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弓月誠「大人になるために大切なことを教えてくれた女」

弓月誠「大人になるために大切なことを教えてくれた女」(フランス書院文庫、2012年4月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

担任教師の紀子との恋人関係が始まった祐樹。隣人の亜矢に誘惑され、幼馴染みの麻衣子には告白され、本当は誰が好きなのか分からなくなるが…。

【登場人物】

高岡祐樹
高校2年生。生徒会長を務めるが成績はお世辞にも良い方では無い。優柔不断で女性たちの誘惑に弱い。

岸川紀子
28歳。祐樹のクラス担任で英語教師。足の不自由な母と離れて1人暮らし。生計の足しにと密かにキャバクラでバイトしている。結婚願望が非常に強く、関係を持った男性に結婚を迫った事が有る。

斎藤亜矢
32歳。祐樹の隣に住む人妻。夫は証券会社に務めているが、出張がちで上手くいっていない様子。ヌードモデルのバイトを知られて以来、豊富なセックス経験を生かし巧みに祐樹を誘惑する。

南川麻衣子
祐樹の幼なじみで生徒会書記と学芸部部長を務める。三つ編みに黒縁メガネで野暮ったい印象だが、元々は快活で魅力的な女子高生。祐樹の事を思う余り積極的にアタックして来る。

【レビュー】

本作の流れは、第1章は紀子との初体験、第2章は亜矢との初体験、第3章は麻衣子のフェラチオ、紀子とは校内で、亜矢とは自宅でのセックス、
第4章はイメチェンした麻衣子の処女喪失、第5章は麻衣子と学校で、亜矢とは別れのセックス、第6章は婚約解消した紀子と最後のセックスです。

弓月作品お馴染みの「最後は1人」を踏まえつつ本命だった紀子では無く、途中から積極的にアタックして来たお馴染みの麻衣子に収斂していきます。
3人の女性が互いの存在を意識しつつ嫉妬してもも直接対決したり、複数プレイとならないのは古き路線に戻った感もします。

紀子とはキャバクラでのバイトが発覚したのがきっかけになります。教師なりのお堅い所と恋愛に一途な所が混在しており、セックスしたから婚約となる流れは多少引く部分も有りますが、
麻衣子から祐樹への想いを打ち明けられては年長の分別から彼女が退くのは仕方ないとは言え、気の毒に感じずにはいられません。

麻衣子は幼馴染みでぱっとしない印象だったのが途中でイメチェンし持て囃されるようになり、彼女からアタックされると流石に祐樹も意識するようになります。
個人的には幼馴染みの必死というシチュエーションに弱いので、この流れは大歓迎です。高校生と30代の女性よりは釣り合いが取れています。

亜矢は隣人で好意を持っていた祐樹にヌードを見られたとは言え2人に比べると動機付けが弱く、単に好き者という印象で正直居なくても良かったのかなと感じます。

祐樹は生徒会長という設定ですがその立場に似つかわしくない軽薄さが目立ち、却って主人公のダメっぷりに拍車が懸かっている気がします。
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大人になるために大切なことを教えてくれた女〈ひと〉(著:弓月誠、フランス書院文庫)

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初めましてこんばんわ、「美少女文庫 レビューブログ」のみきりっちです。

昨日は、ブログにコメントありがとうございました。
こちらもレビューをされているという事で、ごあいさつに伺わせて頂きました。

私は官能小説に関しては、全く知らないので勉強になります(汗)
もっとお堅いイメージがあったんですけども、そうでもないのかな?
まぁ、これ以上レビューする作品を増やすのは厳しいんですけども(汗)

まだブログ始められたばかりの様ですけども、ハイペースですね(汗)
息切れしない程度に更新頑張って下さいね。

>みきりっち様

わざわざこちらまでお越し頂き有り難うございます。

>まだブログ始められたばかりの様ですけども、ハイペースですね(汗)
現状は過去作品のレビューなので休日を利用して1週間分を予約投稿していますので問題は無いのですが、みきりっちさんのように毎月出て来る新刊をフォローするのは流石に難しいかもしれません。

>息切れしない程度に更新頑張って下さいね。

お気遣い有り難うございます。マイペースって大事ですよね。毎日更新する事がノルマになって雑になっては本末転倒だと思うので、何処かでペースダウンするかもしれません。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

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