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新堂麗太「帰郷(ふるさと) 女教師が、看護婦が、そして叔母が… 」

新堂麗太「帰郷(ふるさと) 女教師が、看護婦が、そして叔母が… 」(フランス書院文庫、2011年1月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

教師志望の公平は教育実習の為帰郷し、母校で出逢った日菜代に惹かれ一旦は良い雰囲気になるが、初体験に失敗したトラウマがよぎり好意に応えられずに終わってしまう。事情を知った実姉や叔母とレッスンを重ねた公平は島を離れる当日、想いを遂げる事に。

【登場人物】

磯部公平
20歳。5年前に両親を亡くしている。東京の大学に通うが、卒業したら地元の島の小学校で教師になろうと考え、教育実習の一貫で帰郷した。かつてムードの無いエッチに失敗し、性行為そのものに恐れを抱いている。童貞。

里田日菜代
36歳。公平が教育実習を受ける母校で教育係に付いた教師で、小学3年生を受け持つ。島の出身者である夫とは7年前に死別しているが、未だに夫への愛を引きずっていて縁談にも応じる様子は無い。一目惚れ同然の公平の告白を一旦は受け入れるが…。

磯部美和
23歳。公平の実姉で島内の病院で看護婦に就いている。ぶっきらぼうな口調であまり女性らしさを感じさせないが、スレンダーな割には付く所には肉がしっかり付いている。弟想いの反面叔父の再婚相手の亜依子に対しては警戒心を持ち、公平の帰郷に合わせて実家で同居する事に。

磯部亜依子
29歳。公平の両親の死去に伴い、夫である公平の叔父と共に島へやって来た。華やかでセクシーな雰囲気の漂うグラマラスな女性で夫婦仲は良いが、夫が遠洋に漁へ出ている為性的にも寂しさを感じており、公平に対しさりげなく誘惑しようとする。

【展開】

母校で挨拶を終え帰宅した公平は先に入浴していた亜依子から湯加減を見るように頼まれますが、出来心から入浴姿を覗こうとします。それに気付いた彼女は背中を流して欲しいと挑発しますが、美和がタイミング良く帰宅しお預けとなります。

実習を始めて間も無く授業で相撲を取り入れた公平は、子供たちに見本を見せようと日菜代と相撲を取る羽目になります。体が密着した余韻を残しつつ日菜代に自宅で食事に誘われた公平は酔った彼女と良い雰囲気になりますが、過去の失敗が頭をよぎり失敗に終わります。

翌朝失敗を引きずり授業もままならず失意の中帰宅した公平を見かねた美和は事情を知ると、トラウマを克服させようと誘惑しフェラチオで射精に導き自信を付けさせますが、流石に姉弟だからと本番は拒みます。

相変わらず自信なさげの公平と美和の間に変化を感じた亜依子はある日公平を景色の良い崖へドライブに誘い、日菜代や美和との一件を聞かされると自分が筆下ろししてあげると告げてサンルーフを開けた明るい車内で開放的なセックスを楽しみます。

自信を取り戻した公平は再び日菜代を誘うもあえなく撃沈しますが、その帰りに待ち伏せしていた美和に亜依子との関係を問い詰められ、ホテルに連れ込まれると叔母には負けたくないと裏の処女を捧げられます。

度々日菜代にアタックするも断られる公平にお預けを食らわされ焦れた亜依子と美和は、ある日公平の帰宅に合わせて互いの身体を愛撫し見せ付ける内に本気になり絶頂に至り、覗いていた彼を部屋へ引き込むと交互に交わり公平を元気付けます。

実習を終え公平が島を離れる当日亜依子と美和から説得された日菜代は、ハプニングを期待し学校へやって来た公平と出逢い告白を受け入れ教室で激しく抱かれる事となります。

【レビュー】

教育実習の為帰郷した主人公が教育係の未亡人教師の日菜代と良い雰囲気になるのは案外早いのかなと感じさせつつ、一旦失敗し実姉や叔母の励ましを受けて最後は彼女と結ばれるという流れは、ドラマ性としては悪くないと思います。

ドラマ性を重視したせいか、本番は中盤までお預けですが、容量が少ない分は実姉と叔母の嫉妬の応酬や恒例の百合描写の濃厚さで補っており、それだけに日菜代の情交描写は、「最後はメインと」のお約束展開で唐突かつ急展開な進行になってしまった感じがします。

メインの日菜代は進行の綾も有るのでしょうけど、酔いに任せた面も有るとは言え一旦は主人公を受け入れようとしたのに、亡くなった夫への操に拘り過ぎていて撥ね付けるばかりで何だか最後においしい場面だけ持って行った気がしてイマイチでした。

亜依子と美和は相反する要素を持つ者同士で有り、亜依子に関してはやや欲求不満の解消に抱かれた節に見えるものの、美和は弟想いの反面ある程度は相姦に至るまいとする部分も垣間見えて良かったですが、やはり百合は唐突かもと…。

毎回のように登場する百合描写は個人的には好みなので有って構いませんが頁を割き過ぎているようですし、このシーンから3Pで出歯亀的に日菜代を合流させた方が終盤に余裕が出来たのかなと思います。

弓月誠「官能教育 義母に、先生に、叔母さんに…」

弓月誠「官能教育 義母に、先生に、叔母さんに…」(フランス書院文庫、2014年2月、表紙イラスト:松原健冶)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

成績が上がるようにと毎日性処理をしてくれる義母の玲子に対し、申し訳無さと募る恋心に悩む和己は悩みを担任の雪江に相談すると、彼女は義母の為にも気持ちよくさせるように上達すべきと答え、早速レッスンを始めるが…。

【登場人物】

早川和己
高校2年生。父と産みの母親を亡くし、現在は玲子と2人で暮らしている。学年でトップクラスの成績を収める優等生。童貞で有り余る程の精力の持ち主だが早漏気味。

早川玲子
33歳。3年前に和己の父と結婚したが、程なく事故で失なった。慎み深く穏やかな性格。2人暮らしを始めて間も無く成績が落ちた和己の為に、手や口で慰めるのが毎日の習慣になっている。巨乳。

篠原雪江
25歳。和己が通う高校で休職した担任教師の代理としてやって来た非常勤講師。ショートにした黒髪が似合うサバサバした性格。大学時代に新体操の経験が有り、新体操部の臨時顧問も務めている。巨乳。

香奈
玲子の実妹で外資系企業に勤めているが、仕事で1ヵ月ほど日本に戻って来た為姉の家で暫く同居する事に。玲子と顔立ちは似ているが、甥の和己に対しては悪戯っぽい行動を取る事が多い。玲子より巨乳。

【展開】

帰宅してから寝るまでに玲子の手で3回は放出させてもらうのが日課になっている和己は登校前にも口で慰めてもらい、亡くなった父への義理立ても有り申し訳無い気持ちと共に想いを募らせますが、
その晩一緒に入浴しようと誘った玲子から義母として勉強に集中出来るように慰めてあげているのだから自分の性欲を満たすのは別の話で、裸体に触れられる事は嫌だと義母の矜持を見せようとする彼女に改めて複雑な思いを抱きます。

授業に集中出来ない和己の様子を気に掛けた雪江は事情を知り、玲子が和己に好意を持っているからこその行動だから焦らずにアタックした方が良いと告げ、放課後の教室で手や口で放出させた後シックスナインでレッスンを積ませると、
数日後海へドライブに行こうと和己を誘い車中や海辺の岩影で立て続けに射精へ導いた後自宅へ招き、初体験を終えて呆気なく射精したと悔しがる和己に気持ちは充分伝わったと慰め家へ帰します。
その後雪江と頻繁に密会するようになり上達した和己は玲子にシックスナインする所まで許され喜びつつ、ある日新体操部の練習を終えた雪江とはレオタードを来たままセックスします。

数日後帰宅した和己は目隠しをして悪戯気味に笑う香奈と再会し1ヵ月ほど滞在すると聞いて喜びますが、勘の良い彼女に玲子との関係を問い詰められ手コキされながらも必死に否定し続けながら射精させられます。
翌日から寸止めで和己を追い込み玲子との関係を聞き出そうとする香奈の悪戯が始まり、発覚を恐れた和己は玲子の誘いも断った為禁欲の日々が続きますが、ある晩玲子に扮した香奈が寝室に忍び込むと和己が玲子の名を口にしあっさりとばれてしまいます。
お預けが続き部屋から出ていけと逆ギレした和己の反応を見た香奈は素直に謝罪し、寧ろ2人を応援すると言いつつも可愛がってあげると口や胸で射精に導き、正常位で繋がると膣出しも許します。

一方和己に奉仕出来ずに熟れた身体を持て余した玲子は我慢出来ずにオナニーしますが、逆に寂しさが募り素直になろうと決意し和己を誘惑して先端まで受け入れますが、踏ん切りが付かずに外で出させてしまいます。
学校では雪江、自宅では香奈と二股を掛けた上、玲子とも一定の前進が有ったと浮かれる和己ですが、放課後に暗い表情の雪江から担任が復帰し自分は居なくなるのでこれで最後にしようと告げられ、夜遅くまで教室で交わります。
後を追うように日本での仕事を終えた香奈とも最後の晩にセックスをし玲子と2人きりになった和己は数日後ネグリジェ姿の彼女から一晩だけ抱かれたいと告げられます。
受け入れた和己はキッチンや浴室、果ては対面座位のまま食事したり、駅弁スタイルでトイレの入口まで移動したりと休む事なく交わり続け、翌朝からは元通り和己が玲子から奉仕される日々を送る事となります。

【レビュー】

2004年にデビューした弓月誠さんは今年で丁度10周年となりますが、本作で23作品目です。現役のフランス書院で誘惑小説を書く作家としては最長ですし、一貫して年上ヒロインと巨乳ならではのおっぱいプレイを書き続ける姿勢には感服致します。

去年刊行された2作品では弓月誠作品のお約束を破るかの如く「結末はハーレム」でしたが、本作では原点回帰して本命と結ばれ、対抗や第3のヒロインは退出させられます。
一時期はあまりに同じような結末の作品が続いた事に疑問を感じた時期も有りましたが、ハーレム含みの作風へ拡げた事で本来有るべき官能描写の濃厚さは増して更に良くなったと思います。

その上での本作は最初からメインヒロインで有る義母の玲子が手や口で性欲処理するのが日課となっていてこれは近作に共通する出だしで多少面食らいますが、官能小説としての掴みはOKなんだと思います。
ただ彼女の描写で気になるのは終始言葉使いが「ですます」調な点でこれがラノベならともかく、官能小説では却って特徴的過ぎて逆に気障りに感じられなくもないですが、終盤で1度だけに拘りつつ家中至る所で求める描写はこれまで我慢して来た情念の深さを感じました。

本作での対抗ヒロインに当たる雪江は、自らも主人公への好意を持ちつつも気持ちが玲子に有ると知り、レッスンを積ませると担任教師の復帰に伴いきっぱりと身を退いてしまうお人好しな面が有ります。
雪江の役割も弓月作品ではお馴染みですが、文中では主人公がかつて彼女に好意を持たれる「何かのきっかけ」が有ったようですが、何だったのかそこは気になります。

香奈は第3のヒロインとはいえ、甥想いな面と小悪魔な面とのギャップがなかなか良い味を出していますし、もう少し出番が有ってもと思いましたが、そうすると玲子の方が減ってしまいますから仕方がないかもしれません。

新堂麗太「未亡人温泉 43歳と36歳と32歳」

新堂麗太「未亡人温泉 43歳と36歳と32歳」(フランス書院文庫、2011年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

実家が温泉旅館を営む駿介は義母の小百合と進路を巡って対立するが、何故か一緒に風呂に入る事になり彼女の裸体に反応してしまう。担任教師の春菜から近親相姦は悪い事だからと諭された駿介だが、今度は兄嫁のあずみからフェラチオされてしまう。

【登場人物】

幸田駿介
高校2年生。9年前に母親を、3年前に父親を亡くし、実家は精力増強など様々な効用を持つ露天風呂が自慢の仏蘭西館という温泉旅館を営んでいるが跡を継ぐ気も無く、絵を学ぶ為東京の大学に進学したいと考えている。

幸田小百合
43歳。5年前に駿介の父親と結婚したが、2年で夫と死別した。駿介が幼い頃から旅館の仲居の仕事をしており仲は悪くないが、彼に旅館を継いで欲しいとの気持ちは強く、上京には反対している。

幸田あずみ
32歳。駿介の兄嫁だが、1年前に夫を交通事故で亡くしている。ハーフのように目鼻立ちが整った顔で、モデル体型の割にFカップで非常にスタイルが良い。将来は駿介と結婚し、旅館を継ごうという野心を強く持っている。

里中春菜
36歳。駿介が通う高校で数学を教え、クラス担任を務める教師。夫を病気で亡くしている。以前は東京に住んでいたが、友人の勧めで転勤した。黒縁のメガネを掛け黒髪の知性的な顔立ち。

【展開】

進路に付いて義母や兄嫁と対立した駿介は露天風呂に入っているとそこへ小百合が現われ背中を流して貰いますが、親密になろうと悪戯っぽく手で彼女に背中や胸を洗われて勃起したのを恥ずかしがり慌てて退出します。

翌日駿介の様子が変だと気付いた春菜から近親相姦は悪い事だから次は強く断るべきだと諭されますが、駿介は帰宅して間もなくあずみからヌードデッサンのモデルになると言われ、裸体に反応し勃起したのを知られ咥えられると堪らずに兄嫁の顔面に精を放ちます。

翌日駿介から兄嫁との出来事を聞かされた春菜は早速彼の家を訪れて進路は本人の意思を尊重するように小百合を説得しようとしますが、何故か露天風呂に入れば温泉の良さが分かるからと言いくるめられ入浴する羽目になります。

温泉の湯の効用なのか、駿介を想うと顕著に体が反応し高ぶりオナニーする春菜。それを覗き彼女のパンティを持ち出して自慰に浸っていた駿介は不審に感じた小百合に部屋へ踏み込まれ、自分とだけなら近親相姦でも構わないと妙な理屈で説得された駿介は、小百合の熟れた身体で初体験を迎えます。

しかし翌日に上の空で授業を受ける駿介に気付いた春菜は、放課後の教室に彼を呼び出し義母とセックスしたと聞かされると積極的に駿介を受け入れ愛撫に身を委ねる内に失禁し、小百合に負けじとアナル処女を捧げます。

春菜の言い付けを守り、自分だけで無く小百合に対しても不自然に思えるほど避けようとする駿介に疑問を抱いたあずみは、夜中に駿介をドライブへ誘います。
あずみからバイブやリモコンローターを見せられ試してみたいかと挑発された駿介は車中であずみにバイブで悪戯した後、ローターを付けたまま買い物させ調子に乗り絶頂へ導くと、ビルの非常階段へ連れていき後背位で交わります。

ところが偶々職場の飲み会にやって来た春菜に気付かれあずみも反論する内に二股が発覚、更に小百合の知る処となり駿介は孤立します。しかし誰か一人に絞れないと露天風呂に呼び出し謝罪した駿介に、湯の相乗効果も有り許した3人はそのまま4Pへと雪崩れ込みます。

【レビュー】

新堂麗太作品の17作品目で本作より以前はヒロイン3人が登場する作品が多くなりますが、 作者なりの黄金パターンを踏襲しているのは相変わらずと言えます。

流石に百合展開を見せるばかりだと同じだと判断したのか本作では取り入れられませんでしたが、その代わりというのか「万能な」温泉の湯の効用を使って上手くバランスを取りつつ、
主人公が優柔不断な高校生で3人に対して関係を諌めつつも押し流される点や、八方美人で関係を引きずり一旦はヒロインたちから愛想を尽かされる作中の流れは相変わらずです。

ヒロインたちは近親相姦を躊躇する主人公に強引な理屈を捏ねて関係を結ぶ小百合や関心を持たせようとアナルを捧げる春菜、同様に玩具調教を受け入れるあずみとなかなか突っ込み所が多く、その辺も新堂作品らしさを感じます。

一方主人公の駿介の駄目っぷりも相変わらずと言うか、今回は温泉の湯の効用に頼ってしまった為かあまり誠実さを感じられずに単にわがままなだけに思えてなりませんでした。
まあやりたい盛りの高校生の少年らしいと言えばその通りだと思いますが、一旦は三下り半を突き付けたヒロインたちももう少し抵抗して猛省を促した方が深みが有った表現だったかもしれません…。

西門京「僕のママと女医 最高のレッスン」

西門京「僕のママと女医 最高のレッスン」(フランス書院文庫、2006年7月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夫が不在がちで同居する義理の息子の直樹を想いオナニーする亜希子。偶々その喘ぎ声を聞いてしまった彼は義母の友人で女医の香織に相談すると、亜希子がセックスを求めているのだと応え、願いを叶える為に一計を案じる事に。

【登場人物】

神坂直樹
15歳の中学3年生。父親は出張が多く不在がちで、母を亡くし再婚相手である亜希子に密かに想いを寄せている。童貞。

神坂亜希子
32歳。不在がちの夫とはご無沙汰で、義理の息子である直樹を想像してオナニーしてしまい自己嫌悪に陥っている。日本的な顔立ちの美人で、大きな乳房と年相応に熟れた体に女として自信を持っている。

宮本香織
32歳。亜希子と高校時代からの同級生で、父親が遺してくれた婦人科の医院を経営している。はっきりした目鼻立ちをした現代的な美人。直樹から亜希子の話を聞き、母子を結び付けようと計略を練ると共に自分もちゃっかり直樹を味見しようとする。

【展開】

自分の名前を呼びながらオナニーする亜希子の喘ぎ声を聞いた直樹は何かあったのではと勘違いし彼女の部屋のドアをノックしますが、上気した顔でネグリジェ姿のまま取り繕う彼女に疑問を抱き香織の元を訪れます。

話を聞いた香織は診察台で横になりオナニーを披露して同じ声をあげる亜希子が直樹を求めているのだと諭し、レッスンを口実に彼に自分の体を愛撫させて満足すると、お返しとばかりに口で立て続けで射精に導き、次はセックスさせてあげると告げます。

数日後亜希子の元を訪れた香織は直樹が相談して来た事を告げ自分が童貞を奪うかもと焚き付けますが、亜希子が躊躇している間に香織は事態を打開しようと自分の誕生日を口実に直樹を食事に連れて行った後ホテルへ向かい筆下ろしに至ります。

遅い帰宅となった直樹から翌朝香織とはセックスはしていないがエッチな戯れはしたと聞かされ、いつの間にか香織と同じ事をする羽目になった亜希子。香織が授けた計略通りクンニされる所まで体を開いた義母に狂喜しますが、そこへ父親から暫く休暇で家に戻るとの連絡が入り中断されます。

3日後膨れ上がるばかりの直樹への想いと蜜戯に至った罪悪感から香織の元を訪れた亜希子は、相談する内に目隠しをされて香織から指や口で愛撫されてしまいますが、絶頂を迎える寸前に亜希子はどうしても直樹で無いと駄目だと泣き崩れます。
香織から連絡を受け先回りしクローゼットに隠れて様子を見ていた直樹は義母の本音を聞き、気を利かせて部屋を出ていった香織が居なくなると母子は思いの丈をぶつけ合い結ばれます。

数日後相変わらず仕事人間の夫が暫く家を空けると聞いて呆れつつも早速直樹の部屋を訪れた亜希子は眠っていても朝勃ちしている彼のぺニスを咥えて誘惑し、父親が不在だと聞いた直樹もハネムーンみたいだと喜びベッドで抱き合います。

【レビュー】

本作は西門京名義の最新作で18作品目となりますが、既に作品を重ねたベテランらしくシンプルな設定で全体的に穏やかな雰囲気をもたらしており安心感が有ります。

同居する息子に想いを寄せる義母の亜希子、義母に性欲を抱く主人公の直樹、生真面目な2人の仲を取り持つサブヒロインの香織という登場人物のポジションや、
香織に焚き付けられ嫉妬した亜希子が手解きを受けた直樹に焦らされて香織の元へ駆け込み、同姓の愛撫で高まった所で漸く結ばれる流れ等、作者の既作で何度か見掛けた盤石のパターンです。

やはり亜希子がメインなだけに、手解きを受けた直樹が香織にした事を再現しつつ義母を翻弄し喘がせる描写に頁が割かれ、そこは非常にねちっこくていやらしく良かったと思いますが、その反面で本番は2回に分けてしまった分やや薄味になってしまったかなと感じました。

香織が百合要素を内包しつつ亜希子を高まらせたのに彼女をあっさり退場させてしまうのは些か勿体無い感じもしますが、やはり当時の「受ける」作風がこういう流れだったとも言うべきで致し方無い部分でも有りますね。

宇北洋一「人・妻・中・毒 五人のデパートガール」

宇北洋一「人・妻・中・毒 五人のデパートガール」(フランス書院文庫、2006年11月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

憧れの隣人・有沙子を頼りデパートへ就職した郁也だが、初日からウブな反応を見せる彼に有沙子は女性の扱いに慣れさせようと人妻たちに彼を誘惑するように頼み、エッチな戯れはしても本番はという彼の固い意志を知り、抱かれようと決意をする。

【登場人物】

高梨郁也
23歳。有沙子の隣人で彼女を慕い、都内の中堅デパートに入社した。中学生の時に家庭教師をしていた有沙子に興奮し、遺精してしまったのがトラウマになって女性恐怖症になっている。童貞。

山城有沙子
38歳。夫と娘がおり、貞淑でグラマラスな体型の女性。郁也の配属された管理部門の課長で彼が入社すると知り、自分の元へ呼び寄せた。郁也の女性コンプレックスを治そうとデパート内の女性たちに彼を誘惑して慣れさせようと考える。

新山洋子
27歳。1階の化粧品売り場を担当。昨年ひとり娘を産んだばかりだが、独身時代はかなり浮き名を流していたらしく、妖艶な雰囲気を漂わせている。

益岡由紀恵
35歳。ランジェリーショップの店長。漆黒でウェーブ掛かった髪を肩に垂らし、長身でスタイルの良い女性。夫と2人の子供が居り、小学校に上がったばかりの息子が成長した姿を郁也に重ね、「ママさん」と呼ばせている。有沙子と同じ位の巨乳。

北村弥生
29歳。デパートの受付嬢。5つ年上の夫とは暫くご無沙汰気味で、有沙子からの申し出に渡りに船とばかりに郁也を誘惑する。

渡部絵梨香
31歳。フィットネスショップの店長で、痩身器具の実践販売をする為、タンクトップとホットパンツという露出の多い服装でいる事が多く、有沙子に度々注意を受けている。5歳下の夫が居るが子供は居ない。

【展開】

入社初日に早めに出勤して来た郁也は屈んだ姿勢で落とし物を探す有沙子のヒップに興奮し、勃起に気付いた彼女から優しく手コキで射精に導かれると、デパートの職場の女性から誘惑されても怖がらないでと告げられます。

挨拶回りで化粧品売り場へやって来た郁也を見掛けた洋子は新作の口紅をチェックして欲しいと彼の指をリップに触れさせ挑発し倉庫へ誘うと、ファーストキスを奪われ裸になった体を郁也に密着させながら手で射精させます。

下着を万引きした女子高生を見掛け本能的に追い掛けた郁也が逆に万引き犯に開き直られ窮地に陥っていたのを助けた由紀恵は閉店後の店へ誘い、息子に扮した郁也を胸の谷間に跨がらさせてパイズリ射精に導きます。

有沙子の頼みで郁也を誘惑する事を受け入れた弥生はある日、迷子の扱いに戸惑う彼に近付きスカートの奥をちら付かせ、駐車場に停めている車の中で誘惑するも本番は出来ないという彼の意思を尊重してシックスナインで相互絶頂に至ります。

有沙子から絵梨香の服装を改めるように注意するよう頼まれた郁也は、あっさりと承諾した彼女から年下の夫が浮気したので見返したいと求められ互いにオナニーを見せ合いますが、その後で実は有沙子から依頼されたと打ち明けられ彼女に告白するようにアドバイスします。

郁也が人妻たちと関係しているとの噂を聞き、自分で仕組んだ事とは言え次第に落ち着かない気持ちになった有沙子はある晩普段はしないオナニーに浸ってしまい、彼への想いの強さを意識します。

翌朝早めに出勤するように命じやって来た郁也から自分への想いを聞いて感激した有沙子はここで抱いて欲しいと告げ、後背位で交わりすぐに彼は達してしまいますが、自分が童貞を卒業させたのだと喜びに浸ります。

【レビュー】

本作が出版された当時のフランス書院文庫は凌辱や調教ではない作風でかつヒロインが多く登場する作品だと個々の攻略がメインで、ハーレム描写が有ったとしても最後にほんのおまけ程度だった事が多かったように感じます。

本作は主人公が本命の有沙子と結ばれるまでの物語で、他の4人とは有沙子が予め頼んでいたのも有ってエッチな戯れと射精は有るものの、本番ありきの読者に取っては終盤まで「お預け」のままで焦れったいかもしれません。

テーマが女性恐怖症の主人公が女性を一人前に扱えるようになるまでの成長物語と捉えれば決して悪い流れでは無いのですが、有沙子と関係を結んでその先は…を見せればより濃厚な話になったかもしれず勿体無い気がします。

人妻と付くだけにヒロイン全員に夫が居り、それぞれに郁也と火遊び程度に関係を持ちますが、夫に不満を抱きつつも夫婦生活を破綻させる考えまでに至らないのは、いかにも当時の誘惑作品らしい気がします。

しかしこの作風は2006年まで黒本で多数出版されていた大ベテラン作家の作風と酷似しているように思えますが、あまり深読みはしない方が良いかもしれませんね…。

冴木透「誘惑マンション―午後2時―」

冴木透「誘惑マンション―午後2時―」(フランス書院文庫、2006年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

再開発事業に伴い立ち退きを拒否する4件の住人と交渉に臨む事になった良太。真っ直ぐな彼の性格に住人の女性たちは惹かれ、未亡人、女優の卵、美人秘書と女子高生、女教師と次々に関係を持つ事に。

【登場人物】

増井良太
23歳。大手デベロッパーに勤める若手社員で、再開発に伴う立ち退き交渉で拗れた4件の住人と交渉して欲しいと前任者から頼まれる事に。生真面目で女心にはかなり疎い面がある。女性経験は有る模様。

三枝麻美(まみ)
30歳。マンションの203号室に住む住人。2年前に上場IT企業の創始者の1人だった夫を交通事故で亡くしている。最初は良太に夫の面影を重ね求めるが、育ちの良さや優しい性格の夫から大事にされていた為かエッチに対してはかなり奥手。

早川奈々美
24歳。302号室の住人でテレビ女優を目指している。現在はまだドラマの端役程度だが、いつか自分が納得する役を掴むまでと良太を演技の練習に付き合わさせるが、次第に台本を書き換えてエッチな要求をするように。

石井香子
25歳。401号室の住人で綾の姉。両親を交通事故で亡くし大手企業で役員秘書に就く傍ら、翻訳の副業で生計を立てる才媛。綾と花屋を開くのが夢だが、前任者にプライドを傷付ける物言いをされ意地になり、機会が有れば良太を好きに扱いたいと考える。

石井綾
17歳。401号室の住人で香子と一緒に住んでいる。女子校に通い一見清楚に見えるが、姉に似てしたたかで小悪魔な面も。実直な良太に一目惚れし、姉を説得させる方法を教えてあげると言い積極的にアプローチする。処女。

川原美鈴
28歳。507号室に住む美術教師で、ぎらぎらした高校生たちの視線で快感を得る隠れMの属性が有る。今居る部屋と同じように夕陽が見える部屋でないと立ち退かないと無茶な要求に応えようと懸命な良太に惹かれ、オナニーを見られたのを口実に迫られる事になる。

【展開】

前任者の金で捩じ伏せるような態度に腹を立てていた麻美は新都市の構想を熱く語る良太に亡き夫を重ねエッチな雰囲気となりますが、良太は理性を振り絞って誘いを断ります。数日後立ち退きに応じた麻美は契約書にサインする条件として自分を抱くように求め、関係を結びます。

女優志望の奈々美の演技練習に付き合わされた良太は、ある日役作りで朝の満員列車の中で自分に痴漢して欲しいと頼まれ、夢中で指を遣う内に絶頂に導いてしまいます。
2ヵ月後なかなか芽が出ずに郷里に帰ると口にした奈々美に熱く説教した良太は、実はあの痴漢される役がきっかけにドラマの準主役を得たと聞かされ、ラブシーンの練習をしたいという彼女の願いを聞き入れ抱く事となります。

良太は香子へ金銭交渉の話を切り出した途端に激怒され叩き出されますが、綾の提案で慣れない英文の文学書を読み感想を告げると香子はあまりの的外れぶりに爆笑しながらも許してあげます。
アドバイスをしたお礼に処女を奪って欲しいと綾に告げられ関係を持った良太は香子の言いなりになりオナニーをさせられますが、姉の意地悪ぶりに怒った綾に遮られて形勢が逆転し、謝罪した香子の提案で姉妹から奉仕されます。

残る1人となった美鈴は無茶な要求に応えようと2ヵ月も交渉し続ける良太に惚れ、彼の来訪に合わせてオナニーしてわざと見付かるように仕掛けて弱味を握られたから苛めて欲しいと告げ、良太は指だけで絶頂に導きます。
美鈴の引っ越し当日、前回はお預けだった良太に自分の恥ずかしい姿をビデオで撮影して欲しいと懇願した美鈴は一人で高ぶった後、最後の想い出にとベランダで夕陽を眺めながら背後から良太に貫かれ絶頂します。

互いに良太と関係を持ったのを知った住人女性たちは全員で良太をシェアする事で納得し、彼の住むアパートへ引っ越して日替わりに彼と愛し合う新たな生活を始める事になりますが、良太は毎日朝まで搾り取られ疲れを見せつつやれる所まで頑張るのだと堅く決意するのでした。

【レビュー】

当時のフランス書院文庫のラインナップは凌辱作品の方が多く、そうでない作品は近親相姦中心だったりとやや偏りが見られました。その中で冴木透名義での唯一の作品となった本作は、非相姦の誘惑作品で非常にテンポ良く読めたので本当に新人さんなのかなと感じました。

物語の構成は上品な未亡人、主人公に恋心を抱く女優の卵、クールな重役秘書と健気な女子高生の姉妹、被虐的な傾向の女教師の攻略にそれぞれ2章ずつ順序よく使い、前半は主人公がお預けで焦らされ、後半は本番に至っています。

個人的には香子と綾の美人姉妹の設定が良かったですが、2人で2章の為他よりボリュームが少なくあっさりし過ぎていたのがやや残念でも有り、女教師の美鈴は設定に若干無理が有ったように感じてしまい蛇足に見えます。

デビュー作品でこれだけよく纏まっていて感心しますがあまりに整然とし過ぎていて各ヒロインの短編集を読んでいる気もしますし、他のヒロインに関係が発覚した際のドタバタやハーレムの醍醐味で有る多人数プレイを盛り込めればより良かったのかなと思います。

我妻馨「熟妻料理教室」

我妻馨「熟妻料理教室」(フランス書院文庫、2009年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

料理教室の理事長で有る母親から呼び出され所用を申し付けられた祐希は、料理教室の人気講師の志穂の家に呼ばれるが獣欲を見せた事で気まずくなってしまう。相次いで教室の熟妻生徒とエッチな事を経験した祐希は、久し振りに憧れの絵理と再会し結ばれる。

【登場人物】

藤田祐希
高校生。サッカー部のエースで、純朴で可愛らしい容貌から校内でアイドル扱いされている。母親が料理学校を経営しており、所用で頻繁に教室に呼び付けられてはマスコット同然に熟女たちから可愛がられている。童貞。

上月志穂
30歳。祐希の母の料理教室の人気講師。夫は2年前から海外赴任しているが、仕事を選び日本に残っている。祐希が密かに想いを寄せている女性。

宮前絵理
34歳。祐希が幼い時からの顔見知りの元講師。7年前に結婚し夫の赴任先に転居したのをきっかけに料理教室を辞めていたが、祐希の母親に請われ料理教室を継ぐべく引っ越しして来る事になり祐希と久し振りに再会した。

風早奈津美
32歳。祐希の隣人で料理教室の生徒。夫は外交官で海外生活が長いせいか祐希に抱き付いたりするが、スキンシップが過剰だと気付いていない。

早坂真衣
23歳。30代以上の生徒が多い料理教室の中で一際若く目立つ存在。いわゆるセレブ婚で普段は華やかな雰囲気だが夫が浮気をしていると知り、羽目を外そうと日焼けをして祐希にモーションを掛けて来る。ギャル語口調で間延びした話し方。

【展開】

所用で教室へやって来て用事を済ませた祐希は志穂に誘われ自宅でご馳走になり、蛍光灯を交換する際に目にした彼女のお尻に触らせてと懇願し許されると、調子に乗り服越しに勃起をお尻に擦り付けながら胸を触ろうとして彼女に平手を張られます。

数日後奈津美の買い物の荷物持ちをしたお礼にと自宅に招かれた祐希は洗面室で偶々彼女の下着を目にし匂いを嗅いでいた所を彼女に見付かりますが、リビングに移ると下着越しに胸を揉ませてもらい、終いには胸に顔を埋めながら手コキで放出してもらいます。

サッカーのレギュラーから外されしょんぼりする祐希を暗がりの教室で見掛けた奈津美は、彼を慰めようとハチミツを自分の胸や陰部に垂らして愛撫させると、彼女も祐希のぺニスにハチミツを掛けシックスナインで相互絶頂します。

奈津美と親しくなるも本番は駄目という彼女の意志を感じた祐希はある日、教室にやって来た麻衣に誘われ果物やクリームで思う存分女体盛りやパイズリで楽しんだ後セックスしようとしますが、志穂に見付かりお預けになります。

数日後母親に呼び出された祐希は同じく呼び出されるも多忙な母親にドタキャンされ眠った振りをする絵理と再会し、彼女の無防備な寝姿に匂いを嗅ぎながら興奮します。
目覚めた絵理から引っ越して来たばかりの部屋に招かれた祐希は身体を洗ってあげると手コキ射精に導かれ、3日後彼の誕生日プレゼントと自分を姉のように慕う祐希に倒錯した想いを抱きながら初体験へ導きます。

絵理と結ばれあとは志穂との関係改善を望む祐希は、ある日彼女の授業で痴漢めいた事をする初老の生徒を見咎めて羽交い締めにし、僕の志穂さんに手を出すなと言い放ちます。
その晩にお礼を言いに理事長室へやって来た志穂は生徒から男を喜ばせるならこれだとアドバイスを受けたらしく、羞じらいながらも裸エプロン姿に着替えます。志穂に誘惑され遂に想いを告げた祐希は告白し、夜から朝を迎えつつ何度も交わります。

秋を迎えて職場復帰した絵理と志穂は祐希の母親から料理教室を任され、さながら祐希の城と化した理事長室で今日も帰宅した彼を王子様扱いし、仲間に加えた奈津美や麻衣と4人で奉仕する日々を過ごすのでした。

【レビュー】

「誘惑第四世代」と称された東雲理人さんと同じ月にデビューした我妻馨さんの作品は、タイトルの通り4人の人妻が高校生の主人公を可愛がりつつ関係を結ぶ流れとなっています。
リアルドリーム文庫などでは割とよく見られる料理教室ものですが、フランス書院文庫では本作が初めての試みだそうです。

一昔前の誘惑作品に見られた、本命の志穂との初体験を迎えるまでに他のヒロインとは本番はお預けで焦らされる展開かと思いましたが、途中で対抗ヒロインの絵理が出て来て筆下ろしされる展開は少々意外でした。

奈津美や麻衣に関してはそれぞれハチミツやスイーツを使う甘々展開で濃厚な前戯描写は非常に良かったのですが本番は無く、最後に慌てて回収したかのように参戦したのはやや違和感を感じました。

絵理は主人公が幼い頃から姉のように慕っていて甘える時は「お姉ちゃん」を連呼しており疑似姉弟ものの背徳感を味わえて良かったのですが、彼女は34歳の人妻で無くもっと若いヒロインでも成立しそうです。

志穂は本命であるが故に最後の美味しい場面を取る代わりに中盤では殆ど出番は無く、主人公と麻衣との濃厚なペッティングを見ても怒って無視するだけではちょっと心理的には描写が足りないように感じますね。

ヒロインたちは皆人妻設定ですが夫の存在が感じられず、やや無邪気でもある少年の主人公では人の妻を寝盗っている背徳感も感じられませんので、何も全員人妻で無くても良かったし、1人位は近親者を入れればなという気がします。

あと個人的な印象ですが、主人公の母親は一見すると多忙で彼をこき使っているようにも思えますが、実は主人公の想いを理解して影で舞台を整える甘々なお母さんなのではと勝手に推測しましたが、どうでしょうか。
それだけに甘々な義母を志穂、絵理を兄嫁、奈津美を主人公の叔母で料理講師、麻衣を生徒に設定すると案外スムーズに纏まったようにも感じます。

月里友洋「邪淫の血族 美獣四姉妹」

月里友洋「邪淫の血族 美獣四姉妹」(フランス書院文庫、2007年1月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

憧れの従姉の由真が家の為に同業の家に嫁ぐも離婚したと知った康臣は、同じく従姉の長姉の頼みで酒造に携わる事になる。再会した他の従姉妹から迫られつつも、ある日杜氏を任された康臣は由真と相思相愛の仲だと知り、結ばれる事になる。

【登場人物】

竹宮康臣
23歳。大学で醸造学を学び卒業後勤めた食品会社が倒産し、現在は従姉の須恵子に頼まれ松嵜家の手伝いをしている。三女の由真に恋心を抱いていたが、彼女が突然結婚し即離婚した事に複雑な心情を持っている。

松嵜須恵子
33歳。父を亡くした後、長女として実家の酒造会社を取り仕切っている。長年冬にやって来る蔵人の青年と付き合っており、結婚を機に独立して家を由真に譲ろうとしていたが、昨年に別れてしまい醸造の知識のある康臣に何とか望みを託そうとしている。

松嵜かのん
26歳。酒造りの家業に馴染めず、実家に暮らしながらも市内の商社に勤めており、若くして主任に就くなどやり手の様子。昔から従弟の康臣にちょっかいを出す癖が有り、久々に再会した彼に性的な奉仕を求める。Gカップのグラマラス美女。

松嵜由真
24歳。康臣と互いに小さい時から強く意識していたが、実家の窮状を救うべく同業の他社の元に嫁ぐも1週間で出戻っている。万事控えめで大人しいが、とある事情から元嫁ぎ先から援助を引き出すなど芯の強さを持った女性。処女。

松嵜奈々緒
19歳。短大に通っており、未成年ながら杜氏仕込みの利き酒が出来るおませな女性。以前付き合っていた彼氏が居たが、酒の好みが合わずに半年で別れている。かのんと共に積極的に康臣を求めるが、実は彼と両想いの由真の事を気に掛けている。

【展開】

松嵜家に来て早々に康臣に浴室で身体を洗うように求め、自分の肢体に欲情したのを知ったかのんは指遣いで絶頂を向かえ、立て続けに2回も康臣に抱かれます。

ある日杜氏から姉妹の中で奈々緒が利き酒の名手と聞かされた康臣は、彼女から純米酒の飲み比べをさせられる内に次第に彼女の胸の谷間や股の間に酒を注いで彼に飲ませ高まる内に次第に淫靡な雰囲気になるとセックスを迫り関係を持ちます。

修行に精を出し気が付けば大晦日まで禁欲生活を送っていた康臣はかのんと奈々緒に誘われ部屋で3Pに挑みますが、運悪く呼びに来た由真に目撃され最悪の雰囲気のまま新年を迎えます。

ところが杜氏が病に倒れたとの一報を聞き須恵子から杜氏になって欲しいと頼まれた康臣は自信が無いと固辞し、ふと涙を流した彼女に抱いて欲しいとせがまれ関係を持ちます。

翌日見舞いに伺った康臣は杜氏から諭され任を引き受けますが、その後に面会に訪れた由真も杜氏に諭された様子で、翌朝の酒造りの前に康臣を呼び出すと口移しで伝統の酒の味を伝授し仲直りします。
数日後由真に告白した康臣は、初めてだから優しくして欲しいと言われ結婚した筈なのにと訝ります。実は嫁ぎ先が男色趣味で全く身体に触れられず、寧ろ康臣に操を捧げたかったから好都合だったし、不正をネタに資金援助を取り付けた彼女に意外にしたたかだと感心しつつ、彼女と結ばれます。

康臣を新しい杜氏に迎え酒造りに成功したのを喜ぶ姉妹から酔った勢いで迫られた康臣は、焚き付けられ積極的になった由真と激しいセックスに至ります。

【レビュー】

パラダイスシリーズで1作品刊行していた月里友洋さんが黒本(フランス書院文庫)で唯一出版された作品です。

デビュー作品
月里友洋「若妻保母さん いけないご奉仕」

タイトルを見る限りは「邪淫」や「美獣」と付くのでいかにもダークな凌辱作品にも見えますが、実際は主人公の成長物語を交えた姉妹ハーレム作品です。

本作が発売された当時はまだハーレムものと言っても個々の攻略を終えた後に彩りを添える程度という傾向が強かったですが、青年主人公のサクセスストーリーを交えた路線は個人的には各ヒロインの色付けがしっかりしている点からもかなり好みの作風です。

しかし黒本の戦略としては他社レーベルで成功を納めているこの路線での競合を避けるかのように以降はエロ強化に傾倒していく訳で、そうした点からも割と貴重な作品だなと感じます。

メインは三女の由真だというのは始めから分かってはいるものの、前半は次女のかのんと四女の奈々緒に主導権を握られ、途中で長女の須恵子を挟みつつ、ようやく由真というお約束的な展開で、官能成分としては長女が蛇足なようにも見えます。

当時の黒本は300頁弱の分量がスタンダードなだけに本作もそれに従った形ですが、須恵子や由真の交合場面はやはり最後までしっかり描けるともう少し深みが増したかなという気もします。

如月蓮「三姉妹はいつも僕の心をかき乱す」

如月蓮「三姉妹はいつも僕の心をかき乱す」(フランス書院文庫、2012年11月、表紙イラスト:野中昇)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

父親の転勤に伴い沙奈子たちの住むマンションの隣室に越して来た修平は、沙奈子や妹で歯科衛生士の真優花や担任教師の理沙と相次いで結ばれる。

【登場人物】

丸山修平
17歳。高校3年生で父と二人暮らしで、転勤に伴い沙奈子の隣の部屋に引っ越して来た。童貞。

三浦沙奈子
36歳。10年前に夫を亡くしており、現在は妹の理沙と一緒に住んでいる。和風の顔立ちに肩ぐらいまで伸ばした穏やかな印象を与え、料理教室を開いているだけに料理が得意。Dカップの熟れた身体付き。

芝川真優花
33歳。沙奈子の妹で修平が通う近所の歯科医院で歯科衛生士の職に就いている。夫が1ヵ月間海外出張の為姉の部屋に押し掛けて来た。艶やかな長い髪にやや挑発的な顔立ちにEカップの体。

藤野理沙
27歳。修平の担任で英語を教える教師。姉の沙奈子と一緒に住んでいる。普段は深いブラウンの髪をハーフアップにしており、新体操部の顧問をしているが、Fカップと意外にグラマラスで、ロリータ気味の幼い声質とのギャップに生徒の人気は高い。

【展開】

大型スーパーで買い物していた沙奈子は修平を見掛け一緒に帰った電車の中で密着し、勃起を押し付けた修平を意識しつつも部屋に料理を持っていきます。部屋に連れ込まれ勃起を鎮めて欲しいと懇願されると沙奈子は拒めずに手で放出させ、おまけに口で掃除してあげます。
翌日洗濯物を一夜干しっぱなしだった修平の様子が気になった沙奈子が彼の部屋を訪れるとベランダに連れ込まれ、セックスを求める彼の無骨な愛撫にいつしか根負けし人目を気にしつつも交わります。

ある日学校帰りに歯の疼きを感じた修平は近所の歯科医院に向かうと色っぽい歯科衛生士の応対を受け、彼女が沙奈子の妹の真優花だと知り挑発されるも治療もあってその場はやり過ごされます。
数日後時間外に医院を訪れた修平は真優花を連れて自宅に帰ると彼女に主導されてセックスしますが、後日医院でも医者の診察の前に慌ただしくパイズリフェラから交わる事となります。

数日後自分の担当する英語の授業で集中していない様子の修平が気になった理沙は何でも相談してと元気付けると、早速放課後に体育館にやって来て自分の練習を見つめる彼の姿を見掛けます。
汗をかいた彼女のレオタード姿に欲情した修平は体育倉庫で後ろから抱き付き甘えた末、彼女も濡れていると確信し終いには股の間にぺニスを挟み射精すると、帰宅後に定期券を届けに来た理沙を自宅に引き込んでセックスを迫り結ばれます。

ある日料理教室に忘れ物を届けに来た修平は再び彼女に迫り材料の胡瓜や茄子を使って愛撫した後、携帯で撮影しながら後背位で交わります。更に修平は画像の消去を口実に自宅へやって来た彼女に裸エプロンで配達の受け取りをさせ、流しで抱いて有頂天になります。

しかし妹から成績が低下していると聞かされた沙奈子から突如関係の終わりを告げられた修平は、金曜日の夕方に体調が悪いのに治療に来たのを真優花に見咎められ、姉妹の部屋へ連れて来られます。

動揺する沙奈子に迫り再度交わったその晩、隣に理沙が眠っているにも関わらずキャミソール姿の真優花に欲情し関係を持った修平は、更に翌朝に理沙が寝た振りをしてオナニーしていたと弱味に付け込んで再びレオタード姿にしてセックスします。

修平に絶頂に導かれ陶酔していた理沙ですが、料理教室がキャンセルになり早く帰宅した沙奈子と鉢合わせになります。激昂しつつも彼女は自分の方が修平に多く愛してもらったと彼のぺニスにしがみ付き
激しく乱れますが、そこへ午前の診療を終えた真優花も帰宅します…。

3姉妹で修平と関係を持ったのが明るみになるも許された修平は、沙奈子のベランダに干されている下着で今夜は誰がOKとのサインをチェックするのが習慣になり、今日もふらつきながらも沙奈子と真優花からサインを受け取るのでした。

【レビュー】

本作はフランス書院文庫で数少ない女流作家の一人である如月蓮さんの13作品目で、本作に続く2013年に発売した2作品は偶々ヒロイン2人で続きましたが、ヒロイン3人の作品の方がこの作者の得意パターンです。

最初は主人公に翻弄されがちで受け身だったヒロインが最後には積極的になり、干している洗濯物で今晩は誰がOKかのサインを出すようになるのはいかにも女性のしたたかさを描いていて面白い発想だなと思いました。

作品を重ねている事も有りヒロインの官能描写はほぼ申し分無いですが、少年に迫られてヒロインが体を開くまでのプロセスが3人ともそれほど違いは無く、年齢の順に攻略し最後に突如合流する流れは短編を繋ぎ合わせたようにも見えます。

沙奈子は料理教師を営んでいるので胡瓜や茄子を使った愛撫や裸エプロン、歯科衛生士の真優花は診療室での白衣着用のコスプレ、担任教師の理沙は新体操部の顧問なのでレオタードとそれぞれの設定は魅力的です。

それに対し主人公は性の熟練者で有るかのようにねちっこい前戯に対しいざ交わってからは割と淡白な点がチグハグですし、個人的には自己本位で甘えた口調になりがちなのは少年らしさは感じるけれどワンパターン過ぎて工夫が欲しかったです。

例えば真優花に童貞狩りされ、沙奈子に仕込まれ、唯一理沙に対しては優位に出るという流れならスムーズだし、最後は一人ずつ合流していく流れも確かに現実的だけど何よりも4Pが尻切れになっており、残念な面が見られました。

樹快人「僕と妹の痴姦日記」

樹快人「僕と妹の痴姦日記」(フランス書院文庫、2010年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

鬱屈した浪人生活を送る順一郎はある日、帰宅途中の電車の中で衝動的に女子高生へ痴漢行為に及び、更に少女が妹の親友だと知ると無理矢理関係を結んでしまうが、彼の欲望は口うるさい妹の桐乃にも向けられる事に。

【登場人物】

多田順一郎
20歳。大学受験に失敗し現在2浪の身。母を亡くし父親は海外赴任していて現地の女性と結婚してからは殆ど戻らずにいるが、進学にはやたら口うるさく鬱屈した日々を送っている。童貞。

多田桐乃
17歳。ミッション系の高校に通う2年生。ショートヘアにDカップと意外に育った体つき。両親が不在で自堕落な生活を送る順一郎に対し口うるさい所が有り、彼はそれを煩わしく感じている。処女。

鈴原絵美
16歳。桐乃の後輩に当たる1年生。茶道部に所属し、三つ編みのおさげ髪が特徴の生真面目な少女。桐乃に負けず劣らずDカップの巨乳の持ち主。処女。

【展開】

予備校の帰りに偶々妹と同じ高校の制服の少女と電車内で密着してしまった順一郎は、後日彼女を見付けると痴漢行為をエスカレートさせ、ペニスを股の間に挟んだ状態で射精します。終着駅に着きベンチで泣く彼女をトイレに連れ込むと、無抵抗の彼女の痴態を携帯カメラに納めます。

数日後順一郎は自宅を訪れた桐乃の親友が先日電車内で痴漢行為を働いた相手で名前が絵美だと知り連絡先を聞き出すと後日彼女をホテルに連れ込み、携帯の写真をネタに従順な彼女を脅して気が済むまで犯し続けます。

帰宅した順一郎は桐乃から成績不振を詰られ逆上し馬乗りになり顔射して辱しめを与える一方で、鬱憤を晴らすかのように図書館の書庫で絵美のアナルを貫きますが、自宅に帰ると絵美に乱暴したと知った桐乃から再び詰られた彼は沈黙させようと力づくでモノにしてしまいます。

週末に桐乃をプールへ誘い出掛けた順一郎は行きの電車内やプールの中、挙げ句には帰りの電車内や駅のトイレでやりたい放題に体を求めます。始めは嫌々だった筈の桐乃も次第に被虐願望が芽生え出したのか、心の中で兄を求めるようになります。

調子に乗り熱を出した順一郎は桐乃の巨乳奉仕を受けて回復すると翌日なに食わぬ顔でローターを仕込んだ彼女の痴態を見ようと父兄参観に出席し、発情した妹を保健室に連れ込み交わった後、校内で水泳の授業を終えて水着姿の絵美と顔を合わせると更衣室に移動して交わります。
そして授業を終えた桐乃と帰宅途中に交わった後、更に調子に乗った順一郎は自宅で突然イメージプレイを始めると言い出し、変貌した兄に戸惑いつつもそれを受け入れます。

すっかり兄に従順になった桐乃はオモチャを入れたままのお出掛け調教やスクール水着でのコスプレを望んで積極的になると、ある日絵美を自宅へ呼び出して2人で順一郎に一晩中奉仕し歓びを感じます。

【レビュー】

本作は第8回(2009年応募受付分)フランス書院官能大賞新人賞受賞作という事ですが、樹快人名義のデビュー作品でかつ現在までに1冊のみの刊行となっています。
全般的に新人らしい粗削りな表現と現代っ子らしいややぶっ飛んだ言動も少なくない為理解に苦しむ場面も有りましたし、キツい言い方になりますが応募作の段階から何らかの指導を与えた結果として、この出来映えなのでしょうか…。正直編集方針に疑問を感じる所です。

タイトルの通りエッチシーンの約7割は妹の桐乃で占められており、当初は兄に対してお節介含みの尖った態度を見せていた彼女が調教されて自ら望むまでのプロセスが描かれておりますが、彼女の名前から想像が付くように「僕(=作者)が描きたかったエッチなラノベ」の域を出ていない気もします。

本作とはあまり関係の無い話ですが、翌2011年以降2013年まで官能大賞の各部門の授賞が出ていないし、最終選考作品からも刊行されたという話も聞きません。(有れば帯で宣伝するでしょう)
恐らくは応募作品と別の作品を新たに書かせてデビューさせる方針に変えたからだと推測しますが、2014年からは官能大賞の募集が年2回になった為、これで傾向がどう変わるのか一読者として期待したいと思います。

【2010年デビューの参考作品】

2010年にフランス書院文庫でデビューした作家の1人である宮坂景斗さんの作品に付いては、DSKさんのレビューブログで取り上げていますのでご参照下さい。

DSKの官能レビュー整理箱 青獣の美餌-友達の母を、担任女教師を(著:宮坂景斗、フランス書院文庫)

以下の3作品は当ブログで取り上げていますので、こちらも宜しかったらご覧下さい。

村崎忍「最高の相姦地獄 溺れ母と溺れ叔母」

絢瀬簾「マンツーマンレッスン 熟妻と青年家庭教師」

廣瀬森「あこがれ狂おしく燃え 禁姉【タブー】」

楠木悠「熟女は僕を眠らせてくれない」

楠木悠「熟女は僕を眠らせてくれない」(フランス書院文庫、2012年7月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

かつて兄嫁の早苗に憧れを抱いていた智哉は彼女より更に大柄な亜佐美と付き合いたいと考えていたが、夫との離婚を考えていた彼女も密かに智哉を意識していた。そこに早苗の妹・里奈が現れ事態は思わぬ方へ展開する。

【登場人物】

藤田智哉
26歳。社会福祉士の資格を持ち主に事務系の仕事に就いているが、度々ヘルパー等の雑用に駆り出される事も。医師の兄が早苗と結婚したのを機に、彼女に似た背の高い女性に強い憧れを持っている。
身長160cmと男性の平均より低いが学生時代に幅広くスポーツの経験が有る為体力に自信が有り、体付きと反比例するかのように20cm級の巨根に見合う理想の大柄の女性を常に求めている。

木原(和田)亜佐美
34歳。智哉が働く施設で介護のバイトをしており、身長188cmと背が高く中高一貫してバレーボールに励んで来たが 、運動神経が良いとは言えずそれを苦にして大学進学の時点で止めている。
7年前に結婚したが現在は夫への恋愛感情は醒め、離婚を考えると共に密かに智哉へ想いを寄せている。テニス界の妖精と言われるスタープレイヤーに似た雰囲気の女性だが、Dカップと肉付きは良い。

芝崎貴美子
38歳。智哉が働く施設で介護福祉士の資格を持つヘルパー。離婚して息子が1人居り、智哉とは3年前から密かに交際を始めている。彼に性の手解きをして一人前にしたという自負が有るが、気持ちを尊重し亜佐美と結び付けようとする。身長170cmでFカップと非常にスタイルが良く、グラマラスな女性。

藤田早苗
32歳。智哉の兄の妻で身長174cm、2つ年上の姉さん女房。夫と同じ総合病院で働いているが、かつて同居していた智哉は彼女に憧れ下着に悪戯していたのが露見して以来、密かに苦手意識を持っている。
彼女たちの勤務する医療法人グループでバレーチームを作るに当たり、チームリーダーに抜擢され義弟をマネージャーにさせている。ショートヘアが似合う凛々しい雰囲気を持つ女性。

西岡里奈
29歳。早苗の妹で身長は172cm有り、かつて実業団のバレーチームに所属していたが、脚の故障で引退していて現在は両親の元で家事手伝いをしており、姉に紹介されて以来智哉に強い関心を抱いている。
小悪魔的な彼女の性格に翻弄されて来た智哉はあまり良い印象を持っていないが、浮気していた姉の弱味を握って何とか智哉をモノにしようとバレーチームに入り、アプローチを掛け必死になっている。

【展開】

貴美子の計らいで智哉と半日2人きりで職場で過ごした後帰宅した亜佐美は、タイミング良く彼から電話が入りバレーチームに加入しないかとの誘われ応諾すると、我慢出来ずに彼を意識しながら激しいオナニーに浸ります。

智哉から亜佐美が誘いに応じたと報告を受けた貴美子はこれは脈有りだからと押すべきと返事し、彼を自宅に招き1ヵ月ぶりにセックスを堪能すると学生時代の体操服とブルマに着替えて更に挑発し後背位で2回戦へ誘います。

翌週から始まったバレーの練習にマネージャーとして参加した智哉は亜佐美と親しくし距離を縮めますが、そこへ部外者の里奈がやって来て練習もそこそこに智哉に彼の部屋へ連れて行くように命じます。
智哉が好きだと告げ取り敢えずセックスを求める里奈に彼は想い人が居るから駄目だと渋りますが結局は根負けし、意外に体の相性が良いのを知ると彼女の求めるままアナルで2回目をさせてもらいつつ亜佐美への想いは貫きます。

里奈の存在を意識し始め夫と別れて智哉に告白すると電話で告げた亜佐美に対し貴美子は早まらずにまずは体の相性を確かめてはと諭し電話を切ると、傍に居た智哉に彼女が本気になったようだしこれで最後の逢瀬にしようと伝え激しく抱かれます。

翌週練習中に示し合わせた通りに足を捻挫した振りをした亜佐美は智哉に「お持ち帰り」出来るように仕掛けますが、そこに智哉が兄との食事を口実に早苗に呼び出されてしまい出鼻を挫かれます。
兄の家へやって来た智哉はいつになく積極的な早苗に翻弄され、濡れ染みの付いたパンティで手コキされた所で勝ち誇った顔の里奈が乱入します。
亜佐美には黙っているから自分と付き合うように要求されても動じない彼の様子に、自棄になり亜佐美の夫に不倫の事実を突き付けると息巻き出ていく里奈に溜め息をつく早苗は、
かつて浮気していた事を妹に知られ弱味に付け込まれたと智哉に謝罪し、後は自分が収拾するからと告げると罪滅ぼしに昔の想いを成就させてあげると一度きりの情事を求めます。

早苗を抱いた後呆然とし夜道を歩いていた智哉はトラックにはねられて病院に運び込まれますが10日後に病室で目を覚まし、初めは記憶障害から早苗と密会した後の記憶が抜け落ちていたものの往診に来た兄嫁を目にして全てを思い出します。
看病に来ていた亜佐美は自棄になった里奈が自分の元へやって来て洗いざらい告白したが、既に夫婦仲が破綻していた2人にとっては却って良いきっかけになり離婚に至ったと打ち明け、気を利かせた早苗が病室を出ていくと念願が叶った2人は激しく交じり合う事となります。

【レビュー】

本作は2002年にデビューし、年に1、2冊出すか出さないかというペースで熟女ものの長編の刊行を重ねて来た楠木悠さんの10作品目となります。

本作のテーマは「高身長の熟女と小柄な青年」で、主人公は兄嫁への憧憬からいつしか背の高い女性を求めるようになったのですが、サブテーマとしては規格外の巨根を包み込んでくれる蜜壺探しという面も有ります。

主人公への想いを秘めつつあくまでも「都合の良いセックスフレンド」を演じ、自ら幕を引く貴美子との官能場面は引くになかなか引けない彼女の心理描写も相まってなかなかいやらしくて良かったです。

途中で登場する里奈は始めから良い印象を持たせないように描写している節が有り確かにそう思わせざるを得ない我がままぶりで苦笑いした所も有りますが、見方を変えればもう少し救いようの有る展開も有ったかなと思います。

兄嫁の早苗は里奈とセットでの登場と考えれば納得出来ますし主人公の願いを成就させるシチュエーションは悪くないですが、そのせいでメインの亜佐美の出番が減ったのを考えると蛇足に感じられます。

メインの亜佐美は序盤でかなりのページを割いて心情を描写しており、見た目とはかなりギャップの有る乙女な内面が見られ可愛らしさを感じましたが、反面主人公の方は嵌め心地の良い蜜壺だから?と感じられる程彼女に惹かれた動機付けが弱いように思えます。
展開から考えれば致し方無いでしょうが、300頁で纏めたので有ればもう1章追加して亜佐美が乙女な面を剥き出しにした乱れっぷりを読みたかった気もしますね。

雨宮慶「両向かいの未亡人【36歳と42歳】」

雨宮慶「両向かいの未亡人【36歳と42歳】」(フランス書院文庫、2011年11月、表紙イラスト:野中昇)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みを迎え出来心から万引きをしそうになり担任教師の渚に見咎められた佑樹は、彼女と関係を持ち頻繁に逢うようになる。一方クラスメイトの遙香と本番前まで至ったのをきっかけに彼女の母親の静香とも関係を持ってしまう。

【登場人物】

一之瀬佑樹
17歳。サッカー部のエースだったが脚を痛め、自暴自棄になっていた所を渚に救われ、それをきっかけに親しい関係になった。父親は住職、母親は寺で経営している幼稚園の園長を務めている。

花森渚
36歳。佑樹や遙香のクラス担任で英語を教える教師。6年前に医師だった夫を山の遭難事故で亡くしている。4年前に佑樹の家と通りを挟み斜め前の借家で独り暮らし。サバサバした性格でプロポーション抜群の女性。

見城静香
42歳。4年前に野心家で官僚だった夫が病死し、昨年実家の資産管理をしていた父親を事故で亡くしている。娘の遙香の希望で実家に戻って来た。佑樹の近所に有る邸宅に住んでおり、不動産を管理を任せていた一回り上の郷原に迫られ肉体関係に有る。

見城遙香
17歳。静香の娘で高校2年生の今春から佑樹の通う高校へ転校して来た。チアリーディング部に所属しているが、将来は医師を目指しており秋で退部しようと考えている。クラスメイトの佑樹をはっきりと意識しており、彼の方も満更では無い様子。処女。

郷原善行
53歳。禿げ頭に熊のような体格をした男。舞台となるY市で不動産業を営むが、管理を任されていた静香の父親に不正がばれて事故に見せ掛けて殺している。発覚を恐れ静香と親密になり肉体関係に有るが、他に20代の愛人が2人居て盛んな様子。

【展開】

夏休みの大事な時期に脚を痛め自棄になり万引きに及ぼうとした佑樹を見掛けて自宅に連れて来た渚は、薄着の自分の姿に欲情した佑樹に身体を迫られると6年ぶりに触れた男に我慢出来ずにセックスし、歯止めが効かずに頻繁に逢うようになります。

一方郷原と関係に有った静香は自分が不在の折に慌ただしく家を出ていった佑樹や上気した娘の様子と栗の花の臭いに気付き2人がセックスしたと確信し、佑樹を呼び出すと遙香から本番はダメと言われ素股に留めたと知り、娘と一線を越えさせない為と言いつつ力強い彼の行為に夢中になります。

ある日佑樹が気になる静香と満足のいく交合が出来ずに帰宅しようとした郷原は、人目を盗み渚の家へ向かった佑樹を発見して後を追い中の様子を窺うと佑樹の愛撫に激しく乱れる渚の痴態に興奮します。

後日郷原からホテルに呼び出された渚は佑樹との関係を切り札にされ抵抗出来ずに抱かれたショックから逢瀬に応じなくなり、佑樹は不審を抱きつつも静香から呼び出されると喜び勇んで再び彼女と交わります。

その晩佑樹の元を訪れた遙香から自分とセックスして欲しいと切り出され事情を聞くと、母親が郷原と交わっていたのを見て興味を持ち処女に拘りが無くなったと返され、佑樹もその気になり無事に破瓜に導きます。

数日後夫の七回忌を済ませ帰宅した渚は待ち受けていた郷原に喪服姿のまま犯され、それを知らない佑樹から浴室で裏穴を弄られると癒しを求めるかのようにアナルセックスを許します。

翌日郷原が撲殺されたとの知らせを静香から聞かされた佑樹は彼女と交わった後、その晩にやって来た遙香から事件の真相を聞かされた後もう本番は出来ないと口で奉仕されます。

郷原が静香の父に不正が発覚した為社員を使って口封じしたが今度は社員から法外な要求を受け揉めた末の殺人だと知り、東京に戻る事を決意した静香は翌日佑樹を呼び出して思い出作りにと最後のセックスに及びます。
一方渚も事件が郷原に犯されたのを知り逆上した佑樹が何かしたのではと疑うものの犯人が自首した事に安堵し、その晩初めて自分から彼を呼び出すと激しく乱れ一晩を過ごします。

【レビュー】

前作「両隣の未亡人【35歳と43歳】」と非常によく似たタイトルで、しかも42歳の静香に17歳の娘・遙香が出て来る所まで似た設定となっています。

メインは35歳の担任教師・渚で序盤に主人公が彼女と関係を結ぶまでのプロセスや、未亡人で有りながら主人公の逞しさに翻弄される彼女の戸惑いが描かれている所までは良かったです。

ところがお約束通り気の多い高校生主人公らしくクラスメイトの遙香とは彼女の母親の静香と関係を結ぶきっかけ作りとは言え、途中で素股や彼女の初体験まで盛り込むと流石に蛇足気味に感じられます。

加えて本作では「もう一竿」を担う郷原の存在も展開の鍵を握っているのは分かっていつつも、主人公と渚の交合場面の途中で静香と一戦交える描写が入っていたりと、主人公中心の「誘惑作品」を期待していた向きとしては肩透かしの感が有ります。

タイトルとは裏腹に熟女2人の競演も無くいかにも現実的ですけれど、流石に渚のアナル→郷原の死→遙香のご奉仕フェラ→静香との交合→渚との交合終盤と一気に纏めてしまった時点で終盤は頁不足だったのかなと感じます。
確かに人が亡くなっている中で思い出作りに3P、或いは遙香も加えて4Pなんてする気にはならないでしょうけど…何だか微妙な着地点では有りますね。

【トラックバック】

雨宮慶さんの別作品に付いてはDSKさんのブログで紹介されていますので、下記リンクよりご参照下さい。

DSKの官能レビュー整理箱 両隣の未亡人-35歳と43歳(著:雨宮慶、フランス書院文庫)

河里一伸「言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員」

河里一伸「言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員」(フランス書院文庫、2013年10月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

廃棄物となった開発中の香水を運んでいた宗太郎は、高嶺の華である社長秘書の英梨奈と偶然にもエレベーターで乗り合わせる。香水の影響からか発情した様子の彼女を見て媚薬だと確信した彼は秘かに私物化し、課長や受付嬢、新入社員にそれを使い効果を確かめ、遂に英梨奈にも使う機会が訪れる。

【登場人物】

野々宮宗太郎
30歳。化粧品会社で庶務課に属する冴えない社員で、2浪して入社し独身。英梨奈との一件以来、目立たないように振る舞い卑屈になっている。百合とは幼馴染みで彼女の父が取締役を勤めており、いわゆる縁故入社に当たる。

早川鈴乃
35歳。庶務課の課長で、若々しく豊満なバストを持つショートボブの髪型の女性。宗太郎に対しては比較的優しい態度で接している。大阪支社の営業部長である夫が単身赴任中で、夫が原因の不妊から来るセックスレスも有り性的な不満を感じている。

笹塚育美
26歳。2年前から派遣会社からやって来た受付嬢で英梨奈の友人。ショートヘアで大きな目をした快活な印象の女性。男性経験はそれなりに豊富で、宗太郎と関係を持つと自ら積極的に交わるようになる。

深水百合
22歳。この春から庶務課に配属されたばかりで、童顔にセミロングのスレンダーな体付き。百合と宗太郎の父親同士が知り合いで、彼女も縁故入社の為か女子社員のやっかみの対象になっている。大学まで一貫して女子校に通っており、男性経験は無い。

浅城英梨奈
28歳。社長秘書。ウェーブ掛かった黒髪にプロポーション抜群の才女で社内の評判も良いが、同期入社の宗太郎に対しては偶然の出来事で押し倒された事件が有って以来毛嫌いしている。大学時代に1人だけ男と付き合った事が有る。

【展開】

試作品の香水の廃棄を頼まれた宗太郎はエレベーターの中で英梨奈と一緒に乗りますが、彼女のもじもじした態度に気付き、媚薬に使えるかもしれないと考え私物化しますが、それを鈴乃に知られ濃縮させた媚薬の匂いを嗅いだ彼女はたちまち宗太郎を誘惑します。

情事を終えた翌日鈴乃と一緒に工場に向かう事になった宗太郎は媚薬を体に吹き掛けて車に同乗すると、早速発情し始めた彼女はセックスを求めますが、歪んだ欲望を現した宗太郎は自分の奴隷になるように命じると、彼女も素直に応じ車中で交わります。

英梨奈を堕とす為に親友の育美を利用しようと鈴乃を使って彼女を終業後の会議室に呼び出した宗太郎は早速モニタリングの振りをして媚薬を使いますが、積極的に跨がれて何度も中出しを許しあっけらかんとセフレを希望する彼女の本性に唖然としつつもそれに応じます。

育美が去り会議室の後始末をしようとした時、先に会議室で泣いていて宗太郎達が来て出るに出られなくなった百合が姿を現わします。2人の交合を目の当たりにし、媚薬の影響ですっかり発情した彼女は彼に初めてを捧げます。

宗太郎と関係を持ち好意を見せる育美と百合の態度を見て心も支配しようと計画を立てた彼は土曜日のオフィスに2人を呼び出し、自分の奴隷になった者だけがセックス出来ると告げ、言媚薬の影響で判断が鈍ったせいか2人は相次いで彼に従うようになり代わる代わる彼に貫かれます。

鈴乃や育美の手引きで最終目標の英梨奈の行動を掴んだ宗太郎は、ある日社長室に一人でいた彼女に媚薬を使い徐々に自分に体を求めるように仕掛け、情事を終えて素に戻り激昂した彼女に対しやり取りをレコーダーに録音したと切り返し沈黙させます。

宗太郎と関係を持ち激しいセックスが忘れられずにいた英梨奈は、仕掛けられているとも知らず他の3人の女性と親しげにする彼の様子が気になり出し仕事をミスするようになります。頃合いを見て彼女に媚薬を使うと女子トイレに連れ込まれ、1度だけ交わります。

お預けを喰らった形の英梨奈は数日後宗太郎に呼び出され鈴乃のマンションに向かうと、そこで3人の女性が宗太郎に奉仕する姿を目にします。仲間に加えて欲しそうな彼女に対し、宗太郎は自分の事を愛していると言えば抱いてやると告げられてそれに従います。
会社では好きな時に彼女達を抱き、週末になると恒例のように鈴乃のマンションで4人と交わる生活に宗太郎は満足するのでした。

【レビュー】

前作に引き続き卑屈な主人公が魔法のツール(本作では媚薬)を手に入れた事から、高嶺の華である女性たちを堕とし次々と関係に至る話です。

序盤で課長の鈴乃、中盤で受付嬢の育美や幼馴染みで新入社員の百合を手なづけ、終盤で憧れだった社長秘書の英梨奈を攻略する流れはテンポが良かったと思いますが、
きっかけは媚薬で発情させ、次に心も支配するというのが皆同じパターンですし、流石にヒロイン4人だと必然的に1人当たりの分量は少なかったかなという印象です。

身も心もモノにしたいという独占欲は凌辱作品でよく有りがちでそれは分からなくも無いですが、若干気になったのは彼女達の心を支配したように見えて、実はヒロインの心理描写を見ると主人公の精力と逸物に惚れているようにも受け取れます。
本作はある程度意図した感じもしますが、肉体的にも心理的にも堕ちるのが早過ぎるし、次作がこのままの路線で行くにせよ、誘惑路線に戻るにせよ人物の心理描写は掘り下げた方がより官能場面に深みが出ると思います。

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作者ご本人による自著解説はこちらからどうぞ。

言いなりオフィス 四匹の牝奴隷社員

河里一伸「三姉妹【あやつる】」

河里一伸「三姉妹【あやつる】」(フランス書院文庫、2012年10月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

兄嫁の藍香に想いを寄せる浩太はある日仕入れた催眠の知識を彼女に用いた所、意のままに操る事に成功するが、彼女の変化に気付いた彼女の妹や姉に対しても身を守る為、相次いで催眠を掛けて言いなりの奴隷にしてしまう。

【登場人物】

鈴原浩太
17歳。両親が事故に遭って亡くなり、10歳離れた兄に頼って来て感謝もしつつ、ややひねくれた羨望と劣等感を抱き引っ込み思案になっている。童貞。

鈴原藍香
28歳。浩太の兄と3年前に結婚したが3ヵ月間タイへ出張しており、浩太と2人きりの生活に。黒髪の長い髪を束ねたおっとりした性格の女性。実家の森宮家の両親が長期出張に出ており、姉妹が頻繁に食事に同伴する事が多い。

森宮紅美
32歳。藍香の実家である森宮家の長女。セミロングの髪にややキツそうな目付きの美貌で、90cmを超えるバストを持つグラマラスな女性。大手広告代理店に勤める出世頭のキャリアウーマンだが、そのストレスから浩太に当たりがち。

森宮若葉
16歳。森宮家の三女で浩太と同じ学校に通っている。ショートヘアでボーイッシュな顔立ちの少女。浩太を兄のように慕っていたが、思春期に差し掛かり照れもあってか強い態度に出る事もある。処女。

【展開】

いつものように藍香に想いが伝わらず、紅美に見下され、若葉に冷たくされ鬱屈した感情の浩太はテレビ番組の催眠術に興味を持ち、ある日藍香にリラックスするおまじないと称して、自分に欲情するように暗示を掛けます。

義弟の顔を見る度に欲情し我慢出来なくなった藍香は彼の部屋を尋ねて口で放出させると、自ら跨がり筆下ろしに至ります。しかしトランス状態でも心は兄に有るのを知った浩太は、暗示の内容を変えて自分を見る度に好きの感情が湧くようにします。

裸エプロンで白昼のベランダで交わるなど浩太の意のままになる藍香の態度に不審を抱く若葉に危機を感じた浩太は催眠を掛けますが、彼女から自分が好きだという本心を聞くと逆に催眠を口実に彼女を挑発し精神的に奴隷にすると破瓜に至ります。

ある日浩太は若葉の目を盗み藍香とエッチしようとしますが、下校して来た若葉に見付かり動揺した藍香に暗示を掛けようとして2人に掛かってしまい期せずして3Pとなりますが、丁度帰宅した紅美に知られてしまいます。
若葉を使って紅美を軽い催眠状態にした浩太は彼女の負けず嫌いな性格を活かして、自分とのセックスがストレスの癒しになると暗示を掛け、パイズリフェラ奉仕から四つん這いにして交わります。

プライドをかなぐり捨てて迫る紅美も奴隷に堕とし浴室で藍香とダブルパイズリ奉仕させ満足した浩太は週末に若葉の提案を受けて4Pに至り、更に藍香から兄が戻って来るのを聞くと、兄にも暗示を掛けて関係を認めさせようとほくそ笑みます。

【レビュー】

タイトルからして明らかなように引っ込み思案の主人公が催眠術を駆使して、憧れの兄嫁、ツンデレ気味の兄嫁の妹、主人公を見下す兄嫁の姉を次々に堕としていく内容でまさに【あやつる】に相応しい流れです。
作者の既作において「やや説明過剰過ぎる」と指摘した事が有りますが、今回の題材に関してはこの位丁寧でないと読んでいて理解しづらいでしょうし、これで良かったのだと思います。

作者のブログでは暗示を先に明かしてしまうと面白味が無いという考えのようでしたが、3人ともに攻略する段階で「実はこんな暗示も掛けていた」という記述を繰り返しており、流石に後出しかつ万能過ぎはしないかなと引っ掛かりを感じました。

メインヒロインの藍香に関しては催眠術の暗示に掛かり心を改変されたままですが、個人的には終盤に予期しない形で暗示が解けて本心から兄嫁が主人公を好きになる流れだったら、彼女を寝盗る快感も味わえたかなと思います。

最後に兄が戻って来るのを知り、主人公は兄にも暗示を掛けて現状を維持しようと考えますが、それだと兄への優越感も歪んだ形のままで解決策とは言えないかなと感じましたが…。

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作者ご本人の自著解説記事はこちらからどうぞ。

三姉妹【あやつる】

河里一伸「秘密の扉 担任女教師と女医と看護婦」

河里一伸「秘密の扉 担任女教師と女医と看護婦」(フランス書院文庫、2012年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

担任の真沙美に憧れを抱く誠也は、骨折で入院する事になった彼女に毎日見舞いに来ると告げる。それを聞いた誠也の幼馴染みで看護婦の亜子の表情が変わったのを見た担当医の美津恵は彼に興味を持ち診療室に連れ込むが…。

【登場人物】

栗本誠也
18歳。進学校に通うが大学へ行かずに、調理師の資格を目指して専門学校に進学する予定。反対する誠也の両親に辛抱強く説得する真沙美にいつしか惚れるようになり、真沙美の負傷に間接的な責任が有ると感じ、毎日見舞いに来るようになった。童貞。

加納真沙美
26歳。誠也が通う学校で国語を教える教師。長く黒い髪。学校の階段から転落して右足と右腕を骨折し、伯父が理事長を務める総合病院に入院した。真面目過ぎる性格で恋愛を敢えて避けて来た節が有る。処女。

佐々木美津恵
31歳。真沙美の入院した病院に勤める整形外科医で、ショートボブに理知的な雰囲気を漂わせる女性。付き合っていた男性が居たが、すれ違いの生活が続く内に離婚へ至っている。

瀬川亜子
22歳。真沙美の入院した病院に勤める看護婦。セミロングの髪にスレンダーな体と、それに不釣り合いで豊かなバストを持つ女性。誠也と幼馴染みで一時期英語の家庭教師をしていた事があり、再会した彼に想いを抱くようになる。

【展開】

真沙美の容態を見守る誠也は、間接的に怪我を負わせた責任を感じつつ大っぴらに逢えると考え毎日見舞いに来る事を告げ、それを聞いて複雑な表情の亜子に気付いた美津恵はある日彼の相談を受け診察室に連れ込みます。
真沙美が好きだと告白出来るようにおまじないを掛けてあげると告げた美津恵は積極的に口で射精させ更に筆下ろししてあげますが、意外に逞しい彼のぺニスに翻弄され絶頂に至ります。

続けて休憩中に寮に引き込まれて亜子とも関係を持った誠也はある日美津恵から宿直室へ呼び出されると、説教を終えた亜子の心を鍛えるのを口実に美津恵に指示されながら指で絶頂させ、3Pへ発展し2人と交わります。

亜子の馴れ馴れしい態度に嫉妬する感情に気付いた真沙美は、ある日美津恵と亜子の差し金で夜中の病室へ入室した誠也の前で想いを告白させられ、2人の見守る中でシックスナインから破瓜を迎えます。
翌日から誠也の要求がエスカレートし真沙美はそれに応える内に自己嫌悪に陥りますが、美津恵に諭されて吹っ切れると再び病室で交わり、いつしか退院の日が決まると教師と生徒の立場では頻繁に逢えないと複雑な想いを抱くようになります。

退院祝いで美津恵に誘われ再び夜の病院を訪れた誠也は、検査台で開脚状態にされた真沙美を目にし、卒業試験と称して美津恵に指示されながら指で真沙美を絶頂させると、その後は美津恵、亜子、真沙美の順に相次いで交わります。

退院し卒業式にやって来た真沙美は、放課後の教室で互いに呼び捨てにしながら誠也と愛を確かめ合います。

【レビュー】

お得意の3人ヒロイン作品で、メインの真沙美を入院させ、医師の美津恵、看護婦の亜子を配して病院を舞台にした設定や、各章に「~授業」と付くように主人公が美津恵や亜子の指導を受けたり、教わった事を実践する流れは良かったと思います。

ヒロインと順番に関係を持つだけでなく、途中で美津恵と亜子、真沙美に他の2人というように複数プレイを交える工夫は見られますが、前戯に掛ける時間の割には交わってから絶頂するまでがあまりに早いので、この辺は工夫の余地が有りそうです。

ここまで作者の作品を続けて読みましたが、割とファンタジー要素を交えた美少女文庫のような作風と勝手が違う為なのか、あるいは突っ込んだ官能描写があまり得意で無いのか、あまりにあっさりし過ぎていて進歩していないように思います。

JPの分類に入る美少女文庫だからエッチでは無いという事は決して無いし、作者の美少女文庫作品の方が質が高いなと思う事も有ります。個人的には、フランス書院文庫というのが合わないのではと懸念しています。

河里一伸「牧場の四姉妹【甘い生活】」

河里一伸「牧場の四姉妹【甘い生活】」(フランス書院文庫、2011年12月、表紙イラスト:ISAmu)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

病弱な母の療養生活の為離れて暮らしていた貴昭は、義理の姉たちが経営する酪農牧場を手伝う為、8年振りに実家に戻って来た。相次いで姉たちと結ばれた貴昭だが、牧場の経営は思わしくなく、彼のアイディアに賭ける事になる。

【登場人物】

富坂貴昭
16歳。8年前に体調を崩し療養生活を送る実母と札幌で暮らしていたが、椿希から人手不足の為手伝って欲しいと頼まれ高校を中退し牧場に戻って来たばかり。貴昭は亡くなった母の恋人との間に産まれた為、四姉妹とは全く血の繋がりは無い。童貞。

白井椿希
28歳。富坂家の長女で3年前に結婚したが夫は半年後に事故死し、現在は実家に戻り牧場を営んでいる。天然が入ったおっとりした性格で、94cmのグラマラスな体付きの女性。何かにつけてすぐ貴昭に抱き付く癖がある。

富坂葵
25歳。富坂家の次女で、産みの母を喪い2年前に父親が亡くなってからは姉妹で牧場を営んでいる。短い髪型にボーイッシュでがさつな性格だが、長身で巨乳の分類に入るスタイルの良い女性。恋愛事に疎く男性経験は無い。

富坂紅音(あかね)
21歳の大学3年生。富坂家の三女で畜産経営学を専攻する才女。経理全般を担当し牧場を何とか持ちこたえさせているが、病弱で非力な為力仕事は向いていない。中学生を思わせる小柄で未成熟な体付きで、病気の影響からか感情の起伏に乏しい。処女。

富坂柊
17歳の高校2年生。富坂家の四女だが久々に再会した貴昭に対し他人以上に冷たい態度を見せるが、実は彼に対する照れから来るもので関係を持つと一転してベタ甘えするようになる。やや女らしさが見え始めた成長途上の体付き。処女。

【展開】

義姉たちと同居を始めて3週間後のある日、椿希の手伝いをしようと牛舎に向かった貴昭はそこで彼を思ってオナニーする彼女を目の当たりにし、我慢出来なくなった椿希から迫られ口や胸での奉仕で2度精を放つとバックで貫き初体験を迎えます。

椿希から再び体を求められ敷地内の温泉で交わった貴昭は数日後葵から誘われ、馬に一緒に跨がりながら敷地の外れの草原へやって来ます。椿希との交合を見たという葵は、自分に女の魅力が有るなら抱いて欲しいと頼み、願いを聞き入れた貴昭は彼女と交わります。

ある日追加融資で銀行を廻る紅音に付き合った貴昭は、芳しくない結果に失望する彼女の表情を見て母の療養生活の負担が経営難の一因だったのではと謝罪します。すると紅音も病弱な自分の看病で義母に心労を掛けたと切り返し、2人は和解します。
土砂降りで視界が悪く身動きの取れない中、路上駐車した車内で紅音から自分ともセックスして欲しいとせがまれ、貴昭は羞じらう彼女の反応を楽しみながら交わります。

相次いで3人と関係し柊とも関係改善を願う貴昭は過労で倒れた彼女の看病をする事になり、無理をせずに自分に頼って欲しいと告げます。特徴的な姉たちに負けじと手伝っていたのに、貴昭に仕事を奪われると意地になっていたと謝罪した柊も彼に抱いて欲しいと求め、2人は結ばれます。

貴昭のアイディアで牧場の立て直しに成功しひと息付いたある日、そのお礼にと姉たちから5Pを提案された彼は交互に彼女たちを貫き癒しを与えます。

【レビュー】

広大な北の牧場で繰り広げられる四姉妹との同居生活で温泉や草原、土砂降りの車中など舞台設定自体は面白く感じますし、処女ヒロイン3人の年齢から見てこれがエロシーン付きのラノベだと言われれば納得出来ます。

しかし官能小説として読むのなら、再三指摘しているようにセックスに至るまでの動機付けがオナニーを見られ我慢出来ずとか、姉のを見て自分も仲間に加えて欲しいのでは説得力に欠けますし、
いざ交合に至ってから処女・非処女に関わらず直ぐに主人公のモノが良いとか、中に出されて絶頂に至るという一点ばりの反応なら、別に四姉妹でなくてもヒロインの人数を減らして3Pに割くのでも良かったと思います。

黒本にも進出されて本作で5作目になりますが、敢えて目新しさを出そうとして単に説明過剰になっている面が否めず、進出当初の勢いを感じられず残念です。

河里一伸「浴衣の熟妻【混浴】」

河里一伸「浴衣の熟妻【混浴】」(フランス書院文庫、2011年3月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

骨折して足を痛めた淳也は、兄嫁の沙緒里の友人である佳苗が若女将を務める温泉旅館で厄介になる事に。閑散とした旅館に泊まっていた英梨と初体験を迎えたのをきっかけに、佳苗や沙緒里とも関係を結ぶ事に。

【登場人物】

平野淳也
20歳。大学生で両親は海外赴任で不在。バイクで転倒事故に遭い骨折して痛めた足の療養で沙緒里に連れられ、佳苗が若女将を務める温泉旅館へやって来た。沙緒里に強い想いを寄せている。童貞。

平野沙緒里
27歳。淳也と8つ離れた兄と結婚し鹿児島へ赴任した為後を追うつもりでいたが、怪我した淳也の為に予定を遅らせて看護していた。スレンダーな美人で夫と強く結び付いているせいか、淳也の想いに全く気付いていない。

佐藤佳苗
35歳。沙緒里の友人。温泉旅館で板前に就いている夫は結核にかかり、長期療養を余儀無くされている為、現在は姑と旅館を営むが開店休業状態。鍼灸マッサージの資格を持っており、おしとやかで和装のよく似合う女性。

矢作英梨
29歳。佳苗の旅館に先に宿泊していた女性。以前勤めていた職場で知り合った男性と結婚したが、出向先の若い社員との浮気を知り出奔した。浴衣の上からはっきりと膨らみが分かる程豊かなバストを持ち、童貞の淳也をあからさまに誘惑する。

【展開】

佳苗の旅館に着き露骨に誘惑して来る英梨と知り合った淳也は先に露天風呂に入浴していた彼女の裸に反応し勃起したのを知られ、口や胸を使って2回精を放った後騎乗位で交わり初体験を果たします。

日課の佳苗のマッサージを受けた淳也は不意に英梨との初体験を佳苗に置き換え妄想し、タオル越しに勃起した逸物を見た彼女は動揺して転倒しそうになり、淳也に支えられると抱いて欲しいと求め体位を変えて何度も交わります。

相次いで2人と関係を持った罪悪感からぎこちない態度の義弟に不審を抱いた沙緒里は佳苗と英梨に連れられて散策に出た淳也の後を追うと、森の中で交互に2人を貫く姿を目の当たりにして動揺し部屋へ逃げ帰ります。
それに気付いた淳也は仕組まれたと知るも佳苗たちから悪い結果にはならないからと告げられ部屋で待っていると、暫くして遠慮がちにやって来た沙緒里から一度だけ抱いて欲しいと求められ何度も抱く事になります。

ところが関係を持つ前よりよそよそしくなった沙緒里に疑問を抱いた淳也が問い質すと、夫が予定を早めて戻って来ると連絡が有り自宅に帰ると告げられます。
帰宅を決めた淳也は露天風呂に入っていると彼女からもう一度だけと露天風呂へやって来て体を求められ、それに合わせるかのように佳苗や英梨も雪崩れ込み4Pになります。

夏休みに佳苗に誘われ旅館を訪れた淳也は、そこで沙緒里や英梨も待ち受けているのを知り、夫に満足出来ずに欲求不満の3人と代わる代わる繋がる事になります。

【レビュー】

黒本4作目となり2作目の 「未亡人女将の宿【陶酔】」 に続く温泉旅館作品になりますが、本作ではヒロイン全員を人妻の設定にしたのが大きな違いです。

しかしヒロインとウブな青年の年齢差を意識し過ぎたのか、人妻たちは性に淡白な夫とは違って逞しい主人公の逸物にだけ惚れているように読み取れますし、セックスに至る描写も頻繁に趣向を変えたりする割にはヒロインの反応はワンパターンです。

人物の背景や舞台設定に苦心したのか説明に頁を割いている割には肝心の官能描写では既に夫婦仲は冷え込んでいる英梨はともかく、夫に対する愛は貫くけれどセックスは主人公にベタ惚れという沙緒里や佳苗の部分はやや理解に苦しく感じました。

河里一伸「奥様は18歳」

河里一伸「奥様は18歳」(フランス書院文庫、2010年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

家族ぐるみで付き合っていた憧れの雅美の娘、彩奈から求婚され入籍した茂。雅美や腹違いの義姉の奈保子の邪魔が入りつつ初夜を迎えた2人だが、彩奈が夏期補習に専念する為彼女の実家に暫く同居する事となり、雅美や奈保子に誘惑された茂は相次いで関係を結んでしまう。

【登場人物】

冴木茂
22歳。大学を卒業し中堅ソフトウェア会社に入社したばかりの青年。3年前に両親を事故で失い、家族ぐるみで付き合いの有った広瀬家の次女の彩奈に献身的に慰められる内に彼女から告白されて入籍し、現在は2人で自宅に住んでいる。

冴木彩奈
18歳。茂の妻で幼馴染みの高校3年生で雅美の実の娘。発展途上の体付きだが、巨乳の母の血をひいているから胸は大きくなると健気に言い張る少女。進学校に通うが入籍の慌ただしさで成績を落とし、一旦実家に戻らざるを得なくなる。処女。

広瀬雅美
34歳。彩奈の実母で元々茂の家の近くに住んでおり、憧れのお姉さんのような存在だった。亡き夫は人気作家でその印税で主婦業に専念している。20代と見紛うほど若々しく、グラマラスな体付きで髪の長い女性。怒らせると恐い一面が有り、娘や茂は素直に従わざるを得ない時も。

広瀬奈保子
22歳。彩奈の異母姉で茂と同級生。近隣の病院で看護職に就いている。茂に好意を持っていたが彩奈に先んじられ、彼に対し尖った態度を取る事が多くなった。ショートヘアでスタイルが良く、一見遊んでいるように見えるが処女のまま。

【展開】

彩奈が18歳になったのを機に入籍を済ませ自宅に戻った茂は早速彼女を抱こうとするも、途中雅美や奈保子の訪問で中断しつつ何とか初夜を迎えます。ところがそれ以降2人の邪魔をするようにすれ違いが多くなり、早くもセックスレスに陥ります。

期末テストの成績が冴えず夏期補習を受けざるを得なくなった彩奈の為に雅美の提案で広瀬家に一時同居する事になった茂は欲求不満と気疲れから体調を崩してしまい、雅美に看病されて不意に勃起したのを知られ雪崩れ込むように関係を結びます。

一方茂と同居する事になり彩奈から仲睦まじい所を見せ付けられ苛立ちが募った奈保子は、ある日泥酔した所を彼に保護され介抱を口実にラブホテルに連れていかれます。酔った勢いで告白した奈保子に対し、茂は迷いつつ断り切れずに抱いてしまいます。

補習が終わって自宅に戻った彩奈は早速エッチを求めますが後ろめたさを感じて悩む茂はそれどころでは無く、事情を知らない彼女はよりによって母や義姉に相談した為一同が会します。
彩奈の前で自分や奈保子が茂と関係した事を告白した雅美の提案で2人から誘惑された茂は乗り気になり彩奈を抱く事になりますが、我慢出来なくなった雅美や奈保子も途中参戦し精を搾り取られます。

自分が正妻だと主張する彩奈の提案で帰宅途中の公園で一戦交えた茂は、帰宅すると自宅で図々しく待ち構える雅美や奈保子にげんなりとしつつも欲望に勝てずに結局は3人を抱く事になります。

【レビュー】

作者のブログ上での自著解説では黒本で「おさな妻」を題材にするのは本作が初めてとの事ですが、後の似た作風の黒本作品に比べれば「妻(あるいは彼女)」のエッチシーンが複数有るだけ彩奈は報われている方です。
黒本の方針を見る限り、夫婦や彼氏彼女というように元より結ばれている者同士の性描写は避ける傾向に有るので、「妻の(彼女の)○○」のような立ち位置のヒロインを登場させて背徳感を出そうというのは自然に思われます。

本作は前作の人物設定でハーレム展開だったらというのも意識して出来たせいか、母と実娘と義娘のヒロイン自体に特に目新しいものは有りませんが、気になったのはエッチの時の反応が3人ともよく似ている点です。

雅美は娘の夫に手を出した割に娘に対する罪悪感があまり見られず、寧ろ誘われた主人公の方が一方的に悩み続けるのは違和感が有るし、ヒロイン描写にやや底の浅さが見えて前作よりあっさりし過ぎているように見えます。

奈保子は他の2人に比べれば正統派のヒロインで同居を始めてからの主人公に対する過剰なリアクションも気に掛かる点も有りましたが、結ばれる時に理由が分かったので感情移入はしやすかったです。

彩奈は勿論正妻で有り母や義姉も主人公にただならぬ想いを抱いている事に危惧し結婚を急いだという背景が有りますが、当初は彼女の年齢を16歳にした為か言動は幼く見えるし、大胆になるにしてもいきなり公園でというのは性急過ぎる気がしました。

河里一伸「未亡人女将の宿【陶酔】」

河里一伸「未亡人女将の宿【陶酔】」(フランス書院文庫、2009年9月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

バイクで全国を放浪する健人はある日台風に遭い、ひなびた老舗旅館へ泊まる事に。そこの女将から激しく体を求められた彼は、その関係に気付いた彼女の娘2人からも抱いて欲しいと頼まれるが…。

【登場人物】

垣原健人(けんと)
27歳。勤めていた会社から派遣切りに合い失職したばかり。かつて板前の仕事を2年程していたが、不正を見逃せずに告発するような熱血漢。身寄りが無い為バイクで全国を放浪していたが、台風に遭い小松荘に泊まる事に。

小松志津香
35歳。亡き夫の残した老舗旅館を守っているが、同業者で彼女に興味を持つ鬼島に目を付けられて以来、従業員を引き抜かれて苦境に陥り、更に借金をさせられがんじがらめになっている。和服の似合う巨乳の女性。

小松由起子
20歳。志津香の亡き夫と亡き先妻との間に産まれており、志津香とは血縁関係に無い。父を失ってから彼女との関係が薄れたのを恐れてか、素直になれずにいる。健人に一目惚れ同然だったが、自分の方がキャリアが上だからと呼び捨てにする。性にやや奥手な処女。

小松遥
16歳。志津香の実の娘で高校生。ツインテールが目印の快活な少女。母と義姉の仲がギクシャクしているのを知り、どうにか仲を取り持とうとしている。健人には父や兄に近い想いを寄せている。母の自慰を目撃して以来、頻繁に同じ事をするようになったが処女。

【展開】

小松荘に宿泊し料理の味付けで口を出した健人に料理人の経験が有るのを知った志津香は彼を板前に採用し、久々に男と一緒に厨房に立つ内に性欲を押さえ切れず露天風呂で自慰に浸りますが、それを健人に見られると体を求め抱かれます。

一度きりの筈が志津香に求められ旅館の空室で再び交わった健人の変化に不審を抱いた由起子は、ある日互いに名前で呼び合う2人の様子に逆上し家出しますが、志津香に頼まれ由起子を保護した健人は旅館に戻る途中に雨宿りした洞窟で彼女から抱いて欲しいと頼まれ願いを受け入れます。

健人に抱かれ明るくなったもののまだ躊躇する由起子を見た志津香は彼女を誘い露天風呂で健人に奉仕し距離を縮めますが、関係に気付いた遥が今度は機嫌を損ねます。志津香に頼まれ遥の部屋を訪れるとオナニーの最中だった彼女から告白され無事に破瓜を迎えさせます。

志津香への想いを貫こうとしつつ相次いで娘2人に手を付けてしまい後ろめたさを感じた健人は密かに板前を辞め出奔しようとしますが、先んじた由起子と遥が彼の部屋へ押し掛け、体で引き留めると告げ2人がかりで奉仕されます。

そんな中鬼島から借金の返済期限を迎えたと言い掛かりを付けられ同行に応じた志津香を一旦はなす術も無く見送る健人ですが、娘2人に諭され鬼島の会社に訪れ彼女を奪還すると志津香にプロポーズし激しく求め合います。

【レビュー】

老舗旅館を舞台に流れの板前(見習い?)の主人公が借金と経営に行き詰まり苦境に陥った女将との愛を築いていく物語を主軸にしていますが、そこに義娘と実娘の2人を絡めています。

本命の志津香は鬼島から誘いを撥ね付け亡き夫への貞操を立てつつも実は割と頻繁に自慰に浸る一面も有りますが、切っ掛けになる露天風呂の交合は確かに未亡人の情欲の深さを感じつつももう少し丁寧に進めて欲しかったです。

作者の河里さんは自著に関して自身のブログで丁寧に解説されていますが、ヒロインは10代から30代の3人でとの編集からのオーダーを受けており、娘2人の複雑な立ち位置は志津香との年齢から逆算したようです。

亡き夫の連れ子に当たる由起子は志津香との関係がギクシャクし、実娘の遥はその2人の関係にヤキモキしとそれぞれのドラマは良く出来ていますが、2人とも処女の必要は有ったかなといささか疑問符が付く部分です。

志津香と由起子、由起子と遥とそれぞれ3Pを踏まえてから伏線を回収するかの如く鬼島との一件を片付け、志津香に求婚する流れは個人的には悪くないとは思いますが、設定に欲張り過ぎたのか頁が足りず最後は駆け足になってしまった感じがします。

志津香が本命なのは明白なので、鬼島を絡めるなら母との関係に悩む娘は1人にするか、オーダー通りヒロインは3人にするなら鬼島の話は無かった方が分かりやすい気がしますし、物語が良かっただけに頁足らずの終わり方が少々勿体無い気がします。

東雲理人「今夜のママは甘すぎる」

東雲理人「今夜のママは甘すぎる」(フランス書院文庫、2012年11月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

広海の骨折が癒えたのに世話を焼く娘の真綾に対抗するかのように入浴の手伝いをする母親の由美子。次第に母や姉の誘惑はエスカレートしていく中で、叔母の陽菜子も参戦する。

【登場人物】

柏崎広海
16歳。高校1年生。産みの母を直ぐに亡くし、3年前に父親もガンで亡くしている。義母の由美子に強い想いを抱いている。

柏崎由美子
37歳。真綾の父親で有る前夫と死別し、産まれて間も無い広海の乳母代わりをする内に、彼の父親と仲良くなり再婚した。真綾と姉妹に間違われるほどの若々しさを持った女性。バスト93cmのHカップ。

柏崎真綾
18歳。由美子の亡くなった最初の夫との間に産まれた娘。学校では下級生まで知れ渡るほど人気のある美少女。母親譲りのメリハリのあるボディーで、バスト88cmのGカップ。処女。

柏崎陽菜子
32歳。由美子の実妹で広海や真綾の叔母に当たり、姉弟が通う高校で教師をしている。2年前に結婚したが、翌年に交通事故に遭い亡くなっている。

【展開】

骨折の怪我が癒えたにも関わらず、入浴の世話をしたがる由美子に勧められるまま体を洗われる広海。1ヵ月禁欲を強いられた男根は1度の放出で満足出来ずに、由美子の口や膣内へ立て続けに射精します。

翌日の夕方に真綾が水着姿で入浴の手伝いと称して広海を誘惑し相互愛撫から口で精を受け止めたのを知った由美子は、彼にコンドームを贈って負けじと誘惑しますが結局は中出しを許します。

それを知った真綾も母親の不在の折りに母親の負担を減らす為自分も女にしてと誘惑して処女を捧げ、翌日慌てて帰宅した由美子もそれとなく姉弟の関係に気付きつつ広海に抱かれて満足します。

翌日真綾を連れて実家に戻った由美子の代わりに世話にやって来た陽菜子も酔った勢いで広海を誘惑し結ばれますが、底無しの彼の性欲に当てられて夢中になります。

突然陽菜子を同居させたいと提案した広海に不審を抱きつつ歓迎会を行ったその晩に由美子は彼にせがまれて浴室でキスをしながら手コキしますが、他の2人に発覚し4Pに雪崩れ込みその場で由美子からある事実を打ち明けられます。

【レビュー】

「誘惑第4世代」と名付けられた新世代の誘惑作家の一人である東雲理人さんの4作品目です。新人作家が4作品目を出すというのは、以前に取り上げたように重版という「実績」を出した結果で有り、ラインナップに加わるのは良かったと思います。

4作品目と言えど従前の作風とそれほど変わりは無く、高校生の主人公が義母と義姉(先輩)と叔母(先生)と次々に結ばれる甘い展開です。
主人公はほぼ受け身で女性陣が常に積極的である以上近親相姦に至る禁忌感はあまり無いように感じますし、一応事前にコンドームを用意したりしていますが結局場に流されていて取って付けた感が否めません。
極端な事を申しあげるなら、全員近親者の必要は無いでしょうという事です。但しこれは本作に限らず、他の黒本の作品にも共通する話ですが…。

ヒロインそれぞれは魅力的な面を持っているのに、彼女たちの仕掛けと主人公の受けの姿勢を3回繰り返すと流石に3人目は余計だし、或いは3人を生かすなら1人位は主人公が攻略して関係を結ばせた方がメリハリが付いたかもしれません。
文中では真綾が原因で広海が利き手を骨折したようですが、その辺のエピソードを盛り込んでも良さそうだし、やたらに世話を焼く真綾に対抗して由美子も…の流れの方が分かりやすいです。
あとは会話文主体の作風はいかにも現代的ですが、ヒロインが増えると誰が話しているのか判りずらい、会話が噛み合わないとなると読み進めていく上では悪い印象ばかりが残ってしまい残念に思います。

2012年以降次世代を担う作家さんの不振が目立つようになり、誘惑作品全体の勢いも落ちてきている感じがします。2014年は是非とも東雲さんのように生え抜きの作家さんの発奮に期待したい所です。

東雲理人「セーラー服義母」

東雲理人「セーラー服義母」(フランス書院文庫、2011年4月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

母親や姉2人と狭いアパートで密着生活を送る秋人は、次第にエスカレートする娘たちに危惧を抱いた母親の美津子とある日結ばれるが、それを待っていたかのように2人の姉とも深い仲になる。

【登場人物】

三枝秋人
16歳。高校1年生。産みの母は秋人を産んだ直後に亡くなっている。現在は美津子や姉2人と狭いアパートで暮らしている。童貞。

三枝美津子
37歳。秋人たちの父親と再婚したが、年前に亡くなっている。妹が経営するカフェでウエイトレスをしており、年齢を感じさせない若々しさから人気を博している。身長163cmで程よく熟れたHカップの体付き。

三枝朱里
19歳。大学生。身長168cmでGカップと抜群のプロポーションを誇る。弟想いでやや間延びした口調でおっとりした性格だが、なかなか想いを口に出せずにいる。処女。

三枝奈緒
17歳。秋人の次姉で彼と同じ高校に通う。身長160cmであどけない顔立ちだが、ツインテールの似合う可愛らしい少女でHカップの肢体。ところ構わず秋人にアプローチを掛けているが、美津子に心を奪われる彼に伝わらずにいる。処女。

【展開】

奈緒と共に下校途中に母の務めるカフェに寄った秋人は、セーラー服姿の美津子に見とれているのに嫉妬した奈緒からフェラチオで射精に導かれ、その晩に口唇奉仕する美津子から筆下ろしを提案され避妊具を付けて結ばれます。

ある日積極的にソーププレイの如く体を使って誘惑する朱里や途中で乱入して来た美津子や奈緒の誘惑に何とか耐えた秋人は、その晩に性欲を発散しようと自慰をし始めますが奈緒に気付かれ口唇奉仕されてしまいます。

誘惑する娘たちに嫉妬したのか中出しセックスを容認し始めた美津子は、台所に立つ娘たちをよそに朝から秋人に抱かれたり裸エプロンで誘惑しますが、その晩に停電で暗くなった浴室で交わっている所を奈緒に気付かれます。

奈緒と結ばれたを知った美津子は立場を忘れ娘と誘惑合戦を繰り広げますが、ある晩に2人から逃げるように朱里と寝た秋人は目を覚ますと、関係を全て知っていたと穏やかに微笑む彼女から告白され処女を捧げられます。それぞれの関係を容認した母娘3人は代わる代わる秋人に抱かれる日々を送ります。

【レビュー】

前2作より主人公の年齢を引き上げている為か、ヒロイン達が主人公を子供扱いするようなベタツキ感は幾らか和らいでいるように感じます。

基本的な路線はこれまでとは変わり有りませんが、折角タイトルにした位なのだからもう少しセーラー服に限らず、コスプレにしても良かったかもしれません。

エッチシーンは美津子の割合が大きく、奈緒、朱里の順に少なくなりますが、折角姉2人を出したなら結託して母親に対抗する位で無いと数合わせにしか見えず勿体無い感じがします。

東雲理人「浴室相姦 ママと姉と若叔母」

東雲理人「浴室相姦 ママと姉と若叔母」(フランス書院文庫、2010年1月、表紙イラスト:静子)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

母親や姉と過剰なスキンシップを日常にしている裕太は、この春から同居を始めた叔母の千鶴にちょっかいを出して逆にお仕置きを受ける。ある日精通を迎えた裕太は、相次いで3人と深い仲になるが…。

【登場人物】

周防裕太
13歳。中学校に上がったばかりで小柄な容姿と言動から幼く見える。まだ精通を迎えておらず童貞だが、母たちに毎日過激なスキンシップを求めるなど無邪気な面と耳年増な面を併せ持つ少年。

周防綾香
37歳。英理子の実母で最初の夫を亡くした後に裕太の父親と再婚したが、10年前に亡くなっている。現在は妹の千鶴と4人で自給自足に近い田舎暮らしをしている。

直江千鶴
27歳。綾香の実妹で裕太の通う中学校のクラス担任で英語教師。この春の転勤に伴い、成城の実家を出て姉の家に同居している。

周防英理子
17歳。裕太の義理の姉で、地元の県立高校で生徒会長を務めている。170cmの長身にDカップと瑞々しい肢体の少女。千鶴の同居を機に寝室を別にしたが、何かと理由を付けて裕太と一緒に寝ようとする程の弟好き。

【展開】

朝のスキンシップと称して綾香のお尻や菊穴に悪戯する裕太は、千鶴に浴室へ連れて行かれお仕置きとして逆にアナル舐めで絶頂させられます。英理子にも同じ事をしているのを見掛けた綾香は、その晩に寝室で裕太のをおしゃぶりしお仕置きを与えます。

ある日「大人のお菓子」を口にして最大限にぺニスが膨張してしまった裕太は、帰宅した英理子にも見られながら綾香に包皮を剥かれて精通を迎えると、一緒に入浴した姉の秘所を見せてもらった後クンニ絶頂させます。

裕太が自分の不在の折に娘や妹に射精させてもらっていたのを知った綾香は2人との関係を断つ代わりにと素股で射精に導きますが、裕太は夏祭りの晩に処女の英理子と、更にそれを知った千鶴と相次いで関係を持ってしまいます。

その関係をいち早く知った綾香は最早拒む理由が無いと考えセックスに至り、更にアナル処女も捧げますが、その場面を千鶴や英理子に目撃されてしまい互いの関係が明らかになり、裕太はアニリングス射精で罰を与えられるも、3人は関係を受け入れ浴室で4Pとなります。

【レビュー】

基本的な作風は前作と変わり無く、蜂蜜漬けのお菓子のようなベタベタ感の強い作品です。
一応義理の母である綾香と姉の英理子は裕太の過剰なスキンシップを受け入れつつも、それはまだ彼が未精通だったのも関係しており、寧ろ義理の叔母である千鶴の方がお仕置きと称して手や口での愛撫を仕掛けている位積極的です。

前作同様に主人公が中学生(13歳)で、姉の不在に癇癪を起こしたりとまだ幼い一面が浮き彫りにされています。その一方で性知識は意外に豊富で妙にねちっこい口調は、違和感を通り越して何かのオヤジギャグなんだろうなと思いましたがあまり笑えませんでした。

それでもデビュー作品に比べると過剰に思える程の修辞表現が抑えられていて、読みやすくなっている面は評価出来ます。あとは作者の好みなんでしょうが、出だしからアニリングスばかりでなかなか本番にいかないというのはいまいち合いませんでした。

東雲理人「60日間同居人 未亡人母と隣のお姉さん」

東雲理人「60日間同居人 未亡人母と隣のお姉さん」(フランス書院文庫、2009年5月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

実母の佳乃と2人で暮らす真琴は、ある日従姉の舞夏から告白され初体験を迎える。それに気付いた佳乃もその晩に関係を結んでしまい、舞夏との関係を大事にしたい真琴は悩みつつも母親との関係も続けてしまう。

【登場人物】

宮内真琴
14歳。童貞。母の佳乃と2人暮らし。小柄で未発達な体つきと精神的な幼さから小学生に見られる事も有り、本人もそれを気にしている。

宮内佳乃
33歳。真琴の実母で夫を10年前に亡くした。現在は絵本作家で生計を立てている。天然でマイペースな性格の持ち主。

桐条舞夏
24歳。佳乃の兄の娘(姪)で真琴の従姉に当たり、真琴の通う中学校でクラス担任を勤める教師。佳乃・真琴母子の自宅のそばのマンションに独り暮らし。元々過保護に育てられた為世間の事情に疎く、母子が足しげく通い面倒を見ている。処女。

【展開】

舞夏の家を訪れた真琴は、帰りのコンビニで彼女に似たグラビアアイドルが写った青年雑誌を見掛け立ち読みしていた所を佳乃に見付かります。その晩に入浴していた真琴は後から入って来た佳乃の裸体に思わず勃起しますが、佳乃は優しく奉仕し何度も精を放たせます。

ある日舞夏と共に買い物へ出掛けた真琴はその晩に彼女に預けられる事となり、舞夏は添え寝する真琴の様子に気付くと告白し結ばれます。翌日息子が姪と結ばれたのを知り満足した佳乃は、自宅に真琴を連れ帰ると積極的に誘惑し関係を持ちます。

互いに知られないように苦労しながらも母や従姉と関係を続ける真琴は夏休みに彼女たちと旅行へ出掛けたその晩に、舞夏の振りをして夜這いを掛ける佳乃やその情交を見てしまった舞夏と相次いでアナル性交に至ります。

翌日露骨な程の取り合いになる2人にヒヤヒヤする真琴ですが、佳乃に隠れて舞夏とセックスしていたつもりが途中で佳乃が現れて動揺します。しかし舞夏の取りなしで佳乃も仲間に加える事を提案され、その晩に寝室で3Pに至ります。

【レビュー】

「誘惑第四世代」と銘打たれ、神瀬知巳さんの推奨文を付けられた東雲理人さんのデビュー作品です。始めて読んだ時にはその甘過ぎる作風に、時代の変化を感じたものでした。

私はあまりラノベを読んだ事が無いので確証は有りませんが、この作品は何かしらのラノベ作品の影響を受けたのかなと推測します。全体的に受けるテンポの良さの割りに、何処か引っ掛かりを感じる文体に正直読みづらさを感じました。

天然で奔放という言葉が似合う実母の佳乃に、終始文語体で丁寧語の口調の従姉の舞夏の2人の癖の強さに読んでいてどうしても引き摺られてしまうし、
主人公の真琴に付いても甘えん坊の反面、暴走しがちの2人に強烈な突っ込みを入れたりとどうしたいのかよく分からず、中途半端な立ち位置に終わった感じがしました。

それぞれのキャラクター設定は既に巽飛呂彦さんを始めとする作家さんで描かれていて別に目新しさは無いけれど、何でも取り込んでおこうというデビュー作品ならではのごった煮感が却って悪い方向に出たように思います。

肝心の情交場面に付いては一通りこなしておりヒロイン2人の個性を活かしたやりとりに始めは多少の目新しさが有った筈なのに、次第に気障りに感じてしまいました。随所に盛り込まれたギャグがよく理解出来ず、そこは私の勉強不足の一言ですが、度を超した多用も考え物ではと思います。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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