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上原稜「最高の楽園 四人のお姉さまと寝室」

上原稜「最高の楽園 四人のお姉さまと寝室」
(フランス書院文庫、2007年12月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2016年7月13日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

父親の再婚で突然義母の連れ子の女性4人と同居生活を始めることとなった裕也だったが、義姉になった女性の中には憧れの先輩や酔った勢いで関係を持った女性も居て気まずい思いに。

【登場人物】

木下裕也
17歳。生徒会役員を務める高校3年生。幼い頃に病で産みの母親を亡くした。父親が仕事先で知り合った女社長と再婚した為、彼女の連れ子たちの義弟という境遇に。麻美に想いを寄せていて告白したがあえなく撃沈され、逆ナンパされた沙良と一夜限りの関係で童貞を卒業した。

木下牧乃
27歳。四姉妹の長女。多忙な母親に代わり、家事全般を行う。おっとりとした性格で全体的に肉付きの良い身体。「牧乃お姉ちゃん」と呼ばれることを望み、慈愛に満ちた性格の女性。高校時代に付き合った彼氏一人しか経験がない。

木下薫子
24歳。四姉妹の次女。母親が経営する証券会社に務めるキャリアウーマン。170cm近い身長でスタイルが良く、クールビューティーで縁なしの眼鏡を掛けた知的な印象の女性。そこそこ男性経験はあるものの、今は仕事優先の様子。

木下沙良
21歳。大学3年生。四姉妹の三女。麻美と同じ大学に通い、心理学を学ぶ。小麦色の肌に引き締まった健康的な魅力を持つ奔放的な性格の美女。麻美に振られて傷心の裕也をナンパし、童貞をいただいている。

木下麻美
19歳。大学1年生。四姉妹の四女。高校生の時は生徒会長を務め、才色兼備でおしとやかな雰囲気の女性。生徒会時代には裕也と相思相愛だったが姉弟になる事を知っていたので、告白の返事が出来ずに逃げ出している。処女。

【展開】

両親の再婚で四姉妹と同居を始めた裕也は奔放的な沙良に意味深な誘惑を受けていて、それを麻美に気付かれまいとするものの、ある晩にコンパから帰って来て泥酔した沙良の介抱をする内に誘われて馬乗りになられて再び関係を結んでしまう。

沙良の部屋から出て来た裕也を不審に思った麻美だったが、数日後の夜に二人が寝室で交わっている声を聞き、翌日沙良に話があるからと部屋にやって来る。義理の姉弟なのにと嫉妬剥き出しにして怒る妹に対して沙良はお見通しとばかりに挑発し、涙ながらに裕也が好きだと本音を吐かせるとクローゼットに潜ませていた裕也と対面させる。熱々な二人にセックスの仕方をレクチャーし麻美の喪失儀式を見届けると、沙良も裕也の顔面に跨がり三者三様に快感に浸ってしまう。

その週末に外出中の姉たちをよそに裕也は麻美に勉強を教えてもらっていたが次第にエッチな雰囲気になり、麻美に誘われパイズリ射精させてもらい四つん這いで交わるが、そこへ仕事を早めに切り上げ帰宅した薫子に見付かり、その晩に彼女の部屋へ呼び付けられてしまう。
薫子は黒いシースルーのスリップを纏って、麻美に相応しいかテストすると女王様然に振る舞うと、裕也にクンニさせながら勃起を足で踏み付けて焦らし、ぺニスをディープスロートして射精させようとする。ところが麻美が我慢の限界だと勃起を奪い口内で迸りを受け止め、四つん這いになった薫子が奪い返し麻美も負けじと裕也の腰を引き剥し、薫子の秘所を愛撫し数珠繋ぎになりそれぞれに快感を得る。その頃デートから帰宅した牧乃は、三人の淫らな光景を部屋の入り口で覗き見ながら激しくオナニーするが、薫子と目が合って逃げ出してしまう。

翌朝薫子は牧乃が妹たちや弟が卒業するまではと縁談を断ったと知り、ショック療法を与えようと裕也と麻美の関係を話し、性欲と恋愛を取り違えているようだと焚き付ける。そこで牧乃は妹に指示された通り休日で遅く起きた裕也を裸エプロンで出迎え、勃起させているのを見ると手コキだけでなく素股でも射精に導いてしまう。更にその晩には入浴中の義弟に泡奉仕していると、帰宅した薫子の乱入を受けて二人で裕也の精を搾り取らんがばかりに馬乗りパイズリや重ね餅での3Pを求めるのであった。

数日後忘れ物があるからと夜の校舎に麻美を誘った裕也は、生徒会室で改めて告白し受け入れられると後背位で彼女を抱き、姉たちに正式に交際を宣言しようとする。交際は認めたものの快感を忘れられない三人は裕也を誘惑し、始めに綾乃と馬乗りになって中出し、次は薫子と沙良が奪い合うかのようにアナルセックスを求める。そして裕也は麻美と正常位で交わるものの、姉たちに敏感な場所をそれぞれに愛撫を受け、前立腺まで刺激され射精してしまう。春を迎えて麻美と同じ大学に進学が決まったものの、二人きりの関係を楽しむのはまだまだ先になりそうである。

【レビュー】

「第1回美少女文庫新人賞」の特別賞を受賞しデビューした2006年当時は、まだ現役の大学生との触れ込みの若い作家である。「ハーレム王子」の呼び名の通り美少女文庫では複数ヒロインとのハーレム的な要素を好み、ヒロインの属性で姉もの(主に三姉妹)を得意としており、フランス書院文庫デビューにおいてもそれを踏襲している。

父親の再婚で義母の連れ子たちと義理の姉弟となった主人公ではあるが、四女の麻美とは高校時代に生徒会で働き相思相愛ながらもこうした事情があって成就せず、傷心の主人公の筆下ろしを三女の沙良がしてしまったことで余計に複雑な同居生活の始まりに繋がっている。

初めは沙良に家の中でも誘われ、次は麻美に見られて3Pとなり、更には次女の薫子に知られてしまう展開は実にそつが無い作りである。彼女が根っからの女王様気質ではないのは、二人の気持ちを確かめようと焚き付けた側面も伺えるし、自分の幸せを後回しにしようとする長姉の綾乃を触発させたのも同じである。彼女が次第に義弟に快感を与えられ乱れていくのも妙味の一つだが、終盤まで彼女が話の主導権を握ることに変わりは無いと思われる。

一つの情交描写自体は長めで足コキやローションを使った手コキに馬乗りパイズリや前立腺への刺激など、美少女文庫出身のキャリアを活かした華やかさの反面で少々冗長な部分もあるが、全体的には甘過ぎずに程々のバランス感覚の上に描かれた誘惑作品だと言えるだろう。ヒロイン全員が30歳未満とやや若めなのは、当時のフランス書院文庫の作品群の中でも特徴的である。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2007/12/23 発売最高の楽園-四人のお姉さまと寝室著:上原稜、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。〈電子書籍〉→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。僕を待っていたのは美女だらけの四姉妹同居生活!「驚いた?女のなかってとっても温かいのよ」「早く勃たせて、お姉ちゃんにしごかせてほしいの」「わたしが...
最高の楽園-四人のお姉さまと寝室(著:上原稜、フランス書院文庫)






2006年に美少女文庫デビュー、翌2007年12月には早くも黒本に進出した作者も今年でデビュー10年を迎えます。美少女文庫で31作品に対し、黒本でも15作品を重ねてはいますが、2014年6年以来2年間に渡り新刊の刊行が無いのは少々寂しい気がします。

癒しづくし 母とふたりの姉
上原 稜
フランス書院
2015-03-20



管理人のブログでの紹介記事はこちらからどうぞ。
上原稜「癒しづくし 母とふたりの姉」(フランス書院文庫、2014年6月、表紙イラスト:新井田孝)ネタバレ有り。御注意下さい。【あらすじ】女3人に囲まれた生活に性欲が溜まっていた信也は義姉の若菜の下着を持ち出そうとして義母の麻紀に疑われて窮地に陥り、逆ギレして彼女と無理矢理関係を持つが、それを実姉の冬美や義姉の若菜に知られ近親相姦を犯してしまう。【登場人物】波多野信也高校1年生。1年前に麻紀と再婚した父親を...
上原稜「癒しづくし 母とふたりの姉」






2014年は美少女文庫でも1作品のみの刊行であり、何処かで作風に迷いがあったころでは無かろうかと推察いたします。

橘さん家ノ男性事情
上原 りょう
フランス書院
2016-06-01



強烈なNTR作品のノベライズ化ということもあり多分に「姉要素」な点で白羽の矢が立てられたようですが、私はそういう作品だと知った上で回避したので詳細は分かりませんけど、Amazonや大型掲示板スレでの評価はあまり芳しくないようですね。

美少女文庫と言えば、みきりっちさんのブログでの紹介記事をご参照ください。
橘さん家ノ男性事情 (美少女文庫)posted with amazlet at 15.03.25上原 りょう MTSP:Jin フランス書院 Amazon.co.jpで詳細を見る3月発売の美少女文庫の新刊です。読み終わったので、レビューです。この作品、発売前から表紙絵のリンクを掲載してから、かなり反応が多かった作品ですね。何でなのかと思ってたんですが、これ美少女文庫では珍しく原作がある作品なんですね。どうも調べてみると同人誌が元?コミックをノベライズって...
美少女文庫 橘さん家ノ男性事情 レビュー



とは言えこの作品を乗り切ったことで、再び美少女文庫ではコンスタンツに刊行されるようになりました。




こちらもみきりっちさんのブログ記事をご参照ください。
ソードスクールハーレム 三大剣姫を催眠征服! (美少女文庫)posted with amazlet at 16.03.23上原 りょう フランス書院 Amazon.co.jpで詳細を見る3月発売の美少女文庫の新刊です。読み終わったので、レビューです。主人公は国内で名門の家の人間です。そんな彼は、この王国で最も尊ばれる職業である騎士を養成する学校に入学しているのですが、ある理由から馬鹿にされていたのです。しかし、ある出来事をきっかけにして、力に目覚め...
美少女文庫 ソードスクールハーレム 三大剣姫を催眠征服! レビュー



そろそろ今年辺りにはタイミングが合えば、黒本での新刊も期待したいのですが、どうでしょうね。
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tag : 高校生主人公 処女 姉妹丼 デビュー作品

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最高の楽園-四人のお姉さまと寝室(著:上原稜、フランス書院文庫)

2007/12/23 発売 → Amazonはコチラから。 → Kindle版はコチラから。 → ハイブリッド書店【honto】はコチラ。 僕を待っていたのは美女だらけの四姉妹同居生活! 「驚いた?女のなかってとっても温かいのよ」 「早く勃たせて、お姉ちゃんにしごかせてほしいの」 「わたしが、裕也君の暴れん坊を癒してあげる」 「ねえ本当は、どのお姉さまとセックスしたいの?」...

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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