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岡部誓「レオタードと腋の下 薔薇と百合」

岡部誓「レオタードと腋の下 薔薇と百合」(フランス書院文庫、2008年7月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みを機に兄の圭太と妖しい関係に陥った菜帆は、憧れの先輩である優莉花に見抜かれ、次第に百合の世界に嵌まっていくが、それは彼女の姦計の序章に過ぎなかった。

【登場人物】

安田圭太
18歳。大学受験に失敗し、現在は予備校に通っている。色白で頼りなさげな青年。両親の離婚に伴い菜帆と共に画家の母親に引き取られたが、現在は夏休みを利用して欧州へ旅行している。童貞。

安田菜帆
17歳。圭太の妹で高校3年生。優莉花の後輩。新体操部のキャプテンだったが、実績は県大会止まり。進路に思い悩み、画家を志そうと試みている。ショートカットが似合う溌剌とした美少女で、同世代の娘たちより豊かなバストの持ち主。処女。

澤崎優莉花
20歳。新体操界のエースで現在は女子体大に通う2年生。菜帆の先輩に当たり色々と気に掛けていたが、夏休みを機に演技に艶の掛かった彼女に興味を持ち自分のペットにしようと言葉巧みに近付く。モデルのようにスラッとした瑞々しい肢体。

澤崎知永子
40代半ばと思われる優莉花の母。乗馬を嗜み上品ながらも気さくな性格で、茶色のボブカットの若々しい女性。夫は海外で事業を興しているが、もう何年も家に帰っていない。

【展開】

部活を引退し母親代わりに圭太に甲斐甲斐しく世話を焼く菜帆は、ある晩寝付けずに漫画を借りようとして兄の部屋を訪ねると、そこで自分のパンティの匂いを嗅ぎながら自慰に浸る姿を目撃する。
翌日気まずさを紛らわす為菜帆は圭太にヌードモデルになって欲しいと頼むが、禍々しく勃起したペニスを見せ付けられ興味の向くままに手で射精に導くと、更に夕飯の支度をしている途中で兄の要求に従い口唇奉仕するのだった。
数日後誰もいない学校の体育館でレオタード姿で練習し汗を流す菜帆の前に優莉花が現われ、言葉巧みに自宅へ誘われる。菜帆は飲まされたアルコールの影響も有り兄との関係を自白させられ、彼女のしなやかな指や口で愛撫され絶頂に導かれる。

数日後優莉花は菜帆を使って圭太を自宅に招くと勃起治療薬を盛って勃起させ寝室で菜帆と共に口唇奉仕し、菜帆に飲精させて兄妹の痴態に満足すると、菜帆を後ろ手に拘束して言葉なぶりにしながら目の前で圭太を誘い童貞を奪う。
優莉花は催淫剤の影響で為すがままの菜帆を浴室に連れて行くと服従の証として飲尿させ、口直しに再び催淫剤を仕込んだワインを飲ませると、圭太に妹の秘所を愛撫させて菜帆の口からセックスしたいという言葉を引き出し兄妹を一つに結ばせてしまう。

数日後予備校の帰りに澤崎母娘に誘われた圭太は高原のリゾートマンションに連れて来られて知永子と2人きりにされ、若い男に興味津々の彼女の優しい指遣いで会陰部を愛撫され何度もドライオーガズムに導かれた後、騎乗位で交わり深い絶頂を味わう。
一方優莉花の誘いで彼女が通う大学の練習所に連れて来られた菜帆は、憧れのコーチの前で思い掛けず演技を披露する。コーチから色良い返事を貰った優莉花は、菜帆や圭太と続くこれからの楽しい日々に思いを馳せるのだった。

【レビュー】

1995年にかつてのフランス書院文庫新人賞(第2回)を受賞しデビューした作者で有るが2001年からは創作ペースが落ちていき、2005年に久々の登場となった。1作品を挟んで近2作は「少年愛と百合」をミックスした倒錯色の強い作品となっている。
タイトルは「レオタード」や「脇の下」といった性的なフェティシズムを意図し主人公が変態的な行為に及ぶのかと想像したが、実際には後半の「薔薇と百合」の部分がクローズアップされた百合要素が主である。

最初の3章は安田兄妹が2人きりの生活を続けていく中で次第に相姦へ嵌まっていく姿が描かれており、兄妹が悶々と悩みを抱える様は非常に良かった。
途中から優莉花が加わり、一見すると百合要素を押し出して菜帆を籠絡してから次は自己の欲求不満を満たす為に圭太も誘惑した様子だが、
どちらかと言えば優莉花の狙いは菜帆でメインディッシュと考えた方が納得のいく所かもしれない。
従って終盤に母親の知永子と主人公との絡みはオマケのような扱いとは言え個人的には好きなシチュエーションだが、前戯に重きを置いているせいか工夫の余地は有ったのかなとは思う。

【トラックバック】

愛好家Sさんのブログ「官能小説★綺羅光作品テイスト」においても、本作をご紹介なさっています。

1585『レオタードと腋の下 薔薇と百合』
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主人公の年齢

主人公の年齢の記載が特に参考になりました。
主人公が小学6年から高校2年までの官能小説が好みなので。

主人公の年齢

にゃらです。コメントありがとうございます。

>主人公が小学6年から高校2年まで

最近は自主規制の一環なのか、18歳未満の主人公やヒロインの場合は学年は記載しても年齢はぼかしてしまいますよね。
自分も主人公の一人称が「僕」の方が、誘惑官能小説らしくて良いとは思います。

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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