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町村月「美人課長・誘惑残業中 午後五時半からの江梨子」

町村月「美人課長・誘惑残業中 午後五時半からの江梨子」
(フランス書院文庫、2004年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

入社二年目の史彦は初の大口契約のご褒美にと課長の江梨子から誘われるが、セックスを餌に散々倒錯的なプレイを要求されてしまう。

【登場人物】

中野史彦
24歳。入社二年目の外資系保険会社に勤めている。直属の上司の江梨子に対し、憧憬に近い感情を抱いている。意外に女性にモテるタイプで性体験はある模様。

小島江梨子
36歳。史彦の働く会社の営業二課課長。結婚はしているようだが、生活感を感じさせないバリバリのキャリアウーマン。スタイルが良く美人だが、何処か冷たい印象を与える。実は倒錯的なセックスが好みらしい。

【展開】

初の大口契約を結んだ史彦はその晩に江梨子にバーへ連れて来てもらい打ち解ける内に彼女のような美人と付き合いたいと口にすると、意外にも彼女から「試してみる?」という返答が。ホテルへやって来た江梨子は事も無げに史彦が服を脱いでオナニーを披露するように告げ自分を抱きたかったらペットになるよう要求し、史彦は抵抗を覚えながらもオナニーしていると今日は特別と言い手で射精に導かれる。

2件目の契約を取った史彦は江梨子との2人きりで残業時間のオフィスで彼女の手をオナホ代わりにして快楽を得ようとするが、一方的に楽しむのは許さないと江梨子は脱いだパンティを見せ付ける。史彦はパンティの股布の匂いを嗅ぎながらオナニーしぺニスに巻き付けて射精するが、江梨子は意地悪く微笑むと自分で舐めてパンティを綺麗にしなさいと要求し史彦は屈伏するのだった。

ある日取引先に同行するタクシーの中で江梨子に下着越しで射精に導かれた史彦はトイレに連れ込まれ彼女に口で清拭してもらい口内に射精するが、やはり一筋縄にはいかず口移しに自分の精液を飲まされる羽目になる。江梨子との倒錯的な要求は更に続き、ようやく彼女の秘所をクンニする機会を得るも手を縛られたまま下着越しに足コキ射精させられたり、顔面騎乗されて飲尿させられたり、パイズリで汚れた双乳を舐めさせられる事に。

江梨子を抱きたい余り過労により入院してしまった史彦は自棄になり看護婦を口説いて一夜の情交に浸るが、翌朝見舞いに来た江梨子は全てお見通しとばかりに笑みを浮かべながら経血の付いたタンポンを史彦に味わせ支配を続けるのだった。

退院した史彦は約束通りホテルの一室で江梨子を抱く機会を得るが、何故か彼女は今までとは態度を一変させ史彦の好きなようにして欲しいと言う。史彦は江梨子に窓際でストリップの真似事をさせたり縛り上げてアナルを犯したりと辱しめを与えると、彼女は本質的にはマゾでだと見抜き腸内から抜いたぺニスを口で綺麗にするよう要求するのだった。


【レビュー】

2004年と言えば10年前の話であり、同じ月のラインナップには「相姦の語り部」の高竜也氏、母子相姦でお馴染みの鬼頭龍一氏、「ふともも作家」の牧村僚氏、痴 漢作品のベテラン倉田稼頭鬼氏が並んでいた時代である。

本作のみの刊行となった町村月(まちむらゆい)名義は一応誘惑小説のホープ扱いをされているとは言え、一読すればこのベテラン作家だと気付くのではなかろうか。別のペンネームだと断定するのはネタバレに近いものを感じるが、女体の描写、主人公の喘ぎ等を始め文体から判断すると最早ご本人が隠すつもりは無かったのではと推測しこうしてあげてみたがいかがであろうか。既にこの頃は大分ソフトな路線に転じてはいたが、2000年代初頭は「倒錯」、「背徳(インモラル)」を主題にしていた事も有るので、久々にそうした路線も書いてみようとたまたま新人戦略に乗ったのかもしれない。

作品の大半は主人公が江梨子から散々精液を飲まされ倒錯的な描写に終始しひたすらお預けを食らわされる訳だが、意図した事とは言え江梨子側からの心理的アプローチが一切無いので分かりにくさも内包している。その為に終盤に江梨子から好きにしてと求められても読んでいて面食らうだろうし、それにいち早く順応する主人公の豹変振りにも付いていけないものを感じた。どうせなら最後まで江梨子に隷属的でも良かったかもしれない。

自分が読んだ中では倒錯的なアプローチの誘惑作品は以降のフランス書院文庫ではあまり目にしていないように記憶しているが、近年似たような作風ばかりだしたまには少年狩りのような逆からのアプローチの作品があっても良いのではないかと思う。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
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美人課長・誘惑残業中-午後五時半からの江梨子(著:町村月、フランス書院文庫)

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美人課長・誘惑残業中-午後五時半からの江梨子(著:町村月、フランス書院文庫)

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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