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新堂麗太「人妻バス旅行【蕩ける】」

新堂麗太「人妻バス旅行【蕩ける】」
(フランス書院文庫、2012年6月、表紙イラスト:立澤準一)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年4月1日レビュー再編集。

人妻バス旅行【蕩ける】
新堂 麗太
フランス書院
2014-06-27



【あらすじ】

駆け落ち同然に家出したという産みの母の消息を知り、夏休みに北海道へやって来た夏生。3泊4日のバス旅行の最中に母親を確信させる唯一の手掛かりを得ようと、次々に人妻たちと関係を持つが…。

【登場人物】

田宮夏生(なつき)
16歳。父親と再婚した義母と3人暮らし。親戚から産みの母親が韓流ドラマに嵌まっていると聞き、夏休みに撮影ロケになった場所をバスで辿る旅に参加する事に。母親の手掛かりは右の乳首のそばにあるホクロらしい。童貞

白木孝美
40歳。長い黒髪と穏やかで清楚な感じを与える美人。夏生の産みの母だが、10数年前に嫉妬深い夏生の父親に追い出された。再婚した現在の夫との間には子供は居ない。成長した夏生を見て嬉しく思いつつ、初日に自分の席の隣に座るように誘う。

鈴木遥香
42歳。色白で豊満な体つき。離婚歴が有り夏生と同じ歳のひとり息子が居るが、老舗和菓子屋の跡取りにと前夫に引き取られ暫く会っていない。夏生を息子に重ね成長具合を確かめようと積極的に誘う。現在は再婚しているが、夫との間には子供が居ない。

倉田杏子
35歳。長身のモデル系美人で男性経験は豊富だが、会社経営の夫は仕事人間でやきもち焼きの為か自由がきかずに不満が溜まっている。夏生に興味を抱いたが遥香に先を越され、2日目にバスで隣に座るように誘う。

北川聡子
39歳。水商売風の華やかさを持っている女性だが、体育会系で暴力を振るう夫から逃げ回り家出し、ツアー中はサングラスを掛けている。行方を知った夫がホテルの前で堂々と暴力を振るい、連れ戻そうとした所を夏生に助けられる。

池田真裕美
37歳。黒髪のショートヘアで知性を感じさせるハーフのような整った顔立ち。年上の大学教授の夫とはセックスレス気味でドラマの世界に強い憧れを持ち、バスで出会った夏生に興味を抱いたが、他の女性にちやほやされるのを見て醒めた態度を取るように。

【展開】

バス旅行の初日に孝美から隣に座るように誘われた夏生は、彼女が居眠りしている間に胸の隙間からホクロの在処を探すものの見当たらずにがっかりする。撮影場所となったラベンダー畑で夏生は遥香から一緒に回ろうと声を掛けられ仲良くなり、その晩に混浴の露天風呂へ誘われる。彼女にもホクロが無く、浮かぬ表情の夏生がバストに視線を向ける理由を知った遥香は、慰めてあげようと洗い場に横たわりペニスを受け入れる。

2日目は朝から積極的な杏子から誘われ霧が掛かった摩周湖畔を散策する内に良い雰囲気になり、東屋で裸の見せ合うがやはりホクロは見付からなかった。しかし杏子から誘われて全裸で椅子に立たせ、和式便所で用を足すような姿勢でクンニして絶頂させると、立ちバックで貫くのであった。
その晩の夕食の場で真裕美から自分を気遣う言葉を掛けられ、夏生は脈ありとみて散策に誘おうとするが、気まぐれな彼女は態度を一変させ立ち去る。そこで聡子に目を向けると掛かってきた電話に脅える表情を浮かべ、ロビーへ向かうのを見て後を追い、そこでDV夫に連れ戻されそうになるのを目撃する。後先顧みずに夫を追い払った夏生の行動に感謝した聡子は部屋に連れていき介抱するが、彼が勃起しているのを見てお礼に一つだけ言うことを聞いてあげると誘い正常位で繋がると口内で迸りを受ける。

翌日最後の望みを掛けて真裕美に近付いた夏生は、動物園での猿の痴態を見ながら同じようなことをするのだろうと問われ、いきなり女子トイレの個室に連れ込まれる。口唇奉仕で慌ただしく連続射精を強いられたものの、掴み所のない真裕美はまたしても態度を一変させてしまう。
その晩夏生や真裕美と相部屋になったのを良いことに、母探しの事情を知る杏子はうたた寝している夏生に手を出す。その声を聞いて目覚めた真裕美は当然怒りを露わにするが、杏子はチャンスとばかりに彼女にのし掛かると同じ欲求不満同士楽しもうと相舐めで相互絶頂に至る。すかさず夏生は真裕美の乳房を確かめるがやはり母ではないとガッカリするものの、デレに転じた真裕美から杏子と三人でと提案されて彼女たちが満足するまで搾り取られる。

最終日札幌へ戻った夏生は目的が果たせず食欲が無いと昼食を取らずにバスに戻ると、そこには孝美の姿を見掛ける。彼女にも旅の目的を言わない訳にはいかぬと生い立ちを明かすと、孝美はカーテンを引いて服を脱ぎ左胸のホクロを見せる。彼女が産みの母だと知り、夏生は成長の証を刻みたいと彼女を抱く。次はいつ再会出来るのかの約束は交わさぬままに…。

【レビュー】

2002年にデビューし10年近くフランス書院文庫で活躍した作者の18作品目で、現時点での最新作である。近作はヒロイン3人が登場して1人ずつ攻略、優柔不断の主人公がヒロインに迫られて1人に絞れずに、逆にヒロインから三下り半を突き付けられるかのように百合展開、最後に全員という黄金展開が続いた時期もあった。本作では他官能レーベルを意識したのか、情交場面を先に組み立ててから合間を繋ぐ話を作ったのかなと思われる。

いわゆる各個撃破型のオムニバスでもあり、産みの母親探しの為のバスツアーを核にしつつも、実母を見付けて情交に至っても結論はぼかしたままなのがやや消化不良を思わせる。またそれぞれにセックスレスに陥った人妻たちに関しても、旅先での火遊び的な感覚で出番が一度限りなのは止むを得ないのかもしれないが、ならば人数を絞っても良かったと感じた。

情交描写は一人一人で読むと密度は高いし、三人でのプレイでは新堂麗太作品お馴染みのレズシーンも勿論組み込まれている。(他の作品に倣ってちょうど20ページ分にしなくても、とは感じたが…。)但しその描写は誰の場合においても、主人公の偉容に圧倒され口唇奉仕→返礼に指を挿入しながらクンニリングス→合体というワンパターンの流れ、ヒロインの喘ぎが「ダメよ、ダメダメ」的な台詞の単調さには、作り手側に何か心理的な変調があったのかなと疑わざるを得ないのだが…。

始めに現時点での最新作と書いたが、これまでとは異なる作風に転じたばかりでの沈黙に、今後この名義で書かれる可能性は…という気もしなくはない。
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tag : 高校生主人公 童貞 熟女限定

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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