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亜沙木大介「熟女高校教師 最後の秘密授業」

亜沙木大介「熟女高校教師 最後の秘密授業」
(フランス書院文庫、2003年11月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

高校教師の哲郎は英語の代用教師としてかつてのクラスメイトの美由紀がやって来ると知りアプローチを掛けるが、夫を愛していると言われ一旦は諦めようとする。しかし甥である直樹もまた彼女に一目惚れしてしまい、ある事件をきっかけにして関係を結んでしまう。


【登場人物】

真田哲郎
35歳。同級生と学生結婚したがいさかいが絶えずに、30歳の時に離婚している。高校の文化祭で美由紀と一緒に準備をしていた晩に、一度限りの肉体関係を結んでいる。本人の希望もあってか、直樹と血縁関係にあることは公にはしていない。

立花美由紀
35歳。旧姓は宮本で高校2年の時に哲郎と同じクラスになり、2年の英語担当の代用教師。一回り年上の外科医と結婚したが、子供はいない。夫の援助で大学に通い、教員免許を取るに至っている。少女の時に父親から性的な奉仕を求められ、それを友人に話したことで周囲から避けられるようになった。

岡田直樹
17歳。哲郎の実姉の息子(甥)に当たり、同じ高校に通っている。代用教師としてやって来た美由紀に一目惚れしてしまい、真緒の告白をすげなく断ったことで彼女や取り巻きたちから逆恨みを受けてしまう。童貞。

高島真緒
17歳。直樹のクラスメイトで校内では男女問わず親衛隊がいるほどで、芸能事務所からスカウトされたとの噂になるほどの魅力的な美少女。父親は資産家で自分の思い通りにならないとわがまま振りを発揮し、直樹に振られた腹いせに哲郎を誘惑するだけでなく、美由紀には辱しめを与えようと決意する。


【展開】

美由紀が赴任して来た日の朝、哲郎は高校時代にクラスメイトを抱いた夢を見て起きてしまうが、高校へ出勤しその代用教師と対面した途端にその本人だと知って動揺を隠せずにいた。数日後姉に呼び出され早く結婚したらと叱責されていた最中、直樹に勉強を教えてと助け船を出され部屋に移動するが、直樹に生徒たちの美由紀への反応を聞くと興味なさそうだと告げられる。しかし哲郎は当の甥が美由紀に憧憬を抱いているとは知る由もなかった。

ある日の放課後に真緒に呼び出された直樹は自分への告白だと知って驚くものの、美由紀に関心を抱いていたこともありやんわりと断ろうとする。しかしその翌日から彼女が無断欠席し始めると取り巻きの少年たちから執拗に何があったのかと問い質され、放課後になると直樹が真緒を凌辱したと勝手な作り話が広まり、悪童に呼び止められ全身を痛め付けられてしまう。美由紀の制止で何とか暴行は収まったがアザだらけになり、保健室に連れていかれると美由紀によって怪我の具合は大丈夫かと触診を受ける羽目に。股間も蹴られて腫れ上がっていたが、美由紀に触れられて勃起してしまい呆気なく射精してしまう。

翌日哲郎は職員室で美由紀から直樹が痛め付けられた理由までは聞けなくてと謝罪を受けるが、そこへ教頭たちに呼び出され美緒の指名で会って欲しいと告げられる。父親が資産家なだけに何とか穏便に済ませて欲しいと言わんがばかりだが、2年担当とはいえ面識のない哲郎としては仕方なしとばかりに高島家を訪ねる。真緒と部屋で二人きりという状況で直樹に凌辱されたと聞かされ、しかも美少女に抱き付かれ脅されては哲郎もろくに抵抗などできる筈もなく、真緒に跨がられて交合を強いられる。行為を終えると純潔の証を目にして騙されたと知るが、哲郎が好きなのは本当だと訴えられると、逃げ場がないのだと覚悟を決めるのだった。

その次の日から真緒が登校し始めるが直樹は話をする機会もなく、美由紀にしてもらったことが忘れられずにラブレターを彼女に渡してしまう。帰宅して母親と喧嘩になり家を飛び出した直樹は公園にいると、ちょうど帰宅途中だった美由紀と出会い、雨が振り出したこともありアパートの部屋に招かれる。どうしてもエッチさせてもらえないなら家に帰らないとばかりの教え子の態度に根負けし、一度限りのつもりで美由紀は正常位で繋がると、本当はこんな浮気をする女ではないと言いながらも二度目は騎乗位に変えて彼を受け入れてしまう。

その頃哲郎は真緒に弱味を握られ一週間毎日のように放課後になるとホテルで逢瀬を続けていたが、お嬢様の高慢ぶりにいい加減ウンザリさせられており、避妊具を着けた騎乗位を解き放つと反撃を試みる。生で屈曲位にされて絶頂を迎えた少女を浴室に連れていくと、陰核舐めと指ピストンで連続絶頂を与えてバックにして中出ししてしまう。校内では真緒が今までより色っぽくなったと騒ぎ立てるが、直樹は少しの後悔を抱きながらも、英語準備室で美由紀との逢瀬を続けていく。夫のことは愛しているが、私は一度に二人とは同時に抱かれたくないと聞かされて直樹は有頂天になるが、帰る途中の廊下で真緒に出くわしまさか逢瀬を見られたのではと不安を抱く。

翌日哲郎は放課後にいつものように真緒を車に乗せると、綺麗な景色のところへという求めに応じて房総の海岸にやって来るが、日没間際の薄暗さもあってか真緒は大胆になりベンチに座った哲郎のぺニスをチャックから引き出す。別のカップルが見ているのも構わず口唇奉仕や対面座位で交わる少女の大胆さに恐れを抱きつつも、哲郎は真緒に別れを切り出そうとするが彼女に機先を制され、別れる条件として美由紀を犯して欲しいと頼まれる。美由紀を愛しているからと拒むと、真緒の態度は豹変し立ち去ってしまうが、哲郎の不安は一掃されるはずもない。

次の日の昼休み直樹はいつの間にか教室に真緒と二人きりという状況にされ、話があるというクラスメイトの態度に不自然なものがあることに気付く。言われた通り対面の校舎にある英語準備室を見ると、美由紀が今まさに真緒が差し向けた悪童に犯される瞬間を目の当たりにする。直樹は自分が告白を断ったことでこんな馬鹿な真似をするのかと愕然としつつ、悔しかったら私を抱いてみなさいと挑発され真緒を立ちバックにさせてアナルを貫く。英語準備室では別の人影が現れて悪童がことを果たす前に美由紀が救出されたのを見て、直樹も射精する前にアナルからぺニスを引き抜くと、もっととねだる真緒に対して侮蔑の言葉を投げ付け教室を立ち去るのであった。

美由紀を救出した哲郎は自分の部屋に連れていきシャワーを浴びせた後で高校を出てからのお互いの境遇を聞かせ合い、更には教え子と寝てしまったと告白すると、どちらからともなく身体を重ねる。もう一度あの夜からやり直したいと哲郎が求愛すると、美由紀も多忙な夫と会って別れを切り出すからと約束する。情事を終えて哲郎が一服していると、そこへ真緒から自殺を仄めかす連絡が入り、哲郎はすぐさま房総の海岸だと察知し手筈を整える。

睡眠薬の大量服用で病院に運ばれた真緒を見舞った哲郎だが、少女から本当は直樹への腹いせで利用するだけのはずだったのに、本気で哲郎を好きになったみたいと聞かされる。美由紀との約束も頭をよぎったものの、目の前の真緒の告白にいとおしさを感じて求められるままに性交をを始めてしまう。いつしか病室の外が騒がしくなり、身体を殴られ引き剥がされそうになりながらも、哲郎は少女に中出しするのだった。

二週間後懲戒を受けた哲郎が立ち去った部屋を訪ねた直樹は、学校を辞めたばかりの美由紀と再会する。叔父が誰にも行方を告げずに立ち去ると知って二人で公園や夜間の学校を訪ねるが、一足違いでどうやら先にやって来ては去っていったようである。教室で美由紀を抱きいつの間にか眠ってしまっていた直樹が目を覚ますと、美由紀からの別れを告げる手紙だけが残されていた。直樹にかつての哲郎を投影させていたもののいつしか直樹を一人の男性として愛し始めてしまったことを告げるとともに、夫と遠い地でもう一度やり直したいと感謝を述べる言葉が綴られていたのである。


【レビュー】

亜沙木大介名義でフランス書院文庫で刊行されたのは本作が最後であり、妻と離婚した教師の哲郎とかつてのクラスメイトで代用教師として現れた美由紀との再会物語に、哲郎の甥の直樹と彼の同級生の真緒がトラブルメーカーとして二人の教師を引っ掻き回し苦い結末で終わるロマンス作品である。2003年という時期なだけに、荒ぶる描写や突然の幕の引き方というのも、当時のフランス書院文庫らしい作品ではあるのだが…。

再会した二人にはそれぞれ別のパートナーがいて、やり直したいという哲郎と夫を愛しているからという美由紀との間で擦れ違いが起こっている。その割には教え子の直樹とは案外あっさりと結ばれているし、一度限りを反故にして逢瀬を繰り返すのにはもう少し納得のいく理由が欲しかったのかもしれない。
真緒に関してもここまで直樹の周辺をぶち壊しにしてまで愛していたというよりは、安いプライドを傷付けられたからという浅さを感じさせる。娘ヒロインの気まぐれでは済まない結末なだけに、もう少し可愛らしさを見せる描き方でも良かったような気がする。

tag : 社会人主人公 高校生主人公 童貞

黒澤禅「狂った果実 友人の姉と…」

黒澤禅「狂った果実 友人の姉と…」
(フランス書院文庫、2003年2月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

友人の孝一の部屋を訪ねた陽治はかつて一夜限りの関係を結んだ文子と再会し、力ずくでセックスしてしまうが、彼女もまんざらでは無い様子で逢瀬を重ねていく。しかし彼女の憂いのある表情に疑問を抱き、ある日孝一の部屋を訪ねると…。

【登場人物】

市川陽治
就職活動中の大学4年生。かつてスポーツクラブでアルバイトしていた際に文子と出逢い、送別会の後に一夜限りの関係を結んだことがあったが、それ以来音信不通となっている。

沢村文子
29歳。孝一の実姉でスポーツクラブのインストラクター。ストレートの髪を肩の上まで伸ばし、やや吊り上がり気味の瞳が蠱惑的な印象を与える。長らく孝一とは近親相姦の関係にあったが、あることをきっかけに陽治との関係が復活する。

沢村孝一
陽治の友人で文子の実弟。成績優秀で顔立ちも良く、陽治に比べると優位な面を多く持っている。文子とは高校の時から近親相姦の仲で、度々他の相手と付き合っていた時もあるものの、なかなか関係を清算出来ずにいた。

【展開】

就職活動中で近況でも聞こうと陽治は孝一のアパートの部屋を訪ねると、そこに文子がいて姉弟と知って驚きつつ、力ずくで文子に迫り玄関先でバックにして中出しセックスをしてしまう。そして数日後彼女と逢う約束を取り付けると食事を取る間も無く積極的に誘われてラブホテルに直行し、始めは浴室で立ちバックで次はベッドで正常位にさせて中出しを繰り返す。

ある日同じ講義で孝一と再会した陽治は、文子との関係を仄めかそうと一緒に飲む約束を取り付けるが、当の文子は弟が中座した頃を見計らい冷たい視線を向けて孝一には言わないでと釘を差される。それでも飲み会を終えて二人でラブホテルに向かうと文子から縄で縛って欲しいと求められ、後ろ手に拘束すると支配欲に駆られて焦らしに焦らした後で文子に淫らな言葉を言わせながら挿入するのだった。

ある週末陽治は文子をドライブに誘うが何か考え事でもあるのかと問い質すが、彼女は誤魔化すかのように態度を豹変させて淫らになり運転中の陽治の股間に触れて挑発を仕掛けてくる。そして我慢出来なくなった陽治は路肩に車を停めると、カーセックスに及ぶものの、それから1週間逢う約束が取れなくなり孝一を訪ねる。用事があると早々に部屋を追い出されるが、そこへ入れ違うように文子が弟の部屋にやって来るのを見付けると、予感めいたものを感じ陽治は部屋に面した駐車場に佇み中を窺おうとする。

弟との情交の間に外にいた陽治の姿を認めた文子は背徳の相姦に燃え上がりアナルセックスまでするものの、何か弁解しなくてはとの思いに駆られて数日後に部屋を訪ねる。私には陽治が必要だと熱心に奉仕をするものの、立ちバックで交わり孝一との関係を問い質されて否定も肯定も出来ずにいると、アナルまで蹂躙されて逃げるように立ち去ってしまう。

陽治は姿をくらましてしまった文子の消息を聞く訳にもいかず、それから三ヵ月が過ぎたある日孝一から誘われて一緒に飲む機会を得ると、二人の関係はそれとなく気付いていたと言われ文子の連絡先が書かれたメモを渡される。婚約者と暮らす予定の部屋を訪ねると衝動に駆られてオナニーするように文子に命じるが、無表情なまま従うのを見て正常位で挿入し中出ししてしまう。それで孕んでしまっても構わないと踵を返そうとするが、文子から衝撃の事実を聞かされる…。

【レビュー】

友人の姉だとは気付かずに文子と一夜限りの関係に陥り、再会した主人公が何処か秘めたものを抱える彼女のミステリアスさに惹かれていくが、その秘密を知ったことで破綻してしまうまでの流れを描いている。その当時のフランス書院文庫らしい「背徳」と「倒錯」がいかんなく描かれており、話としてはそこそこ良くできているとは思う。

題名は「友人の姉と…」だが仮に主人公が孝一で陽治に寝盗られる展開であったとしたらどうだっただろう…という興味を抱かせるものである。本作もヒロインの心理描写は極力抑えたものとなっており、ミステリアスさを演出してはいるものの、読み手としては分かりにくいようにも感じられる。二人の男と関係に陥り悩むヒロインの心情も知っておきたかったような、ちょっと中途半端な読後感であったと思う。

DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2003/02/23 発売狂った果実-友人の姉と…著:黒澤禅、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。〈電子書籍〉→ ひかりTVブックはコチラ。〈電子書籍〉→ 総合電子書籍ストア【BookLive!】はコチラ。「弟には秘密にして、私が陽治君に夢中なこと」体を繋げながら、可憐な美貌を微笑ませる親友の姉。愛らしくも妖艶な年上の恋人に翻弄される青年は、その言葉に隠された...
狂った果実-友人の姉と…(著:黒澤禅、フランス書院文庫)

tag : 大学生主人公 姉弟相姦

西条麗「淫夜【みだらよる】『誘惑』と『恥姦』」

西条麗「淫夜【みだらよる】『誘惑』と『恥姦』」
(フランス書院文庫、2003年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

40代も半ばを過ぎた森口は、友人の娘で職場の部下である理沙が通い妻同然に甲斐甲斐しく家事のをしてくれるのを甘受していたが、ある日亡き妻の看護をしてくれた亜矢子と再会し関係を結ぶ。更に部下の妻であるめぐみとも不倫契約を結ばされ、この世の春を謳歌するが…。

【登場人物】

森口淳
47歳。某デパートの外商部部長を務めており、4年前に妻を病により亡くしている。娘はいるが金の無心でやって来ることが多く、あまりしっくりとはいっていない。

川島理沙
23歳。森口の友人の杉田のひとり娘だが、彼の女癖の悪さで両親が離婚し母親に引き取られている。森口の娘と同い年で互いに行き来しているせいか彼を父親同然に慕い、また男性としての好意を抱いている。Dカップの処女。

結城亜矢子
29歳。亡くなった森口の妻の入院先で世話になった看護師で、妻から後釜にと言われるくらい気立てが良く親しい仲だった。森口の勤務先とは別のデパートでバッタリ再会して以来肉体関係に陥るが、理沙との関係もあって再婚には踏み切れずにいた。独身。

牧原めぐみ
33歳。森口の部下で営業一課の牧原課長の妻。6年前に結婚したが、仕事人間の夫とはここ3年ほどセックスレスの状態。Fカップの熟れた身体を持て余しているが、さりとて離婚するつもりはなく、森口を頼り不倫契約を結ぶことに。

【展開】

部下たちを連れて二次会を終えて帰宅した森口は、翌朝に理沙が甲斐甲斐しく家事をしてくれているのに礼を言うが、土曜の午後にすることが無いからと他のデパートを視察しようと外出する。そこで再会した亜矢子と意気投合し食事とカラオケを済ませるとラブホテルに雪崩れ込み、熱心な口唇奉仕を受けた後に正常位で交わり果ててしまう。一晩だけの想い出にと亜矢子に迫られ、今度は騎乗位にさせて繋がる。

ひと月が経ったある休日亜矢子から連絡があり再び彼女と逢うことになるが、一度きりの約束を反故にしてと謝罪を受けつつも森口も決して悪い気がせず、熱心なまでの口唇奉仕を受けて射精してしまう。一息入れて亜矢子が上になってのシックスナインの後で、彼女を横たえて正常位で交わり意外に呆気なく果てるのであった。

秋も深まり森口は香港への赴任を打診されるが、亜矢子や理沙のことを考えて断るつもりでいた。そんなある日めぐみから呼び出され仕事を終えると、彼女の運転する車に乗り込む。牧原とはセックスレスだと告白しためぐみに対して森口は魅力的なのにと答えると、彼女は高速を飛ばして次のインター近くのラブホテルへ乗り込む。いきずりの男とは不倫する気にならないと夫婦を助けると思ってと勝手な論理に呆れるものの、森口は正常位で交わり一休みして二回戦に挑む。

めぐみとの逢瀬を始めて半月が過ぎ亜矢子とホテルで逢った森口だったが、身体を綺麗にしようと浴室に入ると一度してみたかったと立ちバックでの性交を求められる。そして寝室に移動して正常位で二度目を終えると、亜矢子から別の男にプロポーズを受けているが留保しているのと遠回しに決断を求められるが、独り身の気楽さを捨てる気もならず森口は答えを出せなかった。

めぐみとの逢瀬で洗っていないぺニスを口に含まれ、呆気なく射精してしまった森口は彼女の奔放さに何処か危ういものを感じてしまう。そんなある日ホテルのスイートルームを予約したと亜矢子に呼び出され、ルームサービスで取り寄せたご馳走を前に自分の将来を祝してと嫌味を言われると、いつもとは違い貪欲にセックスを求められ都合四発も精を放ってしまう。そして翌朝目覚めると亜矢子の姿は見当たらず、最後の逢瀬にするつもりだったのかとようやく気付く。

数日後森口は理沙に誘われ泊まりのハイキングへ出掛けるとその晩にベッドインし、自分の為に純潔を守っていたと知り愛おしく感じる。そして通い妻同然に自宅を訪ねる彼女と身体を重ねる日々を送るが、正式に森口が香港行きを断ったのと同時に牧原が赴任することとなり、これを機に夫婦の営みが復活したとめぐみから別れを切り出され最後の夜を過ごす。そしてクリスマスイブの晩、デパートの包装で身をくるまった理沙は私がプレゼントだと甘えてくる。先のことは分からないが、今を大事にしようと森口は彼女を抱くのだった。

【レビュー】

「今夜だけ、私を部長の女にしてくれませんか」 熟妻の願いを聞いた瞬間、男の倫理観は霧散した。
女体を抱きしめ、手指を股間の奥へ潜りこませる。びっしょりと濡れた女陰を確かめ、男は口を歪ませた。
こんなにいい身体の奥さんをほっとくなんて……。部下の妻に誘われ密会――これ以上の魔楽はない!

(公式あらすじより)


あらすじは作品そのものを端的に表したと言えば合っているが、実際のところは妻に先立たれた四十代後半の男が看護師との再会をきっかけに、部下の妻や友人の娘(部下でもある)とそれぞれに情を交わすようになる回春ものである。作者のペンネームを見る限り女性のようにも感じるが、個人的には男性的な視点で描ける方なのではないかと思う次第である。

主人公も年齢からくるものもあり、情交の合間には休息を挟んでいるが、二回戦を挑むくらいだからタフネスと言った方が合っているのかもしれない。それだけ年下のヒロインに触発されてというのもあるのだが、情交描写には作者なりのパターンと言うか初めはお口で、次は交わってという状況が繰り返されていてちょっと勿体ないなと感じた。

年齢を経た主人公なだけに周囲を取り巻く人物は意外に多く、部下の妻だったり友人の娘だったりと背徳の交わりも独特なのだが、情交描写と同様に物語もあっさりしたものである。フランス書院文庫らしく情交場面は多め、あまり重くなりすぎない物語というのもらしいかなと思う。

DSKさんのブログでも本作を紹介なさっています。
2003/11/23 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。「今夜だけ、私を部長の女にしてくれませんか」 熟妻の願いを聞いた瞬間、男の倫理観は霧散した。 女体を抱きしめ、手指を股間の奥へ潜りこませる。 びっしょりと濡れた女陰を確かめ、男は口を歪ませた。 こんなにいい身体の奥さんをほっとくなんて……。 部下の妻に誘われ密会――これ以上の魔楽はない!★★★★☆ 大人の物語, 2008/10/9最近の誘惑系作品とは趣が異なり主...
淫夜【みだらよる】-「誘惑」と「恥姦」(著:西条麗、フランス書院文庫)

tag : 社会人主人公 熟女限定

黒澤禅「午前0時の美人看護婦」

黒澤禅「午前0時の美人看護婦」
(フランス書院文庫、2003年6月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

高校時代憧れていた篤志の入院に伴い、看護師の明日美は夜の病室で告白し関係を結ぶ。しかし先輩看護師の七恵との関係を知り、自分に振り向かせたいと篤志の言いなりになってしまう。そんなある日七恵に誘われてホテルに向かった明日美は、二人で篤志と交わるが…。

【登場人物】

千草明日美
25歳位の看護師で高校時代は篤志に好意を抱いていたが、大人しくて引っ込み思案な性格から告白出来ずにいた。肺気胸で入院した篤志と再会し、大胆にも深夜に病室を訪れるが…。恋愛経験はある様子。

河瀬篤志
明日美の元クラスメイトで、高校時代にはバスケット部に所属していた文武両道の好青年。父親が法律事務所の代表を務めており、大学を出て間もなく司法試験に合格し弁護士となっている。明日美のことが好きで付き合い始めるも、七恵とも二股を掛けている。

安藤七恵
明日美と同じ病院に勤める32歳の先輩看護師。スタイルが良く、仕事も出来るタイプなだけに明日美が理想としている女性像。篤志が明日美と付き合う前から関係を持っているものの、性的な快楽を得ようとしているだけで本気で恋愛までに至ろうとは考えていない様子。

【展開】

篤志が入院して高校時代の話をして盛り上がり数日が経ったある晩、当直だった明日美は深夜にこっそりと病室を訪ね布団を剥いで彼の肌の温もりを感じようとするが、大胆な告白をしてくれるなんてと喜びながら抱き寄せられる。下着越しに秘所に触れられすっかり潤ったのを確認されて、正常位で篤志と交わるのだった。

その二日後日勤で篤志の個室を訪ねた明日美は流石にセックスは出来ないと躊躇うが、彼に求められて穿いていた白いパンティを渡す。目の前で匂いを嗅いでズボンにテントを張らせているのを見て、明日美は篤志に秘所を触られながら口唇奉仕で精液を受け止める。

篤志のことで仕事が手に付かない明日美は七恵に声を掛けられ、来週の月曜に相談に乗ってあげると約束を取り憧れの先輩と親しくなれるかもと喜び、帰宅前に篤志の部屋を訪れる。しかしそこで目にしたものは、七恵が馬乗りになって篤志を誘惑し艶かしい声をあげている姿で、明日美は敗北感に打ちひしがられながらも二人の情交を覗き見ながらオナニーしてしまう。

篤志と顔を会わせないように避けていたものの、退院して連絡を受けて三日ぶりに再会した明日美は、ラブホテルに向かうものの拘束具のある部屋に驚きの表情を見せる。下着姿で手足を拘束されて秘所をねぶられると、明日美は篤志に挿入して欲しいとねだり、彼が達するまで何度も絶頂を迎えるのだった。

そして翌日七恵と共に夕食を取りながら明日美は篤志との関係を問い質すが、単なる遊びみたいなものだし恋人として付き合うなら他の男が良いのではといなされる。暗い気持ちを引き摺ったまま明日美は翌日ドライブに誘われ、運転中の口唇奉仕や公園の駐車場に停めてカーセックスに応じるものの、七恵とのことが気になり質問してしまう。何でもない、信じてくれないならもういいと篤志に逆ギレされ、明日美は従順になり立ち寄ったラブホテルでアナルを捧げてしまう。

数日後勤務を終えて明日美は七恵から話がしたいからとホテルの部屋に連れていかれるが、そこには篤志が特に悪びれた様子もなく待ち受けていた。二人に騙されたという思いを抱きながらも篤志に秘所を、七恵に乳房を愛撫されていく内に明日美は新たな世界を見たような感覚に陥る。七恵に見られながらのセックスに快感を覚えつつ、更に七恵が自分の秘所をねぶる姿に篤志が興奮し彼女に挿入を請う姿に明日美は滑稽なものを感じてしまう。そして七恵のようにいつかは男に媚びず、魅力的な女になりたいと決意するのであった。

【レビュー】

2001年に誘惑路線の新書「ロマンZ図書館」よりデビューし、短期間で新書2作品、短編1作品、文庫2作品を刊行した新鋭の作家という触れ込みではあるが、文体から容易に鏡龍樹氏による別名義と推測できる。美人看護師がミステリアスで憧れの先輩看護師とで高校時代のクラスメイトを取り合う展開だが、本作は美人看護師の視点から終始描かれているのがポイントである。鏡龍樹名義での作品でもこうした作風はいくつも刊行されているが、この時期に他の名義も手掛けていたことから、本作でひとまずの終息を図ったのではないだろうか。

美人看護師はクラスメイトと念願叶って恋人の関係に至ったものの、魅惑的な先輩看護士とも肉体関係に陥っており、この二人の心情が窺えないことからどうしても分かりにくい構図となってしまっている。文体から明らかに隠す様子もないし、個人的には鏡龍樹氏の別名義だと決め付けたが、そう考えれば納得のいくところもある。その倒錯的な世界は男に振り回されるのではなく、奔放に生きてみたいとヒロインに決意させる終わり方が意外に多いのである。

DSKさんのブログでも本作を紹介なさっています。
2003/06/23 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。<電子書籍>清純な白衣を脱ぎ捨てると、闇に浮かぶ瑞々しい白肌。 憧れの人が待つ病室に忍びこんだ、午前0時の美人看護婦。 柔らかき乳房で、蠢く秘唇で、あなたの欲望を叶えたい。 (触って、ねえ、入れて。こんなあたしで、いいのなら) 甘美で危険すぎる交合に彩られた、欲望渦巻く深夜病棟は、 もうひとりの熟看護婦を...
午前0時の美人看護婦(著:黒澤禅、フランス書院文庫)

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白石澪「私は人妻教師、私は女」

白石澪「私は人妻教師、私は女」
(フランス書院文庫、2003年12月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

多忙な夫との夜の営みが減っていた教師の響子は、テニスクラブの友人である文人に誘われるまま不倫関係に陥る。互いに教師と保護者との関係だと後に知るものの、響子は次第に大胆に文人に情交を迫り、更に夫との関係も修復しつつある中で三角関係を楽しんでいたのだが…。

【登場人物】

及川響子
静岡県在住の32歳の中学教師?で英語を担当する。5年前にシステム会社を共同経営する夫と結婚したが、多忙で出張が多く擦れ違い気味。教え子の省吾の父親とは知らずに、文人と不倫関係にのめり込む。皮肉にもこれがきっかけで夫との営みも復活し始めるが…。

高原文人
44歳。弁護士で省吾の父親だったが、性格の不一致で3年前に離婚し妻に親権を譲っている。響子が通うテニスクラブでの友人。省吾の尽力により前妻と復縁することとなり東京で新生活を始めようとするが、響子に言い出せずにいた。

玉井省吾
高校3年生。文人の長男で現在は母親の実家に引き取られている。父親を慕い母親と復縁させようと奔走するが、父親が憧れを抱く響子と不倫関係にあると知り歪んだ形で復讐を果たそうと考える。高校1年生の時に学校職員だった女性に手解きを受けている。

【展開】

響子は文人に誘われ浜名湖付近で開催されたテニス大会のダブルスに参戦し活躍すると、文人の誘いに応じ彼の部屋を訪れる。夫とは違い時間を掛けて前戯を行い、すっかり焦らされた響子は正常位でインサートされて迸りを受け止める。その十日後に行われた授業参観で文人が省吾の父親だと知り、響子は文人に誘われるまま駅前のホテルの部屋で逢い、対面座位から後背位、最後は騎乗位と長い挿入を楽しむのであった。

二度目の逢瀬から十日後、宿泊するつもりでいた文人の呼び出しを受けて温泉街のホテルにやって来た響子。夫が家で待っている手前あまり時間が掛けられないにも関わらず、文人から浴室で洗いっこした後に立ちバックで、更に帰ろうと身支度を整えている内に二回戦を求められる。情交の余韻を引き摺り自宅へ帰宅すると浴室でオナニーしてしまうが、それが夫を挑発する形となりいつもとは全く違う荒々しい肉交に喘いでしまう。

ふとしたきっかけで夫との営みが復活したと響子は喜ぶものの、夫は夫、文人とはまた別だと開き直り不倫関係を続けるが、ある日文人の部屋を出て間もなく省吾と出くわしてしまう。罪悪感も無いわけではないが夫が次第にアナルセックスに興味を抱くようになると、響子は後ろの処女は文人に捧げたいと関心を持つように仕掛け、遂には肛内に剛直を受け入れる。

多忙で暫く文人と逢えずにいて卒業式も済ませたある日、響子は文人の携帯メールで逢いたいとの呼び出しを受けて喜びいさんで部屋へ向かう。しかしそこで待ち受けていたのは省吾だった。自分のお蔭で両親を復縁に導いたのだし響子も十分楽しんだのだから身を退いて欲しい、でも何も知らずにいた母親の代わりに天罰を与えねばと、一方的な言い分を述べる少年に押し倒された響子。計算付くの愛撫に焦らされた響子は浅ましくも教え子のぺニスを求め、激しく喘ぐのであった。

【レビュー】

『現職の女教師作家(静岡在住)が描く、熟女の真実! 』
(公式ホームページの作品紹介より)

「第1回フランス書院文庫官能大賞」を受賞したデビュー作品をマスターズ文庫より刊行した作者は、短編1作品を経て長編2作目以降はフランス書院文庫からの刊行である。上記の紹介文の通りだとすれば、作中に静岡県内の地名が出て来るのも納得の内で、教え子の保護者だとは知らずに友人から不倫関係に発展し、地域柄である故か始めは離れた温泉宿だったのに、次第に彼の部屋を訪ねて…という大胆さである。

その大胆さが命取りともなってしまい教え子に内情を明かされるだけでなく、天罰との名の元に彼に犯されてしまうのも、当時のフランス書院文庫の背徳路線らしい作りだと思う。確かに不倫関係と言っても相手の男の「愛している」は情事の中でのことだし、ヒロインも夫との離婚は全く考えていない。男は妻と復縁するし、その妻が事情を知らなければ誰も傷付かない筈の大人の割り切りである。但し教え子だけはそう思うことはなく自分の正義を振りかざし「制裁」を与えるものの、ヒロインのその後の選択までは考えが及ばなかったのかもしれない。

そんな微妙な読後感の作品なのだが始めはヒロインが中学教師で三年生の教え子が登場し、中盤には教え子の大学受験と出て来る。要するに教え子が中学三年生だと勝手に勘違いしてしまった訳だが、別に彼が高校生でなくても良かったのかなと思う次第である。大人の事情なんて知る由もない、自分はやりたい事をするのだという理由付けになるだろう。

【参考作品】

こちらが官能大賞受賞作品ですが、マスターズ文庫自体は公式ホームページを除いては電子書籍化されていませんね。他にもR文庫や時代艶文庫も中途半端に電子書籍化されていたりと、対応がまちまちです。


澪田貴「熟女【スウィート・フレグランス(匂い)】」

澪田貴「熟女【スウィート・フレグランス(匂い)】」
(フランス書院文庫、2003年7月、表紙イラスト:西村春海)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

夫を失い5年が過ぎた未亡人の綾乃は、息子の担任の倉本との密会を重ねていく。一方物分かりの良い息子を演じていた孝志は、叔母の美津子の手解きを受け倒錯した性交にのめり込む。それが愛する母への代償行為とは気付かずに…。

【登場人物】

坂上孝志
16歳。高校1年生。母親の綾乃と二人暮らし。無意識の内に彼女に対し女性としての興味を抱いていたが、叔母の美津子に誘われ性の奥深さを知り成長していく。童貞。

坂上綾乃
36歳。孝志の実母で5年前に夫を過労で失っており、現在は保険外交員として家計を支えている。元来生真面目な性格だったが、倉本と出逢ってからは倒錯した関係に嵌まり込んでしまう。むっちりとした身体付きでDカップの美熟女。

多崎美津子
33歳。綾乃の実妹で生涯一独身を宣言しており、姉からは男遊びが過ぎると勘違いされ半ば絶縁状態にある。都内でランジェリーショップを複数経営しており、男子社員を従わせているものの、身持ちは固く経験は少ない。スレンダーながらもFカップの美女。

倉本誠一
20代で孝志の担任教師。大学を出て数年と若さを前面に出した好青年を演じつつも、綾乃だけでなく複数の保護者にアプローチを掛けている。匂いフェチでかつ露出やアナル調教に興味を抱くSっ気たっぷりな性格。

【展開】

孝志が高校に入学して2ヵ月後のある夜、ビルの最上階にあるラウンジバーで倉本とキスを交わし、濃厚な口唇奉仕で精液を飲み下す綾乃。そのまま階下のホテルの一室に泊まり倉本に自分の腋の下や秘所の匂いを嗅がれると、綾乃もお返しとばかりに逸物の臭いを楽しんで一戦交えた後に口内で射精を受け止める。

一方理解ある息子を演じていた孝志は苛立ちを募らせて美津子に連絡を取りオフィスへ向かうと、社長室に立ち込める彼女の濃厚な体臭にクラクラしながらも下着開発のアドバイザーになることを了承する。そしてお祝いにと着飾って中華店で美津子の腋の下の匂いに酔いながら口内へ射精すると、正常位で立て続けに交わり童貞を卒業する。

倉本に命ぜられるままに淫らになっていく綾乃だが遂には三者面談にて息子の見ている前でバイブの二穴責めでヨガる姿を披露すると、倉本にドライブへ連れて行かれ見知らぬ若者たちの前で際どい水着を着用して露出プレイをさせられる。そしてラブホテルにやって来るとすっかり興奮し倉本に立ちバックで貫かれて愉悦に溺れるが、帰宅すると息子が電話で美津子と仲良さそうにしているのを聞いて喧嘩となり険悪な仲に陥ってしまう。

そんな孝志は週末になると美津子と逢瀬を繰り返し、この日はオフィスにて両手を鎖で繋がれたまま前立腺を刺激されながら口腔に精を放出する。そして中華店のオーナー母子がやって来て隣の部屋で繰り広げている情交を覗き見て興奮すると、美津子に連れられてアダルトショップへやって来る。そこで倉本を見掛けた孝志は購入したグッズを見て母に使うつもりかと疑問を抱き、美津子と共に後を追う。
孝志は倉本がこれから母と逢うのだと早とちりして絶望し美津子にオフィスへ帰ろうと告げ、母への怒りをぶつけるが如く荒々しくスパンキングしながら彼女を犯してしまう。しかしイク時に母の名を口走ったのを聞いた美津子は別れを切り出し綾乃の元へ帰るように告げると、姉に連絡して倉本の不貞や孝志の想いを話し受け入れてあげるように説得する。

美津子の話を聞き思い違いをしていたことに気付いた綾乃は、今度の密会旅行を終えたら倉本との関係を清算しようと決意する。二泊三日の旅行で彼に調教を繰り返され肉交三昧の後で別れた綾乃は、孝志の夏休みの合宿先が偶然にも亡き夫との思い出の地と近いと知り、母子の再出発の舞台にと宿の予約を取る。

ホテルへ前入りした綾乃は、結婚のお祝いにとかつて妹に貰ったまま未開封だった衣装に着替え、合宿を中断してやって来た孝志に披露する。そして互いに元パートナーから何を教わったかを話し合った母子は、互いの体臭を嗅ぎながら交わり絶頂に至るが、更に綾乃は全てを見て欲しいと浣腸を所望する。そして倉本にも許していない後ろの処女を捧げると、これまでにない愉悦を覚えるのだった。

【レビュー】

未亡人となり子育てをしながら仕事に専念して来た母親が息子の担任教師と出逢い、若さに任せた責めに溺れていく。一方の息子は理解ある振りをするものの、嫉妬に駆られてしまい母親に容姿の似た叔母に対して惹かれていくものの、情交の最中に母親の名を呼んだことから元のさやに収まるまでが本作の流れである。そこに腋毛やその部分の匂いの要素を加味したのがこの作者の特徴的な部分と言えるだろう。

当時のフランス書院文庫の流れに沿って相姦・倒錯をしっかり盛り込んでいるが、現在から見るとその「らしさ」は誘惑作品とは言えないだろうし、仮に今出したら微妙な違和感を抱くのだと思う。個人的には母親が辱しめを与えられてマゾヒスティックな喜びを感じるというのはともかく、その行為自体はちょっと抵抗のあるところであり、今の読み手としてはそんなにハードでなくても…という気がする。

tag : 高校生主人公 童貞 母子相姦 デビュー作品

西条麗「秘戯」

西条麗「秘戯」
(フランス書院文庫、2003年7月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

秘戯 (フランス書院文庫)
西条 麗
フランス書院
2012-08-17



【あらすじ】

妻との関係が上手くいかず、子供たちもパラサイトシングルで苛立ちを募らせていた中原は、ある日弁当屋の売り子である麗奈と出逢い癒しを得る。夜はホステスとして働く彼女に惹かれ関係を結ぶものの、ある日道端で萌を保護し世話を焼くと、彼女から愛していると告げられる。

【登場人物】

中原圭二
50代で某中堅企業の営業部長になったばかりだが、家庭では25歳の過食症の無職の息子と、恋人に捨てられたのがきっかけで拒食症になった娘、二人を溺愛しそりが合わなくなっている妻との三人暮らしで、家庭崩壊の危機に瀕している。

南原麗奈
28歳。山形出身のシングルマザーで母親に娘を預けて上京し、ホステスと弁当屋の売り子を両立し生活費を稼ごうとしていたが、結局弁当屋を辞めてしまう。「乱し系」と自称し空気が読めない天真爛漫な性格だが、中原は癒しを得る。Cカップ。

川崎萌
23歳。岩手出身で上京し一時期はOLに就いていたが、何らかの理由で会社を辞めて無気力な生活を送り、道端で乱れた姿で眠っていたところを中原に助けられる。スレンダーな身体ながらもEカップのバストとスタイルは良い方。

【展開】

朝から妻と喧嘩して出社した中原は、昼休みに弁当屋で出会った麗奈の明るい性格に心が癒されるものを感じ、毎日のように通い詰める。しかしある日彼女が仕事を辞めたと聞き落胆するものの、一年ぶりに再会した友人の奢りで向かったクラブで麗奈と再び話をする機会を得る。翌週再び店を訪ねた中原は仕事を終えた麗奈に誘われて部屋に向かうと、乱し系だからと言いながらも態度を変えず、まるで父親のようだと語る彼女を抱くのであった。

半月後中原は帰宅途中で萌を保護し彼女の部屋に向かったが、部屋に溜まったゴミから放つ異臭に辟易しホテルに連れていくと、自ら身体を洗おうともしない萌に呆れながらも世話を焼く。その週末中原は妻と口喧嘩の末家を出るとふと萌が気になり部屋を訪ねると、相変わらずゴミだらけで不潔にしているのを見て部屋を片付ける。翌日まで掛かり流石に疲れたとベッドで昼寝をしていると、いつの間にか萌に奉仕されているのに気付き、そんなつもりではなかった中原も雰囲気に流され彼女を抱く。

萌を抱いてから半月後麗奈と再び関係を結んだ中原は、彼女が余計な詮索をせずにいることに安堵するものの、やはり萌のことが気になり週末に部屋を訪ねる。ゴミだらけの部屋の中を再び片付けた後で中原は萌を連れて食事を済ませると情交に至るが、何か対策を講じなければと考えて、妻に内緒で週末に萌と伊豆へ小旅行に行こうと思い付く。恋人さながらに楽しむ萌を見て、中原も普段より頑張り三度目の情交に至るのだった。

一方で麗奈とも関係を続けていた中原は彼女の部屋を訪ね身体を重ねると、母親の具合が悪いとの知らせを受けて一時的に帰郷すると聞き同伴すると約束する。その週末山形まで送り届けるが、病院の待合室で麗奈と母親が口喧嘩をしているのを目にし複雑な家庭事情を知る。温泉宿に泊まって情交を済ませると、麗奈からシングルマザーだと聞かされ娘の名前が萌だと聞いて複雑な思いを抱く。そして翌朝彼女が暫く郷里に残っていくと知って大人の対応で別れを告げるものの、中原はもう東京には戻らないだろうと確信する。

二泊の予定が早まって帰京し萌の部屋で一夜を明かした中原だったが、その三日後に友人の恋人から連絡が入り彼が妻の後を追ってハワイで自殺したと聞かされる。友人の羽振りが良かったのは会社の金を横領していたからだと知り、やり切れない思いを抱いた中原は萌の部屋を訪ねて彼女を抱くものの、それが最後の逢瀬となる。友人を失い、自分が愛した若い女性たちが郷里に帰って再出発を決めたことに、中原も現実と向き合おうと決意を固めるのであった。

【レビュー】

フランス書院文庫でも数少ない女流である作者は本作でデビューし、4作品を残している。偶々同姓同名のアダルト女優もいるのだが、関連性のほどは不明である。従って作者が若いのかそれ相応の熟女かも分からないのだが、本作を含め他の作品においても40歳以上の男性を主人公にしている。

社会的にも責任ある立場の人物が若い女性と出逢い性的には淡白であるはずが二回戦、三回戦まで挑むだけの精力もあると再認識するし、女性たちも父と娘くらいに年齢の離れた男性に優しくされ人生をやり直そうと決意する。大人向けの作風ではあるものの、官能小説としては要領よく纏まっている分物足りなさも感じられる。

本作が刊行された2003年時点では、マスターズ文庫を中心にこうした大人向けの落ち着いた作品もしばしば見られていたのだが、年を経る毎に主人公の年齢は下がっていく。少年や青年主人公が年上の女性に憧れや性的な興味を抱き、次々に関係してハーレム化する作品が多くなったのは、今から見れば納得のいく流れかもしれないが、その分捨ててきたものも決して少なくは無いだろうと感じる次第である。

DSKさんのブログでも本作を紹介なさっています。
2003/07/23 発売→ Amazonはコチラから。→ Kindle版はコチラから。鈴口にキスをし、茎深く咥え朱唇をすぼめて抽送。 さらには肉袋から会陰部に舌を這わせ刺激を送りこむ。 こんな濃厚で情熱的なフェラは、性交は、初体験だった。 妻に秘密で若い牝肉と交わす秘技、秘儀、秘戯…… 仕事を忘れさせ心身を癒してくれる愛らしい萌と麗奈。 若い美女二人の献身と甘い蜜肉で今、男は牡になった!★★★☆☆ 熟年男の出会いと別れと再スタート, 2...
秘戯(著:西条麗、フランス書院文庫)

tag : 社会人主人公 デビュー作品

綾野晃士「Love Letter【隣りの熟婦人】」

綾野晃士「Love Letter【隣りの熟婦人】」
(フランス書院文庫、2003年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

マンション建設の反対運動を主導する正邦と美沙子は互いに惹かれ、電子メールで卑猥なラブレターを交わし合う。始めは美沙子が主導して関係を結ぶが、温泉旅行をきっかけに正邦が荒々しく貫く情交にも次第に順応していく。しかし…。

【登場人物】

坂崎正邦
50歳を過ぎて建設会社を早期退職し、たまたま地域のマンション建設の反対運動に興味を抱いた。持てる知見の高さから反対運動の代表に就き、その人柄に惹かれた美沙子から告白され不倫関係を持つ。妻との間に娘が一人いる。

長谷美沙子
32歳。正邦の隣人で結婚3年目で夫を病気で失い、彼との思い出が残る自宅を守ろうとマンション建設の反対運動に関わる。未亡人である故に周囲から失礼な事を言われたらしく男性不審に陥っていたが、正邦の優しさに次第に関係を深めていく。結婚する前は高校教師だった。

【展開】

地上げ屋紛いの行為を繰り返すマンション建設業者の悪評を知り、今度は自分の元にやって来ると怯えた美沙子は正邦に同席してもらいその場をしのぐが、執拗に訪問する業者への対応を見て次第に惹かれ電子メールでやり取りを繰り返す。ある日気疲れのあまり正邦宅で酔い潰れるが、介抱しただけで衝動を抑えたという彼に優しさと物足りなさを抱くのだった。

1ヵ月後昂る気持ちを抑えられなくなった美沙子は正邦の気持ちを確かめようと自宅に呼び、シースルーの下着姿で現れる。正邦に荒々しく身体を求められ関係を結んだ美沙子は、徐々に淫らな本性を見せ始めて正邦を教え子に見立て女教師プレイをしたり、ベランダ越しに正邦の妻と会話している最中に目を盗んで交わったりと関係を楽しむ。

ある日美沙子と二人で温泉旅行に出掛けた正邦は凌辱願望を叶えたいと、彼女を後ろ手に縛ってバイブレーターで快感を与えながら後背位で貫き絶頂に導く。一方の美沙子も緊縛の快感が忘れられず夏祭りの晩に打ち合わせと称して正邦を自宅に招くと、麻縄で縛って欲しいと求めアナル処女を捧げる。そんな爛れた関係はこれからも続くと思われたが…。

【レビュー】

「中高年の星」と称する芸能人や、今なら人気俳優の名前をもじったかのような綾野晃士名義の刊行も本作のみとなっている。タイトル通り中年男と未亡人との「ラブレター」のやり取りで終始した意欲作であり、文中には第三者の俯瞰視点での描写は一切無いのが特徴的で、更に時代を象徴するかのようにやり取りは全て電子メールである。

メールのやり取りだけで全てを描写しきれる訳でもなく文中に舞台設定を述べる場面もあるが、却って抜け落ちている設定の部分を読み手が楽しむという点でなかなか面白い試みだと思う。ただ本作で気になったのは、50代男と30代女の情交にしては実に描写が幼いという点で、これなら(本名義で頻繁に使われる)20代男を老けさせただけのようである。その構想や意欲は評価したいが…。

tag : 社会人主人公 熟女限定 デビュー作品

橘真児「誘惑ヘアサロン 美人理容師と少年」

橘真児「誘惑ヘアサロン 美人理容師と少年」
(フランス書院文庫、2003年9月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

かつて弟と秘めやかな関係を持っており、今は夫と別居生活をして悩んでいた知絵里だが、ある日客である中性的な少年に興味を抱き筆下ろしに至る。更に少年の幼馴染みだという女子高生が現れ性の手解きをしていると、その現場を帰省した弟に見られてしまう。

【登場人物】

三橋知絵里
25歳。家業の理髪店で働く理容師。常連客で10歳歳上で婿入りした銀行員の夫とは仕事の関係で、離れて暮らしている。

佐々木純
中学2年生。小柄で長髪、中性的な容姿の為同級生の女子から性的なイジメを受け、半ば登校拒否の状態に。

目黒洋子
高校3年生。純の隣人で幼馴染みだが、ホルモンの分泌が良いのか毛深いのを気にする多感な少女。性の話題には耳年増な面があり、間違った情報を知識としている面も。付き合っていた彼氏とはエッチ寸前まで行ったが、失敗して別れている。

三橋智志
22歳。大学4年生で来春から高校教師になる予定。小学5年生の時に姉と秘所を見せ合うのを楽しみにしていたが、分別が付くようになって怖じ気付いてしまう。シスコン気味でその時の記憶を引き摺り、女性経験で失敗したまま成人。

【展開】

ある日知絵里は客として来た純を見て思わず女子のような髪型にしてしまい、身体を密着させ仰向けで洗髪している内に少年の勃起に触れる。呆気なく射精したのを見て夢精だと誤魔化した知絵里は、オナニーをやり方を教える筈が口唇で射精に導いてしまう。

その晩かつての弟との妖しい一時を思い出し恥毛を剃り一人で慰めていた知絵里だが、翌日の午後に純が訪ねて来たのを見て理容椅子に座らせ、彼の陰毛を剃り上げる。その流れで相互愛撫して絶頂を味わうと対面座位で交わろうとするが、少年があっさりと果ててしまい未遂に終わる。

次の日知絵里は中年客に欲求不満だと見抜かれてセクハラ紛いの悪戯をされ、そこへ訪れた純の目の前で絶頂させられる。男が帰るなり態度を豹変させた純に押し倒され開脚させられるが、知絵里は我慢出来ずにバックに体位を変えると情交を求め2回も膣出しを受け入れる。

ある日純の紹介で学校をサボり来店した洋子に顔剃りを頼まれた知絵里だが、毛深いのが原因でエッチに失敗したと少女の見掛けによらない大胆な告白に当てられ、秘所のムダ毛処理を提案する。
剃られながら洋子が感じているのに気付いた知絵里は、タイミング良く店に現れた純に少女の姫割れを見せ興奮したペニスをしごいて射精させる。更に洋子の秘所を口で愛撫するよう命じ、知絵里は2人の行為に妖しい興奮を覚える。

前日の体験で授業に集中出来ないと早退した洋子に対し知絵里はセックスを経験してはと提案し、一通り事を済ませると増長した洋子に従い知絵里は2回戦を求めるが、そこへ智志が姉に内緒で家に入って来て全てを見られてしまう。

分別臭く説教を続ける智志に対し、洋子は涙を浮かべながら自分たちを変えてくれたのは知絵里だと洋子が抗議する。そこで知絵里は弟と2人きりになり真相を打ち明け智志も同じ気持ちだと知ると、小学生の時より倍ほどに成長したペニスに口唇奉仕して精を受け止める。
数日後若い2人と共に智志と4人でホテルに入った知絵里は姉弟相姦だからと深刻にならぬようにと気を遣い、姉弟と純・洋子でそれぞれ情交を済ませた後、男を交換して2回戦へ挑む事に。

数ヵ月後両親の再婚で純が義理の弟となった知絵里は、久し振りに登校したらいじめっ子の少女がしおらしくなり自分に告白したと聞かされ、彼を甘やかしながらも自分も含めて周りも変わっていく事を実感する。そして純に息子が生まれて大きくなったら…と、いけない妄想に浸るのだった。

【レビュー】

当時も現在も複数のレーベルで作品を重ねる人気作家による、数少ないフランス書院文庫での著作の2作目となる。「倒錯」を題材にした内容で人妻理容師が中性的な中学生少年を誘惑するまでは、 前作 と同じく人妻が情交の優位に立っている。
ところが彼女がある日常連客の手によりセクハラ紛いの事をされ、それを目にして荒ぶった少年に主導権を奪われるのだが、更に少年の幼馴染みの女子高生や人妻の弟も加わり4人での交わりという着地点である。

基本的に章ごとに1日ずつ経過していき、ストーリーとしてはイジメに悩む少年と毛深いのを気にする多感な少女が人妻による剃毛をきっかけに、前向きに生きるようになる話と人妻と弟の秘めやかな過去の話が交錯し、出来の良さを伺わせる。
しかし官能的なパートは、あっさりし過ぎているのかなと消化不良の感は否めないように思う。本作では剃毛が頻繁に用いられ、確かに妖しい行為に興奮を覚えるのかもしれないが、何かもの足りないような気がする。

本作以降の作者の著作は同じフランス書院でも2003年に創刊された美少女文庫の方に軸を移し、更にストーリー性を重視した他社の官能レーベルに重点を置いているのを見る限り、作者の描きたい路線はぶれていないが、変わったのは黒本や美少女文庫の読者や、それに合わせた編集部の意向なのかなと思うところである。

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tag : 童貞 中学生主人公 処女 姉弟相姦

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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