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鏡龍樹「僕が溺れた女 五つのインモラル」

鏡龍樹「僕が溺れた女 五つのインモラル」(フランス書院文庫、2009年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

14歳の時に童貞を卒業した陽介は、成長すると共に義母や実姉、実妹、更に隣人のお姉さんや人妻と関係を結んでいく。

【登場人物】

香坂陽介
14歳の時に実母を亡くしたが、2年後に紀子が義母となった。父親は女癖が悪く、自分もその血を引いているのではと心配している。

香坂あずさ
陽介より4つ年上の姉。紀子が義母としてやって来てからは常に彼女に反発し続けており、家に寄り付かずに合コンに出掛けている。

香坂由希
陽介より3つ年下の妹。ブラコン気味で陽介になついている一方、あずさの影響で当初は紀子に反発していた。処女。

芦川香澄
29歳。陽介が母親を亡くした時に担任だった教師。妻子有る男性教師と付き合っていた時が有り、その妻によって悪い噂を立てられている。若くして両親を亡くしており、陽介に同情する気持ちから愛情に発展した。

香坂紀子
36歳。陽介の実母が亡くなってから2年後彼の父親と再婚したが、元々は夫の経営する会社で秘書として働いていた。夫の女癖の悪さに辟易し娘2人が自分に反発する中で、唯一懐いてくれる陽介に好意を抱くようになる。

望月葵
25、6歳位で進学で上京した陽介の隣室に住んでいる茶色掛かったストレートの髪に可憐さを醸し出した女性。元はAV女優として活躍していたが、ファンの付きまとい行為に嫌気が差して引退、現在はキャバクラで働いている。

村瀬佳乃
32歳。社会人となった陽介が転居したアパートの隣室に住む人妻。陽介と同郷らしくすぐに家に上げるなど親しみやすさが有る反面、仕事人間の夫とはセックスレスの模様。結婚する前は複数の男と関係を持っていた様子。

【展開】

実母の告別式で気丈に振る舞っていた陽介は香澄の優しさに触れて嗚咽を上げますが、数日後彼女の悪い噂話をするクラスメイトに激昂し喧嘩になります。香澄の部屋に連れられて来た陽介は庇ってくれたのだと感謝され、そこで初体験に至ります。

香澄との関係は彼女の転勤で長くは続かず陽介は想い出を引き摺りつつ、2年後に義母となった紀子が夫の不倫や自分を嫌悪する娘たちへの苦悩を知るに付け、マッサージしてあげるときっかけを作り、紀子に誘惑されて浴室で関係を結びます。

陽介の大学進学を控え紀子と関係しているのを知ったあずさは、関係を断ち切らせようと弟の上京に同行し電車の中などで誘惑しその気になった陽介とその晩ホテルの部屋で結ばれると、婚約前なのに感極まった彼女は後ろの処女を捧げます。

大学へ進学し隣室へ挨拶をした陽介は葵が普段オカズにしていたAV女優だと知りますが、ある晩にキャバクラの客に付き纏われたからと葵が部屋を訪れ、それをきっかけに恋人付き合いを始めます。

しかし数ヵ月後に進路を巡り父親と喧嘩し家出した由希が訪れ、陽介は女らしく育った妹の体に欲情し関係を結びますが、ブラコンの由希と葵が対峙しそのまま3Pに雪崩れ込みつつも、結局葵との関係も破綻してしまいます。

社会人になりアパートを変えた陽介は隣室へ挨拶に伺うと同郷だと喜ぶ佳乃に部屋へ招き入れられ、口で奉仕されます。佳乃は何とか陽介の口からセックスを求めさせようと試みますが結局は自分から切り出す事となり、陽介はある日睡眠薬で眠らせた彼女の夫の脇で彼女を抱き快楽を得ます。

【レビュー】

同じオムニバス形式で展開する「僕と最高のお姉さん 六つの贈り物」と流れは非常に良く似ているし、オムニバスなだけに前後の脈絡も無く唐突に次のヒロインが出て来るのはやむを得ない気がします。
インモラルというタイトルに則して近親者だったり、担任教師や人妻というように背徳感を描き易いベタな設定のヒロインを出しているのは悪くないと思います。

個人的には実姉や実妹、義母という近親度が高い設定にしたならこの3人だけでも良かったですが、この時期になると近親相姦もの自体が古い時代の象徴のような扱いでも有っただけに仕方ない面も有りますね。
主人公の成長と共に初めは受け身だったのが次第に大人の狡さや強かさを身に付けていくのは分かりますが、しかしながら佳乃に対しては途端に強気一辺倒になるのも何だかなという気がしなくもなく、まるで別の主人公に替わったみたいでした。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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