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高竜也「若叔母と熟叔母」

高竜也「若叔母と熟叔母」(フランス書院文庫、2001年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏期講習の為2人の叔母が住む札幌にやって来た章太郎。夫と死別した美奈子の寂しさや不倫関係を引きずる美也子の女としての裏の顔を知り、彼女たちを慰める事になる。

【登場人物】

志賀章太郎
18歳。高校3年生。成績優秀でテニスの腕前もたち、校内外の女子からも人気の有る少年。遊び慣れた振りをしているだけで、童貞で有る事に劣等感を抱いている。
進学塾の夏期講習に合わせ、札幌に有る母の実家で1ヵ月間世話になる事に。

中沢美奈子
35歳。章太郎の母の妹。2年前に夫と死別し、森岡家に身を寄せている。近くにあるブティックを経営している。

森岡美也子
31歳。章太郎の母の妹で、彼が通う進学塾で講師を務める。かつては教師だったが不倫関係を問われ退職に至っているも、未だに関係を引きずり悩んでいる。

稲本絵梨佳
17歳。高校3年生。章太郎と同級生。スレンダーだが付くべき所にはしっかり肉が付いていて魅力的な少女。前の年に従兄と初体験を済ませている。

浜崎小雪
22歳。美奈子が経営するブティックでバイトとして働いている。章太郎と一夜限りの関係を結ぶが、人生を見直すきっかけとなり渡仏する。

【展開】

絵梨佳との初体験に失敗し傷心のまま札幌へやって来た章太郎は、その晩に美也子の自慰を覗いてしまい、それを美奈子に見咎められるもなりゆきで関係を結びます。
不倫関係を清算出来ず泥酔した美也子とも結ばれた章太郎は、夢を実現させる為恋人と別れた小雪と一晩限りの関係を結び、アナルでの経験を味わいます。
その後も互いの目を盗むように2人との関係を続けますが、ある日美奈子から美也子の事情を聞かされた章太郎は函館にいる不倫相手の元へ行き、彼なりの復讐を果たし満足します。
美奈子との関係や復讐の件はやがて美也子の知る所となり、講習を切り上げて根室に帰された章太郎を絵梨佳が待ち受けます。
露天風呂で彼女と交わった章太郎は、札幌と東京と互いに進学先が違う2人の関係が続くかどうか不安に感じつつ、目の前の快楽に身を委ねます。

【レビュー】

全9章立てで244ページとなっており、夫と死別し寂しさを抱える美奈子と、不倫関係を引きずり傷付いた美也子の2人が中心です。

未成年とは言え既に成人と変わらない男で有る章太郎に対し、それなりに抵抗が有る為かいずれも酒の力を借りた情交場面になっています。

一方出だしと終わりで出て来る絵梨佳からすれば、札幌に行く前と後での章太郎の成長度合いが急過ぎたきらいも有りますし、
小雪や美也子の不倫相手への復讐シーン(目の前で愛人をモノにする)は、正直蛇足だった感じがします。
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プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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