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伏見一輝「水着美姉妹【二人は危険な誘惑者】」

伏見一輝「水着美姉妹【二人は危険な誘惑者】」
(フランス書院文庫、2005年2月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。2015年7月9日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

優秀なスイマーだった素子に憧れる直太だが、彼女の妹であるまどかから積極的に誘われる。それを知った素子も競泳水着のまま直太を誘う。しかし素子には他人には言えない不適切な関係を強いられており、抜け出せずにいるのだった。

【登場人物】

水瀬直太
16歳。現役時代の素子のスポーツ記事を見て憧れ、彼女が居るクラブで指導を受けている。好色な女性コーチ陣から人気が有る一方で、記録会に出場する程の実力の持ち主。童貞。
真面目な一方で素子の肢体を注視して後先考えず直情的な行動を取ってしまう面も。父親はパン屋を営んでいたが亡くなり、母親が勤めに出て生計を立てている。

鮎貝素子
26歳。直太が通うスイミングクラブのコーチ。ショートヘアに意志の強さを感じさせる顔立ちの女性で、スイマーとして不釣り合いな程の豊かなバストの持ち主。
かつては五輪強化選手候補とされる程の実力だったが交通事故により怪我を負って夢を絶たれ、一方でクラブのオーナーで現役時のスポンサーだった坂上と10代の時から肉体関係を結ばされる。

鮎貝まどか
22歳。姉と同じクラブで働く初心者クラス担当のインストラクター。ポニーテールが似合う健康的で人懐こい性格から来る丁寧な指導から、生徒たちの間で人気者になっている。
直太が素子に強い思慕を寄せているのを知り慰める一方で、自分に振り向かせようと姉に負けない程魅力的な身体を駆使して誘惑する。

【展開】

素子に才能を見出だされ時にシゴキとも受け取れるような猛特訓を受けさせられた直太だが、ある日サウナでまどかと出くわすとマッサージだと称して過剰なスキンシップを繰り返す内に勃起に気付かれて手で射精に導かれる。
数日後更衣室に忍び込み素子の水着の股布の匂いを嗅いでいた直太はまどかに見付かり、貪るように口唇奉仕を受けながら尻穴を触られて得体の知れない快感に溺れてしまう。

妹と教え子の親密な様子に素子も心中穏やかでは無いものの、帰宅するなり坂上に凌辱されながら直太の助けを求めているのに気付き、離れがたい想いに気付くのあった。
数日後素子は練習を早々に切り上げもっと楽しいことをしようと直太を休憩室に誘うと、喉が乾いただろうとわざと股の間に水を溢して飲むように命じる。次第にサディスティックな気持ちになった彼女は直太にオナニーを強制し、更には自らの小水を飲みたがる教え子にされるがままに。

素子との楽しい一時を終えた直太だが、新オーナーになった坂上の呼び出しを受けて部屋へ向かうと、そこで坂上に凌辱される素子を目にする。自棄になった直太の目の前にまどかが現れ、部屋に泊まりに来ないかと誘われる。
わざと茶化した態度で焦らすまどかに腹を立てた直太に対して、急にしおらしくなった彼女から再び尻穴を弄られながらの口唇奉仕で意識を失うが、反撃とばかりにクンニリングスで絶頂へ導くと正常位で童貞を卒業するのだった。

直太の態度の変化に戸惑う素子はまどかに頭を下げ真相を聞き出すと、直太の自宅に向かい自分との事は諦めるように説得を試みる。しかし直太は聞き入れずに素子を押し倒し、膣内は駄目という懇願を無視して胤付けを行ってしまう。

それでも何事も無かったかのように振る舞う素子の為に大会の決勝まで昇り詰めた直太だが、その晩まどかの訪問を受けかつて素子が坂上との関係で週刊紙沙汰になっていた事を聞かされる。
翌日見事1位を取った直太はここぞとばかりに坂上に鉄拳を振るうと、まどかの手引きで何も無いまま彼女の部屋で一夜を明かすのだった。

翌日クラブに向かった直太は、自分の不始末で疲労を滲ませる素子と再会する。不祥事の発覚を恐れた坂上がクラブの経営権と素子を手放すと聞かされ、最早遮るものは何も無いと喜び素子を求めようとする。
愛撫でたちまち素子を絶頂に導き一思いに交わろうとする直太だがどうしてもシャワーを浴びてからと代わりにパイズリ奉仕してあげると誘われ、大量の精を吐き出し放心した直太はそこで素子の様子が変だと気付く。
まさかと体調を気遣う教え子を制した素子は、直太が幼少の頃から自分に憧れを抱いていたと聞かされ嬉しく思うが、年齢差と妹の事を考えて一夜限りの妻として彼を受け止め静かに身を退く覚悟を決めるのだった。

【レビュー】

高校生である主人公が憧れの年上ヒロインに一途なまでの想いを寄せるが、その彼女には他人には言えない傷を負っていて…という基本的な形は前作と同じであり、本作ではパトロンである男に肉体関係を強いられてという凌辱風味のスパイスが施されている。
前作のような甘酸っぱさを打ち出した作風だと思って読んでしまうととんだ肩透かしに遭った気もするが、後々の展開を見るならばほんの味付け程度と思っても良いのかもしれない。

ヒロインの素子は目標であった水泳選手への道が閉ざされ、かつてはアイドル的な扱いも受けつつもパトロンとの醜聞もあってとやや重い設定ではあるが、自分を一途に慕う直太に甘えたいと思いながらも最後は身を退く覚悟を決めてしまう。
今まで他人の意に添い、妹であるまどかとの軋轢も避けようと我慢し続けていた一方で、主人公を犬扱いにして奉仕させたり、逆に犯されて挿入願望を抱きながらも生での交わりに怯えたりとやや複雑な性格の持ち主でもある。

一方のまどかは常に自分との比較対照に姉の素子がいて、好意を抱いていた主人公も自分を見てくれていないと気付き、時には生々しいやりとりを行いつつも結局は姉に思うように生きて欲しいという思慮に富んだ優しい一面も窺える。

それでも素子の決意は堅く将来に期待されている主人公の重荷になるまいと潔く身を退かせてしまうのは、やはり安易な複数プレイにはしない、ストーリー重視でハーレムエンドには導かないという作者の決意なのかなと思われる。
折角の競泳水着の姉妹競演ならそんな展開もアリだったかなという気もしなくはないが、フランス書院文庫の作品においてはまだまだ少数派の時代だから致し方無しという面も無くはないだろう。

前作に比べて官能面での濃度はだいぶ増しており、特にまとかとのシーンは大半が彼女が主導権を握るし、素子との場面でも主人公のM性を引き出す描写も見られる。(競泳⇒引き締まった男子のお尻⇒アナル責めという発想?)
基本的には交わるまでの前戯に行を割き、本番は主人公の堪え性が無いのもあり比較的アッサリ目である。これが素子が凌辱される場面ではプラスに転じているという一面もあって、少々皮肉なだとも言えなくは無いが…。
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tag : 高校生主人公 童貞

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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