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高杉圭「高宮家の令嬢四姉妹【あやまち】」

高杉圭「高宮家(となり)の令嬢四姉妹【あやまち】」(フランス書院文庫、2014年7月、表紙イラスト:ゴトウヒロシ)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

隣家ながらも暫く交流の途切れていた高宮家の三女の詩歩に下着を拾ったのを見咎められた瑛大。何故か自分に有利でエッチな要求をする彼女に疑問を抱きつつも、次第に彼女の被虐性に気付き責めをエスカレートさせて行く。

【登場人物】

上橋瑛大(えいた)
高校2年生。使用人やお抱え運転手が居る資産家の高宮家の隣家に両親と共に暮らしている。小学生の時までは頻繁に詩歩たちと遊んでいたが、彼女の進学を機に疎遠になった。童貞。

高宮詩歩
高校2年生。高宮家の三女。中学に上がってから私立の女子校に通うようになった。学校内では憧れのお嬢様然としているが隠れマゾの気が有り、恋心を抱く瑛大を利用して自らの欲望を満たそうとする。ツインテールで巨乳。処女。

高宮真菜
21歳。高宮家の次女。大学生で軽い言動から一見遊んでいるように見えるが、男性経験は一人だけ。成長した瑛大が密かに詩歩と付き合っているのを知って彼を手玉に取ろうとするが、やり返されて自分から惚れ込んでしまう。

高宮かのん
中学2年生?詩歩より3歳年下の四女で、未成熟な身体とはアンバランスに姉妹の中でも最も性に関する知識を持っている。
表情の変化に乏しい事から当初瑛大や姉たちも翻弄されてしまう。ネット知識も豊富で姉たちの言動を盗撮したりと危ない面も。処女。

高宮静香
25歳。四姉妹の長女で著名なヴァイオリニスト。天然でマイペースな所が有り、美貌とスタイルの良さに反してこれまでに男性との関係を持った事は無いままに妙齢となってしまった。

【展開】

高宮家に回覧板を届けにやって来た瑛大は庭先に静香のパンティが落ちているのを見て思わず手を伸ばし匂いを嗅ごうとした所を詩歩に見咎められ、彼女の目の前で勃起を見せて欲しいと頼まれ手で射精に導かれる。

翌朝詩歩の頼みで後輩たちの目の前で電車内で痴漢し絶頂に導いた瑛大はその場を取り繕おうと途中下車し、激しく濡れた彼女に反応してトイレの中でイラマチオさせ口内に射精する。
翌日高宮家に招かれた瑛大は詩歩よりSM雑誌に載せたいからと部屋で拘束セックスを求められ立て続けに2度交わった後、
更に彼女の被虐願望を満たそうと姉妹の居るリビングの前からトイレへ移動しもう一戦交わるが、素直にならない詩歩の態度に苛立つ事に。

真菜と共に静香のコンサートを観に来た瑛大は人目を気にせずにペニスを弄る真菜に翻弄され控室に移動し騎乗位で交わるが、
静香や詩歩に嫉妬したからと理由を聞かされドアの向こうで不審がる静香をよそに調子に乗り後背位で真菜の膣中に射精する。

翌晩旺盛な性欲に寝室で苦悩する瑛大。そこへ鍵をこじ開けて入って来たかのんに夜這いを掛けられ困惑するが、彼女の本心を知り要求通りアナル処女を奪うと部屋に乱入した詩歩も加えて彼女の膣内に精を放つのだった。

ある日静香から浴室の電球の交換を頼まれその流れから彼女と一緒に入浴する事になるが、不意に勃起した瑛大の反応と匂いに発情した彼女に処女を捧げられ、更に浴室に入って来た真菜も加え姉妹で奉仕合戦へ雪崩れ込む。

瑛大の両親が不在となったある晩に偶然高宮家が停電した事から瑛大宅へ押し掛けた四姉妹は、かのんが最初に誘惑を仕掛けると瑛大は相次いで真菜や静香のアナル処女を奪う。
お預けを食らった詩歩は発情しながらも瑛大が好きだと告白し激しい情交を終えると彼もそれに応えてキスをするが、他の3人は1度では不満だと求めて来て4人相手かと苦笑するのだった。

【レビュー】

デビュー3年目の気鋭の作者の7作品目で、若い年代層のヒロインと繰り広げる甘々な作風は読者の趣向によってはっきりと好みが別れる所。
個人的には良くも悪くも、「美少女文庫で出せるのでは」というのがここ数作の作風に対しての感想で有る。
美少女文庫ではイラストによるビジュアル面での補完も充分出来るし(逆にイメージの固定化による齟齬も出るが)、近年は黒本以上に尖った作風を受け入れる素地が有るのではと思う。
個人的な意見で恐縮だがこの作品の作風は美少女文庫でも「えすかれ」の部類に入るし、これだけ尖っていると読むのに若干躊躇いが生じるかもしれないが…。

本作では三女の詩歩が本命で、出歯亀的な流れから次女の真菜や四女のかのん、更に長女の静香も久々に逢った筈の主人公を見てほぼ無条件に惚れてしまう。
確かにお隣さんだし上の三人は年齢的に主人公と接する機会が多かったろうが、四女はあまり接点が見出だせない。まして感情の起伏に乏しいヒロインだからこそ、何か動機付けが無いと感情移入しづらい。

この流れは基本的に5作目の「いとこの四姉妹が泊まりにきた一週間」とコンセプトはよく似ているが、本作では彼女たちに被虐の悦びの属性が有るのが最大の違いだと言える。
それでも個人的には以前の作品と似ているという印象が否めないのは、終盤のアナルセックス描写が妊娠を避ける為とは言え延々と続く点に受け入れ難いというのが有るかもしれず、着地点としては別の工夫が欲しかった気がする。

情交描写は既にデビュー作品の時から高水準にあると理解しているし、官能小説ならばもう少ししっとりとした情感も有れば良いのではと蛇足ながらも申し上げたい。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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