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宮坂景斗「美姉妹一年調教」

宮坂景斗「美姉妹一年調教」(フランス書院文庫、2011年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

家業の老舗和菓子店の苦境に伴い、高円寺財閥から援助の見返りに長女の琴美を供する事になった上之園家。実家の方針に反発した次女の雪奈も姉に従い身売りされるが、そこで待ち構えていたのは年端もいかない幼い容貌の章史だった。

【登場人物】

高円寺章史
精通を迎えて1年位経ったあどけない容姿の少年で、帝王教育の一環で娼婦を宛がわれ、卓越した性戯を身に付けた。実家への援助の見返りに上之園姉妹を買う事になるが、世情に疎く彼女たちとの交際で次第に少年らしさが芽生えるようになる。

上之園琴美
18歳。大学1年生。実家は老舗和菓子店を営んでいるが折りしの不景気により高円寺財閥の支援を得なくなり、その見返りとして金で買われる事に。
高嶺の花と言われるような美貌やスタイルの良さと知的な雰囲気を併せ持つが、いき過ぎた少女趣味と世間知らずのお嬢様育ち。処女。

上之園雪奈
16歳。高校2年生。琴美にやや依存気味なお姉ちゃん子で、姉の境遇を知り半ば親族と縁を切る形で付いて来る事に。
ツインテールの似合う快活で利発的な美少女。直情的で正鵠を得た言動から当初は章史に対して挑発的な態度を取るが、次第に惹かれていく。処女。

【展開】

姉妹は屋敷で待ち受けていた章史から1年間自分の性教材になってもらうと告げられ指遣いだけで感じてしまい、琴美は自ら処女を捧げる一方で、雪奈は章史に反発しながらも彼女の意思を尊重する少年の姿勢に戸惑いつつも犯される事を選ぶ。

1ヵ月後雪奈は下校中に章史の気紛れに付き合わされ高級ホテルのスイートルームに連れて行かれるが、もの珍しそうに雪奈の買った紙パックのコーヒーを見る彼の反応に優越感を抱きつつも、正常位から交差位へと立て続けに交わるのだった。

一方5ヵ月振りに外出を許された琴美は下着選びに興じていると章史が現れ大胆な下着を買う事になり、帰路に着く車中で章史にキスの仕方を教えている内にすっかり蕩けてしまい、外からは見えない閉鎖された後部座席で愛を交わす。

それから2ヵ月後章史への気持ちが変化したのに気付いた雪奈は身分違いの恋愛感情だと抑え込み自ら口唇奉仕を申し出て飲精するが、その様子に章史から高校生活で他の男の存在を疑われ猛烈な交合に翻弄されると切なさを募らせるのだった。

契約10ヵ月目を迎えて章史の専属メイドになった琴美は母親の愛情を知らない彼を甘やかしながらパイズリ奉仕をして射精に導き後背位で激しく貫かれるが、契約の上での関係だと自らを納得させられず少年への愛情を強めていく。

姉妹との契約終了の刻が近付き覇気を失いつつある主人を気に掛けた老執事の計らいにより章史は姉妹と3人きりになると、残りの1ヵ月間避妊薬を飲まないで欲しいと口にし、遠回しにプロポーズする。
相思相愛だと喜ぶ雪奈はファーストキスを捧げながら交わった後、琴美は大胆にもひと月前から薬を飲んでいないと打ち明けながら年下の恋人に精を注がれそれぞれ受胎願望を抱くのだった。

【レビュー】

美少女文庫では有りません(苦笑)

前作から7ヵ月を経た本作は上記の通り主人公とヒロイン姉妹は全て10代、随所に微笑ましさを感じさせる描写は何処となく他のライトノベルの影響が伺えるし、同じフランス書院の美少女文庫寄りであろう。

凌辱作品と謳っている部分は出だしの実家への資金援助の見返りに屋敷に連れて来られ、性教材として姉の琴美と妹の雪奈が処女喪失する場面だけで、これですら主人公に言葉巧みに誑し込まれた印象が強いかもしれない。
以降は姉離れを願う琴美の要望から姉妹が主人公と一堂に会する機会は第6章まで無く、世俗を知らない主人公にたこ焼きを食べさせたりする雪奈と、キスの仕方を教えたり甘やかしたりと母性を見せる琴美とのイチャイチャ振りが交互に繰り広げられる。
季節を経る毎にヒロインの想いが深まっていく一方で主人公には恋愛感情を持ち合わせていない(教わっていない)ので、両者の溝がなかなか埋まらずハラハラさせるものが有るが、個人的には姉妹共演はもう1章欲しかった気もする。

デビュー作品同様主人公への少年愛の要素を加味しつつ、更にチャレンジング精神溢れる作風には賛否両論有るだろうが、この時期の作者で無いと描けないのは事実であり、それならばいっその事凌辱要素を削っても良かったのかなと思えるのだが…。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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