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高竜也「若兄嫁と未亡人兄嫁」

高竜也「若兄嫁と未亡人兄嫁」(フランス書院文庫、2004年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

雪白の美しい肌を持つ真帆に興味を抱く友則は、夏祭りの晩に彼女に迫り結ばれる。彼女にそそのかされた友則はもう1人の兄嫁で有る美香子に甘え関係を持つ事に。

【登場人物】

天野友則
18歳。高校3年生。長崎市内でカステラの老舗を営む一家の三男。末っ子の為甘やかされて育った為か我が儘な所も。真帆に同情と憧れを抱いている。童貞。

天野真帆
29歳。天野家の次男の嫁。大学で夫と知り合い東京で暮らしていたが、長男の逝去に伴い長崎に越して来て社長夫人になった。
女優に似た雰囲気の華やかさと奔放さを持っているが姑や兄嫁から厳しい仕打ちを受けており、多忙な夫ともご無沙汰で疎外感を感じている。

天野美香子
32歳。先代社長だった天野家の長男の嫁。財産に並々ならぬ執着が有るらしく、籍を抜かず姑に取り入って真帆に冷たく当たっている。

【展開】

美帆に好意を持っていた友則は夜祭りで怪我をした浴衣姿の美帆に欲情して関係を迫り、彼女は表面的には抵抗しつつも受け入れます。
それ以後も無理矢理迫られたように装いつつ快楽を貪る真帆でしたが、確執の有る美香子を追い出す為友則と肉体関係を結ばせようと姦計を巡らせます。
その試みは成功したかに思えましたが、自分が利用された事に気付いた友則は美香子の元を訪れ謝罪し、進学で上京する折に一緒に来て欲しいと告げるのでした。

【レビュー】

地方の名家での相姦劇を題材に昼ドラマのような激しい展開は、高竜也作品に多く見られます。
主導権は一見すると真帆に有るように見せつつ、お坊ちゃん気質の友則が実質的な後継者でも有る事から我が儘に振る舞い、良い印象を持ちませんでした。

真帆は過去に複数の男性との性遍歴が有り、美香子と関係を結んだ報酬としてアナルセックスを許したりと奔放な都会の女性です。
友則を手玉に取ったと思い、拒む女から変貌し欲望のまま彼にセックスを迫り続けた結果、疎ましさを感じた友則から思わぬ巻き返しを受ける事になります。

一方の美香子はあまり心理描写が窺えず、「財産に並々ならぬ執着が有る」と例えられるような女性に友則はどう魅力を感じたのか分かりづらかったです。

個人的には各々の人物設定からはあまり共感を得ずらく、尻切れのような終わり方だったなという印象を持ちました。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

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