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河里一伸「三姉妹【あやつる】」

河里一伸「三姉妹【あやつる】」(フランス書院文庫、2012年10月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

兄嫁の藍香に想いを寄せる浩太はある日仕入れた催眠の知識を彼女に用いた所、意のままに操る事に成功するが、彼女の変化に気付いた彼女の妹や姉に対しても身を守る為、相次いで催眠を掛けて言いなりの奴隷にしてしまう。

【登場人物】

鈴原浩太
17歳。両親が事故に遭って亡くなり、10歳離れた兄に頼って来て感謝もしつつ、ややひねくれた羨望と劣等感を抱き引っ込み思案になっている。童貞。

鈴原藍香
28歳。浩太の兄と3年前に結婚したが3ヵ月間タイへ出張しており、浩太と2人きりの生活に。黒髪の長い髪を束ねたおっとりした性格の女性。実家の森宮家の両親が長期出張に出ており、姉妹が頻繁に食事に同伴する事が多い。

森宮紅美
32歳。藍香の実家である森宮家の長女。セミロングの髪にややキツそうな目付きの美貌で、90cmを超えるバストを持つグラマラスな女性。大手広告代理店に勤める出世頭のキャリアウーマンだが、そのストレスから浩太に当たりがち。

森宮若葉
16歳。森宮家の三女で浩太と同じ学校に通っている。ショートヘアでボーイッシュな顔立ちの少女。浩太を兄のように慕っていたが、思春期に差し掛かり照れもあってか強い態度に出る事もある。処女。

【展開】

いつものように藍香に想いが伝わらず、紅美に見下され、若葉に冷たくされ鬱屈した感情の浩太はテレビ番組の催眠術に興味を持ち、ある日藍香にリラックスするおまじないと称して、自分に欲情するように暗示を掛けます。

義弟の顔を見る度に欲情し我慢出来なくなった藍香は彼の部屋を尋ねて口で放出させると、自ら跨がり筆下ろしに至ります。しかしトランス状態でも心は兄に有るのを知った浩太は、暗示の内容を変えて自分を見る度に好きの感情が湧くようにします。

裸エプロンで白昼のベランダで交わるなど浩太の意のままになる藍香の態度に不審を抱く若葉に危機を感じた浩太は催眠を掛けますが、彼女から自分が好きだという本心を聞くと逆に催眠を口実に彼女を挑発し精神的に奴隷にすると破瓜に至ります。

ある日浩太は若葉の目を盗み藍香とエッチしようとしますが、下校して来た若葉に見付かり動揺した藍香に暗示を掛けようとして2人に掛かってしまい期せずして3Pとなりますが、丁度帰宅した紅美に知られてしまいます。
若葉を使って紅美を軽い催眠状態にした浩太は彼女の負けず嫌いな性格を活かして、自分とのセックスがストレスの癒しになると暗示を掛け、パイズリフェラ奉仕から四つん這いにして交わります。

プライドをかなぐり捨てて迫る紅美も奴隷に堕とし浴室で藍香とダブルパイズリ奉仕させ満足した浩太は週末に若葉の提案を受けて4Pに至り、更に藍香から兄が戻って来るのを聞くと、兄にも暗示を掛けて関係を認めさせようとほくそ笑みます。

【レビュー】

タイトルからして明らかなように引っ込み思案の主人公が催眠術を駆使して、憧れの兄嫁、ツンデレ気味の兄嫁の妹、主人公を見下す兄嫁の姉を次々に堕としていく内容でまさに【あやつる】に相応しい流れです。
作者の既作において「やや説明過剰過ぎる」と指摘した事が有りますが、今回の題材に関してはこの位丁寧でないと読んでいて理解しづらいでしょうし、これで良かったのだと思います。

作者のブログでは暗示を先に明かしてしまうと面白味が無いという考えのようでしたが、3人ともに攻略する段階で「実はこんな暗示も掛けていた」という記述を繰り返しており、流石に後出しかつ万能過ぎはしないかなと引っ掛かりを感じました。

メインヒロインの藍香に関しては催眠術の暗示に掛かり心を改変されたままですが、個人的には終盤に予期しない形で暗示が解けて本心から兄嫁が主人公を好きになる流れだったら、彼女を寝盗る快感も味わえたかなと思います。

最後に兄が戻って来るのを知り、主人公は兄にも暗示を掛けて現状を維持しようと考えますが、それだと兄への優越感も歪んだ形のままで解決策とは言えないかなと感じましたが…。

【トラックバック】

作者ご本人の自著解説記事はこちらからどうぞ。

三姉妹【あやつる】
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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