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神瀬知巳「独身叔母と人妻と高校生」

神瀬知巳「独身叔母と人妻と高校生」
(フランス書院文庫、2006年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年12月6日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)






【あらすじ】

両親を亡くした京太は同居する叔母の慶子に惹かれつつも、なかなか告白出来ずにいた。そんななか生徒会長の祥子と恋仲になったのに、突然連絡が付かなくなって落ち込むが、慶子の元を訪ねて来た亡き母の友人の芙美江に叔母への好意を知られて関係を結ぶ。


【登場人物】

坂下京太
15歳。高校1年生で生徒会書記を務める。4年前に不動産会社を営む実父を、その翌年には実母を亡くしたが、幼い京太の前で平気で遺産分配の話をする父方の親族に激昂した慶子により引き取られた。年齢より幼く見える容姿で、純真な様子に年上女性の庇護欲を刺激するらしい。童貞

山岡慶子
27歳。小さな消費者金融会社の社長だが、かつては大学院で英米文学を学んでいたが、京太の実母である姉の葬儀後に京太を引き取る為に伯父から会社を引き継いだ。長い黒髪に理知的な雰囲気を漂わせた美人で京太の想いに気付いているが、表面的には恋愛感情を見せないようにしている。

斎藤芙美江
34歳。京太の実母と同級生で投資会社を経営している。2年前から別居している夫と離婚協議の為帰国し、慶子の部屋に同居する事になった。実母に似た面影を漂わせるグラマラスな女性。

川島祥子
17歳。高校3年生で生徒会長と陸上部を掛け持ちしている。色白でショートヘアが似合う、明るく飾らない性格の美少女。母親は居らず、父親の借金の為アルバイトをして切り詰めた生活をしている。今の生活がいつまで続くか不安になり、思い切って京太に告白する。処女。


【展開】

仕事で帰りが遅くなることを伝えたのに、まるで飼い主を待つ犬のように起きていた京太に対し、慶子は素っ気ない態度を見せる。しかし京太の訴えるような眼差しで今日が同居を始めた記念日だと思い出し、用意されたディナーに口を付けた後に入浴する。入れ違いに京太が風呂に入ると彼の部屋に侵入するが、オナニーの痕跡を見て抑えようとしていた恋心が芽吹き、ひとり遊びをしようとする。
そこへ戻って来た京太が素っ裸だということに気付き赤面するのも構わずに慶子はベッドへ招くと、今晩だけは恋人になってあげると誘いペニスを扱き迸りをゴックンしてしまう。二度の射精で萎えない京太のペニスに奉仕しながら、彼の指を秘穴に受け入れると、このまま溺れていきたくなる気持ちを封印し、その晩は六回も口腔で精を受け止める。

それから二週間が経ち何ごとも無かったかのように振る舞う慶子を見て、京太は複雑な感情に捕らわれる。そんななか一学期の最終日を迎えて祥子と生徒会室で話をしていると、風紀委員から預かっていた持ち物検査の没収品のことを思い出す。そのなかに何故かローションがありエッチなことを想像した京太はすぐさま勃起してしまうが、真剣な表情になった祥子からスッキリさせてあげると誘われる。
ローションを使った手扱きから口唇奉仕に移行して二週間溜めた濃いザーメンを飲ませると、京太はそのお礼にと祥子を窓枠にしがみつく格好にさせて、バックから秘所を舐めて奉仕する。外の友人たちに見られるかもしれない、そんな倒錯した状況にすっかり濡れてしまった祥子は抱いて欲しいと求め、避妊具も着けずに可愛い後輩と性交に及ぶ。破瓜を終えた祥子が雰囲気も無いところでごめんなさいと涙を流すのを見て、京太は祥子がこのまま消えてしまうような不安に駆られ強く抱き寄せてしまう。

数週間後芙美江が加わっての三人での生活が始まるが、京太は祥子と全く連絡が取れなくなり途方に暮れていた。そこへ芙美江がパンケーキを焼いてくれて蜂蜜の瓶の蓋を開けてと頼まれるが、手元を滑らせて二人とも蜜だらけになる。身体のあちこちに蜜が付いていると無防備な芙美江を見て思わず京太は勃起するが、芙美江は成長を確かめさせてとペニスを露わにして扱き始め、焦らされてしまう。そこへ二人が上手くいっているか心配になり慶子が着替えを取りにやって来るが、京太たちは見付かりそうなスリルを味わいながらも何とか誤魔化し、口唇奉仕している芙美江の口内に精を放つ。
その晩芙美江は京太とどちらが先に仕掛けるかで我慢比べしていたが、結局自分が根負けして寝室を訪ねると、馬乗りになって誘惑する。久し振りの性交にはしたないほど乱れた挙げ句に中出しを受け、その後は京太のしたいように秘所を露わにして見せる。中出しした精液を馴染ませるような指遣いで感じると、今度はバックにされて二度目の交わりに応じてしまう。

京太への想いを封印しようと仕事に没頭していた慶子は、ある日部屋を出て忘れ物に気付き慌てて引き返すと、玄関先で朝の情交を終えて口付けを交わす二人を見てしまいその晩は泥酔して帰宅する。京太を部屋から追い払うが酔いも手伝ってか人恋しくなり、思わずひとり遊びを始めると京太がいつの間にか部屋に戻って来ており恥ずかしさで赤面しながらも、抱いて欲しいとねだる。
正常位での交わりですっかり翻弄されると、今まで押さえ込んでいた感情を開放し慶子は後ろの処女も捧げるつもりで浣腸液を注入し、ひとまず前での性交を再開する。しかし途中で失神してしまい目覚めると、いつの間にか芙美江が乱入していて、彼女の目の前でアナル性交を晒す羽目になる。芙美江もこれだけ濃厚な交わりを見せられてはと告げて、日本滞在の終わりも近いからと別れを惜しむように後ろでの交わりを求めるのであった。

祥子の行方が分からなくなってから1ヵ月が過ぎたある晩、憔悴した京太は慶子に身体を洗ってもらいながら捜索願を出したらと話していると、そこへ当の祥子が全裸で現れる。どうやら慶子が探し出してくれたらしく、両親の遺産を使って祥子の父親の債権を全て買い取ったということである。再会して抱き合う二人の前に慶子と芙美江が現れ、何と芙美江に新しい命が授かり日本で暮らすと朗報を聞かされる。祥子も含めた三人妻での新生活。慶子や祥子からは公平に孕ませてと求められ、京太は三世代の女性から愛されて幸福に浸るのであった。


【レビュー】

神瀬知巳作品の前半期は作を重ねる毎に頁数が増える傾向で、本作はヒロインが3人というのもあり、2006年当時の平均が300ページ位なのに比べると370ページ強(本作は17行のため16行換算)とかなり分厚い方になる。情交描写が濃厚なのは相変わらずで、三人を公平に描こうとすればどうしても長めになってしまうのは仕方のないところで、一作ごとにこれだけ注力した結果なのだから歓迎すべきことである。

本作では1点カラクリがあり、第3のヒロインである祥子に付いては公式サイトのあらすじや人物紹介では全く触れられていない。あたかも慶子と芙美江のダブルヒロインであるかのようなミスリードは意図した事か、単に失念しただけか未だに不明だが、本作に関しては実に好ましいサプライズと言えるだろう。童貞処女同士の初体験の描写に70頁近く割いている辺り最早「第3」の存在では無いし、父親に巻き込まれいつか夜逃げするかもという不安から祥子に取っては、今しかないという必死さと健気さが伝わり実に良い印象である。

慶子は血縁者としての庇護欲から主人公を見ていたけれど、下着に興味を持ったり胸の谷間を見て股間を膨らませたりと彼の男の部分を知って愛情に変化しつつも、あくまでも保護者でいようとするツンデレっぽい可愛さが魅力である。芙美江は順番からしてもやはりこちらが「第3」の存在になるが、恐らく堅物な慶子の後押しをするのには彼女のようなタイプでないと先に進まなそうなので、必要不可欠な存在であろう。

本作以降は他の作家の作品も含めてページ数が増加する傾向にあり、ある時期までは神瀬知巳作品も400ページを超えた作品を立て続けに刊行している。現在は大体300ページ程度なので、当時と現在を比べて読み比べてみて何処を削ぎ落としているのかを見るのも面白いのかもしれない。


DSKさんと愛好家Sさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2006/8/23 発売独身叔母と人妻と高校生著:神瀬知巳、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。→ 【honto】の電子書籍はコチラ。→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。「ああ、京太のが、わたしのおなかまで届いてる…」騎乗位で跨る慶子は吐息をつき、15歳を見下ろす。許されないと知りながら、同居する甥とつづく肉...
独身叔母と人妻と高校生(著:神瀬知巳、フランス書院文庫)

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1444『独身叔母と人妻と高校生』

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tag : 高校生主人公 童貞

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コメント

非公開コメント

これだこれだ…数年前に読んで題名忘れたのをフランス書院サイトを探し回って…洋子ちゃんについて伏せられてるせいで「なんだ高校生って主人公か…じゃあ2人か…」と何度も何度も通り過ぎていました…。
最終的に編集部コメントまで読んで…やっぱこれじゃね?と。
ここに粗筋が無かったら永遠に彷徨うところでした。有難うございます。

Re:

ゲストさん

にゃらです。コメントいただきありがとうございます。

本作のように公式ホームページにすら紹介されていない「隠れヒロイン」の存在は少なくありません。まして祥子はまるまる一章使ってのラブラブエッチ振りを発揮しているのだから、紹介して然るべきだと思いますが…。

これが編集サイドの意図するところならば本作ではしてやられたという感じですが(苦笑)、にゃら個人が健気な同級生や幼馴染みというポジションがより好みというのもあります。確かに若々しい30代ヒロインに憧れるのは分かりますけど、自分が高校の時のことを考えると、「ちょっと違うんじゃない?」となるのではと思います。10代と30代ってそう簡単に乗り越えられる年の差ではないし、だからフィクションとしての読み物になるのかもしれませんね。

長くなりましたが、ゲストさんのお役に立てたのであれば幸いです。これからも宜しくお引き立てのほどお願いします。

(9/16コメント一部修正しました)
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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