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鏡龍樹「蒼い体験 高校生と二人のお姉さま」

鏡龍樹「蒼い体験 高校生と二人のお姉さま」(フランス書院文庫、2003年9月、表紙イラスト:西村春海)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

ある晩姉の由紀恵の部屋に忍び込んだ智也は衝動的に彼女のパンティに手を出しオナニーして罪悪感に陥るが、上京して来た従姉の美鈴に全てを見通され初体験を迎える。

【登場人物】

坂口智也
17歳。高校生で両親と姉の由紀恵と一緒に暮らしているが、密かに彼女に淡い恋心を抱いている。童貞。

坂口由紀恵
24歳。智也の実姉で看護婦。最近大人らしい艶やかさが現れて綺麗になったと智也をやきもきさせているが、本人はそれに気付いていない。男性経験は有るが、現在付き合っている彼氏はいない。

香坂美鈴
29歳。智也や由紀恵の従姉に当たり見た目は派手な美人タイプだが、細やかな気遣いの出来る優しい女性。由紀恵と好きなアーティストのライブを見に行く為に上京した。

【展開】

由紀恵が綺麗になったのは彼氏の存在が有ると訝った智也はある晩に彼女の部屋に忍び込みパンティを目にすると思わずオナニーしてしまい、更に翌日入浴中の彼女の生下着を手にすると自ら履いて精で汚してしまい罪悪感に陥る。

ある日上京した美鈴と自宅のトイレで再会した智也は咄嗟に彼女の尿臭を思い浮かべながらオナニーするが、その晩部屋を訊ねて来た美鈴からその事を指摘され白状せざるを得なくなりなりゆきで手コキで射精に導かれる。

翌晩再び部屋にやって来た美鈴から、秘密を打ち明けてくれたらエッチな事を考えても良いと提案された智也は由紀恵への恋心を打ち明け、念願の初体験に成功するが、胸騒ぎを感じた由紀恵に覗き見られてしまう。

弟と従姉が淫らな交わりに浸るのを見てしまいそれに自分が官能を得てしまった事に少なからずショックを受けた由紀恵だが、モヤモヤする感情が弟を奪われた事に対する嫉妬だと気付き翌晩に智也と結ばれる。

美鈴が帰郷した後姉弟の結び付きは強まり両親の目を盗んで頻繁に体を重ねるようになり、2週間後に智也は念願だったナース姿の由紀恵と病室に忍び込んで後背位で交わると、今度は美鈴と3人で交わりたいと無想するのだった。

【レビュー】

作者に取っては作風の転換期にあったであろう2004年の作品。当時は誘惑作品というこれといった定義も無かった時代だっただけに、女性から童貞主人公へのアプローチの仕方が作品毎に色々と変わっていて興味深い。

ある時は主人公が終始甘え口調で迫り女性も比較的寛大だったり(如月蓮さんの作品によく見られる)、主人公が受け身一方で女性が責めに回ったり(昔でいう少年狩りの作風)と振れ幅はこの時代の方が大きかったと思う。

本作は現在から見ると全体的に穏やかで官能描写もイマイチ弾け切れていない感じはするが、コテコテの凌辱作品が全盛の時代にそれが苦手な読者に取っては充分楽しめたし、今見てもいやらしく思えるからここは作者の手腕による所が大きい。

【トラックバック】

DSKさんのレビューブログにおいて、本作をご紹介なさっています。

蒼い体験-高校生と二人のお姉さま(著:鏡龍樹、フランス書院文庫)
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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