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有馬童子「世界で一番身近な禁忌 妻の妹・妻の友人」

有馬童子「世界で一番身近な禁忌 妻の妹・妻の友人」(フランス書院文庫、2014年1月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

妻の晴美と夜の生活が上手くいっていない孝治は、同居する妻の妹の麻耶から露骨な誘惑を受け関係を結ぶ。一方妻の友人で勤め先のパート店員である初音からも温泉旅行に誘われ、一夜の交わりを結ぶ事となるが…。

【登場人物】

孝治(こうじ)
30歳。同級生の晴美と結婚した。婿養子。スーパーマーケットのフロア主任の仕事に就いており、職場でもそこそこモテている。晴美とはすれ違いの生活で体の相性が合わない為、セックスレス気味。

麻耶
26歳。晴美の実妹で実家で母親と姉夫妻と同居している。総合病院で整形外科のリハビリ担当の主任に就いている。トライアスロンと露出が趣味の理系才女だが、その割に90cmを超えるお椀型の巨乳の持ち主。晴美の導きで一時期初音との間に百合関係を築いていた事が有る。

渡辺初音
30歳。孝治の勤めるスーパーでパートとして働く女性で砲弾型の巨乳の持ち主。夫は仕事を口実に不在がちで、仕事柄頻繁に会う機会が多い晴美との不倫関係を疑い、その仕返しにと孝治を誘惑して来る。晴美とは中高生時代からのライバル意識を持っている。

晴美
30歳。孝治の妻で地元で有数の資産家に育ち、現在は不動産会社を経営している。麻耶と対照的で文学才女で慎ましやかな体付き。妹の患者だった孝治と知り合い結婚に漕ぎ着けたが、実は男性では感じない体質で麻耶や初音を百合趣味に引き込んだ張本人でも有る。

【展開】

寝違えて痛めた首の経過観察の為に麻耶から病院へ呼び出される孝治はジョギングに誘われますが、ウェア越しの彼女の肢体に興奮し休憩を求めます。マッサージを頼みつつ何処か挑発的な彼女は、孝治を岩盤浴場を連れて行きます。
そこで一戦交わり中出しした孝治は彼女を更に絶頂へ導き潮を吹かせようとアナルへ挿入しながらフィストファックに挑みますが、すんでの所で彼女の抵抗に合い目標は果たせなかったものの次の交わりを約束されます。

翌日かしましいパート店員に交じりくじ引きで一泊の箱根の温泉旅行を当てた初音は孝治に週末一緒に旅行へ行こうと誘い、当日温泉へ向かう車内から積極的な態度を見せる彼女に孝治は一時の火遊びだと割り切り誘いに応じます。

初音を焦らす為わざと旅館で女将と親密な態度を取ったり、部屋の露天風呂で露悪な言葉で責め立てて潮を吹かせた後、更に出て来た刺身料理を使い女体盛りにしたり膣内に挿入したりと妻に出来ないセックスを味わいます。
その後女将に勧められた店に向かった2人の元に浮気の現場を押さえたと突然屈強な男たちが店に踏み込み初音が縛り上げられてしまいますが、昭和の凌辱小説のパロディで客を楽しませる女将の演出だと知る事になります。

孝治の帰宅と入れ替わるように出張に出掛けた晴美が不在になった夜に誘って来た麻耶は、同居する母親に気付かれそうなスリルを味わいつつ先日のリベンジとばかりに激しく腰を遣う孝治により絶頂へ導かれ潮を吹きます。

職場で自分との旅行を吹聴する初音を口止めさせようと彼女の誘いで自宅を訪れた孝治は、初音から晴美との過去の想い出話を聞かされる内に突然セーラー服姿に着替えた彼女から高校時代の童貞処女に扮したイメージプレイを提案され、彼女に求められるまま中出しします。

慌てて自宅に帰ると憤慨した様子の麻耶から警告され孝治は初音を避けようとしますが、職場であからさまに旅行に誘う彼女に根負けし南房総のホテルに向かいます。
ホテルに着き風呂から上がり部屋に戻った彼は、手を縛ばれた初音と彼女の正体を見せると愉しげに告げる麻耶の姿を目にします。

麻耶は孝治の前で初音との濃厚なレズビアンの交わりを見せ付けた後2人がかりで孝治に股がり一方的に楽しみ罰を与えようとしますが、途中で彼に主導権を奪われ絶頂します。
情事が終わると麻耶は初音と孝治が関係に有るのを知った上で、自分と初音の夫が不倫しているという初音の誤解を解いて欲しいと晴美から頼まれた事と、自分の患者である孝治と姉が出逢うように仕掛けた事を打ち明けます。

孝治は愕然としますが晴美にも男を受け入れてもらいたいとの麻耶の頼みを受け入れ、数日後麻耶と初音の愛撫で高ぶった晴美を貫き初めて男根での潮吹き絶頂へ導いてやる事となります。

【レビュー】

前作から約1年ぶりの刊行となり誘惑路線にシフトし始めた有馬童子さんの4作品目となりますが、「女の射精」を題材にした本作では主人公が潮吹きに並々ならぬ拘りを持っています。
中学生の時の特殊な性体験を背景に女性器の何処から潮を吹くのか興味津々に指を使うシーンが多出しますが、若干の調教要素や凌辱風味を織り混ぜる辺りは「大人向けの」誘惑作品と呼ぶのに相応しいと思います。

前作の女教師と設定が被っているように感じたトライアスロンが趣味で理系才女の麻耶は作中で相応の性体験を経ているのが伺えますが、中盤で母親に気付かれるかもしれない状況下でのセックスは同居人らしい舞台設定で背徳感を味わえました。

小悪魔系の初音は主人公の勤務先で関係を吹聴し彼を操る計算高いヒロインですが、温泉旅行で主人公の言われるままに女体盛りされたり、プレイとは言え他の男に陰核を吊るされて気を遣ったりとM性が窺えて中々良かったと思います。
(約30頁近くも女体盛りプレイが続いたのは個人的にはツボでした。)

始めは妙に積極的なヒロインたちに幾ばくか支配的なセックスを求めていた主人公が中盤で2人に主導権を奪われ、困惑し浮気の発覚を免れようとする辺りはいかにも「妻の」作品らしいなと思いましたが、
麻耶と初音がかつて百合関係に有り妻の晴美もそうだったと一転させる終盤の展開は少々予想の斜め上をいくもので驚きと共に、濃厚な百合描写は好きなシチュエーションなだけに非常に楽しめました。

個人的には主人公が晴美に快楽を与える描写は男では感じない彼女が妹や友人が見守る中で2人に弄られながら、夫に貫かれて不本意にも絶頂に至る羞恥を頁を割いてねちっこく描いてくれると良かったのですが、流石に欲張り過ぎですよね…。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
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