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河里一伸「奥様は18歳」

河里一伸「奥様は18歳」(フランス書院文庫、2010年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

家族ぐるみで付き合っていた憧れの雅美の娘、彩奈から求婚され入籍した茂。雅美や腹違いの義姉の奈保子の邪魔が入りつつ初夜を迎えた2人だが、彩奈が夏期補習に専念する為彼女の実家に暫く同居する事となり、雅美や奈保子に誘惑された茂は相次いで関係を結んでしまう。

【登場人物】

冴木茂
22歳。大学を卒業し中堅ソフトウェア会社に入社したばかりの青年。3年前に両親を事故で失い、家族ぐるみで付き合いの有った広瀬家の次女の彩奈に献身的に慰められる内に彼女から告白されて入籍し、現在は2人で自宅に住んでいる。

冴木彩奈
18歳。茂の妻で幼馴染みの高校3年生で雅美の実の娘。発展途上の体付きだが、巨乳の母の血をひいているから胸は大きくなると健気に言い張る少女。進学校に通うが入籍の慌ただしさで成績を落とし、一旦実家に戻らざるを得なくなる。処女。

広瀬雅美
34歳。彩奈の実母で元々茂の家の近くに住んでおり、憧れのお姉さんのような存在だった。亡き夫は人気作家でその印税で主婦業に専念している。20代と見紛うほど若々しく、グラマラスな体付きで髪の長い女性。怒らせると恐い一面が有り、娘や茂は素直に従わざるを得ない時も。

広瀬奈保子
22歳。彩奈の異母姉で茂と同級生。近隣の病院で看護職に就いている。茂に好意を持っていたが彩奈に先んじられ、彼に対し尖った態度を取る事が多くなった。ショートヘアでスタイルが良く、一見遊んでいるように見えるが処女のまま。

【展開】

彩奈が18歳になったのを機に入籍を済ませ自宅に戻った茂は早速彼女を抱こうとするも、途中雅美や奈保子の訪問で中断しつつ何とか初夜を迎えます。ところがそれ以降2人の邪魔をするようにすれ違いが多くなり、早くもセックスレスに陥ります。

期末テストの成績が冴えず夏期補習を受けざるを得なくなった彩奈の為に雅美の提案で広瀬家に一時同居する事になった茂は欲求不満と気疲れから体調を崩してしまい、雅美に看病されて不意に勃起したのを知られ雪崩れ込むように関係を結びます。

一方茂と同居する事になり彩奈から仲睦まじい所を見せ付けられ苛立ちが募った奈保子は、ある日泥酔した所を彼に保護され介抱を口実にラブホテルに連れていかれます。酔った勢いで告白した奈保子に対し、茂は迷いつつ断り切れずに抱いてしまいます。

補習が終わって自宅に戻った彩奈は早速エッチを求めますが後ろめたさを感じて悩む茂はそれどころでは無く、事情を知らない彼女はよりによって母や義姉に相談した為一同が会します。
彩奈の前で自分や奈保子が茂と関係した事を告白した雅美の提案で2人から誘惑された茂は乗り気になり彩奈を抱く事になりますが、我慢出来なくなった雅美や奈保子も途中参戦し精を搾り取られます。

自分が正妻だと主張する彩奈の提案で帰宅途中の公園で一戦交えた茂は、帰宅すると自宅で図々しく待ち構える雅美や奈保子にげんなりとしつつも欲望に勝てずに結局は3人を抱く事になります。

【レビュー】

作者のブログ上での自著解説では黒本で「おさな妻」を題材にするのは本作が初めてとの事ですが、後の似た作風の黒本作品に比べれば「妻(あるいは彼女)」のエッチシーンが複数有るだけ彩奈は報われている方です。
黒本の方針を見る限り、夫婦や彼氏彼女というように元より結ばれている者同士の性描写は避ける傾向に有るので、「妻の(彼女の)○○」のような立ち位置のヒロインを登場させて背徳感を出そうというのは自然に思われます。

本作は前作の人物設定でハーレム展開だったらというのも意識して出来たせいか、母と実娘と義娘のヒロイン自体に特に目新しいものは有りませんが、気になったのはエッチの時の反応が3人ともよく似ている点です。

雅美は娘の夫に手を出した割に娘に対する罪悪感があまり見られず、寧ろ誘われた主人公の方が一方的に悩み続けるのは違和感が有るし、ヒロイン描写にやや底の浅さが見えて前作よりあっさりし過ぎているように見えます。

奈保子は他の2人に比べれば正統派のヒロインで同居を始めてからの主人公に対する過剰なリアクションも気に掛かる点も有りましたが、結ばれる時に理由が分かったので感情移入はしやすかったです。

彩奈は勿論正妻で有り母や義姉も主人公にただならぬ想いを抱いている事に危惧し結婚を急いだという背景が有りますが、当初は彼女の年齢を16歳にした為か言動は幼く見えるし、大胆になるにしてもいきなり公園でというのは性急過ぎる気がしました。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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