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新堂麗太「個人授業【女家庭教師と未亡人ママ】」

新堂麗太「個人授業【女家庭教師と未亡人ママ】」(フランス書院文庫、2007年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

父親を亡くし義母の留美子と同居する優治は、日々過剰なスキンシップを仕掛ける彼女に性的な欲望を抱き悩んでいる中遂に関係を結んでしまうが、それに気付いた晴香も積極的に求め三角関係に陥る。

【登場人物】

佐伯優治
17歳。産みの母親は出産間も無くして亡くなり、父親は留美子と再婚したが1年前に事故で亡くなっている。距離が近過ぎる留美子と晴香の誘惑の板挟みにされて悩んでいる。童貞。

佐伯留美子
31歳。優治の父親と3年前に結婚し、亡くなってからは優治と2人で暮らしているが、経済的に豊かな為夫を想い飲んだくれる生活をしがち。結婚するまでは男性にチヤホヤされる生活を送っていた為か、欲望に忠実で優治に過剰なスキンシップを取る。

桜井晴香
19歳。有名私立大学に通う2年生で、幼馴染みの優治の家庭教師をしている。高校時代にフェンシングの経験が有り、体育会系を具現化したような猪突猛進の性格。男子にモテるが幼い頃から優治に関心がある為、他の男と付き合った事は無い。処女。

【展開】

毎日のように過剰なスキンシップを取りたがる留美子は泥酔した振りをして優治を寝室に連れ込み誘惑しますが、踏みとどまった彼は自室に籠りオナニーで性欲を発散します。

翌日姉弟のように晴香と接する優治を想って白昼からオナニーする留美子はその晩に入浴中の優治に体を洗ってあげると迫り、素直に想いを口にした彼に感激しながら女体を見せて童貞を卒業させます。

次の日帰宅するなり玄関からリビングまで移動しながらセックスする母子を偶々届け物で屋敷にやって来て目撃した晴香は、近親相姦を止めさせようと留美子が不在の折に優治を誘惑し、浴室で汚れを洗い流した後に純真を捧げます。

晴香の言い付けを守った優治の命で関係を断たれた留美子はオナニーしますが、それを見掛けた優治はセックスしようとを晴香の自宅に向かうと、送り届けてくれた男子大学生と彼女が親密そうにしていると勘違いし、留美子の誘惑に応じてしまいます。

翌日優治の怒った態度を見た晴香が問い質すと昨晩の事は彼の勘違いだと納得させるも、留美子と再びセックスしたと聞くと自分を信用してくれないのかと逆上し、それを聞き付けた留美子にも二股が発覚し口論になった後優治に別れを突き付けます。

晴香と共に優治との関係を断った留美子は3ヵ月後の彼の誕生日を機に籍を外し家を出る事になり、晴香と示し合わせて誕生パーティーを開きますが、2人からそれぞれ誘惑された優治は他方に悪いからとセックスを拒みます。
その回答に満足した留美子は今日から3人で愛し合う日々が始まるのだと優治に告げると、屋敷を引き払う前の最後の晩餐とばかりにマヨネーズやケチャップで互いの体をデコレーションしたり、苦瓜を留美子に挿入させたりと3Pプレイに興じます。

【レビュー】

主人公の義母の留美子は夫である主人公の父親の意向を踏まえて保護者としての役割を果たそうとする一方で、飲んだくれてばかりで働くでもないし年頃の息子を誘惑したりとらしくない部分がクローズアップされ単にしたいだけに見える気がします。
終盤になってから籍を外し、18になった主人公に父親の遺産を譲ろうという心遣いは分かるのですが、インモラルな関係を続けるならそうする必要を感じないし、主人公も屋敷を引き払う事はしなくて良かったのかなと思いますね。

幼馴染み兼家庭教師の晴香は、猪突猛進型で事を起こしてから後悔するタイプで主人公の姉に近い存在です。一見男子にモテそうだけど、主人公以外の存在は眼中に無くウブなのはお約束です。
ウブな故に主人公が主導権を握る形でセックスをする事に恥じらいを見せつつ次第に快感に溺れるのは良いですが、留美子と再び関係を持ったのを知った彼女が逆ギレしたのは流石に彼女に隙が有ったからだろうとあまり良い感じはしませんでした。

主人公が優柔不断なのは毎作お馴染みの事ですが、本作の優治の場合は始めは多少関係に躊躇する面も窺えるし、先に挙げたように2人のヒロインの身勝手さが目に付くだけにあまり不誠実さを感じなかったです。
終盤2人にフラレてその3ヵ月間も関係を持たずにいるというのもお互いに随分と我慢したものだなと感心しますが、片方を選ぶと他方が傷付くからどちらも選ばないという考え方は意外性が有りました。
ラストで食玩めいたプレイを盛り込んだりしていますが(フランクフルトに赤と白の調味料とはベタです)、色々工夫した割にごった煮状態で空回りしたのではという感を抱きました。

2012年以来暫く新刊が途切れている新堂さんですが、果たして今年は復活されるのかどうか気になる所です。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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