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神瀬知巳「隣家【癒し系の母娘と僕】」

神瀬知巳「隣家【癒し系の母娘と僕】」(フランス書院文庫、2012年4月、表紙イラスト:二見敬之)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

幼馴染みの亜紀が住んでいる竹井家に泊まった裕明は、泥酔し夫と勘違いした耀子に跨がられ童貞を喪失してしまう。翌朝事情を知った裕明は彼女の寂しさを埋めるべくセックスに興じるようになり、いつしか娘の亜紀にも発覚するが…。

【登場人物】

沢田裕明
17歳。 高校2年生。1年前に両親を亡くし、耀子の配慮により現在は彼女が所有するマンションに安い家賃で住まわせて貰っている。童貞。
真面目で優しい少年だが、大学進学に掛かる費用を稼ごうとアルバイトに精を出す余りに、勉強が疎かになっている。幼馴染みの亜紀に想いを寄せているが、自分に釣り合わないと引け目を感じている。

竹井耀子
37歳。ブライダル企業の社長を務め実家は家柄の良い資産家で、見合い結婚した大学教授との間に亜紀を設けた。
スタイルが良く淑やかで優美な美女だが、愛人を作り不在がちの夫の行動に心を砕きしばしば泥酔してしまう事も。

竹井亜紀
18歳。高校3年生。裕明の幼馴染みで同じ高校に通っている。生徒会長と女子テニス部の主将を兼務する成績優秀でスポーツ万能な才女。
テニス部部長から告白され、裕明が止めてくれると期待するもそうならず腹いせに付き合い出したが、更に裕明を意識してしまい初キスや処女は彼に捧げようと決心している。

【本編の展開】

久々に夫の帰宅を楽しみにしていた耀子は予定がキャンセルになって失望し裕明を夫の寝室に泊まらせますが、酔って正常な判断が出来なくなり眠っている彼を夫と勘違いして跨がり立て続けに射精に導いてしまいます。

翌朝裕明が朝早く新聞配達に出るのに合わせ朝食を用意した耀子は前夜の過ちを謝罪し下校したら話し合う事にしますが、朝勃ちした裕明のオナニーを手伝う羽目になり、疑似性交で精を受け止めます。

帰宅した裕明は先に下校し自分のベッドでオナニーして横たわっていた亜紀を耀子と勘違いして抱き寄せ絶頂に導きますが、そこに耀子が現れて布団の中に匿まった亜紀から逆襲に遭い彼女の口内に射精してしまいます。

この一件を機に裕明は亜紀から母親の目を盗むように口内奉仕を受けるようになった一方、娘の存在を意識し始めた耀子からはミニスカートのスーツ姿で誘惑され精を受け止めて貰うのが日課となります。

耀子の会社を訪れた裕明は試験勉強に集中したいから朝の訪問を一旦止めて欲しいと耀子に告げると、それに応じた彼女は社長室でパイズリフェラをしたり娘との電話の最中にちょっかいを出したりして、関心を自分に向けさせようとします。
一方亜紀は自分の指導で試験勉強を頑張った彼にご褒美を与えようとバイトで着たウェディング姿で彼を出迎えて告白し処女を捧げますが、そこへ耀子が帰宅し彼女の目の前で絶頂する様を見られてしまいます。

裕明の口から耀子との関係を聞かされた亜紀は確証を得たいと彼の部屋のクローゼットに隠れ母親が裕明を誘惑する様を見届けると、昼休みに裕明を生徒会室に連れ込み耀子を大事にして欲しいけど自分も我慢出来ないと告げてセックスします。

学年トップ10入りしたご褒美にと大胆なビキニ姿で出迎えた耀子に誘われた裕明はダイニングで彼女の後ろの穴で交わり、帰宅した亜紀の目の前で愛してると告げながら腸内に精を放ちます。
裕明は母娘を遊園地に誘い互いの秘所にリモコンローターを仕掛けますが、ちょっとした手違いから互いに玩具を仕掛けていた事がばれてしまい、絶頂しながら互いに幸せになろうと約束し、観覧車の中で2人で裕明にフェラチオ奉仕します。


神瀬知巳「隣家【癒し系の母娘と僕】ロング・エピローグ」(2012年、電子書籍配信限定)

【あらすじ&展開】

耀子と亜紀を恋人にした裕明は竹井家を訪れるのは週2回までと律し、母娘は取り合いにならぬように互いの目のある所では彼とは単なる幼馴染みとして接するように取り決めます。
娘の目を盗むかのようにノーブラでエッチOKのサインを出し、裕明を誘惑する耀子に嫉妬する亜紀は、自分が目指す大学へ進学したいなら学年5位以内を目指すべきと裕明に厳命します。

翌朝どうしても再び校内でエッチしたいとねだる裕明に対し、亜紀は自力で学年トップ3に入ったら何でも言いなりになると条件を付け、登校前の慌ただしい時間にエッチします。
試験を終えて結果が気になる耀子は亜紀に電話すると、電話越しに既に彼の言いなりになって喘ぐ娘の様子から彼が約束を果たしたと知ります。
裕明が求めた通り週2回一緒に入浴し、一緒に寝室を共にするようになった母娘ですが、ある日耀子の身にある兆しが訪れる事に…。


【レビュー】

隣人で幼馴染みの亜紀とその母親の耀子との王道的な展開で、個人的には好きな作風です。どうしても耀子との関係にフォーカスが当たりがちなのは致し方ない所では有りますが、前半の耀子とのきっかけがやや冗長な分亜紀にも分けて欲しかったです。

耀子は男性経験が見合い結婚の夫だけで経験が少なそうに見えますが、勘違いとは言えゴム付きで主人公に跨がり4回も求めたりとなかなかイヤらしく描写されています。
その反面夫がいる女性としての恥じらいや娘のいる母親としての反応はあまり描かれていないようにも取られ、そこは物足りなく感じました。

亜紀は主人公の姉代わりのような存在で、母親の会社でモデルのアルバイトをして彼の学費の助けにしたいと考えたり、彼との仲の伸展を意識して同級生と交際して嫉妬させたりと健気さを感じ、個人的には幼馴染みポジションのヒロインは好みです。
神瀬知巳作品の特徴でも有るヒロイン同士の優しさという点では亜紀から耀子への母子愛の方が強く、その点ではどうしても母娘でいがみ合う展開になりにくいですが、やはり生娘らしく「私も負けない」的な流れの方が自然ですね。

「ロング・エピローグ」はその名が示す通り、諸事情により尻切れになった本編を補うおまけ的な作品です。作者が示す「有るべき結末」が文庫ベースで約100頁弱描かれていますが、 やはり神瀬知巳作品らしく3P本編はラストまで有りません。
恵まれない環境に置かれた主人公は本編当初では自力で頑張ろうとしていて好感が持てましたが、終盤になるに連れてヒモ男のようにも感じました。この辺は個人の好みによるかもしれませんが…。

【トラックバック】

愛好家Sさんのブログ「官能小説★綺羅光作品テイスト」にて、本作をご紹介されています。

1852『隣家【癒し系の母娘と僕】』、T013『隣家【癒し系の母娘と僕】~ロング・エピローグ』
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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