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弓月誠「未亡人と娘」

弓月誠「未亡人と娘」
(フランス書院文庫、2008年10月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2018年9月2日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

未亡人と娘 (フランス書院文庫)
弓月 誠
フランス書院
2012-08-17




【あらすじ】

父親の勤める会社のパーティーにお使いでやって来た和哉は、偶然出逢った真知子から性的な施しを受け恋愛関係に。
しかしパーティーに母と一緒に来た亜矢も和哉に一目惚れしてしまい、母娘で少年を奪い合うのを望まない真知子は自ら身を退こうと決意を固めるが…。


【登場人物】

福沢和哉
16歳の高校へ通う少年。母親を亡くし会社員の父親と2人暮らし。偶々父の忘れ物を届けに来たパーティーで氏家母娘と出会う。童貞。

氏家真知子
38歳。アパレル関係の会社の社長で夫を数年前に亡くしている。切れ長の目に整った顔立ちで落ち着いた声色が大人の女性を感じさせる。和哉の父親の勤務先である取引先のパーティーで、和哉の顔面をドアにぶつけてしまい謝罪するが、少年の純真さに一目惚れする。

氏家亜矢
17歳。真知子の娘で普段は高校の宿舎で生活している。真知子に連れられてやって来たパーティーで和哉に一目惚れしたが、素直になれず真知子に関心を持つ和哉につい冷たい態度を取ってしまう。母親を凌ぐ程の巨乳の持ち主で読者モデルとしても活躍している。処女。


【展開】

父親の勤務先である会社が主宰するパーティーにやって来た和哉。商談に必要だからとイタリアンレストランへ書類を届けに来たものの、大人ばかりという雰囲気に居心地の悪さを感じそそくさと立ち去ろうとするが、タイミングの悪いことに真知子が開けたドアに顔面をしたたかにぶつけてしまう。真知子は鼻血を出した和哉を心配しながらも、あからさまに乳房に熱い視線を向けた少年に一目惚れしてしまい、一緒にパーティーにでもと誘おうとする。しかしそこへ娘の亜矢がやって来て商談があるのでしょと促され、いつも以上に愛想の悪い娘の無礼さを詫びるしかなかった。それでもパーティーが終わるころまで和哉が残っていて裏庭にいるのを知り、人目に付かぬ場所へ誘うと唇を奪いぺニスを滾らせているのに気付くと、手を使って奉仕して射精へ導いてしまう。

和哉は真知子に頼まれ彼女の会社でアルバイトを始めることとなるが、あの夜にしてくれた手扱きの真意を理解出来ずに10日ほどが経ち、社員たちが定時で帰宅した日の夕方に真知子のオフィスで二人きりになる。真知子を意識すると勃起が収まらずパンツの中で先走りを溢していたが、真知子からディナーの誘いを受けてもっとエッチなことを期待していただけに不満そうな顔を見せる。ムードを大事にしたいと考えていた真知子はあからさまな少年の反応に恥じらいつつも、着ていた服を脱ぎ乳房や秘所を露わにしたものの、蒸れた場所の匂いを嗅がれてはさすがに堪らなくなって来る。堪らないのは和哉も同じでクンニだけで興奮し切ってオナニーで精を放出すると、奉仕させてと真知子ならソファーに座るように促されフェラチオで呆気なく果ててしまう。なおも和哉のぺニスはギンギンで今度はお胸でさせてと乳間に挟まれると手で放出させてもらい、全部出してとばかりに連続射精を強いられて悶絶するのであった。

真知子の会社でアルバイトを始めてからひと月が経ち、和哉は二人で一泊二日の旅行に誘われて真知子の家にやって来るが、初体験への期待に欲情を抑え切れずに奉仕を求めてしまう。そこへ突然亜矢が帰宅して真知子はしどろもどろになりながらも言い訳をするが、亜矢は和哉を汚らわしいものでも見るかの如く終始冷淡な反応を崩すことはない。気まずい雰囲気を漂わせながらも真知子は車を運転し目的地に着くと、淫らな女を演じながらも和哉の思い出つくりに協力しようと決意する。娘の亜矢の態度から和哉が好きだというのが既に分かっていた真知子だっただけに、後は二人をどう結び付けるかを考えていたのである。そうとも知らず和哉は貸し切りの露天風呂で真知子の泡奉仕を受けて射精すると、寝室に舞台を移し四つん這いで尻穴を舐められて悶絶しパイズリ奉仕で果てた後、騎乗位で跨がられて念願の初体験に至る。勿論一度の中出しだけで満足など出来ずに、今度は真知子をバックで貫き思う存分楽しんでしまう。

旅行を終えてから三日に一度は和哉に抱かれるようになったものの、真知子は関係の幕引きをどうするか思い悩み、自社ブランドのモデル撮影を口実にしようと企む。カメラが趣味の和哉とモデルとして人気の亜矢をオフィスで二人きりの状況になるようにセッティングし、服のなかに赤いボディコンのスーツを忍び込ませていた。真知子の狙い通りボディコンの服を着させられた亜矢を見て和哉が欲情し、撮影を進める内に亜矢もすっかり少年と打ち解けた雰囲気になっていて、彼女の方から口唇奉仕を求め始める。和哉は真知子が好きなんだと切り出すことなど出来ず、目の前にある魅力的な肢体に心を奪われ身体を重ねてしまう。

和哉は撮影の翌日から試験勉強を口実にアルバイトを休んでいたが、いつまでも真知子に打ち明けずにはいかぬと真知子のオフィスを訪ねると、真知子が「婚約者」と電話で話しているのを聞いてしまう。盗み聞きだけでなく自分の携帯の発信履歴まで覗き見た和哉を見て、真知子は観念し婚約者の話は嘘だと白状したが、和哉が怒って帰ろうとしたのを見て慌てて引き留めてしまう。自宅へ連れていき真知子は和哉を受け入れたが、今回のやり方は拙速だったと悔やみながらも、暫くは亜矢の恋のライバルになることを受け入れるしかなかった。


【レビュー】

一人の少年を巡り母親の真知子と娘の亜矢が静かな嫉妬の応酬を繰り広げつつも、真知子は娘のために身を退くことを決めながらも少年が離れていこうとするのを見て、引き留めてしまうまでの心の揺れ動きを感じさせる作品である。二回り離れた少年に女を再び開花させたものの、一方ではより歳の近い娘の方が似合いではないか、その辺りの葛藤を見ていけば物語として評価出来るのではないかと思うのだが…。

歳の差を意識せざるを得ないのは主人公の和哉も同じで、唐突なまでの真知子からの癒しと亜矢からの敵意(好意の裏返し)に終始戸惑い、その自信の無さが読み手にも伝わるようである。あくまでも真知子がメイン、亜矢はサブという立ち位置なのは分かるのだが、亜矢の気持ちはどうなのだろうか。ツンツンしていたのに突然デレに転じるいわゆる「ツンデレ」なのは分かるのだが…。亜矢の心情まできちんと描かれていれば本作の印象は変わっていたかもしれないが、少々キツい言い方で恐縮なれど読んでいて居心地の悪さを感じさせる作品でもある。

個人的な印象としてはメインとサブのヒロインに濃淡を付けるのは、櫻井充作品を始めとする2000年代前半の路線を志向しており、一方で「巨乳フェチ」としての要望に応じたことで迷いが生じたのかなと感じられた次第である。この時期の弓月誠作品では良作と評価できるものと、ピントがずれていて評価が難しいものとの二つに分かれるようで、創作への迷いがダイレクトに作品に反映されているようにも思われる。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。

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未亡人と娘(著:弓月誠、フランス書院文庫)



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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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