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黒沢淳「隣人狩り」

黒沢淳「隣人狩り」
(フランス書院文庫、2016年9月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

隣人狩り (フランス書院文庫)
黒沢 淳
フランス書院
2016-09-26




【あらすじ】

進学のために上京した豪介は母方の叔母である雪乃たちの暮らす隣のコーポの部屋で暮らしていたが、ある日家庭教師を依頼された優理子夫人に誘われてあまりの淫乱さに失神させるほどの連続情交に及んでしまう。その晩に次叔母の亜矢子の痴態を覗き見た豪介は彼女との交わりをきっかけに、雪乃や末叔母の紗耶香とも関係を結んでしまう。


【登場人物】

松嶋豪介
19歳。6歳の時に母を病で亡くしており進学を機に上京し、母方である白鳥家の長男(豪介から見ると叔父)の妻である雪乃が所有するマンションの一室に暮らしている。女性経験はあるものの規格外の巨根のために上手くいかず、更に性欲過多で日に20回も射精しないと収まらない特異体質。

白鳥雪乃
39歳。資産家の両親より生前に邸宅一式を譲り受け白鳥家の長男と結婚したが、6年前に弟たちとともに事故に遭って急逝している。現在は著名なランジェリーデザイナーとして活躍する傍らで、直営店を出すに至っている。豪介の母親が義姉に当たり、白鳥家の血筋を絶やすまいとある計略を練るが…。

白鳥亜矢子
31歳。白鳥家の次男の嫁に当たり、夫が亡くなるまではCAとして働くなどプロポーションは抜群。特にメートル超えのダイナミックな爆乳が特徴で、亡き夫にも散々可愛がられたらしい。現在はアドバイザーの資格を取り、雪乃のサポートに付いている。

伊藤紗耶香
26歳。白鳥家の三男だった教授と教え子の関係から婚約にまで発展していた。彼が亡くなり現在は秘書として雪乃の仕事を補佐する立場で、二人の義姉とともに雪乃の邸宅に同居中。バストは90~95cmくらい。

野村優理子
33歳。雪乃の上客の一人で資産家の娘。小学校に通うひとり息子がいるが、夫は松嶋家の遠縁に当たるものの、既に亡くなっている。夫の趣味で牝奴隷としての嗜みを教わっており、彼と生き写しの豪介に一目惚れし家庭教師として自宅に招くが…。


【展開】

プライベートな休養を兼ねて神戸に泊まり掛けの出張に出た三人の叔母を見送る豪介だが、その日は優理子夫人と初顔合わせの日でもあり、何故か雪乃から気を付けてと念を押され疑問を抱きつつ邸宅に向かう。肝心な教え子は両親に連れられて不在と知り怪しむが、優理子が乳谷やデルタを露わにして誘っているのを見ると愚息が反応しあからさまにテントを張ってしまう。
それを見た夫人は勃起をお殿様と呼び恭しくかしづくと、喉奥までくわえ込み苦しそうにしながらも精を飲み干し、剛直が全く衰えを見せないことを喜びながら浴室に誘いマングリ返しにされて秘所をクンニされ潮を吹く。今まで巨根を根本まで挿入してのセックスが出来なかった豪介は優理子のマゾ性に感謝しながら完全交合すると正常位で射精し、更に体位を変えながら彼女が失神してもなお白濁を注ぎ込むのであった。

夕方近くになり自室に戻った豪介はたぎったままのペニスを鎮めようと、盗撮した紗耶香の画像をオカズにしながらハンドワークに勤しむが、そこへ白鳥家のベランダの床が抜けて大鉢が落下する音に気付き屋根を伝って隣家に向かう。四苦八苦しながらも鉢を戻したがふと二階の部屋を覗くと、居ない筈の亜矢子が喪服を身に纏い爆乳を露わにして乳首を舐めたり、更には裾を捲って尻を突き出し激しいオナニーをしていた。覗きに夢中になるあまりバランスを崩した豪介は、身体をガラス戸にぶつけ庭に転落してしまう。
亜矢子の介抱を受けた豪介だったが覗きを咎められた末に同じ目に遭わせると告げられ、彼女の部屋でオナニーを披露する羽目に。乳首が弱い豪介がその姿を見せると亜矢子に手伝ってもらいながら射精すると、まだ萎えない巨根を口元に近付けてお掃除フェラ、パイズリからの乳首刺激ですっかりその気になった亜矢子と結ばれる。抜かずの交合に没頭していたその頃、神戸での出張を終えてとんぼ返りした雪乃と紗耶香が白鳥家に到着し、亜矢子の部屋に来た紗耶香に見られてしまう。

雪乃は豪介に優理子夫人や亜矢子との顛末を洗いざらい白状させると、豪介を養子にして紗耶香と結婚させて跡継ぎにしたいとかねてから暖めていたプランを告げる。異常性欲を検査すると勃起を露わにして手扱き射精させる叔母の有無を言わさぬ態度に、豪介は逃げ腰になりながら提案を拒みケジメを付けてコーポを出ていくと告げるが、隙を突かれてベッドに押し倒されるとならば豪介の子を孕むまでと雪乃に跨がられる。
排卵日だからと精を搾り取ろうとする雪乃に狂気を感じた豪介だが、獣欲が沸き上がるのを感じながら腰を激しく突き上げて中出しすると、今度はアナルにも興味を抱きローションで馴染ませながら巨根を挿入する。亡き夫に自分を重ねドスケベな反応を見せる雪乃に苛立ちを感じつつも、豪介は連続中出しを終えると土砂降りのなかコーポの自室に戻ってくると、ベッドに紗耶香の姿を見付ける。

亡き婚約者に躾けられた紗耶香は自分の性癖を知ればきっと豪介が幻滅するのに違いないと結婚に消極的だったが、いざ目の前にすると我慢できずに抱き付き口づけを交わした途端、豪介が感極まってズボンの中で射精してしまう。それでも亡き婚約者に豪介を重ねて見てしまった紗耶香はイラマチオを強いられ、朦朧とするなかで彼に蹂躙されて遂には茶臼で繋がったまま失神を迎えるが、そこへ雪乃と亜矢子が部屋に乱入し豪介が出ていかぬように懇願されるのだった。

数日後白鳥本家で叔父たちの七回忌法要を終えた豪介は、亜矢子に口唇奉仕させながら雪乃には優理子夫人のアナル拡張をさせる。結局豪介は雪乃の懇願もあって養子を受け入れる代わりに、亜矢子と紗耶香で先に孕んだ方が正妻、もう片方は側妻で優理子は愛人という状況を容認されると、こんな日でも女たちを侍らせていた。三人を失神するほど攻め立てた豪介は叔父たちの墓前にやって来ると、お供え物を片付けていた紗耶香を抱き寄せ、叔父の記憶が無くなるまで犯し続けると告げて繋がるのであった。


【レビュー】

6年半ぶりの新作刊行となる作者の通算5作品目が本作であるが「隣人狩り」という題名やいかにもなあらすじとは逆で、寧ろ狩られているのは主人公でしょと突っ込みを入れたくなるほどの誘惑作品である。元よりこれまでの黒沢淳作品が精力旺盛で一物自慢の主人公が幅広い年齢のヒロインを攻略し、その男らしさにヒロインたちが屈服させられるような作風であり、6年半のブランクがあっても変わっていないことに一安心である。些か調教じみたものはあれど、そこまで暗い要素は入っていない。

主人公は進学のために上京し、母方の叔父の妻である雪乃の邸宅隣にあるコーポの一室に住まわせてもらっている。母方の叔父たちは三兄弟で同じ事故に遭って急逝し、その妻である亜矢子と紗耶香は雪乃と身を寄せあって暮らしている。何故か主人公は彼女たちとは同居していないのだが、実は跡継ぎに執着し紗耶香と結婚させようと計画していた雪乃は、亜矢子が関心を抱かぬよう、何より自分も溺れてしまわぬように配慮したためである。

そんなことは知らない主人公自身は紗耶香を想い人とし、そんななかで雪乃の上客である優理子から息子の家庭教師にと依頼を受けるが、初めて自宅を訪ねた時に積極的に迫られてしまい関係を持つに至る。第一章は彼女を「狩る」訳だが亡き夫に躾けられたらしく、一物を「お殿様」と呼ぶ始末で言動がいちいち仰々しいので、勿論官能小説だから淫猥には違いないが思わず笑ってしまうくらい「面白かった」場面である。

何連発も交わった彼は巨根で精力旺盛とらしいタイプだが、ここから一晩で亜矢子、雪乃、紗耶香と次々に狩っていく展開となり、射精回数も二桁に乗るくらいだから流石に「スゴイデスネ」と言う他にない。(悪い意味ではない)しかもヒロイン全てが積極的に迫る出だしであり、特に雪乃に関しては見た目の貞淑さとは大違いで、主人公に逃げられまいとするあまりに暴走しがちな行動を繰り返したのが印象に残った次第である。本命だった筈の紗耶香とは一応相思相愛な結末にはなるのだが、先に抱いた亜矢子にも情が移ってしまったせいか、やや取って付けたようだったのは些か残念だが…。

主人公が精力旺盛でやや調教めいた展開や、暴走しがちで時には笑えるような熟女たちの登場する作品は、ここ最近は刊行が途絶えている楠木悠氏の得意とする路線である。別の作家さんであることは十分承知した上で、この作風を続けていただけるのであれば個人的には嬉しい限りである。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2016/9/26 発売隣人狩り著:黒沢淳、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。熟女らしい濃厚なフェロモンを振りまく雪乃(39)哀しげな喪服姿が男心をくすぐる未亡人・亜矢子(31)瑞々しさがあふれんばかりの若叔母・紗耶香(25)いつも優しく微笑み挨拶してくれる隣家の美女たちの、豊尻を晒し並べ、僕の肉茎で嬲りたい、冒したい!豪介が抱く「隣人狩り」の欲望が、ついに弾ける瞬間が!★...
隣人狩り(著:黒沢淳、フランス書院文庫)

tag : 大学生主人公 熟女限定

黒沢淳「秘書室【三姉妹奴隷・女社長奴隷】」

黒沢淳「秘書室【三姉妹奴隷・女社長奴隷】」
(フランス書院文庫、2010年3月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

かつて出世頭として期待されていた倉橋は、前専務の娘の美樹に勝手に付きまとったあげくに凌辱しようとして左遷される。そして5年が経ち新社長に就任した緋紗絵に呼び戻されるが、倉橋の鬱屈した思いは美樹の結婚により増長しており、回りの女たちを堕としてやろうと決意する。

【登場人物】

倉橋恭介
35歳の独身男。ジュネス化粧品の秘書室長で社長専属の秘書。社内でも出世頭だったが、5年前に美樹に恋して手を出そうとしたために海外工場へ左遷させられていた。緋紗絵の社長就任に伴い、実績を買われて呼び戻されている。美樹に対する感情は今も変わっていない。典型的なサディストで海外赴任時に独自の媚薬を作り、美樹に復讐しようとしていた。外見は長身のイケメンだが、完璧な容姿と悪魔のように射るような視線に美樹は恐怖を覚えていた。

富島緋紗絵
38歳。元は女優兼モデルとして活躍していたが、コスメ関連の会社を立ち上げて化粧品会社の創業者社長と結婚。彼の急死にともなって二代目社長に就任している。社内の重役たちとは上手くいっていないらしく、恭介を使って自分流の改革を進めようとするのだが…。Jカップで巨臀の熟れた未亡人。

水原美樹
27歳。亡くなった時任前専務のひとり娘で、水原専務の長男と2年前に結婚し、秘書として働いている。大学院に通っていた時に倉橋から一方的に迫られ、ストーキングの末に凌辱未遂に遭っている。母方には外国人の血が混ざっており、透き通るほどの白肌に綺麗な双眸で、Eカップのバランスの良い身体付き。

篠宮由梨
26歳。水原専務のひとり娘で元から年上願望が強く、二回り歳上の篠宮部長と結婚したばかり。フランス語に堪能な実務派の秘書。義姉に当たる美樹や義姉に当たる桜子に対しては秘かにライバル心を抱くが、社長夫人の緋紗絵に対しては会社を乗っ取られたとの思いが強く、倉橋に利用される。乳房の大きさは美樹と同じくらい。

篠宮桜子
22歳。篠宮部長の腹違いの妹で独身、受付担当の秘書。美少女といった趣で細身の割には、乳房だけは大きくGカップとアンバランスなところが魅力。結婚して間もない兄が浮気をしていて、更に会社の裏金を横領している事実を倉橋に掴まれ、凌辱されてしまう。


【展開】

海外工場の副主任として左遷させられていた倉橋は、夫の急死に伴って社長に就いた緋紗絵に呼び戻され、わざわざ土曜日にも関わらず社長室で出迎えを受ける。緋紗絵が水原専務一派を排除したいとの思いで自分を手駒にしようとしているのを知り、倉橋はただ利用されるだけでは済まないとばかりに秘書室長に就任して間もなく、帰社する途中のリムジンの車内で緋紗絵を誘惑する。予め飲み物に仕込んだ酩酊薬の効果で緋紗絵が倉橋の股間に触れて来たのを確かめると、喉奥まで奉仕させながら秘所がびしょ濡れなのをなじりながら口内射精する。
そして社長室に戻りクスリの効き目で呂律が回らないほどになった緋紗絵に対し、倉橋は肥大した乳突起を散々弄り抜いてから後ろ手に縛ってバックから巨根を貫く。二度目の射精だけで収まる訳もなく、更にもう一度精を注ぎ込むが、倉橋は社長室と秘書室を繋ぐ窓から灯りが漏れているのを見付け、立ち去る人影を追うと桜子だと気付き自ら罠に飛び込んでくれたとほくそ笑むのだった。

社長室での情事を覗いてから一週間後桜子は美樹にだけはと倉橋の行状を打ち明けるが、その週末に美樹は役員と同行し九州へ出張しなくてはならない。倉橋は美樹の態度から桜子から話を聞いたと察し、彼女が不在の折りを狙って資料室で会議の準備をする桜子に声を掛ける。恥ずかしいことを見られたから桜子も同じことを見せてと迫り、切り札とばかりに兄の篠宮部長が由梨に隠れて浮気していたり、裏金を横領していたという事実を突き付ける。
倉橋と共に興信所の社員と話を聞いた桜子は不安を抱くが、彼が仕込んだ催眠薬で眠らされ自宅マンションに連れ込まれてしまう。倉橋は塗り込まれた媚薬の効果で乳房や秘所を弄り回し、桜子に水原専務一派の一掃と美樹への復讐が目的だと告げるが、当の彼女からセフレではなく恋人にしてと懇願される。端からそのつもりはない倉橋は桜子の口唇に一発、処女穴へも体位を変えながら交わり最後は駅弁で二発目を放ち気絶させるほどの快楽を与える。

十一月に入り社の屋上で桜子が倉橋と抱き合っているのを見た由梨は、義妹が直前にお見合い話を断ったのもあり怒り心頭となるが、倉橋は飄々として夕方になったら説明するからとかわしてしまう。美樹も同席すると桜子から聞いた倉橋は事前の準備を怠らず、秘書室に戻ると内鍵を掛けて美樹と由梨にはクスリを仕込み、更に会議室を盗撮出来るようにカメラを立ち上げてから話を始める。クスリが効くまでの時間稼ぎをしている間に美樹と由梨に攻撃を受けるものの、倉橋は効き目で動けなくなった二人の自由を奪うと由梨の身体を嬲り始め、美樹に貞操を奪われたくなければ自分に愛の言葉をと要求する。
次第に美樹が酩酊し始めると、倉橋は桜子に服を脱がせて秘所を露わにし眠らないようにクンニしろと命じる。一方義姉にはもう期待できないと絶望に陥った由梨は四つん這いで倉橋に貫かれただけでトランス状態に陥り、中出しを受けると失神してしまう。意識を取り戻した美樹は、椅子に縛られたまま由梨の元へ移動し慰めようとするが既にラリってる状態で、そんな美樹を見て倉橋は別の媚薬を用意すると剥き出しの秘所に薬を塗り込む。美樹は犯される由梨や桜子を見て悶々としていたが、倉橋はマーキングだと告げて砲身を美樹の美貌に向けると、大量の精を浴びせるのであった。

盗撮していた淫らな画像をネタに美樹を脅し、社内の至るところで由梨と桜子を抱くが、当の二人の牝奴隷たちから美樹だけお預けのはズルいと不満を突き付けられ、ならば恥辱を与える機会をとバイブ付きの下着を美樹に穿かせたまま会議に参加させる。昼休みにトイレに行かせてもらっていなかっただけに、会議の最中にお漏らししてしまった美樹は慌ててトイレへ駆け込もうとするが、そこまでの間に複数の社員に行状を見られてしまいフラフラになったところを倉橋に確保される。
地下に停めた車の中で口移しに睡眠薬を仕込まれた美樹が目を覚ますと会議室におり、既に午前0時を迎えた中で何と夫が全裸で椅子に拘束され、更にペニスはたぎらせたままの状況に混乱を隠せない。そして倉橋が緋紗絵たちを連れて現れるが、既にクスリで催淫状況に陥っている緋紗絵が有無を言わさずに夫に跨がりセックスを始めてしまう。由梨と桜子も夫に絡み付くのを見た美樹は、倉橋の身勝手な論理に反論する間も与えられず巨根で貫かれ中出しされるが、二度目とばかりに口唇奉仕を求められる。夫は桜子の次に実妹の由梨との性交を強いられている中で、倉橋からは後ろの穴をローションで解されペニスを挿入されると初めてにも関わらずその倒錯した状況で絶頂を迎えてしまう。

そして翌春になり水原専務を解任し会社は緋紗絵のものとなったが、実権は倉橋が握り相変わらずクスリを使った性交を繰り返していた。水原の息子と離婚した美樹は会社を辞められるはずもなく、緋紗絵や由梨から激しい嫉妬を受けながらも奴隷の一員として奉仕を求められる。異国のリゾートホテルでさながら王のように振る舞う倉橋は、美樹を嫉妬させようと若い秘書を仲間に入れるからとお披露目する。美樹は若い娘や緋紗絵たちになんか負けないという気持ちが沸き上がるのを感じながら、倉橋に後ろの穴を貫かれるのであった。


【レビュー】

いわゆる巨根主義を地でいく主人公の倉橋が左遷の憂き目に遭ったものの、元はいうと専務の娘である美樹に手を出したのが原因で、相手の気持ちなど一切考えずに迫ったのだから自業自得といえばそれまでと言えるだろう。そんな彼が5年の時を経て社長に就任した緋紗絵により本社の秘書室長として呼び戻されているが、彼女に取っては社内を牛耳る別の専務一派の力に対抗する必要があってのこと。主人公もそれを熟知した上で、初めに狙われるのがこの女社長である。

本作の特徴としては主人公の巨根という要素は、ヒロインたちに口唇奉仕させる時に嘔吐く(えずく)ほどのいう描写に使われるが、何よりも目立つのはほぼ全編に渡って彼が調合した酩酊薬や睡眠薬などのいわゆる「クスリ」の類いを使ったヒロインたちの乱れっぷりが多用されている点である。緋紗絵の段階からアクセル全開で描写を繰り返しているせいもあって、巨根でイケメンなはずなのにクスリに頼りきりの主人公が単に卑怯にしか思えず個人的な好みに沿わないので、「そうなんだ」という感想を抱いた次第である。

題名にあるように「女社長」と「三姉妹」に関して別々にしているのは、社長夫人として亡き夫の後を継いだ緋紗絵と、義理の三姉妹に当たる美樹・由梨・桜子との間に確執があり、特に社内で実務を執る専務の愛娘の由梨にその思いは強く主人公に上手く利用されることになる。 彼女の夫の妹に当たるのが桜子で主人公と緋紗絵の性交を見てしまい「クスリ」を使った交わりであっという間に奴隷と化し、そんな義妹の淫らな様子に不審を抱いた由梨も巻き込まれ、美樹も縛られたまま主人公に犯されるのを見守るしかない状態にされてしまう。

そして美樹の全てを奪うための儀式として彼女の夫で専務の息子でもある男の目の前で主人公は彼女を抱くだけでなく、美樹の夫には逆凌辱の形で緋紗絵や桜子だけでなく実妹の由梨とも性交を強いられるという流れはもはや破滅的ですらある。そしてエンディングでは全てを奪われた美樹が諦念を抱きながら奉仕するのと、ヒロインたちを侍らせる主人公との対比が何とも皮肉なもので、この段階でも「クスリ」に頼る主人公に残念なものを感じてしまった。






2010年3月の本作を最後に刊行が途絶えていましたが、2016年9月に約6年半振りに五作目となる新刊が刊行されます。

隣人狩り (フランス書院文庫)
黒沢 淳
フランス書院
2016-09-26



熟女らしい濃厚なフェロモンを振りまく雪乃(39)
哀しげな喪服姿が男心をくすぐる未亡人・亜矢子(31)
瑞々しさがあふれんばかりの若叔母・紗耶香(25)
いつも優しく微笑み挨拶してくれる隣家の美女たちの、
豊尻を晒し並べ、僕の肉茎で嬲りたい、冒したい!
豪介が抱く「隣人狩り」の欲望が、ついに弾ける瞬間が!



※あらすじはAmazonより引用しています。

若叔母25歳が出てきますから主人公の年齢が若いのは察しが付きますが、これまでの黒沢淳作品では「凌色の家 義母と三姉妹」の印象に近いように感じます。少年主人公がクスリだのなんだのは使わずに、自らの精力でヒロインをメロメロにしていくなら良いなとは思いますが、どうでしょうか。

tag : 社会人主人公 姉妹丼 処女

黒沢淳「凌色の家 義母と三姉妹」

黒沢淳「凌色の家 義母と三姉妹」
(フランス書院文庫、2008年6月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

義母の美雪の洗濯物の下着でオナニーしていた雅樹は末姉の優香にその悪戯を見られてしまい、純潔まで捧げられる。その関係を知った次姉の理彩とも結ばれるが、雅樹の関心は褪せることなくある晩オナニー中の美雪にも手を出してしまう。

【登場人物】

皆瀬雅樹
16歳の高校2年生。7年前に父が美雪と再婚し2年前に事故死しており、産みの母は三姉妹を引き取ったことから父と性格が合わなくなり離婚している。真梨絵から父の遺志を継いで医者になるようプレッシャーを掛けられ疎ましく思っている。年に似合わない巨大な一物の持ち主。

皆瀬優香
18歳の女子高生。三姉妹の末姉で雅樹に対してあからさまな好意を向けており、オナニーを目撃してからは乳繰り合う関係に。三姉妹の中では最もバストが大きく、砲弾型に実ったIカップ。始めはお姉さんぶってエッチを主導していたが、途中から主従逆転してしまう。処女

皆瀬理彩
20歳の国文学を専攻する女子大生。三姉妹の次姉で180cm近い雅樹とさほど変わらない長身の八頭身美人でモデル体型だが、巨乳の割に知的な印象を与える。優香に負けぬくらいのブラコンだが、彼が20歳になるまではと我慢していたものの、優香との戯れを見て自分も積極的に振る舞おうと決意する。

皆瀬真梨絵
24歳。三姉妹の長姉で女子校の音楽教師。自分たちを引き取り育ててくれた義父に恩義と愛情を抱き、その生き写しの雅樹を立派な医師にして医院を再興させようとするばかりに、義弟に対して過干渉に陥っているとは気付いていない。付き合っている恋人はいる模様。

皆瀬美雪
36歳。雅樹の父親の後妻で夫を亡くしてからは、雅樹が成人するまでは見守るつもりだと皆瀬籍を抜いていない。実家からは一刻も早く再婚すべきだとお見合いを進めている。優香より更に一回り大きなバストと張り出した腰付きが淫魔のように淫らだと評されている。

【展開】

ある休日突然の雨に美雪の洗濯物を取り込んだ雅樹は思わず下着の匂いを嗅ぎながらオナニーするが、その様子を帰宅した優香に見られてしまう。元々雅樹に好意的だっただけに優香は処女を捧げる覚悟を見せるが、あまりの巨砲ぶりに完全結合する前に雅樹が果ててしまう。一週間後リベンジとばかりに優香は雅樹の部屋で求め、二度も暴発してもたぎったままの剛直を受け入れて気絶するほどの快感を得るが、そこへ理彩が帰宅してしまう。

理彩は全てお見通しとばかりに雅樹をいたぶるが、当の本人をその場を凌いでもいつかは修羅場になると追い込んでしまったとは気付かずに押し倒されて全てを悟る。四つん這いにされて巨根を挿入された理彩はスパンキングを受けながら何度もアクメを迎えるが、そこへクローゼットの下に押し込まれていた優香が意識を取り戻す。理性が崩壊し掛かった雅樹は優香を奴隷扱いにし、理彩と競わせながら二人の美貌に五度目の射精を浴びせるのだった。

二人の姉を奴隷としてから10日余り経った週末、雅樹は義母と長姉が外出すると理彩と優香には予め浣腸を済ませておくように命じて、浴室でアナル処女喪失の儀式を始める。そこへ実家に呼び付けられ再婚話を断って戻って来た美雪が外窓から覗き見て、嗚咽を挙げているとは露ほどにも気付くことは無かった。その晩遅く仏間で雅樹の一物を思い浮かべながらひとり遊びに興じた美雪は浴室で再び慰めていると、忘れ物をした雅樹にバッチリ目撃されて唇を奪われ、その物音に気付いた真梨絵がやって来てしまい美雪はショックの余り家出してしまう。

美雪と連絡が取れず理彩と優香からは蔑みの目で見られるようになった雅樹は変わらぬ態度で接する真梨絵に心を開くようになるが、予備校の入学手続きを終えて姉の務める学校の音楽準備室の前で待っていると、中から姉が美雪と電話で話す声を聞いてしまう。真梨絵によって美雪とわざと音信不通にさせられたと憤った雅樹は、度重なる干渉から逃れようと押し倒し連続イラマチオや、彼女の教え子たちに見られそうな状況で強制中出し性交を繰り返し屈服させてしまう。

翌週朝早く姉たちは話し合いがあるからと出て行ってしまうが、雅樹は美雪の再婚話が実家がついた嘘とは知らずに追い込まれ、フラワー教室を終えるなり彼女を拉致し自宅に戻る。美雪の口から素直に欲しいと言わせるまではと雅樹は決意を固め、浴室で美雪の秘所をクンニしてアクメさせたり、逆に巨根を口唇で奉仕させたりとジワジワと義母を追い詰めていく。三度目の射精で堕ちたと思い込んだ雅樹はとうとう義母を貫き、仏間に移動して頻繁に体位を変えながら都合五回も中出しすると、とうとう美雪は陥落するのであった。

夜遅く家中場所を変えながら美雪を犯し抜いていた雅樹の元に三姉妹が帰宅して来て、早速女同士の修羅場に陥るのではと身構えるが、姉たちがストレスで体調を悪くした優香を気遣って病院に連れて行っただけだと分かり安心する。全員揃って雅樹のお嫁さんになると告げ、将来は青年医師を支えてあげると夢想する母姉たちに対し、雅樹はご主人さまとしてまだ処女の美雪と真梨絵の後ろの穴の開通儀式を執り行うのであった。

【レビュー】

公式ホームページの作品紹介では「凌辱」扱いされている作品で、確かに長姉の真梨絵や義母の美雪に対して無理矢理感な描写も見受けられるものの、ややご主人さま要素の強い誘惑テイストの作品と捉えるべきかもしれない。末姉の優香や次姉の理彩とは甘々な趣が強く出ており、彼女たちが義父に瓜二つの主人公に幻影を重ねる部分を垣間見せたり、ショタコン気味に愛したりと複雑な要素も感じられる。

当初から主人公の巨根ぶりと絶倫ぶりは言うまでもなく、本作に前後して複数の凌辱作家で見られた「フランス書院文庫型の凌辱少年主人公」のフォーマットを踏襲している。特に義母の美雪に付いては正直冗長だと思えるくらいではあるが、圧倒的な凌辱力と言われれば納得の出来である。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2008/6/23 発売凌色の家-義母と三姉妹著:黒沢淳、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。→ 【honto】の電子書籍はコチラ。→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。16歳の狂犬が、屋敷に集うすべての女を牝へと変えた!家族の目を盗み、処女の身を調教されつくす優香18歳。浴室で美尻を掲げ、禁断の絶頂に追いやら...
凌色の家-義母と三姉妹(著:黒沢淳、フランス書院文庫)

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黒沢淳「年下の美人課長【深夜残業】」

黒沢淳「年下の美人課長【深夜残業】」
(フランス書院文庫、2007年7月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

ある日の朝、通勤電車に乗り芳しい薫りを放つ美女の美晴に惹かれた雄介だったがチカンに間違えられ、しかも彼女が新たな上司となると知り最悪の出逢い方だと嘆く羽目に。しかしそんな彼の身に受付嬢の真由子や秘書の冴香、部下の瑠奈から相次いで誘われてラッキーなことが続き…。

【登場人物】

森田雄介
31歳。1年前に大手広告代理店から化粧品販売の会社に引き抜かれ、実直でそこそこ有能な男。上司になった美晴に性的に惹かれるが、当初の関係はあまり良いものとは言えなかった。女性経験はあったが恋人はいない。巨根。

藤村美晴
28歳。化粧品販売の会社の大阪支社の係長から、本社マーケティング課の課長に昇進したばかり。かつて男性と付き合ったこともあったが、仕事に打ち込むあまり別れてしまっている。鼈甲の黒縁眼鏡を掛けた生真面目な性格で、Gカップの巨乳をブラでサイズダウンさせて自らの性的魅力を抑えている。

浅田真由子
23歳。化粧品販売の会社の受付嬢で性格は社交的で明るく、社内のマスコットガール的存在。Gカップの巨乳で、性的魅力をふんだんに振りまいている。雄介に惹かれていたが、きっかけを掴めずにいた。マゾ的な趣向で男に強く出られて悦ぶタイプ。

常盤冴香
34歳。化粧品販売の会社の重役秘書で、創業時の重役の娘であり特に専務からのお気に入り。Eカップの巨乳に熟れたお尻に、八頭身と社内トップクラスのスタイルの良さ。夫との間にひとり息子がおり、夫の性癖に合わせママ口調で迫る癖がある。

美園瑠奈
21歳。常務の姪に当たり短大を出て縁故入社したものの、あまりの奔放ぶりに課内では手を焼いている。華奢で小柄な上にやや幼さが残る相貌で、愛らしさを感じさせる。世間知らずでウブな面も見せるが、雄介想いの真っ直ぐな性格。処女。

【展開】

美晴が栄転した日の朝にチカンに間違えられ最悪の朝を迎えた雄介だったが、他の三人の女たちに慰められた後でハプニングで受付カウンターの下に潜り込み、真由子のスカートの中を覗く機会を得る。三日後に彼女からデートの誘いを受けた雄介は、夜の公園で言葉を交わすうちに強く迫られて断れないマゾ体質だと気付き、茂みに連れ込むとイラマチオ同然にして飲精してもらう。しかしそこへ美晴から会議資料のやり直しを命じる連絡が入る。
美晴に対する腹いせもあって真由子をオフィスに招くと乳房を露わにしてパイズリ奉仕をしてもらったり、逆に秘所をクンニして潮を吹かせたりした後で正常位で自慢の一物を挿入し攻め立てる。雄介は奥まで突かれて中出しされ失神した真由子を介抱するが、そこへ美晴が様子を見にオフィスにやって来て机の影でオナニーしていたとは気付く由も無かった。そして翌晩先に資料を作り終えた雄介が帰ったのを見届けた美晴は、覗き見た情交を思い浮かべながら彼のデスクで再びひとり遊びに興じるのであった。

翌週の月曜日資料室にやって来た雄介は冴香と鉢合わせになり、唐突に真由子とのセックスの時に少しは手加減なさいと告げられ、彼の弱味を握るためにオナニーなさいと命じられる。雄介はポケットを探りICレコーダーのスイッチを入れると渋々といった様子で従うが、冴香に「ボクちゃん」と呼ばれながら顔射すると、すかさずその汚された美貌をレコーダーのカメラで撮影する。
反撃に出た雄介は対面した彼女にオナニーを命じつつ隙を見てペニスを挿入するが、そこへ瑠奈が合鍵を使って入って来ようとしたために駅弁スタイルで繋がったまま奥に逃げて事なきを得る。安堵した雄介は冴香にママプレイをもう一度したいと求めて騎乗位に変えると、交わりながら後ろの穴を指で弄りフィニッシュはここでと四つん這いにさせて腸内へ射精する。

真由子や冴香と逢瀬を繰り返し自信を付けた雄介は、特に美晴に対して反抗的な瑠奈を何とかしようと考え、前から迫られていたテニスのコーチを引き受ける。土曜日の夕方テニスからの戻る途中の車中で瑠奈の説得を試みるが、雄介のICレコーダーに収められた資料室でのやり取りを聞きコピーを取ったからと反撃される。ひとまず静かな場所で話をしようと車を人気のない駐車場に停めると、突然瑠奈は好きなのと身を寄せてくる。
彼女の健気な告白を受け入れた雄介は車内で口唇奉仕をさせて飲精させると、返礼とばかりに瑞々しい乳房と幼さの残る秘所を愛撫して絶頂へ導く。そして日も暮れた公園の東屋に移動すると、キツキツの未通の穴へ苦戦しながら挿入し奥深く突き立てて中出しする。翌月曜日心機一転真面目になった瑠奈を見て美晴は目を丸くするが、雄介は瑠奈が美晴のデスクに飾った花の花言葉を知り、密かに対抗意識を燃やしているのを見て苦笑するのだった。

商品開発のグループインタビューが始まり、5日目を終えた雄介は美晴とともにエレベーターに乗り込むが、上昇の途中で揺れにより非常停止してしまう。二人きりの異常な状況に美晴に告白するが、真由子と付き合っているのではと返され情事を覗き見られていたのを知る。それでも力ずくで対面座位の形で美晴を抱き寄せると、スラックスとストッキング越しに互いの性器を擦り合わせて同時絶頂を迎える。
医務室に移動し汚れたペニスを剥き出しにしたままで雄介は美晴に迫りブラジャーを外すと、彼女はここは会社だと羞じらいを見せながらも尖った乳首を弄って欲しいと口にする。ストッキングを破って秘所と乳首の二点責めでイカせたものの、大きすぎるからと挿入だけはと怖がるのを見て雄介は口唇奉仕を求め、美晴が乳首と秘所を触りながら絶頂を迎えたのを見ると嗜虐欲を抑え切れずに美貌へ迸りを浴びせてしまう。そして気が変わったのか挿入を求める眼差しを見て、雄介は彼女を四つん這いにすると荒々しく腰を遣って中出しする。

翌日曜日休日出勤の雄介を訪ねオフィスにやって来た美晴だったが、リサーチ室にいると知って移動すると、マジックミラー越しの隣室で真由子や遅れて現れた冴香の二人の奉仕を受けている雄介を見付ける。自分だけの女にするという睦言を反故にされたと憤りながらもオナニーせずにはいられず慰めていると、その浅ましい姿を瑠奈に見られてしまう。思わぬタイミングで四股が発覚したと雄介は焦りつつも、美晴が残っているのはこの状況を受け入れたのだと納得する。
雄介は四人に正座して並ぶように命じ代わる代わる口腔に剛直を出し入れさせ、順番に膣内にペニスを挿入するが、フィニッシュは美晴の中でと決め激しく腰を遣って中出しし失神させる。次は私の後ろの穴を使ってと冴香の誘いを受けて交わると、若い二人の女性たちは思いも寄らなかったと見守るが、雄介は美晴が目覚めたのに気付くとアナル処女が欲しいと目で訴える。円卓に乗せられた美晴の後ろの穴を解した後でマングリ返しで繋がると、残る三人も我慢できないと絡み付き雄介は幸せを味わう。

美晴が課長になって2ヵ月後、相変わらずオフィスでは君付けで呼び上司ぶる彼女に雄介は苦笑しつつ、出掛けに奉仕させてくださいと資料室に連れ込まれ口唇奉仕を受ける。口だけで満足できる筈も無く美晴は挿入を求めると、キャリアだけが人生ではない、女としての喜びを享受するのも悪くないと中出しを受け入れるのであった。

【レビュー】

本作の出版サイドの立ち位置は「オフィス凌辱もの」のようであるが、実際のところは主人公が美女たちの誘惑を受けて関係を持った際に自らのSな嗜好に気付き、ヒロインたちも彼の偉容に圧倒されてつき従う流れである。情交の大半に無理矢理なテイストは無く、主人公が彼女たちを縛ったり乱暴したりという要素は無いので、誘惑作品の範疇で語るべきかと思われる。

普段は大人しめな印象の三十路の主人公は年下の美晴が上司となり、そのビジネスライクな振る舞いを見て異性としての憧れと自分が年上なのにという反発心を抱いている。これは「年下の美人課長」という題名が指し示す通りなのだと思われる。そんな主人公とヒロインたちの年齢の上下関係はそれぞれの情交描写にも活かされており、例えば秘書の冴香には呼び捨てにして奉仕を命じたり、逆に甘えてみたりと彩りを添えている。

メインである美晴との情交描写にも主人公との年齢差は使われており、彼女が実は押しに弱そうでプライドが高くてなかなか堕ちていかないという面で攻略する妙味を感じられた。ただ一人で一章という正攻法の流れだとどうしてもメインヒロインが最後に回されてしまうのは仕方の無いところでもあるし、他の三人もそれぞれに魅力的な点があるので、四人という人数や展開に欲張りな面もあったかなと勿体ない印象も感じられた次第である。

tag : 社会人主人公 処女

黒沢淳「熟妻フェロモン 誘惑テニス倶楽部」

黒沢淳「熟妻フェロモン 誘惑テニス倶楽部」
(フランス書院文庫、2006年9月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

人気テニスコーチの玲司は秘書的な存在の貴和子と愛人関係にあったが、ある日彼女から結婚した義姉の面影に似た亜紗美が入部したいと紹介を受ける。ミセストーナメントを前に亜紗美を含む四人と相次いで関係を持つ玲司だが、それを彼女に知られてしまう。

【登場人物】

西城玲司
35歳。元プロテニスプレーヤーで、現在は母方の親戚がオーナーを務めるスポーツクラブのチーフコーチとして女性相手にテニスを教えている。若々しく精悍で女性受けの良い色男。義父の連れ子で義姉の由美子に強い想いを抱いており、人妻を抱く事に悦びを感じている。

桑島貴和子
31歳。資産家の娘で人妻だが、テニスを教えたい一心でアシスタントコーチとなった才媛。Eカップ、H96と熟れてはいるが、長身でスラッとしておりスタイル抜群。玲司と恋人兼秘書の関係にあり、後ろの穴も開発済み。

山口香織
29歳。ショートヘアと長身で引き締まった体躯の元モデル。Dカップ。4年前にIT企業の若き経営者と結婚。自信に満ち溢れており、周囲の男性会員に積極的に脚線美を見せ付けている。

篠田雅代
36歳。夫との間に娘が一人いるが、若い男との浮気が発覚し、現在は実家に戻っている。被虐性が強く、更衣室に仕掛けた隠しカメラで縄痕を見付けた玲司にそれを見抜かれる。バストとヒップは3桁に達しているが、括れたウエストから太めには感じさせない抜群の肢体。Jカップ。

安藤美里
24歳。夫は名門女子校の理事長の息子。小柄で内向的な性格で他の人妻たちと協調性に欠ける面がある。セレブ夫人にしては身体を小麦色に焼いていたりとちくはぐな点も。

水原亜紗美
30歳。夫は大手電機メーカーの会長の親戚筋に当たり、技術者として現在は海外赴任中。由美子の面影に似ており、玲司が一目惚れしてしまう。実は彼女も彼を街で見掛けて以来、同じ気持ちだと後に知るが…。Dカップ。

【展開】

貴和子の紹介で亜紗美と逢った玲司は義姉の由美子に似ていると思い浮かべ、熟妻たちを集めて選手権に向けたトレーニング初日の晩に貴和子をクラブのプールサイドに呼び付けると、義姉を思いながら前後の穴を攻め立てるのだった。

翌日亜紗美が正式にクラブに加入したと知って玲司は喜ぶが、香織が個人コーチを頼むなど積極的に迫って来るのが気掛かりであった。そんなある日足を挫いた振りをして誘惑する香織に抗し切れず、手当てをする口実で部屋に連れて行くとオイルを塗りながら彼女の性感を引き出し、後ろ手に拘束して貫き愛人契約を結ぶのだった。

2人を愛人にしおぼろ気にハーレムを意識し始めた玲司だが、ある日雅代から夫との別居を機にクラブを退会したいと告げられ、強引な手を使ってでも慰留しようと考える。その晩彼女をクラブに呼び出すと東屋の柱を抱えるように手を縛って熟尻を楽しむかのようにバックで貫き、更に拘束を解くと言葉で責めながらパイズリから正常位で犯し退会を撤回させる事に成功する。

二週間後のある日貴和子と共に準備体操の場に現れた玲司は美里が他の3人といさかいを起こし、怒って帰った彼女をよそに練習を終えてクラブに戻ると、亜紗美がやって来て今まで玲司に興味を持っていたと告白される。強引に唇を奪い抵抗する亜紗美のスカートを下ろすが、涙を流し一時の過ちで済ませてと拒絶され断念する。
その晩ダンススタジオに美里を呼び付けた玲司は自分のタオルを使ってオナニーする夫人の映像をネタに亜紗美と上手くやるように命じ、慎ましい秘所に相反して淫核が大きいと言葉責めに遭わせながら四つん這いや駅弁スタイルで失神に導くが、彼女を横抱きにしながら移動する際に亜紗美と遭遇する。

屋内コートに移動し貴和子の密告で玲司の本性を知らされ確かめようとやって来たと亜紗美から聞いた玲司だが、情事を見ても立ち去らないのは好意の現れだと見抜くと脱がせたワンピースで拘束して倉庫へ引き摺り込み休むことなく逸物を叩き付けて絶頂へ導くが…。
想像した以上に意思の固い亜紗美を屈服させようと玲司はマネージャー室奥の浴室に連れ込み、彼女の四肢を拘束すると全身を隈無く愛撫してアナル処女を奪うと、亜紗美もようやく観念して他の女たちと共に玲司に従うと約束する。

トーナメントも無事終えてクラブの新築ビルでの祝賀パーティーでエキシビションマッチを繰り広げた5人の女性たちは居残りと称して夜遅くに尻を並べると、順番に玲司から前後の穴に百回ずつ抽送される。最後は亜紗美と決めていた玲司は彼女の裏穴から前に移ると、熱い想いを抱きながら膣内に射精するのだった。

【レビュー】

本作でデビューした作者は以降に3作品を出版している。タイトルからすると直球の誘惑作品と受け取れるが、主人公の嗜虐性が強くヒロインたちも押し並べてマゾ性を持っている為、物語性としてはご都合主義の感が否めない。後々の作品が調教要素の強い凌辱作風へと転化していくのを見ると、そういう作家の誘惑的アプローチはこうだと窺わせるものがあり面白いと思う。

本作では「熟妻」と言いつつも24歳の若妻から36歳のセレブ妻まで幅広い年齢設定になっているが、一応ヒロイン同士でペアを組んだダブルスの描写もあるとは言え秘書的な熟妻(貴和子)も含めれば流石に5人は多かったのかなという気もしなくはない。特に脚線美の香織とガン黒系若妻の美里はどちらかにすれば、終盤の多人数プレイにも行を割けたのかなと思われる。

デビュー作品とは言え5人を書き分けて途中でヒロイン2人との3Pも盛り込み、各章各ヒロイン撃破のワンパターンに持っていかなかったのはこの時点での作者の完成度は非常に高いと言える。休みなく続く情交描写も正比例して淫らで、頁数の割には密度が高かった。

tag : 社会人主人公 熟女限定

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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