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小日向諒「女医とナース【淫虜(とりこ)】」

小日向諒「女医とナース【淫虜】」
(フランス書院文庫、2012年5月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年8月4日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

女医とナース【淫虜】
小日向 諒
フランス書院
2014-06-20




【あらすじ】

外科医の隼人は同僚で小児科医の澪が泥酔して倒れている所を介抱するが、彼女の事情を聞き懇願されて抱く事に。一人前になるまではと恋心を抑えセックスフレンドに徹していたナースの美咲も2人の関係に気付き参戦する。


【登場人物】

吾川隼人
32歳。市立病院に勤める消化器担当の外科医。兄妹たちがおり、特に優秀な兄2人と比べられる人生を送ってきたせいかやや卑屈な所も有るが、性格は真面目で聞き上手なタイプ。但し性欲は人並み以上で連戦も出来る様子。

小宮澪
29歳。隼人と同じ病院に勤める有能な小児外科医。黒髪で背が高く凛とした風貌は麗人を思わせる。家庭の経済環境が思わしくなく、苦労して医師になった為男に全く縁が無かった。隼人に対しては院長の遠縁に当たる縁故採用との噂を鵜呑みにしたせいか、きつく当たる事が多かった。Gカップの処女。

綾瀬美咲
24歳。バイタリティ溢れる着任2年目の看護師。ツーサイドにした髪型に愛嬌のある風貌と、その幼さに反するFカップの双乳の持ち主。仕事で壁にぶつかり隼人に相談に乗ってもらって以来1年近くセックスフレンドの関係だが、一人前になってからと決意し隼人の告白を断っている。


【展開】

徹夜明けで手術を終えた隼人は病院の屋外のベンチで一服していると、出勤してきた美咲に声を掛けられデートの約束をするが、その後やって来た澪に感情のこもらない口調で喫煙を注意されてしまう。隼人は彼女の言い分はもっともだと承服するが、一方的に嫌われていることに複雑な思いを拭えずにいた。

その晩隼人は宿泊するつもりでホテルのスイートルームを予約し、セパレートストッキングだけ穿いた美咲を抱き、二回戦は背後から貫いて絶頂へ導く。しかし夜の街に繰り出そうとした時に、酔い潰れている澪を見付けて部屋に連れ帰る羽目になる。案の定目覚めた澪は警戒心剥き出しだったが、自分に非があると分かって退出しようとした隼人を呼び止める。自分の経緯を話し自嘲する澪に対し、隼人は矜持を削ぐことは言うなと返すと、ならば女としての魅力があるのなら抱いて欲しいと求められる。
全幅の信頼をおき素直すぎる澪に対し隼人は名前を呼びながら服を一枚ずつ脱がせていくと、彼女が実用性重視でサスペンダーストッキングとローライズのショーツを穿いているのを見て、これはエロいと告げて羞恥を与える。そして正常位で処女を奪うと、よがり狂った姿を見たいと告げて絶頂へ導くのであった。

初夜から1ヵ月が経ち美咲との関係を包み隠さず話した上で澪との付き合いを始めた隼人であったが、一方で美咲には都合が付かないと逢わぬようにしていた。久し振りに院内で隼人と再会した美咲は、澪の態度の軟化と隼人だけには厳しいとのナースたちとの噂話から、二人に何かあると察知する。その頃澪は隼人に手作り弁当を振る舞おうと病院の屋上に連れて来るが、二人ともまだ時間があると分かり、貯水槽の陰に隠れて口唇奉仕や立ちバックでの情交に及んでしまう。

その日の夜特別個室で美咲と逢う約束をしていた隼人は、澪と正式に付き合うため彼女には別れを告げようとやって来る。しかし美咲から彼女に昇格させて欲しいと先手を打たれ、澪へのライバル心を抱きながらもストッキング越しに脚でペニスに刺激を与えて射精させられる。そして美咲はシームを破いて股布をずらすと騎乗位で交わるが、隼人もされてばかりではと腰を突き上げて反撃し膣奥に中出しをするのだった。

その翌日美咲は澪と喫茶店で会う約束をし宣戦布告するが、澪も互いに見ている前で隼人に振られるのなら納得がいくと取り決めを要求し、その二日後の休日に二人が隼人の部屋にやって来て承服させてしまう。そんな三人での関係も年末を迎え、ホテルのスイートルームで隼人は衣装を交換した美咲と澪の姿に興奮すると、まず美咲が前戯の一貫で澪にレズり始めて絶頂へ導く。
隼人はそんな澪の乱れたナース姿を見て馬乗りになるとイラマチオ同然に腰を遣い口内へ射精し、今度は美咲が自慢の巨乳を使ったパイズリフェラで二度目の射精に導く。そして隼人は二人が望むどちらかを恋人にするということは到底無理だと思い、彼女たちをまとめて愛そうと決意すると、二人を交互に貫き中出しする。

そして一年後病院を出てクリニックを開業した澪に隼人と美咲が付いていく形となり、経営も軌道に乗って来たある日、隼人は二人の恋人を孕ませようと禁欲していた性欲を開放する。澪と美咲も隼人の子を身籠ることを夢想し、終わらない性交を重ねるのだった。


【レビュー】

前作「淫蕩る… 隣のおばさん・隣の美娘」がフランス書院文庫らしい隣人との母娘丼を題材にしたのに対し、本作はより大人の登場人物が彩る官能作品である。32歳のこれといって特徴のない医師が、29歳のクールな天才小児科医と24歳の愛らしいナースそれぞれの内面を知り、性的には少々Sっぽい嗜好を交えて絶倫ぶりを発揮している。自ら優秀でないと知っているだけに、主人公は二人の悩みごとに対して特に気の利いたことは告げていないものの、それが却って嫌味にならない部分でもある。

小児科医はこれまで勉学と仕事に打ち込み、お見合いを通じて生真面目過ぎる性格を変えたいと願い、主人公の介抱を受けたのをきっかけに自らの被虐性に気付いていく。情交描写の過半は彼女とのものであるが、先述の通りセックスの時はSっ気が強くなる主人公との相性は抜群と言えるのかもしれない。

一方のナースは職務のつらさを打ち明けて悩みを克服しており、それでも主人公のセックスフレンドでありたいと一旦告白を断ったのは、芯にある真面目さに裏付けされているのかもしれない。その中で憧れの女医が主人公とデキていることを知って自らも主人公の恋人への格上げを宣言するが、その中でバイセクシャルの気も出し始めているところが面白かったと思う。

本作は小日向流の主人公像を踏襲しながらも、それぞれが抱える闇の部分にも焦点を当てたストーリー性の強いものである。本作以降も「その後」を描いて締めており、あえて結論をボカすことの多い中で独自性を出していると思う。


※本作でのリンク:吾川隼人の友人は、「姪姉妹【寵愛】」の天海亮二です。冒頭で二人が飲みに行くところまで行ったものの、緊急手術で呼ばれやむなく隼人が病院へ戻るという記述があります。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2012/4/23 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。院内でもひときわ目立つ黒髪と艶やかな美脚で、男の視線を釘付けにする気高き女医・小宮澪。あどけない容姿と不釣り合いな豊乳がたまらない、瑞々しい若さが魅力の新米ナース・綾瀬美咲。勤務中には見せない僕だけが知っている裏の顔。年下の女医が、小悪魔ナースが、美しき愛獣に!(引用元:Amazon)★★★★★ 単にカラダを重ね...
女医とナース-淫虜〈とりこ〉(著:小日向諒、フランス書院文庫)








2016年8月には9作品目に当たる新刊が刊行されます。




「『おとなのお勉強』の時間はこれからよ」隣家の女子大生にたっぷり施された初体験学習。
キスの仕方、おっぱいの触り方、××の愛し方……セックスの基本から応用まで教わった直海は、
36歳の熟女肉、24歳の処女肉で「実践」しようと……遙奈、雪音、透子――三人の特別な年上家庭教師!
(公式あらすじより)



あらすじから伺えるのは、18歳の遙奈が最初に主人公の手解きをするものと思われます。24歳のナース雪音は処女らしいのですが、ナースといえば「女医とナース【淫虜】」とも繋げやすそうです。果たしてどうでしょうか?
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tag : 社会人主人公

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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