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鏡龍樹「淫色の卒業記念日 叔母と看護婦と女家庭教師と」

鏡龍樹「淫色の卒業記念日 叔母と看護婦と女家庭教師と」(フランス書院文庫、2004年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

英語教師の綾に片想いを寄せる裕樹は叔母の真理子に筆下ろしされ自信を付けるが、いざ彼女を目の前にすると力付くでしか対応出来ない自分に愕然とする。看護婦の広海や幼馴染みの美和と経験を積んだ裕樹は卒業式の日に綾から本心を打ち明けられる。

【登場人物】

蔵本裕樹
18歳。大学進学を控えた高校3年生。デザイナー志望で東京の大学を目指しているが、一方で綾と離れたくないという想いから地元に残るかどうか迷っている。童貞。

星野真理子
36歳。裕樹の父方の叔母で喫茶店を一人で切り盛りしている。田舎町にしては目立つ美貌と魅力的な体つきの女性だが、親戚からは疎まれている印象を受ける。

杉本広海
25歳。市内の病院で働く看護婦で、裕樹が盲腸の手術を受けた際に世話になっている。他の3人に比べて圧倒的に豊かなバストの持ち主。

西荻綾
28歳。裕樹の通う高校で英語を教えている。大学時代から付き合っている男が居るが、最近仲がギクシャクしている。裕樹が入学して以来一目惚れした女性だが、想いをなかなか打ち明けられずにいる。

佐伯美和
18歳。裕樹と小学生の時からの幼馴染みで頭が良く、彼に合わせて同じ高校に進学したが、存在が近過ぎる為か想いを伝えられずにいる。処女。

【展開】

真理子の喫茶店に寄り好きな人が居ると悩みを相談した裕樹は、真理子から女性を知っておくべきだと誘われ初体験を迎え自信を付けると、
翌日の放課後に男と揉み合っている綾を助けようと近付き、彼女に告白し力付くで押し倒すも、興奮のあまりに勝手に射精してしまい失敗に終わります。

翌日綾が男と別れるつもりが無いのを知った裕樹は再会した広海に誘われ部屋でセックスしますが、後日川辺で綾を待ち伏せ顔を合わせると、諦め切れずに草むらに連れ込み無理矢理関係を持ちます。

しかし却って罪悪感を抱くだけとなり真理子の喫茶店を再び訪れた裕樹は東京の大学を受験すると告げると、もっと可愛がってあげたかったと微笑みながら返され彼女に優しく受け入れられます。

受験で上京した裕樹はその晩後を追って来た美和の全力の告白を受け入れて処女を奪い、地元に残る彼女と遠距離恋愛になる事に不安を抱きつつ、卒業式の日に本心を打ち明けた綾と学校の屋上で交わりますが…。

【レビュー】

卒業記念日というタイトルの通り、主人公の裕樹が英語教師の綾に強い想いを抱きつつ、叔母の真理子や看護婦の広海、幼馴染みの美和と次々に性体験を積んでいく事になります。

メインの綾に対してはどちらかというと主人公の思い込みが暴走しがちな面が強く、他の3人の女性からは誘われる立場なのと真逆な展開になっていますが、高校生の男子らしいと思いつつも自分本意な面が見え隠れしていて好感を持てませんでした。

主人公に一途の美和に関してはその想いは結局報われないようにも思えるし、逆に鏡作品のヒロインらしく「想い人が居ても私は負けない」と逆襲に打って出るのか、曖昧なまま終わってしまったのが些か読後感の悪さに繋がっているかもしれません。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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