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本城山羊「母娘風呂【初体験づくし】」

本城山羊「母娘風呂【初体験づくし】」
(フランス書院文庫、2014年9月、表紙イラスト:池田正輝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

母娘風呂【初体験づくし】
本城 山羊
フランス書院
2015-03-20



【あらすじ】

隼人の幼馴染みの凛子の母親・志津香は旅館の借金を立て替えて欲しいと隼人の父親に懇願するが、その見返りとしてソープ旅館とする事と、志津香もソープ嬢として働かせる為隼人を教育係として受け入れるよう求められるが…。

【登場人物】

黒井隼人
高校2年生。父親は風俗企業・黒井グループの社長で、跡取りとなるべく継母に手解きを受けているが、彼女の強い意向でセックスは未経験。幼馴染みの凛子の母親の志津香に亡くなった継母の面影を重ねている。20㎝級の巨根。

姫宮志津香
38歳。老舗旅館の「清水荘」の女将だが、亡き夫の遺した借金を黒井グループに立て替えてもらう見返りに、高級ソープ宿として改装し志津香自身もソープ嬢になるよう要求される。長い黒髪を束ね整った容貌と、和装の上からでも分かる位の豊満なバストの美しい女性。

姫宮凛子
隼人と同い年で同じ高校に通い、学業優秀で志津香の愛娘。肩の辺りで切り揃えた黒髪に、釣り目がちでキツく見えつつも幼さも残した美少女。表面上は隼人を見下したような態度を取るが、幼馴染みの彼に強い関心を抱く。処女。

【展開】

隼人は父親から融資の条件として自らの帝王教育の一貫として清水荘に向かい、2週間で志津香を調教しソープ嬢に仕立て上げるように求められ、一瞬躊躇するも自分が行かねば他の男に蹂躙されるのだと知り渋々引き受ける。
それでもきっかけを掴めずにいた隼人は取り敢えず温泉に浸かっていると志津香が入って来て自分にテクニックを教えて欲しいと告げられ、意を決して彼女に口や乳房を使った奉仕を教えながら美貌に大量の精を浴びせた後、マットプレイから正常位で貫き童貞を卒業する。

志津香に継母の面影を重ねた隼人は久しぶりに継母の夢を見た後に志津香への想いを深めつつ彼女の口移しでお茶を飲ませてもらったり、騎乗位で繋がるように要求し凛子の目を盗みながら毎日情交を重ねる。
しかしある日2人の親密な様子を不審に思った凛子は部屋に踏み込み自分も母と同じようにレッスンして欲しいと告げると、隼人は処女だからと説得しようとするが結局は押し切られてしまい、志津香の見守る中で凛子の喪失儀式を行なう羽目になる。

昼間は校内で凛子と交わり、夜は志津香を四つん這いにさせ後ろの穴でも繋がる日々を過ごす隼人だが、母娘に溺れる気持ちを抑えつつも新たなレッスンだとして二輪車プレイを要求し、身体を重ねた母娘は隼人の目の前で百合プレイを披露するのだった。

隼人は非情に徹し2人の羞恥心を克服させようと、混浴露天風呂に連れて来て他の男性客の見守る中後背位で母娘を貫いたりと、レッスンを重ねる内に最終日を迎える。自ら課した淫らな接客テストに母娘は合格するものの本心を抑えられなくなった隼人はその晩父親に電話し、1年間自分に旅館の再建を託して欲しいと掛け合い失敗した場合は勘当して構わないからと告げて何とか説得する。

数ヵ月後皆でアイディアを出し合い再建に目処を付けた隼人は、今夜も専属の泡姫となった志津香と凛子母娘から労いの言葉を掛けられ奉仕されるのだった。

【レビュー】

第8回(2012年)美少女文庫新人賞を受賞した「ほんじょう山羊」氏は14年9月現在で同レーベルで既に10作品を刊行しており、既に中堅と言えるだけの実績とキャリアを重ねた人気作家と言えるが、満を持してフランス書院文庫へ参戦となった。
作者の作品の大半は「美少女文庫えすかれ」という別レーベルにおいて調教要素の強い作品を刊行しているが、あくまでも美少女文庫本体に比べての程度の差であり、見た目はハードでも中身は愛の込められた調教プレイである。
従って作者がフランス書院文庫に進出した際には凌辱色の強い作品を刊行するのではと個人的には見ていたが、意外にもフランス書院文庫のデビュー作品ではレーベルの主旨に沿った無難なハーレム路線で落ち着いている。

と前置きが長くなったが、作品の内容は経営の傾いた旅館への融資の見返りとして女将の志津香をソープ嬢とすべく、帝王教育を受けた童貞の主人公が調教を繰り広げる内に娘の凛子も巻き込まれる母娘丼ものである。
幼馴染み母娘と繰り広げる甘々イチャラブのソープごっこが本作の主旨で、美少女文庫の作品群に比べると落ち着いた作風になったのかなというのが個人的な印象である。
借金のカタに調教と言えば凌辱作品の王道パターンだが、主人公は手解きを受けたとは言え童貞で志津香に継母の姿をダブらせているし、凛子は主人公に想いを寄せているのだからこの時点で誘惑的な要素の方が鮮明だと言える。

もっともフランス書院文庫でのデビュー作品だから顔見せ程度に抑えたというのも感じられたので、過激でハードな凌辱作風あるいはより甘々トロトロの誘惑作風のどちらにも傾く可能性が有るだけに、今後の作品に注視したい。美少女文庫で3ヵ月に1作品を刊行する程精力的な創作を続ける作者(並行して別名義で他社ではハードな作風を書いているという噂も有るが)なので、本格参戦となった際の影響力は小さくないと思われる。

【参考記事】

「美少女文庫 レビュー」のみきりっちさんによる作者の美少女文庫デビュー作品のレビュー記事です。
えすかれ美少女文庫 サムライ・凜は0勝7敗!?サムライ・凜は0勝7敗!? (美少女文庫えすかれ)posted with amazlet at 12.03.22ほんじょう 山羊 フランス書院 Amazon.co.jp で詳細を見る3月発売のえすかれ美少女文庫の新刊です。読み終わったので、レビューです。この作品は、第8回新人賞受賞作品みたいですね。いきなりえすかれレーベルって所が怖い気がしますが、さて気になる中身は…(汗)主人公は、剣術道場の師範である祖...
えすかれ美少女文庫 サムライ・凜は0勝7敗!? レビュー



サムライ・凜は0勝7敗!?
ほんじょう 山羊
フランス書院
2015-05-03

tag : デビュー作品 高校生主人公 童貞 母娘丼

山口陽「僕と四人の隣人妻 日替わりハーレム生活」

山口陽「僕と四人の隣人妻 日替わりハーレム生活」(フランス書院文庫、2014年9月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

両親が田舎暮らしを始めたのに伴い実家で兄夫婦と暮らし続ける事になった拓夢は、3軒先の中井家の母親が怪我で入院し見舞いに行って再会したのをきっかけに、憧れのお姉ちゃんである桜と関係を持ってしまう。
立て続けに隣人の瑞穂やクリーニング店の店主の郁美、更には兄嫁の優子とも関係を持った拓夢は窮地に陥るが…。

【登場人物】

赤羽根拓夢
20歳。大学生。父親が定年を機に夫婦で田舎暮らしを始める事になり、年の離れた兄夫婦と一緒に実家に残り暮らす事になった。

赤羽根優子
30歳。拓夢の兄嫁。毛先に緩やかなカールの掛かったミディアムボブで、年相応に熟れた体つき。結婚して半年になるが、多忙を理由にセックスレスに陥っている。

中井桜
28歳。赤羽根家の3つ隣に住む中井家の長女で、7年前に結婚を機に県外の街で生活をしていたが、母親が怪我を負い入院した為、暫く実家に住む事に。拓夢の初恋の女性。40歳近い夫とは夫婦仲は円満だが、セックスの頻度が少ないのを気に掛けている。

月島瑞穂
38歳。赤羽根家の隣人で何かと一家を気に掛けている。7つ年上で婿養子の夫と結婚して15年になるが、夫婦の営みが無くなって久しく子供は居ない。グラマラスな体型で拓夢も関心を抱いている。

代々木郁美
36歳。夫の実家が営むクリーニング店を任されており、固定客も有って何とか保っている。他の3人より控えめなバストにかなりのコンプレックスを抱いており、夫がその手の店に行ったと知り昼間から自棄酒を飲んでいた所を拓夢に見付かる。

【展開】

中井家の母親が入院したと知り見舞いに行った拓夢は桜と再会して夕食に誘われ、すっかり大人の男になったと感心していた拓夢から憧れの人だと聞かされると、一晩だけという条件で拓夢の熱い迸りを受け止めるのだった。

数日後月島家へ届け物にやって来た拓夢は、セーラー服姿で豊満な肢体を見せ付ける瑞穂と遭遇する。
夫に関心を持ってもらおうと着替えていたのを見られてパニックになった瑞穂だが、凄くエロいという拓夢の言葉に喜びを感じ関係に至る。

両親が育てた作物のお裾分けにと代々木家を伺った拓夢。そこには夫がおっぱいパブに行ったと知り、コンプレックスを刺激されて自棄酒を煽る郁美の姿が。
何とかなだめすかそうとする拓夢だが、結局貧乳でも魅力的だと言わされ、悪酔いした郁美にのし掛かられて関係を持ってしまう。

そんな中セックスレスに耐えかねて夫を誘惑するも多忙を理由に断られプライドが傷付き燻った性欲を持て余した優子は、
翌朝皆が出掛けた後で洗い物をしようと拓夢の使った箸を見付け、彼の指先に見立てて愛撫しながらオナニーするが、兄嫁の様子に不審を抱き一旦帰宅した拓夢に見付かる。
欲求不満だろうと迫った拓夢は半ば強引に彼女を抱くが、そこへ兄も忘れ物を取りに引き返して来た為トイレに潜みハラハラしつつも、夫婦のやり取りを聞いて嫉妬し後背位で彼女を貫き射精する。

数日後看病疲れの桜を癒そうと、瑞穂の提案で優子や郁美を連れてショッピングに出掛ける。勝ち誇った表情の郁美の口ぶりから、全員が拓夢と関係したと知った4人は拓夢に罰を与えようと部屋で待ち構え、代わる代わる拓夢と交わり精を搾り取るのだった。
こうして交代で4人と関係を始めて3ヵ月後のある日、優子は嬉しそうに夫へ妊娠の事実を告げ、他の3人も同時にオメデタだと話しながら意味ありげな視線を向けられた拓夢は冷や汗を流すのだった。

【レビュー】

近年のフランス書院文庫において、弟レーベルである美少女文庫を主戦場とする作家の進出が増えており、作者もその一人である。既に作品数も11となり、今や誘惑作品のラインナップに欠かせない1人である。
これまでも複数の登場人物によるハーレムエンド作品を刊行しているが、フランス書院文庫では初めてヒロイン4人が登場する作品である。

各章で各個撃破、終盤でハーレム形成という至ってシンプルな形だが、残念ながらこれまでにもそうした話は他の作家によって書かれているし、特に目新しいと思われる部分や、工夫を感じさせる箇所は見当たらなかった。

各個撃破という進行だと主人公とヒロインとの関係や、ヒロインが夫との夜の生活に不満を抱き主人公と結ばれる背景に行を割く必要があるが、作者自身が懇切丁寧に描写しようとするあまり、一度で済ませれば良いのに場面転換するとまた説明し始めてしまっている。
これでは説明だけで1章分の限られたパートの前半を費やしている上、いざ情交場面となるとテクニックが稚拙な主人公の精力任せで何とも淡白な展開となり、これが4人分繰り返されるのだから途中で飽きてしまう。

弟のような主人公の成長を見てつい誘惑したくなった桜、夫を誘惑しようとセーラー服を来ているのを忘れ来客に応じた瑞穂、貧乳なのを気にして自棄酒を煽る郁美、欲求不満から義弟の箸を使ったオナニーをする優子と個々の設定は面白いものがある。
何とか目先を変えたチャレンジングをという意気込みは十分に分かるのだが、官能小説というよりは単にいやらしい人妻が登場するエロラノベといった趣であり、果たして作者の目指す方向は何処なのかがイマイチ見えて来ない。

単に欲求不満の人妻が無計画に若者とセックスを続けた結果、全員が妊娠に辿り着くのもあまりにも軽過ぎると思うし、これでは主人公が種馬扱いで夫への背徳感も殆ど感じられない。全員人妻にした理由は何だろうか。
美少女文庫の場合なら様々なファンタジー要素を盛り込めるのでその設定で楽しめるが、官能小説なら例えば全員人妻にした狙いをハッキリさせておかないと、終盤の懐妊ネタ頼みで「作者がこれまでに何回も使った題材」である。

巽飛呂彦氏の後継者たる「明るいコメディタッチの官能小説」を目指すのなら展開や文体にもう一工夫欲しいし、
「孕ませて終わるエロラノベ」で良しとするならばそれで突き進んでも良いのかもしれないが、現状は中途半端な印象である。

tag : 大学生主人公 童貞 4人以上

綺羅光「美姉弟・艶獄」

綺羅光「美姉弟・艶獄」(フランス書院文庫、2014年9月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

悠樹はDV夫から長姉の智葉を庇おうと暴力を受け、翌朝智葉の懐抱を受ける内に欲情し関係を求め禁断の肉交に溺れていく。そんな中毛嫌いする次姉の淳菜が帰国すると智葉から聞かされて関係を結んだ挙げ句に3Pに及ぶも、数日後久野に脅され…。

【登場人物】

倉島悠樹
25歳。身長178㎝で痩せ型の体格の青年。大学を2年で中退し3年近くホストを務めたが性に合わず、ショットバーのバーテンダーとして働いて1年近くになる。のんびり屋でマイペースな青年。父親からは勘当同然で、産みの母親ともそりが合わない。

久野智葉
33歳。悠樹と腹違いの姉で身長157、8cmくらい。清楚な雰囲気で女らしく人を優しく包み込む性格で、ストレートの黒髪をややサイドパーツ気味に分けて首の下で切り揃えた、やや丸顔で愛らしい顔立ちのグラマラスな美女。
5年前にライターである久野徹也と結婚したが、彼が自らの才能の無さから逃げようと酒に溺れるようになり、暴力を受けるようになったと悠樹は信じていたが…。

安斎淳菜
27歳。悠樹と同じ母親である次姉で身長164、5cmくらい。聡明でスポーツ万能で気が強くプライドの高い、センターパーツの黒髪は背中にかかる長さのストレートロングで知的でエキゾチックな顔立ちのスレンダーな美女。
研究者である夫に付き添い渡米したが、研究発表会に合わせ帰国した。悠樹の記憶の中では母親同様に利己的で、姉としての親しみを持てずにいたが…。

【展開】

智葉から助けて欲しいとの連絡を受け彼女の暴力夫と決闘になった悠樹だが、思い掛けず打ちのめされ全身を痛めつけられてしまう。これでは仕事にならぬと悠樹は勤務先に電話すると、好きなだけ休めと言われ半ばクビ同然となる。

翌朝あらかじめ渡しておいた合鍵を使い、智葉が介護の為に悠樹の部屋を訪れる。肋骨を始め全身に痛みがあるのに無理をする弟をベッドに寝かせるが、傷をなぞる内に何かしてあげたいという気持ちに駆られる内に勃起に気付く。
我慢しないでと言いつつも人妻としての貞操観念に囚われ手を出せない智葉に対し、悠樹はキスを求めた後に口唇奉仕して欲しいと要求する。アナルにまで奉仕する彼女のテクニックに翻弄された悠樹は口内に射精すると、騎乗位で交合を果たすのだった。

夫の単身赴任で別居を始めた智葉と密会を重ねるようになった悠樹はある日次姉の淳菜と会って欲しいと頼まれ困惑しつつも再会するが、予想通り散々な対面で翌朝うなされて目覚めると前日出掛けに着衣のまま交わった智葉との情交を思い出す。
そこへ智葉から連絡が入り、真剣な口調でもう1度淳菜と会って欲しいと言う。智葉のマンションの部屋で再会した淳菜から真実を聞いた悠樹は、自分が記憶操作されいつの間にか彼女を嫌悪するようになったのだと理解する。
智葉の前で淳菜と濃密なキスをした悠樹は、彼女とかつて興じたプレイを思い出す。その内に姿を消した智葉をよそに悠樹はプライドの高い淳菜を牝豚のように扱い、手首を縛って倒錯的なプレイに浸り立て続けに彼女の膣奥に精を放つのだった。
そこへ妹弟の激しい情交を目の当たりにした智葉が加勢し3Pの様相を呈して来る中で、バイトに遅刻しそうな悠樹に対し逃げるのは許さぬとばかりに姉妹は男の性感帯を愛撫してやる気を出させると、尻を突き出し交互に弟の剛直に貫かれるのだった。

―以下追加部分―

数日後悠樹は暫く連絡が取れなくなった智葉を不審に思いつつ、久し振りに彼女の部屋で椅子に手首を拘束されたまま射精に導かれるが、そこへ久野が登場し腹を殴られる。
便利屋の五木田に頼んで盗聴器を仕掛け姉弟の秘密を握ったのを元に智葉を脅迫し、魔道館で調教したと言う。加勢した五木田と共に夫から好き放題に犯される智葉の喘ぎ声を聞きながら、足枷をされ隣室の床に転がされた悠樹は絶頂してしまう。

別居生活を解消した智葉は相姦関係を実家の両親に知らせるという久野の脅しに屈し、帰国して穏やかな生活を始めたばかりの淳菜を自宅に呼び出すと、久野に抱かれるように懇願する。
気が強く反抗的な淳菜は久野と五木田から暴力的な調教を続けられ、性奴に堕ちた姉と弟の姿を見る内に次第に理性が崩壊していき、久野の指示で姉弟はカメラの前で相姦劇を繰り広げるのだった。

【レビュー】

2010年に竹書房で執筆を始めた「絹田青児」名義の処女作「姉さんにあまい口づけを」を大幅に加筆、新たに章を加えて再構成し、改題した作品である。(写真は本作の奥付部分)



絹田氏名義の第9章までが本作の第6章までに相当し加筆修正され、第7章「大好きな姉が目の前で」と第8章「強制相姦の紅い掟」が綺羅氏のオリジナルで当然ながら凌辱色が強い展開に変化していく。

序盤では暴力夫に対し身を挺して守り怪我をした主人公と異母姉の智葉が近親相姦の罪を意識し葛藤しつつも、次第に深い関係に陥っていく模様をスマートに描き、
中盤では主人公と実姉の淳菜との恩讐に焦点が当てられ智葉との近親相姦が発覚したのをきっかけに、
封じられていた主人公の過去の記憶が蘇りプライドの高い淳菜との倒錯した情交に溺れていき、そこから智葉も交えた3Pへ発展する。
主人公の記憶が封じられる経緯はややファンタジーめいたものも有ってこれは読み手によっては好みが分かれるかもしれないが…。

終盤2章はまさに「綺羅光」の世界観に染め替えており、悪漢たちの逆転勝利とその後を描いている。誘惑官能小説が好きな私としては専門外である為、この部分の感想に付いては差し控えたいと思う。
ハッピーエンドだった作品のアナザーエンドとして、作り手ならば逆に汚してみたいと思うのも自然な流れなのかもしれない。

本作で「絹田青児」氏は綺羅光氏の別名義と明かしたのだが、今後は果たしてこの名義で誘惑色の強い作品を刊行し続けるのであろうか。
もしご本人にその意向があれば嬉しい限りだしそれならば「綺羅光」作品とは切り離して考えたいが、綺羅氏が絹田名義の他の作品にも手を加える可能性も有るだろうし、今後の動向に注意を払いたい。

【トラックバック】

愛好家Sさんのブログ「官能小説★綺羅光作品テイスト」においても、本作をご紹介なさっています。

4027『美姉弟・艶獄』

【参考作品】

絹田青児「姉さんにあまい口づけを」

tag : 凌辱作品 社会人主人公 姉弟相姦(実) 姉妹丼

里見翔「相姦蟻地獄」

里見翔「相姦蟻地獄」(フランス書院文庫、2007年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

受験を機に実母の美貴と相姦に陥り悩んでいた透は上の階に引っ越して来た奈央に興味を抱くが、そこへ友人から自分の母親の桜子を抱いて欲しいと唐突に頼まれ、会うなり積極的な彼女に溺れていく。

【登場人物】


19歳。大学受験を一浪し、今春より三流大学に入学した。実母の美貴とは今年の受験前日から定期的に体を重ねているが、何とか相姦の罪から抜け出そうと苦悶している。

美貴
39歳。透の実母で自宅から近い場所にあるブティックを経営している。158㎝、43㎏と小柄でスレンダーながらもDカップと肉感的に見える。透を溺愛し、受験前夜に彼の緊張を解すのを口実に肉体関係に陥っている。

倉田奈央
27歳。透の上の階に数ヵ月前に引っ越して来たばかり。2歳離れた弟の涼二と表面上は「夫婦」同然に暮らすが、5年前から相姦関係に陥っている。落ち着きのある性格で、透が美貴との関係から抜け出すきっかけになればと思いを寄せている。Cカップ。

長崎桜子
39歳。透の友人の母親で5年前に夫と離婚しており、現在は歯科医と結婚前提に付き合っている。再婚を阻止しようと友人から母親を抱いて欲しいと透に依頼するが…。美貴より大柄でFカップとグラマラスな体型。

【展開】

透は上の階に越して来た奈央と親しくなりアドレスを交換するも、涼二の目も有りきっかけが掴めず美貴を彼女に見立ててバックで激しく腰を遣うが、数日後友人の長崎から母親の桜子を抱いて欲しいと唐突に懇願される。

友人の言う通り桜子から積極的に迫られ関係を結んだ透は美貴との近親相姦を断つきっかけを掴んだと考えるが、実は相姦に悩んでいた美貴が桜子に依頼したもので、互いに仕組まれたものと口に出せずに2人は頻繁に情交を重ねるのだった。

秋に入りなかなか奈央と出逢う機会が無かった透だが、ある日マンションのエントランスで彼女と逢いデートの約束を交わす。数日後デートの最中に街角で涼二を見付けた奈央は激しく動揺し、透を連れて隣のインターチェンジまでタクシーで逃げる。
人目を避けるかの如く都合良く林立するホテルに入った透と奈央はこれ迄の鬱憤を晴らそうと激しく交合し、密会を重ねたある日に大晦日の晩に駆け落ちしようと約束をする。

透は別れを切り出せぬまま着飾った桜子を見て衝動的にレイプ紛いに貫くが、ある日友人から母親が歯科医と付き合っていて結婚間近なのだと聞かされ、自分とは単に遊びの関係に過ぎず、着飾ったのは暗に別れを仄めかしていたのだと知る。
一方奈央は駆け落ちに備えてスーツケースに荷物を詰めて隠していたのを涼二に気付かれ、激しく動揺し見捨てないでと懇願する弟に非情になり切れず、透に何も告げずに人目を忍び引っ越してしまう。
奈央が居なくなったと知り泥酔して帰宅した息子を介抱した美貴は、翌朝無理をする事はないと穏やかな笑みを浮かべて抱き締める。久し振りの交合をきっかけに関係を復活させた母子は、除夜の鐘の音を聞きながら2年越しの情交に浸るのだった。

【レビュー】

2007年の作品だが2000年代前半の雰囲気を色濃く残す「相姦=禁忌」を題材にしており、互いに肉欲に溺れながらもどこかで手を打たねばと主人公と母親の美貴がそれぞれの思惑から階上の部屋に住む奈央や主人公の友人の母親の桜子と関係していく。
「蟻地獄」というタイトル通り禁断の関係に踏み出す故の苦悩も描かれているが決してダークではないし、また相姦を全肯定するようなカラッとした明るさもなく、何とも形容しがたい作風である。

奈央は長らく弟と近親相姦の関係に有り主人公と同様に清算しようとしつつもずるずると続いてしまうジレンマが描かれているし、そんな人物同士をくっ付けさせようという着想は面白いと思う。
しかしこの姉弟の絡みがことある度に挟まれており、主人公でない男がヒロインとイチャイチャしたり、終盤では情けない程に奈央にすがって甘えるくだりは正直白けてしまったのでそこは個人的には残念である。

桜子は当初息子との相姦を断ち切る為に敢えて誘惑を仕掛けて欲しいと美貴から頼まれていたし、息子同士でも彼女を抱くのを依頼している。
友人が依頼した真相が明らかになるのは終盤で母親の再婚を阻止する為だが、逆算して考えると桜子は本命が居たのに主人公ともちょくちょく密会していた事になり、彼女の心理が掴めぬままなので単なる「好き者」のように見せたのはいただけない。

そして本命である筈の美貴とは序盤から相姦関係にあるとして無駄な前置きを省いた分爛れた日常が描かれていて良かったが、展開上やむを得ないとは言え終盤まで出番が少ないのは工夫の余地が有ったかもしれない。

作品全体で約250頁弱に対し10章というのは明らかに細かくし過ぎで、ある章は主人公と桜子、ある章は奈央姉弟と視点がコロコロと変わってしまい、短編を繋ぐだけになったのは残念で、あともう一歩という印象である。

tag : デビュー作品 大学生主人公 母子相姦(実)

絹田青児「姉さんにあまい口づけを」

絹田青児「姉さんにあまい口づけを」(竹書房ラブロマン文庫、2010年6月、表紙イラスト:大柴宗平)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

バーテンダーの悠樹は長姉の智葉を庇おうとDV夫から暴力を受ける。翌朝智葉の介護を受ける内に欲情した悠樹は関係を求めるが、彼女も躊躇しつつも禁断の肉交に溺れていく。そんな中毛嫌いする次姉の淳菜が帰国すると智葉から聞かされ…?

【登場人物】

倉島悠樹
25歳。身長178㎝で痩せ型の体格の青年。大学を2年で中退し3年近くホストを務めたが性に合わず、ショットバーのバーテンダーとして働いて1年近くになる。のんびり屋でマイペースな青年。父親からは勘当同然で、産みの母親ともそりが合わない。

久野智葉
34歳。悠樹と腹違いの姉で身長157、8cmくらい。清楚な雰囲気で女らしく人を優しく包み込む性格で、ストレートの黒髪をややサイドパーツ気味に分けて首の下で切り揃えた、やや丸顔で愛らしい顔立ちのグラマラスな美女。
ライターである久野と結婚したが、彼が自らの才能の無さから逃げようと酒に溺れるようになり、暴力を受けるようになった為現在は別居中。

安斎淳菜
27歳。悠樹と同じ母親である次姉で身長164、5cmくらい。聡明でスポーツ万能で気が強くプライドの高い、センターパーツの黒髪は背中にかかる長さのストレートロングで知的でエキゾチックな顔立ちのスレンダーな美女。
研究者である夫に付き添い渡米したが、研究発表会に合わせ帰国した。悠樹の記憶の中では母親同様に利己的で、姉としての親しみを持てずにいたが…。

【展開】

智葉から助けて欲しいとの連絡を受け彼女の暴力夫と決闘になった悠樹だが、思い掛けず打ちのめされ全身を痛めつけられてしまう。これでは仕事にならぬと悠樹は勤務先に電話すると、好きなだけ休めと言われ半ばクビ同然となる。

翌朝あらかじめ渡しておいた合鍵を使い、智葉が介護の為に悠樹の部屋を訪れる。肋骨を始め全身に痛みがあるのに無理をする弟をベッドに寝かせるが、傷をなぞる内に何かしてあげたいという気持ちに駆られる内に勃起に気付く。
我慢しないでと言いつつも人妻としての貞操観念に囚われ手を出せない智葉に対し、悠樹はキスを求めた後に口唇奉仕して欲しいと要求する。アナルにまで奉仕する彼女のテクニックに翻弄された悠樹は口内に射精すると、騎乗位で交合を果たすのだった。

夫の単身赴任で別居を始めた智葉と密会を重ねるようになった悠樹はある日次姉の淳菜と会って欲しいと頼まれ困惑しつつも再会するが、予想通り散々な対面で翌朝うなされて目覚めると前日出掛けに着衣のまま交わった智葉との情交を思い出す。
そこへ智葉から連絡が入り、真剣な口調でもう1度淳菜と会って欲しいと言う。智葉のマンションの部屋で再会した淳菜から真実を聞いた悠樹は、自分が記憶操作されいつの間にか彼女を嫌悪するようになったのだと理解する。
智葉の前で淳菜と濃密なキスをした悠樹は、彼女とかつて興じたプレイを思い出す。その内に姿を消した智葉をよそに悠樹はプライドの高い淳菜を牝豚のように扱い、手首を縛って倒錯的なプレイに浸り立て続けに彼女の膣奥に精を放つのだった。
そこへ妹弟の激しい情交を目の当たりにした智葉が加勢し3Pの様相を呈して来る中で、バイトに遅刻しそうな悠樹に対し逃げるのは許さぬとばかりに姉妹は男の性感帯を愛撫してやる気を出させると、尻を突き出し交互に弟の剛直に貫かれるのだった。

数日後姉弟揃って帰郷し、淳菜は悠樹と実家の部屋で交合して過去の妄執を乗り越えて米国へ戻る。一方離婚が成立しすっかり明るくなった智葉は新たな彼氏が出来たと勘違いした弟をからかい、小悪魔な態度で積極的に情交を迫るのだった。

【レビュー】

2010年に「大型新人到来!」のキャッチコピーでデビューを果たした作者の処女作で、現在まで5作品を刊行している。

前半では暴力夫に対し身を挺して守り怪我をした主人公と異母姉の智葉が近親相姦の罪を意識し葛藤しつつも、次第に深い関係に陥っていく模様をスマートに描かれている。
「スマート」と表現したのは情交描写としてややアッサリしていると個人的には感じたからで、これは文庫レーベルの方針によって左右される所だろうし、それでも誘惑色の強い姉弟相姦としては上出来だて思う。

中盤では主人公と実姉の淳菜との恩讐に焦点が当てられ、智葉との近親相姦が発覚したのをきっかけに封じられていた主人公の過去の記憶が蘇り、プライドの高い淳菜との倒錯した情交に溺れていき、そこから智葉も交えた3Pへ発展する。
主人公の記憶が封じられる経緯はややファンタジーめいたものも有ってこれは読み手によっては好みが分かれるだろうけど、そもそもこの文庫レーベルのカラーからすれば納得は出来るかもしれない。

終盤の淳菜の下した決断や性格の明るくなった智葉の言動を見ても分かるように基本的にはハッピーエンドを志向した作風であり、機会が有れば以降の4作品も読みたいし最新刊にも期待したいと思う。

【トラックバック】

DSKさんのレビューブログにおいて、本作をご紹介なさっています。

姉さんにあまい口づけを(著:絹田青児、竹書房ラブロマン文庫)

愛好家Sさんのブログ「官能小説★綺羅光作品テイスト」においても、本作をご紹介なさっています。

き4-1『姉さんにあまい口づけを』

【参考記事】

某大型掲示板のスレッドで話題が提示されていたのは知っていましたが、相互リンクさせて頂いているDSKさんと愛好家Sさんとのやり取りを見て自分も興味を抱き、本作を取り寄せ一読致しました。

2014年9月の「気になる」官能書籍

9/19にフランス書院文庫のHPで綺羅光氏の新刊「美姉弟・艶獄」の作品概要が紹介されましたが、かねてからの噂の通り立ち読みで読む事の出来る部分の内容は本作とほぼ同じでした。
綺羅氏と絹田氏が同一かどうかの論はさておき、新刊を確認した所一部加筆、終盤2章は追加であり、改編と表記されていました。(9/23一部修正)

一方新刊の情報公開と共に消去されたWeb先行公開版では姉弟の名前を変更し、暴力夫や便利屋を出して凌辱色に見せていただけに、綺羅氏の作品では終盤に甘い流れを断ち切るのではと推察しますが、どうでしょうか。

いち官能小説ファンとしては恥ずかしい限りですが、綺羅光氏=凌辱作品の大家という認識だった事から、90年代に何作か読んだきり現在まで全く接していません。
本作の存在を知らなければ恐らく綺羅氏の新刊を購入せずに流してしまったかもしれず、今回こうした機会に接したのも何かの縁なのかもしれませんね。

tag : デビュー作品 社会人主人公 姉弟相姦(実) 姉妹丼

安藤仁「熟女 溺れ、溺れて…」

安藤仁「熟女 溺れ、溺れて…」(フランス書院文庫、2012年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

大学受験に失敗した龍彦はある日義母の佳奈子から童貞かどうか尋ねられ、挑発的な態度で情交を迫られて初体験を果たす。しかし叔母の志摩や奈津子からも誘われる中で、龍彦は誑し込まれたのではと疑問を抱く事に。

【登場人物】

倉田龍彦
19歳。この春の大学受験に失敗し、予備校に通っている。義母の佳奈子や義姉と同居し始めてから2人を女性として意識し始めており、勉強に手を付けられずにいる。父親は画家で放浪の旅に出ていて不在がち。童貞

倉田佳奈子
39歳。1年前に龍彦の父親と再婚した。亡くなった前夫の連れ子に当たる娘が居る。龍彦が受験に失敗したのは自分のせいではないかと気に掛けていた。
和服の似合う淑やかな雰囲気を醸し出す熟女だが、放浪がちの夫とはセックス出来ず、居ても玩具で弄ばれ欲求不満に陥っている。

片桐志摩
38歳。龍彦の叔母で巣鴨に在住し、5年前に病気で夫を失っている。エキゾチックな顔立ちに、スレンダーながらも大きな乳房と熟れたヒップをした若々しく魅力的な女性。Fカップ。

一色奈津子
36歳。龍彦の叔母で国分寺在住。夫は勤めていた商社を辞め、現在はNPO法人の仕事で2年近くスリランカへ長期出張している。小柄ながらも豊満な体型で女性らしい丸みを帯びている。

【展開】

春休みで勉強に手を付けられずにいる龍彦は、ある日父親が散歩に出ている合間をみて部屋を訪れた佳奈子から、実母の法事の際に2人の叔母と共に龍彦が童貞かどうかを話していたと挑発的な態度で迫られ戸惑うが、彼女に押し切られて童貞を喪失する。

3日後龍彦は和装の佳奈子と一緒に外出するが、着崩れを直したいとホテルのツインで休憩する事になるが、ローターを差し出した彼女から父親と同じように後ろの穴に挿れて欲しいとせがまれ、四つん這いになった彼女と交わるのだった。

予備校の帰りに巣鴨の志摩の元を訪ね佳奈子から託された品物を渡した龍彦は勉強に手が付かないと彼女に悩みを相談する内に童貞だと断定され、佳奈子とは経験済みなのを隠して志摩の秘所を見せて貰った後対面座位で繋がる。

数日後体調を崩し寝込んでいた佳奈子の頼みで身体を清拭する事になった龍彦だが、それで済む筈も無く松葉崩しで交わり予備校に向かう。
授業を終えて義姉の美雨からデートに誘われた龍彦は一緒にホテルへ向かうも寸前で怖くなり自宅へ逃げ帰るが、待ち構えていた佳奈子に誘われると嫌な現実から逃れるように正常位で繋がり、激しい腰使いで始めて膣内射精を果たす。

心身の病で療養するため佳奈子が帰郷し、義姉と2人きりで顔を合わせづらくなった龍彦は志摩の誘いのメールを見て3日振りに外出し巣鴨に向かうと、義母の居ない寂しさを志摩にぶつけるが如く立位から駅弁スタイルで繋がる。

国分寺へ向かう電車の中で奈津子を見掛けた龍彦は、自宅に招かれるなり明け透けに欲求不満だとほのめかす叔母に触発され強姦まがいに迫るが、途中で怖じ気付いてしまうものの奈津子の誕生日だからと押し切られ結合を果たすのだった。

奈津子や後から誕生パーティーに合流した志摩とも再び関係した龍彦だが3人に上手く誑し込まれたのではと疑念を抱き、数日後帰宅した佳奈子に疑問するもののとぼけられてしまい、自分が叔母たちの誘いに乗らなければと決意する。

翌週佳奈子の誘いで温泉旅行へ出掛けた龍彦は旅館で早速一戦交えた後でうたた寝していると、志摩と奈津子が現れ2人がかりで情交を迫られる。乱交に参加せず様子を見守る佳奈子の意地らしい態度を見た龍彦は、改めて義母への想いを強めるのだった。

【レビュー】

廣済堂文庫からコンスタントに「花びら」シリーズなどを出版している人気作家のフランス書院文庫でのデビュー作品
レーベル毎に読者層も異なる中で、フランス書院文庫では少年主人公による誘惑作品が主流という事からか、恐らく何かしら参考にした作品を模したのかもしれない。
元々社会人主人公と熟女という路線で描いていた作者に取っては勝手が違うせいも有るだろうけど、全体的にぎこちない展開でどうしても取っ付きにくい印象が拭えない。

大学受験に失敗した主人公の龍彦に自信を付けさせようと、義母の佳奈子が叔母の志摩と奈津子と組んで性のレッスンをしていくという設定は魅力的なのだが、肝心の龍彦が引っ込み思案なのである。
まだやりたい盛りの年齢の割には今どきの草食系なのかもしれないが、折角熟女たちが段取りを整えているのに、妙に分別臭く猜疑心が強過ぎるのは流石に官能小説の主人公としては疑問符が付いてしまう。

確かに熟女3人とも誘惑するきっかけは唐突過ぎる所も否めないし、近親者だから最初は躊躇するのは無理からぬ話だが、情交に及ぶ度に「これは良くない」では不自然だし、これを熟女に対しての焦らしのテクニックとも考えにくい。

ヒロインたちの誘うシチュエーションは主にショタコン気味の愛情の注ぎ方で決して悪くは無いが、主人公の反応でかなり損しており勿体無いと思う。

【参考作品】

同じ作者の2作品目だが、基本的な流れは変わっていない。果たして今年3作品を出すかどうかは気になるが、本来得意とする青年主人公の作品で見てみたい。

安藤仁「美熟女旅行」

tag : デビュー作品 大学生主人公 童貞 母子相姦

菊池唯「【Fの誘惑】女教師母・女教師姉妹」

菊池唯「【Fの誘惑】女教師母・女教師姉妹」
(フランス書院文庫、2009年9月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2014年9月21日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

両親の離婚で傷付いた修一を慰めようと初体験の相手をしてくれた玲奈。それを知った妹の七海や2人の母親の響子も教師にあるまじき淫らさで誘惑してくる。

【登場人物】

上城修一
17歳の高校2年生。修一が高校に入学した年に母親が駆け落ちし、父親は家庭を顧みない為、伯父に引き取られた。一時は不登校になっていたが、玲奈の導きで学業優秀で生徒会長になるまでに回復。基本的に優柔不断で場の雰囲気に流されやすい。響子の初恋の男と瓜二つらしい。

香坂響子
40代前半?玲奈や七海の母で修一のクラスの担任。高校生の時に初恋の男との間に玲奈を、見合い結婚した相手とは七海を授かるも、夫が玲奈に手を付けようとした為離婚。親戚が運営する学園で娘2人と共に教師を務め、学年主任を兼務している。初恋の男と瓜二つの修一の事を気に掛けている。Fカップ。

雨宮玲奈
26歳。修一が1年生の時の担任で生活指導を行うテニス部の顧問教師。夫がマザコンで男性不振に陥り離婚協議中だが、何故か他人とは思えない雰囲気の修一と出逢い変貌した。スーツ姿の似合うシャープな雰囲気の女性。Fカップ。

香坂七海
23歳。響子の娘で玲奈の異父妹。新米教師で英語を担当し、修一のクラスの副担任。女性らしい丸みを帯びた容姿の女性。清楚な雰囲気を漂わせているが、義姉の玲奈とは常に張り合っている為か修一の事になると性格が一変し場に流されやすい面も。Fカップ。

【展開】

修一は玲奈に女子更衣室へ連れ込まれると、朝練で汗にまみれた秘唇を舐め清めてと要求された上、自分が穿いていたパンティを穿くように命じられる。一方七海は授業中落ち着かない様子の修一を昼食へ誘い、進路相談室で姉の下着を身に付けているのを見咎めると、立て続けに口や乳房を使い射精させてしまう。

そこへ抜け駆けは許さぬとばかりに玲奈が現われ七海と共に保健室へ連れ込まれた修一は、包帯で目隠しをされたまま玲奈が上になった重ね餅の状態で味見をするように要求される。先に七海、次に玲奈へと代わる代わる挿入し都合6回も射精した修一は保健室のベッドの汚れたシーツを交換していたが、先に出ていった姉妹に不審を懐いた響子に性的な関係があったのだと気付かれてしまう。

それを知らず教室に戻った修一は自分のリコーダーを男性器の如く扱いオナニーする響子の姿を目にするが、いち早く立ち直った彼女から娘たちとの関係を追及され2人とは姉のような存在で響子にはママのように甘えたいと返答する。その流れで香坂家で夕飯をご馳走になるが、帰宅した七海とは入浴前に前立腺を刺激されながらフェラチオされ、更にその晩に独占欲の強い玲奈から部屋へ連れ込まれ顔面騎乗でマーキングされ飲尿させられてしまう。翌日も玲奈の朝フェラで精を抜かれた修一は授業前の教室で必死な様子の響子に応えて勃起させると、一晩中自分のリコーダーの先端を膣内に入れていたのに退きつつも後背位で彼女を貫くのだった。

昼休みに玲奈に呼び出された修一は、フェラチオをする際に自分たちとは長さの違う恥毛を見付け響子との浮気の動かぬ証拠だと突き付けられ、罰として顔面騎乗で愛蜜だらけにされた上に唾液を塗りたくられた挙げ句に彼女の自宅に連れて行かれる。修一の居場所を突き止め携帯電話に連絡した七海がやって来る前に玲奈は腸内に仕込んだゼリー飲料を修一に食べさせた後でアナルで交わり、後から来た七海にも同じようにゼリーを腸内に仕込みアナルを貫かせるのだった。

修一は七海に自宅へ送って貰うが、先の玲奈を交えた変態プレイで彼女が口走った事から響子との関係がバレてしまう。そこへ修一が体調を悪くして早退したと聞き付けた響子がやって来たが、七海の企みで響子を誘惑する羽目に。芝居だった筈の修一は響子と浴室で熱い情交を重ねる内に告白するが陰に潜んでいた七海と彼女に呼び付けられた玲奈に聞かれてしまい、母親が帰宅するなり嫉妬に駆られた姉妹に精力剤を飲まされ前立腺を刺激されながら更に3回ずつ情交を強要されるのだった。

翌朝疲労困憊で遅刻しそうな修一を車に乗せて登校し図書室に連れて来た響子だが、自分に初恋の男とダブらせ勝手に盛り上がる彼女の態度に苛立った修一は激しく責め立て、その男の名前を聞いて自分の父親で有り玲奈が腹違いの姉だと知る。その会話を盗み聞きしていた玲奈は夕方に修一を香坂家へ連れて来ると、七海と共謀してゼリーを使ったプレイを響子に覗かせ、修一が変態的な趣味の持ち主で手に負えないと失望させ諦めさせようと目論む。しかしその後部屋を訪ねて来た響子は何処か取り憑かれた様子で、全身を震わせながら修一の顔面に騎乗し全てを受け入れてと迫られるが…。

【レビュー】

改めて読み直すと、「近年で最強の問題作」というのが感想である。デビュー前にWeb上で先行公開されたのとは大分改編されていたように記憶するが、【Fの誘惑】と聞いて自分は「F(カップ)の誘惑だから巨乳フェチ作品」と思い込んていた節もある。

「F」=「フェティシュ」であり、主人公の修一は性に積極的な玲奈や七海から放たれる愛蜜、唾液、黄金聖水、挙げ句には飲用ゼリーを使った擬似スカトロプレイまで何でも甘受してしまう非常にアグレッシブな設定である。文中に父母から家庭の温もりを与えられなかったので、玲奈や七海は姉のようで響子は母親のようだ(だから甘えたい)という節が見られるのだが、残念ながら自分には愛情の一環としての言動だったのかイマイチ読み取れなかった。それでも殆どのプレイにおいて主人公が嫌がる様子も無く、寧ろ嬉々として受け入れているようなのがせめてもの救いだが、それでも彼女たちに捨てられたくない一心からとも見えるので実に重いものを感じさせる。

逆にヒロイン3人の側から見ると果たして本当に母娘、或いは姉妹なのか、互いに血の濃い者同士にしてはあまりにも生々しい程に利己的で、自ら教え子に授業をサボらせる位だから何も彼女たち全員が教師で無くても良かったと思う。
教職者にあるまじき弾けっぷりだと楽しんでも良かったのだが、玲奈に取っては従わせる喜び、七海に取っては実弟のような溺愛、響子に取っては忘れ得ぬ初恋の男への依存、それぞれが非常に重過ぎてならなかった。

終盤玲奈との関係を知った主人公は父親と関係している他の2人を捨てて七海を選択しようと試みるし母娘の中ではまだ常識的な彼女も受け入れるが、玲奈に都合良くペットに使われ、響子は最早初恋の男と混同しているかに見える。今の時代なら彼女たちは「ヤンデレ」としてジャンル付けされそうだが、それにしても過度のセックス依存振りには途中から読みながらも流石に退いてしまった感が否めない。

作者は本作1作のみの刊行となっているが、非常に濃密過ぎる官能描写の組み立てからすると正直新人とは言いづらいし、逆に「濃密過ぎる」描写の反面でメリハリを付けずにダラダラと詰め込むからこそ新人らしいと言えるかもしれないので判断はしにくい。

作中では僅か3日間でこれだけ「射精させられる」訳で幾らフィクションと言えども流石にこんなには…と感じるし、主人公とヒロインたちで誰一人ハーレムを選択しなかった故、この先にハッピーエンドが待っているとは考えにくくスッキリした読後感とは言えないかもしれない。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2009/9/24 発売Fの誘惑-女教師母・女教師姉妹著:菊池唯、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。〈電子書籍〉→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。「君は私のいやらしいオッパイでどう責められたい?」女教師の胸元からこぼれ落ちそうなFカップの乳房。二人きりの生徒指導室で密かにつづく特別レッスン。姉の...
Fの誘惑-女教師母・女教師姉妹(著:菊池唯、フランス書院文庫)



DSKさんはFカップ多用だから巽飛呂彦さんとご推察なさっていますが、私は三人とも女教師で異常なハイテンション(褒め言葉です)とくれば本藤悠さんかなと思います。でも三冊目の刊行と近いので、果たしてどうなのか。謎の新人さんではありますね(苦笑)

tag : 高校生主人公 童貞 姉妹丼 母娘丼 デビュー作品

岡部誓「年上初体験授業 美人家庭教師と二人の高校生」

岡部誓「年上初体験授業 美人家庭教師と二人の高校生」(フランス書院文庫、2007年1月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

家庭教師の真悠子は教え子の紗貴が痴漢されたと聞くも本人に被虐願望があると見抜き言葉巧みに百合の世界に導くが、彼女を助けた少年・優一にも興味を抱き性のペットとして紗貴とも関係を持たせてしまう。

【登場人物】

今岡優一
15歳。高校1年生。奥手で気弱な何処にでも居る少年。童貞。

相沢紗貴
17歳。高校3年生。身長は160㎝前後で標準より大きめのバストを持ち、エクボが魅力的な少女。校内一の優秀な成績で百合のような可憐さを持つが、男性経験は無い。真悠子に淡い恋心を抱いている。

岩崎真悠子
25歳。母親同士が学生時代からの友人という縁で紗貴の個人教授を務めている。本職はピラティススタジオのチーフインストラクターでプロポーション抜群、最高学府である大学を卒業し才色兼備で気の強い女性。

【展開】

寝坊していつもより遅い電車に乗り込んだ優一は車内で痴漢されていた紗貴を見付け、衝動的に痴漢男を突き飛ばして彼女を助け出す。
その場は何も言えずにいた紗貴は真悠子の授業中に痴漢された事を思い出し勉強に手が付かずにいると、真悠子から言葉巧みに自白させられ執拗に手や唇で秘所を愛撫された後で絶頂に導かれる。

ある日の放課後に痴漢から助けてくれたお礼を言いたいからと優一を公園に誘い出した紗貴は、夕闇に紛れて真悠子から指示されたように手でぺニスを扱いて立て続けに射精させるのだった。
一方教え子を自らのスクールに呼び出しピラティスを教えた真悠子は紗貴の反応から約束通り優一を射精に導いたと知って満足すると、汗まみれの秘所を口唇愛撫させながら服従の印として黄金聖水を紗貴の顔面に浴びせてしまう。
数日後紗貴を使って優一を呼び出した真悠子は自宅に連れて来ると、紗貴に手コキさせた事を持ち出し自慰やクンニリングスを強制させて、自ら仕掛けたビデオでの隠し撮りを意識しながら少年の連続射精にウットリとするのだった。

こうして少年少女を手懐けた真悠子はある日親類が所有する別荘に2人を連れ出すと、海辺で互いにオイルを塗らせた後にすっかり発情した紗貴に優一の勃起をしごかせ射精に導く。
夕飯後のポーカーゲームで勝負弱い紗貴は負け続け遂に脱ぐべき着物が無くなってラビアを見せてしまい、堪らなくなった少年少女が互いに性器に触れ合っているのに便乗し真悠子もビデオで撮影しながら3人でオナニーの見せ合いをするのだった。

浴室に舞台を移した真悠子はわざと紗貴に見せ付けるかのように優一にちょっかいを出し、散々紗貴の嫉妬心を煽った後に口唇奉仕させ、優一を促して童貞と処女喪失の儀式に導く。
自らも優一に跨がり精を受け止めた真悠子は2人をペットにしたとほくそ笑むと、帰路途中のサービスエリアのトイレに紗貴を連れ込み口唇奉仕させた後聖水を飲ませてウットリするのだった。

【レビュー】

「少年少女をペットにする」という歪んだ欲望を持つ真悠子が実質上のヒロインと言える本作だが、この時代だからという作風である。現在のフランス書院文庫では滅多にお目に掛からないが、これは編集方針だろうから致し方無いかもしれない。

真悠子は本命で優等生の紗貴に対し言葉巧みに追い込んで羞恥心を煽ると共に、自らの所有物として時に黄金聖水を飲ませてマーキングしたりとかなり突飛とも言える言動の持ち主である。
言葉の節々には「お射精」や「ハメッコ」など独特の言い回しが連呼されており、個人的には淫猥さを更に強調しているように思われる。

優一に対しても終始年上の女性としての余裕で接し、本人の気の弱さも有ってペット2号(1号は紗貴)にしているが、勿論本人の望みも踏まえてのものだからこれはこれで良いと思う。

【トラックバック】

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1474『年上初体験授業 美人家庭教師と二人の高校生』

岡部誓「レオタードと腋の下 薔薇と百合」

岡部誓「レオタードと腋の下 薔薇と百合」(フランス書院文庫、2008年7月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みを機に兄の圭太と妖しい関係に陥った菜帆は、憧れの先輩である優莉花に見抜かれ、次第に百合の世界に嵌まっていくが、それは彼女の姦計の序章に過ぎなかった。

【登場人物】

安田圭太
18歳。大学受験に失敗し、現在は予備校に通っている。色白で頼りなさげな青年。両親の離婚に伴い菜帆と共に画家の母親に引き取られたが、現在は夏休みを利用して欧州へ旅行している。童貞。

安田菜帆
17歳。圭太の妹で高校3年生。優莉花の後輩。新体操部のキャプテンだったが、実績は県大会止まり。進路に思い悩み、画家を志そうと試みている。ショートカットが似合う溌剌とした美少女で、同世代の娘たちより豊かなバストの持ち主。処女。

澤崎優莉花
20歳。新体操界のエースで現在は女子体大に通う2年生。菜帆の先輩に当たり色々と気に掛けていたが、夏休みを機に演技に艶の掛かった彼女に興味を持ち自分のペットにしようと言葉巧みに近付く。モデルのようにスラッとした瑞々しい肢体。

澤崎知永子
40代半ばと思われる優莉花の母。乗馬を嗜み上品ながらも気さくな性格で、茶色のボブカットの若々しい女性。夫は海外で事業を興しているが、もう何年も家に帰っていない。

【展開】

部活を引退し母親代わりに圭太に甲斐甲斐しく世話を焼く菜帆は、ある晩寝付けずに漫画を借りようとして兄の部屋を訪ねると、そこで自分のパンティの匂いを嗅ぎながら自慰に浸る姿を目撃する。
翌日気まずさを紛らわす為菜帆は圭太にヌードモデルになって欲しいと頼むが、禍々しく勃起したペニスを見せ付けられ興味の向くままに手で射精に導くと、更に夕飯の支度をしている途中で兄の要求に従い口唇奉仕するのだった。
数日後誰もいない学校の体育館でレオタード姿で練習し汗を流す菜帆の前に優莉花が現われ、言葉巧みに自宅へ誘われる。菜帆は飲まされたアルコールの影響も有り兄との関係を自白させられ、彼女のしなやかな指や口で愛撫され絶頂に導かれる。

数日後優莉花は菜帆を使って圭太を自宅に招くと勃起治療薬を盛って勃起させ寝室で菜帆と共に口唇奉仕し、菜帆に飲精させて兄妹の痴態に満足すると、菜帆を後ろ手に拘束して言葉なぶりにしながら目の前で圭太を誘い童貞を奪う。
優莉花は催淫剤の影響で為すがままの菜帆を浴室に連れて行くと服従の証として飲尿させ、口直しに再び催淫剤を仕込んだワインを飲ませると、圭太に妹の秘所を愛撫させて菜帆の口からセックスしたいという言葉を引き出し兄妹を一つに結ばせてしまう。

数日後予備校の帰りに澤崎母娘に誘われた圭太は高原のリゾートマンションに連れて来られて知永子と2人きりにされ、若い男に興味津々の彼女の優しい指遣いで会陰部を愛撫され何度もドライオーガズムに導かれた後、騎乗位で交わり深い絶頂を味わう。
一方優莉花の誘いで彼女が通う大学の練習所に連れて来られた菜帆は、憧れのコーチの前で思い掛けず演技を披露する。コーチから色良い返事を貰った優莉花は、菜帆や圭太と続くこれからの楽しい日々に思いを馳せるのだった。

【レビュー】

1995年にかつてのフランス書院文庫新人賞(第2回)を受賞しデビューした作者で有るが2001年からは創作ペースが落ちていき、2005年に久々の登場となった。1作品を挟んで近2作は「少年愛と百合」をミックスした倒錯色の強い作品となっている。
タイトルは「レオタード」や「脇の下」といった性的なフェティシズムを意図し主人公が変態的な行為に及ぶのかと想像したが、実際には後半の「薔薇と百合」の部分がクローズアップされた百合要素が主である。

最初の3章は安田兄妹が2人きりの生活を続けていく中で次第に相姦へ嵌まっていく姿が描かれており、兄妹が悶々と悩みを抱える様は非常に良かった。
途中から優莉花が加わり、一見すると百合要素を押し出して菜帆を籠絡してから次は自己の欲求不満を満たす為に圭太も誘惑した様子だが、
どちらかと言えば優莉花の狙いは菜帆でメインディッシュと考えた方が納得のいく所かもしれない。
従って終盤に母親の知永子と主人公との絡みはオマケのような扱いとは言え個人的には好きなシチュエーションだが、前戯に重きを置いているせいか工夫の余地は有ったのかなとは思う。

【トラックバック】

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1585『レオタードと腋の下 薔薇と百合』

葉川慎司「僕の家に来た美しすぎる家政婦」

葉川慎司「僕の家に来た美しすぎる家政婦」
(フランス書院文庫、2013年10月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2014年9月18日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

僕の家に来た美しすぎる家政婦
葉川 慎司
フランス書院
2014-09-05



【あらすじ】

父親と再婚したばかりの沙恵子に密かに想いを寄せる祐司。仕事で不在がちの両親に代わり、家政婦として瑞穂が派遣されて来た。祐司の密かな想いに気付いた彼女は、義母の代わりに何でもしてあげると優しく微笑むが…。

【登場人物】

唯野祐司
17歳。高校2年生。2年前に実母を亡くし、父親と再婚したばかりの沙恵子には母親というよりは年上の女性として意識し密かに想いを寄せるが、照れも有って素直になれずにいる。

佐々岡瑞穂
36歳。唯野家に家政婦として配属された10年以上の経験を持つベテラン。卵形で整った顔立ちに長いストレートヘアを後ろで一つに束ねている。大きめなオレンジ位の豊かなバストの持ち主。独身だが素性が分からず終い。

唯野沙恵子
32歳。祐司の父親と3ヵ月前に結婚したばかり。夫の経営する会社で秘書を務めている。和風の顔立ちで黒縁メガネをかけた知的な印象の女性。祐司が想いを寄せているのに気付かず、なかなか懐かないのに悩みを抱いている。

【展開】

瑞穂が唯野家へ派遣されて来た初日、入浴中の祐司が性欲を紛らわす為に湯船で潜水していたのを溺れたものと勘違いし涙を見せるが、勘違いだと分かると祐司の勃起に気付き、優しく手で射精に導く。

祐司から沙恵子への想いを聞いた瑞穂は翌日も一緒に入浴すると、甘えさせる練習と称し寝室で口唇奉仕し迸りを受け止める。更に祐司の願い通り夫婦の寝室に移動すると、正常位で少年に抱かれ立て続けに射精させるのだった。

瑞穂が派遣されてから3週間後、沙恵子はやけに優しくなった祐司に安堵しつつも夫の態度に瑞穂との浮気を疑い痕跡を見付けようと夫の書斎に引き籠るが、部屋を出るとドア越しに祐司が瑞穂と自室で交わる喘ぎ声に気付いてしまう。

瑞穂を帰した後沙恵子は祐司の目を自分に向けさせようとセクシーな姿で家の中でいようと賭けに出るも、瑞穂が居ない時には祐司がそそくさと部屋に閉じ籠ってしまう。一週間後意を決した沙恵子は祐司に瑞穂との関係を問い質し好きな人との距離を縮める為だと聞かされると、自分にも瑞穂と同じようにして欲しいと迫り口唇奉仕や相互愛撫の後に膣内射精に躊躇した息子の意を汲んでアナルで交わるのだった。

翌日沙恵子との距離が縮まったと祐司から聞かされた瑞穂は素直に喜ぶが、アナルで交わったと知り好奇心から自分にも同じようにして欲しいと告げる。一方帰宅した沙恵子は自分の居ない所で息子が瑞穂とまだ関係していると疑い、わざと目の前で祐司に絡み早々に瑞穂を帰宅させた後でセックスへ誘うと膣内射精を許してしまう。

2ヵ月後瑞穂は契約期間の終了で次の派遣先が決まったと祐司に話すと、丁度その日が沙恵子の誕生日と重なっている事も有り、帰宅した沙恵子の目の前でわざと祐司にキスをして今までの関係を打ち明け謝罪する。それを見た沙恵子は怒るどころか、祐司に取って欠かせない存在だから逢ってあげて欲しいと返答し、祐司を交えて3人で組んず解れつの一夜を明かすのだった。

【レビュー】

本作でデビューした作者のネーミングはいかにも某サッカー選手を思わせる響きで有り、過去にも有名人等からもじったペンネームの経緯からすると、個人的には過去に別名義でフランス書院文庫で活躍された ベテラン作家 ではないかと推察する。デビュー作品なのに帯において一切その触れ込みも無いし、文章を見ると「大振りなオレンジくらい」の乳房や「六センチくらい」のクレヴァス等といった独特の女体描写からして、ファンの方ならピンと来るのではなかろうか。

瑞穂は天然の反応を見せつつも、彼女自身の心理描写は殆ど無い為文中から気持ちを伺い知る事は難しく、彼女の背景に付いても独身で子供は居ないという点以外明らかにされず、この辺は読み手により印象は変わって来るかもしれない。

義母の沙恵子は血の繋がらない年頃の息子への対応に苦慮しつつも新婚なだけに夜の生活は充分満たされている中、祐司が瑞穂と関係を持ったのを知って取り返そうと身体を許してしまうものの、それまでの葛藤はしっかり描かれている。

使われる側の瑞穂は沙恵子を尊敬し、雇う側の沙恵子も彼女の仕事ぶりに感心しているので、途中で多少嫉妬はするものの、終盤で修羅場になる事もなく祐司には最良と言える結末になっているのがいかにも現代らしい所であろうか。祐司に取っては当初ママと呼べるのは実母だけで、沙恵子に対してはお母さんと呼んで区別していたが、瑞穂と関わる事で呼び名がママに変わっていく所がポイントの一つである。

欲を言えば瑞穂を第3のママとして受け入れるまでの終盤での組んず解れつの状況の描写が入り乱れていて1度読んだだけでは個人的には理解しづらく思われたので、ここは素直にママを2人並べて交互に…でも良かったのかもしれない。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2013/10/23 発売→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。掃除中にのぞける白い太腿、36歳の悩ましい腰まわり……エプロンでは隠しきれないむっちり女体の家政婦・瑞穂。まさか彼女が、僕の初体験相手になってくれるなんて!濃厚キッス、お掃除フェラに、ご奉仕バスルーム……「してほしいことがあったら何でも言ってくださいね」どんな淫らな願いも叶えてくれる最高すぎる家政婦!(引用元:Amazon)★★★★☆ 全て...
僕の家に来た美しすぎる家政婦(著:葉川慎司、フランス書院文庫)


愛好家Sさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
1965『僕の家に来た美しすぎる家政婦』葉川慎司、フランス書院/フランス書院文庫、2013/10 発売●あらすじ母と呼ぶには若すぎる義母との間に距離を感じている少年が、派遣されてきた美貌の家政婦に夢中になり、優しく手解きされる中で気持ちに変化が表れはじめ、同じく義息との溝に悩んでいた義母と結ばれる事になる。●登場人物【唯野祐司】17歳。童貞。高校生。孝幸と紀代美の息子。沙恵子の義息。【佐々岡瑞穂(みずほ)】36歳。...
1965『僕の家に来た美しすぎる家政婦』

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宇治薫「かんにんして 京母娘と家庭教師」

宇治薫「かんにんして 京母娘と家庭教師」(フランス書院文庫、2010年6月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

教え子である由香の母親の蓉子と禁断の関係にある家庭教師の啓介だが、ある日玄関で抱擁する姿を由香に見られてしまう。蓉子に唆され由香とも関係を結ぶ事となるが、蓉子が思った以上に嫉妬に駆られ困惑する事に。

【登場人物】

田村啓介
20代の大学生。由香の家庭教師で中学生の時から勉強を教えている。蓉子の誘惑を受けて由香に隠れて逢瀬を重ねていたが、ある日玄関先で抱き合っている所を由香に見られてしまう。

野崎蓉子
36歳。12年前に老舗の仏具販売会社の社長の後妻として嫁いでいるが、現在は夫が帰宅する事が少なくセックスレスの状態。娘の家庭教師の啓介に関心を抱き半年前から男女の関係を続けているが、経済的に恵まれた結婚生活を失うつもりは無い様子。

野崎由香
16歳。高校に進学したばかり。産みの母親は4歳の時に病死している。父親や継母に当たる蓉子との関係は良好で、啓介に対しては中学生の時から微かな恋心を抱いている。

【展開】

由香の帰りが遅くなるのを承知した上で野崎家にやって来た啓介は朝から居間で口移しに蓉子に酒を飲ませた後、2階の和室へ抱っこして連れ込むと前戯だけで4度も彼女を絶頂に導く。
啓介はすっかり昂った彼女の熟れた身体を抱き前後の穴に1発ずつ射精した後で別れ際に玄関で熱い接吻を交わすが、そこへ予定より早く帰宅した由香に目撃され彼女の機嫌を損ねてしまう。

由香の口封じをしようと蓉子は娘が啓介にずっと好意を抱いていた事を告げ、あからさまに最後までいっても構わないと啓介を唆す。由香の部屋に入った啓介は言葉巧みに説得し、秘所への指使いだけで失神させてしまう。
ドア越しに娘の様子を窺っていた蓉子に気付いていた啓介は居間に戻ると、彼女のおねだりを受け再戦に挑むものの早々と気を遣られてしまい1度だけに留めるのだった。

翌日家庭教師で訪れた啓介はしっかりと身を清めて待っていた由香の秘所を露わにすると、人指し指を処女孔の奥深くまで挿し込みながら芽吹いた突起を露出させて口唇愛撫し絶頂に導く。
そこへ聞き耳を立てていた蓉子から夕飯の呼び出しを受けた啓介だが、食事の後にトイレへ向かうと蓉子からキスをせがまれ抱擁しその場を収めた後、由香と2人きりでレッスンを再開しシックスナインを教えるが、先に彼女が果ててしまう。

その晩遅く蓉子から連絡が入り、執拗に娘との蜜戯を問い詰める様子に辟易しながらも土曜日の朝に再び野崎家を訪れた啓介。午後には由香から処女を捧げられると分かっていながらも、彼女のベッドで蓉子と一戦交える事を思い付き腸肛に精を放つ。
昼食を取った後で由香の部屋で処女喪失の前に指や口で啓介に絶頂に導かれた由香だが、ペニスを受け入れる前に母親との関係に気付いていたと何も知らない生娘ではないと打ち明ける。
ドア越しに聞き耳を立てる蓉子を意識しながら由香の処女穴に挿入を果たした啓介だが、そこへ部屋のドアがそっと開くと、取り憑かれたような妖しい目付きの蓉子が部屋に入ってくるのだった…。

【レビュー】

デビュー作は調教要素を内包した誘惑路線、2作目では昭和の雰囲気を漂わせた凌辱路線と作品を重ねて来た作者の3作目である。
官能大賞受賞作家でも例外では無く、短期間に作風を転換しているのは結果を求めての誘惑路線回帰かと推察するが、残念ながら本名義での出版は現状これで途切れてしまっている。

作中では主人公が教え子の由香の母親である蓉子と既に深い関係にある所から始まり、既に彼女を手玉に取り何度も絶頂に導くまでに熟達している。
そうした意味で彼女に「かんにんして」と言わせる程の2人の爛れた情交描写に深みを感じる事は出来るのは良かったと思う。
ただ個人的には主人公に由香との情交を勧めるというのは娘の気持ちを汲んでというよりは、夫に不倫関係を知られたくないという利己的な側面の方が強く出過ぎた感が否めず、そう見ると蓉子の言動はやや重さを感じてしまう。

一方の由香に取っては主人公のテクニックにより散々前戯で焦らされ、こちらも由香に「かんにんして」と言わせる位の執拗な描写には良い意味で読み手にも上手く焦燥感を与えられたとは思う。
但し終盤で漸く処女喪失に至るものの、「憑かれた」様子の蓉子が部屋に乱入してはちょっと興醒めの感も否めず、敢えてその先を見せない書き方は今も昔もフランス書院らしいが、本作では逆効果だったかもしれない。

既にフランス書院文庫の誘惑路線が変化している中、京女の奥ゆかしさ、情念の深さに拘るのには少し遅過ぎた感もするし、
これを無くしては作者のアイデンティティーが失われてしまう。そんなジレンマが作品に現れてしまったような気がする。

【トラックバック】

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かんにんして-京母娘と家庭教師(著:宇治薫、フランス書院文庫)

宇治薫「はんなりと… 年上の京おんな」

宇治薫「はんなりと… 年上の京おんな」(フランス書院文庫、2009年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

母親の親戚に当たる中岡家に引き取られた幸太は従姉の由里子に見初められて筆下ろしされると、2人の情交を覗き見ていた伯母の瑶子に関心を抱き、由里子に教わった情愛を施すが…。

【登場人物】

斉藤幸太
両親を事故で亡くし身寄りが無い為伯母に当たる中岡家に引き取られた。当時は中学2年の少年。後に由里子の娘である亜耶と入籍する。

中岡由里子
瑶子の長女。幸太が引き取られた当時は短大を卒業したばかりの20歳で花嫁修行を経て翌年には和菓子屋を営む山崎家へ嫁いたが、娘の亜耶を設けたものの幸太が忘れられずに4年後には離婚。亜耶は幸太との子だと確信している。

中岡瑶子
由里子の母親で幸太の母親の姉。8年前に酒造会社の当主だった夫を亡くしているが、現在も会社への影響力は大きくかなりの資産家である。幸太が引き取られた時は30代後半~40代前半と思われる。

【展開】

婚約者とのデートを終えて帰宅した由里子はその日中岡家に引き取られた幸太を見てすっかり気に入ると、数日後映画館へ一緒に出掛けて誘惑した後でその晩に部屋へ押し掛け、立て続けにフェラチオで射精させ童貞を奪ってしまう。
瑶子の目を盗み頻繁に夜這いを掛ける由里子は好奇心から自らを縛って交わるように幸太に要求するとあまりの快感に病み付きになり、次第に変態じみた蜜戯を繰り返し遂に婚家に嫁ぐ前に後ろの処女も捧げる事に。

翌年由里子の祝儀を終えたその晩、2人の逢瀬を知っていた瑶子は自分が娘の代わりに慰めてあげると幸太に申し出るが、少年が由里子と同じように荒々しく扱いたいと知ると恥じらいつつも激しい肉交を受け入れてしまう。
高校へ進学した幸太は娘を連れて帰省した由里子との交わりを縄で拘束した瑶子に盗聴させて焦らすと、今度は由里子にも母親との交わりを聞かせて仲間に加えて母娘3Pに溺れていく。

3年後附属の大学に進学した幸太は離婚し出戻って来た由里子と共に学業の合間を縫って週末にある時は瑶子、次の週末には由里子と2人がかりで他方を虐める変態じみた情交を繰り返すが…。
幸太が3回生になったある晩中岡家に侵入した2人組の男たちに母娘が犯され、そこへ帰宅した幸太が現場に遭遇し衝動的に凌辱魔を殴った揚げ句、1人を撲殺、もう1人に重傷を負わせたとして正当防衛が認められず殺人罪で服役する。

7年後出所して来た幸太を待ち受けた母娘は刑務所から程近い金沢の温泉旅館に歓待すると、痩せた幸太を見て憐れみ涙を流しながら相次いで腸肛に精を注がれ絶頂する。
母娘から大学への復学と由里子の娘・亜耶との婚約を提案された幸太は翌日中岡家に戻ると、美少女に成長した「娘」に目を見張りつつも浴室で彼女と接吻を交わしながら体を洗ってもらい感慨を深めるのだった。


【レビュー】

2009年第6回「フランス書院文庫官能大賞」受賞作品。本作以前に刊行が見当たらないので恐らくは新人作家と思われるが、大分ライトな方向にシフトされていたフランス書院文庫の誘惑路線の中では毛色の異なる調教要素を前面に打ち出した作品である。
出だしでほぼ結論を明示しつつも主人公の少年時代からの成長に章を重ねており、平素な場面では時代を感じさせる描写も多数用いられる一方で、情交描写では意外に現代的な面も有ったりと良い具合に応用を効かせていて興味深い。

始めは従姉の由里子に見初められ、逆夜這いを掛けられ主人公が童貞を喪失するまではいつもの誘惑路線と見せつつも、由里子から被虐願望を満たす為に少年を教育し幼き暴君に仕立てるまでの前半部、
由里子が嫁いだ後主人公が母親の瑶子をマゾ奴隷にしていき、実家に戻って来た由里子も交えて爛れた3Pを繰り広げる後半部と、ややダークな雰囲気も醸し出しながら作者の拘りである京女たちのしっとりとした情愛が描かれており、完成度は高いと思う。

惜しむらくは「転」と「結」に当たる終盤2章の展開が幾分唐突過ぎるせいもあり、「実の娘」の亜耶とよりは主人公の年齢に近い由里子との方が釣り合いが取れるのでは?という疑念が残ってしまい、ここはもう少し丁寧な記述が必要だったと感じる。

桃山庵「鎌倉狂愛夫人 屋敷の奥の情交」

桃山庵「鎌倉狂愛夫人 屋敷の奥の情交」(フランス書院文庫、2010年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

叔母の薫や従姉の由美子に好意を抱いていた春也は、ある日母の出張に伴い小西家に預けられた。そこで薫の下着を使って自慰に浸っていたのを由美子に目撃され、彼女を押し倒してしまう。

【登場人物】

相田春也
17歳の高校3年生。母親の響子の方針で厳しく育てられた反動で薫や由美子を慕っており、今回響子が海外講演で出張する為3日間小西家に預けられる事に。童貞。

小西薫
36歳。響子の妹で春也の叔母に当たり、夫は亡くなっている。現在は家業を手伝う為、普段から和服でいる事が多い。
かつて春也の父親と深い仲に陥った結果産まれた由美子の出自を知っている為、春也と由美子の交際に強く反対している。

小西由美子
18歳。今春から大学へ上がったばかり。春也に想いを寄せており、彼も姉の様に慕っているが薫に交際を反対される。それにも関わらず自らは春也と関係していると知ると、響子に告げ口して復讐を果たそうとするが…。

相田響子
38歳。春也の実母で鎌倉で茶道の家元を務めていて後継者である春也に日頃から厳しくしているが、単にそれだけではない深い事情がある様子。10年前に婿養子の夫を亡くしている。

【展開】

春也は小西家で薫の不在を狙って彼女の下着を使って自慰をする現場を由美子に見られ、逃げる彼女が転倒して揉み合いになる内に衝動を抑え切れなくなり、無理矢理セックスしようとして失敗し自宅に逃げ帰る。

外出から帰宅した薫は由美子の態度を見て春也と何か有ったと察し相田家にいる春也を問い質すと、犯し掛けた事を謝罪された後にずっと好きだったと迫られ、春也一人に罪を押し付けまいと一夜限りの交わりを受け入れる。

数日後自宅にやって来た由美子から響子に行状を言い付けると告げられ、追い込まれた春也は小西家へ急いでやって来て薫にセックスさせてと要求するが、帰宅した由美子にその様子を聞かれるのだった。
帰国するなり由美子の報せを聞き、真相を確かめようと薫の部屋にやって来た響子。姪に言われるままに開脚したまま手足を籐椅子に拘束され目隠しをして薫に扮すると、同じように由美子に騙され薫だと思い込んだ春也に犯されショックの余り入院してしまう。

自宅の浴室で悔恨に浸る由美子の元へやって来た春也は、自分を騙したと憤り彼女を犯そうとするがそこへ帰宅した薫と鉢合わせになる。
家を出ると逆上し浴室を出て行った娘を見て全てが露呈してしまうと号泣する薫に対し、春也は自分が母親を説得するからと勘違いしながらも彼女を慰め情交へ至るのだった。

翌日由美子は響子の病室を訪ねると全てを話し謝罪するが、それを知った響子は春也と薫にきつい仕置きをしようと歪んだ笑みを浮かべる。
一方薫も由美子の出自を明かすものの却って春也の決意を強めてしまい、2人は家を出ようと小西家の所有する別邸に身を潜める。
白昼から春也に組み敷かれて歓びの声を上げる薫だが、そこへ居場所を掴んだ響子が由美子を連れて現れる。

響子は由美子に命じ春也の顔面に跨がり愛撫を受ける様に告げ、薫は相姦劇に当てられ、姉に命じられるまま横たわる春也に口唇奉仕を行なうと、今度は響子が息子の顔面に跨がり奉仕を受け喘ぐのだった。
数日後急遽茶会に出席するよう呼び出された薫は部屋から春也と娘が情交に及ぶ声を聞き嫉妬に駆られるが、そこへ響子がやって来て薫に対して春也に跨がるように命じ射精させる。
続けて跨がった由美子にも射精した春也を見て薫は絶望的な気分に陥るが、響子から若い2人の祝儀をあげる為に衣装の着合わせを行おうと思うと聞かされ困惑する。
更に響子は「おあいこ」だからと仲良くしようと意味深な笑みを浮かべながら薫にそう切り出すのだった。

【レビュー】

背徳感や倒錯と言ったひと昔前の路線を色濃く打ち出した作者の2作品目は古都鎌倉を舞台にした名家で繰り広げられる相姦劇で、やや重苦しさを感じさせる雰囲気である。
デビュー作品より更に捻った設定や展開は作者らしいオリジナリティは感じるが、随所に仕掛けられた伏線の方が気になってしまい、官能小説としては些か物足りなさを感じた。

主人公に対し恋愛感情を抱き相思相愛な筈なのに、ボタンの掛け違いから回り道をしてしまう従姉の由美子、単に近親なだけでない複雑な関係を知り交際に反対する叔母の薫、始めから何処か実母らしからぬ醒めた感のある響子の3人のヒロイン。
一筋縄ではいかない背景を持っていて情交のきっかけはよくある誘惑というよりは、寧ろ主人公から強引に手を出すパターンが続く。
情交描写の1つ1つは割と前戯重視だが、 同じ単語を2回続ける迫り方を繰り返していて単調さは否めない。

展開において主人公と響子との母子相姦場面が最大の謎で、由美子が薫に復讐する為に利用するにしても最初は止めるつもりだったのに最後までさせてしまうし、後に主人公が由美子に迫る時には覗きながらオナニーしていただろうと断言されている。
設定に随分と拘った割には説明が必要な所には欠けていて前を読み返さないと舞台は何処なのか、熟女二人の和装設定が却って今主人公は何を脱がそうとしているのかがイマイチ伝わり難く、ピントがずれてしまった気がする。
前年(2009年)の官能大賞受賞作品を意識し過ぎた感も否めず、やや残念に思えてならない。

桃山庵「狂愛寝室 美乳叔母と美臀継母」

桃山庵「狂愛寝室 美乳叔母と美臀継母」(フランス書院文庫、2009年1月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

半年前に継母となった沙也加に興味を抱き悩む甥の祐希に素直になって貰おうと奈保子は彼を誘惑するが、彼の父親との不倫が発覚したのをきっかけに祐希は沙也加とも関係したのを知って、彼女の本心を聞こうと企みを思い付く。

【登場人物】

友枝祐希
17歳。高校2年生。5年前に産みの母親を病気で亡くし沙也加を継母として迎えたばかりだが、彼女に興味を抱く事に何処か罪悪感を抱いている。童貞。

友枝沙也加
30歳。祐希の父親の後妻で半年前に結婚。祐希の良き母親になって欲しいという夫の認識とは擦れ違っている。モデルのようにウエストが括れ、張り出したヒップとのコントラストに祐希が夢中になってしまうが…。

桑島奈保子
36歳。祐希の母親の妹(叔母)。女性向け下着を扱う会社の経営者兼デザイナー。妖艶さを漂わせており、特に豊満なバストに注目を集めやすい魅力的な女性。姉が病死する前から祐希の父親と肉体関係に有った。

【展開】

奈保子の家を訪ねた祐希は沙也加に興味を抱く事に罪悪感を抱き独り暮らしをすべきだと心情を吐露するが、彼女は沙也加が来て以来すっかり自分に関心を持たなくなったと甥を誘惑し、素直になるべきだと口唇奉仕される。

一方結婚して間も無いのに夫から祐希の母親の役目を求められ不満を持つ沙也加は、ある日祐希の部屋を掃除していると、ベッドの下から自慰の痕跡を残したビニール袋を見付け、満たされない思いから秘所をベッドの角に押し付けオナニーをする。
そこへ祐希が帰宅し慌てた沙也加はビニール袋をパンティの中へ押し込めてその場を凌ごうと体調が悪いのだと嘘を吐き寝室に連れて行ってもらうが、上気した様子に当てられた祐希にのし掛かられパンティ越しに性器を密着させて射精されてしまう。

思い詰めた祐希は奈保子に匿って貰おうと桑島家を訪ねると再び寝室で口唇奉仕を受けるが、予め連絡を受けていた沙也加が乗り込み自宅へ連れ戻される。
10日後隠しカメラに写る沙也加の姿をオカズに自慰をしていた祐希はそこに叔母の姿を見付ける。父親と密会していたのを問い詰めた祐希に対し、奈保子は悪びれる様子も無く逆に沙也加との一件を掘り返しての彼女の態度の不自然さを指摘する。
彼女も好きな筈だから改めてアタックしてみなさいと叔母から勇気付けられ騎乗位で繋がり童貞を卒業した祐希。帰宅するなり奈保子に言われたように沙也加に積極的に迫りキスをする所まで辿り着くが、そこへ父親が倒れて入院したとの知らせが入る。

入院手続きを済ませた沙也加は病室へ戻る途中で女医とインターンの青年が空き室で情交に及ぶのを見てしまい、2人の会話から夫の不義を知る。
病室へ戻り祐希を問い質し自分だけが知らずにいた事や奈保子に童貞を奪われた事への憤りから、沙也加は眠る夫の目の前で祐希を誘惑してバックで受け入れ見せ付けるように激しく乱れるのだった。

数日後父親の書斎に忍び込んでいた奈保子と対面した祐希は再び誘惑されるが、そこへ帰宅した沙也加と鉢合わせになり泥棒猫だと詰る沙也加に対し、奈保子は夫に復讐しようと祐希とセックスに及んだのだと言い返す。
更に祐希が襲い掛かった一件は精液の匂いを嗅ぎながらオナニーしていたのを隠そうとしたからだと言い当てられた沙也加は抵抗出来ず、奈保子に身体を愛撫されながら正常位で祐希に抱かれるのだった。

夫が逝去してから半月後、奈保子の訪問を受けた沙也加は約束を破り自慰をした祐希に罰を与えようと先ずは自らが跨がって射精に導くと続けて奈保子を貫くように命じ、絶頂のあまりに失神した彼女の顔に秘所を押し付けて激しい3Pに興じるのだった。

【レビュー】

「叔母と継母(義母)」、「美乳と美臀(びじり)」というように対比する要素を持つヒロインを競演させるのは誘惑作品としては常套手段の1つだが、本作においては主人公への愛情表現にやや倒錯めいた要素を持たせているのが特徴である。
2009年という時期は丁度新旧の作家の世代交代を象徴する年であり、倒錯や近親相姦といった重苦しさから主人公への溢れる愛情とハーレムエンドに導かれる作風へとレーベルが変化していく中での「ちょっと遅れて来た」感のある新人の登場となった。
こうした作風は何度か触れてはいるが2000年代前半の鏡龍樹氏が得意とする路線でも有り、多分に氏の影響を受けたのではと思われる節も読み取れる。

亡くなった母親の妹である奈保子、継母になったばかりの沙也加は共に主人公の父親を巡って奪い合うだけでなくその争いに主人公を巻き込み、時には溺愛したり又は利用したりと女性たちの一筋縄ではいかない心情を描いている。

特に奈保子の愛情表現は婉曲的でかつ倒錯的な側面が強く、主人公をじわじわと言葉で焦らしたり、口唇奉仕で射精に導いた上で口移しに迸りを飲ませたりと受けのシチュエーションが好きならばともかく、読者によっては判断が分かれるのかもしれない。

継母の沙也加に付いてはあくまでも夫との貞操を守りつつも主人公に迫られる前半と、夫の不倫が発覚し主人公にも愛情を見せる奈保子への嫉妬に駆られて主人公を誘い夫に復讐する後半との落差が有ってこれは良かったと思う。

吉見晶「姦罠(わな) 美母娘は悪魔管理人に逆らえない」

吉見晶「姦罠(わな) 美母娘は悪魔管理人に逆らえない」(フランス書院文庫、2013年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

かねてからマンションの住人である智美に興味を抱き、彼女の娘の遥香や日菜に優しく接して来た翔一だが、智美の入院をきっかけに娘たちを自分のものにしようと企む。

【登場人物】

津神翔一
前に勤めていた会社をリストラされ、現在は管理会社で松井母娘の住むマンションの管理人を務めている。本命は智美でママと呼んで甘えたい様子だが…。

松井遥香
19歳。大学生。170㎝近い身長とFカップのバストを誇る完熟したプロポーションの持ち主。土手高な秘所や小高いバストに目を向ける男性の視線に臆病になり、普段は地味な服装でいる事が多い。処女。

松井日菜
高校1年生。165㎝のスレンダーな身体付きだが、意外にもCカップでスラッとした脚の持ち主。容姿や言動がまだ幼く、ロリっぽい魅力に溢れている。普段から優しく接してくれる翔一に恋心を抱く処女。

松井智美
42歳。かつては結婚生活をしていたが、娘たちを産んでから久しく性交渉が無い模様で体調を崩し入院していた。娘たちを遥かに凌ぐナイスボディの持ち主。

【展開】

智美が病に倒れ入院しているのに付け込んだ翔一は遥香に照準を定めると管理人室に連れ込み、母親は身体で家賃を払ってくれたと嘘を吐いて遥香にフェラチオさせた揚げ句に処女を奪う事に成功する。

週一で翔一に奉仕する為マンションの入り口で逡巡する遥香だが、思いの外抵抗感が薄れている事に気付きながら相互愛撫する事に。しかし別室では翔一に呼び出された日菜が居り、2人の情交を覗き見ながらオナニーしていたとは気付かない。
姉が帰った後尿意を覚え失禁した日菜にオナニーをした事も含め罰を与えようと考えた翔一は、彼女を四つん這いにさせると打擲を加え彼女にマゾの素質が有ると見抜くが、処女穴への挿入は流石に抵抗され入り口での射精に留める。

数日後日菜に手出ししたと憤慨する遥香を軽くいなし彼女の部屋にやって来た翔一はアナルに興味を持ち舌で愛撫するが、流石に後穴への挿入は早いと諦めてバックスタイルで前の穴で交わる。
そこへ帰宅した日菜と鉢合わせになるが意外にも彼女の口より翔一が好きだと告白され、義務で抱かれているのなら手を引いて欲しいと遥香を突き放すと、それを見た翔一は日菜の部屋に移動すると処女穴を指で解した後正常位で貫く事に。

半月後日菜に連れられて管理人室にやって来た遥香からやり直したいと告げられた翔一は日菜の見守る中で姉の後ろの処女を奪うと、姉妹で体を密着させた体位にして互いの膣内を貫いた後貝合わせになった秘所にペニスを挟んで絶頂する。
退院した智美の目を盗み母娘の部屋で姉妹に奉仕されていた翔一は勘の鋭い母親にあっさりと現場を押さえられるが、痴態を見て発情したと見抜き娘たちの身代わりだと口実を与えて肉交を迫りわざと秘裂にペニスを当てて精を放出する。
絶頂した智美は寝室に連れ込まれいざ本番とばかりに押し倒されてセカンドヴァージンを貫かれた所に娘2人が現れ、敏感な箇所をそれぞれ愛撫されると頑なだった態度から一変し翔一の膣内射精を受け入れる。
連続射精で疲労感を感じた翔一は母娘3人から迫られると、このまま彼女たちに搾り取られて死んでも構わぬと極上の幸せに浸りながら三回戦に挑むのだった。

【レビュー】

「ハイブリット誘惑作品」のデビュー作に比べると、主人公の言動に鬼畜な要素を加え母親の智美を追加して母娘丼設定を加えたのが本作。
前4章は主人公が歳の順に姉妹を攻略した後に姉妹丼へ、後2章で退院した智美に出歯亀的に娘たちとの関係が発覚し、頑なな彼女をハーレムに引き込み母娘4Pへ導く流れとなっている。
長女の遥香は完熟ボディ(巨乳)、次女の日菜はロリっ娘(美脚)であり、彼女たちが主人公に犯されながらも悶えて堕ちていくパターンも含めてこの辺は前作とほぼ一緒で有る。まずは姉妹の描写と責め方に捻りが欲しかった。

次に主人公は前職をリストラされて管理人になったとのくだりはあるものの、42歳の智美にママと呼んで甘える点から恐らくは20代とは思わせるが、極端に人物背景の描写を抑えた為かどうしても感情移入しずらい。
彼の言動を見るとこれならと思わせるような知性や圧倒的な精力を感じられないし、逆にこんな人物にという鬼畜ぶりや嫌悪感も見えて来ないので、前作のように「父親替わりという葛藤」という補正が無い分残念に感じられる。

最後に母親の智美に関しては2章分を使ってネチネチと愛撫し、なかなか挿入に至らないのは確かにエロチックで良かったが、娘たちを加えてからの弾けっぷりは頁数の関係からか若干拙速すぎる気もする。智美と遥香の母娘二人で読みたかった。

吉見晶「強奪中 姦禁マンション」

吉見晶「強奪中 姦禁マンション」(フランス書院文庫、2012年7月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

従妹の桜子と咲希に密かな想いを寄せていた行人は保護者としての迷いも抱きつつ、20歳になった桜子の告白を受け入れて処女を奪う。しかしその関係は咲希にもバレてしまい…。

【登場人物】

森永行人
40過ぎの独身男性。戸籍上は従妹に当たる桜子と咲希姉妹を女子校に通わせる為に叔父から預り育てて来た。

森永桜子
20歳になったばかりの大学生。2年前に行人に1度告白するも、20歳になっても好きでいてくれたらと断られる。体の良い断り文句と気付かずに再び猛アタックを掛けるが…。
167㎝の長身とトップ92㎝Fカップの魅力的な肢体で一見クールビューティに見えつつも、愛らしく優しい性格。処女は当然行人に捧げるつもりでいる。

森永咲希
お嬢様学校に通う高校1年生。桜子に比べればまだ未成熟な体付きでCカップ。姉とは対照的に髪を短く切り活発な印象を与えるが、男性経験は無し。

【展開】

健気な桜子を受け入れる決心をした行人だが、焦らしてやろうと返事を夜まで先延ばしにする。
咲希が寝静まったのを見計らい告白を受け入れてくれたものの、かと言って何も手出ししない行人に肩透かしを食らった桜子は浴室へやって来る。
ただ背中を流すだけの筈が行人の勃起をしごく事になり、乳房を剥き出しにされて手首と共に縛られると桜子は想像と違う展開に戸惑いつつも、乳首を愛撫されただけで絶頂に導かれ、その後に口唇奉仕で精を飲まされる。
自分の部屋に舞台を移した行人は桜子を縛ったまま瑞々しい乳房や処女穴を散々ねぶって何度も絶頂に至らせ、まんぐり返しで処女を奪うも何とか膣外へ射精した後に、後始末とばかりに再び秘唇をクンニして失神に導くのだった。

数日後の晩に行人の部屋から艶かしい喘ぎ声を聞いた咲希はベランダ越しに部屋を覗き、行人と桜子の激しい情交を目の当たりにしながら自らもオナニーで絶頂するとアタックしようと決意し、翌朝彼の出勤に合わせて電車に乗りわざと体を密着させる。
咲希からのシグナルを受け取った行人だが手を出す訳にも行かず、桜子に代わりに性欲処理をして貰おうと脱衣所に向かう。
そこで繋がったまま桜子の部屋に移動すると、咲希に聞かせようと部屋の壁際に密着して後背位で交合し続ける。
仕掛けが効きすぎた為か咲希は部屋に乗り込み逆上するだけに留まらず、衝動的にベランダから身を投げようとして止められ意識を失う。
意識を取り戻した咲希に罰として尻をぶつ事を思い付いた行人だが、彼女は思いの外激しい反応を見せて絶頂に達してしまう。
処女を失うのには決して早過ぎないと健気な態度を見せる咲希に触発された行人は中年男のねちっこい愛撫で何度か絶頂に導くと、
正常位で処女穴を貫くも思うように動く訳にも行かず素股で射精寸前まで腰を使い、桜子の名をわざと出して精を飲ませ満足するのだった。

ある日桜子の外出に合わせ行人は咲希にお仕置きの打擲を加えるが、そこに桜子が帰宅し鉢合わせになる。
一応は咲希との関係を理解しつつも激昂する桜子だが、着飾って合コンに行ったのがバレてしまい咲希同様にお仕置きされてしまう。
縛られて感じた上に剃毛された桜子にうっとりとした咲希は自分にも同じようにして欲しいと行人に求めると、姉にのし掛かられて敏感な箇所を触れ合わせながら3人で愛し合うのだった。

【レビュー】

本作でデビューした作者だが元から凌辱作品との触れ込みは無いものの、タイトル全般は凌辱作品と思わせる。
近年増えて来た「ハイブリット誘惑作品」の一種で、きっかけは凌辱っぽいが結局はヒロインとラブラブになる流れは流行りかもしれない。
舞台設定は小日向諒「姪姉妹【寵愛】」とよく似ており、保護者として2人の生娘を育てて来た主人公が多少は悩みつつも長女、次女と相次いで関係していく流れである。

確かにそのタイトル通り主人公が2人に向ける愛情の向け方は「躾ける」などの言動を見るからに甘々な雰囲気は感じられないものの、
あくまでも2人を大事にしようと調教に手心を加えているのは分かる為、決して凌辱作品とは言えないだろう。

成熟したメリハリボディの桜子の方が描写の割合からするとメイン格で、じっくりと豊かなバストや桃のような秘所を弄られて何度も絶頂に導かれるまでの描写は良かったが、「~しないでくださいーっ」を繰り返す語尾の連続性は単調で気に掛かる。

一方の咲希は中盤で突然現れたかのように主人公への想いを吐露するに至るのだが桜子にすら2年待って処女を奪ったのだから、序盤に何かきっかけになるエピソードが有った方がスンナリ上手く行ったのかもしれない。
一応情交を覗き見てというのは分かるのだが、折角のロリータヒロインならもう少し工夫が欲しかったように感じるし、口調は姉とあまり変わらない為、終盤の3Pが分かりにくいのもやや残念である。

芳川葵「誘惑ビーチハウス~伯母の熟れ肌・従姉の若肌~」

芳川葵「誘惑ビーチハウス~伯母の熟れ肌・従姉の若肌~」(リアルドリーム文庫、2014年8月、挿絵:くろふーど)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みを利用して伯母の淑恵夫婦が営む民宿の手伝いにやって来た明人は、従姉の百合香の魅力的な肢体と爽やかな性格に惹かれ想いを打ち明けられずにいたが、ある晩に淑恵と共に入浴したのをきっかけに母娘と禁断の関係を結んでしまう。

【登場人物】

峰岸明人
高校3年生。調理師を志しており、夏休みを利用して伯母の淑恵の元でアルバイトをしている。百合香に淡い想いを抱いているが、アルバイトをきっかけに想いを再燃させてしまう。童貞。

笠原淑恵
41歳。明人の母親より1つ年上の姉(伯母)で、夫と共に民宿を営んでいる。夫婦仲は悪くはないが、夜の生活は絶えて久しい。グラマラスな肉体と優しげな瓜実顔をした美人。

笠原百合香
21歳。淑恵の娘(明人の従姉)で、短大を卒業してから両親の元で後継者となるべく修行を続けている。
気さくで明るい性格だが恋愛には奥手で、現在も男性経験は無し。91cmのFカップの魅力的な身体付きで、明人の事は弟のように想っていたが…。

【展開】

民宿で出店している海の家を手伝ったその晩に百合香から風呂が空いていると聞かされ、民宿の階上にある展望風呂に入っていた明人だったが、そこへ淑恵が後から鉢合わせとなり一緒に入浴する事に。
彼女の豊満な肉体に当てられた明人は勃起を隠そうとするが、淑恵は軽く触られただけで射精した若茎に興味を抱き、続けて口内奉仕にて迸りを受け止めるので有った。

翌週百合香に連れられて近くの無人島の滝を見せてもらい感動する明人だが、天気が急変し小屋の中で一夜を明かす事に。百合香と2人きりという状況に興奮した明人は外へ出て木陰で性欲処理をしようとするが、探しに来た彼女に見られてしまう。
小屋に戻ると気まずさを隠すようにぺニスを見せて欲しいと言う百合香に応えるが明人も秘所を見せてと頼み、秘所を見て豊かな胸を揉ませて貰いながら手コキで射精に導かれる。
島から帰りどこかよそよそしい2人を気に掛けた淑恵は明人の部屋に向かうとタイミング悪くオナニーの現場に出くわすが、オッパイに触らせてあげる内に彼の筆下ろしをしてあげる事になり騎乗位で射精させるのだった。

翌週末台風の接近を前にして近くのアウトレットモールに出掛けた明人と百合香は互いに意識する中で、帰りに立ち寄った灯台に昇り絶景に見とれる中で明人は百合香に本心を打ち明けて初キスをする。
百合香は今なら明人に処女を捧げてもと決心しホテルに向かい勝負下着に着替えて挑発し明人に委ねると、ぎこちないながらも無事に破瓜を迎えるのだった。

天候が回復して再び多忙になった海の家の仕事の最中に明人は半ば強引に百合香と2回目のエッチの約束を取り付け、その晩に展望風呂で生で交わるがその交合を淑恵に知られてしまう。
日曜日の晩関係を聞こうと明人の部屋を訪れた淑恵は百合香と真剣に付き合いたいという言葉を引き出し安堵しつつも、なりゆきで勃起した若茎を口唇奉仕する所を百合香に見られる。
慌てた明人は百合香に向かい事情を打ち明けて謝罪すると、彼女は童貞を母親に奪われた事にショックを受けつつも、次の日に無人島でケリを付けようと決心し明人を許すのだった。

清掃当番日に当たる月曜日に明人と母娘の3人は無人島にやって来るが、彼の真剣な態度を理解しつつも2人に何か罰を与えたいという百合香の思い付きで滝壺に向かう事に。
百合香の見ている前で淑恵が口と胸を使って明人に奉仕させ、途中から堪らなくなった百合香が奪い取る形でパイズリ奉仕し射精に導く。
若い2人がお似合いだと納得した淑恵は恥ずかしがる娘の目の前で挑発的な態度に出て背面位で明人を受け入れるが、
岩に座らされ熟母に秘所をねぶられてすっかり発情した百合香から膣内で出さないように懇願され明人は外で出してしまう。
2度の射精を経ても未だ萎えない明人から立位で交わりたいと要求された百合香は母親に見られているという興奮もあり、
体位を変えて対面座位で貫かれると今までに味わった事の無い絶頂を味わいながら明人の迸りを内奥で受け止めるのだった。

【レビュー】

すっかりリアルドリーム文庫の顔としても定着した感のある作者の11作品目(通算23作品目)に当たる本作は、
アルバイト先の伯母と従姉による母娘ものという誘惑路線の王道作風でこれだけシンプルなのにしっかりエロさも出しているのは流石ベテランだと思う。

近年の母娘丼と言えば母親の方にウエイトが置かれパートナー(伯父)が健在だと尚更「寝盗り」に傾倒しがちなのだが、あくまでも本作での主人公の想い人は娘の百合香である。
伯父の存在は描かれているが一切絡みは無く、従って母親の淑恵に関しても久しくセックスレスだという記述は有れども、
背徳感を向ける相手はあくまでも百合香だという点からも安易な母娘丼にはしまいという作者なりの配慮とも言えるかもしれない。

こうした進行は前々作とよく似てはいるが、やはり夏を意識した開放感はくろふーど氏の挿絵との相乗効果も有って爽やかな読後感を与えさせる。
芳川作品お馴染みの巨乳ヒロインが甘えさせてくれるシチュエーションも健在で、特に終盤の屋外での母娘丼プレイはややアクロバティックな気もするがやはりこの夏だからこそを象徴させる季節感でとても良かったと思う。

【トラックバック】

みきりっちさんのブログ「美少女文庫 レビューブログ」での紹介記事はこちらです。

リアルドリーム文庫 誘惑ビーチハウス 伯母の熟れ肌・従姉の若肌 レビュー

愛好家Sさんのブログ「官能小説★綺羅光作品テイスト」においても、本作をご紹介なさっています。

RD-138『誘惑ビーチハウス ~伯母の熟れ肌・従姉の若肌~』

青橋由高「七人のおいしい人妻」

青橋由高「七人のおいしい人妻」(フランス書院文庫、2014年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。
本作は短編集で有る事から、いつもとは形式を変えたいと思います。

【レビュー】

各話完結の短編集となっているが作品毎に共通の世界観を持たせている辺りは「美少女メイドから異能ヒロインまで」幅広く美少女文庫で描かれている作者らしく、
作中から感じられるのは表面的にはドロドロの愛憎劇に見えても結末はハッピーエンドという点で、これは作者なりの創作観なのではと感じられる。

因みに全7話中、先の4話は綜合図書の「特選小説」誌に掲載された作品に加筆改題したもので残りの3話は書き下ろしであるが、元はバラバラで有った筈の先行4話を互いに結び付ける役割を担っており、なるほどと唸らされる作品も有る。

青橋氏に限らず短編を寄稿している作家も数多くいるので、たまには特定の題材で複数の作家が競合する短編集(アンソロジー)というのを久し振りにフランス書院文庫で見てみたいと思うが、いかがであろうか。

【あらすじ】

第1話:テニスウェアの熟妻
(「人妻テニス温泉」より改題)

テニスコーチの今関健太は子供向けのテニス合宿で教え子の少年の母親・元山美穂と出逢う。美穂がかつて自分が憧れたテニスプレイヤーと知った健太は、足を挫いた彼女の療養を口実に混浴する機会を得るが…。

第2話:双子妻3P体験
(「双子の人妻の色香」より改題)

パン屋を営む金成拓也は久し振りに同窓会で亜美と麻美の双子姉妹と再会する。悪戯好きな姉妹は昔から互いに扮して楽しんでいたが、何故か拓也だけにはいつも見破られてしまう。彼女たちはある晩に拓也を呼び出しその真相を聞き出すが…。

第3話:息子の嫁に迫られて
(「息子の嫁」より改題)

結婚5年目を迎え義父の重文と同居生活中の古谷理絵は、結婚記念日にも関わらず仕事優先の夫へ当て付けるが如く酔った姿で重文を挑発する。不在がちな夫に隠れて情交を続けていたが、ある日理絵から衝撃の告白が…。

第4話:初夜~おさな妻の寝室
(「新妻美幸・愛憎の初夜」より改題)

美幸の実家に援助の手を差し伸べた恩田隆仁だったが、その見返りとして一回り以上年下の彼女を妻にしたいと要求する。
別の恋人がいる美幸は隆仁との初夜に恋人を想いながら抱かれるが、隆仁との新婚生活を送る内に彼の優しさを知る事に。

第5話:新婚生活~淫らな蜜愛旅行(ハネムーン)
(第4話の後日談)

美幸の友人・紗月と3人で自宅で飲み交わした隆仁は学生時代の妻の水着写真を見せてもらうが、美幸は紗月に見惚れていたと拗ねてしまい柄にも無く恥ずかしい言葉を吐かせられ、おさな妻のご機嫌を取るのだった。
数日後隆仁の恩人の涌井の計らいで行けなかった新婚旅行へやって来た2人。恋人が居た美幸に実家の苦境に付け込むような婚姻を迫ったと悩んでいた隆仁は、美幸を愛している証明を見せると告げて後ろの処女を奪うのだった。

第6話:かわいすぎる人妻メイド

知人の重文や隆仁が相次いで若い恋人を手に入れてイキイキとしているのを見た涌井藤一郎は、2度失敗している結婚生活はもう嫌だが、リタイヤした家政婦の代わりを雇おうと考え、知人の紹介で愛人希望の人妻・黒木優香と会う。
優香にメイド服を着させ1ヵ月間の試用期間を経た藤一郎は自分は他人の女で無いと興奮しない最低の男だと自嘲気味に告白すると、
優香も夫や子供がいるのにお金の為に他人に抱かれようとする女だと微笑んで切り返し、ここに愛人契約が成立するのだった。

第7話:パン屋で働く美人妻を…

大学2年生になった元山翼はいつものように双子姉妹の店員を目当てにパン屋へ向かうが二人は居らず、
代わりに働いていた大久保紗月に一目惚れすると約束を取り付け週末に彼女のアルバイトの手伝いでドライブに出掛ける事に。
夫から不義を匂わせるメールを見て表情が曇ったのを翼に気付かれた紗月は気まずさを紛らわせようと近くのホテルへ連れ込むと、
彼が20歳を過ぎても童貞だと知って手取り足取り教えるつもりが彼にペースを奪われて若い獣欲に身を委ねるのだった。

上条麗南「夜這い【母に、叔母に、姉に】」

上条麗南「夜這い【母に、叔母に、姉に】」(フランス書院文庫、2014年8月、表紙イラスト:池田正輝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

叔母の香澄の誘いで雅人は父親の郷里である山里に義母の和歌子を連れてやって来るが、しきたりを重んじる村人たちや香澄の様子に次第に理性を失っていく事に。

【登場人物】

新宮雅人
16歳で高校に上がったばかり。2年前に仙酔村を出奔した父親を川の増水事故で亡くしている。香澄の招きで和歌子と共に父親の郷里に向かったのだが…。童貞。

新宮和歌子
38歳。4年前に雅人の父親と再婚したが死別し、今回の帰郷を機に同僚の男性と再婚するつもりでいる。豊満な身体をした和風美人。

新宮香澄
36歳。新宮酒造の現当主で雅人の父親の妹(叔母)。村のしきたりに固執する余りに出奔した兄を探し出し関係を結んだが、自殺に追いやった過去が有る。今回産みの母親に逢わせるという名目で雅人を呼び出したが…。

新宮紗英
18歳。和歌子と最初の夫との間に産まれた娘。雅人の事は実の弟の様に大事にしているが、少々気の強い所も。学校行事の為後から仙酔村に向かう事になるが…。男性経験は1人だけ有り。

蟹田千鶴
40代?元々は新宮家の下女として働いていたが、雅人の父親が手を付け雅人を産んでいる。村からの逃亡に失敗し捕らえられて村人に手籠めにされた後、先妻を亡くした仙酔村の村長と再婚し一男を授かっている。

【展開】

村に呼び寄せられた雅人は再会した千鶴が下衆な村長と再婚したと聞かされショックを受けるが、香澄に夜這いされ口唇奉仕される。
あとは本番という所で酔った和歌子と介抱する村人が寝室にやって来て邪魔が入ってしまい、雅人はお預けを食らってしまう。
翌晩叔母の部屋に夜這いし童貞を失なった雅人だが、そこに横たわっていたのは千鶴だった。ショックを受けた雅人は千鶴の勧めで和歌子と逃亡しようとするが崖が崩れて不通となり、香澄の描いた脚本通りに2人は蔵に囚われる。

村人に開脚させられた和歌子の濡れた淫裂を見た雅人は罪の意識を抱きながらも衆人監視の元で相姦儀式をさせられ、更には香澄に逆レイプされた後で和歌子だけでも解放するという口車に乗せられ、立て続けに義母の前後の穴を犯すのだった。

村に残ると決断し蔵に囚われたままの和歌子は、香澄に誑し込まれた雅人が千鶴を自分の女にする儀式を見させられた上、
香澄に身体を拘束されたまま玩具を使われ絶頂に導かれると、すっかり変貌してしまった雅人に立て続けに犯されて中出しされてしまう。

崖崩れを心配し道が復旧するとすぐに村へやって来た紗英は雅人の態度の異変に不審を抱くが、その晩に離れの蔵の中で激しく母子3Pをしているのを覗いてしまい真相を知る。
翌日紗英は恐怖を感じつつも香澄の勧めるままに村の祭事に参加するが、その晩に村の拝殿で儀式を行わねば紗英を村人たちの供物にすると香澄に脅された雅人に犯されてしまい、更に村人たちの見世物にされてしまう。

巧みに口車に乗せ雅人を次々に相姦に引きずり込む香澄は、紗英を庇おうとした和歌子と千鶴に罰を与えようと蔵の中で2人の淫裂に自然薯を塗り込み貝合わせにさせてほくそ笑む。
香澄は外へ出ると既に拝殿の周りでは村人たちが酒池肉林の如く乱交に浸っている中、雅人から当主の威厳を見せ付けるかのように口唇奉仕を要求され、その後で四つん這いで犯され自らの被虐願望に再び目覚めるのだった。
それを拝殿から見ていた紗英も雅人と共謀して香澄を露天風呂へ連れて行くと浣腸を強制し粗相させて羞恥を与えた後、彼女とのアナルセックスに触発されて自らも後ろの穴を義弟に捧げるのだった。

千鶴と共に拝殿へ連れて来られた和歌子は神具に跨がって紅潮しすっかり様子の変わった紗英と香澄を見て唖然としつつも自らは矜持を保とうと雅人を説得しようと抵抗を試みるが、
玩具責めに合わせながら他の牝奴隷たちとの本番行為を見せ付ける雅人の態度に理性を失って恋人との婚約破棄を誓い、もうどうにでもなれという気持ちに変化するのだった。

【レビュー】

昨秋デビューした女流作家の3作品目で、メインテーマは「村のしきたりに翻弄される義母と息子」で有る。因みに公式のあらすじには一切触れられていない点でもあり、確かに「夜這い」は初期のキーワードだが、少々ピントがずれていると思う。
村のしきたりだけに村長など下衆な男性人物が登場するし、ヒロインの羞恥を煽る為かいちいち気障りに感じられる言動も多々有ったのだが、なかなか精神的には堕ちそうで堕ちない和歌子の葛藤はなかなか良かった描写だった。

上条作品における相姦の首謀者という恒例の立場に当たる香澄が近親相姦に拘るのは兄への妄執も有るだろうが、
単に村や家のしきたりだけで済ませるのではなく兄の忘れ形見に拘る気持ちをもう少し詳しく掘り下げても良かったのかもしれない。

本作では義母の和歌子、叔母の香澄、義姉の紗英とタイトル通りと思いきやそこに実母の千鶴まで登場するので、実質的にはヒロイン4人の作品で非常に手際良く纏められていたと思う。
ただ最終章だけは祭りの狂乱に作者も委ねたのか攻略対象がコロコロ変わっていくのは若干読みにくさを感じてしまった点だし、
変貌してしまった主人公やその他のヒロインたちが心理的にはどうなったのかなど伏線が回収されずに終わってしまっている。

「新人とは思えない完成度」。上条麗南さんの作品を読了する度に同じ感想を抱く。「新人とは思えない」は現時点の完成度の高さの裏付けでも有るが、
デビュー1年目で常にソツが無く80点以上の出来を求め続けるのは少々ハードルが高過ぎるのではという懸念も正直感じる。

デビュー当時から女流作家だとアピールされて来たが恐らくペンネームが女性っぽく無かったら自分は女流作品とは思わないし、過去にも他の作者のを読んで来た限りでもこれほど特色を出さないのは珍しいかもしれない。
それだけに「4冊目」ではどんな作品を書くのだろうかという期待も有る一方、「高レベルでソツの無い」作品が続く事による没個性化への懸念も抱いているのだが…。

※管理人注:2015年1月に4冊目刊行が決まった模様で、今後のご活躍を祈念致します。(2014年11月28日更新)
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

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