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弓月誠「寂しがりやの母娘【柔肌バスルーム】」

弓月誠「寂しがりやの母娘【柔肌バスルーム】」(フランス書院文庫、2013年9月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

事有る度晶夫に巨乳を押し当てて来る隣家の母・美紀と娘・杏奈。ある停電の夜美紀の頼みで一緒にいる内に美紀の身体に触れ、互いに衝動を抑えられなくなる。一方幼なじみの杏奈も2人の異変に気付き、素直に晶夫に告白する。互いに関係を知りつつも探り合う母娘と、受験を間近に控えた晶夫との最高の生活が始まる。

【登場人物】

晶夫
18歳。大学受験を控えた高校3年生。父親は出張続きで不在がち。母親はいない模様。童貞。

早瀬美紀
34歳。晶夫の隣に住んでおり、16歳で杏奈を出産した後、夫とは死別している模様。年相応に豊満な身体付きで巨乳。

早瀬杏奈
18歳の高校3年生。美紀の娘で幼なじみの晶夫に気が有り2人の時はベタベタして来るが、普段は素っ気なくしている。母親に似て巨乳だが処女。

【展開】

本作は、第1章で美紀から手や口、素股でしてもらい、第2章で晶夫は初体験を果たします。第3章では杏奈が告白して処女を捧げ、第4章と第5章は互いの目を盗むように学校や晶夫の自宅で美紀や杏奈が晶夫と交互に交わります。第6章では晶夫と杏奈の合格祝いで向かった温泉旅行で3Pとなります。

【レビュー】

登場人物の項で触れているように、弓月作品では人物の描写は至ってシンプルです。今回は晶夫に名字は有りませんし、父親が出張で不在がちというだけですし、母娘に付いても髪型や容姿に付いての描写が少なく巨乳というのがポイントです。一時期はそれが物足りないと感じましたが余計な修辞は不要で、後は読者のイメージで人物像を造って欲しいというスタンスなのかもしれません。

美紀は若くして杏奈を出産したものの夫を早くに亡くしたせいか、実年齢以上に寂しがりな所が有って可愛らしさを感じる一方で、性生活の経験は意外に豊富だったようで晶夫をあの手この手で翻弄します。杏奈の気持ちに気付いており、いずれは娘に譲らなくてはと思い心中で謝罪するシーンも有ります。

杏奈は2人きりになると晶夫に甘える面が有りましたが、いざ恋人関係になると一変して公にするようになります。美紀との関係は容認しつつも嫉妬に駆られる時も有り、優等生なのに授業をサボって晶夫にご奉仕したりと意地らしさも見せます。

晶夫はいつもの通り優柔不断な主人公ですが、大学進学を機に彼なりのけじめを付けようとします。告げる直前で母娘に遮られてしまうので、それが何なのか不明ですが恐らくは杏奈に絞るつもりでいたのかもしれません。最後には合格のお祝いにと美紀からアナルを捧げられています。

今回も比較的早い内から母娘2人との関係が始まり互いに関係を容認してはいますが、単なる母娘ハーレムにするのを嫌ってか温泉旅行まで3Pは有りません。いかにも弓月さんらしい作風ですが、本作は母娘の嫉妬を描きつつも対峙する機会を抑え、一方を選ぶ事で他方が傷付く事を極力避けた展開で絶妙だと思います。

高杉圭「世界でいちばん甘い休日 兄嫁、叔母、姪と…」

高杉圭「世界でいちばん甘い休日 兄嫁、叔母、姪と…」(フランス書院文庫、2013年5月)

【あらすじ】

実家に帰省した青年颯太は、周囲で良からぬ噂が飛び交う叔母の祥子が気になり自宅を訪れるが、ふとした事から関係を結んでしまう。純粋に颯太が好きな姪の葵や祥子を毛嫌いする兄嫁の悠希も加わり、最高の夏休みは過ぎていく。

【登場人物】

今岡颯太
大学生に成り立て?夏休みを利用して実家へ帰省した。童貞。小学生の時に1度悠希に手コキして貰った想い出が有る一方で叔母の祥子に密かに想いを寄せている。

今岡悠希
34歳。颯太の兄・栄治の妻。実家が和菓子屋の為和服姿の事が多い。栄治が祥子を押し倒した瞬間を目撃して祥子が誘ったと勘違いし、彼女を誰とでも寝る女だと毛嫌いしている。

芹沢祥子
39歳。颯太の叔母。ウェーブの掛かった栗色のロングヘアーに若々しい容貌。還暦に近い地主と結婚も翌年死別。栄治との一件から入れ替わりに違う男性を連れているとの悪い噂を立てられている。

今岡葵
女子高生。栄治と悠希の娘で颯太の姪。年の割に豊かなバストの持ち主。叔父の颯太に密かに想いを寄せており、持ち前の行動力で颯太を誘惑する。処女。

【展開】

第1章では帰省した颯太が祥子の元を訪れ、ヌードデッサンを引き受けて勃起した逸物を見た祥子と結ばれます。第2章では祥子や葵と3人でバーベキューへ出掛け、颯太に気がある様子の葵に嫉妬した祥子は颯太を誘惑し、森の中や自宅で何度も精を絞り取ります。
第3章では悠希に祥子との密会が発覚し倉の中や娘の居るダイニング、深夜は寝室で何度も精を絞り取りますが最後は葵に見られ、第4章では夏祭りの夜に処女を捧げた葵との現場を祥子に見付かります。
第5章では翌日祥子に呼び出されて葵と3P、第6章ではお仕置きと称して悠希は泥酔して眠り込む夫の寝室に颯太を引っ張り込み誘惑するが、乱入した葵に身体の自由を奪われセックスを見せ付けられます。第7章では祥子と悠希が仲直りし、葵と3人で颯太にご奉仕します。

【レビュー】

近2作は凌辱ハーレム路線でしたが、本作では誘惑路線に戻しています。どちら付かずの作風は先入観も有ってか、いずれの路線の読者からも非常に選びにくい感も有るのでこれで良いと思います。

物語の根底に有るのは6年前に祥子の夫が亡くなり、弾みで悠希の夫が祥子を押し倒した現場を悠希が目撃し祥子に憎悪を抱いた事です。気位の高い悠希は祥子が大事にしている義弟の颯太を性に目覚めさせる行動に打って出ます。

そんな大人の女性同士の嫉妬に効果的に絡むのが姪の葵で有り、祥子とは望んで3Pになる一方で母親の悠希は縛り付けて2人のセックスを見せ付けたりと積極的です。4作品目ともなると年下の小悪魔系ヒロインが活躍するパターンもお約束になってきましたね。

主人公の颯太はやや早漏気味で精力でカバーしていますが、どことなくヒロイン3人に絞り取られている気もします。これもお約束の内でしょうか。部分的にご都合主義を思わせる部分も有りますが、全体的によく纏まっており濃厚すぎる官能シーンも秀逸です。

高杉圭「脅迫動画 女教師【仕組まれた罠】」

高杉圭「脅迫動画 女教師【仕組まれた罠】」(フランス書院文庫、2013年2月)

【あらすじ】
ある日香織は何者からかの脅迫動画を受け視聴覚室でレイプされ、更に脅迫魔の言われるままに教え子の翔を誘惑してしまうが…。実はその教え子が犯人で、更に翔はクラスメイトやその妹にも狙いを定める。

【登場人物】

笹久保翔
受験を控える高校3年生。成績優秀だが、母親を亡くし、安定的な収入が無い父親と二人暮らし。香織に想いを寄せている。童貞。

山ノ上香織
36歳。風紀担当の英語教師。160cm位の身長に愛らしい容貌で人目を惹く巨乳。夫は10年前に亡くしていて現在は独身。

藍原菜月
高校3年生。翔のクラスメイトでクラス委員長。厳格な父親の影響で成績を維持する為カンニングを行う一面も。艶やかなロングヘアーで高校生にしては規格外の巨乳。処女。

藍原遥
菜月と2つ違いの妹。密かに翔に想いを寄せている。ボブカットで明朗快活な性格。水泳部に所属し姉ほどでないが豊かなバストの持ち主。処女。

【展開】

第1章から第3章では自らの排泄動画を元に放課後視聴覚室に呼び出された香織は何者かレイプされてしまい、それをネタに脅迫犯は香織にバイブを付けたまま授業をさせたり、欲情した翔を誘惑するよう要求をエスカレートさせます。脅迫犯である彼はその事実を隠したまま香織のアナル処女も奪い、彼女が自分のものになったと満足します。
第4章で翔はクラスメイトの菜月を狙い元々彼が好きだった彼女も即堕ちしますが、第5章で妹の遥が乱入し2人の様子に一旦は動揺しつつ、彼女の負けん気に火を付けたのか翔を誘惑し処女を捧げます。
すっかり遥に主導権を奪われた第6章では翔が学校のプールでヒロイン3人に絞り取られ、第7章では大学へ進学した翔が香織と同棲しつつ藍原姉妹との関係も続けています。

【レビュー】

本作は高杉圭さんの前作「彼女の母は僕の言いなり」と舞台背景は異なるものの、大まかな流れは変わり有りません。前半では香織を徹底的に凌辱しますが、後半では置き去りにされ最年少の小悪魔系ヒロインに主導権を奪われ最後にハーレムを形成させられます。

前作と変わり無いというのは長短ともに言える事でいくら香織に頬を張られたのがきっかけとはいえ、翔が盗撮動画で脅迫し凌辱する流れは序盤の2章ではやや駆け足過ぎるのかもしれません。藍原姉妹のどちらかは明らかに不要と思われますし、もう少し章を割いて香織が堕ちる所を丁寧に書ければと思います。

ブログ開始1ヵ月目のご挨拶

おはようございます。
レビューブログを始めて何とか1ヵ月続きました。毎日ご覧頂けている方もいらっしゃるとの事で非常に嬉しく思います。

ブログを始めた際は1人の作家さんをメインにマンスリーで取り上げつつ、新刊を混ぜようと思ったのですが…。
この方法だと同じ方の作品が何日も続いてしまい、似た感想を挙げないように迷ってしまう事が有りました。私の読解力と表現力がまだまだ至らないだけの事なんですが…。
来月は2000年以降の手持ちの作品から随時ピックアップして1作品ずつ挙げていきたいと思います。
これからも宜しくお願い致します。

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巽飛呂彦「おっぱいおっぱい三姉妹!」

巽飛呂彦「おっぱいおっぱい三姉妹!」(フランス書院美少女文庫、2013年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

幼なじみで綺麗な巨乳の高園寺三姉妹と親しくし、中でも長姉の貴音に恋している迅。三姉妹も迅に密かに好意を持ち続け、乳房が肥大化して母乳まで吹き出す事態に。貴音の体調不良を見掛けたのをきっかけに、彼女たちの母乳を吸って処理する事になり、関係が深まっていく。

【登場人物】

持田迅
高校1年生の16歳。高園寺家の三姉妹の近所に住み、同じ学園に通う少年。成績も中庸で取り立てて目立つ点は無く、海外赴任に伴い両親は不在。三姉妹が家系による母乳体質で悩んでいるのを知り、搾乳してあげる事に。

高園寺貴音(こうえんじ たかね)
高園寺家の長女で18歳。茶道部に所属。前髪を真っ直ぐ切り揃えた黒髪で、清楚な大和撫子を思わせる。身長165cmでバスト101cmのJカップだが、バスト以外は割とスレンダー。

高園寺麻沙美(こうえんじ まさみ)
高園寺家の次女で17歳。水泳部に所属。ポニーテールで性格は男っぽく、メリハリの有るアスリート体型。身長は170cm台と高くバスト95cmのHカップ。

高園寺みなか(こうえんじ みなか)
高園寺家の三女で16歳。迅の同級生だが素直になれずキツい口調になる事も。ツインテールで幼顔にぽっちゃり体型で身長は150cm台と低い割に、バストは88cmのFカップ。

【展開】

幼い時に照れ隠しで貴音が嫌いと言い放って以来心の中にわだかまりが残ったままだった迅ですが、貴音の体調不良を見掛け原因が母乳が溜まる事だと知り貴音の母乳を吸飲します。性的興奮で高まった2人は互いに初体験となりますが、みなかや麻沙美とも母乳を吸飲し関係を持った迅は呼び出され、3股関係が発覚するもあっさり許されて後は4Pとなります。
高園寺家でパイズリやレズキスからセックスしたり、迅が命じた通りメイドコスチュームになり互いにレズ母乳吸飲をしたり、剃毛した3人ともみくちゃになりながらソーププレイをしたりとおっぱい三昧です。ラストは三姉妹共に○○させてしまったりします。

【レビュー】
黒本では20年近くの大ベテランで有る巽飛呂彦さんの新作です。黒本では誘惑作家に転向してから殆どの巽作品を読んでいますが、美少女文庫では10作品出しているものの、これまではアクの強い設定がどうにも受け入れられずに敬遠して来ました。
今回買うきっかけとなったのはおっぱい絵師(乳絵師)として名高いINOさんがイラストを担当されると知ったからです。巽さんの王道でも有る誘惑小説に非常に親和性が高く良かったです。

相泉ひつじ「ヤンデレ学園 ハーレム天国」

相泉ひつじ「ヤンデレ学園 ハーレム天国」(フランス書院美少女文庫、2013年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

莉緒、桜恋、雛子と3人の美少女たちからやり過ぎと思われる行動力で過激に迫られ、悲喜こもごもな様子の公太。
彼女たちはお互いをライバル視しつつ表立って敵対行動はしなかったが、学園祭を前にして争いが勃発する。

【登場人物】

伊関公太
高校2年生。両親は3人のヒロインの計らいで世界一周旅行に出掛けていて不在。

桐原莉緒(きりはら りお)
高校3年生。文武両道で凛とした大和撫子で巨乳。公太の事となると突拍子も無い行動に出るが、立場も有り話せば納得するレベル。一家は商業施設の経営をしている。

上野原桜恋(うえのはら さくらこ)
高校2年生。おっとりとした性格で華奢な身体の割に巨乳。妄想癖が有り暴走しやすく、偏った薬学の知識を持ち多数の召使いを抱えている。学園理事長の娘。

菱河雛子(ひしかわ ひなこ)
高校1年生。小柄でツインテールの女の子で公太の近所に住んでいる。他人には毒舌な反面、他の2人とは違い財力は無いので自分には卑屈。発想が破滅的で行動力を伴っている為、3人の中では危険度が高い。

【展開】

家の財力で公太の両親を旅行に行かせその間隙を縫うように自宅へ押し掛ける3人は、それぞれ公太を想いオナニーに浸ってしまう始末。
何故か学園祭の委員を掛け持ちでやらされる事になり、暴走した3人のオナニー合戦から同時処女喪失へ。
すったもんだの挙げ句重過ぎる3人の愛に一時は心を閉ざしつつも結局受け入れた公太は、全校放送で愛の告白をするのであった。

【レビュー】

本作はわかつきひかる特別賞受賞作品で、作者の相泉ひつじさんのデビュー作品です。全体的にドタバタな流れですが、それぞれ癖の強いヒロイン3人をしっかり纏めており、レベルの高さを感じます。

以前に2ヵ月、又は3ヵ月連続で新人作家さんがデビューした事も有りましたが、今回のように同時デビューは始めてではなかったでしょうか。同期という事で比べられる事も有るでしょうが、お2人のご活躍を祈願したいと思います。

イラストのごまさとしさんは相変わらずの安定感ですが今回はやや大人しめで、テキストとイラストの符合にやや違和感を感じる部分も有りましたね。

明山聖「お望みのままに!お嬢様姉妹サマ 執事は高貴な姉とマゾな妹に挟まれて」

明山聖「お望みのままに!お嬢様姉妹サマ 執事は高貴な姉とマゾな妹に挟まれて」(フランス書院美少女文庫、2013年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】
共学となった姫乃宮学園に一人だけの男子として入学した耕一は、入学式当日に生徒会長の瑛理奈に見初められ専属執事となり、瑛理奈の妹の優愛からはご主人様と慕われ三角関係に。姉妹が何故耕一に拘るのか、その背景には10年前の夏の出来事が有った。

【登場人物】

吉原耕一
高校1年生。自宅に近いのと公立と併願出来るという理由から、姫ノ宮学園を受験。10年前の夏に姫城姉妹との間で苦い想い出があったが、当初は忘れている。

姫城瑛理奈(ひめぎ えりな)
高校2年生。理事長の長女で2年生ながら生徒会長を勤める。「黒薔薇の姫」の異名の通り、高貴さと黒髪でストッキングが似合う。人前では男口調で硬いイメージだが、妹に対しては優しい姉の一面も。想い人の耕一に対してはやや突飛な言動も。ブラサイズG65の巨乳。

姫城優愛(ひめぎ ゆあ)
高校1年生だが、実は飛び級の為耕一の1歳下。瑛理奈の妹。栗色のふわふわの髪を両側でおさげにしている。性格は内向的でおどおどしており、官能小説の影響でM寄りの言動が見られる。小柄な分姉より更にバストが豊かに見える。昔耕一から貰った指輪をペンダントにして付けている。

【展開】

姫乃宮学園に入学した耕一は共学の筈が男子は自分1人という状況で、初日から生徒会長の瑛理奈と妹の優愛に見初められてしまいます。執事として姉妹とエッチ含みの日常生活を共にしていく中で、耕一は10年前の夏の出来事を思い出します。
そんな過去を乗り越えた3人の関係は静乃の知る所となり引き離されそうになりますが、耕一が単に執事としての義務で付き合うのでなく、恋人として2人とも幸せにするという言質を取りたいが為でした。こうして公認の仲となった3人は初夜を迎えます。

【レビュー】

姉の瑛理奈はこの年齢にして父親の仕事を手伝っており、生徒会長である事から上に立つ者としての言動が見られます。耕一に対しても命令調でエッチな事を要求し足コキをしたりもしますが、基本的には生娘らしい恥じらいも見られます。

妹の優愛は姉のサポート役として育てられ、元来の内気な性格も相まってかやたらに耳年増で発情体質と癖者です。とは言え姉と同じく耕一の事が好きで、周りが女子だらけとは言え危なかっしい言動が庇護欲を掻き立てられるのかもしれません。

本作は第10回美少女文庫新人賞受賞作品で、作者の明山聖さんのデビュー作品です。文章全体は特に読みづらく感じる部分も無く、エッチシーンに付いては際立って変態的な行為も無く非常に良い読後感を得られました。
新人作家さんの時には毎回書くのですが基本的なスタンスはデビュー作に出るのだと思いますし、2作品目の時にはそれがどう変化して来るのか楽しみです。
イラスト担当は美少女文庫初参戦の成沢空さん。カラーもモノクロもキメが細かく、文章との相性も良かったと思います。今後も美少女文庫での縁が有ると嬉しいです。

雑感(2013/9/20)

昨晩は満月の十五夜という事で次は8年後になるそうですね。非常に綺麗な月夜です。

さて昨日の更新分で一通り弓月誠さんの著作レビューは終了しました。以降弓月さんに付いては、新刊が出る度にレビューを追加する形になります。

拙いながらも1人の作家に絞ったレビューを完走した所で、次はどうしようかと考えています。取り敢えず月内は黒本でデビューして間もない方や、まだ作品数が少ない作家さんを中心に取り上げようかと思います。(毎日更新は継続します。)

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弓月誠「ママと美人課長は僕の恋人」

弓月誠「ママと美人課長は僕の恋人」(フランス書院文庫、2013年4月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

義母の美智子と男女の関係になって5年になる淳也。新入社員として入った会社の上司の絢子にも気に入られ、愛欲三昧の二股生活が続く。

【登場人物】

高村淳也
23歳。企画運営室に所属する社会人2年目の青年。美智子と絢子互いに公認された二股生活を送る。絢子のフォローも有り社内で出世が有望視されている。

高村美智子
37歳。15歳年の離れた淳也の父と結婚した。夫は5年前から海外赴任中で不在。その頃から淳也と男女の関係になっている。

中山絢子
31歳。淳也の上司に当たる企画運営室の課長。夫は居るが単身赴任中で、関係は冷めている。新入社員だった淳也を歓迎会の夜から気に入り男女の仲になった。

【レビュー】

これまでの弓月作品に見られた、優順不断の主人公が1人のヒロインと結ばれるパターンを本作でも打ち破っています。
出だしから説明不要とばかりに職場では絢子、自宅では美智子と互いに公認された淳也の爛れた二股生活がオムニバス的な流れで描かれています。

第1章は帰宅した淳也が翌朝出社するまで美智子との甘い生活、第2章では自宅で美智子から、職場で絢子から受ける誘惑シーン。
第3章は職場で絢子との情事が発覚しそうになり、美智子が変装して淳也に同棲している彼女が居ると一芝居打って一件落着。
第4章と第5章は絢子不在のプレゼンに怖じ気付く淳也に奉仕する美智子、風邪で倒れた美智子を看病する淳也と母子二人の話。
第6章では海外赴任が決まった淳也と美智子・絢子との区切りの3Pです。

社会人の主人公が情事を絡めて立身出世する話は、フランス書院文庫では割と珍しいです。基本はポルノだというスタンスなので、官能成分は満載になっています。

美智子や絢子は巨乳で、淳也には甘いという点でキャラクター付けは共通しているが故に、淳也宅か職場かという舞台の違いはともかく、2人の官能描写にそれほど差が有りません。
本作では後半にアナル描写は有りますが、基本はお口とおっぱいの作風です。それが作者の特徴なのは分かりますが、そろそろ巨乳ばかりで無くても良いかと思います。

弓月誠「恩師の奥さんは未亡人」

弓月誠「恩師の奥さんは未亡人」(フランス書院文庫、2012年12月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

大学時代の恩師の三回忌の日に恩師の妻で有る恭子に突然の告白を受けた雅史。恋人の希美を大事に思う一方で、憧れの恭子からも誘惑され悩ましい日々を過ごす事に。

【登場人物】

本庄雅史
25歳。大学院生で希美と付き合って3年になる。その一方で恭子に憧れており、足繁く中山家を訪れている。

中山恭子
38歳。年の離れた大学教授の夫を3年前に亡くしている。足繁く通って来た雅史に恋心を抱き、三回忌を機に告白する。

早川希美
27歳。雅史と同じゼミに所属し、3年前から付き合っている。年上という事も有り、雅史に対して姉のような態度で接している。

【レビュー】

ここ数作品は官能描写が早くなり、本作も序盤で恭子のフェラチオ、第1章で希美とのセックス、第2章は恭子から誘惑され、第3章は恭子と希美の間で流される雅史の心理描写、
第4章は恭子と希美が対峙した後で別々に雅史を誘惑するシーン、第5章は別れを決意した希美と最後のセックス、第6章で恭子と結ばれる流れになります。

恭子は足繁く通って来た雅史に恋するようになったのは分かりますが、何故夫の三回忌の日にいきなりフェラチオなのかと唐突過ぎる気がしてなりません。この辺は説明不足です。
最初は希美を大事に思い深い関係になるのを躊躇した雅史に対し、アナル舐め等積極的に痴女のような行為をして歓心を得ようとする辺り凄まじい情念を感じます。

希美は雅史が恭子に憧れを抱いているのに気付きつつも彼女も痴女のような愛撫をしたり、第4章の終わりでは嘘の妊娠を告げて何とか自分に惹き付けようとするのは意地らしく感じます。

雅史は2人にここまでさせてしまっているのだから纏めて面倒を見たらと思いますが、お約束で有る二者択一パターンで希美を振ってしまいます。
これまでは女性に身を退かせる事が多かったのに比べれば多少救いは有りますが、もし希美から別れを切り出す流れだったとしたら読後感は悪かったと思います。

弓月誠「大人になるために大切なことを教えてくれた女」

弓月誠「大人になるために大切なことを教えてくれた女」(フランス書院文庫、2012年4月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

担任教師の紀子との恋人関係が始まった祐樹。隣人の亜矢に誘惑され、幼馴染みの麻衣子には告白され、本当は誰が好きなのか分からなくなるが…。

【登場人物】

高岡祐樹
高校2年生。生徒会長を務めるが成績はお世辞にも良い方では無い。優柔不断で女性たちの誘惑に弱い。

岸川紀子
28歳。祐樹のクラス担任で英語教師。足の不自由な母と離れて1人暮らし。生計の足しにと密かにキャバクラでバイトしている。結婚願望が非常に強く、関係を持った男性に結婚を迫った事が有る。

斎藤亜矢
32歳。祐樹の隣に住む人妻。夫は証券会社に務めているが、出張がちで上手くいっていない様子。ヌードモデルのバイトを知られて以来、豊富なセックス経験を生かし巧みに祐樹を誘惑する。

南川麻衣子
祐樹の幼なじみで生徒会書記と学芸部部長を務める。三つ編みに黒縁メガネで野暮ったい印象だが、元々は快活で魅力的な女子高生。祐樹の事を思う余り積極的にアタックして来る。

【レビュー】

本作の流れは、第1章は紀子との初体験、第2章は亜矢との初体験、第3章は麻衣子のフェラチオ、紀子とは校内で、亜矢とは自宅でのセックス、
第4章はイメチェンした麻衣子の処女喪失、第5章は麻衣子と学校で、亜矢とは別れのセックス、第6章は婚約解消した紀子と最後のセックスです。

弓月作品お馴染みの「最後は1人」を踏まえつつ本命だった紀子では無く、途中から積極的にアタックして来たお馴染みの麻衣子に収斂していきます。
3人の女性が互いの存在を意識しつつ嫉妬してもも直接対決したり、複数プレイとならないのは古き路線に戻った感もします。

紀子とはキャバクラでのバイトが発覚したのがきっかけになります。教師なりのお堅い所と恋愛に一途な所が混在しており、セックスしたから婚約となる流れは多少引く部分も有りますが、
麻衣子から祐樹への想いを打ち明けられては年長の分別から彼女が退くのは仕方ないとは言え、気の毒に感じずにはいられません。

麻衣子は幼馴染みでぱっとしない印象だったのが途中でイメチェンし持て囃されるようになり、彼女からアタックされると流石に祐樹も意識するようになります。
個人的には幼馴染みの必死というシチュエーションに弱いので、この流れは大歓迎です。高校生と30代の女性よりは釣り合いが取れています。

亜矢は隣人で好意を持っていた祐樹にヌードを見られたとは言え2人に比べると動機付けが弱く、単に好き者という印象で正直居なくても良かったのかなと感じます。

祐樹は生徒会長という設定ですがその立場に似つかわしくない軽薄さが目立ち、却って主人公のダメっぷりに拍車が懸かっている気がします。

弓月誠「温泉三姉妹【癒しの宿】」

弓月誠「温泉三姉妹【癒しの宿】」(フランス書院文庫、2011年11月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

真由子に想いを寄せる俊輝は真由子と別れる前に初体験をするが、それに気付いた2人の妹も積極的に俊輝にアプローチする。妹たちの痴態を目の当たりにした真由子は自分の気持ちに素直になろうと決心する。

【登場人物】

高梨俊輝
25歳。地元の資産家の1人息子。7年前に真由子にプロポーズしているが、待たされている。頻繁に盛本家に出入りしているが、定職に就いている描写は無い。

盛本真由子
32歳。三姉妹の長女。独身で処女。家業の温泉旅館の女将を務めており、和装がよく似合う。俊輝に恋愛感情を抱きプロポーズも受けているが、境遇の違いを理由に素直に応諾出来ずにいる。

盛本麗奈
25歳。三姉妹の次女。独身で処女。溌剌として自分の意見をズバリという性格だが、俊輝に初めてを捧げたいという古風な面も。モデルのバイトをする位スタイルは良いが、バストサイズは他の2人と変わりない。

盛本優花
19歳。三姉妹の三女。大学1年生。進学を機に俊輝を忘れようと地元を離れ他の男と付き合ったが失敗し、地元の大学へ戻って来た。三姉妹の中では背が低いがバストサイズは変わらないので却って胸が強調されて見える。

【レビュー】

本作の内訳は第1章は真由子と、第2章は麗奈、第3章は真由子と麗奈の3P、第4章は優花、第5章は三姉妹で、第6章は真由子との婚前旅行という流れです。

真由子は歳の離れた俊輝に求婚されるも彼との年齢差を気にして躊躇するにしても流石に7年は待たせ過ぎですし、唐突に別れを告げておきながら処女を捧げたり、
妹たちの痴態を目の当たりにして思わせ振りな態度を見せたりと、年上の女性として俊輝に真摯に向き合っているのかなとあまり感情移入出来ません。
それでも第6章で俊輝と二人きりの旅行で行きの車の中から積極的に口戯を仕掛けるなど、普段の和装美人とは違うタガの外れっぷりは微笑ましいです。

麗奈はいつもの通り弓月作品での対抗ヒロインです。俊輝と真由子の想いに気付きながらも自分も本願を叶えようと動き、念願叶って処女を捧げる事に成功します。

優花も俊輝に想いを抱いていますが自分の想いを抑えつつ、姉2人が俊輝と関係を持ったのを知ると自分には無い処女の代わりにとアナルを捧げます。

俊輝は特に取り柄が有る訳でも無く優柔不断なだけですね。想い人の真由子が旅館の経営に苦心しているのに、これと言って手助けをする訳でも有りません。
未練がましく姉妹にまとわりつくだけで、流石にしっかりしろよと言いたくなります。最後に俊輝がバシッと決める場面が有るかと期待しましたが残念ながら無しです。

俊輝も真由子もこれといった魅力が有る訳でも無く、互いにウジウジしている展開が過半を占めていて個人的には楽しめる作品とは言い難かったです。

弓月誠「僕だけの若未亡人 憧れの女は管理人」

弓月誠「僕だけの若未亡人 憧れの女は管理人」(フランス書院文庫、2011年6月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

優柔不断が取り柄の苦学生の祐二は下宿先の管理人・文絵と相思相愛だが言い出せずにいる中、そこへ後輩の恵理香も絡み悩ましい下宿生活を続けている。

【登場人物】

笠井祐二
22歳。大学4年生だが就職先が内定しておらず苦労している。文絵の亡き夫が祐二の父の元部下という関係から下宿させて貰っている。文絵に恋愛感情を抱いているが、恵理香の誘惑を撥ね付けられないなど優柔不断を絵に描いたような青年。

緒川文絵
29歳。学生向けの下宿を営んでいるが、現在祐二の他に学生は居ない。5年前に夫と死別している。祐二に好意を抱いており、時々祐二を訪ねて来る恵理香を見掛けるとあからさまに拗ねてご飯をお茶漬けにするなど可愛らしい面も。

川嶋恵理香
20歳。祐二と同じゼミに所属する1年下の後輩。父親は会社を複数経営しており、いわゆるお嬢様。明らかに祐二に好意を抱いているのだが本人は気付かない。祐二が文絵に恋心を抱いているのを知りつつ、二人の関係に進展が無いと見るや積極的に誘惑してくる。

【レビュー】

本作の内訳は第1章は恵理香と文絵それぞれの口唇愛撫、第2章は文絵の手コキと恵理香とのペッティング、第3章は文絵との初体験、第4章は恵理香の処女喪失、第5章では文絵とめでたくゴールインとなります。

未亡人で有る管理人と相思相愛なのに互いになかなか踏み出せずもどかしい想いをする物語は何処かで聞いたような話ですが、恐らくその作品のオマージュでしょう。
文絵は亡き夫との操を立てつつも何処かで祐二への想いを成就させようとしています。泥酔した祐二のを口唇愛撫する位なら…と思いますがもどかしいものです。

恵理香は一見するとお邪魔虫のように見えますが、初めてはムードの有る場所で祐二とと決める辺りなかなかの意地らしさが有ります。後半で祐二にフラれてしまいますが、それでも文絵と祐二それぞれに降りかかる難題を父の力で解決してあげるなど良い人っぷりを見せています。

祐二は弓月作品お馴染みの優柔不断な主人公です。本作以降主人公の年齢がぐっと上がって青年が多くなりますが、個人的には年齢が上がるとその駄目っぷりに笑えなかったりするのですが…。

本作のラストで文絵には女の幸せの一つと言える出来事が有ります。個人的には高校生主人公では無責任と言わざるを得ませんが、青年なら許される話でしょう。弓月作品では初となりますが、そこは察して頂ければと。

恵理香の時にも述べましたが、祐二と文絵に降りかかる難題は結局恵理香が父の力を借りて解決してあげます。但し無償という訳では無く、恵理香が社会人になった祐二の送り迎えをするのが条件です。
果たして彼女は単に良い人なのか、それとも実はしたたかだったのかこのラストは色々と想像を逞しくさせています。

弓月誠「年上同居日記 義母、叔母、女子高生と…」

弓月誠「年上同居日記 義母、叔母、女子高生と…」(フランス書院文庫、2011年2月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

義母の奈桜子にエロDVDが見付かり気まずくなった智也は、家庭内別居中の真理絵と莉緒の母娘に新居が見付かるまでの間同居してもらうようお願いする。
元より智也に気の有る真理絵はここぞとばかりに誘惑するのだが、莉緒や奈桜子とも妖しい関係になってしまう。

【登場人物】

岸本智也
高校2年生。成績は中庸で何処にでもいるような少年。元夫と家庭内別居状態の早見母娘に同居を提案した。

岸本奈桜子
32歳。5年前に智也の父と結婚したが2年前に事故で失っている。真理絵は実姉で莉緒は姪に当たる。智也の気持ちを知りつつも母親らしくあろうと悩む面も。

早見真理絵
36歳。奈桜子の姉で智也の伯母に当たる。妹や甥の悩みに相談に乗っている内に、智也に恋心を抱いている。

早見莉緒
18歳。真理絵の娘で智也の従姉に当たる。智也の通う高校の生徒会長と新体操部のキャプテンを務める才媛。口で何だかんだ言いつつ実は智也に興味を持っている。

【レビュー】

本作の内訳は第1章は真理絵との初体験未遂、第2章では母子二人きりの夜にお風呂で奈桜子から愛撫され、第3章では真理絵との初体験、第4章では莉緒の処女喪失、第5章では早見母娘との3Pと奈桜子への発覚、第6章では奈桜子と仲直り初体験となります。

奈桜子は智也の気持ちに気付きつつも母親たらんとする生真面目な所も有りますが、真理絵と関係した後の智也の態度の変化を察知しお風呂で慰めたりと一途な面も持っています。
最後に生真面目な彼女らしいけじめを取りますが、今までに無い終わり方です。本命で有るが故にどうしても他の2人より後になるのは仕方の無い所でしょうか。

真理絵は妹の奈桜子や娘の莉緒が生真面目なだけに、どうしても自ら動かざるを得ない役割の為一見性に奔放なだけにも見えますが、2人を思いやる言動が随所に見られる辺り性格の良い女性です。

莉緒も智也に恋愛感情を持っていますが、智也の気持ちを尊重する余りどうしても損な立場になっています。図らずしも真理絵と3Pになり、それを奈桜子に見られた事で莉緒はショックの余りここでフェードアウトとなります。

本作は義母と伯母、従姉という説明不要な関係で有る為かのっけから官能描写が満載となっており、350ページと大容量ですがしっかりと纏まっていて良作です。

弓月誠「【甘密】下町三人娘」

弓月誠「【甘密】下町三人娘」(フランス書院文庫、2010年5月、表紙イラスト:山本重也)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】
地元商店街で人気の幼なじみ・春美に恋する真治。そんな中で勝ち気なお姉さんの玲香や頑なな態度を取る理由を知った葉子と立て続けに関係を持ってしまう。

【登場人物】
中西真治
17歳。高校生で隣人の春美に対し、姉のように憧れている。

日向春美
23歳。真治の隣人で弟のように思っている。地元の信用金庫で窓口を担当。商店街では根強いファンが居る程の美人だが、やや抜けた所も有る天然系。その一方でお堅い所も有るので男性経験が無い。

仁科玲香
19歳。小学生の時にこの下町に越して来た。春美と町内で人気を二分する程の美人で、モデルの仕事をする活発なじゃじゃ馬娘。真治が春美を好きな事を知りつつ、積極的にアタックする。Fカップ。

南條葉子
26歳。証券会社のトレーダーと言いつつ実は失業し、商店街から離れたスーパーでレジ打ちのアルバイトをしている。気位が高く商店街では敬遠されているクールビューティー。3人の中で最も豊かなバストの持ち主。

【レビュー】
本作の内訳は第1章は玲香との初体験で童貞喪失、第2章では葉子に脅されての情事、第3章では葉子との関係が発覚し一悶着も春美からお口とおっぱいでの前戯、
第4章は玲香と葉子の3Pから乱入して来た春美も交えるが喧嘩別れ、第5章は春美と仲直りで処女喪失という流れです。

春美は真治の想い人ですが、出だしの天然過ぎる登場と思い込みの激しさにどうしても感情移入しづらいヒロインでした。かなりの焼きもち焼きの持ち主でも有りますので、そこが可愛らしいとも言えます。

玲香はしつこいようですが、弓月作品における典型的なアンチヒロインです。真治の事が好きで猛烈にアタックしますが、本人の気持ちが春美に有るのを知って身を引いてしまいます。

葉子はそんなアンチヒロインがもう1人増えた感じですが、初めはとりつく島の無い位真治たちにきつく当たります。彼女の事情を知るに付け納得は出来るのですが、玲香の良い人ぶりに比べるとどうしても負けてしまいます。

本作もラブコメというか非常に緩い物語です。そう思って読むと微笑ましい場面も有るでしょうが、全体的に物語として読むのには突っ込み所は多いです。

弓月誠「喪服未亡人 背徳七日間」

弓月誠「喪服未亡人 背徳七日間」
(フランス書院文庫、2010年1月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

年の離れた兄を亡くした幸也。悲しみを滲ませた兄嫁・恭子の喪服姿に欲情し押し倒してしまう。自己嫌悪に陥った幸也は隣家のお姉さん・史奈に慰めてもらう。


【登場人物】

吉沢幸也
高校2年生。兄とは20歳近く歳が離れている。京子が兄嫁になって間も無く両親が海外赴任に伴い不在となった為、兄夫婦と同居している。

吉沢京子
34歳。5年前に幸也の兄と結婚したが、夫を交通事故で亡くしたばかり。100cmは超えようかというほど豊かなバストの持ち主。

沢井史奈
29歳。吉沢家の隣に住み、3年前に夫を亡くしている。京子を凌ぐ程の豊かなバストの持ち主。幸也の気持ちを知りつつも積極的に誘惑する。


【レビュー】

本作の内訳は第1章は未亡人となった京子での手コキと口戯、第2章では史奈との初体験、第3章では京子と一線を越え、第4章では2人の関係に気付いた史奈とけじめのセックス、第5章では喪服を脱いだ京子とのセックスで初七日までの日々と絡めて描いています。

京子は結婚して間も無く幸也と同居を始める一方で、夫で有る幸也の兄が仕事人間で不在がちで有った事から自然と幸也の熱い眼差しを受ける機会も多かったと思います。
後先省みずに京子にのし掛かろうとしたり、史奈と関係が始まると彼女の家へ入り浸るなど性欲の塊と言える幸也を一旦は責めつつも、結局は許してしまう包容力を持った女性です。

史奈は兄の死を受けて一途に京子に想いをぶつけようとする幸也を上手く慰めつつ、あわよくば自分に向いてくれればと誘惑するけれど結局は幸也の意思を尊重して身を引く優しさを持った女性です。

兄の死から初七日までの時系列の流れを踏まえつつ、幸也を巡って2人の女性の間で静かに燃え上がる嫉妬の感情を上手く纏めた良作です。設定がシンプルな分余計な説明にページを割く必要が無いので、官能描写に専念出来たのだと思います。執拗と思われる程のお口とおっぱいでの前戯の描写は健在です。

tag : 高校生主人公 童貞 熟女限定

お知らせ

おはようございます。
今更な話ですが、ブログのカテゴリーを「アダルト・官能小説」に変更しました。
今までも散々18禁ワードを並べてますし、それにふさわしいカテゴリーに移動すべきかなと思いました。
従って当ブログは18禁となります。何分ブログを始めて間もないので勝手が分からずかなり迷いましたが、変更に至った次第です。
引き続き当ブログのご愛顧のほど宜しくお願いします。

弓月誠「ママの友達が綺麗な理由」

弓月誠「ママの友達が綺麗な理由」(フランス書院文庫、2009年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】
母の綾香が通う茶道と着付けの教室で知り合った友人と5人でスパリゾートに出掛けた雄也。いずれも負けず劣らずの巨乳に翻弄され、それに気付いた年上女性たちが雄也を誘惑する。

【登場人物】
宮代雄也
17歳。生まれて間も無く産みの母を無くしすぐに綾香が母になった為、実の母のように慕っているが綾香を女として意識するようになった。

宮代綾香
雄也の義母に当たり、雄也が生まれて間も無く雄也の父と結婚。10年前に夫を無くしてから女手一つで雄也を育てている。志乃が経営する茶道と着付けの教室に通い、特に沙耶とは互いに行き来する程仲が良い。

京野真由美
33歳。雄也が1年生の時の担任教師。夫とは離婚協議の最中で現在は沙耶と同居。あっけらかんとした性格で周囲を振り回す事も少なくない。水泳部の顧問でスタイルが良い。

吉川沙耶
26歳。真由美の妹で同じく教師を務めている。奔放な姉に振り回される事も多く、口うるさく真面目な性格。親友の綾香の息子で真由美の教え子である雄也が気になっているが、素直になれず尖った態度を取ってしまう。

早川志乃
39歳。3人の女性が通う茶道と着付け教室を営んでいる和服美人。最年長という事も有り、色々と3人の相談に乗っている。

【レビュー】
本作の内訳は第1章はスパリゾートで彼女たちに欲情した雄也を志乃が手コキ、第2章は綾香から相談を受けた真由美との初体験、第3章は真由美との関係を疑った沙耶と教室の押し入れでのセックス、
第4章では志乃、真由美、沙耶とのセックスとそれを覗いてしまった綾香との修羅場、第5章では綾香との母子セックス、第6章では綾香を選択した雄也が想い出作りで全員とセックスとなります。

志乃は最年長という事も有り母性愛が強く、雄也が綾香の事を女と見ている事に気付いています。賑やかしい真由美・沙耶姉妹のブレーキ役でも有ります。

真由美は既婚者ですがあまりその雰囲気を感じませんし、妹の沙耶もブレーキ役と言いつつも姉に振り回されて賑やかしい為印象が似てしまい、真由美か沙耶のどちらかにするか或いは女教師姉妹の設定を活かした3Pでも良かったかなというのも正直な所です。

綾香は血の繋がりの無い雄也の年齢とほぼ等しい年月を母子として暮らしています。従って雄也の視線には気付きつつも相姦のジレンマを抱えています。他の年上3人とのセックスを目撃した時についカッとなって雄也に八つ当たりしつつ、息子を庇い3人に嫉妬するのも可愛らしく見えます。

本作では弓月作品で初めての母子相姦作品となりますが、年上女性3人との関係を描いたパートと対比してもさほど変わり無く重い雰囲気では有りません。

母親が通う茶道と着付け教室の友人という設定を活かして、沙耶との場面では3人に隠れるように押し入れでセックスしたり、綾香に志乃たちとの関係を気付かせる場所だったりと工夫が見られます。

ラブコメを思わせるライトな作風は今回も健在ですが、4人とも巨乳でお口とおっぱいメイン、1人ずつ攻略というのは飽きて来た感も否めません。巨乳だけど美脚とか熟れ尻が魅力なヒロインが1人居ても良かったかなと思います。

弓月誠「独身の熟女・独身のお姉さん」

弓月誠「独身の熟女・独身のお姉さん」(フランス書院文庫、2009年2月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】
教え子の健人と後輩の絵梨に引っ越しを手伝ってもらった由起子は、彼女の着替えを見て興奮した健人にエッチな事をしてしまう。2人の怪しい雰囲気に気付いた絵梨も負けじと健人を誘惑する。

【登場人物】
木田健人
高校1年生。中学生の時は陸上部のキャプテンを務めていた。由起子に憧れを抱いている。

園川由起子
38歳。健人のクラスの担任教師。独身。健人が入学して間も無く彼の事を異性として意識しているが、立場も有り表に出さないようにしている。
校内美人コンテストで断トツの人気を誇る美人で目を惹かずにはおれない巨乳の持ち主。少々どじっ子の性格。

高樹絵梨
25歳。フライトアテンダント。以前は教員を勤めていた時期も有り、由起子の後輩に当たる。由起子とは互いに減らず口を叩き合うような仲の良さ。職業柄に似合ったスタイル抜群の持ち主。

【レビュー】
本作の内訳は第1章は引っ越しした由起子の部屋での2人の女性とのエッチなハプニング、第2章は由起子とのソープごっこ、
第3章は絵梨に呼び出されての初体験、第4章は運動会で由起子との初体験、第5章は3人で温泉旅行に行き三角関係が発覚、第6章は仲直りの3Pという流れです。

由起子は引っ越し中に高校時代の制服を見付け思わず着てしまったりと、自分の魅力に気付かず思わずそんな行動を取ってしまうどじっ子のような女性です。
元から健人を意識していた事も有り切っ掛けが出来ると、あまり教師としての躊躇いを感じさせる事も無くまっしぐらなのは可愛らしいです。

絵梨はいわゆる小悪魔系の女性で由起子といい雰囲気の所で邪魔をしたり誘惑したりする、弓月作品お馴染みのサブヒロインです。
終わり付近で彼女に転勤の話が出て日本から離れる予定という事で想い出作りの3Pとなりますが、はっきりと別れを告げる様子でも無くまだ関係は続きそうです。

ラブコメタッチの作風を目指したのか、全体的にライトで明るい雰囲気で纏まっています。
唐突に1人に収斂しようとすると、どうしても捨てられたというやり切れなさを感じますので良い方向付けだと思います。

雑感(2013/9/10)

レビューブログを始めて丁度2週間になります。拙い感想でお見苦しい所も多いですが、多少なりと誰かのお役に立てていると良いと思いますが…。

始めにフランス書院文庫やリアルドリーム文庫で活躍中の芳川葵さんから同ブログとリンクして頂き、非常に光栄な事と恐縮するのと共に改めて御礼申し上げます。
リンクと言えば自分のTwitterを貼るのをすっかり忘れていたので貼り付けたばかりです。宜しければフォローお願いします。

Twitterでも触れていますが、私自身は交代勤務の為サイクルが一定で無く毎週同じ曜日が休日とはならないので、休日の合間に作った下書きを纏めて予約投稿して何とか毎日更新の体をなしています。
今日の時点では弓月誠さんの全22作品分のレビューを投稿し終えています。有難い事に夏前から仕事が繁忙期に入っており、暫くは予約投稿に頼らざるを得ません…。

さて何故最初にレビューに選んだのが弓月さんだったかと言うと、作風が3桁のバストとパイズリがお約束で巨乳フェチと自分の好みに合っているからです。
弓月さんはデビューされて約10年間コンスタントに作品を出していますが、実に大変だろうと思います。この間に他の作家さんのラインナップも変わり、レーベルの方針も随分変化したように思います。
個人的には最近黒本のどの誘惑作品を読んでも、高校生の主人公で年上ヒロイン2人・3人のハーレムばかりという現状には食傷気味です。折角誘惑系が得意な作家さんが複数競合するのに、同じような設定では勿体無い。
まあ偉そうな事を言いつつも毎月買っているのですが、例えば単独ヒロイン作品やヒロイン全員が10代の作品など、もう少し尖った作品も読んでみたいかな…。

何だか纏まりが付かなくなってしまいましたが、弓月さんの後はどの作家さんにするかは思案中で、暫くは新刊フォローや新人作家さんのレビューになるかもしれません。

続きを読む

弓月誠「未亡人と娘」

弓月誠「未亡人と娘」(フランス書院文庫、2008年10月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】
父親の勤める会社のパーティーにお使いでやって来た和哉。偶然出逢った真知子から性的な施しを受け恋愛関係に。しかしパーティーに母と一緒に来た亜矢も和哉に一目惚れしてしまう。

【登場人物】
福沢和哉
16歳。母親を亡くし父親と2人暮らし。偶々父の忘れ物を届けに来たパーティーで氏家母娘と出会う。

氏家真知子
38歳。アパレル関係?の会社の社長を勤める。取引先のパーティーでドア越しに顔面へぶつけてしまった和哉に一目惚れした。

氏家亜矢
17歳。真知子の娘。真知子に連れられてやって来たパーティーで和哉に一目惚れしたが、素直になれず真知子に関心を持つ和哉につい冷たい態度を取ってしまう。母親を凌ぐ程の巨乳の持ち主。

【レビュー】
本作の内訳は第1章はパーティー会場で真知子から手コキ、第2章では真知子の会社でのペッティング、第3章では一泊旅行を兼ねた真知子との初体験、第4章では真知子の思慮による亜矢の処女喪失、第5章では別れを受け入れない和哉と真知子とのセックスを描いています。

真知子は初めて出逢った和哉に一目惚れして一晩で手コキまで行ってしまう動機付けがあまりに弱すぎてなりません。
一方で亜矢が和哉にその気が有ると分かると自然と若い2人が関係を持つように仕掛け、揚げ句に一方的に別れを告げようとする娘を想う母親の顔と、
激昂した和哉の態度を見て失敗したと思い手放したくないと思う女の顔と真知子の揺れ動く心情を描きたいのは分かります。

娘の亜矢も何故和哉に一目惚れしたのか、何かきっかけになる出来事を盛り込めば印象も違って見えたのでしょうが、ただツンツンしているだけでは可愛らしく見えません。

全体的に見て官能成分は満載なのにボタンの掛け違いが目立ち、読んでいて疑問符が尽きませんでした。いかにポルノで有ってもプロセスは大事だと思っているので、そういう意味では残念でした。

弓月誠「年上幼なじみ おしかけレッスン」

弓月誠「年上幼なじみ おしかけレッスン」(フランス書院美少女文庫、2005年9月、イラスト:白猫参謀)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】
高校に入って初めての夏休みを控えた休日に突如バイクの爆音と共に現れた涼子。涼子に振り回される毎日だが、憧れの結香とひと夏の思い出作りを手伝ってくれた。今度は涼子も居なくなり…。

【登場人物】
東条純一
高校1年生。母は死別し、父は海外赴任中。20日前に涼子の母と再婚したらしい。童貞。

東条涼子
20代前半?幼少の頃純一や由香と遊んでいたが、家の都合で海外へ移住した。母親が純一の父と再婚した為、義姉になったらしい。8投身美人でスタイルの良いお姉さん。有望なレーサーで海外のチームと契約を結ぶ予定。

小野寺由香
21歳?街のケーキ屋でパティシエを努めている。純一の憧れの人。高校時代には新体操部に所属しており、肌の白さが眩しいお姉さん。パティシエの修行の為フランス行きを望んでいる。

【レビュー】
本作は作者がデビュー2年目に、フランス書院文庫の弟分レーベルで有る美少女文庫より発売されたものです。

涼子は母親の再婚により純一の義姉になりましたが、純一に取っては幼い頃にお転婆な涼子に散々な目に遭わされており、あまり良い思い出は無いようです。海外生活が長いせいかスタイルが良く、ことある度に純一を誘惑して来ます。
その反面一方で純一が結香に片想いしている事に気付くと、純一の誕生日に彼女と2人きりのパーティーを仕掛けるなど弟想いの優しい面が有ります。
元々日本には純一の顔を見に来るつもりなのが一緒に住む内に好きになってしまい、レーサーとして海外チームと契約する話が有ったものの最後は純一の説得を受け残る事になります。

結香は純一より5つ上で憧れの女性です。毎日純一が結香の務めるケーキ屋に来る位なので想いに気付いている筈ですが、弟のような存在だったのかもしれません。
スキンシップを交えた涼子のお願いも有り純一のひと夏の思い出作りに協力しますが、涼子との仲の良さを知り純一への想いを封印してフランスへ向かいます。

シチュエーションとしては、涼子は騎乗位中心の教えてあげる的なエッチが多いですが、最後に相思相愛になると純一任せで受け止めたりします。結香は純一の誕生日にはケーキの女体盛り、別れの夜には屋外でと意外に種類が多いです。

作風はいつもの弓月作品ですが、本命の筈の結香が先に居なくなり、対抗の筈の涼子も居なくなろうとしていたので流れは変則的です。流石に3Pも無いのですが、意外に感じたのはお得意のパイズリ描写があまり無いです。
結局美少女文庫でのトライアルは本作のみとなってしまいましたが、結構出来が良かったのに残念です。おっぱい描写の上手なイラストレーターと組んだら面白かったのにと思います。

弓月誠「年上の同居人 三人のお姉さん」

弓月誠「年上の同居人 三人のお姉さん」(フランス書院文庫、2008年3月、表紙イラスト:松原健治)

【あらすじ】
千尋の入浴姿を覗いていた事がバレて衝動的に家出した雄介。友人の姉や担任教師と女性経験を積んだ雄介は家に戻り、千尋に本心を打ち明け結ばれる。

【登場人物】
大橋雄介
17歳の高校2年生。血の繋がりの無い千尋を女性として意識している。母親を亡くし、父親は海外出張の為千尋と2人暮らし。

大橋千尋
25歳。雄介の父の友人の娘で両親の飛行機事故により孤独になった為、大橋家に引き取られている。
司書の仕事をしており、美人コンテストの常連となる位の完璧巨乳美人で真面目な性格が敬遠されるのか、男性との縁が全く無い。処女。

小林杏奈
22歳。家出した雄介が転がり込んだ友人の姉。家の中では軽装で居る事が多く見た目は派手に見えるが、雄介の様子を察し優しく導いてくれる大学3年生。巨乳。

滝川結子
28歳。雄介の担任教師。化粧っ気が無く銀縁メガネを掛けていて冷たい印象で、学校一と噂される巨乳の持ち主。
千尋の連絡で雄介の家出を知り一旦自分が預かる事を提案し、事情を知った後は雄介を優しく後押しする母性本能溢れる女性。

【レビュー】
本作の内訳は第1章と第2章は杏奈、第3章では結子、第4章と第5章では本命の千尋となります。

杏奈は弟の友人に当たる雄介の相談に乗り自ら手解きしてあげるなど、見た目と中身のギャップがポイントになります。しかし初体験に至る理由としてはいささか弱いのかもしれません。

結子は雄介の担任教師ですが、冷たく思える容貌と母性の有る性格とのギャップは杏奈と被ってしまい、やはりセックスに至る動機付けも弱く感じます。

本命で有る千尋とはセックスに至る描写がしっかり描かれており、処女の彼女なりに誘惑する意地らしさは可愛らしく感じました。

おっぱいに拘りを持つ作者らしく口戯と乳戯にページを割く割合が多くなっています。
個人的に弓月作品が好きなのはその点なのですが、3人以上の作品で全員同じベクトルを向いていると流石に変化が欲しいかなと思います。

弓月誠「年上教室【人妻と女子大生】」

弓月誠「年上教室【人妻と女子大生】」(フランス書院文庫、2007年11月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】
保育園に弟を送り迎えする雅彦が出逢った魅力的な保母の響子。念願が叶って初体験を果たすが、そこに女子大生の亜紀からも告白される。

【登場人物】
北山雅彦
16歳の高校1年生。母は2年前に病死し、父や年の離れた3歳の弟の雅俊との3人暮らし。響子に一目惚れして以来、進んで雅俊の送り迎えをしている。童貞。

笹野響子
32歳。雅俊の通う保育園で1ヵ月前から保母の仕事をしている。夫との結婚生活は既に破綻しており、人妻という雰囲気は感じさせない。

栗山亜紀
22歳。上京して来た女子大生で雅俊の通う保育園でバイトをしている。実家は地元の名士で、亜紀が卒業すると許婚と結婚する予定。響子に負けず劣らずの巨乳の持ち主。処女。

【レビュー】
本作は350頁とこれまでで最大のテキスト量です。第1章と第2章で響子に手コキしてもらった雅彦が自宅で初体験を果たすまで、第3章では亜紀に処女を捧げられます。
第4章では雅彦に恋人が出来たと早合点した響子が別れを決意したエッチシーン、第5章は亜紀が真相を話し想い出づくりのエッチシーン、第6章では仲直りした響子とという流れです。

響子は既婚者で途中で4行触れただけですが雅彦には既婚者で有る事は伏せる一方で、キスマークを見付け恋人が出来たと早合点し別れを決意するなど、彼女の微妙な心理のブレを描くのに用いられています。

亜紀は弟を毎日送り迎えする雅彦の様子を見て好意を持ったのだと推察しますが、その辺を含めてもう少し丁寧な描写が有っても良かったのではと思います。
家の方針に逆らえないのならせめて処女を捧げるのは好きになった人に、という彼女の決意が切なさを感じさせます。

既婚者で有る事は伏せたまま、雅彦との年齢差を考えると何れは別離の時と考える響子よりは、真相を話し想い出づくりに抱いて欲しいと願う亜紀の方が魅力的です。

全体的に切なさも有り救いが無さそうな感想になってしまいましたが、雅彦と響子を仲直りさせるきっかけを作った雅彦の弟・雅俊の存在はほっとさせます。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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基本的にフリーですし、特にお知らせ頂かなくて構いません。

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