FC2ブログ

鏡龍樹「僕の通学路には四人のお姉さんがいる」

鏡龍樹「僕の通学路には四人のお姉さんがいる」(フランス書院文庫、2009年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

高校進学に伴い、姉の沙恵が住むアパートへ引っ越して来た陽介。隣室のお姉さんに筆下ろしされたのをきっかけに、姉の友人や音楽教師、遂には姉とも結ばれるが…。

【登場人物】

藤井陽介
16歳。今春より都内の高校へ進学する為、沙恵の住むアパートへ引っ越して来た。中学生の時はサッカー部に所属していたが、高校ではあまりの実力差を実感し断念している。

藤井沙恵
26歳。陽介の実姉で肩まで伸ばし、ゆったりしたウェーブの掛かった栗色の髪型の清楚な雰囲気の女性で、看護婦の仕事に就いており、少ないながらも男性経験は有る。

香田美咲
19歳。沙恵の隣に住む女子大生で夜は水商売でアルバイトをしている。小悪魔な性格で終始陽介を手玉に取った態度を見せる肉食系のお姉さん。

笹村麻衣
23歳。陽介が通う高校の音楽教師。黒髪のロングストレートで淑やかな雰囲気から、深窓の令嬢を思わせる。浮気性の彼氏が居り、関係が上手く行かない事に悩んでいる。

三橋祐里子
27歳。鉄道警備隊員で自ら囮となり、痴漢犯の取り締まりを行っている。沙恵の同級生で大和撫子な雰囲気を醸し出す美人の女性。

【展開】

ある朝美咲と共に通学する事になった陽介は、過剰に密着する彼女に興奮して下車した駅のトイレでオナニーしてしまい、翌朝それをネタに脅されます。
学校をサボって海辺でデートをする後岩場の陰で初体験に及び、それからは沙恵の目を盗みベランダから美咲の部屋に入り浸りになります。

ある日一人で通学していた陽介は電車内で痴漢されている祐里子を見掛けて助けますが、後日改めて姉から彼女を紹介され酔った勢いで泊まる事が決まると、深夜のダイニングで彼女からセックスを求められ、更に電車内の痴漢プレイに及びます。

美咲と祐里子との二股交際を続けていた陽介はある日下校時のバスの中で泣き腫らした目の麻衣を見掛け話し掛けると、彼女から彼氏が二股を掛けていると相談され、自分の事は棚に上げて彼女の優しさに付け込んで告白し、彼女の部屋で結ばれます。

麻衣に1度だけと懇願し音楽室で中出しセックスをして3人と付き合えるようになったと有頂天になる陽介ですが、ある日携帯電話を部屋に忘れた事で沙恵に3人との交際を知られてしまいます。
浴室に押し掛け自分を好きなようにして良いから他の3人とは関係を清算して欲しいという沙恵の訴えを聞き入れた陽介は、寝室で彼女を抱いた後で更に後ろの処女を奪います。

陽介が祐里子や美咲、麻衣と関係を断とうと必死な一方で、彼女たちが弟を本気で愛していると知った沙恵は意地になるのは止め皆でシェアしようと決心し、陽介の誕生パーティをきっかけに3人を呼び寄せ、彼を驚かせようと思い付きます。

【レビュー】

家から学校までが「通学路」と考えれば、美咲や祐里子とは電車内の痴漢プレイや、麻衣とのバスの車内や音楽室でのやり取りは、なるほどと頷けるだけの設定の良さも感じられますし、それぞれのヒロインの特性を活かした情交描写も流石だと思います。

オムニバス形式で刊行された前の2作品と比べると、隣のお姉さん、姉の友人(鉄道警備隊員)、音楽教師、実姉という流れはスムースで、次第に1人ずつ関係を増やして行くというのもなかなか良かったのではないでしょうか。

1人1人の攻略に行を割き過ぎてしまい、主人公が他の3人との関係を断とうとする第5章では、祐里子&沙恵、美咲&沙恵、麻衣という順番であまりに駆け足気味過ぎる印象は拭えませんが、それまで地の文で流していた情交描写は濃密になっていました。

鏡龍樹作品として新しい路線を窺わせる作品でしたが、残念ながらフランス書院文庫での出版は本作以降途絶えたままとなっています。
(その間にいかにも鏡さんらしいタッチの新人さんの作品も有りましたが、確証は無いので伏せておきたいと思います。)
鏡龍樹名義としては、昨年他社レーベルで約3年半振りに新刊が出版されましたが、それに付いてはまた明日取り上げたいと思います。
関連記事

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

僕の通学路には四人のお姉さんがいる(鏡龍樹、フランス書院文庫)

2009/9/24 発売 → Amazonはコチラから。 → Kindle版はコチラから。 → ハイブリッド書店【honto】はコチラ。 「知っていたわ。駅のホームで君が見ていたこと」 制服のズボンを下ろし、いななく勃起をあやす指先。 お嬢さま風の上品な顔を歪ませ、情熱的にからむ舌。 キス、69、クンニ、騎乗位、そしてアナルまで…… 年上のお姉さんに教えてもらうセックスのA...

コメントの投稿

Secre

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR