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東雲理人「今夜のママは甘すぎる」

東雲理人「今夜のママは甘すぎる」(フランス書院文庫、2012年11月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

広海の骨折が癒えたのに世話を焼く娘の真綾に対抗するかのように入浴の手伝いをする母親の由美子。次第に母や姉の誘惑はエスカレートしていく中で、叔母の陽菜子も参戦する。

【登場人物】

柏崎広海
16歳。高校1年生。産みの母を直ぐに亡くし、3年前に父親もガンで亡くしている。義母の由美子に強い想いを抱いている。

柏崎由美子
37歳。真綾の父親で有る前夫と死別し、産まれて間も無い広海の乳母代わりをする内に、彼の父親と仲良くなり再婚した。真綾と姉妹に間違われるほどの若々しさを持った女性。バスト93cmのHカップ。

柏崎真綾
18歳。由美子の亡くなった最初の夫との間に産まれた娘。学校では下級生まで知れ渡るほど人気のある美少女。母親譲りのメリハリのあるボディーで、バスト88cmのGカップ。処女。

柏崎陽菜子
32歳。由美子の実妹で広海や真綾の叔母に当たり、姉弟が通う高校で教師をしている。2年前に結婚したが、翌年に交通事故に遭い亡くなっている。

【展開】

骨折の怪我が癒えたにも関わらず、入浴の世話をしたがる由美子に勧められるまま体を洗われる広海。1ヵ月禁欲を強いられた男根は1度の放出で満足出来ずに、由美子の口や膣内へ立て続けに射精します。

翌日の夕方に真綾が水着姿で入浴の手伝いと称して広海を誘惑し相互愛撫から口で精を受け止めたのを知った由美子は、彼にコンドームを贈って負けじと誘惑しますが結局は中出しを許します。

それを知った真綾も母親の不在の折りに母親の負担を減らす為自分も女にしてと誘惑して処女を捧げ、翌日慌てて帰宅した由美子もそれとなく姉弟の関係に気付きつつ広海に抱かれて満足します。

翌日真綾を連れて実家に戻った由美子の代わりに世話にやって来た陽菜子も酔った勢いで広海を誘惑し結ばれますが、底無しの彼の性欲に当てられて夢中になります。

突然陽菜子を同居させたいと提案した広海に不審を抱きつつ歓迎会を行ったその晩に由美子は彼にせがまれて浴室でキスをしながら手コキしますが、他の2人に発覚し4Pに雪崩れ込みその場で由美子からある事実を打ち明けられます。

【レビュー】

「誘惑第4世代」と名付けられた新世代の誘惑作家の一人である東雲理人さんの4作品目です。新人作家が4作品目を出すというのは、以前に取り上げたように重版という「実績」を出した結果で有り、ラインナップに加わるのは良かったと思います。

4作品目と言えど従前の作風とそれほど変わりは無く、高校生の主人公が義母と義姉(先輩)と叔母(先生)と次々に結ばれる甘い展開です。
主人公はほぼ受け身で女性陣が常に積極的である以上近親相姦に至る禁忌感はあまり無いように感じますし、一応事前にコンドームを用意したりしていますが結局場に流されていて取って付けた感が否めません。
極端な事を申しあげるなら、全員近親者の必要は無いでしょうという事です。但しこれは本作に限らず、他の黒本の作品にも共通する話ですが…。

ヒロインそれぞれは魅力的な面を持っているのに、彼女たちの仕掛けと主人公の受けの姿勢を3回繰り返すと流石に3人目は余計だし、或いは3人を生かすなら1人位は主人公が攻略して関係を結ばせた方がメリハリが付いたかもしれません。
文中では真綾が原因で広海が利き手を骨折したようですが、その辺のエピソードを盛り込んでも良さそうだし、やたらに世話を焼く真綾に対抗して由美子も…の流れの方が分かりやすいです。
あとは会話文主体の作風はいかにも現代的ですが、ヒロインが増えると誰が話しているのか判りずらい、会話が噛み合わないとなると読み進めていく上では悪い印象ばかりが残ってしまい残念に思います。

2012年以降次世代を担う作家さんの不振が目立つようになり、誘惑作品全体の勢いも落ちてきている感じがします。2014年は是非とも東雲さんのように生え抜きの作家さんの発奮に期待したい所です。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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