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弓月誠「年上教室【人妻と女子大生】」

弓月誠「年上教室【人妻と女子大生】」
(フランス書院文庫、2007年11月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2018年4月21日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

毎朝のように保育園に弟を送り迎えする雅彦は、ひと月前から赴任した魅力的な保母の響子と仲良くなるのに連れて女性としての憧れも抱くようになる。あるハプニングを機に響子から性的な慰めを施してもらうが、アルバイトで働く亜紀も雅彦が好きになり、デートに誘われて初体験に至る。しかしその逢瀬を響子が気付いてしまい…。


【登場人物】

北山雅彦
16歳の高校1年生。母は2年前に病死し、父や年の離れた3歳の弟との3人暮らし。響子に一目惚れして以来、自ら率先して雅俊の送り迎えをしている。童貞。

笹野響子
32歳。1ヵ月前から雅彦の弟の通う保育園で保母の仕事をしている。夫との結婚生活は既に破綻しているようで、表立って本人も話をしていないだけに人妻という雰囲気を感じさせない。100cmを超える豊かなバストの持ち主。

栗山亜紀
22歳。上京して来た女子大生で雅俊の通う保育園でバイトをしている。実家は地元の名士で、亜紀が卒業すると許婚と結婚する予定。響子に負けず劣らずの巨乳の持ち主で、雅彦に片想いしているが実らぬ恋と気付いており告白して処女を失うことを決意する。


【展開】

雅彦は弟を保育園に預けるついでに毎朝響子と顔を合わせることを楽しみにしていたが、11月を迎えたというのに今日は何故か熱くてたまらない様子。どうやら風邪をひいたらしく無理がたたって倒れた雅彦を響子は保健室で見守っていたが、いつしか眠りこけていて気が付けば彼の劣情を誘っていたようで、間近でペニスを剥き出しにしてしごいているのを見てしまう。とは言え響子が狸寝入りをするのも限界でそれに気付いた雅彦が全力で謝罪するのを制し、私が悪かったのだからと手で扱いてあげた末に唾を垂らしてヌメリを与え高々と噴射させる。

それから一週間が経ち雅彦が自分を避けていることに気付いた響子は、亜紀と話をしていて彼女も雅彦が好きだと知り、嫉妬めいた感情にとらわれたのに気付く。そして日曜に雅彦の自宅を訪ねるとオナニーの手伝いをしてあげたのは好きだからと告白し、話をしていただけなのにギンギンに勃起している雅彦のペニスを手で扱き射精に導く。更にお掃除フェラから二度目の射精は嚥下してあげると、放精でセーターが汚れたのを口実に服を脱ぎ、パイズリで三度目の快感を与えるのであった。

響子が色々と多忙なのもあり雅彦は数回しか奉仕される機会がなかったが、ある週末の日も響子からデート出来ないと聞かされがっかりするも、亜紀からスケートに行こうと誘われる。しかし上手く滑れずに雅彦がリンクから引き上げようとして他の客とぶつかり、頭を打って意識を失い亜紀の部屋で介護を受ける羽目になる。婚約者のいる亜紀は想い出を作りたいと雅彦に抱かれることを決意すると、ベッドに横たわっている雅彦のペニスに奉仕して射精させる。雅彦は響子に手解きしてもらうことを理想にしていたが目の前の亜紀の裸体の美しさに抗えず、正常位でお互い不慣れながらも性交に及ぶ。

その翌朝雅彦は亜紀と行為に及んだことを響子に知られまいとデートの誘いに喜ぶが、亜紀にキスマークを付けられていたことに気付かずにいて、響子がその存在に気付き複雑な表情を浮かべていた。響子は高校に通う歳の少年に嫉妬するなんてと悩み約束を反故にしようとしたものの、結局行くことになり紅葉を見に車を走らせると人目の付かないところで雅彦のペニスに奉仕する。そしてドライブの帰りに自宅へ招き浴室に移動すると、これで逢うのは最後だと決意し泡姫のように奉仕して射精させ、雅彦に求められるままに秘所を見せた後で正常位で抱かれてしまう。

その逢瀬を最後に響子は実家の用事で帰郷したらしく雅彦は逢えないと寂しいと悲しむが、亜紀に声を掛けられ突然のことだが結婚するための準備で保育園を止めなくてはならないと涙ながらに告げられる。両親に言われるがままに結婚はするけど好きになった人に初めてを捧げたいと亜紀の本意を知った雅彦は、週末のデートを済ませると予約してくれたホテルの部屋に向かう。薄紫の下着を纏った亜紀のセクシーさにそそられ、彼女を四つん這いにして指ピストンでイカせると、シックスナインで相互絶頂に至る。激情に駆られるままに駅弁で交わり力尽きてベッドに尻餅を付くと、そのまま対面座位で激しく突き上げ飽くことなく亜紀を乱れさせ続ける。

休暇を取って数日が経ちクリスマスも近付いたある日曜、響子は園長に退職の意思を告げるために保育園に着くと、そこへ雅彦と弟が近付いて来て会う筈のない日に何故?と疑問を抱く。おませな雅彦の弟は兄が響子先生がいなくて寂しがっていたと訴え、その無邪気な姿にいつしか二人は失った時間を取り戻したかのように微笑み合う。そしてその夜響子は父の外泊許可を取ったという雅彦を部屋に招くと、まるでずっとしていたかのように身体を求め、雅彦のペニスを乳谷に挟んで奉仕し射精させる。次はシックスナインで十分に高まったところでバックで繋がり、窓に映る卑猥なまぐあいに紅潮しながらも絶頂を迎えていくのであった。


【レビュー】

フランス書院文庫の誘惑作品では神瀬知巳氏と双璧とも言える根強い人気を誇る弓月誠氏だが、本作でほぼ現在の書き方に近いスタイルを確立している。それはラブコメ的なアプローチであまり設定に深いものを作らず、情交場面でのいやらしさに徹していることだと個人的には解釈している。(フランス書院的に「ポルノ」と呼ぶ理想形に則しているとも言える。)10年以上前の作品で当然のことながら時代の流れを感じさせるものもあるが、浮気性な主人公と嫉妬深く可愛らしい熟女ヒロインとの紆余曲折を交えたストーリーという主軸は全くブレていない。神瀬氏が主人公の不幸な境遇を表しそこに惹かれる熟女ヒロインが癒して(養って)あげるというスタンスとはまた違っており、比較的気楽に読める誘惑作品としてのポジションを確立している。

弓月作品では主人公に想いを寄せる対抗的なヒロインの存在も重要で、本作の亜紀がそのポジションに当たるわけだが、結婚の予定がありながらも健気なまでに主人公に奉仕し「何でこんな良い娘が…」と思わせるほど魅力的である。皮肉にもメインより対抗ヒロインの方が良いと感じさせるのは弓月作品で比較的多く登場するのだが、拗らせ系なヒロイン(響子)を選ぶ理由としては効果的な対比の役割を果たしているのかもしれない。

突然とも思わせるほどの亜紀の退場に合わせて主人公は響子とよりを戻すのだが、本作では響子が人妻だと思わせる記述は思った以上に少ない。ドライブデートの時に三行で人妻だと匂わせる表現があるものの、実は人妻でなくても(未亡人であっても)十分に成立する。(主人公ですら響子が人妻とは思っていないのかもしれないが…。)そしてハッピーエンドと思わせつつも、年の差や境遇の差を考えればいつかは終わりを迎える日も来るであろうと、彼女が大人である分だけ達観もしている。ややシニカルとも言える終わり方で、癒しを求める当時の読者層には広く共感を得られにくいところだったのかなと個人的に感じたことだがいかがであろうか。

DSKさんのブログにて本作を紹介されています。

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年上教室-人妻と女子大生(著:弓月誠、フランス書院文庫)

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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が300冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
一部で関係者(作家さんや編集者さんなど)と思われているようですが、全くの見当違いです。
官能作品に関わる全ての方に感謝しつつ、読み続けていきたいと考えています。

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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