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天崎僚介「音楽室の女教師 放課後の甘く危険な旋律」

天崎僚介「音楽室の女教師 放課後の甘く危険な旋律」
(フランス書院文庫、2014年6月、表紙イラスト:喜多啓介)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年7月6日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

1年前に音楽教師として赴任した詩織に淡い想いを抱き、放課後にピアノレッスンを受ける順。詩織もキスやお触りくらいならと許していたが、そんな中彼女の後輩で教育実習生の里奈から誘惑され、転校間近のクラスメイトの結衣から告白され、三股を掛けられることに。

【登場人物】

佐伯順
峰星高校に通う2年生の少年で医師を志しているが、1年前に詩織と出逢ったのをきっかけに、断念したピアノを教わろうとクラブ活動を始めた。一度詩織に告白し撃沈しているが、次第に彼女との距離が縮まりつつある事に淡い期待を抱いている。童貞

浅岡詩織
27歳。順の通う高校の音楽教師。身長160cmで女性らしい体つきで、背中まであるウェーブ掛かった黒髪の似合う女性。かつてプロデビューを志していたが、アイドル扱いされる事に失望し教職に就いた。スリーサイズ90-58-88cmのFカップ。男性経験は1人だけの様子。

葉山里奈
22歳。詩織の後輩に当たる女子大生で、順の通う高校に2週間教育実習生として赴任。詩織より頭半分ほど背が高く、モデルのようにスタイルが良い。快活な性格から男性にモテるらしい。詩織に憧れ教職を目指しており、フルートが得意。

坂崎結衣
高校2年生。順のクラスの委員長で女子テニス部に所属。ショートカットの似合う小柄でスレンダーな体つきの美少女。順に淡い想いを抱いていたが、両親の海外赴任に伴い転校を間近にして、彼に初めてを捧げようと決意する。

【展開】

詩織と2人きりで放課後の音楽室で並んで連弾をする内に興奮してしまった順は、彼女と濃厚なキスを交わすと乳房を露わにして先端を愛撫する。順が暴走しないようにとペニスを手で扱く詩織も彼に与えられる快感に身を委ねるが、もう少しというところで順が達してしまい、ハンカチで迸りを受け止めながら満たされない気持ちになる。

翌日の放課後に順は音楽室を訪ねると、詩織が赴任したばかりの里奈と口論しているのを見てしまいレッスンがお流れになってしまう。里奈は初心な順が何故か詩織と仲良くしているのを見てからかってやろうと思い誘惑するが、童貞とは思えない優しいキスや女体に触れる絶妙な指遣いに蕩けてしまい口唇奉仕で精を飲んであげると、ピアノの天板に仰向けになり筆下ろしをしてあげることに。

次の日に順は音楽室で里奈とともに職員会議に参加する詩織の帰りを待っていたが、イチャイチャしていたところを彼女に見られて隣の音楽準備室に逃げられてしまう。里奈への嫉妬を見え隠れさせる詩織の反応を見抜いた順は、彼女に筆下ろししてもらった事実を伏せつつも、里奈はしてくれたと口唇奉仕を要求する。嫉妬を煽るやり方が効果てきめんだと更に本番まで求めると流石にそれは拒まれてしまったので、今度は太ももを優しくタッチしながら徐々にパンティ越しに秘所へ触れると、彼女は精を浴びながら絶頂してしまう。それでも詩織は順に激しい手コキを再開し、何とかセックスだけは逃れるのだった。

翌日音楽室で詩織を待っていた順は準備室の方から物音がしたので確かめると、結衣の着替え姿を見てしまいテニスのラケットを投げられ追い返されてしまう。程なくして結衣が現れごめんねと謝罪を受けながらキスを求められ、あと2週間でお別れだから処女を捧げたいと告げられて視聴覚室の倉庫へ移動する。結衣の小柄な身体も綺麗だと愛撫して快感を与えると正常位で挿入しようとした時に、里奈が現れて避妊はしなさいと静止させられる。彼女の手解きで結衣の喪失儀式を終えると、今度は里奈がお手本を見せると正常位で交わる。そして順は二人から詩織ともしているのではと追及を受けるが…。

翌日の夕方に詩織とともにピアノコンサートを見に行くが、順が大人しくしている筈がなく暗がりの中でフレアスカートを捲り秘所を触り、詩織の手を取って勃起を握らせる。羞恥の極みに達した詩織は帰ると告げるが、しつこく食い下がる順に諦めたかのように自宅マンションに連れて来ると、教え子に押し倒される。里奈のアドバイス通りに指戯でイキたくてもイケないギリギリで焦らし、遂に正常位での交わりを許されて中出しすると、今度は浴室に移動して触りっこして楽しむ。再び寝室に戻ると詩織をバックにして貫くが、羞恥の余りに彼女が絶頂してうずくまるのを見るや、クリームを使って興味のあったアナルを解し後ろの処女を奪うのだった。

翌日の昼休みに視聴覚室の倉庫で順は詩織との経緯を話した後で里奈や結衣と立て続けに交わると、里奈が行う音楽の授業の最中に最後方の座席で詩織に散々悪戯し、あまつさえ二人で教室を抜け出して屋上に繋がる階段の踊り場で交わってしまう。更に放課後には嫌がる詩織に包帯で目隠しをしてピアノの天板に乗せて愛撫を始めると、入り口で覗いていた里奈と結衣を中に招く。

二人の存在に動揺するも詩織はその場の雰囲気に流され、順が里奈や結衣と交わっている間に空いた一人とキスをしながら身体を愛撫して快感を貪り、そして最後に二人の前で後ろの穴を貫かれてしまう。すっかり陽も暮れた頃に里奈は自分も順のような可愛い教え子を見付けようと呟き、結衣は帰国したらもう一度勝負して欲しいと詩織に宣戦布告する。二人が居なくなるまではこの饗宴に浸っても良いが、それ以降は浮気を許さぬと告げる詩織に対して、順は女教師のもう一つの顔を見たようで身震いするのだった。

【レビュー】

2014年で4人目の新人作家となる天崎僚介さんのデビュー作品で、弓月誠さんの激賞を頂いたという触れ込みである。本命は音楽教師の詩織で既に主人公へはお触りや密着位は許していたであろうと推察出来るが、やはり教師と生徒という関係を意識してかなかなか本番は許してもらえないもどかしさが描かれていて、この辺りはかつての西門京作品を窺わせる。

一方でややショタコン気味に主人公にアタックする教育実習生の里奈に関しては筆下ろしをしてあげるという典型的な描写も有るし、生娘であるクラスメイトの結衣とのセックスに立ち会ったりと今時の雰囲気も感じさせている。結衣に付いては常に里奈とセットという点でやや割りを食った様にも感じるが、終盤の饗宴で自分も詩織に負けない位良い女になろうと意気込みを見せたりと前向きで良い読後感に持っていけたと思う。

全般的に情交描写の密度は高く官能小説としては上々の滑り出しだと思うが、強いて言うならばデビュー作品に有りがちな「詰め込み過ぎ」感が否めない点も見受けられる。個人的には里奈は敬意を抱く詩織の為に、結衣は淡い想いを抱く主人公の為にとそれぞれの立場から2人を応援する流れで終盤に持って行った結果が4Pだという方が少し分かり易かったような気がしなくもない。

音楽室と美人教師のシチュエーションは割とありがちだが、主人公は甘える一方で時には強気に出てソフトな調教要素をはらませたりと誘惑と凌辱のどちらの方向性にも転びそうで有り、今後の作者の動向に期待したいと思う。




【補足】

この頃からAmazonレビューを投稿し始めていますが、いきなり結論から始めているようですね(苦笑)

現在に至っても天崎僚介作品が西門京作品らしいと思っていて、本作の時点でそう指摘したのは主人公の引き際の悪さというか「したい、したい、ねぇやらせて」というしつこさ。またヒロインにじわじわと羞恥を与えつつ、快感地獄に引きずり込んでいくような表現を多用しているところから、何らかの影響を受けたのかなと推察した次第です。このしつこさは個人差があってなかなか難しいような気もしますが、まぁ時々鼻につく程度で少年なんだから…という感想です。

それに対してメインの詩織も相当にガードは固いものの主人公の執拗さに根負けし、教え子との初体験からアナル喪失、授業エスケープなど生真面目な彼女からすれば大それたことを「命じられて」受け入れようとする描写には妙味を感じました。終盤に開花して淫らになるというのも、「背徳と倒錯」がメインだった頃の黒本をどことなく思い起こさせるものがあります。

そこに詩織の後輩で奔放的な里奈、主人公のクラスメイトの結衣も加わり華やかさを演出していてそれぞれに見せ場があって良いと思いますが、終盤に「繋がっている1人+レズっている2人」の構図を繰り返したのは欲張り過ぎたかなという気もしますね。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2014/6/23 発売→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。「硬くて熱いわ……苦しいのね、先生が手でしてあげる」いつもは鍵盤を弾く白い指で少年の肉茎をしごく詩織。優しいけどセックスだけはさせてくれない音楽教師。教育実習生・里奈の登場で27歳の胸中に嫉妬の炎が生まれ……鍵のかかった音楽室、放課後の特別レッスンが始まる!膨らんだ青い欲望すべてを叶えてくれる僕だけの先生!(引用元:Amazon)★★★★☆ ...
音楽室の女教師-放課後の甘く危険な旋律(著:天崎僚介、フランス書院文庫)

愛好家Sさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
4014『音楽室の女教師 放課後の甘く危険な旋律』天崎僚介、フランス書院/フランス書院文庫、2014/06 発売●あらすじ意中の女教師と性的戯れをする関係にまでなった少年が、教育実習生に初体験させてもらい、転校前の思い出が欲しいと恋の告白をしてきた美少女と関係を持ち、最後までさせてくれなかった女教師とも結ばれる事になる。●登場人物【佐伯順】童貞。峰星高校二年。結衣のクラスメイト。ピアノ部所属。医者の一人息子でち...
4014『音楽室の女教師 放課後の甘く危険な旋律』






デビューしてからほぼ2年が経ちましたが、4作品目の刊行です。兄嫁と義母は黒本でのスタンダードですが、この作者ではこの属性は初めてになりますね。

作品紹介(公式ホームページ)


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tag : 高校生主人公 童貞 デビュー作品 処女

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音楽室の女教師-放課後の甘く危険な旋律(著:天崎僚介、フランス書院文庫)

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にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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