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新堂麗太 「僕だけの未亡人叔母」

新堂麗太「僕だけの未亡人叔母」(フランス書院文庫、2003年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏期講習を口実に上京して来た諒一は、姉の真菜美や叔母の麗子の住む亡き叔父の家にやって来た。叔母の色気に翻弄されながらも、女らしくなった真菜美の身体に欲情した諒一はある晩姉の入浴姿を覗いてしまう。

【登場人物】

菅野諒一
17歳。高校3年生で予備校通いを口実に仙台から上京して来た。5歳の時に真菜美と引き離され、後継ぎがいない伯父夫婦の元へ養子に引き取られた。童貞。

菅野真菜美
19歳。諒一の実姉(戸籍上は従姉)。産みの母を亡くし麗子が後に収まったものの、父親も肝臓を悪くし亡くなっている。ショートカットでボーイッシュな魅力を醸し出すが、華奢な体の割に後から付け足したようなEカップの身体。

菅野麗子
諒一の実父である男性が経営していた会社で秘書を務め、親戚からは財産目当ての結婚だと疎まれている。妖艶さを醸し出し、毎晩のように外出し遊んでいるように見えるが、夫の遺言を守り真菜美が成人するまで見守るなど、意外に身持ちの堅い面も。

【展開】

上京して来た諒一は受験勉強に集中する内に日付が変わっていたのに気付き、泥酔して男に送ってもらう麗子を目にすると寝室まで連れて行きますが、抱いて欲しいと妖艶な姿で誘う彼女の服を脱がそうとした所で理性を取り戻します。

麗子の一件から真菜美にも欲情した諒一は彼女の入浴を覗き見てオナニーしますが、覗きに気付いた真菜美は一緒に入浴しようと誘い、勃起したぺニスを手や口で慰め顔面で精を受け止めます。

姉弟が相次いで浴室から出て来るのを目の当たりにした麗子は、翌晩に散歩していた諒一を食事に誘いビールを飲ませて真菜美と関係したのを聞き出すと、自宅へ戻って相姦を犯させまいと自分の身体を差し出します。

やはり気まずい思いで外出し帰宅した真菜美はタイミング悪く二人が抱き合っている所を目の当たりにし、朝まで街を歩き家に戻ると夫の書斎で遺影に向かい諒一に夫の面影を感じたと嬉しそうに話す真菜美を見て嫉妬し弟を奪い返そうと決意します。

その晩に麗子の外出を見届けた真菜美は諒一の部屋を訪れて誘惑し結ばれますが、いつしか麗子が自分との関係を知り身を退いたと聞かされると、あの女が捨てた男に抱かれるのは嫌だと弟を突き放してしまいます。

2人から突き放された諒一は実家に戻る前日に麗子に想い出を作って欲しいと求められ、後に合流した真菜美と共に一夜限りの3Pをします。翌春第1志望の大学に合格し同居生活を心待ちにする諒一は、姉の20歳の誕生日でもあるこの日に麗子から意外な申し出を聞かされます…。

【レビュー】

タイトルからだと「未亡人叔母」をメインに据えているように感じますが、作中の展開や(ある程度推測は付くでしょうが)結末を見ると実は実姉の真菜美に力点を置いている事が分かります。

前作よりはドラマ性を重視した内容から非常に読後感は良かったのですが、その分肝心の官能描写はあっさりしてしまっていたのが気になる点では有りますね。

亡き夫の面影を感じ主人公に抱かれるも保護者としての意識も忘れず、姉弟が結ばれたのを知って身を退いた麗子は実は性格の良さを感じさせますが、真菜美との対比も有ってか毎晩遊びに出ているなど悪く描き過ぎている気がします。

真菜美は麗子の本意を知ってか知らずか弟を取られまいと嫉妬に駆られ奪い返しますが、途中で麗子のお下がりは嫌だと言って放り出すのはあまり弟想いで無いし、理屈があまりよく分からない部分でワガママさを感じさせて残念です。

本作の設定を見るとデビュー作を感じさせる作風でデビュー当初に比べるとすっきり纏まっているのを感じさせますが、やはり250頁弱というのはボリューム不足の感は否めませんね。
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僕だけの未亡人叔母(著:新堂麗太、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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