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新堂麗太「帰郷(ふるさと) 女教師が、看護婦が、そして叔母が… 」

新堂麗太「帰郷(ふるさと) 女教師が、看護婦が、そして叔母が… 」(フランス書院文庫、2011年1月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

教師志望の公平は教育実習の為帰郷し、母校で出逢った日菜代に惹かれ一旦は良い雰囲気になるが、初体験に失敗したトラウマがよぎり好意に応えられずに終わってしまう。事情を知った実姉や叔母とレッスンを重ねた公平は島を離れる当日、想いを遂げる事に。

【登場人物】

磯部公平
20歳。5年前に両親を亡くしている。東京の大学に通うが、卒業したら地元の島の小学校で教師になろうと考え、教育実習の一貫で帰郷した。かつてムードの無いエッチに失敗し、性行為そのものに恐れを抱いている。童貞。

里田日菜代
36歳。公平が教育実習を受ける母校で教育係に付いた教師で、小学3年生を受け持つ。島の出身者である夫とは7年前に死別しているが、未だに夫への愛を引きずっていて縁談にも応じる様子は無い。一目惚れ同然の公平の告白を一旦は受け入れるが…。

磯部美和
23歳。公平の実姉で島内の病院で看護婦に就いている。ぶっきらぼうな口調であまり女性らしさを感じさせないが、スレンダーな割には付く所には肉がしっかり付いている。弟想いの反面叔父の再婚相手の亜依子に対しては警戒心を持ち、公平の帰郷に合わせて実家で同居する事に。

磯部亜依子
29歳。公平の両親の死去に伴い、夫である公平の叔父と共に島へやって来た。華やかでセクシーな雰囲気の漂うグラマラスな女性で夫婦仲は良いが、夫が遠洋に漁へ出ている為性的にも寂しさを感じており、公平に対しさりげなく誘惑しようとする。

【展開】

母校で挨拶を終え帰宅した公平は先に入浴していた亜依子から湯加減を見るように頼まれますが、出来心から入浴姿を覗こうとします。それに気付いた彼女は背中を流して欲しいと挑発しますが、美和がタイミング良く帰宅しお預けとなります。

実習を始めて間も無く授業で相撲を取り入れた公平は、子供たちに見本を見せようと日菜代と相撲を取る羽目になります。体が密着した余韻を残しつつ日菜代に自宅で食事に誘われた公平は酔った彼女と良い雰囲気になりますが、過去の失敗が頭をよぎり失敗に終わります。

翌朝失敗を引きずり授業もままならず失意の中帰宅した公平を見かねた美和は事情を知ると、トラウマを克服させようと誘惑しフェラチオで射精に導き自信を付けさせますが、流石に姉弟だからと本番は拒みます。

相変わらず自信なさげの公平と美和の間に変化を感じた亜依子はある日公平を景色の良い崖へドライブに誘い、日菜代や美和との一件を聞かされると自分が筆下ろししてあげると告げてサンルーフを開けた明るい車内で開放的なセックスを楽しみます。

自信を取り戻した公平は再び日菜代を誘うもあえなく撃沈しますが、その帰りに待ち伏せしていた美和に亜依子との関係を問い詰められ、ホテルに連れ込まれると叔母には負けたくないと裏の処女を捧げられます。

度々日菜代にアタックするも断られる公平にお預けを食らわされ焦れた亜依子と美和は、ある日公平の帰宅に合わせて互いの身体を愛撫し見せ付ける内に本気になり絶頂に至り、覗いていた彼を部屋へ引き込むと交互に交わり公平を元気付けます。

実習を終え公平が島を離れる当日亜依子と美和から説得された日菜代は、ハプニングを期待し学校へやって来た公平と出逢い告白を受け入れ教室で激しく抱かれる事となります。

【レビュー】

教育実習の為帰郷した主人公が教育係の未亡人教師の日菜代と良い雰囲気になるのは案外早いのかなと感じさせつつ、一旦失敗し実姉や叔母の励ましを受けて最後は彼女と結ばれるという流れは、ドラマ性としては悪くないと思います。

ドラマ性を重視したせいか、本番は中盤までお預けですが、容量が少ない分は実姉と叔母の嫉妬の応酬や恒例の百合描写の濃厚さで補っており、それだけに日菜代の情交描写は、「最後はメインと」のお約束展開で唐突かつ急展開な進行になってしまった感じがします。

メインの日菜代は進行の綾も有るのでしょうけど、酔いに任せた面も有るとは言え一旦は主人公を受け入れようとしたのに、亡くなった夫への操に拘り過ぎていて撥ね付けるばかりで何だか最後においしい場面だけ持って行った気がしてイマイチでした。

亜依子と美和は相反する要素を持つ者同士で有り、亜依子に関してはやや欲求不満の解消に抱かれた節に見えるものの、美和は弟想いの反面ある程度は相姦に至るまいとする部分も垣間見えて良かったですが、やはり百合は唐突かもと…。

毎回のように登場する百合描写は個人的には好みなので有って構いませんが頁を割き過ぎているようですし、このシーンから3Pで出歯亀的に日菜代を合流させた方が終盤に余裕が出来たのかなと思います。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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