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宮園貴志「相姦マンション【ふとももハーレム】」

宮園貴志「相姦マンション【ふとももハーレム】」(フランス書院文庫、2010年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

実姉に対する憧れを抱きつつ、双子の実妹たちにまとわり付かれる生活に嫌気が差し独り暮らしを始めた智彦。しかし妹たちがそれを許す筈もなく、半ば押し掛けでワンルームの彼の部屋へ引っ越して来る。更に妹たちの出奔を知った姉も嫉妬心から弟を尋ねるが…。

【登場人物】

小森智彦
17歳。高校2年生。童貞。姉の涼子に対し畏敬のような憧れを抱きつつ、下着に悪戯している。一方で
理沙や亜美の双子妹たちにまとわり付かれ、安寧を求めて両親の許可を得て独り暮らしを始めた。かなりの下戸で妹たちにそれを利用される事も。

小森涼子
21歳。智彦たちの実姉。智彦の一途な想いを知りつつふんぎりが付かず、妹たちに先を越されたと知り彼の部屋を尋ねるが…。

小森理沙
16歳。智彦の妹で亜美とは双子に当たる。処女。兄と同じ学校に通い、チアリーディング部に所属している。亜美より巨乳で鍛えられた美脚の持ち主。

小森亜美
16歳。智彦の妹で理沙とは双子に当たる。処女。兄や理沙と同じ学校で図書委員を務める。感情表現が乏しく、理沙よりバストが小さいのを気にしており、密かにバストアップブラを着用している。

【展開】

独り暮らしを始めてほっとする智彦ですが、そこに双子の妹2人が半ば押し掛け同然にやって来て3人暮らしを余儀無くされます。
早速初日の晩に智彦を誘惑しフェラチオに成功した理沙は、翌日登校時に嫉妬する亜美から電車内で兄への痴漢プレイを見せ付けられ邪魔が入るも、放課後に急遽部活が中止になったのを利用して兄を誘いチアコス姿で処女を捧げます。
翌日自習中の兄を図書室に呼び出し、蔵書の整理を口実にスカートの奥を見せ付け誘惑する亜美は、次の日に理沙が部活で帰りが遅いのを知り、兄と自宅で何度も体位を変えて交わります。
妹たちの行動に疑問を感じ智彦の部屋を訪れた涼子はそこに漂う匂いで彼等が関係していると知り、理沙のチアコスを着て布団を頭から被って太股が丸出しの状態で妹に扮して帰宅した弟の真意を聞き出します。
本当は姉とセックスしたいという智彦の本音を引き出した涼子は正体を明かし彼のしたいようにアナルまで捧げますが、直後に帰宅した妹たちは姉を邪魔者扱いし近くの銭湯で汗を流すように促します。
涼子の不在の間にアルコール入りのジュースを飲まされ昏倒した智彦が目を覚ますと両手を姉と交わった罰だと両手を縛られたまま2人のアナルを舐めさせられ、亜美が先にアナルを許した姉に嫉妬しつつも後ろで交わるとそこへ涼子が帰宅します。
亜美の肛姦を見て一旦は戸惑う涼子ですが、妹たちに言われるままに剃毛した秘所を見せながら智彦と一緒に暮らしたいと告白し、妹たちに加勢し3人で智彦の精を搾り取ります。

【レビュー】

高校2年生の主人公に1つ下の双子の妹2人、4つ上の姉、近親者ならではと言えるうるさ過ぎる会話のやり取りは、恐らく美少女文庫へ既に進出していた巽飛呂彦さんの作風を強く意識したものだと思われます。
現に美少女文庫で本作をそのまま出しても違和感は無く美麗なイラスト付きで読んでみたかった気もするし、実現していたなら違う方向性も有ったかもしれませんね…。

直情的な言動と巨乳でスタイルの良い理沙と感情を表に出さず大人しい亜美との対比的な性格は良く出来ているなと思いますが、先に述べたように兄の迷惑も考えない妹たちにただ煩さと愛情の押し付けによる重さしか感じず馴染めませんでした。

姉の涼子はどうしても出遅れ感が有り、だからこそのチアコスで主人公の本音を引き出そうとしたりしてなかなか笑える要素は有りますが、初めて結ばれた達成感の余韻も無く姉の身体を味わい尽くすかの如くアナルに移るのは良くなかったです。
この「何が何でも」アナル描写を入れなければいけないのは本作に限らず黒本ではすっかりお馴染みですが却って没個性化にしか思えず、どれを読んでも無難に終わってしまいがちですね…。

最後は妹たちに「巻き込まれる」形で涼子も参戦しますが、終始一貫した主人公の「待ち」の姿勢も金太郎飴のような紋切り型の作風に見せている一因に思えますが…。
各章1人ずつの展開は、本作で言えば始めに主人公と交わった理沙の場合は次の出番が終章まで無く、そろそろ他のヒロインに絡めるなど見せ方を見直す必要を感じたのですが…。

宮園貴志「ふともも四重奏【義母・姉・妹・叔母】」

宮園貴志「ふともも四重奏【義母・姉・妹・叔母】」(フランス書院文庫、2010年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

亡き父が遺した温泉旅館の跡継ぎとして学業の傍ら接客の手伝いを始めた直樹。そんな彼に男を感じた義母や実姉、更に2人に負けじと実妹も誘惑する。加えて甥に亡くなった兄の姿を重ねる叔母まで参戦する事となる。

【登場人物】

桐野直樹
17歳。高校2年生。幼い頃に実母を亡くし、旅館の大将だった父親は鞠子と3年前に再婚したが、昨年交通事故で亡くしている。家業の温泉旅館を手伝う為、野球部を辞めている。童貞。

桐野鞠子
36歳。直樹たちの義理の母親で温泉旅館を切り盛りしており、家業を手伝うようになった直樹を頼もしく思っている。仕事柄和服でいる事が多い。

桐野綾香
23歳。直樹の実姉で父が亡くなってからは民間企業を辞め、鞠子に付いて旅館を手伝う。短大を出て民間企業に勤めている間に複数の男性と付き合っていたが、性的な経験は無い。処女。

桐野芽衣
16歳。高校1年生。直樹の実妹でツインテールの髪型に、私服はゴスロリチックな現代っ子。ある日おかっぱ頭にして自分も旅館を手伝うと言い出し、兄に付いてアルバイトを始める。処女。

小林夏代
29歳。直樹たちの父親と歳の離れた妹。結婚を機に実家を離れたが、高校生の時に叱られた彼女を慰めようとした兄と弾みで逸物を口で奉仕するなどややブラコン気味で、現在は忘れ形見の直樹に対する想いを強めている様子。
現在は行政書士の職に就いて実家の経営アドバイスや行政手続きの手伝いをしており、その報酬に離れの部屋に毎年泊まるのが恒例になっている。

【展開】

鞠子に家族の洗濯物を取り込むよう申し付けられた直樹は乾燥機に彼女の下着が有るのに面喰らいますが、そこへやって来た彼女は女性の下着を扱う機会が増えるから下着をあげるとさりげなく誘惑し、口で精を受け止めた後出したくなったら何時でも言って欲しいと告げます。

その晩に鞠子と初体験に至った直樹は翌日彼女の命で離れの宿の掃除をしますが、そこに現れた綾香は彼と共に入浴した後で処女を捧げようとするも、恥ずかしさの余り普段の接客時の丁寧語で話しながら奉仕します。

2人との親密過ぎる様子に決心した芽衣は髪を切り着物姿で兄に迫りますが直樹は一旦躊躇しつつ夜中のロビーでペッティングに至り、見回りに来た綾香に見付かりそうになると芽衣の部屋で結ばれます。

ある日夏代が恒例のお泊まりにやって来るのに伴い彼女の専属になるのを知り喜ぶ直樹ですが、その前に鞠子や綾香に1度ずつ搾り取られます。

そして旅館にやって来た夏代は3人が肉親で有る直樹にただならぬ眼差しを送っている事に気付き、いつの間にか自分も彼に亡き兄の姿を重ねているのを知って、彼の求めるままに屋外で排尿したり、自室でローション風呂にしてご奉仕します。

互いに直樹と結ばれたのを知った4人は直人を旅館の女湯や夏代の部屋の浴室に連れ込み、激しく乱れた一夜を過ごす事になります。

【レビュー】

本作は主人公に強い想いを抱いている義母、実姉、実妹、叔母と主人公がサブタイトルの順番通り結ばれるというベタな展開で、ここ数作に見られるようにエロ重視のラブコメディ志向路線を打ち出しています。

脈絡も無く離れの倉庫にスケベ椅子が有ったり、ローションを用意していたりとあまり深く考えずに読んだ方が良さそうですが、近作では近親者故の倒錯的なプレイが減っており、単に下着に対する拘りにしても黄金水描写にしても後で付け書き足したような無理が有るように見えます。

それに加えて割と分別を持っている主人公に一方的に想いを寄せる4人と各章1人ずつ、終章は全員だと同じ据え膳ばかりで単に短編の繋ぎ合わせになるし、例えば芽衣に関しては綾香の手解きを受けながらとか、夏代ならば母娘4Pを知り自分も引き摺り込まれるなど展開面で何か工夫が欲しかったです。

本藤悠「最高の寮生活 四人の女教師と僕 」

本藤悠「最高の寮生活 四人の女教師と僕 」(フランス書院文庫、2014年1月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

男子寮に入っていた雅志は国語教師の智美に弁当を作ってあげたのをきっかけに、女教師寮に住み込みコックを任される事となった。それぞれにストレスと男子生徒への想いを抱いていた4人の女教師は、積極的に雅志にアプローチを掛けるが…。

【登場人物】

坂本雅志
17歳。高校2年生。母親を亡くし、父親は仕事の関係で海外赴任が長く男子寮に入っていたが、女教師寮のコックを頼まれ移る事に。真面目で地味な性格で華奢な体付きの少年。独り暮らしが長い為、自炊生活で得た料理の腕はプロ並みで、将来は自分の店を持ちたいと考えている。童貞。

細川智美
29歳。国語担当で雅志のクラス担任。セミロングの巻き毛にセクシーさを漂わせる顔立ちでFカップのナイスバディだが、親しみやすい姉御肌の性格の為、生徒からはお姉さん先生と慕われている。雅志の部屋のチェックをした時に秘密を知ってから彼に興味を持っている。

古賀梨乃
25歳。家庭科を担当する教師。九州出身で感情が高ぶると方言丸出しに。黒のロングヘアで年齢の割に幼さを感じさせる顔立ちと授業で教科書を忘れるなどの天然ぶりに反して、Gカップとグラマラスな体付き。大きなメガネを掛け、生徒を刺激しないようにジャージ姿で教壇に立っている。

浅見香奈子
35歳。数学を担当する教師で水泳部の顧問を務める。北海道出身の為か色白で白人のハーフと間違えられる事も。ショートヘアで身長が高く、鍛え上げられたEカップの肢体に生徒からは尊敬の眼差しで見られている。結婚歴は無い。2階の部屋で暮らしている。

横山明絵
23歳。英語を担当する若手教師。生真面目で大人しく人見知りしやすい為か、常に自信がなく生徒からはあまり人気が無い。性格の似た雅志に弟のような想いを抱き、彼に対し強い性欲を感じて悩むDカップの処女。香奈子の隣の部屋に暮らしている。

【展開】

梨乃から夜の電話番に付き合ってと頼まれた雅志は同行した智美と3人で寮の2階に向かうと、自室で雅志の名を口にしながら自慰に浸る香奈子と明絵の素顔を知りますが、覗き見で興奮し絶頂する智美や梨乃をよそに雅志は教師たちに畏敬の念を持っていて射精出来ずにいました。

それを知った智美と梨乃は職員室で全裸で雅志に胸乳をまさぐらせながら射精へ導くと中庭に舞台を移し、智美は雅志にMっ気の有る梨乃の体を愛撫するように指示し潮まみれになった雅志は彼女たちを交互に貫き童貞を卒業します。

土曜日の朝から積極的に梨乃に跨がられて起床した雅志は、補習の後に朝食の礼を言う明絵に彼女と距離が縮まったと喜びますが、週末実家に戻る為不在だと聞かされがっかりします。
その晩智美や梨乃に連れられ屋内プールに連れて行かれた雅志は早速2人から愛撫を受けますが、そこへ香奈子がやって来ます。教師としての倫理観と生々しい逸物を目にした欲望との間で悩む彼女は、2人の後輩に焚き付けられ雅志と関係を持ちます。

一方帰省を口実に変装して県外のアダルトショップでローターを購入しようとした明絵は、実物を手にすると怖じ気付きそのまま店外に出た為に万引き犯扱いされます。
公務員という事も有り疑いが晴れ翌朝寮に戻った明絵はそこで香奈子や雅志の置き手紙を見て自分の殻を破ろうと決心し香奈子の部屋を訪れると、3人の女教師から欲望を素直に口にするよう告げられ、本心を明かした明絵はその場で雅志に抱かれ破瓜を迎えます。

雪崩れ込むように5Pを味わった雅志は次の日の帰宅後に件のアダルトショップに連れて行かれ、実は香奈子の親友だという女経営者を5人目の恋人として加えたいと紹介されます。

【レビュー】

既作のヒロインの大半が女教師で、盛大な潮吹き描写を得意とする本藤悠さんの10作品目です。本作も作風に大きな変化は無く、マグロ君の主人公に対し一方的に高まり暴走気味のヒロインたちに付いていけるかどうかがポイントになりそうです。

主人公の担任でセクシー要員の智美と天然系方言ロリの梨乃が組んで主人公の童貞を奪う前半で一旦纏めつつ、出歯亀的に巻き込まれる香奈子やハプニングを起こす明絵は物語を交互に見せる土曜日の夜の展開は工夫が見られ良かったです。
しかし主人公の本命で有る明絵の交合から5Pはもはや終盤となっていて駆け足気味で、特殊な舞台設定やヒロイン側と主人公側の心理背景の描写に序盤を割き過ぎたのかなという気がします。

幾ら主人公が女教師たちに畏敬の念を抱いていたとは言え射精までに110頁も要している一方で、ヒロインは早々と潮を吹きまくっているのは置いてきぼり感が有るし、
ヒロイン全員が巨乳で愛情表現の違いこそ有れ始めから主人公ラブの状態だと同じベクトルを持つ者同士で流石に4人は多すぎるのかなと思います。

有馬童子「世界で一番身近な禁忌 妻の妹・妻の友人」

有馬童子「世界で一番身近な禁忌 妻の妹・妻の友人」(フランス書院文庫、2014年1月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

妻の晴美と夜の生活が上手くいっていない孝治は、同居する妻の妹の麻耶から露骨な誘惑を受け関係を結ぶ。一方妻の友人で勤め先のパート店員である初音からも温泉旅行に誘われ、一夜の交わりを結ぶ事となるが…。

【登場人物】

孝治(こうじ)
30歳。同級生の晴美と結婚した。婿養子。スーパーマーケットのフロア主任の仕事に就いており、職場でもそこそこモテている。晴美とはすれ違いの生活で体の相性が合わない為、セックスレス気味。

麻耶
26歳。晴美の実妹で実家で母親と姉夫妻と同居している。総合病院で整形外科のリハビリ担当の主任に就いている。トライアスロンと露出が趣味の理系才女だが、その割に90cmを超えるお椀型の巨乳の持ち主。晴美の導きで一時期初音との間に百合関係を築いていた事が有る。

渡辺初音
30歳。孝治の勤めるスーパーでパートとして働く女性で砲弾型の巨乳の持ち主。夫は仕事を口実に不在がちで、仕事柄頻繁に会う機会が多い晴美との不倫関係を疑い、その仕返しにと孝治を誘惑して来る。晴美とは中高生時代からのライバル意識を持っている。

晴美
30歳。孝治の妻で地元で有数の資産家に育ち、現在は不動産会社を経営している。麻耶と対照的で文学才女で慎ましやかな体付き。妹の患者だった孝治と知り合い結婚に漕ぎ着けたが、実は男性では感じない体質で麻耶や初音を百合趣味に引き込んだ張本人でも有る。

【展開】

寝違えて痛めた首の経過観察の為に麻耶から病院へ呼び出される孝治はジョギングに誘われますが、ウェア越しの彼女の肢体に興奮し休憩を求めます。マッサージを頼みつつ何処か挑発的な彼女は、孝治を岩盤浴場を連れて行きます。
そこで一戦交わり中出しした孝治は彼女を更に絶頂へ導き潮を吹かせようとアナルへ挿入しながらフィストファックに挑みますが、すんでの所で彼女の抵抗に合い目標は果たせなかったものの次の交わりを約束されます。

翌日かしましいパート店員に交じりくじ引きで一泊の箱根の温泉旅行を当てた初音は孝治に週末一緒に旅行へ行こうと誘い、当日温泉へ向かう車内から積極的な態度を見せる彼女に孝治は一時の火遊びだと割り切り誘いに応じます。

初音を焦らす為わざと旅館で女将と親密な態度を取ったり、部屋の露天風呂で露悪な言葉で責め立てて潮を吹かせた後、更に出て来た刺身料理を使い女体盛りにしたり膣内に挿入したりと妻に出来ないセックスを味わいます。
その後女将に勧められた店に向かった2人の元に浮気の現場を押さえたと突然屈強な男たちが店に踏み込み初音が縛り上げられてしまいますが、昭和の凌辱小説のパロディで客を楽しませる女将の演出だと知る事になります。

孝治の帰宅と入れ替わるように出張に出掛けた晴美が不在になった夜に誘って来た麻耶は、同居する母親に気付かれそうなスリルを味わいつつ先日のリベンジとばかりに激しく腰を遣う孝治により絶頂へ導かれ潮を吹きます。

職場で自分との旅行を吹聴する初音を口止めさせようと彼女の誘いで自宅を訪れた孝治は、初音から晴美との過去の想い出話を聞かされる内に突然セーラー服姿に着替えた彼女から高校時代の童貞処女に扮したイメージプレイを提案され、彼女に求められるまま中出しします。

慌てて自宅に帰ると憤慨した様子の麻耶から警告され孝治は初音を避けようとしますが、職場であからさまに旅行に誘う彼女に根負けし南房総のホテルに向かいます。
ホテルに着き風呂から上がり部屋に戻った彼は、手を縛ばれた初音と彼女の正体を見せると愉しげに告げる麻耶の姿を目にします。

麻耶は孝治の前で初音との濃厚なレズビアンの交わりを見せ付けた後2人がかりで孝治に股がり一方的に楽しみ罰を与えようとしますが、途中で彼に主導権を奪われ絶頂します。
情事が終わると麻耶は初音と孝治が関係に有るのを知った上で、自分と初音の夫が不倫しているという初音の誤解を解いて欲しいと晴美から頼まれた事と、自分の患者である孝治と姉が出逢うように仕掛けた事を打ち明けます。

孝治は愕然としますが晴美にも男を受け入れてもらいたいとの麻耶の頼みを受け入れ、数日後麻耶と初音の愛撫で高ぶった晴美を貫き初めて男根での潮吹き絶頂へ導いてやる事となります。

【レビュー】

前作から約1年ぶりの刊行となり誘惑路線にシフトし始めた有馬童子さんの4作品目となりますが、「女の射精」を題材にした本作では主人公が潮吹きに並々ならぬ拘りを持っています。
中学生の時の特殊な性体験を背景に女性器の何処から潮を吹くのか興味津々に指を使うシーンが多出しますが、若干の調教要素や凌辱風味を織り混ぜる辺りは「大人向けの」誘惑作品と呼ぶのに相応しいと思います。

前作の女教師と設定が被っているように感じたトライアスロンが趣味で理系才女の麻耶は作中で相応の性体験を経ているのが伺えますが、中盤で母親に気付かれるかもしれない状況下でのセックスは同居人らしい舞台設定で背徳感を味わえました。

小悪魔系の初音は主人公の勤務先で関係を吹聴し彼を操る計算高いヒロインですが、温泉旅行で主人公の言われるままに女体盛りされたり、プレイとは言え他の男に陰核を吊るされて気を遣ったりとM性が窺えて中々良かったと思います。
(約30頁近くも女体盛りプレイが続いたのは個人的にはツボでした。)

始めは妙に積極的なヒロインたちに幾ばくか支配的なセックスを求めていた主人公が中盤で2人に主導権を奪われ、困惑し浮気の発覚を免れようとする辺りはいかにも「妻の」作品らしいなと思いましたが、
麻耶と初音がかつて百合関係に有り妻の晴美もそうだったと一転させる終盤の展開は少々予想の斜め上をいくもので驚きと共に、濃厚な百合描写は好きなシチュエーションなだけに非常に楽しめました。

個人的には主人公が晴美に快楽を与える描写は男では感じない彼女が妹や友人が見守る中で2人に弄られながら、夫に貫かれて不本意にも絶頂に至る羞恥を頁を割いてねちっこく描いてくれると良かったのですが、流石に欲張り過ぎですよね…。

宮園貴志「兄嫁同居日記【真知子と美沙の浴室レッスン】」

宮園貴志「兄嫁同居日記【真知子と美沙の浴室レッスン】」(フランス書院文庫、2009年10月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

主人公を想い倒錯的なオナニーをする長男の嫁の真知子。一方彼女の下着を穿いて自慰に浸る正樹は、次男の嫁の美沙に見付かり関係を結んでしまう。

【登場人物】

東野正樹
17歳。銭湯を営む一家の三男として産まれ、現在は真知子の手伝いをしながら一緒に住んでおり、両親は療養の為、田舎暮らしをしている。

東野真知子
38歳。亡くなった長男の嫁で、本来跡を継ぐ筈の次男が興味を示さない為、再婚の勧めを断り銭湯を切り盛りしている。167cmのEカップと年相応に熟れた体付き。正樹の視線を意識しながら浴衣を来たまま自慰に浸るのが癖になっている。

松浦美沙
29歳。東野家の次男である夫は証券会社に勤めている。美沙自身は教員免許を持つが職場の煩わしさに嫌気が差し、現在は進学塾の講師を務める。東野家の近所に住み、夫が出張で不在の折りには頻繁に泊まりに来ている。155cmと小柄で痩身な割りに、バストやヒップには程良く肉が付いている。

沢村仁美
23歳。正樹のクラスの副担任で数学担当の新人教師。まだ経験が浅い為か生徒からの人気に反してお堅い印象が先行している。165cmの身長に見合ったプロポーションの良い体付き。処女。

【展開】

ある日買った浴衣の見立てをして欲しいとの真知子の頼みで彼女のパンティラインに触れて興奮した正樹は彼女と濃厚なキスを交わしますが、先に理性を取り戻した真知子の機転でその先はお預けになります。
翌日彼女がオナニーに用いる電マを発見した正樹は洗濯機から持ち出した彼女のパンティを穿いたまま自慰に浸るようになりますが、ある日予定より早く来訪した美沙に目撃されるも上手く慰められつつ関係を持ち、彼女と毎晩交わるようになります。
夫の帰宅で家に戻った美沙と入れ替わるように、自宅の風呂の故障で銭湯を訪れた仁美を見掛けて驚く正樹ですが、彼が発見するのを見越したかのように忘れ物をした彼女に脈ありと見て、真知子が不在の日に補習を口実に仁美を自宅に誘います。
誘いに乗った仁美も満更では無かった為躊躇う事無く休業日の女湯で混浴し処女を捧げますが、その現場を見た美沙から帰りに相談を持ち掛けられます。
翌日それを知らずに登校し仁美が休みと知りがっかりした正樹が帰宅すると、何故か部屋の前にイチゴ柄の下着が落ちているのを発見します。下着から真知子の匂いを感じ取った彼はそれを身に付け、直後に彼女から仁美の存在を問い詰められるも許しを得た正樹は久しぶりに真知子と交わります。
その後彼の部屋を訪ねて来た美沙に女湯に連れて行かれると、モジモジした様子の仁美と再会します。美沙の提案で3人で正樹を共有する事で話が纏まり、痴毛を剃ってアナルを拡張する為学校を休んだと言う彼女に感動した正樹は、代わる代わる3人を抱く事になります。

【レビュー】

本作では作者お得意の倒錯描写を盛り込んでおり、出だしで真知子が主人公を想いながらオナニーしますが、何故か下着を穿いて浴衣を着たまま「おもらし」までして快感を得ています。
また主人公もヒロインのパンティを穿く癖が有りますが、真知子の倒錯オナニー癖と同様に作中で理由に触れられる事も無く流されています。
確かに作者お得意の描写なのは分かりますが、本作で宮園作品に初めて触れた読者には一体何を意味するのか理解しがたいのではと思います。

真知子も美沙もどうやら主人公に始めから何かしらの想いを抱いていますが、それが具体的に語られるでもなくアッサリと関係に至ってますし、仁美に付いても一応主人公が積極的とは言え彼女の方が一方的に惚れてしまっている感が否めません。

同時期に他の作家の誘惑作品でもややコミカルで軽いノリの作品が見られるのである意味編集方針と言えるし本作ばかり責めるべきではありませんが、もう少し丁寧な流れでも良かったのかなと思います。
読み終わって単にエロかっただけでなく、個人的には何か印象に残る作品ならと感じなくもありません。

宮園貴志「三人熟女」

宮園貴志「三人熟女」(フランス書院文庫、2009年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

父親の海外赴任に伴い義母の百合子の元に引き取られた敏明は、同居する叔母の彩音から誘惑されつつも、百合子と結ばれる。計画通り母子が結ばれたのを喜ぶ彩音も彼に抱かれるが、そこへ敏明の産みの母で有る静香がやって来る。

【登場人物】

森下敏明
17歳。高校2年生。産みの母・静香は敏明が小学5年生の時に離婚しており、父親は2年前に百合子と再婚したが辞令により海外赴任している。童貞。

森下百合子
36歳。2年前に敏明の父親と再婚したがビジネスを始めるのに当たり、夫婦間の溝が決定的になった為敏明を引き取ろうと考える。
妹の彩音と共に婦人向けの性玩具や下着の製造や通信販売の会社・ビスキュイを設立し、名目上の代表に就いている。結婚歴が1度有るも離婚したが、実は高校生の時に彩音との戯れで玩具により処女を失っている。

河野彩音
34歳。百合子の実妹でビスキュイの実質的な経営者。姉と同様に結婚歴が有るが、彼女と同じ時期に離婚した。積極的な性格で敏明を頻繁に誘惑するが、実は姉想いでかつて彼女の処女を奪ったのを後悔し、彼の童貞は姉によって卒業させようという優しい一面も持っている。

樋口静香
38歳。敏明の産みの母で6年前に仕事を理由に敏明の父親と離婚した。現在は上場企業の秘書室長を務めているが、出世と共に会長の情婦になるという悪い慣例が有る事を知り退社しようと考えている。その前に敏明の居所を掴み、一言謝罪しようと百合子の自宅を訪れる。

【展開】

百合子の自宅にやって来た敏明は、奔放的な彩音に困惑しつつも仕事の参考にと彼女にペニスを手コキされます。妹の性格を熟知している百合子は敏明をサウナルームへ誘い、負けじと口で射精させます。
彩音の誘惑はエスカレートし、彼の中指を膣内に抜き挿しさせたのを知った百合子は自分が節制していてもいずれ童貞を奪われると悟り、敏明と結ばれます。計画通り2人が結ばれたのを喜ぶ彩音も翌日玄関先で敏明に貫かれますが、そこへ静香から来訪の連絡が入ります。
久々に静香と再会し素っ気ない態度を取る敏明は百合子と彩音の取り成しも有って甘えるようになり、翌朝には辞去しようと考えていた静香は屋敷内の淫靡な雰囲気に呑まれ母子相姦に至ります。
翌朝登校する敏明を見送った静香は百合子から同居する事とビスキュイで働く事を提案されて了承し、何も知らずに帰宅した敏明は百合子と彩音から裏穴処女を捧げられ、それを見た静香も次の機会に息子へアナルを捧げる事を口にします。

【レビュー】

タイトルの通り30代の熟女ヒロインが3人登場する本作ではこれまでのような会話主体の若いヒロイン同士の賑やかさを抑えつつも、随所に笑わせる要素がふんだんに盛り込まれています。
序盤でまだ見掛けていない敏明を夢想し「天狗の鼻」でオナニーする彩音、妹を意識し負けじと「乗馬型」のオナニーグッズで自慰に浸る百合子に、中盤では彩音から渡された敏明の中指を型どったグッズを使い高まる静香と突っ込む部分が多いです。

こうしたコミカルな要素を含みつつも百合子と彩音が互いを意識して誘惑合戦を繰り広げたりする当たりは一昔前の相姦ものを思い起こさせる部分が有って良かったです。
ただ百合子と本番に至るまでに180ページ近く費やしており、相次いで彩音、屋敷にやって来た静香と結ばれるまでは逆に拙速過ぎるように思いますし、正直静香は登場させなくても良かったのではという蛇足感も否めませんね。

宮園貴志「四人の姉と僕 危険な生下着」

宮園貴志「四人の姉と僕 危険な生下着」(フランス書院文庫、2008年10月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

長姉の真奈美と関係を持った雄太は、想いを寄せる三姉の優美とも結ばれ相思相愛になった。しかし2人との関係を知った次姉の凜花とも関係に至り、更に彼女から好意を持っていると知らされた双子の四姉の紗希とも相次いで結ばれる。

【登場人物】

中浦雄太
18歳。医学部を目指す高校3年生。父親がコンビニ店舗の経営をしており、母と共に自宅には不在がち。歳の離れた2人より年齢の近い優美に想いを抱いている。童貞。

真奈美
32歳。胸元まで伸ばした緩いウェーブの掛かった黒髪に、167cmと背が高く年相応に熟れた体付きで巨乳。エリート社員の夫は不在がち。現在は実家のそばに住んでいる。

牧村凜花
28歳。夫と共に実家の近くで開業医を務め、強めの眼差しに薄い唇と見た目は悪女めいているが、性格の優しさから小児科医として人気を博している。雄太と離れて暮らすようになり、彼の魅力に気付きペットのように可愛がる。

中浦優美
21歳。両親の勧めで医大に通っていたが、バレエを志し中退した。胸近くまで伸ばしたブラウンの髪に笑顔が可愛らしい女性で、165cmの身長にEカップの巨乳。雄太に対し甘えたそぶりを見せる事も多い。処女。

中浦紗希
18歳。雄太と双子の姉。姉たちと同様に卵形で整った顔にショートヘアだが、小柄で胸は慎ましやかでAカップ。雄太に対し想いを寄せているが、お姉さんぶるのと照れ隠しからキツく接する事が多い。処女。

【展開】

届け物で真奈美の家に伺いなりゆきで1泊する事になった雄太は、何故か彼女のパンティを穿かされた上に一緒に近親相姦ものの作品を見る羽目になり、互いに電マで愛撫する内に高まった彼はその流れで童貞を失います。
頻繁に真奈美の家に行き来するようになって3週間後辞書を借りに来た雄太はボディスーツ姿でバレエの練習をする優美と出会し、真奈美との関係を疑う彼女は雄太をさりげなく誘惑して結ばれ、盛り上がった2人は浴室で互いに剃毛し合います。
翌晩凜花に医院へ呼び出された雄太は真奈美と優美との関係を問われ、突然彼の処女を奪うと告げ双頭ペニスでアナルを貫かれますが、先に高まった彼女から主導権を取り返すと逆に彼女とアナルで交わります。
凜花から紗希も自分の事を好きだと聞かされ意識し始めた雄太は先に帰って来た紗希と浴室で鉢合わせになり、弟が洗濯物の下着を覗く事に賭けた彼女は自分を抱いて欲しいと書いた手紙を残し、それに応じた雄太は初めて彼女をお姉さんと呼びながら処女を貰います。
他の3人にかまけている間、待ちぼうけだった真奈美から久々に呼び出された雄太は飲尿したばかりの所で訪れた優美と出会し、凜花から預かったというアナルグッズで2人と交わっている最中に更に凜花と紗希が乱入し、4人の姉に相次いで求愛された彼は代わる代わる彼女たちと交わります。

【レビュー】

本作では宮園作品お得意の倒錯的な描写が復活し、主人公は凜花とはペニバン受けで逆アナル、紗希や真奈美へは飲尿させてもらうように頼んでいます。こうした描写は読む人によって好みが分かれるかもしれませんが、作者の独自性の表れに違いないと思います。

真奈美や凜花は主人公との年齢差も有り成長してからの彼に興味を持ち関係に至りますが、真奈美は典型的な誘惑パターン、凜花は倒錯的なアプローチで迫っています。但し2人とも人妻にしては背徳感は殆ど無かったので併せてしまっても良かったのではと思います。

4人の姉の中ではあからさまに好意を寄せる優美は比較的関係を結びやすい立場ですが、甘えさせる部分では真奈美と重複する分互いに剃毛する場面以外にはあまり目に付くシーンは無かったです。

主人公と双子の姉である紗希に付いては、主人公が普段使わない「姉さん」を多用している点も含めて個人的には却っていけない事をしているような雰囲気を感じさせられて良かったと思います。

最後に4人の姉全員となりますが、主人公が押され気味で姉たちが求めるさまは良くも悪くも賑やかですが、もう少し整理して纏められれば官能成分も増したかなと思います。

宮園貴志「ダブルインモラル 叔母の寝室・義妹の部屋」

宮園貴志「ダブルインモラル 叔母の寝室・義妹の部屋」(フランス書院文庫、2008年4月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

成績不振を憂う両親の計らいで、思慕を寄せている叔母の美穂子の元で平日暮らす事になった俊之。一方週末に実家へ戻ると、義妹の瑞希から積極的にスキンシップを仕掛けられる。再び美穂子の家に戻ると、異変を感じた彼女から更に大胆に迫られて関係を持ってしまう。

【登場人物】

小林俊之
17歳。進学校に通う高校2年生。産みの母は幼い頃に事故死し、母の面影を持つ美穂子に強い思慕を寄せている。
父は半年前に瑞希の母で有る女性と再婚したが、その後俊之が成績不振に陥り、再婚による環境の変化が原因だと動揺した両親の計らいで平日は美穂子の元で暮らす事に。童貞。

安藤美穂子
38歳。俊之の実母と4つ離れた妹で、国内外で著名な絵本作家。12年前に夫を亡くしてから男性経験は無い。昨年まで仕事で海外で暮らしていた。巨乳。

小林瑞希
16歳。カトリック系の学校に通う高校1年生。俊之の父の再婚相手の連れ子。シャープで整った卵形の顔に、小柄で細身の割にはEカップと不釣り合いな程実っている。初めて俊之と逢った時から一目惚れし、両親の目を盗み積極的に仕掛けて来る。処女。

【展開】

美穂子の家へやって来た俊之は彼女が箪笥に忘れていった下着を見付け、更に脱ぎ立てのパンティを浴室で見付けると興奮の余り自慰に至ります。豊満な彼女の体をマッサージする機会を得た彼は、股間を膨らませながらも手を出せずにいました。
週末に実家に戻った彼を待ち受けた瑞希から散々積極的に迫られ我慢出来なくなり、俊之は夜中に隣で添い寝する彼女の局部に触れてしまいますが一線を超えるのは踏み留まります。
戻って来た俊之に対し瑞希と何か有ったと疑い、積極的に誘惑を仕掛けた美穂子は久し振りの絶頂を味わうと、味をしめた俊之は毎日あの手この手で関係を持つようになります。
週末に再び瑞希から誘惑され義理とは言え兄妹だからと諭そうとする俊之は涙を見せて美穂子との関係をなじる彼女に負けてしまい抱いてしまいますが、美穂子にすぐさまバレてしまいます。
一旦は突き放した美穂子は結局自分が浮気相手でも構わないと妥協し、突如海外赴任が決まった両親の頼みで瑞希も引き取る事になり2人で俊之を愛する事で仲直りします。

【レビュー】

本作では宮園作品お得意の主人公へのアナル弄りや飲尿描写を殆ど排除しており、ストレートに叔母と義妹の誘惑合戦となっています。

美穂子は俊之が幼少の頃から気に掛けていて、例えば乳児の時に乳首を吸おうしたなどのエピソードが有り、俊之に抱かれてからは週末の寂しさからローターを購入してオナニーしたりと結構高まっている節が窺えます。

一方の瑞希は若干ベタベタ過ぎな感じもしますが義兄に対する想いの強さから、両親の海外赴任に伴い2人で疑似新婚生活が送れると暴走気味に盛り上がる辺りは可愛らしさを感じました。

全般的に俊之は割と草食系で2人のヒロインに押され放しの雰囲気で、彼女たちも高まり過ぎな感もしなくはないですが、しっかりとした誘惑作品の形を取っていて良かったと思います。

宮園貴志「僕たちの秘密 彼女の母、彼女の姉」

宮園貴志「僕たちの秘密 彼女の母、彼女の姉」(フランス書院文庫、2007年10月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みを迎え彼女である亜弥と一緒に勉強する機会を得た和真は、彼女より豊かな胸を持つ彼女の母や姉から誘惑され関係を結んでしまう。それを知った亜弥は逆襲に出るが…。

【登場人物】

真鍋和真
16歳。3ヵ月前に亜弥の母親である由美子から娘との付き合いを公認されている。両親と一緒に住んでいる。夏休み中に彼女とエッチしようと必死になる余り、却ってギクシャクした仲になってしまう。

小峰亜弥
16歳。由美子の次女で和真と同じ進学校に通う、生真面目で成績優秀、母や姉と似て豊かなバストを持ち小柄でプロポーション抜群な少女。母の言い付けを守り清い関係のままだが、翌月に控えた和真の誕生日に純潔を捧げようと考えている。

小峰由美子
38歳。亜弥や理恵の母親。亜弥が産まれて間も無く建築士の夫を失ったが、独学で資格を取り現在はインテリアデザイナーの仕事を行っている。160cm位の身長でスレンダーな割には豊満なバストの持ち主。
夫を早くに亡くし苦労した事から2人の娘の男関係に口うるさくなっているが、大人しい和真の事は気に入った様子。

小峰理恵
19歳。亜弥の実姉で由美子の長女。地元の大学で医学部に通う才媛だが、男性関係はやや派手な面が有る一方で妹思いの優しい面も。以前に看護教習中の彼女から手術の為局部を見られた為、和真は苦手意識を持っている。

【展開】

亜弥との仲が進展せず悩む和真に何か有ったら相談してと告げた由美子にムラムラし、彼は浴室にあった下着をオカズに自慰に浸りますが、その姿を理恵に目撃されます。
ある日亜弥宅から帰る際に送ってくれた理恵から自慰を見掛けたと突き付けられ、童貞処女のエッチでは痛がるだけで亜弥が可哀想だからとレッスンを口実にホテルに誘われ、初体験に至ります。
数日後理恵が不在の中半ば強引に和真を泊まらせる事に成功した亜弥は関係を結ぶ覚悟だったものの、泥酔して帰宅し彼の部屋に押し掛けた由美子に邪魔され、更に互いの名前を呼びながら交わる2人を見る羽目になります。
翌朝亜弥宅から叩き出された和真はそこで帰宅した理恵に相談にのってもらうも、亜弥の部屋と一つ壁を隔てた理恵の部屋に連れて行かれペニバンを装着した彼女に貫かれてしまいます。
当然姉との関係も知る事になった亜弥から翌日に呼び出され両頬を叩かれるも、彼女から涙ながらに抱いて欲しいと告白され無事結ばれます。そこへ偶々部屋を訪れた理恵にはアナルセックスを要求し、更に由美子にはバイブを挿入したまま自分たちのエッチを見させます。
母や姉に罰を与えるつもりが却って2人の性感に火を付ける結果となり、主導権を奪われた亜弥も加わって母娘3人から搾られる展開に和真はいつかは亜弥のアナルも貫こうと決意します。

【レビュー】

基本的には前作から近親相姦の要素を除いた展開で、和真がペニバンを装着した理恵に貫かれて快感に目覚めたり、亜弥のを飲尿したりと倒錯的な描写も健在です。良くも悪くも前作を踏襲した流れは、読んだ人に取っては既視感も否めないかもしれませんが…。

理恵は表面的には妹思いと言いつつも実は自分が楽しんだりする性格で和真に妖しい開発を仕掛けつつ、後半では亜弥に復讐されても逆襲するしたたかな面が有ります。

由美子は娘たちの男関係に口うるさく言いつつ、密かにバイブを和真に見立ててオナニーに浸る一面も有り、偶然それを見掛けショックを受けた和真の様子からその秘密を知った亜弥から後々復讐の材料に使われるという仕掛けは良かったです。

亜弥は本当は自分の誕生日が来る冬までのつもりが和真に押され彼の誕生日に純潔を捧げようと妥協し、密かにコンドームを用意するなど意地らしさが見えますが、母や姉に結局巻き返されるのは「彼女の○○」作品の宿命かもしれません。

巽飛呂彦「危険な美獣【先輩の彼女】」

巽飛呂彦「危険な美獣【先輩の彼女】」(フランス書院文庫、2012年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

担任の藍子から受験対策にと自ら顧問を務める美術部を見学するように告げられた宥が美術室で目にしたのは、キスをしながら抱き合う部員の由香里と伸一だった。幼馴染みの穂香と共に入部した彼はある日、由香里から誘惑され関係を結んでしまう。

【登場人物】

北久保宥
17歳の高校2年生。特に部活に所属していなかったが、内申書の点数を上げる為担任の藍子より自らが顧問を務める美術部へ入部するよう勧められる。絵を描く事が得意。童貞。

天知由香里
18歳の高校3年生。美術部の副部長で伸一と付き合っている。好きという感情が恋愛プロセスを無視して、すぐにエッチをしたがる「多淫症」の持ち主らしい。やや大人びた風貌で、スレンダーで綺麗な少女。Cカップ。

里中穂香
宥と同い年で隣に住む幼馴染みの少女。ショートカットで丸顔の顔立ちに、Dカップと意外にプロポーションが良い。クラス委員長で忙しいが、由香里に心を奪われる宥を見かねて美術部に入部する。処女。

栗山藍子
35歳。宥の担任で保健担当兼美術部顧問の教師。セミロングの髪型で過剰に思える程大人の魅力を振り撒く美貌に、Hカップと豊かなバストの持ち主。由香里と同様に病的な程のセックス好き。

真島伸一
由香里と同級生で美術部部長を務め、外見は絵を描く事が好きで面倒見の良い優しげな少年だが、実は寝盗られや覗きが趣味と一癖有る。美術部は実質恋人の由香里との2人で活動している。

【展開】

藍子に言われるまま放課後に美術室に向かった宥は由香里と伸一が抱き合う場面に遭遇して彼女と目が合い逃げますが、何ヵ月か経ったある日彼女の誘いで穂香と共に入部すると、早速由香里から誘惑され断れずに関係を結んでしまいます。
由香里と度々関係する一方でそれに気付いた穂香と口喧嘩しているのを見た藍子は宥を誘い、薬を盛って跨がり強引に夏休みの合宿に参加させる事となります。
合宿では由香里から宥との仲直りの機会だと遠回しに説得され参加した穂香から告白されて結ばれますが、何故かその晩に雑魚寝状態の部屋で由香里と交わったり、翌朝には藍子に誘われ穂香と3人で露天風呂でセックスに及びます。
自分が寝ている傍で由香里を抱いたり、露天風呂の3Pに及ぶ宥の痴態を覗いて満足する伸一に苦い顔をする由香里ですが、彼から特殊な性癖を持つ自分から離れる事は出来ないだろうと返されると皮肉な笑みを浮かべます。
翌朝伸一が穂香を連れ出した間に宥と2人きりになった彼女は突如別れを切り出され青姦に至りますが、夏休みを終えた宥は部活に参加する事を止めてしまいこれが最後の交わりとなります。

【レビュー】

【先輩の彼女】という言葉の持つ響きに背徳感を抱くもので、作中では主人公が先輩や幼馴染みの目を盗んで由香里と頻繁に関係を持ちます。
ここで鍵になるのは先輩の伸一の存在で、恋人の由香里を主人公に抱かせたり、或いは露天風呂で藍子や穂香と3Pに及ぶのを見て喜んでいます。
寝取り(寝盗られ)を題材に書きたかったのでしょうけど、本作では主人公を除く他の登場人物の心理が殆ど窺えないのが気になります。
敢えてそうした節が感じられるも、初めから全てが伸一や由香里の描いたシナリオ通りに踊らされている気がして何だか不気味さを抱きました。

由香里や藍子は「多淫症」なる症状でセックスに至る動機付けにしていますが、ここは主人公と何かしらのエピソードが有って結ばれてもらいたい所で、特に藍子は熟女要員との印象が拭えず由香里や穂香の情交場面が割を食ったようで蛇足にも感じられます。

穂香は巽作品の典型的な幼馴染みポジションのヒロインで他の登場人物に押されつつも初体験の描写はまあまあ良かったですが、欲を言えばエッチの有る無しに関わらず由香里に正面から対抗する場面が有ればと思いました。

何処かライトノベルを意識してそれなりに美術部の生徒たちの日常を描いていますが肝心の情交場面に至るまでがスムーズでは無く、合間をただ繋いだだけの印象が拭えませんでした。
折角の寝盗られなら伸一と由香里の交合場面を宥に覗かせたり、逆に穂香が宥と由香里の場面を見てしまって3Pに参戦したりと、人物同士の嫉妬をより煽っても良かったのかなと思いました。

巽飛呂彦「【密会】妻の母、妻の姉と」

巽飛呂彦「【密会】妻の母、妻の姉と」(フランス書院文庫、2012年3月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

幼馴染みで教え子の由乃と籍を入れ同居生活を続ける祥太郎。偶然にも妻の姉や母親と関係を結んでしまい、それを由乃に知られてしまう。結局3人で祥太郎を愛する事で一件落着となるが…。

【登場人物】

瀬高祥太郎
23歳。由乃が通う高校の担任教師で、赴任に伴い他の街から引っ越して幼馴染みの彼女の家に下宿している。義母の奈津子から由乃が高校生の内はセックスをしないように申し付けられている。

瀬高由乃
17歳。高校2年生で祥太郎の妻。幼馴染みの祥太郎へ積極的にアプローチし籍を入れた。まだ発達中でBカップの処女。母親の申し付けを理解しつつも彼女なりに祥太郎を心配し、健気に誘惑して来る。

今井奈津子
38歳。由乃や寧々の母親。高校生の時に結婚したが、由乃を産んで間もなく離婚し現在は翻訳家として生計を立てている。シングルマザーとして忙しくしている内に、Hカップの熟れた身体を持て余す事に。

今井寧々
20歳。由乃の長女で大学生。凛々しい顔立ちで茶色に染めた長めのショートヘアで快活なイメージの女性。スレンダーに見えるが、Eカップと魅力的な肢体。祥太郎に想いを寄せていたが、妹に先んじられ本心を抑えている。

【展開】

遅く帰宅しシャワーを浴びていた寧々は出会した祥太郎から禁欲生活と聞いて同情し、手コキから後背立位でセックスに導き、翌日浴室で見た出来事と祥太郎を想い自慰に浸っていた奈津子は、忘れ物を取りに戻った彼に見付かり、リビングで抱かれます。
昼休みに祥太郎の元を訪れた由乃から口唇奉仕され、帰宅時に待ち伏せしていた寧々とホテルで抱き合い罪悪感を抱く祥太郎は、ある晩激しくなる由乃の誘惑に抗し切れずに肛門性交に及びます。
由乃の変化に不審を抱いた奈津子は娘の処女を死守しようと祥太郎の寝室を訪れ暴走ぎみに彼と関係を持ち、それを由乃に見られ家出されてしまいます。
拗れた仲を解決するには母娘3人で祥太郎と関係を維持するしかないと強弁する寧々の発案で、納戸に引き籠る由乃に聞こえるように奈津子を緊縛して激しいセックスを繰り広げます。
姿を現した由乃を交えて母娘で仲直りの3Pレズプレイを要求し高まった所で寧々の生理により中断し、一週間後にホテルで仕切り直し浴室でソーププレイに興じた後に最初に抱かれる事になった由乃はある決断をする事になりますが…。

【レビュー】

主人公は若手の高校教師、妻は教え子で17歳の現役高校生、その母が38歳、姉は20歳と割りと攻めた設定で妻が高校生の内は本番はしないという制約の中でなかなか工夫されているものの、
折角主人公と妻が教師と教え子なのだから姉を同じ高校の上級生にしたり、母親とは授業参観や面談というシチュエーションにして学校に焦点を当てても良かったのではと思います。

奈津子は貞淑な熟女という設定で何としても娘の貞操を守ろうと頑張り過ぎて主人公の寝室に踏み込み逆に自ら騒ぎを大きくしているのは面白かったし、寧々は色々奔放なように見せて実は主人公に一途だったりと良い所が見えます。
一方で由乃の描写は母親の申し付けを聞きながらも実はセックスを望んで誘惑していた筈なのに、終盤ではお利口さんになったりとややちぐはぐな印象を抱きました。

全体的にはヒロインに何かもうワンパンチ欲しかったように思えますし、1章丸々使って母娘3Pを描いたのに仕切り直した事で逆に尻すぼみになったのかなという気がします。

巽飛呂彦「三人の熟巫女【添い寝】」

巽飛呂彦「三人の熟巫女【添い寝】」(フランス書院文庫、2011年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

名家の跡取りで有る正太郎は、産まれた時からそばに居た3人の年上女性と相次いで関係を結び、次第に当主としての女性への扱いを学んでいく。

【登場人物】

鏑木正太郎
16歳。幼い時に両親を亡くした為祖父から次期当主に指名されているが、成績も中庸でインドア趣味以外に取り柄の無い少年。3人に身の回りの世話をして貰っているせいか、やや独り善がりでわがままな所が有る。童貞。

鷺沢祐未
31歳。正太郎が産まれる前から鏑木家に仕え、日頃は正太郎の身の回りの世話を焼いており、彼とは実の弟のように接している。男性関係には疎く処女のままだが、中肉中背でDカップの身体付き。

縞居江利子
43歳。かつては結婚し子供も居たが幼くして亡くし、夫も後を追うように失っている。正太郎の乳母で実の子のように育てている。母性本能の強い優しい性格で、Gカップの熟れた身体付き。

汐見聖
37歳。結婚歴は有るが現在は離婚している。常に落ち着きの有る態度で正太郎に接している。身長165cmでややスレンダーながらもスタイルが良く、Cカップ。

【展開】

当主の命を受けて正太郎の筆下ろしをする事になった聖と祐未は二人で浴場に乱入しマットプレイから聖が跨がり無事童貞喪失するも、うぶな祐未の反応を見た江利子は彼女の儀式を先送りにします。
正太郎が積極的に女性を抱く事が出来るようにと2人に代わって起こしに来た江利子はさりげなく彼を誘惑し思惑通りに事が進みますが、それを知って彼女たちにとってはお勤めの一環に過ぎないのだと勘違いし不貞腐れた正太郎は祐未と半ば強引に関係を持ちます。
一度結ばれると祐未とばかりセックスする正太郎に危惧を感じた江利子と聖は彼を蔵の秘密部屋に連れ込み、監禁した祐未の前で聖にはイラマチオ、江利子には縛ったまま玩具で愛撫させ、二人とも絶頂に導かれます。
ある日授業参観の後に3人にコスプレさせる事を思い付いた正太郎は、バニー姿の江利子とはトイレの個室、ボンテージ姿の聖とは夕暮れの公園で露出プレイ、セーラー服の祐未には帰宅ラッシュの電車の中で痴漢紛いのプレイに興じます。
江利子から教える事はもう無いと告げられ自信を着けた正太郎の要求はエスカレートし、聖と祐未で江利子の体を愛撫させたり、剃毛させたり、別の日には露出チアリーダーのコスチュームプレイを望み4Pに発展します。

【レビュー】

主人公が名家の跡取りでヒロインが3人という設定は「借家のハーレム」と非常に似ていますし、ヒロイン全員が30代以上で巫女という所がポイントだと思われます。
【添い寝】というサブタイトルから想像できるのはヒロインが主人公に優しく手解きしてあげる序盤を想像しそうですが、いきなりヒロインが押し掛けてローションプレイから跨がられるという展開です。
その後も蔵の中で緊縛と調教めいていたり、衆人環視の元でコスプレだったりと展開は美少女文庫そのものですが、それを熟女にやらせるというのは意欲的というか、実験めいているように思えます。

ただ個人的には主人公に愛情を注ぐヒロインたちと、それぞれに対し母や姉のように想いを寄せる主人公との間に気持ちのズレが残ったままで心理描写もやや浅く、消化不良の気がしました。
自身は母娘や姉妹ものハーレムの作品は既にやり尽くしたし、コメディやエロに更に特化させつつ似た作風を描く作家も増えて来ており、何か目新しいものを生み出そうという苦心ぶりが文中からも窺えます。
今回は熟女コスプレをやったけど、後はレズプレイと剃毛、最後に全員というお決まりの展開が数作も続くと流石に又かという感じがしますし、熟女ヒロインだからこそもう少し違う方向性に持っていけたように思えます。

巽飛呂彦「人妻温泉」

巽飛呂彦「人妻温泉」(フランス書院文庫、2011年4月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

女子と勘違いされ、男子禁制の保養所のアルバイトに採用された広海。療養にやって来た年上女性と知り合い肌を重ねる内に、女医やその娘とも深い関係になる。

【登場人物】

芳野広海
17歳の高校2年生。貴和子が経営する保養所で休みを利用してアルバイトにやって来た。声が甲高く、女の子のような線の細い少年。童貞。

竹居貴和子
43歳。東京で婦人専門の心療内科医でカウンセリングを行う一方で、趣味で患者を癒す為の保養所兼温泉旅館を経営している。Hカップの熟れた身体付き。

竹居彩菜
17歳。貴和子の娘で高校2年生。学校が休みの折には母親の仕事を手伝っている。新体操部に所属し、Cカップの瑞々しい肢体。処女。

尾田あかり
35歳。やや短い髪に男っぽい口調の元水泳選手で、Fカップとスタイルが良い。夫と結婚して10年になるが、マザコンで実家に寄り付きがちで不在のせいかセックスレス。

木村静羽
27歳。大企業の元会長秘書で3年前に会長に見初められて結婚したが、その夫が高齢の為ぺニスを挿入してのセックスを経験した事が無い。セレブらしく落ち着きが有り上品な雰囲気の女性。Eカップ。

【展開】

道に迷い母娘が入浴中の所に出会した広海は彩菜からパンチを受けて失神し、貴和子が彼を少女と勘違いしていた事が発覚しつつも無事採用され、浴場の清掃をしていた所にあかりと出会します。
事情を知ったあかりはうぶな彼の反応を見て手解きをし、その後も広海を部屋に呼び付けセックスしていく内に自信を取り戻し、彼の将来を考えて夫とやり直す事を決意して早朝に宿を発ちます。
あかりと入れ替わるように宿へやって来たのは静羽ですが、あかりとの一件を知っていた貴和子は彼にカウンセリングをするように命じ、ペニスの挿入の無い静羽は若い彼の性欲に身を任せ絶頂を味わい満足すると、翌朝には帰宅します。
静羽との会話の中で貴和子がやり手の心療内科医と知り、貴和子から直接連絡が付かないまま帰宅を待ち続ける夫の話を聞かされ、彼女の求めでセックスをする事になります。
貴和子から男性恐怖症の治療の為彩菜を抱いて欲しいと頼まれた広海は、温泉で出会った彼女から自分だけ除け者にされるのは嫌だと告白されて貴和子の思惑通りに結ばれます。
若い2人が親密になり、今度は自分が除け者にされるのが納得出来ないと叫ぶ貴和子も参戦し、広海が帰る前日に彼の求めるままに母娘2人に剃毛させたりレズプレイをさせ、最後は3Pになります。

【レビュー】

タイトルに「人妻温泉」と付くだけに熟女推しに偏るかなと思いましたが、前半は患者のあかりや静羽に主人公がカウンセリングと称し関係を持つまでが描かれ、後半では典型的な母娘丼の展開です。
あかりは男っぽい性格、静羽はしっとりとした性格、貴和子はやや癖の有る母親、彩菜は少々暴力的なツンデレ娘と過去の巽作品で頻繁に用いられている組み合わせで安心感は有れどそろそろ何か一工夫が必要に感じます。

個人的には語尾がやや間延びした貴和子の口調が彼女のキャリアを考えると同一人物と結び付けにくく、何か新しいヒロインを生み出そうとしつつも却って分かりずらくさせてしまっているように思えてなりません。

巽飛呂彦「三人の押しかけ妻 借家のハーレム」

巽飛呂彦「三人の押しかけ妻 借家のハーレム」(フランス書院文庫、2010年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

一族の宗家の跡取りである顕久は、祖父の命により3人の女の子と婚約し、高校生2年の夏休みに祖父から譲られた別荘で再会した彼女たちと一緒に同棲生活を送る羽目になるが…。

【登場人物】

鬼怒川顕久(きぬがわあきひさ)
17歳の高校2年生。両親が早くに亡くなり、若くして一族の跡取りになったが、凡庸でオタク趣味を持ち引き籠りがちと頼りない少年。祖父の命により、沙子たちと夏休みの間一緒に暮らす事に。童貞。

聊爾いりす(りょうじいりす)
16歳で顕久より1つ年下で、色白で発達が幼く外見上は小学生のように見える。ゆったりとした口調で、語尾に「~なの」を付けるのが特徴的。顕久を満足させるべく閨教育は一通り受けているが処女。

倉賀野沙子(くらがのさえこ)
17歳。顕久と同い年の幼馴染みで近所に住んでいる。一族の別の庶家の出身だが、養子に出された。容姿端麗で文武両道、顕久に対してはお姉さんぶった態度で世話を焼く事が多い。Eカップ。処女。

皇里緒奈(すめらぎりおな)
18歳。顕久より1つ年上の少女。フランス人のクォーターで人目を惹く美貌とHカップのバストを持つ魅力的な肢体。結婚は一族の為と割り切り野心を露わにして顕久を誘惑するが、派手で男性経験豊富そうな外見とは裏腹に処女。

【展開】

同棲生活を始めて早速朝フェラを仕掛けるいりすと激怒する沙子を尻目に、出し抜けに顕久を誘惑する里緒奈はいざとなると交合に戸惑い結局いりすのサポートを受けながら処女喪失に至ります。
早朝に初めてペニスを見て昂りが抑えられない沙子は顕久との鉢合わせを期待して地下の浴場に向かうと案の定本人と出会し裸で抱き合う格好になりますが、後から里緒奈といりすが入って来て万事休すかと思いきや、いりすの機転で里緒奈を連れて出た為邪魔の無くなった二人は結ばれます。
セックスの知識は有るのに他の二人のサポートに回ってしまいがっかりしたいりすはこっそりと出奔しようとして顕久に見付かりそのまま結ばれますが、
後を追い掛けて来た沙子と里緒奈も加わりご奉仕合戦が始まります。
寝起きから浴室、はたまた寝室と三人がかりで襲われた顕久も流石に腹に据えかねて自分がエッチの主導権を握ると宣言すると三人に相互レズプレイを命ずるも、結局彼女たちに主導権を握られ全員とセックスする事になります。

【レビュー】

本作のタイトルを「トリプル押しかけおさな妻」と付け挿し絵を付けたならば、そのまま美少女文庫として即通用する程の若い登場人物によるラブラブな作風です。
因みに当時の作者は美少女文庫にも進出しており、単にヒロインを年増にするだけで済まない黒本との住み分けに苦慮していたと思われ、こうした大胆な作風にしたものと思われます。

女王様気質の里緒奈は打算的で顕久を見下すような口ぶりが目立ちますが、実際はそれほど性に詳しい訳ではなくいりすのインパクトに負けてしまっている気がしました。

幼馴染みで世話焼きの沙子は当初は暴力的で口うるさい印象でしたが、他の二人に焚き付けられて全力の告白をする辺りは意地らしく感じられて良かったです。

いりすは恐らく何かのアニメキャラクターを意識したのか独特の口調が特徴的でネタが分かる人には面白いかもしれませんが、個人的には逆に何を考えているのかよく分からずいまいち掴みにくい感じがしました。

巽飛呂彦「巫女母と巫女娘と僕」

巽飛呂彦「巫女母と巫女娘と僕」(フランス書院文庫、2010年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

一族が管理する神社に住み込みのバイトにやって来た八雲。ある雷雨の日に人狐の影を見た彼だが、実は本社(やしろ)から派遣された巫女母娘だった。

【登場人物】

不羈八雲(ふきやくも)
16歳。夏休みを迎え、一族で管理する神社で住み込みのバイトをする高校1年生。童貞。

甘露寺静
36歳。隣町に住む巫女。巴を産んで間もなく夫を亡くしている。ややおっとりした物腰で丁寧な口調の女性で、95cmのHカップと熟れた身体付き。

甘露寺巴
17歳。静の娘で隣町の進学校に通う高校2年生。やや跳ねっ返りな所も有る娘だが、88cmのFカップと意外に実っている。処女。

【展開】

母娘の入浴を覗き痴漢と勘違いした巴にキックを食らわされた八雲は、彼女たちが神社の本社から派遣された巫女だと知ります。
巴と一緒に社内の片付けをする内に仲良くなった八雲はある日静から誘惑され、夢うつつの中で浴室でフェラチオされたり騎乗位で筆下ろしされます。
その様子を覗き見た巴から罵られた八雲は初体験が現実のものと知り、彼女からの告白を受けて処女を捧げられます。
そこに現れた静は自分と娘の2人で彼に奉仕すると遠回しに娘に戦線布告し、巴もママを憎めないと口にしつつもいざ八雲との交合を目の当たりにすると激昂します。
八雲から母娘仲直りを狙って互いの身体を愛撫するように命じ、相互絶頂した2人はソーププレイで八雲に奉仕します。

【レビュー】

随所に妖狐が出て来る主人公の夢物語と母娘で巫女という設定が非現実な舞台を演出しています。
始めはやや唐突とも思える母親の静の行動ですが、根底に娘の巴の想いを汲み取ったショック療法と分かると理解出来る所です。

これまでヒロインが4人の作品が続いており、ここで母娘2人に絞った事で個々の心理描写もしっかり描かれていると感じました。
終盤で20ページにも渡る濃厚な母娘のレズシーンは作者お得意の描写ですが、これもヒロインの人数を抑えた為描く余裕が出たと思われ、個人的には良かったシーンです。

巽飛呂彦「故郷女教師【四人の先生】」

巽飛呂彦「故郷女教師【四人の先生】」(フランス書院文庫、2010年5月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

春休みを利用し故郷へ帰省した公一は宿泊先が憧れの女教師の家と知り、その晩に結ばれる。一方彼の居ない10年間彼に想いを寄せていた幼馴染みや年上女性たちからも告白され、親しい仲になる。

【登場人物】

槙南公一
20歳。理学部の大学2年生。春休みを利用し、学業研究を兼ねて小学4年生まで居た故郷へ帰省した。友人のつてで加世子の婚家の離れに宿泊する事に。童貞。

井上加世子
36歳。公一が小学生だった頃の担任教師。5年前に亡くなった夫との間にひとり娘が居る。セミロングの髪にメガネを掛けた清楚でグラマラスな女性。Hカップ。

戸松多恵子
20歳。公一の幼馴染みで教員を目指している大学生。地味ながらも快活で健気な印象の女性。Eカップの処女。

田村未央
28歳。父親同士が友人の縁で、一時期公一宅に出入りしていた。長い髪に整い過ぎた容姿で男子の告白をにべもなく断っていた為、「氷の美少女」と呼ばれていた。
現在は隣町で中学校の教師を務めている。過去に付き合った男性の影響か少々Mの被虐性を持っている。Bカップ。

豊口美智代
25歳。加世子と歳の離れた妹で隣町で高校教師を務める。知り合いから公一が帰省するのを聞き、宿泊先を世話している。長い髪にスラッとした長身の美女。Eカップ。

【展開】

帰省先に向かう列車で美智代と相席になった公一は親しげに話し掛けられても思い出せず、淡い想いを残したまま故郷に降り立ちます。
多恵子と再会した公一は宿泊先が加世子の元で、現在は未亡人である事を知ります。そして加世子との再会を喜ぶ間もなく彼女の娘に懐かれます。
その晩加世子たちと3人で眠る公一が目を覚ますと、彼の逸物を口に含む加世子を目にして彼女の想いを受け入れ結ばれます。
翌朝弁当をこさえて公一を迎えに来た多恵子は小川のほとりで彼に告白し処女を捧げ、翌日には帰郷を聞き付けた未央とも関係を持ちます。
懐かしさに母校を訪れた公一は偶々当番で出勤していた加世子からやんわりと2人との関係を問われ、それを誤魔化すように再び彼女と交わります。
そこへ乱入して来た美智代を見て件の女性の正体を知った公一は、姉の家で彼女から真相を聞かされた後自分もと告白し公一に抱かれます。
公一が東京に戻る日が近付いたある日、美智代に召集された加世子たちはホテルで自分たちの記憶を彼に刻み付けようと全員アナルを捧げ、5Pプレイに至ります。

【レビュー】

美智代を除いた3人のヒロインとは10年前にちょっとしたエッチな経験が有り、彼女たちと結ばれる前に公一の回想を盛り込んでいるのは、
「」の時と同じパターンですがこの回想シーンが無いとあまりに唐突に結ばれた感が否めず、解りにくかったとも言えます。

序盤で思わせ振りに登場し後半で正体が明かされる美智代に関しては頷ける部分も有るけれど、彼女だけ過去の回想が無かった分取って付けた気もします。

未央は回想シーンで主人公に半ば強制的に精通させたり、エッチシーンの前半で前立腺をまさぐったりとSの部分も見えますが、
実は以前付き合っていた男の影響でM趣向が有るとなった時のギャップが強すぎた感がしました。

多恵子は幼馴染み要員で初めは主人公に積極的にアプローチしつつ、関係を持った後は重荷にならないようにと退いたのがややちぐはぐに感じます。

加世子は彼女の娘のおませな言動も含めてなかなかいい味を出していますが、ヒロイン4人というのが微妙に多く工夫の余地が有ったのかなと感じなくもありません。

巽飛呂彦「巫女四姉妹」

巽飛呂彦「巫女四姉妹」(フランス書院文庫、2010年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

母の再婚に伴い、義父が宮司を務める神社に移住する事になった舎人。そこで待ち受けていたのは禊をする4人の義理の姉の美しい裸体姿だった。相次いで姉たちと関係した舎人だが…。

【登場人物】

鴛野舎人(おしのとねり)
13歳。中学に上がって間もない。母親の再婚に伴い伏鉢四姉妹の義弟となり、両親が海外旅行の為一人で神社にやって来た。童貞。小柄で華奢な為女の子に間違えられる事も。

伏鉢奈津美
24歳。四姉妹の長女。腰まである長い髪におっとりとした性格だが、意外にGカップとグラマラスな肢体。処女。

伏鉢環
20歳。女子大生。ショートヘアでややがさつな所が有り、男っぽい性格。高校生の時に水泳部に所属していてFカップとスタイルが良く、同じ水泳部の男と初体験を済ませている。

伏鉢希理
18歳。高校3年生。生真面目で一見すると舎人を毛嫌いしているようだが…。四姉妹の中ではスレンダーで、Bカップと姉たちや妹に負けているのを気にしている。処女。

伏鉢優菜
16歳。高校1年生。舎人と年齢が近い事から親近感を寄せている。おませで小悪魔な所があり、歳の割にEカップと実っている。処女。

【展開】

道に迷い沢から転落し、四姉妹が水浴びする池に飛び込んだ舎人は希理を除く3人から概ね歓迎され、混浴し華奢な割りに逞しい舎人の逸物に興味を持った奈津美からパイズリフェラを受けます。
翌日の晩優菜に誘われ彼女の部屋に向かう舎人を阻むように現れた環と庭のブナを前に後背位で交わり、翌日には優菜と倉庫で掃除中に彼女に跨がられ処女を捧げられます。
更に奈津美から翌朝池に水浴びに誘われた舎人は、ふざけて水遊びをする内に彼女から求められ結ばれます。
ある登校日の帰り普段寄り道などしない希理と連絡が付かないと優菜から知らされた舎人は、ずぶ濡れになりながらも離れの廃堂で彼女を見付け、軟化した彼女と結ばれます。
風呂場で奈津美や環からソープごっこの奉仕を受ける中、いつになく真剣な環から自分に無い処女の代わりにとアナルを捧げられ、一方寝室に夜這いを掛けた優菜と希理が出会し一悶着となります。
そこで奈津美の提案で巫女服姿で女装された舎人は、同じく巫女服姿の四姉妹に厳かな雰囲気の中で次々と交わり、姉妹で公平に愛する事を決めます。

【レビュー】

主人公が中学生、ヒロイン全員が巫女で10代と、最早美少女文庫を強く意識したとしか言いようが無い程若々しさを感じさせます。

虚弱体質の主人公が田舎暮らしをする中で次第に体力と自信を付けていく成長物語と、個性的なヒロインのキャラクター設定がバランス良く映えています。

歳の割に処女を気にする奈津美とは朝の池のほとり、唯一非処女の環は夜の庭、希理とは離れの廃堂、奈津美とは倉庫の中と豊富な舞台装置も物語を引き立てています。

官能小説としてはあっさり目でやや物足りなさを感じるのはこの時期の巽作品のトレンドですが、それを補って余り無い位スッキリとした読後感の作品が続きます。

巽飛呂彦「両隣りの年上は僕に甘い罠を仕掛ける」

巽飛呂彦「両隣りの年上は僕に甘い罠を仕掛ける」(フランス書院文庫、2009年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

母の親友で乳母同然の亜唯子に想いを寄せる祐樹は願いを叶え結ばれるが、隣にやって来た姉妹とも関係に陥り、更には幼馴染みのつぐみからも告白される。

【登場人物】

福山祐樹
16歳。高校1年生。両親が離婚し、引き取った母親は海外赴任の為不在。母の親友である亜唯子に面倒を見てもらっている。

木村亜唯子(あいこ)
35歳。つぐみが産まれて間も無く夫と死別している。祐樹の母親と仲が良く、隣同士になるように引っ越ししている。
祐樹の乳母でも有り、母親のような存在。年齢の割に若々しく95cmGカップの素晴らしい身体付き。やや間延びした口調で純真無垢な乙女を思わせる。

木村つぐみ
16歳。亜唯子の娘で祐樹と幼馴染み。ツーサイドアップにした長い髪に快活な性格の少女。祐樹を想っているが、素直に言動が伴わずにいる。Dカップの処女。

美作咲(みまさかさき)
24歳。祐樹の左隣りに妹の菜緒と越して来た。大手家電メーカーでコンパニオンを務める派遣社員。Fカップでスタイルの良い女性で一見遊び人風だが、性格は真面目な為意外に性体験は少ない。

美作菜緒
20歳。咲の妹で大学生。高校生の時には水泳部に所属し、Eカップと意外にグラマラスな身体付き。姉と対照的に引っ込み思案な性格で、男性との付き合いは無い。処女。

【展開】

プランターの植物を入れ替えようとした亜唯子とバランスを崩した彼女を助けようとした祐樹は土まみれになり、一緒に入浴する中で2人は関係を結んでしまいます。
ある日引っ越して来た咲に亜唯子との逢瀬を見られた祐樹は彼女に誘われるままに関係するも、亜唯子と別れるように言われて逆上し、そのドタバタをつぐみたちに知られ気まずくなります。
奔放な姉の代わりと祐樹に謝罪した菜緒ですが、そこに咲が乱入し彼女の手解きで祐樹に初めてを奪ってもらう事となります。
亜唯子が本命な筈なのに相次いで美作姉妹と関係しボヤく祐樹の元にベランダから乱入したつぐみは彼に告白し結ばれますが、更に亜唯子も訪れ母娘で和解します。
みんなと結ばれたいという祐樹の提案で自宅の和室に集結した4人は彼の命ずる通り奉仕させ、5Pに至ります。

【レビュー】

主人公の両隣りにタイプの違うヒロインがそれぞれ住んでいて取り合いになる誘惑作品は多数有りますが、母娘と姉妹という設定はあまり聞いた事が無かったので新鮮さを感じました。

恐らく本作のメイン格である亜唯子は年齢の割に間延びした口調で寧ろ幼さを感じる位ですが、何処かのマンガに出て来るような設定で彼女の言動が好みか否かで印象が変わりそうです。

つぐみは主人公と幼馴染みで素直になれないツンデレと典型的な身近過ぎるヒロイン像ですが、理知的なツンデレの咲、処女という点では菜緒と被ってしまい、やや割りを食ったのかなと残念です。

途中主人公の隣室に越して来る咲と菜緒の姉妹は、流れは姉の主導とは言え3Pプレイではコンパニオンの衣装と競泳水着というコスプレも有りました。
理知的で独特の価値観を持つ咲と彼女に導かれるまま関係を持つ菜緒とのやり取りは結構楽しめましたが、ここでは菜緒が割りを食うのは致し方無いのかもしれません。

【参考作品】

両隣りで母娘vs.姉妹という作品と言えばこんな作品も有りますね…。

芳川葵「両隣の慰め 未亡人母娘vs.美姉妹」

同じような題材でも、お母さん推しの巽飛呂彦さんと娘推しの芳川葵さんが描く作風の違いを読み比べてみるのも一興だと思います。

巽飛呂彦「最高の四姉妹 としごろ」

巽飛呂彦「最高の四姉妹 としごろ」(フランス書院文庫、2009年3月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

4人の姪たちとの同居生活が始まって2週間が経ったある日研人は明日夏に誘惑され、それをきっかけに他の3人とも相次いで関係を結んでしまう。

【登場人物】

滝沢研人
23歳。倍近く歳の離れた姉が居り、手掛ける事業の海外展開の為姪4人を預かる事になった。4人の通う私立女子学園で理科教師を勤めている。

宇喜多瑛里子
18歳。高校3年生。茶道部部長で背中まで伸ばした黒髪にノーブルな顔立ち、162cmの身長に90cmFカップで成熟した身体に対して、やや天然が入ったおっとりとした性格のギャップがある。処女。

宇喜多明日夏
17歳。高校2年生。水泳部部長で全国大会で活躍する、ショートヘアでボーイッシュの快活な少女。Eカップの処女。

宇喜多真央
16歳。高校1年生。ツインテールが特徴的な少女。姉2人より容姿が劣っているのを気にしている。Aカップの処女。

宇喜多奈奈
15歳。中学3年生。お下げ髪にメガネを掛けた真面目で丁寧な物腰で料理など家事全般が得意。Cカップの処女。

【展開】

浴室で乱入して来た明日夏と結ばれた研人は、更に翌日の昼休みに瑛里子を抱き、更に2人の姉との関係に気付いた真央や奈奈とも相次いで結ばれます。
四姉妹が一斉に寝室へ押し掛ける状況に研人は1人1日ずつ交際するように決めるも、結局は4人に押し切られ全員を抱く羽目になります。

【レビュー】

基本的には前作の叔母や従姉妹の設定を姪に変えただけで娘たちの賑やかさと華やかさが文中の節々から窺えるし、
本作では主人公が過去に1度四姉妹と同居した幼い頃の出来事の回想を、各ヒロインのエッチシーンの前に主人公の夢という形で盛り込んでいるのが特徴的です。
回想シーンでの主人公は11歳の小学生だったので姪たちの年齢は驚きの低年齢になりますが、微笑ましさを感じさせるペッティングシーンが中心です。

ただ前作の雰囲気をそのまま展開しただけにどうしても比較せざるを得ず、本作では他のヒロインが絡まず単純に各人攻略から全員というな流れです。
また明日夏や真央はやや男の子っぽい性格でよく似た雰囲気でダブって見えるし、全員処女という点からある程度ヒロインが大人しめになってしまうのが残念です。
実は主人公の年齢を高校生に下げてしまうと美少女文庫でも通ってしまうだけに、折角叔父で教師にしたのなら授業を抜け出してのドキドキ展開等もう一工夫欲しかった気がします。

巽飛呂彦「三十日個人教授 叔母といとこのお姉さんたち」

巽飛呂彦「三十日個人教授 叔母といとこのお姉さんたち」(フランス書院文庫、2008年11月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みに叔母や従姉妹の住む田舎を訪れた圭一は、相次いで彼女たちと結ばれる。

【登場人物】

草薙圭一
17歳。高校2年生。両親は離婚協議中で母親に引き取られる予定だが、それに嫌気が差してさやかの元を訪ねて来た。

弓月さやか
43歳。三姉妹の母親で圭一の母の妹で町役場に勤めている。麻里奈が産まれて間も無く夫を亡くした。ですます口調ではんなりした清楚な印象の女性。95cmHカップ。

弓月理恵
24歳。地元の信用金庫に勤めている。ウェーブ掛かった長い髪にセクシーな魅力を放つ女性。90cmFカップ。かつては大手銀行に勤めていたが、不倫が発覚し退職した。

弓月涼香
21歳。栗色の長めのショートヘアに身長170cmとスタイルが良く、男っぽい性格の女性。88cmEカップ。体育大に通いかつては競泳の選手だったが、怪我の為断念した。

弓月麻里奈
17歳。高校2年生。黒縁メガネにお下げ髪と大人しい印象の少女。華やかな姉2人に劣等感を持ちつつも、漫画家になる夢を持っている。処女。

【展開】

弓月家にやって来た初日の晩に涼香と浴室で挿入未遂に終わった圭一は、その後理恵に逆夜這いをかけられ童貞を卒業します。
翌日自転車で街中を巡った後でさやかと一緒に帰宅する途中で土砂降りにあった圭一は、雨宿りの小屋の中で互いに裸で暖め合う内に結ばれます。
その晩涼香にプールへ連れ出された圭一は水中で結ばれるも後を追い掛けて来た理恵に見付かり、姉妹で口喧嘩になるも圭一の事情を知って和解します。
湖水浴の後で湖畔のホテルの部屋で再び圭一と結ばれたさやか。一方で母姉が圭一と関係したのを知り、拗ねて自宅に引き籠る麻里奈も姉たちの計らいで圭一と結ばれます。
夏祭りの夜にさやかの提案で1人1時間ずつデートをする事になった圭一は、涼香・麻里奈・理恵とは屋外で、最後に密かに身を退こうと帰宅したさやかと交わります。
さやかの気持ちを引き留めた圭一は、湖畔のホテルの一室で4人と愛を確かめ合います。

【レビュー】

母娘4人という設定だとどうしても初めの各人の攻略に動機付けも必要でそこまでに冗長になりがちですが、
始めから主人公に関心を持つ理恵と涼香が半ば取り合いになる前半でドラマ性を持たせたのが上手く効いていて纏まった展開になっています。

この2人の計らいで母親のさやかや妹の麻里奈と結ばれるように仕掛けていく中盤、とどめを差すように夏祭りの晩に1人ずつという流れも愛情を感じさせられて良かったです。

まだこの頃はヒロイン4人という流れは最後までお預けになっていますし、実はヒロイン2人との3Pシーンすら無いという点がハーレムものとしては珍しさも感じます。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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