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巽飛呂彦「同棲マンション【女三人に僕ひとり】」

巽飛呂彦「同棲マンション【女三人に僕ひとり】」(フランス書院文庫、2014年6月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

独り暮らしを始めようとしていた由宇は、不動産業者の手違いで1ヵ月間ルームシェアをする事になったが、待ち受けていたのは女性3人との悩ましい同居生活だった。

【登場人物】

田上由宇
17歳。今春から高校3年生に上がる。父親の転勤で寮に入る予定だったが、不動産業者の手違いにより女性3人と一緒にルームシェア生活を送る羽目に。童貞。

天龍ゆきみ
27歳。看護師。Cカップ。ショートヘアにガサツな性格で女らしさをあまり感じさせないが、心根は優しい女性。男性経験は久しく無い様子。

乃木榛名
21歳。お嬢様育ちの女子大生。ゆきみの勤める病院に患者としてやって来て以来、色々と世話を焼かれる内に同居するようになった。Fカップ。

霧島沙希子
35歳。由宇の通う高校で今春から臨時教師として赴任する予定だった為、当初は彼の同居に強く反対していたがゆきみと榛名に押し切られる。ゆきみとは幼馴染みで榛名が来る前から同居していた。Hカップの熟れた体付きだが、男性経験は無い。

【展開】

同居生活を始め榛名を意識しながらオナニーしていた由宇はゆきみに見付かり一度は萎えてしまうが、それに傷付いた彼女に口唇奉仕され射精した後、寝室に舞台を移し騎乗位で跨がられ童貞を卒業する。

翌日榛名と一緒にデートへ出掛けた由宇は、帰りに無法者の自転車と接触し怪我をしてしまうが、介抱を口実にホテルへ連れ込まれ、榛名の告白を受けて全身を愛撫した後正常位で結ばれる。

朝帰りした由宇を訝ったゆきみは榛名と一触即発に陥り、事情を知らない沙希子が居る前でこたつの中で由宇のペニスに手を出し取り合いになると、我慢の限界を越えてしまい射精してしまう。
一旦は由宇の機転でやり過ごしたが、その晩に2人に相次いで夜這いを掛けられ3Pで嬌声を上げているのを沙希子に気付かれてしまい同居生活に危機が訪れる。

翌日新学期を迎えた由宇は沙希子が学校の臨時教師で有る事を知り、何とか赦しを得ようとするが取り付く島がない。ゆきみの発案により沙希子を拘束して既成事実を作ろうとするが、由宇はクンニで絶頂に導くも無理矢理犯すのは良くないと躊躇する。
レイプしたいならしなさいと挑発する沙希子に従い由宇は女陰を貫くと、一転してデレに転じた彼女の反応を可愛いと思いながら膣内に精を放つ。

沙希子に対する後ろめたさから由宇を独り占めするのを黙認せざるを得なかった榛名だが、ある日下校時に由宇を待ち伏せてホテルへ連れて来ると、沙希子の処女喪失にあてられたと拘束プレイを求め、自らの被虐性に目覚めるのだった。

沙希子や榛名の暴走に嫉妬したゆきみの提案で再びホテルのセミスイートの部屋へやって来た由宇は浴室で3人とソーププレイを楽しみ剃毛させると、ベッドでそれぞれの秘所を舐め上げて味比べをした後に次々と交わり幸せを感じるのだった。

【レビュー】

1993年にデビューし当時は凌辱作家として活躍していた作者は2000年代前半辺りから「明るく、楽しい」誘惑官能小説へ作風転換を果たしており、現在のフランス書院文庫の誘惑作品の作風を築いた1人である。
デビュー20周年に当たる昨年に出版した「魔獄弓道場 引き裂かれた胴衣 」では久々の凌辱作品に回帰するも、それ以来11ヵ月振りで48作品目となる本作ではいつもの巽誘惑ワールドが炸裂。

巽作品に親しんでいる人にはいつもの作風だとお分かりかと思うし、初めて読む人に取っては読みやすいけど少々もの足りない印象を与えるのかもしれないが、
本作の肝となる部分はヒロインの名前から容易に推測出来るであろうこの作品からインスパイアされている点である。

大半の誘惑作品では最年長ヒロインは母性と寛容の象徴とされる事が多いが、本作の沙希子では未通女で主人公にツンであるのが特徴的で、初体験も緊縛されている所がなかなか良かったように思う。
ゆきみはガサツで男勝りのヒロイン、榛名はお嬢様で天然ヒロインというのはいつも通りなので、特に目新しさは感じなかったが、近年美少女文庫へ進出されて以来やや勢いの衰えを感じさせる状況だっただけに、今回の復活には素直に喜ばしいと感じる。

【参考記事】

巽飛呂彦さんは同じ2014年6月に美少女文庫でも新刊を発売しているが、その作品に付いてはみきりっちさんのブログ「美少女文庫 レビューブログ」にてご紹介されていますので、下記のリンクより参照願います。

美少女文庫 神聖ワルキューレ学院戦記 至尊の生徒会長と四天王 レビュー
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同棲マンション-女三人に僕ひとり(著:巽飛呂彦、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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