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秋月耕太「先輩の妻【タブー】」

秋月耕太「先輩の妻【タブー】」(フランス書院文庫、2012年11月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

大学の先輩で密かに憧れを抱いていた美希に誘われ、伸吾は初体験に至るが夫への当て付けのつもりだった彼女の意に反し獣欲のままに何度も貫かれてしまう。
身も心も伸吾のものになった美希は、夫と死別し失意に有る雪江を抱いて欲しいと依頼する。

【登場人物】

高木伸吾
20歳。大学3年生。映画サークル所属で美希は大学時代の先輩に当たる。中高6年間水泳部だった為大柄で筋肉質の体付き。童貞。

工藤美希
23歳。専業主婦で伸吾の大学の先輩と結婚したばかり。栗色のショートヘアで、勝ち気で明るくさばけた性格。華やかな美貌でグラマーな女性。

大原雪江
34歳。美希の実姉で華道の大原流の家元。夫は既に亡くなっている。心優しく上品で淑やかで長い黒髪を後ろでまとめた、白皙の瓜実顔のグラマーな和服美女。

【展開】

美希に招かれ酒を飲まされた伸吾は、あからさまな彼女の挑発に乗り童貞を失います。
翌朝浮気者の夫への当て付けだったと告白し忘れて欲しいと謝罪する彼女に対し、聞く耳を持たぬとばかりに伸吾は何度も彼女を貫きます。
夫に無い激しいセックスにメロメロになり通い妻状態の美希は、伸吾に夫を喪い失意に有る雪江を抱くように依頼します。
姉妹共々伸吾の虜になり、伸吾の子を身籠った雪江に嫉妬した美希は夫との離婚を決意し、自分も種付けされる事を夢想しながら伸吾に中出しセックスを求めます。

【レビュー】

憧れの女性で人妻のヒロインを寝盗る設定は目先の設定の違いとは言え、偶々同じ時期に他の作者の誘惑作品においても見られるようになります。

美希は浮気者の夫への当て付けもあって始めから積極的過ぎていて、彼女からすれば人妻なのに他の男と交わってしまった背徳感や、
伸吾からすれば憧れの先輩と結ばれた高揚感というのを殆ど感じられませんでした。
性欲の強い伸吾がおサルさん状態で力任せに美希と交わっているような流れが、序盤から第3章まで続いています。
既に第2章で詰みになっているのに同じ流れを引っ張るのは微妙な所で、せめて攻守を入れ替えるとか何か工夫が欲しかったです。

雪江は第4章から降って湧いたかのように登場しますが、貞淑な彼女が伸吾の男らしさに惹かれ徐々に堕ちていく様子が描かれています。
ただ彼女の場合も未亡人なだけで伸吾の攻めや雪江の反応はワンパターンで、同じ流れを2度見てしまうと流石に飽きてしまいます。

敢えて登場人物欄では触れませんでしたが、中盤より母との相姦願望を持つ伸吾の後輩が登場し、終盤ではセックスに至ります。
美希の時には伸吾との交わりを電話口に聞かれているという羞恥心を煽ったり、雪江では母子相姦の場に同席させて欲情させたりと効果は有ったように思えますが、
この当たりは主人公とヒロイン以外の性描写を好まない人に取っては蛇足と思える部分かもしれません。

色々とチャレンジ精神に溢れた作品でそれ自体は評価しますが、個人的には伸吾のキャラクターがどうにも馴染めませんでした。
「コンドーム1ダース使い切る」位一晩でセックスをしたとはいえ、翌朝に熟練者の如く変貌するのは流石にフィクションにしても違和感を拭えません。
それだけ早漏で回数に任せるだけの伸吾が何度か美希のレッスンを受けてテクニックを身に付け、雪江に実践した上で堕としていくならば成長も感じられたのですが…。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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