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お知らせ(4/30)

平素は当ブログをお引き立て頂き、有り難うございます。4月時点で神瀬知巳さんの全作品レビューが終了し、自分が保有するフランス書院文庫の誘惑官能小説の大半の作品のレビューが終わりました。

残り30作品程度となった事からこの辺で毎日更新を止めて、週末を中心にした更新に変更させて頂きます。一応毎週末と確約は出来ませんが、その辺はご容赦下さい。

折りを見て過去のエントリー記事を手直しして更新したり、残った作品の紹介や、新刊が発売される度に随時記事を追加していきますので、これからもちょくちょく覗きに来てくれたらなと思いますm(__)m

河里一伸「調・教・衝・動 人妻、女子高生、熟未亡人、先生を…」

河里一伸「調・教・衝・動 人妻、女子高生、熟未亡人、先生を…」(フランス書院文庫、2014年4月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

撮影した人物の秘密を暴くというアプリを手に入れた敦志は、試しに人妻の綾音に使って弱味を握り関係を持つ事に成功する。続いて優等生の美春の処女を奪うと、元勤務先の社長である成美や教師の樹里に毒牙を向ける事に。

【登場人物】

大沢敦志
20代?この春に成美が社長を務めるソフトウェア会社をリストラされ、現在は無職で悠々自適な生活を送っている。基本的にはぐうたらな性格。風俗には通っていたものの女性との付き合いは無く、素人童貞の状態。

谷崎綾音
28歳。B89・W58・H87。若くして両親を失ない親族に財産を使い込まれた上、恋人の借金を返す為風俗紛いの仕事をしていた事が有る。現在は茶道家の次男坊と結婚しているが、商社勤めの為か不在がちで不満を抱いている。

天田美春
18歳。B83 ・W58・H85。年齢相応の美貌と、健康的な手脚から爽やかさを感じさせる美少女。父親が大企業の重役、母親は世界的なデザイナーで優等生を演じざるを得なくなる。遊ぶ金欲しさに自分で撮ったヌード写真を売っている。処女。

藤岡成美
35歳。B95・W60・H90。夫と共にソフトウェア会社を設立したが、夫が2年前に亡くなって以来社長に就くも業績が傾き、敦志などの社員を解雇せざるを得なくなった。社長職のプレッシャーから万引を繰り返し、精神的な満足感を得ている。

望月樹里
25歳。B84・W61・H88。美春の通う女子高で水泳部の顧問を務めている。高校時代は水泳の有力選手だったが、嫉妬心からライバルに怪我をさせ引退に追い込んだ事を気に病んでいる。ショートヘアに中性的な顔立ちで生徒から人気がある。処女。

【展開】

悠々自適な日々を送っていた敦志は、あるサイトからカメラで撮影した人物の秘密を暴けるアプリをスマホにダウンロードして、早速綾音で真偽を確かめると彼女の恥ずかしい過去の情報を入手します。
それを敦志から突き付けられた綾音は不気味さを感じて一旦は部屋に逃げ込むも電話で執拗に脅迫されて観念し、敦志の部屋でパイズリフェラ射精から2度も手で潮を吹かされた後、自ら交わりを求めてしまいます。

敦志は次の標的を美春にしようとアプリを起動し秘密を掴むと、初めはしらばっくれていた彼女も流石に写真をバラ撒くと脅されると命令に従い、敦志は彼女の部屋でじっくりと愛撫を仕掛け、処女を奪います。

数日後機会を伺っていた敦志は綾音の部屋を訪れると拒絶の言葉と裏腹にすっかり官能のスイッチが入った事に満足し、ある日初体験をして以来心を奪われた様子の美春を綾音の部屋に呼び奉仕の仕方を仕込ませると3Pに興じます。

2人と関係を持ち満足した敦志は生活費の当てにしようと成美に近付き万引の現場を押さえて脅迫し、自宅に押し掛けるとパイズリフェラを要求します。精を浴びた成美はタガが外れたようにセックスを求め、中出しされると失神してしまいます。

ある朝様子が変わったのを心配した副担任教師の樹里が美春と口論しているのに興味を抱いた敦志はアプリを使い樹里の過去を知ると、美春との関係を知り怒鳴り込む彼女に秘密を突き付け追い払います。
これをきっかけに彼女を第4の標的にしようと目論んだ敦志は美春を使って彼女の自宅に樹里を呼び出すと、彼女は美春に愛撫されながら執拗に罰を与えると繰り返す言葉に反応し、処女を奪われてしまい中に精を出されてしまいます。

1度関係を持って以来成美をわざと放置していた敦志はある日万引の衝動に駆られ我慢の限界にあった彼女から逢いたいと連絡を受けると、樹里を連れて自宅を訪ね2人を躾け、週末に成美の家に集まり盛大に5Pを繰り広げる事になります。

【レビュー】

美少女文庫でも活躍する河里一伸さんは、フランス書院文庫ではここ3作品続けて凌辱作品へ作風を転じています。

催眠術を扱った作品
河里一伸「三姉妹【あやつる】」

媚薬を扱った作品
河里一伸「言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員」

凌辱と言っても暴力に及ぶ訳ではなく、全能の力を得た冴えない主人公が高値の華のヒロイン達を言いなりにしており、彼女達は不本意ながらもセックスに及んでしまう精神的な凌辱要素の方が強いかもしれません。
本作で出て来るアプリの全能ぶりはファンタジー要素満載ですが、一介の他人に過ぎない主人公がヒロイン4人を手に入れる為に理不尽な言い掛かりを付けるツールとして機能しており、良いアイディアだとは思います。

ただ個人的には気になるのが作者が詳細に描写しようと心掛けたせいか説明過剰気味で、主人公はアプリで知ったヒロイン達の弱味をあれもこれもと指摘してばかりの一方的な展開が続くと流石に読んでいて白けてしまいます。
確かに公式サイトの作品紹介に「理不尽」というタグが付く位だから押し一方なのは分かるものの、攻略し始めてから堕ちるまでのヒロインの反応と同様に似たり寄ったりなのは気になります。

個人的な好みになりますが、主人公は働く気は無くヒロイン達を単に性の捌け口にしているようですし、彼女達もそんな主人公に魅力を感じているのでも無く、心が通わず単にセックスだけの主従関係は何だかシュールに思えてなりません…。
多人数のハーレムも悪くないですがマンネリ化が著しく、キャリアからすれば人数を減らし心理を掘り下げた作品も書けそうなだけにちょっと勿体無い気がします。

【参考記事】

みきりっちさんのレビューブログ「美少女文庫 レビューブログ」において、河里さんの美少女文庫の最新作の紹介をなさっています。

えすかれ美少女文庫 魔術で学校丸ごと催眠支配! レビュー

どうやら美少女文庫(えすかれレーベル)では魔術書を扱っているようですね…。

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山口陽「最高に危険で淫らな『ズル休み』 叔母、伯母、そして従妹と」

山口陽「最高に危険で淫らな『ズル休み』 叔母、伯母、そして従妹と」(フランス書院文庫、2014年4月、表紙イラスト:喜多啓介)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

学校をサボり同居している叔母の涼香の後を付けた冬也は、電車の中で衝動的に痴漢行為に及んだ後自宅で彼女と関係を結んでしまう。数日後再び学校をサボり涼香とセックスしている現場を訪ねて来た伯母の順子に目撃されるが…。

【登場人物】

御船冬也(とうや)
高校生。父親の転勤とそれに母親が付き添い不在になったのに伴い、母方の実家に預けられる事になった。彼女が居ない歴が年齢と同じ位のモテない少年。男子校に通い成績は学年トップクラス。童貞。

長谷川涼香(りょうか)
29歳。冬也の母方の叔母で、現在は冬也や愛美と共に実家で暮らしている。艶やかなロングストレートの黒髪にメリハリの付いた体つきの魅力的な女性。男性との付き合いが無くなってから久しい。

浦辺順子
38歳。冬也の母方の伯母で最近までは実家に暮らしていたが、夫の転勤に伴い愛美を妹の涼香に預け県外に転居している。夫とは一回り年が離れておりセックスレス気味だが、愛情を抱いている。黒いショートヘアに涼香より豊かなバストの美女。

浦辺愛美(あいみ)
冬也より1つ年下の高校生で順子の娘。親元を離れ冬也や涼香と同居している。陸上部に所属しており、スレンダーで筋肉質な体つきだが若々しい瑞々しさに溢れている。優等生で家事もこなす冬也に憧れを抱いている。処女。

【展開】

ある朝学校をサボって涼香を尾行し同じ電車に乗り合わせた冬也は出来心から彼女に痴漢行為を働き、遂には直に秘所に触れ絶頂に導きますが、彼女にばれて自宅に連れ戻されます。
自宅に戻るなり見ず知らずの痴漢に欲情していただろうと開き直った冬也に対し、図星を突かれた涼香は拒否する言葉と裏腹に後背位で貫かれると、いつの間にか絶頂を味わいながら中出しを許してしまいます。

愛美の居る手前涼香と揃ってズル休みした冬也は日中自宅で抱き合っていると、一家を驚かそうと合鍵を使って入室した順子に見られてしまい、一段落した冬也は部屋で泥酔していた彼女に脅される形で騎乗位で関係を結ばされます。

10日後の朝、冬也は家を出るなり自宅前で待ち伏せしていた順子の命で無断欠席させられ、素面の状態の彼女と関係を持っている内に学校からの連絡を受け慌てて自宅へ戻って来た涼香と鉢合わせになります。
順子に言葉巧みに挑発された涼香は情事を暴かれ最早自分が咎める立場に無いのを悟り、雰囲気に流され姉にアナルを弄られながら一緒に冬也の精を搾り取ります。

数日前から想い人の冬也の部屋から壁越しにエッチな声が聞こえオナニーしていた愛美はある晩に彼の部屋から出て来る涼香と鉢合わせになり、翌日2人が揃って休むと知ると一旦は登校しつつも早退し帰宅します。
想像していた通り自宅で2人がセックスする現場を見た愛美は若さなら負けないと涼香を挑発し冬也に跨がろうとして失敗した為、涼香の手解きを受けながら処女を失います。

3ヵ月後愛美は冬也が順子とも関係を持っているのを知り、頻繁に自宅を訪れ明け透けな態度を見せる母親に呆れながらも涼香も含めた3人で主導権を握り代わる代わる股がり冬也の精を搾り取ります。

【レビュー】

美少女文庫で活躍中の山口陽さんの10作品目のフランス書院文庫の作品です。近年美少女文庫との兼業で執筆ペースが上がっていて昨年は両レーベルで合計6冊出版しましたが、流石にこのペースが続くと質の低下やマンネリ化が気になる所です。

そんな中での本作はタイトル通り主人公が学校をズル休みしてヒロインたちと交わるという内容で、果たして叔母や伯母の立場の女性が少年を唆して学校を休ませる事の是非はともかく、着眼点は面白いと思います。

ヒロインは3人居て10代の生娘から30代の人妻まで揃えており、当初叔母の涼香には電車の中で痴漢行為をしたり強気に出て関係を結んだりはするものの、
後半になると場面は常に家の中だし主人公は一転してマグロ状態になり、これまでの山口陽作品お馴染みの展開だったので何か変化が欲しかったです。

読んでいて正直疑問に思ったのは、主人公の叔母や伯母、従妹という近い関係にした割には涼香しか近親相姦の意識が感じられず、別に順子と愛美は隣家の未亡人と下級生という他人の母娘でも良かったし、これなら場面転換もしやすいと思いましたが…。

後は山口陽作品の特徴であるフリーダム過ぎるヒロインの伯母の順子ですが、普段は38歳の人妻らしい貞淑さがセックスになると一転して獣になるのならギャップが感じられて面白いでしょうけど、いつも明け透けな言動だと苦笑する他にないです。

このようなヒロイン設定は美少女文庫では歴史人物になぞらえたり、学園ものの教師だったりとファンタジー要素のエロ作品とするのなら面白いのですが、
これを官能小説となると何処かで現実的な場面と擦り合わせようとすると、薄っぺらく底が浅い女性に見えてしまい致命的とも言えます。

これまでに10作品も出されているだけに黄金パターンの型を崩すのは難しいかもしれませんが、だからこそこの辺りで変化を付けた方が良いのかなと気になってしまった次第です。

【紹介記事】

愛好家Sさんの紹介記事はこちらです。

1997『最高に危険で淫らな「ズル休み」 叔母、伯母、そして従妹と』

神瀬知巳「若妻女教師と新人女教師」

神瀬知巳「若妻女教師と新人女教師」(フランス書院文庫、2012年9月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

優等生の孝一と教育実習生の姫子が深い仲になったのが発覚し、監督する立場にあった担任教師の美有起は責任を問われ、姫子の事を忘れさせようとする内になりゆきで孝一と深い関係になってしまう。

【登場人物】

高塚孝一
17歳。高校2年生で生徒会長を務めており、常に学年トップの成績を挙げている温和な性格の少年。テニス部でも実績を挙げている。
幼くして実母を亡くし、父親は義母となる子連れの女と再婚したが、実子を溺愛する彼女に疎まれ家を出て独り暮らしをしている。

米原美有紀
28歳。孝一の通う高校の数学教師兼クラス担任で、姫子の指導役も務める。女子テニス部の顧問教師。一回り年齢が上の夫とは2ヵ月あまり前から別居中で、生徒からはお堅いと評判で冷然としている淑やかな美女。

綾辻姫子
22歳。国語を受け持つ教育実習生。孝一が通う学園の理事長の孫娘で、一族が教職に就いている事から過剰な期待を背負わされている。
かつては母校で生徒会長を務め真面目だったが自分らしくあろうと「大学生デビュー」し、派手なメイクでギャル風の容貌だが恋愛経験は無い模様。見た目で自分を判断する美有起に対抗心を抱く。

浅井可奈
16歳。高校1年生で中学生の時から孝一に憧れ、生徒会や女子テニス部に入った。明るい性格で可愛らしい顔立ちでテニス部ではキャプテンを務める程の実力の持ち主。処女。

【展開】

孝一と姫子がラブホテルから出て来たのを目撃した美有起の報告により2人の関係が教師たちの知る所となり、管理不行き届きだとされた彼女は姫子との仲を引き裂こうと女とはこんなものとばかりに痴女を演じ孝一の性処理をする事になります。

孝一と関係を持つようになった美有起はある日帰宅したがらない彼を見て自宅に連れ帰りますが、夫と別居していると知られると独占欲を見せる孝一と浴室で後ろ手に縛られて貫かれ、美有起はいつしか彼に愛情を抱いている事に気付かされます。

孝一の望むまま剃毛したり、テニスウェア姿で拘束されたまま部室でアナル処女を犯され最早牝奴隷に堕ちた美有起は、ある日孝一の仕掛けた罠に掛かり学園に戻って来た姫子の前で浅ましい姿をさらけ出してしまいます。

かつて母校で生徒会長を務めていた姫子は懐かしさから生徒会室を訪ねると、そこで孝一と出逢います。周囲の期待に応え良い娘を演じていた自分と孝一を重ねて見ていた姫子は、いつしか昼食を共にする内に恋愛感情を抱きます。
数日後生徒会室で孝一に処女を捧げた姫子は放課後にホテルに連れ込み、義母と上手くいかず悩む孝一に同情し運命の人だと求愛しますが、ホテルを出た所で美有起と鉢合わせに…。

祖父の威光を借り学園に戻って来た姫子は美有起との関係を知ると、彼女に見せ付けるように放課後の数学準備室で孝一と交わった後、引け目を感じた美有起を見た孝一が強引に躾けるのを見て、離れていた1ヵ月間の彼の成長を認め喜びます。
試験を終えて学年トップをキープした孝一へのご褒美にと生徒会室で美有起と姫子は際どいビキニ姿になり奉仕していると、そこへ可奈がやって来て鉢合わせになり、孝一は唖然とする彼女の口封じをしようと毒牙を向ける事になります。

【レビュー】

本作は「特選小説」(綜合図書)に連載された短編「人妻女教師【たべごろ】」を大幅に加筆・修正し、改題して収録した作品です。
元々は第1章の美有起との描写と、第6章の姫子に関係が発覚してからのパートに分かれていた作品に加筆しています。

前半の3章は主人公が美有起にSMめいたプレイを仕掛ける描写で、イラマチオ、緊縛、剃毛、アナルセックスと調教を繰り返し、当初は主人公に対し職務の一環のような態度だった美有起が躾られ牝奴隷に堕ちていきます。
マンネリ化からの脱却を図る為か、主人公の孝一は「美有起に対して」これまでの神瀬知巳作品には見られない歪んだ性癖を見せており、僅か数回の姫子との情交をしただけなのに魔少年化していて感情移入の余地は無かったです。
美有起は一応人妻設定ですが、背徳の関係というなら既に「お堅く冷然とした担任教師」なだけで十分で、人妻でなくてはならない理由が見出だせませんでした。調教場面は濃厚で実用的ですが、私には馴染めませんでした。

4章と5章は一旦時間軸を過去に戻し姫子と主人公との馴れ初めを描いておりこの中で主人公の心の傷にも触れてはいますが、既に散々悪ぶった所を見せていて今更な感じがしたし、情交描写の合間に後ろ向きな描写を組み込まれると却って醒めてしまいました。
姫子は美有起との対比からか「見た目は派手」な逆補正を掛けているものの、実は真面目で思い遣りの有る女性だと分かりますし、彼女を見た目で判断し悪女に仕立てようとした美有起に主人公が腹を立てた事の裏返しが調教なんでしょうね。
そんな姫子も処女を失なったばかりなのに主人公をホテルに連れ込んだ際に、手を拘束して彼のアナルを舐める描写が有りましたが、幾ら彼女が熱心に調べたとは言えこれでは設定がぶれてしまい蛇足に思えます。

終盤でも主人公の姫子と美有起との扱いの違いは解消せず、更に可奈が加わるに至ると収まりの悪さが更に目に付いてしまいました。
可奈に使った分を2人の和解に当てたら神瀬知巳作品らしい終わり方だし、読後感も良かったかもしれませんが…。

【トラックバック】

愛好家Sさんのブログ「官能小説★綺羅光作品テイスト」にて、本作をご紹介されています。

1882『若妻女教師と新人女教師』

神瀬知巳「隣家【癒し系の母娘と僕】」

神瀬知巳「隣家【癒し系の母娘と僕】」(フランス書院文庫、2012年4月、表紙イラスト:二見敬之)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

幼馴染みの亜紀が住んでいる竹井家に泊まった裕明は、泥酔し夫と勘違いした耀子に跨がられ童貞を喪失してしまう。翌朝事情を知った裕明は彼女の寂しさを埋めるべくセックスに興じるようになり、いつしか娘の亜紀にも発覚するが…。

【登場人物】

沢田裕明
17歳。 高校2年生。1年前に両親を亡くし、耀子の配慮により現在は彼女が所有するマンションに安い家賃で住まわせて貰っている。童貞。
真面目で優しい少年だが、大学進学に掛かる費用を稼ごうとアルバイトに精を出す余りに、勉強が疎かになっている。幼馴染みの亜紀に想いを寄せているが、自分に釣り合わないと引け目を感じている。

竹井耀子
37歳。ブライダル企業の社長を務め実家は家柄の良い資産家で、見合い結婚した大学教授との間に亜紀を設けた。
スタイルが良く淑やかで優美な美女だが、愛人を作り不在がちの夫の行動に心を砕きしばしば泥酔してしまう事も。

竹井亜紀
18歳。高校3年生。裕明の幼馴染みで同じ高校に通っている。生徒会長と女子テニス部の主将を兼務する成績優秀でスポーツ万能な才女。
テニス部部長から告白され、裕明が止めてくれると期待するもそうならず腹いせに付き合い出したが、更に裕明を意識してしまい初キスや処女は彼に捧げようと決心している。

【本編の展開】

久々に夫の帰宅を楽しみにしていた耀子は予定がキャンセルになって失望し裕明を夫の寝室に泊まらせますが、酔って正常な判断が出来なくなり眠っている彼を夫と勘違いして跨がり立て続けに射精に導いてしまいます。

翌朝裕明が朝早く新聞配達に出るのに合わせ朝食を用意した耀子は前夜の過ちを謝罪し下校したら話し合う事にしますが、朝勃ちした裕明のオナニーを手伝う羽目になり、疑似性交で精を受け止めます。

帰宅した裕明は先に下校し自分のベッドでオナニーして横たわっていた亜紀を耀子と勘違いして抱き寄せ絶頂に導きますが、そこに耀子が現れて布団の中に匿まった亜紀から逆襲に遭い彼女の口内に射精してしまいます。

この一件を機に裕明は亜紀から母親の目を盗むように口内奉仕を受けるようになった一方、娘の存在を意識し始めた耀子からはミニスカートのスーツ姿で誘惑され精を受け止めて貰うのが日課となります。

耀子の会社を訪れた裕明は試験勉強に集中したいから朝の訪問を一旦止めて欲しいと耀子に告げると、それに応じた彼女は社長室でパイズリフェラをしたり娘との電話の最中にちょっかいを出したりして、関心を自分に向けさせようとします。
一方亜紀は自分の指導で試験勉強を頑張った彼にご褒美を与えようとバイトで着たウェディング姿で彼を出迎えて告白し処女を捧げますが、そこへ耀子が帰宅し彼女の目の前で絶頂する様を見られてしまいます。

裕明の口から耀子との関係を聞かされた亜紀は確証を得たいと彼の部屋のクローゼットに隠れ母親が裕明を誘惑する様を見届けると、昼休みに裕明を生徒会室に連れ込み耀子を大事にして欲しいけど自分も我慢出来ないと告げてセックスします。

学年トップ10入りしたご褒美にと大胆なビキニ姿で出迎えた耀子に誘われた裕明はダイニングで彼女の後ろの穴で交わり、帰宅した亜紀の目の前で愛してると告げながら腸内に精を放ちます。
裕明は母娘を遊園地に誘い互いの秘所にリモコンローターを仕掛けますが、ちょっとした手違いから互いに玩具を仕掛けていた事がばれてしまい、絶頂しながら互いに幸せになろうと約束し、観覧車の中で2人で裕明にフェラチオ奉仕します。


神瀬知巳「隣家【癒し系の母娘と僕】ロング・エピローグ」(2012年、電子書籍配信限定)

【あらすじ&展開】

耀子と亜紀を恋人にした裕明は竹井家を訪れるのは週2回までと律し、母娘は取り合いにならぬように互いの目のある所では彼とは単なる幼馴染みとして接するように取り決めます。
娘の目を盗むかのようにノーブラでエッチOKのサインを出し、裕明を誘惑する耀子に嫉妬する亜紀は、自分が目指す大学へ進学したいなら学年5位以内を目指すべきと裕明に厳命します。

翌朝どうしても再び校内でエッチしたいとねだる裕明に対し、亜紀は自力で学年トップ3に入ったら何でも言いなりになると条件を付け、登校前の慌ただしい時間にエッチします。
試験を終えて結果が気になる耀子は亜紀に電話すると、電話越しに既に彼の言いなりになって喘ぐ娘の様子から彼が約束を果たしたと知ります。
裕明が求めた通り週2回一緒に入浴し、一緒に寝室を共にするようになった母娘ですが、ある日耀子の身にある兆しが訪れる事に…。


【レビュー】

隣人で幼馴染みの亜紀とその母親の耀子との王道的な展開で、個人的には好きな作風です。どうしても耀子との関係にフォーカスが当たりがちなのは致し方ない所では有りますが、前半の耀子とのきっかけがやや冗長な分亜紀にも分けて欲しかったです。

耀子は男性経験が見合い結婚の夫だけで経験が少なそうに見えますが、勘違いとは言えゴム付きで主人公に跨がり4回も求めたりとなかなかイヤらしく描写されています。
その反面夫がいる女性としての恥じらいや娘のいる母親としての反応はあまり描かれていないようにも取られ、そこは物足りなく感じました。

亜紀は主人公の姉代わりのような存在で、母親の会社でモデルのアルバイトをして彼の学費の助けにしたいと考えたり、彼との仲の伸展を意識して同級生と交際して嫉妬させたりと健気さを感じ、個人的には幼馴染みポジションのヒロインは好みです。
神瀬知巳作品の特徴でも有るヒロイン同士の優しさという点では亜紀から耀子への母子愛の方が強く、その点ではどうしても母娘でいがみ合う展開になりにくいですが、やはり生娘らしく「私も負けない」的な流れの方が自然ですね。

「ロング・エピローグ」はその名が示す通り、諸事情により尻切れになった本編を補うおまけ的な作品です。作者が示す「有るべき結末」が文庫ベースで約100頁弱描かれていますが、 やはり神瀬知巳作品らしく3P本編はラストまで有りません。
恵まれない環境に置かれた主人公は本編当初では自力で頑張ろうとしていて好感が持てましたが、終盤になるに連れてヒモ男のようにも感じました。この辺は個人の好みによるかもしれませんが…。

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1852『隣家【癒し系の母娘と僕】』、T013『隣家【癒し系の母娘と僕】~ロング・エピローグ』

神瀬知巳「新しい母【三十四歳】」

神瀬知巳「新しい母【三十四歳】」(フランス書院文庫、2011年9月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

居合術宗家の後継者だった父の妾の子として冷遇されていた佑二だが、父の死により更に肩身の狭い思いをしていた。
ある日義母の花穂子と一緒に入浴した佑二は、祖父母の意向で花穂子が家を出ていかざるを得ないと知り、彼女の妹の彩香が咄嗟に花穂子が後継ぎの子を授かっていると嘘を吐いてしまい、既成事実を作る為佑二は花穂子と子作りをする事に。

【登場人物】

大澤佑二
16歳。高校1年生。1年前に実母を亡くし大澤家に引き取られた。妾の子として祖父母から使用人同然の扱いを受け離れに住まわせられているが、努力家で心優しく我慢強い少年。童貞。

大澤花穂子
34歳。大澤家の後継者で有った夫を1ヵ月前に失ったばかりだが、6年間の夫婦生活で子を授かる事は無かった。名家の出身で優雅な雰囲気が漂う和服が似合うが、亡き夫の趣味で緊縛されたり、エッチな奉仕をするのが当然と勘違いしているお嬢様育ち。

竹村彩香
26歳。花穂子の実妹で看護婦。1年前に大澤家に引き取られた佑二の家庭教師を務め、姉に想いを寄せているのを知ると共に、自らも真面目な彼に惹かれている。意志の強さと怜悧な雰囲気が漂う、明るく凛々しい女性。

【展開】

祖父母の不在の最中に母屋で入浴していた佑二はスキンシップを図ろうとする花穂子により股間まで手で洗われてしまい、困惑しつつも勃起してしまいます。そこへ家庭教師にやって来た彩香は姉の初心振りに呆れながらも、手コキをレクチャーします。
しかし帰宅した祖父母は母屋に居る佑二に激怒し庇おうとした彩香と口論になり、佑二に火の粉が降りかからないよう花穂子が後継ぎになる子を宿していると咄嗟に嘘を吐いてしまいます。

彩香は勃起したままの佑二のぺニスに悪戯しながらも、花穂子と一緒に居るには妊娠の既成事実を作るしかないと説得し、父親と同じ血液型の佑二の子を変わりに宿そうと試みます。
翌日検査と偽り佑二と共に花穂子を連れ出した彩香は途中で勤務が有るからとホテルで2人きりにすると電話をかけ佑二を守るにはこれしかないと説得し、それに従った花穂子は相姦を決意し一晩中佑二と交わり5回も種付けしてもらいます。

翌朝2人の寝込みを襲った彩香は花穂子の体温を計り妊娠しやすい時期だと佑二を諭し、彼女を後ろ手に手錠を掛け言葉巧みに彼の嫉妬を誘う質問をして四つん這いで花穂子と交わらせると、失神した彼女に代わり自らも佑二を誘い更に射精を促します。

2日後に花穂子の実家に寄った後に大澤家に戻った佑二は花穂子の部屋を訪ね一戦交えた後、彼女と2人で離れに戻ります。そこで待ち構えていた彩香の手解きで花穂子を麻縄で縛った佑二は、2人の女性を交互に貫きます。

数日後稽古の成果を祖父に認められた佑二は花穂子や彩香と3人で竹村家が経営するホテルのプールのサンルームで姉妹のアナルを交互に貫き、2人妻にした喜びを味わい幸せにするのだと決意します。

【レビュー】

あらすじや展開で述べているように主人公の初体験自体が「子作り」を目的にしたもので、個人的にはあまりにファンタジー過ぎるなと感じるし、実際はそれを意識したセックスはかなりのプレッシャーも有りますけれど…。

花穂子はお嬢様育ちで亡き夫から入浴したらぺニスを手で洗ったり、縄で女体を縛られてセックスするのが当たり前と躾けられた割には随分初心だし、お淑やかだけどテクニシャンだとかこういう作風だからこその踏み込んだ設定も有りかなと思いました。

彩香は花穂子とは異なり異性として主人公を意識しており、2日目の朝にちゃっかり自らも告白して関係を築きつつもやはりサポート役として姉と主人公をくっ付けさせようという優しい一面が伺えて良かったです。

【トラックバック】

愛好家Sさんのブログ「官能小説★綺羅光作品テイスト」にて、本作をご紹介されています。

1810『新しい母【三十四歳】』

神瀬知巳「最高のバスルーム【混浴姉弟】」

神瀬知巳「最高のバスルーム【混浴姉弟】」(フランス書院文庫、2010年11月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

進学校に通う為にアパートで一人暮らしを始めた拓人は、弟を異性として好きな次姉のみどりの企みで寝ている間に後ろ手に手錠を掛けられた長姉の冴香と二人きりにさせられ、彼女のトイレや食事の世話をする内に次第に性欲が高まってしまい…。

【登場人物】

三崎拓人
16歳。高校1年生で進学の為、両親や姉たちから離れて独りでアパートに暮らしている。2人の姉より小柄で、庇護欲を掻き立てられる少年。姉たちへの道ならぬ想いを断ち切る為に独り暮らしを選んだ。童貞。

三崎冴香
26歳。大手総合商社の営業職に就くみどりと拓人の姉。合気道や柔道など武道の有段者。拓人に取っては母親のように守ってくれたり、時に厳しく叱られたりと母親のような存在。酔った勢いで拓人の部屋を訪れる。処女。

三崎みどり
23歳。拓人の次姉で老舗の洋菓子店に勤務しており、新店舗の応援の為拓人の部屋に3日間居候する事になった。無邪気で天然な性格だが、かつて入院生活を送っていた事から、誰よりも人心を察する事の出来る女性。処女。

【展開】

入浴していた拓人はみどりが浴室に乱入して来て驚くも、居候する日数を勘違いし帰宅したと分かり安堵します。豊乳を押し付けられた拓人は勃起してしまい手コキで射精に導かれますが、そこへ酔って帰宅した冴香と鉢合わせになります。
興奮を鎮めようとやけ酒を煽る冴香の目を盗み布団の中でみどりは手錠で片手を拘束しながらちょっかいを掛けますが、そこへ冴香が呂律の回らない状態でやって来て拓人と会話しながらキスを迫ると、みどりは嫉妬しながら口内射精に導きます。

翌朝先に出勤したみどりによって冴香が後ろ手に手錠で拘束され鍵を探しても見付からない為、拓人は彼女をトイレに連れて行く事になりますが、胸の谷間が見える着乱れたブラウスや剥き出しの秘所を目にすると勃起を隠せなくなります。
鍵を探している途中で拓人が大人のオモチャを隠し持っているのを知った冴香は恥ずかしがりながらも自分になら試しても良いと提案し、散々ローターで遊んだ弟が苦しんでいるのを見て好きなようにして構わないと告げて処女を失ないます。

冴香から本音を聞き出した拓人は告白した後一旦昼食にしますが再び性欲が沸き上がり、第2ラウンドを終えた後秘所を清めると言って冴香を浴室へ連れて来ます。
四つん這いで拓人に秘所やアナルを弄られた後3回目の交合を迎えた冴香は体位を変えて騎乗位にさせられアナルにローターを入れられると、帰宅したみどりに痴態を見られキスをされながら再び絶頂を迎えます。

姉と弟が結ばれ賭けに負けたと悟ったみどりは翌朝こっそりと立ち去ろうとしますが、そうはさせじと冴香に羽交い締めにされてしまいます。
拓人の告白を受け入れたみどりは、冴香に胸乳を揉まれながら拓人にクンニされたり、逆にパイズリ奉仕しながら受け入れる準備を終えて弟に貫かれ絶頂を迎えると、覆い被さった冴香と交互に中出しされ3人で同居出来るという喜びに浸ります。

【レビュー】

前作の「義母温泉」が熟女ヒロインばかりで温泉旅館での一晩の饗宴というスピーディーな作風でしたが、本作も僅か二晩で実姉2人と結ばれ主人公のアパートの部屋が主舞台となるシンプルな作品です。

再三述べているように神瀬知巳作品のヒロインは主人公を想う者同士張り合う位なら分け合おうという物分かりの良い人たちですが、姉と弟の関係に敢えてドラマティックな設定が必要な筈もなく、それを生かして情交描写に頁を割いています。

冴香は母親代わりで厳しくもあり優しくもありと普段はクールに振る舞っていますが、かつては病弱だったみどりに主人公の関心を奪われたと嫉妬の念を抱いていたりします。
実際は自分も弟を想う気持ちは負けないと自負してはいるものの、妹の企みで拘束されたままトイレや食事の世話を受ける内に次第に本音をさらけ出していく過程は結構良かったです。

みどりは姉と弟の気持ちを試そうと異常な状況を作り出しましたが、2人が結ばれた事で自分の気持ちを封印しフランスへ修業に行こうと選択した所で、思わぬ反撃を受け引き留められます。
語尾が「~だよう」と間延びした口調が多いのは少し気になりつつ、彼女が破瓜を迎えるまでに散々姉と百合めいた愛情の交換や、序盤ではみどりに弄ばれたお返しとばかりに主人公がねちっこく愛撫したりと結構良かったです。

個人的には主人公と冴香のいちゃつきが1章分多く感じその分みどりとの情交や姉妹との3P描写をもっと読みたかったですが、全体的にライトな作風は美少女文庫を多分に意識したもので実現性は殆ど無いでしょうが、相性は良いのかなと思いました。

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愛好家Sさんのブログ「官能小説★綺羅光作品テイスト」にて、本作をご紹介されています。

1750『最高のバスルーム【混浴姉弟】』

神瀬知巳「僕の義母・僕の先生・僕の妹」

神瀬知巳「僕の義母・僕の先生・僕の妹」(フランス書院文庫、2009年12月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

義母の千鶴に性的な欲望を抱く事に罪悪感を抱く優輝はある日彼女の魅力的な映像を見せられて興奮し相姦関係に陥るが、翌日に自分を慕う後輩のかなえや教師の恭子とも相次いで深い仲になり、衝撃的な事実を知る事になる。

【登場人物】

仁科優輝
16歳。高校1年生ながらもバスケ部でレギュラーを務めており、義母の千鶴に淡い想いを抱いている。父親は政治家で妾の女性に産ませ後継者にしようとしたが、夫や祖父母の理不尽な仕打ちを見た千鶴が裁判の末離婚し、優輝を引き取っている。

仁科千鶴
35歳。地元の資産家の娘で実家の財力を当てにした優輝の父親と結婚したが、優輝への仕打ちや女癖の悪さが原因で離婚。テレビの料理番組にも出演する和服の似合う淑やかな料理家だが、一方でバスト95cmのグラマラスなボディの持ち主。

川俣恭子
23歳。優輝の通う高校で数学を教える新人教師で、生物部の顧問を務める。怜悧な雰囲気でグラマラスな肢体を持った女性だが、優輝に対しては過剰と思える程厳しい態度で接している。妹のかなえと2人暮らしで生真面目な性格からか男性経験は無い。

川俣かなえ
15歳。中学3年生で優輝が通う学園の中等部に通っている。女子バスケ部に所属し、ポニーテールの似合うくりっとした瞳の美少女。姉の恭子が優輝に対し単なる教え子以上の関心を抱くのを知り、高等部へ逢いにやって来る。処女。

【展開】

千鶴に性欲を抱く事に罪悪感を抱く優輝はある日、バスケ部の先輩に絡まれているかなえを助けるとキスをされ、彼女に興味を持ちます。
帰宅した優輝は千鶴から水着モデルの仕事を引き受けてしまった事を詫びながら、イメージDVDの中の彼女を見て勃起した優輝のぺニスを手コキしてあげると、一緒に風呂に入り好きだと告白する彼を受け入れ正常位で初体験に導きます。

禁欲していた反動で前夜は5回も射精した優輝は翌朝校門まで送り届けてくれた千鶴に車内で口内へ精を放ちパイパンにして欲しいとねだると、承諾した彼女から昼休みに動画メールを送られて来て喜びますが、忍び足でやって来たかなえに見られます。
優輝はかなえとキスを続ける内に次の授業のクラスの生徒たちが体育館に来てしまい、2階のギャラリー席に隠れている内に妖しい雰囲気となりクンニ絶頂に導いた後、負けたくないと自ら対面座位を選んだかなえの告白を受け入れ貫きます。

かなえから姉の恭子が自分の写真をオカズに自慰をしていると聞いた優輝は、部活動を終えた帰りに廊下で水槽を運ぶ恭子と鉢合わせとなり水槽の水を浴びてしまい、慌てた彼女に連れられ職員用の更衣室でシャワーを浴びるように言われます。
突然こむら返りになり痛がる優輝に気付き着衣のままシャワーを浴びるのも構わず介抱する恭子の姿に優輝は勃起してしまい、剥き出しの股間を目撃しウブな反応を見せる彼女にキスし、衝動的に関係を迫り処女を奪ってしまいます。

恭子やかなえの話から自分との繋がりを知った優輝は帰宅した後千鶴に2人との関係を打ち明けると、恭子と話をしたばかりだという千鶴から嫉妬する様子を窺わせながらお尻の穴を舐められ、後ろの処女を貫いて欲しいと告げられます。
千鶴の提案に従い生真面目な恭子やかなえと同居生活を始める事を決めた優輝は、千鶴の経営する温泉旅館で羽を伸ばし思いのままに3人を貫きます。

【レビュー】

本作もヒロインが3人だからという訳では無いでしょうが、414頁と非常にボリュームの有る作品となっています。章建ては全5章で千鶴→かなえ→恭子→千鶴→全員と1章の分量は多めですが、最後は約30頁なのでおまけ程度の扱いです。

義母の千鶴に対しては前半は甘えん坊な要素が見え隠れしており、彼女の料理番組のDVDの特典映像の際どさに、劣情を煽られながら優しく手コキされたりと誘惑作品の王道的な展開です。

かなえと恭子の情交描写では2人が処女という背景も有ってか、やさぐれた優等生である主人公の強気の押しの姿勢が見えており、体育館と更衣室と場面の違いは有れど2章続けて似た描写だとちょっとくどいのかなと感じました。
無意識に絶倫の主人公が1度や2度の射精に満足出来ずに、ヒロインに何度も絶頂を味わせたりと深みの有る描写のレベルの高さは相変わらずです。

本作は主人公が千鶴と初体験してからたった2日で3人妻にまで持っていくというファンタジーな傾向が非常に強く、千鶴のアナルまでに合計何回目の射精なの?と疑問には感じますが(笑)、それを感じさせない辺りは人気作家の勢いかもしれませんね。

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DSKさんの紹介記事はこちらからです。

DSKの官能レビュー整理箱 僕の義母・僕の先生・僕の妹(著:神瀬知巳、フランス書院文庫)

愛好家Sさんのブログでも紹介されています。

1685『僕の義母・僕の先生・僕の妹』

神瀬知巳「世界一甘い授業 未亡人女教師と新任女教師」

神瀬知巳「世界一甘い授業 未亡人女教師と新任女教師」(フランス書院文庫、2009年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

母親が浮気して出奔し父親も家庭を省みない環境に置かれた遼一はある日ひとみと深い仲になるが、母親の面影に似た怜子とも倒錯した関係に陥ってしまい、どちらかを選べない彼の為にひとみから3人で暮らす事を提案される。

【登場人物】

真田遼一
17歳。高校2年生で陸上部に所属している。生徒会長も務めており努力家で優しい性格で、端整な容貌をした文武両道の優秀な少年。母は昨年浮気して家を出て行ったばかりで父親も関心を抱かず、心身のバランスを崩し学校を休みがちになった。童貞。

朝岡ひとみ
30歳。遼一の通う高校の英語教師でクラス副担任。水泳部の顧問も務めており、女らしく優雅で上品なグラマラスな女性。5年前に一度結婚したが、夫は間も無く病死した。それ以来男性経験は無い。

北見怜子
24歳。遼一の通う高校の数学教師で、2年続けて彼のクラス担任になった。女子テニス部の顧問を務めており、プロポーションが良くクールで高貴さを漂わせる雰囲気が遼一の母親に似ており、遼一は関心を抱くようになる。男性経験は無い。

【展開】

母親の出奔で気落ちし欠席がちだった1年生の遼一は冬休みに美術室で補習をする為鍵を開けて貰おうとひとみを待ち続けますが、約束を忘れ慌てた彼女は競泳水着に上着を羽織った姿でやって来ます。
うっかり花瓶を倒しそうになり腰を突き出した格好て花瓶を支えるひとみの姿勢に欲情した遼一は、彼女に抱き付きながら水着越しにぺニスをお尻の谷間に擦り付け射精してしまい、秘所を弄られたひとみも思わず気を遣ってしまいます。

翌日美術室で遼一の補習に付き合ったひとみは思い詰めた彼から母親の事情を聞かされ元気付けようとして手コキで射精に導くと、更に自分でクリトリスを刺激しながら口で飲精し毎週性処理してあげるからと約束します。

2年生になった遼一が生徒会長になり前のように頻繁に逢えなくなったひとみはある日英語準備室に彼を呼び出すと、気持ち良くしてあげると彼を窓際に立たせ尻穴を舐めながら射精に導きます。
遼一が外にいる怜子に関心を見せると嫉妬したひとみは積極的に誘い童貞を奪いますが、少年の激しい責めに身も心も解かされます。

疲れて生徒会室で昼寝していた遼一を起こそうとした怜子はひとみと勘違いしキスをされてしまい、かねてから遼一を好ましく思っていた彼女は激しく言葉嬲りにしながらもひとみを庇う彼を独り占めしようと2人きりで逢うように迫ります。
2週間後球技大会の合間に図書室に遼一を呼び出した怜子は散々彼を玩具のように扱い、立て続けに口内へ射精を受けると我慢出来なくなり、処女を捧げると想いを打ち明け中出しを求めますが交わってしまうと教職にあるまじき行為だったと惑います。

特別補習を口実に空き教室で遼一と2人きりになったひとみは彼の求めるままに無毛にして来た秘所を見せ付けて教壇に手を付き四つん這いで貫かれ、執拗に怜子との情交を聞き出しながら興奮し受胎願望を口にしながら絶頂を迎え、更にアナル処女を捧げます。

日曜日に家庭訪問で遼一の自宅を訪ねた怜子は父親が居ない事に肩透かしを食らいつつ、いつになく強気な遼一と四つん這いで交合しひとみと同じように好きだと告白され、嬉しさの余り失神します。
目を覚ました怜子は何故か浴室にひとみと2人きりになり訝るも、手を縛られ遼一を苛めた事を責め立てながらローションを使って全身隈無く愛撫され、アナルまで嬲られると再び絶頂を迎えます。
なおも3人での関係はアンバランスだと抵抗する怜子は戻って来た遼一にアナルを、ディルドウを付けたひとみに膣穴を貫かれながら遂に関係を受け入れ新居で3人暮らしを始めます。

2年生の春休みに学年トップをキープし続けた遼一へのご褒美にとひとみと怜子は彼を海辺のホテルへ連れ出し、セーラー服やメイド服、果てにはウェディング姿の2人から奉仕され幸せを感じます。

【レビュー】

本作では全382頁と前作よりは見た目の頁数が減っているように見えますが、実は1頁当たり17行と1行増やしているので実際は400頁強となり、本体価格は19円の差ですが、消費税を上乗せすると実際は40円近い差になります。
同じテキスト量ならお得感を感じられる方が良いでしょうし、読み易さとのバランスも考えれば1頁17行でも丁度良いとは思います。

あまり幸せとは言えない環境の主人公に同情したひとみは確かに夫を失ってからの孤独を埋めたいが為に次第に教職らしからぬ関係に陥りますが、その割には早いなと思いつつも学校の至る所でエッチな奉仕をしてしまったりと結構弾けていました。

一方の怜子は生徒たちの会話を偶々聞いて主人公が自分に関心を抱いているのを知り、独り占めしたい気持ちから逆に加虐的な愛情の見せ方をしてしまいこれはこれで構いませんが、彼女が処女なら性格はひとみと入れ換えた方がシックリ来た気もします。

作品を重ねて試行錯誤の時期になったのか情交描写の濃密さは相変わらずで評価出来る一方、突如降って湧いたかのような受胎願望や優しい遼一が終盤で性格が一変したりと流れのスムーズさに少々疑問を抱いた箇所も有りました。

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1625『世界一甘い授業 未亡人女教師と新任女教師』

神瀬知巳「僕のおばさま・僕の美姉妹 隣りのベランダ」

神瀬知巳「隣りのベランダ 僕のおばさま・僕の美姉妹」(フランス書院文庫、2008年5月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

春樹は隣人の新島家の次女の葵から想いを寄せられるが、彼女の母親の涼子や姉の遥香と性的な奉仕をされた事が有り罪悪感を抱いていた。そんな中で涼子と関係した春樹は遥香に知られて関係を持つと、更には葵とも結ばれる。

【登場人物】

北沢春樹
16歳。高校1年生。幼い頃に母を亡くし、商社に勤める父親は仕事人間で不在がち。女子の目を惹き付ける端正な容貌で生徒会に所属し、お隣の新島家に親切にしてもらい涼子の会社でアルバイトをしている 。童貞。

新島涼子
38歳。料理好きが高じて輸入食品の会社を経営しているが、自分より年収が高い事にプライドを傷付けられた夫とは離婚している。高校に合格した春樹に偶々オナニーグッズを見付かってしまい、それ以来毎日手や口で性欲を発散させてあげている。

新島遥香
19歳。涼子の長女で大学2年生。明らかに春樹を好きな気持ちを見せている妹に気を使い、自分も彼が好きだという感情を抑えている。栗色に明るく染めた髪にグラマラスな体付きだが処女のまま。1年前の夏に春樹の初キスを奪い手コキ射精させた。

新島葵
16歳。涼子の次女。春樹と幼馴染みの高校1年生で、早くも陸上部のレギュラーとして活躍している。母や姉には劣るものの、高校生としては巨乳と呼ばれる位プロポーションが良い。処女。

【展開】

陸上大会を間近に控え春樹と一緒に朝のジョギングを終えた葵は、彼の服の匂いを嗅ぎながら想いにふけオナニーしている現場を春樹に見られ、恥ずかしさの余り頬を張ってしまいます。

その日の夕方涼子に社長室へ呼び出された春樹は既に習慣となっているお口での奉仕をして貰い、新島家で夕飯をごちそうになりキッチンで皿を洗っているとそこへ遥香が現われ、際どいビキニの水着姿で誘惑されます。
涼子がキッチンにやって来た為遥香は退散しますが、入れ替わりにやって来た涼子に性欲をぶつけた春樹は本番がしたいと体を求め、遥香や帰宅した葵に見付かりそうになりスリルを感じつつも立て続けに中出しします。

2日後木を伝いベランダから春樹の部屋にやって来た遥香は視力が悪くても男女の匂いで分かると涼子との性交を指摘し処女を捧げると、更に3日後には自分の部屋で勉強会と口実に春樹を呼び付け隣の部屋に居る葵を意識しながらフェラチオします。
取り敢えず葵に見付からない様に友人宅に泊まりに行くと嘘を付き春樹宅に移動した遥は、風呂場で2度の絶頂を味わった後彼の部屋で水着姿で挑発しますが、そこへ自分と同じ様にベランダから葵が乗り込んで鉢合わせになります。

開き直り目の前で挑発する姉に触発された葵は見よう見まねで春樹に口奉仕するも上手く出来ず、後ろ手に縛られながら遥香にレクチャーを受けて破瓜を迎えると姉と重ね餅状態で密着し、遥香が後ろの処女を奪われ陶酔するのを目の当たりにします。

葵が外泊する事を電話で連絡した遥香は涼子に関係を気付かれてしまい、身を退こうとした涼子を繋ぎ止めようと休日出勤に付き合った春樹は社長室で彼女のアナルを貫き、3人とも大事な人だと告白し恋人としての付き合いが始まります。

【レビュー】

本作は神瀬知巳作品で最も頁数が多い414頁とかなりのボリュームに対し全5章建てとなっており、それだけ1章当たりの情交描写が濃厚だという裏付けになると思います。

涼子とは主人公が偶々女としての秘密の面を知ってしまって以来毎日の様に手コキやフェラチオをして貰う関係になりますが、やはり娘の恋人に手を付けてしまったという悔恨となし崩しに関係を求めてしまう面とのギャップがよく描かれています。

第3章で2人の関係に気付いた遥香とも関係を結び、第4章では葵とも結ばれ一気に姉妹丼となりますし、百合要素も感じられる展開は先に処女を失った姉として妹を気遣いながらレクチャーしており、神瀬知巳作品らしい優しさを感じさせます。

最後の第5章辺りになると一気に纏めようとしたのか涼子のアナルから4Pに流れていくのはやや無理が有りますし、最後の7行で涼子が妊娠を仄めかす辺りは正直蛇足に思えて醒めてしまいましたね。

神瀬知巳作品は結構孕ませ要素が強く、リアリティを求める私のような読者としては好き嫌いが分かれる微妙な作品も有りますが、本作はまだ納得のいく流れだっただけに最後が余計な分残念に思えます。


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DSKさんのブログでの紹介記事はこちらからです。

DSKの官能レビュー整理箱 僕のおばさま・僕の美姉妹-隣りのベランダ(著:神瀬知巳、フランス書院文庫)

愛好家Sさんのブログでも紹介されています。

1572『隣りのベランダ 僕のおばさま・僕の美姉妹』

鏡龍樹「熟れごろ保母さん 夜のご奉仕」

鏡龍樹「熟れごろ保母さん 夜のご奉仕」(マドンナメイト文庫、2013年4月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

娘の通う保育園に勤める美里を夕刻の混雑した電車内で見掛けた嘉山は、彼女の憂いを帯びた表情に加虐心をくすぐられて痴漢行為に及んでしまう。
次第に美里に溺れ遂に関係に至った嘉山だが、自分の求めにスンナリと応じる彼女の反応に次第に疑問を抱くようになる。

【登場人物】

嘉山義則
45歳の男性でIT関連企業に勤めている。サーバー管理業務に就いている事から、交替勤務で夜勤になる事も少なくない。共働きの妻との間に娘が1人居る。

嶋村美里
27歳。嘉山の娘が通う保育園の保育士。肩までの長さの黒髪で女子大生と言っても通用するような可憐さを持っている。大きめな桃位の乳房ともちっとした美脚の女性。2歳年上の銀行員の男性と夫婦生活を送っていた時期も有ったが…。

【展開】

夜勤の出勤で夕刻の混雑した電車で美里を見掛けた嘉山は彼女と雑談をする内にうっかり彼女の乳房を掴む格好になってしまい、強く拒まない様子に調子に乗り膨らんだ逸物を彼女のヒップに擦り付けながら絶頂してしまいます。

数日後美里の帰宅を駅のホームで待ち伏せた嘉山は再び電車内で美里に悪戯を仕掛け、途中下車した駅の身障者用トイレに連れ込むと、秘所が濡れていると言葉責めにして後背位で貫きますが、流石に自制し膣外に射精します。

逢いたい一心で数日後保育園の前で待ち伏せた嘉山を見た美里は一瞬戸惑った表情を見せつつもホテルへ誘い初めて膣内射精を受け入れると、週末には部屋に招き嘉山の求めるまま本能的にセックスをします。

思い通りに美里と恋人関係になったと満足する一方で、一度も美里から求めて来ない事に不審を抱いた嘉山はある日彼女の部屋の前で待ち伏せしていると、若い男と腕を組み自分に見せた事の無い笑顔を浮かべる美里を見掛け全てを悟ります。

美里に連絡し密会した嘉山は大人の態度を貫こうとしますが、美里に涙ながらにしがみ付かれもう一度抱く事になり、彼女のアナルを貫いた後けじめを付け膣外に放出し別れを告げます。

【レビュー】

約3年半振りの刊行となった鏡龍樹さんの久々の新刊ですが、この間にウェブログによる配信をするなどマイペースに創作活動をなさっていたようです。
このFC2ブログで活動なさっていましたが、何故か運営側から規約違反との事で現在は削除されてしまい残念です…。

本作は45歳の中年主人公と27歳の保母さんとの一時の不倫関係を描いた「大人向けの」官能小説となっており、個人的には一読した限りは地味だなという印象でした。

妻子有る主人公がいきなり電車内で痴漢したり、保育園で待ち伏せしたりとなかなか大胆な事をしつつ、一方では立場を考えこのまま続けるべきで無いと迷ったりとその気持ちの変化は分かるなという気もします。

一方の美里も前の夫とは自分の不妊が原因で一旦は離婚となり、ある意味自棄になった所から主人公の言いなりになりつつ、夫から復縁を切り出されてヨリを戻そうと考えたりとこちらも結構複雑な心境の変化を感じさせます。

個人的にはマドンナメイト文庫はマニアックな嗜好の印象が強いので、こうした作風なら一般官能と呼ばれる別のレーベルでも良かったのかなという気もしなくは無いですが、今後はよりディープな作風に転換する可能性も有るのでしょうか…?

しかしこの保母さんのイラストは90年代に一時期活躍した女優さんにソックリで、彼女を美里に置き換えると確かに可愛らしさの中に背徳感を煽られる感じはしなくも有りませんね。(私よりは年上の方ですけど…)

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DSKさんのレビューブログ「DSKの官能レビュー整理箱」でも本作を取り上げています。

DSKの官能レビュー整理箱 熟れごろ保母さん-夜のご奉仕(著:鏡龍樹、マドンナメイト文庫)

鏡龍樹「僕の通学路には四人のお姉さんがいる」

鏡龍樹「僕の通学路には四人のお姉さんがいる」(フランス書院文庫、2009年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

高校進学に伴い、姉の沙恵が住むアパートへ引っ越して来た陽介。隣室のお姉さんに筆下ろしされたのをきっかけに、姉の友人や音楽教師、遂には姉とも結ばれるが…。

【登場人物】

藤井陽介
16歳。今春より都内の高校へ進学する為、沙恵の住むアパートへ引っ越して来た。中学生の時はサッカー部に所属していたが、高校ではあまりの実力差を実感し断念している。

藤井沙恵
26歳。陽介の実姉で肩まで伸ばし、ゆったりしたウェーブの掛かった栗色の髪型の清楚な雰囲気の女性で、看護婦の仕事に就いており、少ないながらも男性経験は有る。

香田美咲
19歳。沙恵の隣に住む女子大生で夜は水商売でアルバイトをしている。小悪魔な性格で終始陽介を手玉に取った態度を見せる肉食系のお姉さん。

笹村麻衣
23歳。陽介が通う高校の音楽教師。黒髪のロングストレートで淑やかな雰囲気から、深窓の令嬢を思わせる。浮気性の彼氏が居り、関係が上手く行かない事に悩んでいる。

三橋祐里子
27歳。鉄道警備隊員で自ら囮となり、痴漢犯の取り締まりを行っている。沙恵の同級生で大和撫子な雰囲気を醸し出す美人の女性。

【展開】

ある朝美咲と共に通学する事になった陽介は、過剰に密着する彼女に興奮して下車した駅のトイレでオナニーしてしまい、翌朝それをネタに脅されます。
学校をサボって海辺でデートをする後岩場の陰で初体験に及び、それからは沙恵の目を盗みベランダから美咲の部屋に入り浸りになります。

ある日一人で通学していた陽介は電車内で痴漢されている祐里子を見掛けて助けますが、後日改めて姉から彼女を紹介され酔った勢いで泊まる事が決まると、深夜のダイニングで彼女からセックスを求められ、更に電車内の痴漢プレイに及びます。

美咲と祐里子との二股交際を続けていた陽介はある日下校時のバスの中で泣き腫らした目の麻衣を見掛け話し掛けると、彼女から彼氏が二股を掛けていると相談され、自分の事は棚に上げて彼女の優しさに付け込んで告白し、彼女の部屋で結ばれます。

麻衣に1度だけと懇願し音楽室で中出しセックスをして3人と付き合えるようになったと有頂天になる陽介ですが、ある日携帯電話を部屋に忘れた事で沙恵に3人との交際を知られてしまいます。
浴室に押し掛け自分を好きなようにして良いから他の3人とは関係を清算して欲しいという沙恵の訴えを聞き入れた陽介は、寝室で彼女を抱いた後で更に後ろの処女を奪います。

陽介が祐里子や美咲、麻衣と関係を断とうと必死な一方で、彼女たちが弟を本気で愛していると知った沙恵は意地になるのは止め皆でシェアしようと決心し、陽介の誕生パーティをきっかけに3人を呼び寄せ、彼を驚かせようと思い付きます。

【レビュー】

家から学校までが「通学路」と考えれば、美咲や祐里子とは電車内の痴漢プレイや、麻衣とのバスの車内や音楽室でのやり取りは、なるほどと頷けるだけの設定の良さも感じられますし、それぞれのヒロインの特性を活かした情交描写も流石だと思います。

オムニバス形式で刊行された前の2作品と比べると、隣のお姉さん、姉の友人(鉄道警備隊員)、音楽教師、実姉という流れはスムースで、次第に1人ずつ関係を増やして行くというのもなかなか良かったのではないでしょうか。

1人1人の攻略に行を割き過ぎてしまい、主人公が他の3人との関係を断とうとする第5章では、祐里子&沙恵、美咲&沙恵、麻衣という順番であまりに駆け足気味過ぎる印象は拭えませんが、それまで地の文で流していた情交描写は濃密になっていました。

鏡龍樹作品として新しい路線を窺わせる作品でしたが、残念ながらフランス書院文庫での出版は本作以降途絶えたままとなっています。
(その間にいかにも鏡さんらしいタッチの新人さんの作品も有りましたが、確証は無いので伏せておきたいと思います。)
鏡龍樹名義としては、昨年他社レーベルで約3年半振りに新刊が出版されましたが、それに付いてはまた明日取り上げたいと思います。

鏡龍樹「僕が溺れた女 五つのインモラル」

鏡龍樹「僕が溺れた女 五つのインモラル」(フランス書院文庫、2009年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

14歳の時に童貞を卒業した陽介は、成長すると共に義母や実姉、実妹、更に隣人のお姉さんや人妻と関係を結んでいく。

【登場人物】

香坂陽介
14歳の時に実母を亡くしたが、2年後に紀子が義母となった。父親は女癖が悪く、自分もその血を引いているのではと心配している。

香坂あずさ
陽介より4つ年上の姉。紀子が義母としてやって来てからは常に彼女に反発し続けており、家に寄り付かずに合コンに出掛けている。

香坂由希
陽介より3つ年下の妹。ブラコン気味で陽介になついている一方、あずさの影響で当初は紀子に反発していた。処女。

芦川香澄
29歳。陽介が母親を亡くした時に担任だった教師。妻子有る男性教師と付き合っていた時が有り、その妻によって悪い噂を立てられている。若くして両親を亡くしており、陽介に同情する気持ちから愛情に発展した。

香坂紀子
36歳。陽介の実母が亡くなってから2年後彼の父親と再婚したが、元々は夫の経営する会社で秘書として働いていた。夫の女癖の悪さに辟易し娘2人が自分に反発する中で、唯一懐いてくれる陽介に好意を抱くようになる。

望月葵
25、6歳位で進学で上京した陽介の隣室に住んでいる茶色掛かったストレートの髪に可憐さを醸し出した女性。元はAV女優として活躍していたが、ファンの付きまとい行為に嫌気が差して引退、現在はキャバクラで働いている。

村瀬佳乃
32歳。社会人となった陽介が転居したアパートの隣室に住む人妻。陽介と同郷らしくすぐに家に上げるなど親しみやすさが有る反面、仕事人間の夫とはセックスレスの模様。結婚する前は複数の男と関係を持っていた様子。

【展開】

実母の告別式で気丈に振る舞っていた陽介は香澄の優しさに触れて嗚咽を上げますが、数日後彼女の悪い噂話をするクラスメイトに激昂し喧嘩になります。香澄の部屋に連れられて来た陽介は庇ってくれたのだと感謝され、そこで初体験に至ります。

香澄との関係は彼女の転勤で長くは続かず陽介は想い出を引き摺りつつ、2年後に義母となった紀子が夫の不倫や自分を嫌悪する娘たちへの苦悩を知るに付け、マッサージしてあげるときっかけを作り、紀子に誘惑されて浴室で関係を結びます。

陽介の大学進学を控え紀子と関係しているのを知ったあずさは、関係を断ち切らせようと弟の上京に同行し電車の中などで誘惑しその気になった陽介とその晩ホテルの部屋で結ばれると、婚約前なのに感極まった彼女は後ろの処女を捧げます。

大学へ進学し隣室へ挨拶をした陽介は葵が普段オカズにしていたAV女優だと知りますが、ある晩にキャバクラの客に付き纏われたからと葵が部屋を訪れ、それをきっかけに恋人付き合いを始めます。

しかし数ヵ月後に進路を巡り父親と喧嘩し家出した由希が訪れ、陽介は女らしく育った妹の体に欲情し関係を結びますが、ブラコンの由希と葵が対峙しそのまま3Pに雪崩れ込みつつも、結局葵との関係も破綻してしまいます。

社会人になりアパートを変えた陽介は隣室へ挨拶に伺うと同郷だと喜ぶ佳乃に部屋へ招き入れられ、口で奉仕されます。佳乃は何とか陽介の口からセックスを求めさせようと試みますが結局は自分から切り出す事となり、陽介はある日睡眠薬で眠らせた彼女の夫の脇で彼女を抱き快楽を得ます。

【レビュー】

同じオムニバス形式で展開する「僕と最高のお姉さん 六つの贈り物」と流れは非常に良く似ているし、オムニバスなだけに前後の脈絡も無く唐突に次のヒロインが出て来るのはやむを得ない気がします。
インモラルというタイトルに則して近親者だったり、担任教師や人妻というように背徳感を描き易いベタな設定のヒロインを出しているのは悪くないと思います。

個人的には実姉や実妹、義母という近親度が高い設定にしたならこの3人だけでも良かったですが、この時期になると近親相姦もの自体が古い時代の象徴のような扱いでも有っただけに仕方ない面も有りますね。
主人公の成長と共に初めは受け身だったのが次第に大人の狡さや強かさを身に付けていくのは分かりますが、しかしながら佳乃に対しては途端に強気一辺倒になるのも何だかなという気がしなくもなく、まるで別の主人公に替わったみたいでした。

鏡龍樹「僕と最高のお姉さん 六つの贈り物」

鏡龍樹「僕と最高のお姉さん 六つの贈り物」(フランス書院文庫、2004年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

姉の美夏に密かな想いを抱く修次は相次いで6人のお姉さんと付き合う内に本心に気付き、美夏と恋人関係を始める。

【登場人物】

藤井修次
16歳。高校生。姉の美夏と一緒に暮らしているが、弟を男と意識しない彼女の行動に対し悩ましく思っている。

水原優奈
25歳。優奈の友人でケーキ屋に務めるパティシエ。カメラマンの彼氏がフランスで仕事をしており、自らも後を追ってパティシエの修業を受ける予定。色白で母性溢れた優しい印象の女性。

森村瑞希
23歳。デパートの化粧品売場に務める女性で、清楚て上品な雰囲気を醸し出している。

槙野奈緒美
23歳。瑞希の同僚で健康的に日焼けしたギャル風の女性。見た目と同様に遊び人。

葉月沙菜
20歳。英文学を専攻する大学3年生で成績の下がった修次の家庭教師に就いた。ロングヘアを後ろに束ね生真面目な容姿から、いかにも文学少女といった趣で処女。

梨香子
22歳。沙菜が通う女子大のテニス部の部長。沙菜の頼みでテニスのコーチで大学にやって来た修次を見て一目で気に入り、お持ち帰りして関係を結ぶ。お嬢様育ちで上から命令する事に慣れた女王様タイプの女性。

杉山瑠璃
25歳。美夏の務める保険会社で受付嬢をしている女性。女子大出身で清楚に見えるが、妻子有る男性との付き合いで悩んでいる。酔った勢いで修次と関係を結ぶも、不倫男とよりが戻ってしまう。

藤井美夏
25歳。修次の実姉で保険会社に勤めている。美人でスタイルが良く修次に取っては自慢の姉。男性経験は無い。

【展開】

優奈が渡仏すると知り勢いで彼女の部屋を訪ねた修次は告白に失敗するも、彼女から想い出をあげると言われ童貞を卒業します。

優奈の想い出を引きずりつつ悪友に誘われ瑞希たちと合コンした修次は酔った奈緒美を介抱する為瑞希と3人でラブホテルに入りますが、奈緒美にのし掛かられて交わっている所を瑞希に目撃されます。

それを見て嫉妬した瑞希とも関係を結んだ修次は二股交際を始めますが、家庭教師に就いた沙菜に興味を抱き処女を奪う事に成功すると、図書館の一室で大胆にも彼女とセックスに及びます。

瑞希の頼みで女子大にテニスのコーチでやって来た修次は女子更衣室に興味を抱き、そこで鉢合わせになった梨香子に見初められ彼女のマンションの部屋で関係を結びますが、沙菜の知る所となり彼女は家庭教師を辞め関係を断たれてしまいます。

夏休みのある日美夏に頼まれ会社へ忘れ物を届けにやって来た修次は受付で瑠璃と出会い、姉と3人で昼食を共にしますが、数日後に彼女から電話で呼び出されると酔った勢いで彼女とセックスしてしまいます。

瑠璃から合鍵を貰い本気で付き合いを始めようと彼女の部屋を訪れた修次は、そこで彼女が不倫男とセックスしているのを見てショックを受け雨に打たれながら帰宅すると、後から帰宅した美夏に介抱され甘える内に欲情し、美夏も愛撫される内に漠然と性欲を覚え弟に初めてを捧げます。

【レビュー】

「六つの贈りもの」というタイトルに合わせ各章1人ずつで全6章の構成ですが、第2章は2人なので計7人のヒロインが登場するオムニバス形式の作品となっています。
実姉の美夏に淡い想いを抱いていた主人公がさまざまなきっかけでお姉さん達と関係を持って行く中で最後は美夏を意識し結ばれる流れで、少年主人公の女性遍歴ものという着眼点は良いと思います。

基本的にお姉さん主導の情交が多いだけに主人公が受け身になりがちなのは止むを得ないですが、ヒロインの差異があまり無いせいか章が変わってもまた同じ事の繰り返しになっているように感じました。
そんな中では第3章の沙菜が処女を失った後に、図書館でデートをしているのになし崩しにエッチに応じた当たりはなかなか大胆だなと思う節も有り面白かったですが、梨香子の登場でここまでの流れが台無しになってしまい勿体無い気がしました。

最後は姉弟相姦にするのなら、主人公が沙菜や瑠璃と付き合っているのを窺わせつつ美夏がやきもきする描写が有れば良かったのですが、それがあまり無かったので何だか唐突に情交場面に引きずり出されたなという印象です。
これまでの鏡龍樹作品を見る限りもう少しスムースな流れで描けた筈ですが、執筆する中で何か意に添わない事が有ったのか機械的にこなしている感じもしてやや引っ掛かる所を感じました。それでも以降の3人もので一旦は持ち直したのですが…。

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4/11を目処に復旧致しますので、楽しみになさっていた方には誠に申し訳有りませんが、何卒ご了承頂ければと思います。

鏡龍樹「三人の年上体験 若兄嫁と家庭教師と上級生と」

鏡龍樹「三人の年上体験 若兄嫁と家庭教師と上級生と」(フランス書院文庫、2004年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

兄嫁の菜穂子に想いを抱き想像して描いた彼女の裸体のデッサンを先輩の遥香や家庭教師の佳織に見られ、相次いで性体験に至った祐吾だが、ある晩泥酔した菜穂子に抱いて欲しいと迫られてしまう。

【登場人物】

高村祐吾
16歳。高校1年生。幼い頃に母親が離婚し家を出て父親と2人で暮らしていたが、進学を機に兄夫婦の元で同居生活を始めた。美術部に所属し、菜穂子に強い憧れを抱いている。童貞。

高村菜穂子
27歳。祐吾の兄嫁で静岡市内に住んでいる。和風でお淑やかな印象を与える美人。夫の事を愛しており、祐吾の想いには気付かぬままでいる。

大久保佳織
21歳。兄夫婦と暮らすようになり、成績が低下した祐吾の家庭教師になって半年になる。ボブカットの似合う理知的な雰囲気を持った女子大生。祐吾に関心を抱いている。

美園遥香
17歳。美術部の副部長を務める高校2年生。コケティッシュな魅力を持つ美少女だが、父親と離婚し自分を引き取った母親に対する反発から、やや皮肉めいた言動が見られる。祐吾に関心を抱いているが、なかなか振り向かない彼に当て付けるが如く、知り合った祐吾の兄を誘惑してしまう。

【展開】

美術部の活動の最中に菜穂子の裸体を想像して描いたデッサンを遥香に見られた祐吾は、兄嫁を馬鹿にしたかのような彼女の態度に反発すると、女なんて一皮剥けば誰でも同じだと皮肉めいた事を告げデッサンのモデルになり彼を挑発します。

授業中の祐吾の態度に違和感を抱いた佳織は彼の想い人が菜穂子だと知り、自分に関心を持たせようと積極的に自分の身体に触らせますが、タイミング悪く菜穂子が部屋を訪ねて来てしまい中断されてしまいます。

ある日遥香の部屋に招かれた祐吾は良いものを見せてあげると言われ押し入れに隠れていると、程無く訪ねて来た兄が彼女と浮気している現場を見せ付けられ怒りを覚えつつもオナニーしてしまい、それを見抜いた佳織に誘惑され初体験に至ります。

ある晩帰宅の遅い夫に不安を抱き普段飲まないお酒を口にする菜穂子に兄の浮気を仄めかした祐吾は、泥酔し夫と勘違いした彼女に抱いて欲しいと迫られ、なりゆきで裸体を愛撫しますが興奮の余りに挿入寸前で射精してしまい逃げ出します。

翌朝祐吾は前夜の記憶が曖昧な菜穂子に、兄の浮気の事実と酔いに任せて自分を誘惑し合体寸前まで至った事を突き付け、自分と付き合って欲しいと迫りますが、家庭教師の授業でやって来た佳織によって中断されます。
2人のただならぬ雰囲気から祐吾を問い詰め前夜の出来事を聞かされた佳織は自分が恋人になってあげると告げると、菜穂子と引き離そうと半ば強引に祐吾を連れ出し自分の部屋に住まわせる事とします。

自分に関心を持たせようと大胆にも裸エプロンになった佳織に本当に好きになりそうだと感じた祐吾は彼女に甘える生活を送りますが、ある日美術室で遥香に誘惑され再び関係を持つと自分の本心が誰に有るのか分からずに不安になります。

佳織との同居生活が2週間目となったある日、部屋を訪ねて来た菜穂子から夫の子を授かってよりが戻り2度と間違いは冒さないから戻って来て欲しいと告げられると、祐吾は佳織と恋人として付き合う事を認めさせた上で兄夫婦の元に戻ります。

帰宅するとどちらからともなくあの晩の続きをしてきっちりケジメを付けようと同意した祐吾と菜穂子は1度限りのセックスをすると、その時に交わしたいつか母乳を飲ませてくれるという約束が果たされる日が来るのを祐吾は心待ちにします。

【レビュー】

3人ヒロイン作品が続く中で、当時の鏡龍樹作品らしく緻密に練られたストーリーと奔放からお淑やかといずれもタイプの異なるヒロインの性格使い分けが良いバランスを見せています。

奔放的で何処か斜に構えた所のある遥香は読んでいて取っ付きにくさを感じさせる部分も有り、正直最後まで良い印象を持たなかったですが、そういうヒロインが出て来るという点で現実は必ずしも良い人ばかりで無いという作りが鏡作品らしいと言えます。

佳織は主人公に対し何らかのきっかけが有って関心を抱くようになったと思われますが、いきさつはともかくとしていざとなると主人公の為に結構大胆に振る舞い主人公を連れ出したり、恥じらいつつ裸エプロンになる当たりはなかなか良かったです。

菜穂子は基本的に夫に一途な面が有り一時は遥香の元に走られつつも、2人を失なって分かった空虚感や自分も酔った勢いで義弟に手を出そうとした悔恨を見ると結構情念の深いタイプなのかなと思われます。

この後も鏡龍樹作品の3人ヒロインものが続きますが、当時は極力ハーレム化を避ける編集方針だったのか、各人バラバラに情交シーンが存在していてストーリーで繋いでいる作風が少なくない気がします。
逆に暫くして「誘惑作品=ハーレム」という時代も到来しますが、これはこれでストーリー性が皆無な作品も乱立していたので、あまり一方向に偏らずにバランスを取って貰えればなと今更ながらに感じる所です。

鏡龍樹「淫色の卒業記念日 叔母と看護婦と女家庭教師と」

鏡龍樹「淫色の卒業記念日 叔母と看護婦と女家庭教師と」(フランス書院文庫、2004年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

英語教師の綾に片想いを寄せる裕樹は叔母の真理子に筆下ろしされ自信を付けるが、いざ彼女を目の前にすると力付くでしか対応出来ない自分に愕然とする。看護婦の広海や幼馴染みの美和と経験を積んだ裕樹は卒業式の日に綾から本心を打ち明けられる。

【登場人物】

蔵本裕樹
18歳。大学進学を控えた高校3年生。デザイナー志望で東京の大学を目指しているが、一方で綾と離れたくないという想いから地元に残るかどうか迷っている。童貞。

星野真理子
36歳。裕樹の父方の叔母で喫茶店を一人で切り盛りしている。田舎町にしては目立つ美貌と魅力的な体つきの女性だが、親戚からは疎まれている印象を受ける。

杉本広海
25歳。市内の病院で働く看護婦で、裕樹が盲腸の手術を受けた際に世話になっている。他の3人に比べて圧倒的に豊かなバストの持ち主。

西荻綾
28歳。裕樹の通う高校で英語を教えている。大学時代から付き合っている男が居るが、最近仲がギクシャクしている。裕樹が入学して以来一目惚れした女性だが、想いをなかなか打ち明けられずにいる。

佐伯美和
18歳。裕樹と小学生の時からの幼馴染みで頭が良く、彼に合わせて同じ高校に進学したが、存在が近過ぎる為か想いを伝えられずにいる。処女。

【展開】

真理子の喫茶店に寄り好きな人が居ると悩みを相談した裕樹は、真理子から女性を知っておくべきだと誘われ初体験を迎え自信を付けると、
翌日の放課後に男と揉み合っている綾を助けようと近付き、彼女に告白し力付くで押し倒すも、興奮のあまりに勝手に射精してしまい失敗に終わります。

翌日綾が男と別れるつもりが無いのを知った裕樹は再会した広海に誘われ部屋でセックスしますが、後日川辺で綾を待ち伏せ顔を合わせると、諦め切れずに草むらに連れ込み無理矢理関係を持ちます。

しかし却って罪悪感を抱くだけとなり真理子の喫茶店を再び訪れた裕樹は東京の大学を受験すると告げると、もっと可愛がってあげたかったと微笑みながら返され彼女に優しく受け入れられます。

受験で上京した裕樹はその晩後を追って来た美和の全力の告白を受け入れて処女を奪い、地元に残る彼女と遠距離恋愛になる事に不安を抱きつつ、卒業式の日に本心を打ち明けた綾と学校の屋上で交わりますが…。

【レビュー】

卒業記念日というタイトルの通り、主人公の裕樹が英語教師の綾に強い想いを抱きつつ、叔母の真理子や看護婦の広海、幼馴染みの美和と次々に性体験を積んでいく事になります。

メインの綾に対してはどちらかというと主人公の思い込みが暴走しがちな面が強く、他の3人の女性からは誘われる立場なのと真逆な展開になっていますが、高校生の男子らしいと思いつつも自分本意な面が見え隠れしていて好感を持てませんでした。

主人公に一途の美和に関してはその想いは結局報われないようにも思えるし、逆に鏡作品のヒロインらしく「想い人が居ても私は負けない」と逆襲に打って出るのか、曖昧なまま終わってしまったのが些か読後感の悪さに繋がっているかもしれません。

レビュー公開延期のお知らせ

当ブログへお越し頂き、有り難うございます。
当方の都合により4/2~4/4まで更新出来なくなりましたので、お知らせ致します。

4/5を目処に復旧致しますので、楽しみになさっていた方には誠に申し訳有りませんが、何卒ご了承頂ければと思います。

鏡龍樹「艶戯夜 初めては熟女」

鏡龍樹「艶戯夜 初めては熟女」(フランス書院文庫、2004年1月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

伊織のパンティをオカズにオナニーしていた所を雪菜に目撃された祐馬は彼女の下着を貰ったが、彼女厚意に甘える内にセックスをしてしまう。従姉で担任の真沙美ともレッスンを受けた祐馬は、遂に伊織に告白し結ばれる。

【登場人物】

三崎祐馬
14歳。中学3年生。5年前に産みの母親を亡くしているが、義母になった伊織に想いを寄せており、彼女の下着に悪戯をするのが習慣になっている。童貞。

三崎伊織
30代の女性。2年前に祐馬の父親と再婚した。祐馬が自分に関心を持つのを嬉しく思い、彼の悪戯を黙認している。

雪菜
32歳。祐馬の母方の叔母。伊織が結婚するまでの一時期に祐馬の母代わりになり同居していた事も有ってか、伊織より親しみを感じている。

川村真沙実
26歳。祐馬の父方の従姉で中学校の担任教師だが、彼に対しては普段から玩具のように思っている節が有り、祐馬自身は畏れに似た苦手意識を抱いている。Eカップの瑞々しい肢体。

【展開】

雪菜が自宅へ停まりに来た晩にいつものように伊織の下着を持ち出し部屋でオナニーする所を雪菜に見付かった祐馬は、代わりに自分のを使うようにと告げられ彼女が部屋から去ると匂いを嗅ぎながら放精します。

下着を貰ってからは学校のトイレでもオナニーする位のめり込んだ祐馬は、新たな下着が欲しいと雪菜の部屋を訪れると彼女の頼みでオナニーを見せる事になり、射精する様子に当てられた雪菜は自ら祐馬を誘うとリビングで童貞を奪います。

数日後いつものように昼休みにオナニーしようとトイレに向かう所を真沙美に呼び止められ動揺した祐馬は、雪菜の下着を隠し持っているのがバレてしまい家庭科室へ連れ込まれます。
いつもの感覚で祐馬を言葉責めにしながら自分は近親者に欲情する変態だと口にさせ気分が昂った真沙美はオナニーを強要し、射精が近付いたのを見るとすかさずぺニスをしゃぶり迸りを飲み込みます。

雪菜のセックスと同じ位の最高の快感を味わった祐馬は3日後の昼休みに家庭科室に向かい同じ事をして欲しいと要求しますが、彼女は遊びで構わないならと口にすると彼のぺニスを生クリームまみれにして口に含み弄ぶと、漸くセックスさせます。

屈辱的な扱いを受けても従姉に変な方向へ勇気付けられた祐馬は家に帰ると雪菜の下着でオナニーするも絶頂の瞬間に思わず伊織を思い浮かべながら名前を口にし、自分が本当に好きなのは義母だと気付きます。
久々に雪菜と連絡を取り部屋を訪ねた祐馬は伊織への想いが押さえ切れなくなったのではと見抜かれ、焦らずにじっくりと責めなさいとアドバイスを受けながらレッスンを受け2回目のセックスを経験します。

伊織に告白しようと迷う祐馬はある日オナニーに気付いていた彼女から雪菜との関係を問われ意を決してセックスしたいと言うと寝室に導かれ、フェラチオで精を放った後正常位で結ばれると実の母子のような実感に浸ります。

【レビュー】

2004年の作品は丁度10年前に当たり、細かく章立てされている作りも懐かしさを感じさせますが、主人公は中学生なだけに激しい情交描写になる訳でもなくほんわかとした雰囲気です。

伊織への想いを理解しつつ主人公を導く雪菜の母性愛や、雪菜との関係を知り嫉妬に駆られながらもなかなか決断出来ない伊織の迷いなどよく描かれていますが、対峙する場面が無い為かパンチが少々足りない気もしましたね。

変化を付けるという点で真沙美の存在は有った方が良いという位で、流石に従姉とはいえ中学生の主人公をここまで弄ぶのは心理的には抵抗を感じなくも無かったです。
当時の鏡龍樹作品の作風の1つにはお姉さまに弄ばれる倒錯要素も結構有りましたので、その流れかなと思えなくも無いですが…。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

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