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藤原創「五獣相姦」

藤原創「五獣相姦」(フランス書院文庫、2010年10月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

実姉の由佳が実父とラブホテルに入るのを見掛けた慎吾は姉を諭そうとするが、逆に彼女から相姦を犯す覚悟は有るかと切り返され関係を持ってしまう。姉や母と関係を続ける実父に激怒した慎吾は、彼の大事にする女たちを奪おうと復讐劇を繰り広げる。

【登場人物】

槙原慎吾
16歳。高校に上がったばかり。市内で開業医をしている西山良雄と典子との間に産まれた。母や姉と変態的な性交を続ける良雄を憎悪している。童貞。

槙原由佳
19歳。慎吾の実姉で大学に通う。色白で華奢な割には胸の肉付きは良く、モデルの様な美貌を持つ女性。実父の良雄と頻繁に逢っており、14歳の時に彼と関係し処女を失っている。

槙原典子
42歳。良雄と愛人関係に有り、由佳と慎吾を身籠った。現在は良雄とは別の病院で看護師に就いているが、養育費名目で現在も彼の変態的な性の慰み者にされている。

西山奈実
22歳。由佳や慎吾とは異母姉に当たり、世間知らずの清楚なお嬢様。今春母校であるお嬢様学校で教職に就いたばかり。かつて男性とベッドインまで至るも、処女らしく無い激しい反応に男を失望させたのをトラウマに感じている。

西山珠世
43歳。奈実の母親で夫の良雄と共に開業医に就いている。40代とは思えない若々しさは週2回のテニスによるもの。夫以外には男性経験が無く貞淑な雰囲気を漂わせている。

【展開】

由佳が実父とラブホテルに入ったのを見た慎吾はある日彼女の部屋で不道徳だと諭そうとするが、逆に由佳から処女を失うまでの独白を聞かされて理性が麻痺し彼女に優しく手解きを受け童貞を卒業する。

一週間のレッスンですっかり女性の扱いに自信を付けた慎吾は奈実に標的を定め彼女を校門で待ち伏せると由佳と実父との関係を打ち明け、ラブホテルに連れて来てマジックミラー越しに隣室を確かめるように告げ急用が有るとわざと置き去りにする。
隣室で繰り広げられる実父と異母妹の痴態に当てられ潮を吹いてオナニーしてしまった奈実を隠しカメラ越しに目撃した慎吾は本質的にマゾだと見抜き、手首を拘束して立て続けに絶頂へ導くと処女を奪い膣内に射精する。
目論見通り奈実を手に入れた慎吾は更に彼女を躾けようと由佳の待つ自宅に連れて来ると義母妹の秘所をねぶらせながら言葉で責め立て、マゾの悦びを見せる彼女に罰を与えようと後背位でアナルを貫く。

西山医院を訪れ異母姉妹や父娘の関係を収めた写真をネタに珠世に関係を迫った慎吾は、彼女をホテルに連れ込むと奈実と同じくマゾ的な反応を見せた事で実父の大事にする女を奪ったと満足し、膣内に立て続けに射精する。

ある日典子が実父と逢うのを知った慎吾は駐車場に先回りし、父親に典子や由佳と関係を断つように迫り屈服させた後で自宅に戻ると、目隠しをして淫らな姿で男を待つ典子を抱く覚悟を決め疑似母子相姦プレイに浸る。
その晩再び寝室にやって来た慎吾に典子はもう他の男には抱かれたくない、女でいられる内は一緒に居て欲しいと本心を吐露するが、慎吾は抱いた女たちを一同に交えたプレイやそれぞれの知人を自らのハーレムに引き込もうと夢想するのだった。

【レビュー】

2006年に「初めての女性(ひと) 少年と五人の誘惑」でデビューした藤原創(はじめ)さんの3作品目で、「新人作家は3作品目までに結果を出す(=増刷)」との編集方針に沿えなかったのか本名義での刊行はこれで終わっている。

全体の約7割は実姉の由佳と異母姉の奈実の攻略に行を割かれており、特に由佳に関しては「実父と肉体関係にあるというのを除けば」完全に甘々なラブラブ姉弟相姦劇で有り、姉が手解きするというのは(個人的に)非常に好みなシチュエーション。
しかしながら主人公が由佳との情交で自信を付けたのはともかく妙な方向に増長し始め、奈実に至ってはマゾ性を開発すべく調教路線に転換し出すとあまりの変わり身の速さに読む側としては置いてきぼり感が否めなかった。

残り3割は奈実と共通する要素が多い珠世、実母の典子の2人の熟女に当てられているが、全部で400頁近く費やしても明らかに描写不足で、恐らく作者自身も物足りないと感じさせた幕引きであろうと思われる。思い切って姉独占でも良かったのかも。
終盤に実母の典子は主人公に対して大胆な告白をしているのだが、主人公はその2歩、3歩先に考えが及んでいる。個人的にはそこも違和感が拭い切れない箇所である。

公式HPでは本作の紹介文においてはっきりと父娘相姦描写が有るように示唆しているが、実際は奈実の攻略に当たり数頁描かれているだけで、日本のマーケットでは忌避されやすい「父娘もの」をここまで前面に出さなくても良かったと思う。
実際凌辱作品においては復讐する為に父親の正妻や愛人、姉妹に手を付ける描写、父親とヒロインが情交に及ぶ描写はざらに有るのだし、
章タイトルでも「父娘」と強調して使っており、これも明らかに失敗。かなり官能描写は濃厚で良作なだけに実に勿体無い気がする。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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