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鬼木鉄二「禁断の一日 若妻と美母が牝になった時」

鬼木鉄二「禁断の一日 若妻と美母が牝になった時」
(フランス書院文庫、2005年8月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

ある休日に山奥の別荘で母子二人のんびりと一夜を過ごそうとしていた綾子と悠だったが、そこへ逃亡犯の男女が現れる。絵美と名乗った女の思い付きで男に母を犯され、彼女に童貞を奪われた悠は更に母子での禁断の交わりを強いられる。一晩中繰り広げられた凌辱の末に母子が得たものは…。


【登場人物】

雨宮悠
14歳の中学に通う少年。まだ身体は華奢で声変わりしたばかりというのもあって、中性的な印象を与える。母のために山奥にある別荘でのんびりと過ごそうと提案し、やって来るが…。童貞。

雨宮綾子
36歳。夫は2年前より海外で単身赴任中。ひとり息子の悠の成長を見守ることに幸せを感じていたが…。品が良く夫の両親が資産家というのもあって、暮らし向きは良さそう。巨乳。

桂絵美
27歳。殺人容疑で逮捕された夫の剛介を助けようと護送車を襲い、山奥での逃亡生活を始めた。剛介ですら呆れるほどの徹底した快楽主義者らしく、単に自らの欲望を満たすために綾子を凌辱させたり、悠の童貞を奪った末に母子での性交を強いることに。

桂剛介
30代?精悍な顔付きで口調も粗野で見るからに凶悪そうな男。殺人容疑で逮捕されていたが、絵美の手引きにより逃亡し山奥の別荘に侵入したところ偶然にも雨宮母子と遭遇する。

【展開】

一足先に別荘に着いて部屋や庭の掃除を済ませた綾子は、突然絵美に声を掛けられ不審に思いながらも室内に案内するが、そこで桂と出くわしてしまう。堂々と指名手配中だと告げた桂の前で絵美に羽交い締めにされた綾子は抵抗する意志を失うが、間もなく到着する息子の存在を知って企みを思い付いたと楽しそうに話す絵美の表情を見て、得も知れぬ恐怖を抱く。そして悠が到着したのを見計らったかのように綾子は桂に凌辱され、絵美は悠を全裸にすると犯される母の姿を見るように強いるのであった。

これまで母を女として意識したことがない悠ですら中出しされて白濁を垂れ流す淫裂を見て、仮性気味の若竿を勃起させてしまう。絵美によってキスの仕方や女体の愛し方をレクチャーされ、味比べとばかりに綾子の秘所も舐めるように命じられて絶頂へ導くと、絵美に跨がられて騎乗位で童貞を奪われる。更に中出しした絵美の秘所を顔面に押し付けられて、悠は汚された母にもこうして精液を啜り出してあげれば良かったと後悔する。

浴室に移動し悠は絵美に命じられるまま散々母の乳房とその先端を洗わさせられ、更には絵美の指が母の秘所に伸びていき、女性は裏穴を弄られて感じるのだと知ることになる。更に悠は母にアニリングスをしながら、絵美の指が膣内を激しくピストンさせただけでアクメに導かれるのを見てしまう。そして横たわる母に馬乗りにさせられた悠は絵美の狙いが自分のアナルと知るが、前立腺を刺激されて得られる快感に抵抗出来ずにペニスを扱かれながら母の美貌にスペルマを浴びさせてしまう。

夕刻を迎えると又もや絵美の思い付きで母子の身体にジャムを塗りたくり舐め合いっこさせると、口唇奉仕の仕方も知らない綾子のために悠のペニスを使って自らレクチャーする。綾子は薬の効果でたぎったままの桂の剛直に奉仕せざるを得なくなるが、絵美は先にイった方には罰を与えると提案しゲーム感覚で奉仕競争を始めると、明らかに絵美が悠の快感をコントロールしているのに気付くや否や桂が射精し精液を飲まされてしまう。ニヤニヤしながら絵美がご褒美をあげると告げると、綾子は悠の勃起を口に突っ込まされて若樹液を飲まされるが、その刹那桂からバックにさせられて裏穴を凌辱され悠の見守るなかで絶頂へ達するのだった。

夜も深まり舞台を寝室に移すと四つん這いになった絵美は綾子にも同じ格好をさせ、悠にどちらに挿入したいか選択を迫り、悠も母とは出来ないからと絵美と交わり激しく腰を遣ってイカせることに成功する。隣で息子が他の女を抱いていると嫉妬に駆られた綾子は四つん這いのまま股を閉めて秘かに慰めていたが、桂に見付かりやりたいなら口に出してみろと迫られて卑猥な言葉を吐くと、バックで膣内に貫かれながら野太い指で再びアナルを蹂躙される。絵美から後ろの穴なら許されると言葉巧みに唆され、悠は息も絶え絶えの母のアナルに挿入すると、きつい締まりに感動すら覚えてしまい、肉壁を通して感じられる桂のペニスと競い合うようにピストンすると失神するほどの快感を味わう。

翌朝別の部屋で目が覚めた悠は凌辱者たちが消えたのを確認して安堵すると、母を探しに寝室に向かう。乳房を絞り出すように縄で拘束され、椅子に座ったまま眠る全裸の母を見て被虐美を感じ激しく勃起するが、綾子が目を覚ますと性交したいという気持ちを封印し縄を解く。しかし綾子はしたいなら抱いても良いのと穏やかに微笑み、汚された場所をマーキングするかのように執拗な悠の舌愛撫を受け、更に淫核を吸い立てられながら指ピストンで潮を吹いてしまう。正常位で交わった二人は身体を重ねると、じわじわと沸き上がる感覚に身を委ねともに絶頂を迎えるのであった。


【レビュー】

どうして……犯されているのに感じてしまうの?……下唇を噛み締めても、口からもれる快美のあえぎ。
美母が息子の前で穢され、若妻が少年に跨る性地獄。二人でフェラチオを競わされ、美臀を並べて掲げ合う。
さらに強いられるまま、息子の肉茎を迎え入れる36歳。わずか一日で、貞淑な母と人妻は美牝に変わった!

(公式あらすじより)



公式のあらすじと実際の内容にズレがあるのはご承知の通りで、美牝に変わったのは母親の綾子であり、凌辱者である絵美自身は母子を汚すことに並々ならぬ執念を見せ終始リードする立場なのでピントが合っていない気もするのだが…。

山奥の別荘に泊まりに来た母子が逃亡中の容疑者とその妻と鉢合わせになり、快楽主義者とおぼしき絵美によって綾子は夫の桂の巨根で、息子の悠は彼女の玩具にされて汚されていく。粗暴な桂自身は絵美の尻に敷かれているせいもあって、綾子を凌辱するにしても比較的常識的な範囲で、暴力をふるって無理矢理という様子ではない。但し妻の綾子との掛け合いはやや過剰なようで、いちいち状況を語らせるようだとやや気障りでもある。絵美もどうしてそんな嗜虐性を持っているのか、あまり彼女の心理に触れられていないので読み取れる部分からでは物足りない印象である。

一夜で遭遇した事件をきっかけに母子が男女の関係に陥るという設定は良かったとは思うが、ピークを迎えた深夜から翌朝と唐突に終わってしまった感が強く、終盤が尻切れになったのはやや残念である。恐らくは桂と絵美に散々凌辱を受けたと思われる綾子の描写はバッサリとカットされているし、悠も母とのアナル性交で気絶したまま朝を迎えるというのはちょっと物足りないなと感じた次第である。

tag : 童貞 母子相姦

金澤潤「人妻社員【四つの狂った果実】」

金澤潤「人妻社員【四つの狂った果実】」
(フランス書院文庫、2005年9月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

宝飾品を扱う会社の部長に栄転した三橋は取引先のデパートの売場の女課長、新婚の部下、大学時代の友人の妻、専務の妻になった元受付嬢と次々に関係を結ぶ。人妻なのに堂々と誘惑を仕掛ける女たちに、三橋はたじろぎながらも関係を深めていく。

【登場人物】

三橋実
39歳。一部上場の宝飾品を取り扱う会社に勤め、ひと月ほど前に部長へ昇進したばかり。妻と子供が二人いるが、家庭生活には不満は無いものの、妻との性生活にはもの足りなさを感じている。

中谷梨花
32歳。湘南にあるデパートの宝飾品売場の課長。夫は別の売場の課長だが、性格は合わずにセックスレスの状態。彫りの深い顔立ちとショートカットでクールな印象を与えるが、性的にはウブで恥ずかしがる一面も。

香西千春
25歳。三橋の勤める会社の営業部一課に所属のOLで、商品開発部の男子社員と1年前に結婚したばかりだが、性生活が少ないのを不満に思っている。Gカップの豊満なボディラインと色っぼさから社内では人気は高いが、性格は開けっ広げで酒豪と見た目と性格が反比例している。

古沢有紀
37歳。三橋と古沢が大学時代に所属していたサークルの2年後輩のマドンナ的な存在。大学を卒業し故郷の北陸に戻り老舗デパートの外商部に勤めていたが、7年前に本店に転勤して来た古沢と再会し結婚に至っている。三橋に好意を寄せていたが…。

神戸茜
27歳。三橋の勤める会社の専務夫人で、3年前までは受付嬢として働き男子社員の注目を集めていた。夫婦生活に不満は無いものの性的な関係が極めて少なく、かごの鳥状態に不満を抱いている。Dカップで魅力的な肢体を持つ美女。

【展開】

梨花の勤めるデバートの創業祭に向けて接待するつもりで誘った三橋だったが、夫とのデートがあるからと断られ、別の日に彼女からその時の埋め合わせだからと逆に飲みに誘われ、夫婦での営みが少なく不満を抱いていると知る。数日後創業祭の手伝いで泊まりで訪ねた三橋は再び梨花に誘われるが、自分の部屋にまで付いてくるとは脈があると察し、自分からは誘えないという態度を崩さない梨花を押し倒す。情事を終えた後、浴室でペニスを洗ってもらった後三橋が命じるままに口唇奉仕をする彼女を見て、Mの気があると思いながら身を委ねるのだった。

ある月末の金曜日にひとり残業していた三橋は、向かいのビルで不倫のカップルが情事に及ぶのを見掛ける。そして翌週会議室で千春が覗き見しているのを見付け飲みに誘われるが、居酒屋で明け透けな彼女に欲情を抱きつつ通りで彼女の夫とニアミスしたことで理性を取り戻す。翌週末も千春が覗き見しているのを発見した三橋は傷付けない程度にたしなめるが、逆に行為の時間を追求されて妖しい雰囲気となり、彼女を抱き寄せて慌ただしく情交に至る。その後でラブホテルに向かった三橋はこれまでで最長の時間を掛けて絶頂に導くが、もう一回とねだる彼女にやれやれという思いを抱きながら応じる。

出張で北陸のデパートの担当部長が変わった為挨拶に向かった三橋は音信不通となっていた友人がその部長だと知り、予定を変更して彼の家に泊めてもらうことになり有紀と再会する。夫が酔い潰れたのを見計らったかのように、三橋の寝室やって来た有紀から学生時代好きだったと告白されるが、三橋はその大胆さに驚きつつも彼女を抱き三発も精を注ぎ込む。そして翌朝起きて間もなく関係を求める有紀に圧倒されながら、三橋はその日の昼にはラブホテルに雪崩れ込み再び身体を交わらせ、有紀と密会の約束をさせられてしまう。

都内のデパートで商談を終えた三橋はふとしたハプニングから茜と再会し、フレンチレストランで食事を済ませると、カラオケボックスで身体を密着させられながら意気投合する。流石にその日は手出ししなかった三橋は、次の逢瀬の際に茜の運転する車でラブホテルに到着しシャワーを浴びると、デュエットと言いながら相互愛撫を求める奔放さに惹かれ関係を持ってしまう。数日後茜の夫である専務に呼び出され肝を冷やす三橋だが、彼の公認で堂々と逢うことが出来るという茜の言動にやきもきしながら、喪服紛いの黒い衣装をまとい未亡人プレイに興じる彼女に付き合うのだった。

【レビュー】

主人公が中年~壮年に当たり妻子もいるし社会的にも地位のある立場となっており、人妻ヒロインから誘惑を受けるという基本的な流れは、デビュー作品の「誘惑未亡人オフィス」と変わりはない。個人的には本作のように1章1ヒロインずつという作りはいかにも流れ作業のようで、深みが足りないようにも感じるのだが…。

主人公が取引先の女性課長から遠回しの誘惑を受けてゲットしたぜ!と喜び、新妻の部下からは肉食的に迫られこれだけでもモテモテな筈だが、物理的に遠い場所に住む友人の妻(サークルの後輩)、専務の妻となると欲張りだし各々に切り離した物語なので、彼女たちを人妻としたのなら夫の存在をもっと前面に押し出しても良かったのではと思われる。

例えば新妻の妻の場面なら隣のビルで密会しているカップルが実は旦那で、その仕返しに主人公を使って見せ付けるなど何か捻りも欲しかったし、何よりいずれの情交場面も数行であっさり纏めてしまっているのは、フランス書院文庫らしくないような気もする。
もしかすると他レーベルの作風を意識した実験作品だったのかもしれない。主人公も40歳近く、ひと休憩入れてから二回戦に挑んでいたりする。当時はマスターズ文庫で新たな需要を喚起しようとしていた時代でもある。

本当は四人の人妻と結ばれてからの「その先」を読みたかったのだが、尻切れになったのは残念でならない。

tag : 社会人主人公 熟女限定

金澤潤「誘惑未亡人オフィス」

金澤潤「誘惑未亡人オフィス」
(フランス書院文庫、2005年4月、表紙イラスト:坂内和則)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

建設会社の部長の神崎は建築士の麗美から仕事欲しさに色仕掛けで迫られるが約束の当日に断られ、受付嬢の真央とデートすることに。これがきっかけで彼女と不倫関係に陥るが、ある日密会していたのを麗美に見られてしまう。麗美とも関係を持った神崎はある日、隣人の娘である杏奈が酔って寝込んでいたのを保護するが…。

【登場人物】

神崎淳
45歳。二部上場の建設会社の取締役営業部長で、分譲マンションの建築発注を担当しており、39歳の妻と高校生の息子がいる。

細久保麗美
35歳。業界で頭角を現しつつある一級建築士で、神崎の会社が担当する案件を聞き付けて色仕掛けで迫ってくる。西欧系の彫りの深い美貌に、カールされた栗色のセミロングの髪型が似合う知的な美女だが、未亡人ながらも性には奥手で誘っておきながら恥じらう一面も。Eカップ。

桜田真央
24歳。神崎が働く会社の受付嬢で入社4年目。笑顔が可愛らしいストレートのセミロングの髪型の美女。セックスに関しては貪欲で、神崎も持て余す位の積極さ。Eカップ。

村瀬杏奈
18歳の高校生。父親は私鉄のターミナルデパートの仕入部長で、神崎家の隣に両親と三人で暮らしている。両親が干渉しないのを良い事に夜に遊びに出掛けていたが、ある日酔って寝込んでいた所を神崎に保護される。男性経験は数える位で、神崎には初め父親のように甘えていたが、セックスを知り淫らになっていく。

【展開】

新築マンションの案件を担当させて欲しいと仄めかし麗美からバレエ観賞に誘われた神崎は色仕掛けかと甘い期待をするが、ドタキャンされて真央を誘い酔った彼女を介抱する羽目に。数日後真央からお礼にと二人でコンサートに向かった後ホテルのバーで飲んでいると、真央が飲み過ぎたと言い出し部屋を取り休息を取ることに。神崎は真央が落ち着くまでと時間潰しに缶ビールを飲むが逆に自分が酔い潰れてしまい、気が付くと真央に裸で肌を密着させられ驚くが、神崎は我慢の限界だと抱く羽目になる。

神崎は真央と関係を深めて行くが、ある日麗美にホテルから出た所を見られてしまう。数日後見られた負い目もあって神崎は先手を打ち、麗美にマンション設計を依頼するとホテルの喫茶店で話をした後バーで一緒に酒を飲むが、麗美から酔ってしまったとモーションを掛けられ部屋を取る。自分から誘っておきながら服を脱がされ恥じらう麗美を見て、神崎は愛撫もそこそこに彼女を抱くのであった。

こうして神崎は麗美とも逢瀬を重ねていくが、次第に真央の無邪気さや性欲の強さに辟易するようになる。そんなある日神崎は麗美とホテルへ向かう途中で真央が若手社員と並んで歩く姿を見掛けて安心するが、その数日後一人で帰宅する途中で杏奈に誘われる。小料理屋で酒を飲むと千鳥足になった神崎は杏奈に誘われるままラブホテルへ連れていかれ、何とか理性を保とうとするも一緒に風呂に入り瑞々しい裸体を見せられ彼女と関係してしまう。

1ヵ月後久し振りに真央を抱く機会を得た神崎は、再三否定しているにも関わらずしつこく麗美との関係を疑われげんなりするが、ホテルから出た所で麗美が部下の課長と共にネオン街へ消えていくのを見て嫉妬する気持ちと共に、これで真央の追及から逃れられると安堵する。数日後麗美の口から一度きりの約束で抱かれただけと聞かされた神崎は、真央と同じように女には別の顔を持っていると感慨を抱くのだった。

師走も迎えたある日仕事中にも関わらず杏奈に呼び出された神崎は約束の場所へ向かうと、杏奈の父親に続いて自分の妻も車で相次いでホテルに入っていくのを見届ける。二人の関係を知って神崎は自分も杏奈と関係していて怒れる立場ではなく、寧ろ隣人の娘を抱いているという罪悪感が薄れ安心する。三人の女と関係を続けつつ、ある日帰宅した神崎はガリ勉の筈の息子が彼女を抱いているのを知り、それを黙認している妻に対して改めて女は表裏の顔を使い分けていて、それに気付かない男はつくづく馬鹿なものだと実感する。

【レビュー】

タイトルから受ける印象とは違い、主人公である40代の部長である男が取引先の建築士や受付嬢、挙げ句には隣人の娘とまで相次いでホテルで密会を重ねていくのが本作の主な流れで、情交場面がメインというほどは濃密とは言えず、スポーツ紙のアダルト面での連載記事を一冊の本に纏めたかのような趣である。

基本的に主人公目線で描かれヒロインの側からの心理描写は皆無と言える位だが、そんなヒロインたちは隣人の娘を除いて他の男との関係を主人公に知られている。建築士は一度きりだと告白したり、受付嬢は惚けたりと主人公に対する愛情の強さを告げる割には、別の顔を持っているのだと気付く羽目になる。遂には妻が隣人と不倫していると知って、自分も三人の女性と浮気しているのだからと淡々とするのは、諦めに近い境地と言えるのかもしれない。

物語としては良く練られているが、官能小説として読むならばちょっと物足りなさが残る作品だったと思う。

tag : デビュー作品

青山泉水「若未亡人母 息子と担任教師」

青山泉水「若未亡人母 息子と担任教師」
(フランス書院文庫、2005年10月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)




【あらすじ】

体調が悪いからと塾には行かずに帰宅した司だったが、家庭訪問で来ていた担任教師が母親の園子と親しい関係にあると知り、寝室に忍び込んで二人の情交を覗き見てしまう。消沈する司に興味を抱く代行教師の季実果に誘われ童貞を失うが、園子への想いが増すばかりで罰を与えようと決心する。

【登場人物】

二ノ宮司
15歳。受験を控えた中学3年生。母親の園子と二人で暮らしている。まだ少年らしいあどけなさを残しており、園子の事は自慢の美しい母親として見ていたに過ぎなかった。童貞。

二ノ宮園子
30代半ば?11年前に夫と死別して以来女手一つで司を育てて来た。30代らしからぬ可憐さと年相応に熟れた肢体の母性溢れる女性。司の担任の小島に口説かれ、肉体関係を受け入れてしまう。

片山季実果
23歳。産休中の教師の代行としてひと月前に司の中学校に赴任したばかりの、茶色くウェーヴ掛かった髪型に彫りの深い顔立ちで、華やかな印象を与える美女。英語担当で男子生徒のみならず、女子生徒からも慕われている。

小島翔一
20代半ばの司の担任教師。学校では爽やかで司たち教え子と友達感覚で付き合えて、非常に好感度の高い青年。学校行事で園子を見初めて以来、司を口実にして口説き落として肉体関係に至っている。巨根で精力も強く自信過剰の気がある。

【展開】

体調が悪いからと塾には行かずに帰宅した司だが、玄関にある靴を見て今日は小島が家庭面談で訪ねる日だと思い出しリビングに向かう。しかしそこで小島が園子の身体に絡み付きながら口説き落としているのを見て苛立ちを募らせつつ、園子が息子の帰宅するかもと拒みながらも次の土曜に逢瀬の約束を取り付けたと知る。その晩園子にそれとなく土曜は自宅に居ようかと呟くが、模擬試験があるでしょうと言わんがばかりの母の口振りに不審を抱く。
翌日季実果に小島の評判をそれとなく聞き出すと、セックスが好きそうだと明け透けな返答に戸惑いつつも、彼女から好きな娘が小島に惚れているのと問われて苛立ちが母を奪われるかもしれないという嫉妬から来るものだと気付き、試験をサボって母と小島の逢瀬を覗き見ようと決意を固める。

そして司は土曜日に塾に行くと外出したものの、小島が訪ねるのを見届けると自宅に戻り、母の寝室のドレッサーに忍び込む。間もなく園子と寝室に来た小島は、呼び方を巧みに変えて彼女に羞恥を与えながら口唇奉仕を要求する。園子は拒みながらも迸りを顔面で受け止めた後、捲り上げられた服で腕を拘束されて椅子に座り開脚した姿で貫かれると、もっとと言わんばかりの反応を見せる。胸元へ小島がフィニッシュしたのに合わせ、射精した司はショックを受けつつ二人がシャワーを浴びている隙に自宅をそっと抜け出すのだった。

翌週の金曜日の放課後に教室にいた司は季実果が現れたのを見て母親と小島の関係を打ち明けると、彼女は穏やかに微笑みながら服越しにペニスに触られながら母親であっても一人の女なんだと諭され、可愛いと言いながら若竿を口唇で奉仕される。そして季実果に今夜は自宅に帰りたくないと告げて部屋に招かれると、死んだ振りをするから好きなように女体に触らせてもらい、騎乗位で交わると正常位で動きたいと求めて快感に浸る。
翌朝心配した園子から連絡が入った司は意地悪く季実果との情交を仄めかし、部屋を訪ねた母親の目の前で見せ付けるようにバックで貫いた季実果の膣内からペニスを抜くと射精する。ショックのあまり車に逃げ込んだ園子だが、平然として家に帰ろうという息子の真意が掴めずにいたものの、運転し初めて執拗に秘所に悪戯をされて堪らずに公園に車を停めて逃げ出す。しかし司に捕まり男子トイレの個室に引き摺り込まれると、言葉なぶりにされながら舌で秘所をねぶられてしまう。

一度は司の怒りも収まったかに見えたが、司と連絡が取れないという園子の一報を聞いて小島が下心丸出しで部屋に現れたのを見て、本当は朝まで担任教師に抱かれていたのかと疑念を持たれる。小島が立ち去ると司は園子椅子に縛り付けたままイラマチオで口内へ射精するが、それだけで収まらず彼女の拘束を解くと押し倒して膣内にも出してしまう。しかし司は誰にも許していない後ろの処女を狙い、園子はお尻で息子に罰されていると背徳感に浸るのであった。

【レビュー】

母親が担任教師と肉体関係を持っていると知った主人公が情交を覗き見てしまい、彼に関心を持つ女教師に筆下ろしをしてもらうと母親に罰を与えようと決心するという流れは、「相姦の語り部」である高竜也氏の作品を思い起こさせる。母親と担任教師、女教師に筆下ろしされる主人公、いずれの情交は誘惑作品の範疇だが、主人公が母親に罰を与える流れはスタンダードな相姦ものである。

本作が刊行された前後にデビューした作家のラインアップを見ると、次第に誘惑作品と凌辱作品との区別が明確になっていく2005年という時期を象徴する作品の一つであり、作者が本作のみの刊行と考えると純粋な新人ではなくベテラン作家の別名義による作品ではないかと推測するが、いかがであろう。

母親が担任教師の力強さに恥じらいつつ溺れていく様は主人公目線での「寝盗られ」を思わせて良かったのだが、終盤で主人公が暴君となり母親を罰していく部分は結局「残された」処女である後ろの穴へのきっかけに過ぎないし、たった一晩での豹変はちょっと早過ぎた感が否めず、また母親と担任教師、主人公と女教師の関係も未回収のままというのも気になるところである。

tag : 中学生主人公 童貞 母子相姦 デビュー作品

柏木薫「熟女授業 叔母と未亡人と淫妻」

柏木薫「熟女授業 叔母と未亡人と淫妻」
(フランス書院文庫、2005年8月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

童貞喪失に失敗した浩介は絵描きで生計を立てる沙耶と知り合い、優しく筆下ろししてもらう。その後隣人妻の理奈子や大学の先輩の遥香とそれぞれ付き合うようになるが、実は長年叔母の麻美に想いを抱いており、一度だけの情交に及ぶ事になる。

【登場人物】

池脇浩介
15歳。中学3年生。友人と共に先輩の姉にセックスの手解きを受けようとして怖じ気付き失敗するが、沙耶などの美女たちと次々に出会う。天体観察が趣味だが、後にこれが違う意味で役立つ事に。

※第2章までは主人公が中学3年生、第4章までは高校1年生、後は大学4年生の時の話です。

平原沙耶
36歳。デザイナーを志して夫と出逢い結婚したが、5年前に事故で亡くしている。現在はイラストの仕事に就いているものの、久しく男性との関係を持っていない。長い黒髪とグラマラスな身体の美女。

徳永理奈子
31歳。引っ越した浩介の家の向かいのマンションに夫と共に暮らしている。外国人並みの整った身体付きで始めは遊び半分だったが、次第に浩介との関係に嵌まっていく。

萩原麻美
34歳。浩介の母親の妹(叔母)で彼が通う大学で社会学の助教授に就いているが、過去に付き合っていた男性に手酷く振られて以来男性不信に陥っている。

矢島遥香
25歳。麻美の教え子の大学院生。眼鏡を掛けて生真面目そうに見えるが、男性経験はそこそこある模様。浩介を紹介されて以来興味を持ち、恋人として付き合うように。

【展開】

友人から模擬試験を終えたら先輩の姉に筆下ろしして貰う手筈が付いたからと聞かされ、退くに退けなくなった浩介は友人と彼女の部屋にやって来る。先にセックスする事になった友人が気になった浩介は襖の隙間から様子を覗くと、生々しい情交を目の当たりにして怖じ気付いて逃げ出してしまう。
学校をサボりタバコをふかしていた浩介は沙耶に声を掛けられ部屋に招かれると、絵に興味を持ち頻繁に訪ねるようになる。数ヵ月後いきさつを話した浩介に対し、沙耶は背伸びせずに自分が教えてあげると誘い、一緒に入浴した後で避妊具を付け正常位で導かれる。後始末をしてもらう内に再び臨戦態勢に入ると、騎乗位やバックなど体位を変えながら生の情交に至る。

高校1年の終わり頃に父親の転勤に伴い沙耶と別れた浩介は、新居のベランダから望遠鏡で天体観察をするつもりが偶然にも理奈子が部屋で一人遊びに興じているのを見てしまい、それに合わせてオナニーしてしまう。そんな習慣が続くなかである日理奈子に覗きを気付かれ、テレフォンセックスの後で部屋に呼び出され騎乗位で関係を結ぶ。
その数日後の週末に浩介は理奈子に誘われ部屋を訪ねると夫がいると知り肝を冷やすものの、夫が酔って寝入ったのを見るや理奈子の誘惑を受ける。浮気者の夫に仕返しがしたいと聞かされた浩介はそれを逆手に取り強い口調で理奈子を責め立てるが、彼女がプレイの一環だと楽しんでいるのを見て、隣のベッドで四つん這いにして後ろから貫くのだった。

大学へ進学し4年生になった浩介は内定が貰えず麻美に相談するが、教官室を訪ねた遥香の方が適任だからと話を聞いてもらう内に意気投合し飲みに行く。そして浩介は酔った彼女を部屋へ送るが、彼氏と別れたばかりと泣くのを放っておけず抱き寄せる。意外にも積極的な彼女に跨がられると、休まずに二回目は正常位から側位に変えて朝まで交わる事に。
浩介は内定が決まったと麻美の部屋でお祝いしてもらうが、遥香から彼と恋人として付き合うと報告を受けた麻美から一度でいいから抱いて欲しいと求められる。長年男性不信に苦しんでいた叔母の為に浩介は正常位で抱くもあっさり果ててしまい、自分の想いはこんなものではないと奮い立たせると、そのまま抜かずの二回戦に突入するのだった。

【レビュー】

2004年に「妻交換【のぞく夫】」で鮮烈なデビューを果たし、寝盗られとスワッピングを題材にしていたが、2作品目の本作はその要素を内包しつつも誘惑作風に転じている。因みにその後は元の凌辱要素を強めた短編2編を出すに留まっている。

主人公が中学生で筆下ろし、高校生で不倫、大学生で先輩と恋人関係に陥り、最後は叔母と甥の関係を意識して一度だけの情交に及ぶという流れだが、作風の関係でどうしても小間切れの構成になるのは仕方のない所だが、逆にその時しかないという情交の激しさ、淫隈さはよく出ていたと思う。

作品を重ねられずにいたのは思うような仕上がりにならなかったのか、執筆以外の事が多忙な故なのかは分からないが、こうした誘惑作風にフィットしていたと感じさせる作品なだけに残念だなという気がする。

tag : 童貞

天乃渉「美人歯科医 時間外診察」

天乃渉「美人歯科医 時間外診察」
(フランス書院文庫、2005年3月)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

歯科医を務める叔母の理津子と従妹の加奈母娘との同居を始めた亮介だが、ある日歯の痛みを訴えて治療を受けていると叔母がやたらに身体を擦り付け誘惑を仕掛けている事に気付く。一方母親との距離が近過ぎると危惧した加奈も、亮介の部屋に押し掛けては健気な誘惑を繰り返すのだった。

【登場人物】

日野亮介
18歳。高校3年生。父親の転勤で引っ越しとなったが、受験を控えた亮介は父の妹に当たる理津子の元に引き取られている。女性経験はない。

青柳理津子
36歳。20歳の時に学生結婚して加奈を産んでいるが、6年前に夫を亡くした。自宅の隣に歯科クリニックを開いており、知的で整った顔付きで肉感的な唇などが女としての情感を彩っている。初めは亮介をからかっている節が見えたが、加奈が本気だと知りいつしか嫉妬の念を滲ませるように。

青柳加奈
16歳。亮介の従妹に当たり、現在は高校の体操部でレギュラー入りを目指している。スレンダーながらも胸やお尻の肉付きは良く、手足の長い肢体で人なつっこい性格の美少女。亮介にあからさまな恋心を抱いている。男性経験はない。

【展開】

叔母母娘と夕食を取っていた亮介は左上奥の臼歯の痛みを感じ理津子の治療を受けるが、白衣を着ない無防備な薄着で乳房と接触したり服越しに勃起を触られたりするものの軽くいなされ、自室に戻るとオナニーを始める。そこに加奈が現れて気まずい思いをするものの、背伸びした彼女に口唇奉仕を求めるとあっさりと受け入れられ射精してしまう。

二日後理津子の治療を受けた亮介は加奈ともう少し距離を置くように諭され、彼女から一度きりと積極的に迫られて勃起したぺニスを晒け出して口唇奉仕し飲精されて妖しい笑みを浮かべられる。部屋に戻るとレギュラーに選ばれたと嬉しそうに競技用のレオタードを身に付けた加奈に迫られ、スレンダーな割に肉の付いた胸やお尻に触れると理性を抑え切れなくなり、正常位で処女を奪うのだった。

翌晩理津子の忠告に加奈が反抗的な態度を見せ肉体関係の露呈を恐れた亮介が止めに入るが、加奈は子供扱いされたとヘソを曲げて部屋に籠ってしまう。理津子の意味ありげな視線に耐えられなくなり後を追った亮介は加奈の部屋に入ると、抱いて欲しいと四つん這いになった従妹に対して後ろから貫き中に射精するのだった。

土曜日の午後理津子に頼まれクリニックの受付の手伝いをしていた亮介は衝立の向こうから聞こえる男性患者とのやり取りに苛立ちを感じるが、夕飯後に自分の治療を始めるなり彼女から意地悪く加奈との関係を聞かれ、叔母を想ってオナニーしていたと言わされる。
パイズリフェラで度重なる寸止めに遭わされ口内射精した亮介は全裸に前掛けを付けて治療を受けさせられると、手を使わずに舐めて絶頂へ導くように命じられる。うっかり乳房に手を出してしまうと理津子から罰としてガーゼで後ろ手に縛られて椅子に寝かされると、騎乗位でのし掛かられて何度も射精を強制されるのだった。

その晩続きをする前に加奈が帰宅し母親との関係を訝った為再び関係を持った亮介だが、逆に理津子とは二週間も関係を絶たれる。最後の治療を終えた亮介は甥と叔母に戻るのは嫌だと告げると、理津子から亮介に恋人が出来ても自分のペットでい続けるのならと服従を求められる。
今晩も加奈と部屋で逢う約束があるものの、理津子に拘束されてストリップ同然に裸体を見せ付けられながら誘惑され休み無くセックスを求められると、理津子が既に加奈との関係に気付いていると知りペットでい続けると宣言するのだった。

【レビュー】

1999年デビューの作者の4作品目で、現状は最新の作品である。タイトルの通り美人歯科医である叔母だけでなく、16歳の娘も登場して主人公に対して好意をあからさまにして誘惑する。まさに母娘誘惑ものではあるが、共に3Pとはならずに彼女たちから交互にアプローチを受ける流れである。

主人公ラブな娘ヒロインは母親に対抗して大胆にも処女を捧げるし、その後も目を盗んでは部屋の中で情交に及んでいる。それが母親に気付かれぬ訳がなく、彼女は終盤で主人公に対してお兄ちゃんぶるより私のペットになる方が似合うとまで言わせてしまうほどで、端から娘には勝てると絶対的な自信を持っている。それでも娘の大胆さに焦りや嫉妬を感じて、主人公の治療を行う度に焦らしては次第に自分の好みに仕立てていくしたたかさも感じられる。

当時の基準である250頁という量からするとヒロイン2人の設定がフィットしており母娘いずれの側からの情交描写が書けていて良いのだが、欲を言えば終盤で娘が乱入して母親が娘と仲直りし、若い2人をペットにする展開だったらより倒錯的なプレイになったのかなと感じた。

tag : 高校生主人公 童貞 処女

伏見一輝「水着美姉妹【二人は危険な誘惑者】」

伏見一輝「水着美姉妹【二人は危険な誘惑者】」
(フランス書院文庫、2005年2月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。2015年7月9日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

優秀なスイマーだった素子に憧れる直太だが、彼女の妹であるまどかから積極的に誘われる。それを知った素子も競泳水着のまま直太を誘う。しかし素子には他人には言えない不適切な関係を強いられており、抜け出せずにいるのだった。

【登場人物】

水瀬直太
16歳。現役時代の素子のスポーツ記事を見て憧れ、彼女が居るクラブで指導を受けている。好色な女性コーチ陣から人気が有る一方で、記録会に出場する程の実力の持ち主。童貞。
真面目な一方で素子の肢体を注視して後先考えず直情的な行動を取ってしまう面も。父親はパン屋を営んでいたが亡くなり、母親が勤めに出て生計を立てている。

鮎貝素子
26歳。直太が通うスイミングクラブのコーチ。ショートヘアに意志の強さを感じさせる顔立ちの女性で、スイマーとして不釣り合いな程の豊かなバストの持ち主。
かつては五輪強化選手候補とされる程の実力だったが交通事故により怪我を負って夢を絶たれ、一方でクラブのオーナーで現役時のスポンサーだった坂上と10代の時から肉体関係を結ばされる。

鮎貝まどか
22歳。姉と同じクラブで働く初心者クラス担当のインストラクター。ポニーテールが似合う健康的で人懐こい性格から来る丁寧な指導から、生徒たちの間で人気者になっている。
直太が素子に強い思慕を寄せているのを知り慰める一方で、自分に振り向かせようと姉に負けない程魅力的な身体を駆使して誘惑する。

【展開】

素子に才能を見出だされ時にシゴキとも受け取れるような猛特訓を受けさせられた直太だが、ある日サウナでまどかと出くわすとマッサージだと称して過剰なスキンシップを繰り返す内に勃起に気付かれて手で射精に導かれる。
数日後更衣室に忍び込み素子の水着の股布の匂いを嗅いでいた直太はまどかに見付かり、貪るように口唇奉仕を受けながら尻穴を触られて得体の知れない快感に溺れてしまう。

妹と教え子の親密な様子に素子も心中穏やかでは無いものの、帰宅するなり坂上に凌辱されながら直太の助けを求めているのに気付き、離れがたい想いに気付くのあった。
数日後素子は練習を早々に切り上げもっと楽しいことをしようと直太を休憩室に誘うと、喉が乾いただろうとわざと股の間に水を溢して飲むように命じる。次第にサディスティックな気持ちになった彼女は直太にオナニーを強制し、更には自らの小水を飲みたがる教え子にされるがままに。

素子との楽しい一時を終えた直太だが、新オーナーになった坂上の呼び出しを受けて部屋へ向かうと、そこで坂上に凌辱される素子を目にする。自棄になった直太の目の前にまどかが現れ、部屋に泊まりに来ないかと誘われる。
わざと茶化した態度で焦らすまどかに腹を立てた直太に対して、急にしおらしくなった彼女から再び尻穴を弄られながらの口唇奉仕で意識を失うが、反撃とばかりにクンニリングスで絶頂へ導くと正常位で童貞を卒業するのだった。

直太の態度の変化に戸惑う素子はまどかに頭を下げ真相を聞き出すと、直太の自宅に向かい自分との事は諦めるように説得を試みる。しかし直太は聞き入れずに素子を押し倒し、膣内は駄目という懇願を無視して胤付けを行ってしまう。

それでも何事も無かったかのように振る舞う素子の為に大会の決勝まで昇り詰めた直太だが、その晩まどかの訪問を受けかつて素子が坂上との関係で週刊紙沙汰になっていた事を聞かされる。
翌日見事1位を取った直太はここぞとばかりに坂上に鉄拳を振るうと、まどかの手引きで何も無いまま彼女の部屋で一夜を明かすのだった。

翌日クラブに向かった直太は、自分の不始末で疲労を滲ませる素子と再会する。不祥事の発覚を恐れた坂上がクラブの経営権と素子を手放すと聞かされ、最早遮るものは何も無いと喜び素子を求めようとする。
愛撫でたちまち素子を絶頂に導き一思いに交わろうとする直太だがどうしてもシャワーを浴びてからと代わりにパイズリ奉仕してあげると誘われ、大量の精を吐き出し放心した直太はそこで素子の様子が変だと気付く。
まさかと体調を気遣う教え子を制した素子は、直太が幼少の頃から自分に憧れを抱いていたと聞かされ嬉しく思うが、年齢差と妹の事を考えて一夜限りの妻として彼を受け止め静かに身を退く覚悟を決めるのだった。

【レビュー】

高校生である主人公が憧れの年上ヒロインに一途なまでの想いを寄せるが、その彼女には他人には言えない傷を負っていて…という基本的な形は前作と同じであり、本作ではパトロンである男に肉体関係を強いられてという凌辱風味のスパイスが施されている。
前作のような甘酸っぱさを打ち出した作風だと思って読んでしまうととんだ肩透かしに遭った気もするが、後々の展開を見るならばほんの味付け程度と思っても良いのかもしれない。

ヒロインの素子は目標であった水泳選手への道が閉ざされ、かつてはアイドル的な扱いも受けつつもパトロンとの醜聞もあってとやや重い設定ではあるが、自分を一途に慕う直太に甘えたいと思いながらも最後は身を退く覚悟を決めてしまう。
今まで他人の意に添い、妹であるまどかとの軋轢も避けようと我慢し続けていた一方で、主人公を犬扱いにして奉仕させたり、逆に犯されて挿入願望を抱きながらも生での交わりに怯えたりとやや複雑な性格の持ち主でもある。

一方のまどかは常に自分との比較対照に姉の素子がいて、好意を抱いていた主人公も自分を見てくれていないと気付き、時には生々しいやりとりを行いつつも結局は姉に思うように生きて欲しいという思慮に富んだ優しい一面も窺える。

それでも素子の決意は堅く将来に期待されている主人公の重荷になるまいと潔く身を退かせてしまうのは、やはり安易な複数プレイにはしない、ストーリー重視でハーレムエンドには導かないという作者の決意なのかなと思われる。
折角の競泳水着の姉妹競演ならそんな展開もアリだったかなという気もしなくはないが、フランス書院文庫の作品においてはまだまだ少数派の時代だから致し方無しという面も無くはないだろう。

前作に比べて官能面での濃度はだいぶ増しており、特にまとかとのシーンは大半が彼女が主導権を握るし、素子との場面でも主人公のM性を引き出す描写も見られる。(競泳⇒引き締まった男子のお尻⇒アナル責めという発想?)
基本的には交わるまでの前戯に行を割き、本番は主人公の堪え性が無いのもあり比較的アッサリ目である。これが素子が凌辱される場面ではプラスに転じているという一面もあって、少々皮肉なだとも言えなくは無いが…。

tag : 高校生主人公 童貞

久野一成「初めての義母 美乳寝室」

久野一成「初めての義母 美乳寝室」(フランス書院文庫、2005年6月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

卒業式を迎え和彦は玉砕覚悟で憧れの女教師の清香に告白しようとするが、何と彼女は父親と再婚すると聞かされ意気消沈してしまう。隣りの熟婦人の美紗子の手解きを受け、和彦は清香に告白するが…。

【登場人物】

松原和彦
15歳。高校1年生。医師の父親と2人で暮らしていたが、中学卒業を機に清香と再婚し義理の母親となった。童貞。

松原清香
27歳。和彦が中学3年生の時のクラス担任で、彼の父親とはPTA会合で顔を会わせる内に親密な関係になり結婚。現在は退職し専業主婦となっている。

宮前美紗子
37歳。資産家の夫と結婚したが、死別して現在は一人暮らし。筆下ろし未亡人と噂され、若者から壮年まで不特定多数の男声と付き合っているが、和彦には隣人のおばさんとして優しく接している。

【展開】

中学校を卒業し義母となった清香との生活を始めた和彦は彼女の着替えや入浴を覗き見てしまい、洗濯前の下着の匂いを嗅ぎながらオナニーしてしまう。

ある日家の鍵を忘れ玄関に立ち尽くした和彦はふと隣家の玄関先で男とキスする美紗子を目撃するが、彼女の家に招かれると熟れた身体を見せ付けられ勃起してしまう。
清香との経緯を知る美紗子から一度は彼女に告白すべきと提案され、ブラジャー越しに乳房を揉ませて貰いながら彼女の手コキで優しく射精に導かれるのだった。

帰宅した和彦は隣家で夕飯をご馳走になったと知った清香と一旦は口論になるも、ずっと好きだったと告白し力付くでキスを迫る。清香は拒絶するが涙ながらに想いを打ち明ける和彦の熱意に負け、剥き出しの乳房を揉まれながら手で精を放出させる。

一週間後機嫌の良さそうな和彦を見掛けた美紗子は自宅に誘うと、清香とセックスする為の予行練習だとして相互愛撫で何度も絶頂し、本番は好きな人とするべきで、私が何とかしてあげるからと元気付けるのだった。

父親の昇任祝いで温泉旅行へ出掛けた和彦は後から合流する父親が不在の晩に告白すると、清香は一夜だけと条件付きで恋人になると応じる。温泉で秘所をねぶりながら相互絶頂した後、母子は体位を変えながら何度も愛を交わし合うのだった。

【レビュー】

248頁で完結する点、敢えて結末を確定させず読者の想像に委ねる締め方は当時のフランス書院文庫の方向性でも有り、読んでいてもの足りないと感じさせるのは致し方ないかもしれない。

しかし作者の作風からすると、穏やかで性根の悪い人の居ない世界というのが前提に有るようで、例えば美紗子には主人公の童貞を奪いかねない状況を作り出して清香の迷いを振り切る役回りを演じさせるとか、何かしらの起伏が欲しいかなとは思う。

これが現代だと主人公が想い人の為に童貞に拘るのは稀有な話で、寧ろ本命を十分に満足させる為にテクニックを磨こうという男子の方が多いだろうし、初めての女なんて男子が思うほど女子は拘っていないと言われそうな時代である。

良くも悪くも時代性が色濃く出た作品と言えるかもしれない。
プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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