FC2ブログ

卑影紫「故郷の未亡人兄嫁【帰省中の楽園】」

卑影紫「故郷の未亡人兄嫁【帰省中の楽園】」(フランス書院文庫、2014年7月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みに一時帰郷し憧れを抱いていた百合香と再会した祐二は、自分の不在の折りにひとり遊びに浸っていた彼女の淫らな一面を知り関係を迫るが拒絶される。数日後再び彼女の乱れる様を見た祐二は、衝動的に彼女の自由を奪い調教を始める。

【登場人物】

高山祐二
22歳。就職活動中の大学四年生。両親を事故で失ない、10歳離れた兄に養ってもらっていたが、百合香への恋心を封印しようと進学を機に上京した。今回は彼女の強い要望で帰郷している。童貞。

高山百合香
29歳。社会人になったばかりの祐二の兄と学生の時に結婚したが、2年前に死別し現在も籍を抜かずにいる。生真面目な夫の影響から正常位のセックスしか知らず、年齢以上にウブさを感じさせる一方で熟した肉体の反応に戸惑いを感じている。

【展開】

久々に再会した百合香に女を感じた祐二は脱衣所から彼女の下着を持ち出してオナニーするが、翌日百合香は掃除中に精液で汚された下着を見付ける。
思わず自らを慰める兄嫁の姿を偶然目撃した祐二は強引にセックスを迫るが拒絶され、手や口でペニスへ奉仕されながら彼女の濡れた秘所を弄り絶頂に導くのだった。

自らの暴挙を反省した祐二は優しい百合香に許しを得られ元の姉弟関係に戻ろうと努力するが、百合香は再び彼が外出した折りに偶然彼のパンツから放たれる洗濯前の下着の匂いを嗅いで欲情し寝室でオナニーしてしまう。
そこへ財布を忘れた祐二が目撃して覗きが発覚しそうになり、本能的に百合香に目隠しをして緊縛しまう。濡れた秘所を見た祐二は理性を失ない女体を念入りに愛撫しバイブで連続絶頂に導くと、精力の続く限り何度も貫き口中に精を注ぎ続けるのだった。

翌週強姦魔が祐二ではと疑う百合香の元に手紙が届き正体を見極めようと要求通り目隠しをして待ち受けるが、それを見た祐二は強姦魔の要求に応じるのだと激昂し衝動の駆られ膣やアナルを道具で攻めて絶頂に導いた後精力に任せ何度も犯してしまう。

2週間で8回も百合香を犯した祐二は彼女の乱れた反応は自分が犯人だと知ってのものと確信し、自分が家に居る日を狙い犯行予告の手紙を送り付ける。祐二にアリバイが有ると知った百合香は、現場を見られまいと適当に用事を言い付け外出させる。
百合香は縄で拘束され玄関まで首輪を付けて連れて行かれ、いつものように激しく調教された後で目隠しを外されて祐二と対面し、最初に自分を拒んだのに赤の他人には平気で感じる女と罵られ浣腸の仕置きをされ貫かれながら身体中に精を浴びせられる。

全てが終わったとうな垂れて謝罪し出て行こうとする祐二に対し百合香は姉として逃げる事は許さぬと引き留め、始めに彼を拒絶しなければと思い直し1日だけ彼の好きなようにして良いと告げる。
翌日祐二の「奴隷妻」となった百合香はお目覚めフェラから浴室での風俗プレイ、裸エプロンで緊縛したまま排泄させたりと羞恥を与えられ夜間にベランダで交わるが、どうしても膣出しは嫌だとアナルセックスを許してしまう。

9月を迎えても「奴隷妻」の約束を1日ずつ引き延ばしにして祐二を求めていた百合香だが、彼の帰京の前日に提案されるがままに公然でのキスや玩具を付けて歩かされたりと最大の羞恥を与えられる。
ラブホテルに入った2人は始めにアナルで交わると次は百合香が主導する形で騎乗位で繋がるが、どうしても膣出ししたいという祐二の願いを聞き入れ、百合香は始めて自分が夢見ていた夫婦生活が叶ったと喜び一晩中抱かれるのだった。

【レビュー】

アダルト向けのゲーム脚本家の作者が昨秋に同じフランス書院の美少女文庫でデビューし、その流れから今回フランス書院文庫への進出に繋がったが、美少女文庫での作品に関してはみきりっちさんの「美少女文庫 レビューブログ」より参照頂きたい。

美少女文庫 妹の美羽が全部シテあげる! レビュー

美少女文庫 白銀のお嬢様と支配の聖衣 レビュー

主人公は上京中の大学生で就職先が決まらずにモヤモヤしている中で憧れの兄嫁・百合香から帰郷するように誘われたというのがきっかけだが、兄嫁に恋心を抱くまいとする主人公と純粋に弟として面倒を見たいという彼女とのすれ違いが話の要と言える。

生真面目な亡き夫にもの足りず女を持て余している中で義弟に男を感じ慰めていた虚を付かれ、主人公に緊縛調教を受ける中で更なる責めを望んでしまい、主人公を受け入れてからは時に主導して交わったりする百合香の行動にはいやらしさを感じられた。
ただあまりに強姦魔の言いなりになり過ぎていて百合香なりに策は講じてはみてはいるが 、例えばビデオを仕掛けるとか何かしら主人公にやり返すのでも良かったかもしれず、そこは流れが単調に思える要因の一つである。

調教ものらしく緊縛してバイブによる責めやアナル中心の愛撫、更には浣腸と一回毎に前戯の割合が大きいのに対してペニスによる本番描写が少な目で、例えば「失神するまで犯し続けた」と数行で纏めたのは些か勿体無い気がする。
余談では有るが浣腸による責めは凌辱作品で見られるが、「その結果」まで描かかれると個人的には「モノ」の処置はどうしたのかが気になってしまい、その章の終盤は萎えてしまったのであまり自分には合わないなと感じた。

庵乃音人「おねだり熟女 人妻に誘われ、友達の母にせがまれ…」

庵乃音人「おねだり熟女 人妻に誘われ、友達の母にせがまれ…」(フランス書院文庫、2014年7月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

隣人の由梨のひとり遊びを覗き見ていた裕志だが、欲求不満の彼女の方が上手で巧みに誘惑されて筆下ろしされる。一方で裕志が咲子に想いを寄せていると知った由梨は、互いに母親と息子の影を求めているのならと疑似母子生活を提案するが…。

【登場人物】

倉野裕志
高校生。幼い頃に母親を亡くし、父親は仕事で不在がち。中性的で華奢な容貌に反して逸物は20cm超えの少年。同世代の少女に全く興味を示さず、咲子に密かな想いを抱いている。童貞。

松枝由梨
34歳。半年前に倉野家の隣に引っ越して来たが、2年前に結婚した夫は単身赴任中。雨で洗濯物を取り込んであげた事がきっかけで、裕志と親しくなった。小柄だが西洋人を思わせるダイナマイトボディと華やかな雰囲気を漂わせる女性。F88の美巨乳。

浅野咲子
37歳。裕志が小学生の時の同級生の母親。息子を5年前に亡くして以来、夫とはしっくりいっていない。楚々とした雰囲気を漂わせる文楽人形のような和風美人で、Gカップのロケット型の巨乳と熟れたお尻が魅力。現在は弁当屋でパートをしている。

【展開】

ある満月の晩に裕志はいつものようにベランダを伝って松枝家に侵入し由梨のひとり遊びを窃視しながらオナニーしていたが、既に由梨に気付かれており罰ゲームを受ける羽目に。

翌日由梨は買い物の帰りに裕志を見掛けるも、彼の見つめる先には弁当屋で働く咲子の姿が。嫉妬した由梨は裕志をダイニングへ迎えると罰として目の前でオナニーするように要求するが、挑発して裸体を披露する内にセックスを求め筆下ろしをする事に。

どうしても咲子の存在が気になり遠巻きに観察する日々を送る由梨は3日後再び裕志を呼び付けて一緒に入浴し、まんまと挑発に乗り勃起した彼から咲子への想いを聞き出すと馬乗りになり思う存分甘えさせるのだった。

咲子と共にパートを始めすっかり打ち解けた仲となった由梨の仲介で咲子と裕志疑似母子生活を始めた裕志だったが、目一杯甘えたいと彼女に添い寝して貰おうとするも性の衝動を我慢出来ずに押し倒し素股とは言え彼女の失望を招いてしまう。

咲子の許しを得て母子生活を再開した裕志は恋心と性欲の発散を履き違えていると彼女に説得され、一度きりで良いから裸体を見たいと頼むが、理性を抑え切れずに再び彼女を押し倒すと、願いを聞き入れずに膣内射精してしまう。

咲子と音信不通になって一週間後、未練がましく涙を浮かべて甘える裕志に母性本能を擽られ通しの由梨だが、密かに咲子と逢うと恋心と性欲が混同しても構わないではと諭し自分も裕志と関係していると打ち明ける。
こうして倉野家に戻って来た咲子を見た裕志は柄にもなく思いっきり甘えていると、そこへベランダを伝って由梨が乱入しビデオカメラを構えているのを見て激情に駆られ二人の熟女をとことん攻め立てて幸せに浸るのだった。

【レビュー】

元々はキルタイムコミュニケーションの二次元ドリーム文庫から次第にリアルドリーム文庫へ、更にフランス書院文庫やその他出版社の官能小説へとフィールドを拡げつつある作者の黒本5作品目である。
黒本ではすっかり「母性愛溢れる熟女たちに猫可愛がられる甘々ハーレム」という作風で定着した感がするが、本作も例外なく安定感を見せつつも随所にトライアルが見られている。

由梨は西洋風のグラマラスボディと何処か蠱惑的な印象に反して、甲斐甲斐しく主人公の面倒を見たりと寧ろこっちがメインヒロインで良かったのではと思う位魅力的な女性である。
熱愛の末結婚した夫に女の悦びを開発され主人公を巧みに初体験に導いたり、ビデオカメラを使って自分や咲子とのまぐわいを盗撮したりとなかなか発展的では有るけれど、最後はちゃっかりとおこぼれを頂戴するのは読んでいて痛快だった。

咲子は由梨と対比させるかの如く和風で貞淑な女性観そのものを具現化している一方で、亡くなった息子と主人公を混同させておらずキッパリと線を引いている辺りは、作者が安易な流れには持ち込むまいという意図の表れなのかなと感じた。
彼女に関しては生まれ持ってしての極上の蜜壺で有り、特に終盤に主人公の激しい攻めにある種の「音」まで表現している辺りはかなりの淫猥さを出していて良かったと思う。

作者の多忙さからするとこのまま年1~2作品程度の刊行ペースになりそうだが、是非とも黒本においてはこの作風を続けて貰えればと願いたい所で有る。

高杉圭「高宮家の令嬢四姉妹【あやまち】」

高杉圭「高宮家(となり)の令嬢四姉妹【あやまち】」(フランス書院文庫、2014年7月、表紙イラスト:ゴトウヒロシ)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

隣家ながらも暫く交流の途切れていた高宮家の三女の詩歩に下着を拾ったのを見咎められた瑛大。何故か自分に有利でエッチな要求をする彼女に疑問を抱きつつも、次第に彼女の被虐性に気付き責めをエスカレートさせて行く。

【登場人物】

上橋瑛大(えいた)
高校2年生。使用人やお抱え運転手が居る資産家の高宮家の隣家に両親と共に暮らしている。小学生の時までは頻繁に詩歩たちと遊んでいたが、彼女の進学を機に疎遠になった。童貞。

高宮詩歩
高校2年生。高宮家の三女。中学に上がってから私立の女子校に通うようになった。学校内では憧れのお嬢様然としているが隠れマゾの気が有り、恋心を抱く瑛大を利用して自らの欲望を満たそうとする。ツインテールで巨乳。処女。

高宮真菜
21歳。高宮家の次女。大学生で軽い言動から一見遊んでいるように見えるが、男性経験は一人だけ。成長した瑛大が密かに詩歩と付き合っているのを知って彼を手玉に取ろうとするが、やり返されて自分から惚れ込んでしまう。

高宮かのん
中学2年生?詩歩より3歳年下の四女で、未成熟な身体とはアンバランスに姉妹の中でも最も性に関する知識を持っている。
表情の変化に乏しい事から当初瑛大や姉たちも翻弄されてしまう。ネット知識も豊富で姉たちの言動を盗撮したりと危ない面も。処女。

高宮静香
25歳。四姉妹の長女で著名なヴァイオリニスト。天然でマイペースな所が有り、美貌とスタイルの良さに反してこれまでに男性との関係を持った事は無いままに妙齢となってしまった。

【展開】

高宮家に回覧板を届けにやって来た瑛大は庭先に静香のパンティが落ちているのを見て思わず手を伸ばし匂いを嗅ごうとした所を詩歩に見咎められ、彼女の目の前で勃起を見せて欲しいと頼まれ手で射精に導かれる。

翌朝詩歩の頼みで後輩たちの目の前で電車内で痴漢し絶頂に導いた瑛大はその場を取り繕おうと途中下車し、激しく濡れた彼女に反応してトイレの中でイラマチオさせ口内に射精する。
翌日高宮家に招かれた瑛大は詩歩よりSM雑誌に載せたいからと部屋で拘束セックスを求められ立て続けに2度交わった後、
更に彼女の被虐願望を満たそうと姉妹の居るリビングの前からトイレへ移動しもう一戦交わるが、素直にならない詩歩の態度に苛立つ事に。

真菜と共に静香のコンサートを観に来た瑛大は人目を気にせずにペニスを弄る真菜に翻弄され控室に移動し騎乗位で交わるが、
静香や詩歩に嫉妬したからと理由を聞かされドアの向こうで不審がる静香をよそに調子に乗り後背位で真菜の膣中に射精する。

翌晩旺盛な性欲に寝室で苦悩する瑛大。そこへ鍵をこじ開けて入って来たかのんに夜這いを掛けられ困惑するが、彼女の本心を知り要求通りアナル処女を奪うと部屋に乱入した詩歩も加えて彼女の膣内に精を放つのだった。

ある日静香から浴室の電球の交換を頼まれその流れから彼女と一緒に入浴する事になるが、不意に勃起した瑛大の反応と匂いに発情した彼女に処女を捧げられ、更に浴室に入って来た真菜も加え姉妹で奉仕合戦へ雪崩れ込む。

瑛大の両親が不在となったある晩に偶然高宮家が停電した事から瑛大宅へ押し掛けた四姉妹は、かのんが最初に誘惑を仕掛けると瑛大は相次いで真菜や静香のアナル処女を奪う。
お預けを食らった詩歩は発情しながらも瑛大が好きだと告白し激しい情交を終えると彼もそれに応えてキスをするが、他の3人は1度では不満だと求めて来て4人相手かと苦笑するのだった。

【レビュー】

デビュー3年目の気鋭の作者の7作品目で、若い年代層のヒロインと繰り広げる甘々な作風は読者の趣向によってはっきりと好みが別れる所。
個人的には良くも悪くも、「美少女文庫で出せるのでは」というのがここ数作の作風に対しての感想で有る。
美少女文庫ではイラストによるビジュアル面での補完も充分出来るし(逆にイメージの固定化による齟齬も出るが)、近年は黒本以上に尖った作風を受け入れる素地が有るのではと思う。
個人的な意見で恐縮だがこの作品の作風は美少女文庫でも「えすかれ」の部類に入るし、これだけ尖っていると読むのに若干躊躇いが生じるかもしれないが…。

本作では三女の詩歩が本命で、出歯亀的な流れから次女の真菜や四女のかのん、更に長女の静香も久々に逢った筈の主人公を見てほぼ無条件に惚れてしまう。
確かにお隣さんだし上の三人は年齢的に主人公と接する機会が多かったろうが、四女はあまり接点が見出だせない。まして感情の起伏に乏しいヒロインだからこそ、何か動機付けが無いと感情移入しづらい。

この流れは基本的に5作目の「いとこの四姉妹が泊まりにきた一週間」とコンセプトはよく似ているが、本作では彼女たちに被虐の悦びの属性が有るのが最大の違いだと言える。
それでも個人的には以前の作品と似ているという印象が否めないのは、終盤のアナルセックス描写が妊娠を避ける為とは言え延々と続く点に受け入れ難いというのが有るかもしれず、着地点としては別の工夫が欲しかった気がする。

情交描写は既にデビュー作品の時から高水準にあると理解しているし、官能小説ならばもう少ししっとりとした情感も有れば良いのではと蛇足ながらも申し上げたい。

弓月誠「官能教室 僕に最高の愉悦をくれた三つの初体験」

弓月誠「官能教室 僕に最高の愉悦をくれた三つの初体験」(フランス書院文庫、2014年7月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

初めてクラスを受け持った慎介は、委員長の美由のアプローチに辟易しつつ厳しい学年主任の奈央子からは小言を言われる日々を送っていた。
そんな中生徒の母親である香織と関係を結んだ慎介は、美由や奈央子が自分に好意を抱く事に困惑しつつ三股関係を始め悩みを深めるのだった。

【登場人物】

市川慎介
24歳。独身。高校教師になり2年目で今年から1年生のクラスを受け持ち、写真部の顧問も務めている。「年上初体験【未亡人と僕】」の主人公。

及川奈央子
32歳。慎介の教育係で学年主任と女子水泳部の顧問を務める。8頭身でスタイルの良い女性で慎介に好意を抱いているが、教育熱心なあまり彼を叱る事も少なくない。男性経験は全く無し。

麻間美由(あさまみゆ)
高校1年生で慎介の受け持つクラスの学級委員長。母親と2人で暮らしている。慎介に対して過度とも言える程のアプローチを掛けて来るが、かつて慎介の隣家に住んでおりお兄ちゃんと呼んで慕っていた。処女。

北川香織
30代後半?慎介が担任を受け持つ男子生徒の母親。お淑やかな雰囲気を持ち、周りの母親たちより一回り若々しく見える美しい女性。夫が自分に興味を失い浮気をしているのを知り、もう1度振り向かせる為に自分を抱いて欲しいと頼む事に。

【展開】

積極的な美由に辟易し奈央子に萎縮する日々を過ごしていた慎介は、家庭訪問で北川家を訪れた際に大胆にもレオタード姿の香織と遭遇する。彼女に誘惑されるままにフェラチオ射精した上に、後背位で交わり立て続けに2度射精する。

数日後美由から写真を撮って欲しいと頼まれた慎介だがいざ写真部の部室で撮影となると何故かキャミソール1枚で大胆に迫られ、彼女の告白でかつての隣人だと知ると望みを受け入れて手コキさせた後更に相互愛撫で絶頂に導くのだった。

慎介は美由との密会を続けながらも1ヵ月後に唐突に奈央子から告白されるが、ぺニスをしごくぎこちない手付きから彼女が処女だと見抜く。この日を境に職員室で彼女に奉仕されるようになった慎介は、美由と二股を掛ける事に罪悪感を抱く。
そんな中で来訪した香織から夫を振り向かせる為自分を抱いて女として魅力を取り戻させて欲しいと頼まれ、慎介は来客用のトイレで彼女を抱くが更に悩みを深める事になる。

美由との相互愛撫が始まって3ヵ月が経ったある日、慎介は一向に関係が進展しないと彼女に迫られ3週間後に彼女の部屋で処女を捧げられるが、涙ながらに母親の再婚に伴い渡米するので想い出にしたいと突如別れを切り出される。

美由との別離による悲しみを紛らわそうと香織の身体にぶつけ激しく交わるが彼女から夫との関係が修復に向かいつつあるのを聞かされ、自分から身を退くべきと思いつつも彼女から後ろの初めてを捧げられ腸内に精を放つ。
一方奈央子からも処女を捧げられ、慎介は秋を迎えたある日久々の逢瀬を機に自ら香織に別れを告げるが、離れがたい想いから朝まで繰り返しセックスを続けるのだった。

こうして奈央子とだけ付き合うようになった慎介は授業の無い時には離れのトイレや週末には彼女の部屋に入り浸り関係を深めていくが、翌春彼の将来を考えた彼女から関係を清算し自らは教職に専念したいと転勤を告げられる。
あくまでも慎介を嫌いになった訳では無い、いつか再び出逢う日までと奈央子と約束した慎介は最後の一夜に繰り返し彼女を抱いて精を放ち想いをぶつけるのだった。

【レビュー】

「弓月誠デビュー10周年記念作品」と銘打たれた本作品は24作目となるが、適度にインターバルを置きつつもコンスタントに作品を刊行し続けられるのは、非常に喜ばしい事だと思う。

主人公の慎介は先に触れた通り、 デビュー作品の「年上初体験【未亡人と僕】」の主人公で、舞台は7年後主人公は高校教師としての後日談である。
相変わらずの優柔不断ぶりで一時期は三股を掛けるまでに発展しこそはすれ、(かつて高校生の時に付き合っていた美枝子と同様に)いずれのヒロインとも成就せずに終わってしまっているのが何とも切なさを感じてしまう。
一方ヒロイン達は魅力を発揮しつつもそれぞれの事情で主人公との別離を決断せざるを得ず、最後と決めてからの激しい情交描写はなかなか良かったとは思う。

ただヒロイン同士は全く絡まず、主人公は精力旺盛な反面早射ち過ぎるせいか官能描写が細切れなのと、美由や奈央子からの別れの切り出し方が唐突な為違和感が拭い切れなかったのが若干残念だった。
一年間の季節の移り変わりや出逢いと別れの切なさを書きたいのだと分かるのだけれど、前作の「官能教育 義母に、先生に、叔母さんに…」と同様に原点回帰に拘り過ぎたのかなと思われるが…。

これが弓月作品という王道的な展開と「」を使った擬音表現は相変わらずで、敢えてハーレムエンドにしないという点と昨年の作品で試みたいやらしさとのバランスが上手く取れればと今後に期待したい。

【おまけ】

デビュー作品 「年上初体験【未亡人と僕】」で主人公が想いを寄せていたヒロインは、「石橋美枝子」と「滝山裕美」です。(元ネタは分かりますよね…)
裕美は主人公の心が美枝子にあると知り身を退きましたが、美枝子には当時大学生になるひとり娘が居り、恐らく自らと主人公との年齢差も含め踏ん切りが付かず別れを告げたのだと思います。
一作完結が多い官能小説ですが、こういう後日談という形もなかなか興味深いような気がします。
因みに本作でもヒロインの名前に遊び心が入っていて、思わず突っ込みを入れてしまいましたが(苦笑)…。

西門京「家庭教師・美蜜」

西門京「家庭教師・美蜜」(フランス書院文庫、2004年1月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

家庭教師の教え子である亜美と親密な仲である事が発覚した裕一は、その母の早紀子に性欲処理を迫り関係を持ってしまう。その事が今度は亜美に知られてしまい…。

【登場人物】

倉本裕一
大学生。亜美の家庭教師に就いており、彼女になつかれてペッティングをする仲に発展した。流石に相手が中学生なだけに、セックスは自粛している。女性経験有り。

江田早紀子
30歳。亜美の産みの母親の従妹に当たり、江田家の後妻として入っている。淑やかで長い髪の美しい女性。夫との交わりは至って控え目。巨乳。

江田亜美
中学3年生。叔母に当たる早紀子と実の母娘のように仲が良く、将来は彼女のようになりたいと憧れを抱いている。裕一に対しても兄のように慕っており、処女を捨てたいと積極的にアプローチする。年頃に似合わずバストはよく育っている。

【展開】

裕一はテストで良績を挙げたご褒美をねだられ亜美の乳房や秘裂に愛撫を仕掛けるが、その様子を早紀子に見られてしまい翌日彼女に呼び出され叱責を受ける。

しかし自分をクビにするつもりが無いと知った裕一は、亜美に性欲を抱かないように早紀子が代わりに慰めて欲しいと切り返し、手コキから彼女の口内に射精する事に成功すると、更に要求をエスカレートさせた裕一は早紀子と結ばれる。

裕一は早紀子との約束通り亜美と距離を置こうとするが、授業の翌日に亜美が自宅を訪れて処女を失っても構わないと告白される。指1本で痛みを感じる亜美にセックスはまだ早いと説得させつつも、裕一は彼女の秘所を愛撫して絶頂に導くのであった。

次の家庭教師の授業の時間より大分早い時間に江田家を尋ねて来た裕一は、前回の交わりを後悔する早紀子をよそに夫婦の寝室でセックスしようと迫り騎乗位で羞恥させながらも絶頂に至るが、その現場を帰宅した亜美に覗かれ関係が発覚する。

早紀子が裕一を誘惑したと信じて疑わない亜美は彼女に仕返しする為に裕一の部屋に彼女を呼び付け、後ろ手に縛り目隠しした早紀子の熟れた肉体に絵筆で愛撫し絶頂に導く。
亜美の仕業と知った早紀子は裕一とペッティングを続けていたと聞かされて騙されたと泣き崩れるが、亜美は自ら裸になり指や舌で彼女の秘所に愛撫して再び絶頂に導き裕一との交際を認めて欲しいと懇願する。

数週間後受験に合格した亜美から電話でこれから裕一の部屋に向かうと聞かされた早紀子は複雑な思いを抱きながらも、裕一から教わった愛し方を亜美に教えたり、亜美の瑞々しい身体に愛撫したいと夢想するのだった。

【レビュー】

西門京名義で出版された作品の最新作から逆算して3作品前となる本作は、大学生の主人公と教え子の母娘が登場する。何処と無く新堂麗太さんの「熟母と家庭教師」と似ている気もしなくもない。

新堂作品の場合にはヒロインの嫉妬の応酬が物語の主題で有る場合が少なくないが、本作では流石に亜美が中学3年生なだけにそこまで弾けさせられなかったのか、いまいち不完全燃焼の印象が拭えなかった。

やはりサブヒロインとは言え、母娘のレズシーンで20頁近く割いたり、早紀子が娘の初体験や母娘での妖しい行為を夢想する描写で片付けてしまっただけでは何とも勿体無く、明らかに頁不足である。

【トラックバック】

DSKさんのレビューブログにおいて、本作をご紹介なさっています。

家庭教師-美蜜(著:西門京、フランス書院文庫)

鏡龍樹「蒼い体験 高校生と二人のお姉さま」

鏡龍樹「蒼い体験 高校生と二人のお姉さま」(フランス書院文庫、2003年9月、表紙イラスト:西村春海)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

ある晩姉の由紀恵の部屋に忍び込んだ智也は衝動的に彼女のパンティに手を出しオナニーして罪悪感に陥るが、上京して来た従姉の美鈴に全てを見通され初体験を迎える。

【登場人物】

坂口智也
17歳。高校生で両親と姉の由紀恵と一緒に暮らしているが、密かに彼女に淡い恋心を抱いている。童貞。

坂口由紀恵
24歳。智也の実姉で看護婦。最近大人らしい艶やかさが現れて綺麗になったと智也をやきもきさせているが、本人はそれに気付いていない。男性経験は有るが、現在付き合っている彼氏はいない。

香坂美鈴
29歳。智也や由紀恵の従姉に当たり見た目は派手な美人タイプだが、細やかな気遣いの出来る優しい女性。由紀恵と好きなアーティストのライブを見に行く為に上京した。

【展開】

由紀恵が綺麗になったのは彼氏の存在が有ると訝った智也はある晩に彼女の部屋に忍び込みパンティを目にすると思わずオナニーしてしまい、更に翌日入浴中の彼女の生下着を手にすると自ら履いて精で汚してしまい罪悪感に陥る。

ある日上京した美鈴と自宅のトイレで再会した智也は咄嗟に彼女の尿臭を思い浮かべながらオナニーするが、その晩部屋を訊ねて来た美鈴からその事を指摘され白状せざるを得なくなりなりゆきで手コキで射精に導かれる。

翌晩再び部屋にやって来た美鈴から、秘密を打ち明けてくれたらエッチな事を考えても良いと提案された智也は由紀恵への恋心を打ち明け、念願の初体験に成功するが、胸騒ぎを感じた由紀恵に覗き見られてしまう。

弟と従姉が淫らな交わりに浸るのを見てしまいそれに自分が官能を得てしまった事に少なからずショックを受けた由紀恵だが、モヤモヤする感情が弟を奪われた事に対する嫉妬だと気付き翌晩に智也と結ばれる。

美鈴が帰郷した後姉弟の結び付きは強まり両親の目を盗んで頻繁に体を重ねるようになり、2週間後に智也は念願だったナース姿の由紀恵と病室に忍び込んで後背位で交わると、今度は美鈴と3人で交わりたいと無想するのだった。

【レビュー】

作者に取っては作風の転換期にあったであろう2004年の作品。当時は誘惑作品というこれといった定義も無かった時代だっただけに、女性から童貞主人公へのアプローチの仕方が作品毎に色々と変わっていて興味深い。

ある時は主人公が終始甘え口調で迫り女性も比較的寛大だったり(如月蓮さんの作品によく見られる)、主人公が受け身一方で女性が責めに回ったり(昔でいう少年狩りの作風)と振れ幅はこの時代の方が大きかったと思う。

本作は現在から見ると全体的に穏やかで官能描写もイマイチ弾け切れていない感じはするが、コテコテの凌辱作品が全盛の時代にそれが苦手な読者に取っては充分楽しめたし、今見てもいやらしく思えるからここは作者の手腕による所が大きい。

【トラックバック】

DSKさんのレビューブログにおいて、本作をご紹介なさっています。

蒼い体験-高校生と二人のお姉さま(著:鏡龍樹、フランス書院文庫)

町村月「美人課長・誘惑残業中 午後五時半からの江梨子」

町村月「美人課長・誘惑残業中 午後五時半からの江梨子」
(フランス書院文庫、2004年8月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

入社二年目の史彦は初の大口契約のご褒美にと課長の江梨子から誘われるが、セックスを餌に散々倒錯的なプレイを要求されてしまう。

【登場人物】

中野史彦
24歳。入社二年目の外資系保険会社に勤めている。直属の上司の江梨子に対し、憧憬に近い感情を抱いている。意外に女性にモテるタイプで性体験はある模様。

小島江梨子
36歳。史彦の働く会社の営業二課課長。結婚はしているようだが、生活感を感じさせないバリバリのキャリアウーマン。スタイルが良く美人だが、何処か冷たい印象を与える。実は倒錯的なセックスが好みらしい。

【展開】

初の大口契約を結んだ史彦はその晩に江梨子にバーへ連れて来てもらい打ち解ける内に彼女のような美人と付き合いたいと口にすると、意外にも彼女から「試してみる?」という返答が。ホテルへやって来た江梨子は事も無げに史彦が服を脱いでオナニーを披露するように告げ自分を抱きたかったらペットになるよう要求し、史彦は抵抗を覚えながらもオナニーしていると今日は特別と言い手で射精に導かれる。

2件目の契約を取った史彦は江梨子との2人きりで残業時間のオフィスで彼女の手をオナホ代わりにして快楽を得ようとするが、一方的に楽しむのは許さないと江梨子は脱いだパンティを見せ付ける。史彦はパンティの股布の匂いを嗅ぎながらオナニーしぺニスに巻き付けて射精するが、江梨子は意地悪く微笑むと自分で舐めてパンティを綺麗にしなさいと要求し史彦は屈伏するのだった。

ある日取引先に同行するタクシーの中で江梨子に下着越しで射精に導かれた史彦はトイレに連れ込まれ彼女に口で清拭してもらい口内に射精するが、やはり一筋縄にはいかず口移しに自分の精液を飲まされる羽目になる。江梨子との倒錯的な要求は更に続き、ようやく彼女の秘所をクンニする機会を得るも手を縛られたまま下着越しに足コキ射精させられたり、顔面騎乗されて飲尿させられたり、パイズリで汚れた双乳を舐めさせられる事に。

江梨子を抱きたい余り過労により入院してしまった史彦は自棄になり看護婦を口説いて一夜の情交に浸るが、翌朝見舞いに来た江梨子は全てお見通しとばかりに笑みを浮かべながら経血の付いたタンポンを史彦に味わせ支配を続けるのだった。

退院した史彦は約束通りホテルの一室で江梨子を抱く機会を得るが、何故か彼女は今までとは態度を一変させ史彦の好きなようにして欲しいと言う。史彦は江梨子に窓際でストリップの真似事をさせたり縛り上げてアナルを犯したりと辱しめを与えると、彼女は本質的にはマゾでだと見抜き腸内から抜いたぺニスを口で綺麗にするよう要求するのだった。


【レビュー】

2004年と言えば10年前の話であり、同じ月のラインナップには「相姦の語り部」の高竜也氏、母子相姦でお馴染みの鬼頭龍一氏、「ふともも作家」の牧村僚氏、痴 漢作品のベテラン倉田稼頭鬼氏が並んでいた時代である。

本作のみの刊行となった町村月(まちむらゆい)名義は一応誘惑小説のホープ扱いをされているとは言え、一読すればこのベテラン作家だと気付くのではなかろうか。別のペンネームだと断定するのはネタバレに近いものを感じるが、女体の描写、主人公の喘ぎ等を始め文体から判断すると最早ご本人が隠すつもりは無かったのではと推測しこうしてあげてみたがいかがであろうか。既にこの頃は大分ソフトな路線に転じてはいたが、2000年代初頭は「倒錯」、「背徳(インモラル)」を主題にしていた事も有るので、久々にそうした路線も書いてみようとたまたま新人戦略に乗ったのかもしれない。

作品の大半は主人公が江梨子から散々精液を飲まされ倒錯的な描写に終始しひたすらお預けを食らわされる訳だが、意図した事とは言え江梨子側からの心理的アプローチが一切無いので分かりにくさも内包している。その為に終盤に江梨子から好きにしてと求められても読んでいて面食らうだろうし、それにいち早く順応する主人公の豹変振りにも付いていけないものを感じた。どうせなら最後まで江梨子に隷属的でも良かったかもしれない。

自分が読んだ中では倒錯的なアプローチの誘惑作品は以降のフランス書院文庫ではあまり目にしていないように記憶しているが、近年似たような作風ばかりだしたまには少年狩りのような逆からのアプローチの作品があっても良いのではないかと思う。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2004/8/23 発売美人課長・誘惑残業中-午後五時半からの江梨子著:町村月、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。〈電子書籍〉→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。「こんなに硬くしてどういうつもり?」妖しく微笑みながらストッキングの太腿を見せつけ、脈打つ若茎をからかうように弄ぶ美人課長・江梨子。甘く...
美人課長・誘惑残業中-午後五時半からの江梨子(著:町村月、フランス書院文庫)

tag : 社会人主人公 童貞

久野一成「若叔母【美乳】」

久野一成「若叔母【美乳】」(フランス書院文庫、2004年11月、表紙イラスト:西村春海)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

憲司は進学を機に亡き母親の面影を持つ叔母の祥子の元で同居生活を始める事になるが、想像以上に魅力的な彼女の肢体に感動し想いを募らせるが…。

【登場人物】

高橋憲司
15歳の高校1年生。幼い頃に産みの母親を無くし、富山で父親と2人で暮らしていた。進学を機に祥子の家で同居する事になった。童貞。

中野祥子
31歳。憲司の母親の妹。3年前に結婚し都内に暮らしているが、今春より夫は渡米出張中で不在。カール掛かった肩まで伸ばした髪型に柔和な顔立ちの女性。巨乳。

有紀
19歳。憲司の母親と祥子の妹に当たる女子大生。現在は家を出て1人で暮らしている。明るい茶色のショートボブの髪型に、活発な印象でプロポーションの良い女性。男性経験は有るらしい。

【展開】

同居を初めて間も無く祥子からプールに誘われた憲司は想像していた以上にグラマラスな彼女の水着姿にあてられ勃起したのを彼女に見られ、必死に想いを告白するがあっさり撃沈される。
ある晩勉強を見てあげると中野家にやって来た有紀と部屋に二人きりになった憲司は、ブラジャー越しに豊乳を揉ませて貰いながらベッドに押し倒されるが、バランスを崩して捻挫してしまう。

医者の手当てを受けた後祥子は何の気なしに憲司の体を洗ってあげると提案するが、少年の必死さに折れてしまいキスから双乳を揉まれながら手で射精に導くと、数日後の彼の誕生日にパンティ越しに秘所を弄られながら口内で精を受け止める。

ある日憲司は有紀と再会し彼女の部屋で誘惑され立て続けに3回手や口で射精に導かれるが、取り敢えず初めては好きな人としなさいと本番はお預けになり、有紀は祥子に電話して彼の初めてをもらって欲しいと説得する。
祥子は憲司が帰宅しても逡巡を続けるが彼の必死さに一線を越える事を決意し一度きりと約束し彼の部屋で抱かれるが、自分が先に絶頂して悔しそうな彼の表情を見て吹っ切れたかのように好きなだけ抱いて良いと受け入れる。

翌朝学校をサボって自らを求める憲司に愛しさを感じた祥子は想い出を刻みたいと敢えて夫婦の寝室へ誘い正常位とバックで1回ずつ射精に導くと、更に浴室で3回目を求める憲司に翻弄されながらも喜びを感じるのだった。

【レビュー】

本作でデビューした作者は当時としてはまだ希少な誘惑作風の作家で、当時第一線で活躍していた西門京さんの推薦を貰っている。年1作品で計3作品と寡作ながらも誘惑作品の王道をいく作品ばかりである。


2004年当時のフランス書院文庫は新刊版も含めまだ凌辱作品の方が刊行数が多く、本作が発売された11月も6冊中本作のみ誘惑作品でまさに受難の時のデビューと言えなくもない。

また時代性を言うのなら、まだフランス書院文庫の誘惑作品においてはハーレムエンドは多数とは言えず、あくまでも本命とサブの区別が明確だったせいか、本作での有紀のポジションは本番無しで勿体無い気がする。

メインの祥子に関しても逡巡を繰り返し漸く受け入れるまでに200頁使われておりこれでも早い方だが、だからこそ翌朝の彼女の変心ぶりの描写が描けたのは読んでいて良かった場面だと言える。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

〈リンク・トラックバック〉
基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR