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如月蓮「先生の奥さん・先生の妹 隣人は甘く淫らに誘惑する」

如月蓮「先生の奥さん・先生の妹 隣人は甘く淫らに誘惑する」(フランス書院文庫、2010年6月、表紙イラスト:TAKAI)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

半年前に隣家に越して来た担任教師の妻である奈津子と親しくなった純は彼女に甘えようとするが、一方で担任の妹の沙羅や真衣は奈津子との仲を疑い自分から積極的に関係を持とうとする。

【登場人物】

滝沢純
17歳。私立高校に通う3年生で受験を控えている。童貞。

北川奈津子
32歳。純の隣家に越して来たばかりで、今春に純の担任である北川と結婚した。結婚して間もなく性交渉が無く、寂しさを紛らわす為スポーツクラブに通っている。Eカップ。

北川沙羅
25歳。純の通う予備校で成績優秀者向けの英語の授業を担当する講師。予備校で一番人気のクールビューティで、奈津子の夫の長妹で真衣と共に兄夫婦と同居している。

北川真衣
22歳。沙羅の妹で現在は大学卒業を控えて教育実習生として純の学校に赴任して来る。幼く可愛らしい顔とアンバランスなまでに成熟した体つきの美女。男性経験は有る模様。

【展開】

悪友に誘われスポーツクラブで奈津子の水着姿を見に行った純は思い掛けず彼女と知り合う機会を得るが、その晩に部屋に面した彼女の部屋を覗き見て着替えを妄想しながら自慰に浸る。

翌日予備校で純は沙羅の授業の終わりに補習室へ呼び出されるが2人きりという状況に勃起したのを彼女に見咎められ、膝を付いてペニスをしごかれる内に口でして欲しいと甘えながら彼女の口内に精を放出し飲精して貰う。

ある日仕事が早く終わった沙羅は帰宅すると、そこには夕食を共にして直前まで妖しい雰囲気だった奈津子と純の姿を見掛けるが、気まずくなった純は慌てて逃げ帰る。
コンビニへ向かう純を車で追い掛けた沙羅は再び勃起を目にすると手や口で慰めようとするが、うっかり携帯の通話ボタンを押し奈津子に繋がっているのに気付かずに性戯から本番に至るまでの車中のやり取りを聞かれてしまう。

教育実習生として兄の学校に赴任した真衣に盗んだ奈津子の下着を見咎められた純は放課後に彼女に挑発されてフェラチオ奉仕して貰うが、帰宅して北川家にやって来ると浴室で奈津子がオナニーしているのを見付ける。
下着の盗みを謝罪する為にやって来た純に性的な飢餓に有るのだと弱味を握られた奈津子は、身体を求められると表面的には拒みつつも抜かずに2発も射精する少年にうっとりとするのだった。

奈津子に下着の盗みを謝罪しに行った為に授業をサボったという純の告白を予備校で聞いた沙羅は、何でも教えてあげると純に指や舌で秘所を好きなように弄らせた後に後背位で交わる。
一方その日に沙羅に逢いに来た真衣は背徳の交わりを覗き見てしまい、翌日の放課後に図書室で純を問い詰めるつもりが逆に関係を迫られ後背位で関係を持ってしまう。

翌日真衣から兄が出張で不在だから自宅で逢いたいと電話で呼び出された純だが彼女は居らず、独りで居た奈津子に事情を問われ沙羅や真衣との関係を白状する。
前夜に純にテレフォンセックスを求められた奈津子は自分が代わりになり旺盛な性欲を処理するからと告げ、純は寝室で交わりたいと要求するも情交の現場を沙羅や真衣に目撃されてしまい、気まずくなった3人は純との関わりを拒否するようになる。

事情が分からず困惑した純にスポーツクラブで待ち伏せされた奈津子は話を付けようと夫が不在の晩に呼び出すが、純に押し倒されてしまい再び義妹2人に見られてしまう。
互いに知らないと思っていた淫行を知られ一旦は姉妹で修羅場になり掛けるが真衣の機転で3人でシェアしようという流れになり、先に交わった沙羅の愉悦の表情を見た真衣も純を鼓舞しようと射精したばかりのペニスを口内に導くのだった。

【レビュー】

「先生の奥さんと先生の妹」という設定は魅力的で、妻の奈津子は結婚して半年だし、妹の沙羅や真衣とは結婚前にはそれほど近い関係では無かったのか、互いに意識して張り合う場面も見受けられる。

内容は他の如月蓮作品と同じパターンで、どうにも性欲をコントロール出来ないという主人公がヒロインに迫り、自分が代わりになるから他の女性とはしないでというやり取りをそれぞれの設定で繰り返されている。
毎回同じ人数の作品を連続して出版する作家はこの作者に限らず他にも大勢居るのにここまで毎作品が金太郎飴のように見えるのは、恐らく作者の人物描写が浅過ぎるからではないかと推察せざるを得ない。
どの時期の作品を読んでも全く変わらないというのは余程意図しないと出来ないものではないかと思われるので、ここは作者なりの拘りなのかもしれないが。

官能小説に深みのある描写は必要かどうかの議論はさておき、例えば主人公の側から見て奈津子や沙羅や真衣に惹かれた理由はなんだろうか。露悪な言い方だが単にヤらせてくれれば誰でも良いのではという気がする。
そんな主人公に何だかんだ言いつつもヒロインたちもアッサリ身体を許しているのも、幾ら主人公に惹かれる理由は有れどたまにはヒロインが主体的になったり、逆に頑なにセックスには応じないなど読む側に駆け引きを楽しませる工夫も必要ではないか。

繰り返しになるが、如月蓮作品の舞台設定や情交場面は非常に魅力的だが、プロセスの使い回しが露骨で工夫が感じられないのが残念でならないと思う。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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