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星野聖「四人の女高校教師【ご褒美】」

星野聖「四人の女高校教師【ご褒美】」(フランス書院文庫、2011年6月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

四人の女教師との交際が露呈した亮介が涙ながらに誰か一人と選べないと哀願するのを見て、教師たちは日替わりでエッチ無しのデートをした上で彼に決断してもらおうとするが、初日から協定破りの誘惑合戦が始まるのだった。

【登場人物】

沢村亮介
16歳。高校1年生。父親の海外赴任に母親も帯同した為、自宅に一人で暮らしている。純真で曲がった事が嫌いな為か女教師たちの癒しとなり、何時しか四股関係に陥ってしまいそれが露呈し窮地に陥ってしまう。童貞。

佐々木沙和
39歳。国語教師。半ば略奪に近い形で夫と結婚したが、3年前に死別しており現在は一人暮らし。婚家とは上手く行っておらず、夫の命日に激しく詰られて発作的に電車に身を投げようとした所を亮介に助けられる。キスや手コキまでは経験済み。

水野綾子
32歳。数学教師。唯一の既婚者だが夫との間に子を為せない事に悩み、弟を若くして事故で失った事も重なり、生徒たちに事務的に接するようになった。縁無しメガネを掛け冷たい印象を与える。84cmのCカップ。

相島莉緒
27歳。英語教師。華やかで女優のような印象を与える美人だが、病弱の弟の介護に明け暮れる母親を見て結婚や出産に興味を失い、その場限りの快楽を得ようとする。教師たちの協定には唯一生真面目な程遵守しようとする余りに出遅れを期してしまう。

吉田陽菜
23歳。音楽教師。沢村家の近所に住むおっとりとしたお嬢様然とした美人だが、かなりの負けず嫌いで男勝りの面が有り、特に莉緒に対しては強いライバル意識を抱いている。男性経験は一人だけ。

【展開】

亮介と日替わりでデートはするがエッチな事はしないと教師たちで協定を結んでから始めに順番が回って来た莉緒は、互いに秘所を弄りセックスを迫らせようとするが追い詰められ緊張した亮介が躊躇し失敗してしまう。

2週間後沙和の自宅で古典を教わっていた亮介は我慢の限界に達して彼女の手を縛りイラマチオ奉仕させすっかり発情しているのを知ると、彼女のレクチャーを受けながら童貞喪失し立て続けに膣内に精を放つのだった。

他の教師たちとの関係を疑う陽菜は亮介を昼休み中の音楽室に呼び出し莉緒たちを意識しながら口唇奉仕した後に避妊具を着けてセックスするが、処女では無いと知った亮介からアナル処女を求められ初めての感覚に絶頂してしまう。

数日後数学の授業中に不良たちが綾子の悪口を言っているのに逆上し、喧嘩の末に怪我をした亮介を自宅に連れて来た綾子。亮介が夫と同じ血液型だから自分なら膣出ししても大丈夫だと誘い、帰宅した夫が泥酔したのを良い事に繰り返し情交に及ぶ。

綾子に騙され他の3人のデートの後に毎晩彼女に胤付けする亮介だが、やつれていくのを不審に思った莉緒に拘束されてしまう。ぺニスの根元を締め付けられてアナル性感を開発されても意地を張るが、流石に陰毛を剃られそうになると観念するのだった。

教師たちを音楽室に集めた莉緒は他の3人が先に協定を破ったのだから亮介と別れるべきと強硬に主張するが、結局懐柔されてフェラチオやセックスの技術で競い合う事に。
順番が最後になりM性を見せながら漸く情交を結べると嬉しそうな莉緒の表情を見て互いに競い合うのを止めようと他の3人も納得し、4人で公平に亮介を愛し合う事になるのだった。

【レビュー】

人妻を主体にした凌辱ものの短編集から寝盗られ、或いは典型的な少年誘惑の長編作品まで幅広く執筆し続けた作者の11作品目で、現在においてもフランス書院文庫における星野聖名義での最新作品である。

ヒロインが4人で主人公との馴れ初めから説明して行くと明らかに頁不足に陥るだけに、始めからお触り程度の関係に有るとして誘惑合戦を繰り広げるきっかけを作っているのは良い着想だと思う。

各ヒロインと主人公との関係性からすればある者には大胆に迫ってみせたり、別の者には甘えてみたりとアプローチの仕方が多少変わって来るのも納得出来るが、自分は童貞だと毎回嘘をつく姿勢は些か小狡い印象を受けてしまう。
そんな女誑しの気がある主人公に対しては如何に「癒し」を与える存在とは言え、嘘に気付いているヒロインの対応が押し並べて寛容過ぎるし、互いに存在を意識しているならもう少し絡み合っても良かったのかもしれない。
特に莉緒と陽菜に至っては互いに被る一面が有るだけに纏めても良かったし、個人的には姉のような存在にお仕置きされて主人公が完全屈服せざるを得ない状況にした方が幾分スッキリしたかもとは思う。

近作で作風の触れ幅が大きくなっている点から推察すると、作風転換にかなり苦慮されている節も窺える。2011年という年は誘惑作家の第3世代と第4世代が揃っていて、かつ美少女文庫からも刺客が送られている時期でもある。
誘惑作品への作風転換を行なうまでは良かったが、同じような作品が非常に沢山揃っている中では少し遅過ぎた感じがしてならず、余程の自己主張が出来ないと何を書いても二番煎じという印象を与えるような気がする。
陽菜を除いた3人とのきっかけは誘惑官能小説としては重いものを感じさせる割りに終盤の軽さがチクハグに思えてならず、そこは統一性を持たせていれば違った見方にもなったのではないだろうか。
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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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