FC2ブログ

巽飛呂彦「三人の熟巫女【添い寝】」

巽飛呂彦「三人の熟巫女【添い寝】」(フランス書院文庫、2011年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

名家の跡取りで有る正太郎は、産まれた時からそばに居た3人の年上女性と相次いで関係を結び、次第に当主としての女性への扱いを学んでいく。

【登場人物】

鏑木正太郎
16歳。幼い時に両親を亡くした為祖父から次期当主に指名されているが、成績も中庸でインドア趣味以外に取り柄の無い少年。3人に身の回りの世話をして貰っているせいか、やや独り善がりでわがままな所が有る。童貞。

鷺沢祐未
31歳。正太郎が産まれる前から鏑木家に仕え、日頃は正太郎の身の回りの世話を焼いており、彼とは実の弟のように接している。男性関係には疎く処女のままだが、中肉中背でDカップの身体付き。

縞居江利子
43歳。かつては結婚し子供も居たが幼くして亡くし、夫も後を追うように失っている。正太郎の乳母で実の子のように育てている。母性本能の強い優しい性格で、Gカップの熟れた身体付き。

汐見聖
37歳。結婚歴は有るが現在は離婚している。常に落ち着きの有る態度で正太郎に接している。身長165cmでややスレンダーながらもスタイルが良く、Cカップ。

【展開】

当主の命を受けて正太郎の筆下ろしをする事になった聖と祐未は二人で浴場に乱入しマットプレイから聖が跨がり無事童貞喪失するも、うぶな祐未の反応を見た江利子は彼女の儀式を先送りにします。
正太郎が積極的に女性を抱く事が出来るようにと2人に代わって起こしに来た江利子はさりげなく彼を誘惑し思惑通りに事が進みますが、それを知って彼女たちにとってはお勤めの一環に過ぎないのだと勘違いし不貞腐れた正太郎は祐未と半ば強引に関係を持ちます。
一度結ばれると祐未とばかりセックスする正太郎に危惧を感じた江利子と聖は彼を蔵の秘密部屋に連れ込み、監禁した祐未の前で聖にはイラマチオ、江利子には縛ったまま玩具で愛撫させ、二人とも絶頂に導かれます。
ある日授業参観の後に3人にコスプレさせる事を思い付いた正太郎は、バニー姿の江利子とはトイレの個室、ボンテージ姿の聖とは夕暮れの公園で露出プレイ、セーラー服の祐未には帰宅ラッシュの電車の中で痴漢紛いのプレイに興じます。
江利子から教える事はもう無いと告げられ自信を着けた正太郎の要求はエスカレートし、聖と祐未で江利子の体を愛撫させたり、剃毛させたり、別の日には露出チアリーダーのコスチュームプレイを望み4Pに発展します。

【レビュー】

主人公が名家の跡取りでヒロインが3人という設定は「借家のハーレム」と非常に似ていますし、ヒロイン全員が30代以上で巫女という所がポイントだと思われます。
【添い寝】というサブタイトルから想像できるのはヒロインが主人公に優しく手解きしてあげる序盤を想像しそうですが、いきなりヒロインが押し掛けてローションプレイから跨がられるという展開です。
その後も蔵の中で緊縛と調教めいていたり、衆人環視の元でコスプレだったりと展開は美少女文庫そのものですが、それを熟女にやらせるというのは意欲的というか、実験めいているように思えます。

ただ個人的には主人公に愛情を注ぐヒロインたちと、それぞれに対し母や姉のように想いを寄せる主人公との間に気持ちのズレが残ったままで心理描写もやや浅く、消化不良の気がしました。
自身は母娘や姉妹ものハーレムの作品は既にやり尽くしたし、コメディやエロに更に特化させつつ似た作風を描く作家も増えて来ており、何か目新しいものを生み出そうという苦心ぶりが文中からも窺えます。
今回は熟女コスプレをやったけど、後はレズプレイと剃毛、最後に全員というお決まりの展開が数作も続くと流石に又かという感じがしますし、熟女ヒロインだからこそもう少し違う方向性に持っていけたように思えます。
関連記事

コメント

非公開コメント

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR