FC2ブログ

朝比奈海「禁断家族 邪淫の宿」

朝比奈海「禁断家族 邪淫の宿」(フランス書院文庫、2010年3月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

父親の死去で実家へ帰郷した大輔は密かに身内である継母の良枝、実姉の冴子、良枝の連れ子の春菜の3人を囲い、旅館を改装しようと目論んでいた。手始めに良枝の口唇奉仕を受けた後、大輔は冴子や春菜とも相次いで関係に至るが…。

【登場人物】

大輔
27歳。3年前に父親の死去をきっかけに帰郷し、現在は旅館の跡取りとして働いているが、周囲からは不真面目だと評判は芳しくない。密かに周りの親族3人を囲おうと野心を抱いている。

良枝
39歳。大輔と冴子の継母に当たり、現在は旅館の女将として采配を振るっている。和服の似合う肉感的な魅力に溢れた美女。

冴子
36歳。大輔の実姉で県南の中学校の教諭を務めている。良枝と折り合いは良くなく、現在は一回り年上の夫と離れて暮らしている。大輔が昔から憧れを抱いており、高校3年生の時に1度だけお触り程度の関係を持った事が有る。

春菜
18歳。良枝と前夫との間に産まれた娘だが、再婚した大輔の父親の意向で将来は彼と結婚させようと考え籍に入れていなかった。母親に似てスタイルが良く瑞々しさに溢れた美少女で、大輔に対し兄以上の処感情を抱き処女を捧げたいと願っている。

【展開】

父親の3回忌の晩に春菜が友人宅に泊まると知った大輔は別の法事から帰宅した良枝に酒を勧めた後に風呂場で鉢合わせになり体を求めるが、彼女からいずれは春菜と結ばれると聞かされフェラチオ奉仕に留める事に。

翌朝修学旅行の引率で旅館にやって来た冴子から一緒に酒を飲もうと誘われた大輔は彼女を自室に招くと、どちらからともなく未遂に終わった高校3年の夜の続きを求め騎乗位から対面座位で立て続けに膣奥に精を放ち次の逢瀬を約束する。

ある日再び春菜が外泊したのを機に大輔は良枝と結ばれるが、2人の態度の変化を察し結婚の約束を知った春菜は母親が女将会で旅館を不在にしたのを利用して大胆に迫り、大輔に処女を捧げる事になる。

娘と結ばれたのを察しつつも次第に禁断の関係にのめり込む良枝は仙台での仕事の打ち合わせに大輔が付いて来ると知るが、一方の大輔は母と姉の不和を解決しようと市内のホテルの一室で冴子と情交を済ませた後に良枝を呼び付け、3人で乱れた一夜を明かす事になる。

秋を迎え冴子を交えた一夜を思い出し春菜への罪悪感を抱く良枝は、ある日仏間で夫の遺影の前で大輔に抱かれ乱れる所を帰宅した春菜に見付かってしまう。しかしそれが大輔の企みと知った良枝は自分が正妻だと納得した娘と和解し、同時に大輔が呼び寄せた冴子と3人で彼に奉仕する。

【レビュー】

熟女ヒロインに興味を抱く主人公というのは前作の「狂夜」とほぼ同じだが、春菜という妹キャラも盛り込んだ事で幅広い属性を取り込もうとしているのが特徴と言える。
とは言えメインは継母の良枝と実姉の冴子の2人であり、無くなった夫に操を立てつつも近くに居る男の存在に惹かれてしまう良枝と、夫とはセックスレスに有り弟の帰郷をきっかけにして相姦を犯してしまう冴子との情交描写の対比は良かったと思う。

しかし良枝とは勿体付けるように先伸ばしにし前戯が長めな一方で、冴子とは相姦の意識はしつつも意外に情交に至るまではあっさりし過ぎていてそのアンバランスさはやや気に掛かったし、
春菜に関しては確かに1章分使っている割にはこちらも処女を失なう緊張感はあまり感じられず、最後に突如4P要員に駆り出された感は否めないかもしれない。

主人公がハーレムを形成しようと意識し偶然が重なった結果とは言え目標を達成しようとする展開は、高校生の主人公がヒロインから好かれ非自覚的にハーレムになりがちなフランス書院文庫の誘惑系作品とは一線を画していて面白いと思う。
個人的に気になるのは前作と同じく、やや硬式過ぎる文体や漢字の使い方がどうしても読んでいてスムーズさを欠いているように思えてならず、基本的にルビを振らないフランス書院文庫からすると少し改善した方が良いかもしれない。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR