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宮坂景斗「禁忌交姦 僕の母は友人のもの、友人の姉は僕のもの」

宮坂景斗「禁忌交姦 僕の母は友人のもの、友人の姉は僕のもの」(フランス書院文庫、2014年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

互いの母親と姉に関心を抱いていた翔と龍也の2人の少年は媚薬を仕込んで発情させた上で、翔は言葉巧みに、龍也は直情的に関係を迫り交合へ至る。しかし無邪気な少年たちの欲望はそれに留まる訳も無く…。

【登場人物】

矢野翔
真理の息子で、中性的で華奢な印象を与える成績優秀なローティーンの少年。見た目の天真爛漫さとは裏腹に、自慢の巨砲と性技で年上女と豊富な経験をしている。処女である真理に関心を抱き、母親に興味を持つ龍也を丸め込み交姦を計画するが…。

飯島龍也
翔と同い年で従兄に当たる。7年前に両親を亡くしてから姉の美雪と2人で暮らしている。翔とは対照的に腕白で粗野な口の利き方をするが、勉強の出来が悪い分スポーツに励みがっしりした体躯でそれに比例した偉容の持ち主。

矢野真理
34歳。翔の実母で飯島姉弟に取っては叔母に当たり、翔が幼い頃に前夫と離婚している。一代でアパレルメーカーを立ち上げたキャリアウーマン。かつては自身がモデルを務めていただけに、卓越した美貌とナイスバディの女性。

飯島美雪
25歳。龍也の実姉で図書館司書の職に就いている。身長165㎝でHカップと魅力的な肢体だが、男性恐怖症で声を掛けられないようにする為敢えて魅力を相殺するような服装をしている。処女。

【展開】

母親と姉にそれぞれ媚薬を仕込んでから1ヵ月間、すっかり発情した2人の隠し画像をオカズにオナニーする翔と龍也は、彼女たちを犯そうと計画する。

龍也の不在を狙い矢野家に上がった翔は、思春期を迎え自分に懐かなくなったと話す美雪に抱き付くと自分の恋人になって欲しいと告白し、寝室に舞台を移すと正常位で彼女の処女を奪い悪魔の本性を見せるが、美雪はそれに気付けずに失神する。

一方時を同じくして飯島家にやって来た龍也の告白を受けた真理は少年らしい態度を見せる彼の願いを無下に出来ないと恋人ごっこをしようと申し出るが、主導権を奪われ素股から立て続けに交合へ至り失神させられてしまう。

美雪とのデートを楽しんだ後に飯島家に戻って来た翔は彼女にバイズリフェラをさせてマーキングした後、示し合わせたタイミングで龍也と交合している最中の真理と電話で会話させて互いの羞恥を煽るのだった。

ある晩大事な話が有ると真理を呼び出した美雪。恋人として紹介された翔の仮性包茎の汚れたペニスを口で清めるのを見て密かに真理は嫉妬を抱くが、そこに龍也が現れ互いの姦係を暴露されてしまう。
幼い恋人に翻弄されすっかり腰砕けになった真理と美雪。自分で身体を動かすのもままならない内に2人は四つん這いにされ、恐れていた新たな交姦儀式の幕が上がるのだった…。

【レビュー】

今も有るかは不明だが、デビューしてから3冊以内に重版を出す事が求められる「3冊ルール」をクリアし、無事4冊目を刊行するに至った作者の新作は「互いの母親と姉を交換する」という意欲作となった。タイトルはあまりにストレート過ぎるかも。
一昔前で有れば高竜也氏が得意とした「交換もの」を現代風にアレンジ(情交描写を増量)し、更に作者のセールスポイントでもある「ローティーンの少年と関係するインモラル」を味付けに加えている。

まずはダブル主人公の翔と龍也。前者の翔は成績優秀で中性的な外見の「お坊ちゃん」タイプで、これまでの宮坂作品の標準仕様の主人公である。20㎝近い巨砲(仮性包茎)と豊富な性体験を持ち、顔に似合わぬ残虐な事をサラリと吐く事も多い。
後者の龍也は典型的な体育会系で粗野な性格でこちらは初見となる主人公のタイプでは有るが、翔と同じく巨砲(完全露出)で性技に長けているという点では変わりは無い。言動で両者を区別しようという試みでは有るが、あまり区別出来てはいない。
宮坂作品の肝である主人公の見た目と中身のギャップに萌え(共感)を感じる読者にはツボに嵌まるかもしれないが、ステレオタイプの翔と微妙にオジサン臭い口調の悪ガキの龍也の両者に対し個人的には些かもの足りなく感じた次第である。

真理は30代の経産婦で派手目な外見と美脚の持ち主、一方の美雪は20代の処女で地味な外見と隠れ爆乳の持ち主と色分けされてはいるが、「強壮な牡に服従する悦び」が作者のヒロイン像のスタンスなのか、既作と代わり映えしなかった印象である。

展開としては導入部分の第1章、翔と美雪で進められる第2章、龍也と真理で繰り広げられる第3章、同じ時間軸をそれぞれの立場で描いた第4章と第5章、全員集合する第6章となっているが、明らかに第4章と第5章は1つに纏めて良かったのではなかろうか。
その分第6章で実同士で堕ちていく饗宴をじっくり書いて欲しかったと思うし、読む当初からこの場面を期待していた個人的な思い入れはあったけれど少々肩透かしの感が否めなかった。

エロコミックに有りがちな設定の面白さの割には心理描写に些か深みが足りず、官能小説においてはコミックでのイラストに変わる文章力が伴わないと、単に「微笑ましいごっこ遊び」を繰り広げているだけに見えてしまうので、ここは今後の課題だと思う。
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コメント

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No title

お久しぶりです。
個人的には萌えました。
しかしながら突っ込みどころも。
20cm砲でトランクスはちょっと無理があるかも。
白ブリーフなら汚れも表現出来てサッカーやってるって示唆出来たかも。
あと大きさはちゃんと書いてあって良かったです。
齢が齢だけに14cmでも巨根扱いでしょうし。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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