品が主流という事からか、恐らく何かしら参考にした作品を模したのかもしれない。
元々社会人主人公と熟女という路線で描いていた作者に取っては勝手が違うせいも有るだろうけど、全体的にぎこちない展開でどうしても取っ付きにくい印象が拭えない。

大学受験に失敗した主人公の龍彦に自信を付けさせようと、義母の佳奈子が叔母の志摩と奈津子と組んで性のレッスンをしていくという設定は魅力的なのだが、肝心の龍彦が引っ込み思案なのである。
まだやりたい盛りの年齢の割には今どきの草食系なのかもしれないが、折角熟女たちが段取りを整えているのに、妙に分別臭く猜疑心が強過ぎるのは流石に官能小説の主人公としては疑問符が付いてしまう。

確かに熟女3人とも誘惑するきっかけは唐突過ぎる所も否めないし、近親者だから最初は躊躇するのは無理からぬ話だが、情交に及ぶ度に「これは良くない」では不自然だし、これを熟女に対しての焦らしのテクニックとも考えにくい。

ヒロインたちの誘うシチュエーションは主にショタコン気味の愛情の注ぎ方で決して悪くは無いが、主人公の反応でかなり損しており勿体無いと思う。

【参考作品】

同じ作者の2作品目だが、基本的な流れは変わっていない。果たして今年3作品を出すかどうかは気になるが、本来得意とする青年主人公の作品で見てみたい。

安藤仁「美熟女旅行」
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tag : デビュー作品 大学生主人公 童貞 母子相姦

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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