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庵乃音人「妻の姉【二週間の秘園】」

庵乃音人「妻の姉【二週間の秘園】」
(フランス書院文庫、2012年6月、表紙イラスト:野中昇)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2015年10月18日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

失業中の篤志は新婚早々妻が海外出張で不在となって彼女の姉の綾子の元で居候し、就職活動の合間に綾子と関係を持ち疑似姉弟生活を送るが、情交を結んだ事からギクシャクし始める。ところが求職中に後輩の沙耶と偶然知り合い一夜限りで関係を持ったものの、翌日彼女が押し掛けて来て新たな展開を迎える。

【登場人物】

佐倉篤志
26歳。静香と結婚して間も無いが、勤務先が倒産し失業しており求職中。住む家が無く静香の姉の綾子の元に居候させてもらっている。6歳上の実姉を亡くして以来面影の似た女性を探していたが、諦めて静香と交際し始めた時に綾子と出逢いショックを受ける。

鈴森綾子
35歳。篤志の妻の静香の実姉。母性的で柔和な美貌と肉感的な身体をした女性。90cm以上有る巨乳。15歳も年上の大学教授の夫を3年前に亡くし邸宅に一人で暮らしていたが、妹夫婦が住む所がないと知り同居に応じる。篤志の亡き姉と良く似た雰囲気を持っている。

多岐川沙耶
23歳。篤志と静香の大学時代の後輩で薬剤系商社の受付嬢を務める。可愛らしい容貌に反して豊満なボディの持ち主。後に篤志の再就職先になる会社に年上の婚約者がいて結婚を間近に控えているが、初めては憧れの篤志に貰って欲しいと積極的にアプローチする。

佐倉静香
26歳。篤志の妻で社長秘書を務めているが、新婚早々に2週間北米へ社長と同行出張する事になった。すらりとスタイルの良いクール系の美女。姉の綾子と同様に彼女の亡き夫の教え子の1人であり、彼女には言えない過去の秘密を抱えている。

【展開】

綾子と同居生活を始めた篤志は入浴中の義姉の裸体を覗き見てしまい、オナニーしている所を彼女に気付かれる。翌朝篤志は謝罪し綾子に亡き姉の面影を感じると伝えると、意外にも本番以外ならと疑似姉弟プレイを受け入れられ一緒に風呂に入るが、それだけで収まるはずがなく巨乳を駆使した奉仕をしてもらい射精する。更に翌日綾子に裸エプロンをリクエストし就職活動から戻った篤志は手出ししないという事前の約束を破り、シンクに押し倒して後背位で貫いてしまう。

翌週罪悪感を抱いたまま面接を終えた篤志だったが、そんな折に沙耶に声を掛けられて彼女の勤めている会社だと知り夕食を共にするが、何故か結婚前の彼女にセックスを教えてあげる流れになる。綾子とはまた違ったダイナマイトボディに感嘆するものの本番になって痛みを訴えられ、沙耶が初めての情交だと知って自分に寄せる想いを知ったものの一夜限りだとケジメを付けようとする。

しかし翌日外出から戻ると沙耶が押し掛けているのに唖然としつつ、綾子と二人きりになる時間が無くなると篤志は焦りを抱く。沙耶が入浴している間に綾子をトイレに引き摺り込み後背位で再び関係を持つものの、当の綾子は妹への罪悪感を拭い切れずに姉弟ごっこは止めにしようと告げる。しかしその直後タイミング良く現れた沙耶から二人の関係を知っていると告げられ、自分も篤志に抱かれたと挑発され綾子は更に悩みを深める。

それでも沙耶の口添えもあって再就職が決まった篤志の為に彼女の手配で高級旅館の離れで泊まりのお祝いをしようと同伴する事になった綾子だが、彼女と一緒に部屋の貸し切り風呂に入っていると熟れた身体に悪戯され、篤志が覗き見していたのに動揺を覚える。更に沙耶のペースに巻き込まれて二人に全身を洗われながら前後の穴を弄られ、潮を吹きながら彼の迸りを全身に浴びて快感を得るのだった。
辱しめを受け寝床に入っても悶々とする綾子は、側で挑発するかのように四つん這いになり篤志を受け入れる沙耶の喘ぎ声を聞いてしまい、二人が寝静まった頃合いを見計らい浴室で慰めてしまう。そこへタイミング良く現れた二人から妹を説得するから一緒に愛して欲しいと求められ、綾子の中で抑えていた想いが弾けて今までとは打って変わって積極的になり嫌がっていたアナルでの交わりを受け入れる。

数日後帰国した静香は篤志の再就職を喜び久し振りに抱かれるが、今までとは違って自信満々な態度に違和感を覚える。情交を終えると綾子と沙耶が寝室に乱入し、篤志と関係を持ったと聞かされて混乱し、更に篤志に後ろを貫かれた静香は激しく抵抗する。それでも目の前で綾子が肛穴を晒け出して篤志に犯されているのを見た静香は嫉妬のあまりに興奮し、更に姉から「切り札」を使われると三人の無茶な要求を受け入れアナルで絶頂を迎えるのだった。

【レビュー】

リアルドリーム文庫から次第に他社レーベルへ活躍の場を広げていた作者のフランス書院文庫でのデビュー作品は、このレーベルを意識した作風で誘惑作品の割には終盤への流れを見ると意外にもハードだなという印象である。次の作品以降は暫く「(少年)主人公をショタコン気味に愛する熟女たち」とリアルドリーム文庫での作風を進化させた流れに変わっているので、まずは作風の深さを披露する場として良いきっかけになったと思われる。

始めは主人公から妻の姉への一方的なアプローチでありともすれば調子に乗り過ぎな感じもしなくはないが、姉弟ごっこに思った以上に乗り気な妻の姉が一回り歳の違う主人公を可愛いと思ったり、後ろの穴へのタッチは嫌がったりと後々への伏線が張られている。主人公と妹の後輩に責められて陥落してからの彼女は思った以上に淫らで、妹へのちょっとしたわだかまりが終盤の「切り札」に使われているのは面白いと感じた。

妻の後輩だが意外にも男性経験は初めてで、だからこその猪突猛進さなのか翌日から押し掛けては二人の関係を見抜き、更には自ら主導して妻の姉、終いには妻をも説得して主人公に望ましい環境を作り上げるような逞しさを持っている。このように道化に徹するヒロインが居て、主人公と貞淑で踏ん切りの付かないメインヒロインの後押しをするという展開は庵乃作品ではこれ以後も用いられており、それがハートウォーミングな作風に役立っている。

主人公の妻は全てが自分の居ないところで話が纏まっており、正妻としての立場も何もあったものではないのだが、狂気とも言える快楽責めと過去の自分がしたことの「復讐」を姉にされてあっさりと堕ちてしまったのはちょっと早いかなと思いつつも、終盤の一章でしか出番が無いなら仕方のないところかもしれない。駆け足になり過ぎて他の二人と違った魅力を感じにくく、それを出せればなお良かったと思う。

DSKさんのブログでも本作を紹介なさっています。
Junpei F. さんのブログ『人妻官能小説の紹介・感想・レビュー!』にトラックバックさせていただいております~。ありがとうございます~。m(_ _;)m妻の姉【二週間の秘園】 (フランス書院文庫)(2012/06/22)庵乃 音人商品詳細を見る★★★★☆ 許されない関係への懊悩と解放のギャップ, 2012/8/31社長秘書な妻が海外出張する2週間に、その姉と訳あって同居した主人公が秘めた想いから関係を結ぶ話。まぁ、タイトル通りと言えよ...
妻の姉-二週間の秘園(著:庵乃音人、フランス書院文庫)

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tag : デビュー作品 社会人主人公 姉妹丼 処女

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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