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久藤貴緒「クラスメイトの美母は未亡人奴隷」

久藤貴緒「クラスメイトの美母は未亡人奴隷」
(フランス書院文庫、2014年1月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2017年5月24日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)

クラスメイトの美母は未亡人奴隷
久藤 貴緒
フランス書院
2014-12-12




【あらすじ】

娘のクラスメイトで亡き息子に似た誠と関係を持ち始めた沙織は、ある日悪漢たちの脅しに屈した真の頼みで彼らに抱かれてしまう。彼女の乱れる姿に興奮し、周りの人間との関係を断ち切らんとする真の要求は次第にエスカレートする。


【登場人物】

高坂誠
高校2年生。母親を亡くし父親は仕事で不在がちで、教室では誰とも馴染もうとせず浮いた存在。沙織が経営するガラス工芸店にバイトで働いており、三ヵ月前に彼女に関係を迫り頻繁にセックスするようになった。

紫村沙織
37歳。市内で名の知れたガラス工芸家で、販売店を営み生計を立てている。5年前に交通事故で夫と長男を失なっており、真に亡き長男の成長した姿を重ねてみるようになっていて性的な関係を拒めずにいる。

紫村榛香
高校2年生。沙織の娘で真とは同じクラスで委員長を務めているが、孤立する彼の持つ雰囲気に馴染めずにおり特に関心が無い様子だが、母の態度の変化に亡き弟に似ている真が関わっていることには気付いている。生徒会長の佐伯に想いを寄せているが処女のまま。

阿久津
高校3年生。典型的な不良少年で真を始め多数の人間に脅迫して万引きや金品を要求したり、性的暴行を重ねて来ている。素行の悪さが原因で停学処分を受けて大学の推薦を取り消され、底意地の悪さに更に拍車が掛かっている。

田宮小太郎
真や榛香の担任で社会科の教師。50歳近くでボサボサでフケだらけの髪に、ガリガリに痩せた体躯でニヤ付いた表情からは不気味な印象を与える。女生徒の着替えなどの盗撮が趣味だが、阿久津にその弱味を握られ悪事に参加させられる。

佐伯貴志
高校3年生の生徒会長。榛香と付き合い出して間もないが、彼女を大事にしようと考えている。ミリタリーオタクでスタンガンや催涙スプレーなどを多数集めている。榛香とは清い関係のままでいようとしたが、

笹野健太郎
39歳。亡き夫の親友で地元の交番で働く警察官。大柄で筋肉質の体格で融通が効かない真っ直ぐな性格。沙織に想いを寄せていたが、親友だった柴村に気を遣い結婚を前提にした付き合いを言い出せずにいる。榛香からは母親の再婚相手に相応しいと思われている。


【展開】

閉店後の店内で沙織は誠からセックスを求められ身体を許してしまうが、阿久津からイジメにあっていて金が要るから助けてと懇願され彼の待つ公園の管理事務所へ向かう。そして有無を言わさず阿久津に口唇奉仕を強いられ休むことなくバックで犯されてしまうが、誠は抵抗出来ずに阿久津に犯されて乱れる様を見て激しく興奮しズボンの中で触れられることもなく射精してしまう。

阿久津の凌辱が済んで誠から男だったら誰にでも気を遣る淫乱だと詰問され、違うなら証明してみせてと沙織は娘の担任教諭の田宮に抱かれるように命じられる。そして夜になり学校の面談室で田宮を誘った沙織は口唇奉仕で飲精すると、自ら跨がって騎乗位で交わりを求めるが、イヤホンマイクから聞こえる誠の指令を必死に守り田宮を先に射精させることに。それを校舎の窓から見守っていた誠もぺニスをチャックから引き出すと手で扱き射精するが、それと共に阿久津に制裁を与えるべく田宮の淫行をカメラにしっかりと納めるのであった。

その後沙織は田宮にホテルへ連れ込まれて情交を強いられ朝になって誠の部屋に逃げ帰ったものの、田宮に抱かれた回数を聞いて興奮したのか少年が怒りを露わにしながらも汚れた秘所の匂いを嗅いだり、顔面騎乗してと命令されたりと恥辱を味わせられて一層少年に溺れていくのを否定できない。そして田宮を脅して阿久津を退学に追い込むからもう大丈夫だと言われ、娘だけにはばらさないでと懇願する。

そんな沙織を試すかのように誠は笹野が予約してくれたリサイタルに同伴し、笹野と別れると夜の公園で沙織が付けていたかんざしを引き抜くとそれをアナルに挿し込んで歩くように命じる。亡き夫から貰った品を玩具にするという罪悪感と、人目に触れる恐怖心にすっかり沙織の心は高ぶってしまい誠への忠誠を誓う。次の標的は生徒会長の佐伯で、閉店間際にノーブラノーパンでいるように命じると、田宮の時のようにイヤホンマイクを使って佐伯を誘惑するように指示を出す。店の裏側で娘の彼氏に口唇奉仕し、あまつさえ対面座位で童貞を奪う沙織にはマイクから聞こえる誠の命令だけが絶対で媚薬となっていた。しかし誠の目的は榛香で母と恋人の裏切りを目の当たりにして呆然としているのを見るや部屋に連れていき、否応が無しに彼女の唇と処女を奪い今まで馬鹿にされてきたことへの復讐を果たそうとする。

翌晩誠は横浜のホテルで沙織と落ち合い部屋に入るとバックにして、手製のガラスのディルドウを膣穴に挿入しながら尻穴に指を挿入していく。アナルセックスを求めた沙織に対して誠ははしたない女にはお仕置きだと告げ、今度は笹野を誘惑するように命令すると激しいピストンで膣中出しする。そして笹野の勤務する交番へ向かう直前榛香に詰問されるが、榛香が誠により犯されたことも知らず、沙織は恋する女性そのものの態度を見せてしまう。今回も誠がイヤホンマイクで指示を出し交番の二階で笹野を誘惑すると、口唇奉仕から騎乗位でアナル処女を捧げる羽目になり、何て淫乱な牝豚だと叫ぶ夫の友人に別れを告げながら早く誠に慰めて欲しいと期待する。

その頃誠は交番の向かいの街灯に身を潜め二人のやり取りを聞いていたが、榛香が佐伯から貰ったスタンガンを使って気絶させられ彼女の部屋へと連れていかれる。四肢を拘束されたまま美少女に何度も寸止めを強いられた真は、榛香としたいと言わされ逆凌辱さながらに騎乗位で犯されるが、射精する刹那に沙織が帰宅し浅ましい姿を見られてしまう。しかし榛香の願いと反して沙織は服を脱ぎ四つん這いになって尻穴を晒し笹野に抱かれた痕跡を見せ付けると、綺麗にしてとアニリングスを求めた上に肛姦を始める。榛香が母親の乱れる姿を見て折れるかとみたが、彼女の方も負けじと沙織が好きとキスを求め、誠と競い合うかのように乱れたセックスを繰り返すのであった。

数日後仕事帰りに田宮に声を掛けられた沙織は、阿久津により公園の管理事務所に拘束されている娘を目の当たりにする。誠の計略により退学処分を受けた阿久津は母娘を逆恨みし、拘束した榛香には誠から贈られたガラスのディルドウを使って辱しめを与えると、予想した通り沙織が代わりになると言い田宮にアナルを犯されながら阿久津にイラマチオ同然に犯される。その姿を誠にメールで送り付けたが、なかなかやって来る気配がない。やっと現れた誠は凌辱される沙織に目配せを送ると、スタンガンを使おうとして阿久津と田宮に見付かってしまう。万事休す…と思われた瞬間、佐伯が催涙スプレーとスタンガンを持って現れ大立ち回りの末に二人を気絶させると、自らは榛香を連れて誠には沙織を任せて人目に付かない裏山へ逃げそれぞれの想い人と情交に及ぶのだった。

佐伯の配慮で事件そのものは明るみに出ずに悪漢たちを逮捕させることに成功したが、数日後事件の捜査に関わっていた笹野が沙織の店にやって来る。笹野のプロポーズに対して沙織は…。


【レビュー】

「この新人はタダモノではない」と銘打たれた久藤貴緒さんのデビュー作品であり、公式ホームページで確認出来るあらすじや目次を見る限り個人的にはもう少し「竿」の人数が少ないものかなと思ったのだが、実際は主人公を入れて5人となっていて多い印象である。男女関わらず登場人物が多いと情交場面をオムニバス形式で繋いだだけの方向性になりそうだが、デビュー作にしてはよく纏まっていてテンポ良く読めたと思う。

素行の悪い不良に脅され目の前で沙織を犯されるのを見て劣情を感じると共に、自らも支配者になって彼女に淫らな要求を突き付ける満足感と、一方で彼女も主人公に命令される悦びに更に堕ちていく様はそれなりに良かった。榛香はどちらかというとオマケ要素が強く、事前に母娘丼的な展開を期待していた自分としてはやや物足りない内容だったが、やはり沙織の調教もの(絶対服従)という題材ならばそこは致し方無い所かもしれない。

終盤に母娘は悪漢2人に拉致されるが、主人公たちが逆襲に出るのは早過ぎると思う位意外に呆気ない幕切れで、榛香はディルドウ責め止まりで悪漢たちに貫かれるでもなく沙織も序盤に比べれば凌辱とまでは至らないので軟着陸路線と感じた。悪漢たちの設定がいかにも昔の黒本を彷彿させるだけに、主人公が救出に来るも捕らえられ犯される母娘を見て不本意にも触れる事なく射精するという展開を頭の中で描いていたので少し肩透かしの感じもしたが、これは管理人の勝手な妄想に過ぎないところである。

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tag : 高校生主人公 母娘丼 処女 デビュー作品

千賀忠輔「淫獣の襲来 先生の奥さんと娘三姉妹」

千賀忠輔「淫獣の襲来 先生の奥さんと娘三姉妹」
(フランス書院文庫、2017年4月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

俊二は自宅マンションの部屋が家事に遭い、剣道の恩師である稲田家で世話を受けることになるが、ある日学校から帰ると二人きりの折りを見て幼いころから想いを寄せていた陽子を犯してしまう。膣奥まで侵入する長大な逸物に陽子はあっさりと堕ちたかのように見えたが、稲田の妻という貞操観念はなかなか拭えずに俊二は繰り返し凌辱を繰り返していく。


【登場人物】

笠間俊二
17歳くらい?幼い時に資産家の両親を、つい最近に婆やも亡くなりマンションの一室で一人暮らしをしていたが、隣室の失火により自室も焼けてしまい剣道の恩師の稲田の家に同居することになった。成績優秀で大人しい少年だが、自治会のサマーキャンプで陽子を見初めて以来、どす黒い感情を隠しつつ稲田家の道場に通い詰めていた。彼女を抱くことを想定し、女性経験はかなり積んできたらしい。

稲田陽子
39歳。高校を卒業後12歳年上の恩師である稲田と結婚し、満里奈と雪恵を産んでいる。社交的で面倒見が良く、若々しく熟れたEカップの身体付きに俊二が想いを強めていく。稲田の先妻の娘である琴音とは比較的良好な関係を築いているが、気の強い満里奈と生真面目な雪恵の娘二人の仲が上手くいっていないことに頭を悩ませている。俊二のことを実の息子のように思っていたが…。

稲田満里奈
21歳。陽子の娘で理系大学に通い、母親似の美貌に銀縁眼鏡を掛け線が細く神経質な性格で、その美しさを台無しにするくらい男子に対しては冷淡な態度を取り続けといる。特に俊二に対しては陽子への劣情を見抜いているらしく、毛嫌いする態度を隠そうともしていない。高校時代に雪恵の先輩である剣道部OBに告白され1年後に結婚する予定だが、ひ弱なフィアンセよりも最近同居し始めた俊二に対して倒錯した想いを抱く。

稲田雪恵
18歳。陽子の娘で体育大学に進学し、剣道の全国大会で数々の優勝を収めている。父親似で目鼻立ちがくっきりとした顔立ちに170㎝の長身と、ベリーショートにした髪型もあって凛々しい印象を与えるが、何だかんだ言いながらも幼なじみで後輩の俊二に対して恋心を抱いているのが陽子に丸分かりするほどウブな一面もあり男性経験は無い。母に似て女らしく巨乳の満里奈にコンプレックスを抱き、姉妹で口喧嘩が絶えない。Bカップ。

柏木琴音
28歳。稲田の先妻の娘で2年前に結婚しS県で暮らしていて、子どもはいない。舞踊家として活躍し鍛練を欠かさずにおり、満里奈や雪恵に取っては憧れの存在である。琴音自身は陽子に惹かれ黒髪を腰まで伸ばしてポニーテールにし、スレンダーながらも85㎝Dカップのメリハリのある身体付きの持ち主。陽子と並び俊二に取っては幼いころからの憧れの女性。


【展開】

俊二が稲田家で同居を始めた春休みのある日部活の帰りにお使いを頼まれたが、その途中で夕立に遭いながらも今日が陽子をモノにする日だと決意を固める。家に着くなり早く風呂に入るよう陽子に促されるが、わざとペニスを勃起させて脱衣場で待ち構えていると、彼女が着替えを持って現れ巨根を見て怯え身動きが取れないでいるのを逃さずに浴室に引きずり込む。ペニスに触れるように命じ興奮のあまりに美貌に向けて射精すると、洗い流しあげるからと着衣のまま乱暴にシャワーを掛けてずぶ濡れにし、後背位にして服を脱がしながら指ピストンで陽子を陥落させ逸物を膣奥まで捩じ込み中出ししてしまう。

稲田家の家族が帰宅するまでに更にもう一度陽子を犯したものの俊二の性欲は衰えることを知らず、リビングにいる稲田や入浴中の雪恵からは見えないダイニングテーブルに陽子を押し倒して後背位で貫く。恩師のペニスではこんな奥まで届かないだろうと嘲笑い、それでも貞淑であろうとする彼女を試すかのように責め立てて三度目の中出しをする。翌朝も登校前の慌ただしい時間に陽子を抱こうとするが、頑ななにキスを拒むのを見てどれだけ我慢できるのかと意地の悪い笑みを受けて行為を中断する。既に俊二によって深い快感を知った陽子の性的渇望は自らの指で満たされるはずもなく、更に帰宅してからも散々焦らされ、遂には眠る夫に跨がるものの中折れして満たされない。そして夜遅く階下に降りると予告された通り俊二が待ち構えており凌辱されるが、タイミングの悪いことに満里奈が帰宅しソファーの裏手に隠れると、悪態をつく娘が側にいる状況で少年にキスを繰り返し迫られながら犯されてしまう。

陽子を牝奴隷に堕としたとほくそ笑む俊二だが稲田の親類が急逝し夫婦で帰省することになり、部活も無いからと部屋で暇を持て余していたが、隣室の満里奈の部屋から壁越しに物音がして聞き耳を立ててしまう。満里奈は婚約者とのデートの約束をドタキャンし愛読書に登場する悪魔少年を俊二に見立ててオナニーしていたのだが、まさか当の本人が部屋にいるとは思わず姿を現したことには愕然とするしかない。表面的には拒む姿勢を見せるものの俊二の思わぬ偉容に犯されているという態度を保っていたが、そこへフィアンセから電話が入り俊二に命じられるがままにテレフォンセックスさながらに嬌声を挙げながら四つん這いで中出しを甘受するのであった。

バイトを終えて帰宅した雪恵は姉が俊二に犯され嬉しそうにしている姿を目の当たりにして立腹するが、翌朝父に代わって道場の稽古を終えると俊二を呼び出し問い質そうとするものの、好きという気持ちが先走ってつい告白の言葉を口にしてしまう。俊二は満里奈に続き雪恵の本心を知って計画とは違うがと苦笑しながらも道場で正常位にて二発、浴室に移動して胴着を着けたまま後背位で一発中出しする。すっかり恋人気取りの雪恵の気持ちを利用して母娘たちを纏めてハーレムにしようと試みる。雪恵が入浴している間に帰宅した満里奈に性的な悪戯を仕掛けていると、それを見た雪恵が挑発されて姉の調教に加勢し胡瓜を使って膣穴を凌辱し、自らは俊二の指ピストンで快感に達する。更にその行為の最中に満里奈の婚約者から電話が掛かって来ると、姉妹レズで犯されているのという姉の発言に興奮を覚えながら俊二から本日四度目の中出しを受けてしまう。

翌金曜日俊二は戻ってきた陽子に喪服姿での奉仕を求めるが、不在の間に二人の娘も堕としたと披露するために二階の部屋に導くと、満里奈と雪恵がレズり合っている姿を見せ付ける。俊二から既に話を聞かされていたらしく雪恵は寛容な態度で応じたものの、ディルドウを装着して姉を犯す姿に戦慄すら覚えてしまう。更に俊二に押さえ付けられ淫核を責められながら雪恵の黒棒での蹂躙を受けて潮を吹くほどの快感を得るが、休みを与えられることなく俊二の剛直を突っ込まれお義母さんと呼ばれて背徳を感じながら中出しを受ける。

俊二の最終目標は嫁に出て別に暮らす琴音も引きずり込むことで、土曜日に恩師に雪恵と正式交際することを伝えると陽子を使って琴音を稲田家に呼び寄せる。琴音が来るまでの間に薬を盛って稲田をリビングのソファーに眠らせると、あらかじめ三人の牝奴隷にはアナルプラグを仕込んで快楽を味わせておき、彼女たちを並べて次々に肛門性交に至り陽子の直腸へ迸りを浴びせていく。そして到着した琴音がその荒淫振りに戦いているのを見るや、牝奴隷たちを使ってレズ責めに遭わせて絶頂させると、琴音を後背位で貫いて膣奥や直腸に立て続けに中出しをするのであった。


【レビュー】

フランス書院が行う官能大賞にて3回連続で最終選考に残ったという実力のある作者による、「先生(恩師)の奥さんと娘たち三姉妹」を攻略していくフランス書院文庫(黒本)らしい設定を題材とした凌辱風味の作品である。惜しくも受賞こそ逃したものの新規に書き下ろしたと思われる本作にていわばワイルドカード枠からのデビューとなり、目次を見ればお分かりの通り1章を1日という設定で全部で7章だから、1週間で4人のヒロインを屈服させていく流れである。

身内を亡くし住んでいた部屋が延焼に遭い、住むところが無くなった高校に通う主人公・俊二は剣道の師範で恩師の自宅に引き取られるが、恩師の奥さんである【陽子】(39歳)に対して子どもの時から淡い想いを抱いていた。一見真面目で大人しそうな少年が悪魔に豹変するのは黒本の凌辱作風ではお馴染みの流れであり、何故彼女に惹かれたのかという詳細にまで触れられていないのでやや腑に落ちないところも残るのだが、メイン格なだけに初めの3章を使っての展開である。息子のように思っていた主人公からの裏切りに陽子は貞淑であろうと反発はするが、()を用いた心理描写では自慢の巨砲によって与えられる快感には抗うことは出来ないと述べる始末である。こうした大仰なやり取りが続くのが本作の特徴でもあり、凌辱というよりは凌色風味な誘惑作品と言えるのかもしれない。

陽子が夫とともに家を不在にした間の2章は彼女の娘である【満里奈】(21歳)と【雪恵】(18歳)の出番であり、理系大学生で男嫌いで繊細なのにフィアンセのいる前者と、中性的で幼なじみの主人公に素直に好意を現せない後者(生娘)と対比されながら主人公に堕されていく。本質的に被虐性の強い満里奈と、その姉と(特に容姿で)比べられコンプレックスを抱く雪恵との関係が逆転し、女同士での交わりまで描かれているのは面白いと思う。

姉妹を堕とした主人公の母娘ハーレム計画の仕上げとして母娘の対面儀式があり、更にここまで出番の無かった陽子の継娘【琴音】(28歳の人妻)が久し振りに実家を訪ねてきてしまい蟻地獄に巻き込まれていくまでが終わりの3章である。満里奈と雪恵姉妹のように表面的な対立は無いものの、琴音は陽子母娘と血の繋がりがないだけに彼女たちのペースによって主人公との関係を強いられ、後ろまで犯されてしまうというのは凌辱作風ではお約束な展開である。琴音もまた主人公に取っては憧れの女性だが、降って沸いたかのような四人目というのは少々多すぎる印象だった。またこれは個人的な好みの要素が強いが、快感のあまりに「イく」ことを「逝く」と書かれていたのは気になったところで、死ぬほどの快感と言えばそうかもしれないがちょっと違うかな?と感じた次第である。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2017/4/26 発売淫獣の襲来-先生の奥さんと娘三姉妹著:千賀忠輔、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。母娘が牝の匂いを漂わせ、美尻をさらす姿は壮観だった!娘がいるとは思えぬ瑞々しいフェロモンを放つ熟母・陽子。クールな美貌を恍惚に染め、肉茎をせがむ次女・満里奈。剣道で鍛えた引き締まった尻を露わにされる三女・雪恵。今夜、長女・琴音が加わり、美母娘完全ハーレム!女体に...
淫獣の襲来-先生の奥さんと娘三姉妹(著:千賀忠輔、フランス書院文庫)


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美原春人「お世話します【未亡人母娘と僕】」

美原春人「お世話します【未亡人母娘と僕】」
(フランス書院文庫、2017年2月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

一人暮らしの洋太は友達とサッカーをしていて左腕を骨折してしまい、離れて暮らす父親に不自由な生活を訴えると、本家から千登世がやって来る。小さい時からお姉ちゃんと慕う巨乳未亡人が三十路を迎えて、更に熟れた身体付きとなっており、洋太も性的なものを意識し始めるが…。


【登場人物】

七里洋太
18歳。進学の際に母親を亡くし、父親も仕事で多忙なせいか一人暮らし同然の生活を送っている。友人とサッカーで遊んでいて左腕を骨折してしまい、夏休みに入ったばかりなのに不自由な暮らしとなっていたが、千登世がやって来てあれこれと世話してもらうことに。優しい性格とテニス部所属でほどよく日焼けした引き締まった身体付きの爽やかな少年で、女性にモテそうだが現在まで童貞。

千登世
35歳。洋太の父の実家である七里本家の親戚筋で、高校卒業後に嫁ぎ友里香を授かったものの、夫が亡くなってからは本家のある瀬戸内海の島で暮らしていた。背中まで伸ばした髪を後頭部で結わえ、90cmを超える豊かなバストやヒップを隠すようにふんわりとした服装を好んでいる。小さい頃から洋太のことが好きで、成長した姿を写真で送ってもらっては、再会出来る日を楽しみにしていたらしい。

友里香
15歳。高校進学を控える中学3年生で、母親に似て豊かなバストの持ち主で既にFカップまで成長し、好奇の目で見られるせいか男子が苦手で女子校を志望している。幼い時に海で溺れそうになったのを洋太に助けてもらってから、既に片想いの状態であるが、一方で家事そっちのけで上京した母親の気持ちも理解している。男性経験は無い。


【展開】

夏休みに入って早々に左腕を骨折してしまい、洋太は父親に不自由な生活だから何とかしてとメールで訴えると、本家に連絡して誰かに来てもらうから安心しろと返される。そして家にやって来たのは父の実家で家事手伝いをしていた遠縁の親戚に当たる千登世で、中学進学までは毎年帰省する度にお姉ちゃんと呼んで親しんでいた憧れの女性だった。昔からバストが大きいことは分かっていたが、30代になった熟女の肉感的な肢体に欲情を覚えながら入浴を始めると、当の千登世が背中を流してあげるからと入ってくる。視線を意識し顔を赤らめた彼女に勃起していることに気付かれてしまうが、千登世からずっと洋太に会いたかったと告白されて口付けを交わすと、口唇奉仕を受けて射精してしまう。そして洋太が湯冷めするからと浴槽へ誘うと女性上位で跨がられて童貞を失い、精力をみなぎらせたまま乳頭を摘まみ快感を与えながら連続中出しに及ぶのであった。

舞台を寝室に変えて千登世を迎えるなり、洋太は秘所を見せてとねだって指や舌を駆使しながら絶頂へ導くと、我慢できないと正常位になりせっかちなほどに腰を遣い四度目の射精に達する。交合を離し一休みすると今度は千登世からぺニスを舐め清めされてしまい、どうやら口でのご奉仕が好きなようだと分かる。再び男根が力付くのを見るや今度は千登世の方から騎乗位で跨がり射精を終えると、洋太は先ほど強く捻り赤くなった彼女の乳頭を舐めて愛撫し、夜が明けるまでイチャイチャを繰り返す。

そして翌日の午後に予備校での勉強を終えて帰宅した洋太を迎えたのは、何とエプロン姿の千登世だったが流石に裸は恥ずかしいらしく下着の上から着用していた。そんな彼女の気持ちを嬉しく思い豊満な身体を揉みまくると、四つん這いにして交わり失神させるほどの快楽を与える。千登世を介抱しようとソファーに横たわらせたが、目を覚ました彼女は洋太が後処理もせずにズボンをはいていたのが気に入らないようで、ぺニスを露わにすると舐め清めを始めてしまう。しかし夕食が先とお預けを食らい入浴をすると前夜以上に千登世の反応が激しくなり、交合を始めて中出しされただけでお漏らしする始末。それでも洋太は年齢を気にする千登世に卑屈になるなと告げ、彼女は名前を呼び捨てにしてと返し愛情を確かめ合うのだった。

再び寝室に舞台を移すと洋太は千登世にスマホで熟れた肉体を撮りたいと頼み撮影を始めるが、どうやら撮られても快感を得られるようで、千登世は次第に息を乱しながら汗だくとなり遂には絶頂を迎えてしまう。ごめん、やり過ぎたとは言いながらも洋太は再び乳房に甘えながら挿入し、乳頭を押し潰すと締め付けの強まった膣内に射精する。後戯のつもりでのし掛かった千登世の乳頭をいたわるように舌で愛撫するが、絶頂したばかりの彼女はまたも呆気なく果て失神してしまう。

こうして千登世とのイチャイチャ同居生活も1週間が過ぎたある日、友里香が七里家を訪ねて来る。洋太の一大事だと慌てて本家を発ったこともあって、本来しなくてはならない夏祭りの祭事などが滞っていると娘から聞かされ、千登世は一旦本家に戻ることを余儀なくされる。一方の友里香は自分が代わりに家事をやるから大丈夫だと母に告げると、見送ったその日の晩に入浴中の洋太を訪ねる。母親に負けぬほどの巨乳を見せられて洋太が反応しない訳もなく、涙ながらに友里香に告白されては誘惑を撥ね付けることも出来ずに洋太はキスを交わしながら対面座位で受け入れてしまう。それでも残っていた理性を振り絞り、達する直前に剛直を抜いて下腹部に精を吐き出すのであった。

千登世の時と同じく続きは寝室で行われるが、友里香は何故かキツキツの体操服とスパッツ姿で現れる。そして胸が大きいことを気にする彼女を労りながらも、次第に汗だくになりスパッツ越しの秘所もぐしょ濡れになっているのを見て、今度は直に指や舌で淫核を愛撫してイカせてしまう。剛直で貫かれ友里香は今度こそ中で出して欲しいとねだるが洋太の決意が変わらぬのを見て、あらかじめ用意したローションを見せて後ろの穴でしてとお願いする。浴室での交わりの最中に後ろの穴に指を出し入れされて感じたのを思い出しながらも、やはりぺニスとの太さの差は歴然で痛みを堪えつつも腸内で果てたのを知り悦びに浸ってしまう。

こうして友里香と二人きりの生活も一週間が過ぎたある日千登世が戻ってくるが、手荷物一つ無いのを子どもたちが不審がると、彼女は洋太にこれからはずっと住まわせて欲しいと懇願する。洋太もそれを言うのはこっちだとラブラブな雰囲気を漂わせたのを見て、負けず嫌いの友里香も決意を固めた様子である。昼食を取った後に友里香が部屋に引きこもったのを見るや、千登世は暫く抱かれていなかったからと洋太を誘惑し対面座位で交わるが、膣内射精をされたところで友里香が現れる。洋太の自宅近くの女子校を受験し合格したら一緒に住まわせてと美少女に懇願され、洋太は受け入れたものの今にも白昼のリビングで続きを始めかねない状況に待ったを掛ける。客間に移動すると母親をライバル視する友里香に対し、千登世は好きな者同士仲良くしましょうと仲直りを提案すると洋太も意図を理解したようで自分は秘所を、千登世には乳房を愛撫してと言って快感へ導く。そしてぺニスを受け入れながら母親に弄られて喘ぐ美少女を見て、洋太も早々と我慢の限界を迎え千登世の口内へ射精すると、今度は彼女を抱くのであった。


【レビュー】

第17回フランス書院文庫官能大賞新人賞受賞作品。ここ3回は凌辱作品が続いていただけに、久々の誘惑作品ということもあるし、選評において高い評価を得ていたことから発売前より期待の高まっていた作品である。官能小説の応募自体が初めてだという作家としては、確かに現時点での完成度は極めて高いと思うし、そこを加味しての星5つという評価としたい。

本作は一人暮らしの主人公【洋太】(18歳)が腕を怪我してしまい不自由な生活を余儀なくされたところから始まり、遠縁に当たる未亡人が上京して家事などのお世話をするとともに、彼女の娘も押し掛けて来て…という舞台設定となっている。

・主人公がお姉ちゃんと慕う遠縁の未亡人・【千登世】(36歳)

幼い頃は毎年のように父と実家に帰り、千登世を「お姉ちゃん」と呼んで慕っていた主人公だが家庭の事情で顔を見せなくなり、彼女は送ってもらっていた写真を見ては彼の成長を感じ更に想いを募らせていく。主人公の怪我という思わぬ話に家事そっちのけで上京するなど天然なところもあるが、基本的には家事もバッチリ出来てしっかりとした大人の女性である。

そんな主人公との再会に高ぶった面もあるかもしれないが、意外なほど二人が結ばれるのは早く29頁にして彼女から告白され、腕が不自由なのもあって女性上位な交わりで童貞を奪う展開である。90cm超えのバストを誇るだけに主人公が甘えながらも、乳房を重点的に責めては絶頂へ導く描写もある。普段は貞淑だけどエッチになると淫らになるという、そのギャップの大きさに可愛らしいと思えるから不思議ではある。ここから中盤までは二人のラブラブな情交一辺倒となる。

・主人公を白馬の王子と慕う美少女・【友里香】(15歳)

主人公より3つ年下で中学3年生の友里香は早くも母親並の巨乳でFカップのお嬢様な美少女で、周囲からの好奇の目もあってか女子校への進学を希望している。そんな彼女も唯一の男性として気を許せるのが主人公であり、幼い時のエピソードからお兄ちゃんではなくて「洋太さん」と呼んで慕うほどである。千登世とは何でも話をするようで、意外なことに上京したばかりの友里香は早々と洋太との関係を聞かされ、彼との二人きりという状況で淡い想いが昇華してしまい純潔を捧げてしまう。

血は争えないのか処女な割には愛撫に感じてしまう様は、千登世とはあまり変わりがないようだが、美少女らしい健気さもあって良いと思う。そして先に述べたように既に母親との関係を知るだけに、いざその現場を目の当たりにしても修羅場もなくハーレムエンドを迎えるのは、近年のフランス書院文庫の誘惑作品らしい王道の作りであろう。新人さんなだけに書けるだけ書いた、そんな詰め込み感も否めないものの、やはり現時点でのレベルの高さを称賛すべきところで、今後も安定的な良作を願いたい。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2017/2/25 発売お世話します-未亡人母娘と僕著:美原春人、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。(こんなに熱くて太い×××、入るのかしら……)千登世が唯一知っている亡夫のそれとは違う大きさ。35歳は頬を朱に染めて肉茎を優しく受け入れる。親戚の少年を世話するはずが、欲情を抑えきれず、昼は裸エプロンで挑発し、夜は裸で添い寝……自分の淫らさを恥じながら、疼く身体は暴走し……(引用...
お世話します-未亡人母娘と僕(著:美原春人、フランス書院文庫)


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鳴沢巧「人妻【暴虐】牝狂い」

鳴沢巧「人妻【暴虐】牝狂い」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:村山潤一)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

ある日運転する車が故障した曜子は偶然通り掛かった元上司の若狭に親切にしてもらうが、そのお礼にと食事に付き合ったところ睡眠薬を盛られる。目覚めた時には若狭の車の助手席に縛られており、眠っている間に快楽を掘り起こされていたと知る間もなく犯されてしまう。こうして恥辱にまみれた曜子の調教生活が始まる…。


【登場人物】

石井曜子
29歳。旧姓は小笠原。高校時代に水泳部に所属していてスタイルが良く、スリーサイズは87-60-91。会社員で優しい夫・明と結婚しているが、仕事の都合上月の半分以上は会社にいないことが多い。

若狭修平
40代半ば?曜子が結婚するまで勤めていた職場の上司。背はあまり高くないが筋肉質で、スポーツ刈りにした短髪の中年男性。独身のようで1LDKの部屋に住んでいる。曜子だけでなく女子社員全員に粘り付くような視線を向けていたらしく、曜子本人は執拗な誘いを袖にして来た様子。


【展開】

車が故障して困っていた曜子だったが、偶然にも若狭が通り掛かり応急処置を施してくれただけでなく、修理工場まで付き添ってくれる。相変わらず不躾な視線を向けられ不快に感じながら夕食に誘われて、目の前で夫に連絡を取り暗に結婚していると仄めかすが、夫から行ってきたらと言われ渋々誘いに応じてしまう。しかし食事の途中で電話に出た隙に飲み物に睡眠薬を盛られ、意識を失っている間に若狭の車の助手席に拘束されており、更に何かをしたらしく秘所が濡れていることに羞恥する。自信に満ちた若狭から凌辱されたと夫に告げ口したところで、親密そうに見える画像を撮ったのだから無駄だと告げられ曜子は受け入れると、一度目の性交では口に射精してと言って難を逃れる。しかしその後でラブホテルに移動して二度目に及ぶと、凌辱した画像を収めた以上はもう従う他に選択肢は無いと言われ中出しを強要される。

次の日クリニックでアフターピルを貰った帰りの電車のなかで、曜子は後ろからチカン紛いにお尻を撫で回されて怒りを覚えながら振り向くと若狭が立っており、ニヤニヤしながら凌辱を収めた動画をバラまかれたくないだろうと脅かしてくる。そして目的地に着くまでに達しなければ良いだけだと一方的な条件を突き付けられるが、若狭の巧みな指戯は秘所だけでなく菊穴にまで及んで達してしまい、途中下車した駅の男子トイレの個室での口戯を強いられる。そして向かったラブホテルで玩具を使った悪戯の後で再び中出し性交を求められ、帰りは途中で立ち寄ったアダルトショップで購入したボディコンの服に着替えさせられると、電車の車内で若狭が周りの乗客を煽るように悪戯を始め快楽地獄へ堕ちていく。

ある日元勤務先の応接室に呼び付けられた曜子はアナルを指で解されながら口戯で飲精させられるが、終業時間を迎えて若狭の部下たちとの飲み会に付き合わされる。若狭が今晩は無礼講だと場の緩んだ雰囲気に女子社員からセクハラではないかと指摘の声も挙がるものの、曜子は執拗な若狭の悪戯に感じていることを誤魔化すかのようにビールを飲むピッチを上げていく。それが災いして飲み会が終わると酔い潰れ思うように身体が動かせずに、若狭の車の中でアナルを犯されてしまい快哉を上げる男の部屋に連れ込まれ、浴室や部屋でも立て続けに肛姦を迫られる。

数日後カラオケ店に呼び出された曜子だったが下着を着けずに来るように命じられたことに反抗したために、受付に店員がいる前で頬を張られストリップ同然に脱がざるを得なくなる。そしてワイヤレスマイクの持ち手部分を膣穴に突っ込まれての口唇奉仕を別の店員に見られながら本番には至らない焦らしを受け、若狭の要求に従いとうとう自宅に招いてしまう。
リビングで避妊具を着けた若狭に挿入されるが、生での快楽を覚えているだけに物足りないと感じ、命じられるままピルの服用を止めるから生でして欲しいとおねだりする。そして手押し車のように繋がったまま夫婦の寝室に移動すると、夫の写真の前で騎乗位になり遮二無二腰を遣って性交に溺れた末に、遂に合鍵を渡す約束をしてしまう。

その二日後若狭に合鍵を渡すと身体を抱き寄せられ乱暴は止めてと曜子が告げるとあっさりと引き下がられるが、被虐の悦びを覚えた身には切なさを感じてしまう。そんな時夫が出張から戻りその夜にセックスを求めるが、いけないと分かっていても若狭の剛直と比較してしまい、一度の性交で満足できずに夫が寝たのを確認すると浴室に向かい、若狭から与えられた玩具でオナニーを始めてしまう。
次の日の夜若狭は夫が戻って来たのを知っていたらしく、偶然を装い夫と知り合ったようで厚かましく家にやって来ると、キッチンカウンターの影で曜子を手伝う振りをしながら指で秘所への悪戯を始める。睡眠薬を渡された曜子はビールに混ぜて夫に飲ませると、お預けとなっていたせいもあって眠る彼の側で若狭を受け入れると、次は駅弁で繋がったまま浴室に移る。ところがバック姦の最中に夫が目を覚ましたようでドア越しに一緒に入ろうと告げられるが、見られたくないからとあまりに拒んでしまいその会話の最中に二度目の中出しをされて悦楽に浸るものの、若狭が帰った後で夫から情交を求められてももう出来るはずもない…。

すっかり若狭との肉交の虜となった曜子は命令に従って多忙な夫との情交を避けるようになり、言われるままに互いの自宅に出入りしては中出しを繰り返し、更には露出プレイにも口では拒むものの結局は応じてしまう。そんな曜子に遂に運命の日が訪れ妊娠したことを告げるが、若狭は旦那との子だと言って育てろ、従わなければ関係はこれきりだとにべもない。こうして女児を産んだ曜子は夫への罪悪感を抱きつつも若狭には別格の愛情を寄せるようになり、今日も夫が出勤したのを見送って午後を迎えて若狭がやって来ると玄関で情交を始める。夫を同居人などと罵倒する言葉を吐き、繋がったままリビングに移動し娘の前で快楽を貪る曜子だったが、そこへ玄関のドアが開く音がして…。


【レビュー】

ネット投稿小説サイトの「ノクターンノベルズ」にて、驚異の240万ヒットを挙げたという『人妻凌辱牝狂い』が本作のベースとなっているらしく、第15回フランス書院文庫官能大賞の二次選考通過作品に同じ題名の作品が挙がっている。(現在は権利の関係か、「ノクターン」及び鳴海氏個人のWebサイトでの作品公開は行われていない。)

紹介記事(編集部発、2017年1月23日)


編集部発(2015年8月31日)

これが鳴海氏の応募作品かは不明だが、恐らくはこのルートから書き直しを経てのデビューとなったものと思われる。因みに鳴海氏はアダルトゲームのシナリオライターとして複数の作品の脚本を手掛けているようで、本人のWebサイトでの経歴記事を拝見する限りでは本作と同様にヒロインの牝狂いぶりを題材にした作品が多いようである。

本作は抜群のスタイルを誇る人妻の曜子がかつての上司である若狭と再会し、睡眠薬で意識を失っている間に自由を奪われて凌辱を自ら受け入れざるを得なくなる状況から話はスタートする。中年男で露悪な言葉を平気で使う若狭の責めはねちっこいものがあり、ラブホテルだけでなく電車のなかでのチカン紛いの行為や、第三者のいる公共の場所での露出プレイがやや多めとなっている。嫌悪していた男に強いられての性交が繰り返される前半は同じような言い回しを用いられており、第三章の若狭の部屋での肛姦の辺りで飽き始めてしまい、第四章でのカラオケ店での恥辱プレイは正直蛇足な印象である。夫が帰宅しての第五章から「寝取られ」を意識した展開となり、眠る夫の側やドア越しでの官能描写はなかなか良かったとは思うので、もう少し早い段階から始めても良かったのかもしれない。

ゲームシナリオライターで「ノクターン」でも投稿をしていることもあってか、比較的若い年齢層を意識した言い回しが多かったように思う。それが個人的に合うところも合わないところもほぼ半々なのだが、凌辱作風のお約束と言うのか大半が曜子の視点からの描写なので、ひたすら露悪な言葉を吐き続ける若狭の独り善がりな面にウンザリしたのも否めない。第三章辺りは若狭の視点でアナルヴァージンを奪うまでのプロセスを描ければ、ひたすら押せ押せな展開に緩みを生むこともできたであろう。結局彼が何を考えているかも分からないし、露出プレイで第三者がいるのに果たしてこうも都合良くいくものなのか、その完璧過ぎる展開なのが却って興を削がれるような気がした。






2017年1月はたまたま追い掛けている作家さんと興味を持った作家さんの両方がダブっていたのもあって、発売された六冊とも購入しました。六冊のなかで凌辱作風が四冊で独特のスタイルを貫く相馬哲生さんは除き、他の榊原澪央さん・上条麗南さん・鳴海巧さんの作品に付いては、私が元々こうした作品が苦手なのもあるとは言え「どれも似たり寄ったり」という印象を抱きました。こう感じてしまったのは現状の私の読み取る力が足りないからかなと思いましたし、実際のところは『フランス書院文庫』というレーベルカラーを維持するためにある程度同じ方向へ持っていきたいのだというのは理解します。

要するに合わないと思う作品を勝手に読んだあげくに、悪口と受け取られかねないレビューをこれからもAmazonでアップする必要はあるのか?と考えた結果、一旦ここで見送ろうと思いました。他の方からすれば好きな作家さんの作品を悪く言われて、決して気分の良いものではないでしょう。私自身も好きではないけどな…と分かっているのに読んでみて「合わなかった」と書く労力を割くくらいなら、「良かった」と思う作品を勧める方に使いたい。

このブログでは今後も読んだ官能小説のレビューを挙げてはいきますが、Amazonへの投稿は数を絞ってあげていきたいと思います。私が管理人であるこのブログならば(わざわざ見に来ていただけている訳なので)ルールを理解していただけても、不特定多数が閲覧するAmazonではちょっと「大人しめ」にしていきたいと考えています。決して誰からか何かを言われた訳でもないし、ましてAmazonから注意を受けた訳でも無いですから、その辺は断っておきます。他人からよく見られたいなんて思ってもいないし、意見を変える気はありませんので、今後とも宜しくお付き合いのほどお願いいたしますm(_ _)m

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榊原澪央「四泊五日の修学旅行で襲われた三人の女教師」

榊原澪央「四泊五日の修学旅行で襲われた三人の女教師」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

男子校の修学旅行で南洋の島にやって来た達郎たち。しかしそのプランはお金持ちの息子らしく、皆を彼の父親が経営するホテルに泊まらせて、四泊五日の日程の間に女教師三人を自らの巨根で溺れさせてやろうと企むが…。


【登場人物】

大野達郎
進学率の高い男子校に通う少年。校内でトップクラスの成績を収める優等生を装いながらも、裏では複数の女性と付き合っている。父親は上場企業を複数抱えるグループを経営しているが、達郎のいる手前愛人とは再婚せずに彼女の家に入り浸りの状態。そのせいもあってか甘やかされて育ち、多額の寄付金を入れていることから校内では職員から特別扱いをされている。巨根で性欲が極めて強い。

佐山由紀枝
38歳の国語教師。4年前に夫を亡くし、中学へ通う娘がいる。長いストレートの黒髪にIカップと熟れた身体付き。娘のいじめ問題に遭遇して心労を重ねていた折りに真嗣から告白され、肉体関係へ発展している。

武田澄香
23歳の新任英語教師。お嬢様育ちで気が弱いためか、生徒たちからからかいの対象とされている。大学時代から付き合っている男性がいるものの、セックスの経験自体はやや控えめ。Eカップ。

天野真知子
32歳。真嗣の母方の叔母でもあり、風紀担当の教師を務めている。60歳近い大学教授を結婚こそしたものの、お互いに多忙で擦れ違いが多いためにセックスレスの状態。腰高で西洋人のようにスタイルが良く、スレンダーな割にはHカップの巨乳。風紀担当なだけに生真面目で厳しく、唯一と言えるくらい達郎の本性を見抜いている節がある。

村田小夜子
33歳。今回達郎たちが泊まることになった大野家が所有する南洋のホテルの支配人で、父の元秘書。達郎の希望もあって筆下ろしの相手を務めて以来、男女の関係にある。宿泊旅行では達郎の手足となり、女教師たちの部屋の盗撮や媚薬を仕込むなどの悪事にも関わっている。

清水真嗣
達郎の幼馴染みでクラスメイトの少年。外見の良さと優しく人の良い性格もあってか年上女性に好かれやすく、由紀枝に告白して以来肉体関係へ至っている。しかし二人の関係を察知した達郎が弱味を握り、由紀枝が凌辱されるきっかけを作ってしまう。


【展開】

四泊五日の修学旅行で女教師たちをモノにしたいと達郎は自分の父親が経営するリゾートホテルでの宿泊を提案し、いざ到着するなり部屋の空調が故障したとでっち上げて教師たちが泊まる別館へ泊まることに。早速小夜子から情交を求められ、達郎は命じた通りに女教師たちの部屋に隠しカメラを仕掛けたのかと念押ししてから行為を始める。
その晩達郎は由紀枝の部屋を訪ねると伝えたいことがあると告げ、放課後の教室で真嗣と情事に及んでいる動画を見せる。遠回しに娘のことまで持ち出されては由紀枝も観念せざるを得なくなり、しかも達郎から修学旅行の間だけで良いと言われて身体を差し出す覚悟を決める。しかし少年の華奢な身体には似つかわしくないほどの巨根を見せ付けられ、更に敏感なIカップの乳房を執拗に揉みしだかれた後、股を押し広げられて挿入される。容赦のないピストンに呆気なく気を遣った罰として中出しをされるが、アフターピルを飲ませるからと二度目を求められバックで再び犯されてしまう。

翌日の朝に達郎は別館の屋上にある露天風呂に由紀枝を呼び出すと、用意したエアマットの上でローションを使ったマットプレイや口唇奉仕を強いられ、更には竹垣の側の岩に手を付いてバックで貫かれてしまう。昼間には布地の少ない水着を着用して海辺で生徒たちの監視をするつもりが逆に注目を集めることとなり、恥ずかしさのあまりに達郎に呼び出された岩陰に向かうと、見られて濡れるマゾだと蔑まされながら犯される。そして夜になって少年の関心はアナルに向けられるが、タイミングの悪いことに真嗣からメールの着信があり、達郎から部屋に呼ぶように命じられる。達郎が隠れてはいるものの真嗣を誘惑しなくてはならず、しかも自ら騎乗位になってのセックスに羞恥を覚えるが、その一方で物足りなさを感じて激しく腰を遣う。そして真嗣が帰るとまるで心中を見透かしたかのような達郎の物言いに、反論することも出来ぬままアナルを犯される。

翌朝澄香に標的を定めた達郎は朝食の場で、サラダの大皿を持った小夜子が澄香にぶつかるのを目にする。服を汚したお詫びにと小夜子がエステを提案すると、澄香も断り続ける訳にもいかずに応じるが、お香の香りや小夜子にローションを塗られて性感帯を触れられる内にうっとりとした気持ちになる。そこへ示し合わせた通りに達郎が現れ、小夜子に腕を押さえられながら問答無用とばかりに剛直を突き立てられる。催淫作用のあるお香やローションとの相乗効果もあって絶頂に導かれると、容赦なく達郎の中出しを受けるのであった。
三日目は水族館へ生徒たちを引率していくのだが、性交場面を撮られた澄香は達郎に言われるままに二穴責め用のバイブの付いた下着を穿かされ、ひたすら快感に耐えようとする。しかしドクターフィッシュの水槽に足を入れた途端に下半身を襲う衝撃のあまりに気を遣ってしまい、達郎が場を取り繕うと屋上に連れていくと、すっかり発情し切ったことを確かめてからアナルを襲い中出ししてしまう。

すっかり巨根の虜になった澄香はホテルに着くと日本に戻っても…と口にしたのを達郎が聞き返そうとするが、その時途中合流した真知子に見咎められ注意を受ける。あまりのしつこさに真嗣が一緒に勉強するからと助け船を出してくれたが、気付かれる前に先手を打とうと考えて、小夜子に依頼して真知子に遅効性の薬を飲ませてから頃合いを見てマスターキーを使って部屋に侵入する。真知子にも真嗣と由紀枝の情事の動画を見せて弱味を握るが、プライドの高い彼女が必死に快感を堪えようとするのを見て嗜虐心をそそられる。薬の影響もあって真知子は教え子にされるままに正常位からバックへと体位を変えられながら何度もイカされ、しかも一度イク度に卑猥な質問に答えねばならず、羞恥の果てに二度の中出しを受けてしまう。

翌日達郎は真知子にも恥ずかしい水着を着用させて生徒たちに披露するが、その晩に真知子が由紀枝の部屋に行って真嗣と別れるように説得しようと部屋を出るところでタイミング良く現れる。それならば自分の部屋に来ることになっているからと達郎が告げると、ベランダに隠れさせて由紀枝との性交を見せ付ける。前だけでなく後ろの穴までの犯されているのを見て、真知子は怒りではない別の感情が沸き上がって来てオナニーしてしまうが行為を終えて由紀枝が帰ると、達郎に全てお見通しだとばかりに蔑まれる。指や玩具ではない本物が欲しいと真知子が内心で望んでいた通り、剛直でアナルを貫かれ中出しされる。

最終日帰路に向かう機内でアテンダントの格好をさせられた真知子は達郎に呼ばれて上階のファーストクラスの座席に向かうと、由紀枝や澄香が双頭バイブで二穴繋がりをして尻を付き合わせているのを目にする。真知子は前夜に甥の心を傷付けぬために自分の身体を好きにして良いと交換条件を差し出し、あくまでも犠牲を前面に出して強調する。しかしそれを嘲笑うかのように達郎は巨根が欲しいと言わせるまでだと膣に剛直を挿入すると、バイブを装着した由紀枝には尻穴を犯すように命じる。二穴責めの快感に真知子は中出しの予感を抱きながら、激しく達するのであった。


【レビュー】

榊原作品のデビュー作品や近年の著作を数冊読んできたが、本作でも凌辱者である主人公・達郎が自慢の巨根を用いてヒロインを犯し、彼女たちに取引を持ち出しては最後には性豪な主人公の虜になってしまうという基本的な展開に他とはさほどの違いはない。修学旅行での四泊五日という限られた時間と、南洋のリゾートホテルという日常からかけ離れた空間だからこその設定を生かしたアイディア自体は面白いと思ったのだが…。

・未亡人国語教師・由紀枝(38歳)
達郎がまず標的にしたのは担任でもある由紀枝で、中学へ通う娘がいる。娘がいじめに遭っていて心労を重ねていた時期に生徒から告白を受け、遂には校内で肉体関係を重ねるまでに至る。その生徒は達郎の親友でもあり、彼の言動から二人の関係を察知した達郎は情事を盗撮しておき、修学旅行の初日に部屋にやって来て脅迫材料として切り出す。自らの巨根に自信があるだけに達郎は「修学旅行の間だけ」と言いながらも、彼女の反応を見て自分のペニスから離れられないはずと確信する。

・新人英語教師・澄香(23歳)
次のターゲットにされたのは気が弱くお嬢様育ちの澄香だが、由紀枝とは違ってこれといって凌辱に及ぶ理由はないようである。ここでは達郎の父親の元秘書でホテル支配人の小夜子(34歳)による性感マッサージがきっかけとなるが、由紀枝は初めの二章なのに対して、澄香は一章で纏めているだけにやや駆け足気味である。バック姦⇒お口⇒肛姦へ至る流れはほぼ同じで、やはり「修学旅行の間だけ」を切り札として、彼氏のいる澄香にエクスキューズを与える。

・人妻風紀担当教師・真知子(32歳)
生徒たちの前で澄香を二穴での玩具責めに遭わせた達郎だが、彼の本性に薄々気付いていたのが真知子である。目を付けられたこともあって先手を打った達郎によって、セックスレスから解かれた真知子が思わず達郎が一番と言ってしまうほど落差の大きいヒロインである。「一度達したら質問に答えねばならない」と取引を持ち掛け、彼女の性癖を暴いていく。

第四章は達郎一人での真知子への調教だが、第五章では生徒たちの前での露出プレイから由紀枝も交えた3Pもどきへ発展し二人の攻略が完了、第六章では帰りの機内でファーストクラスでのCAコスプレでの全員プレイで幕を閉じる。金持ちの息子で巨根、しかも絶倫といわゆる「チート」な主人公像はイマドキであるし、暴力などに訴える極端な恥辱を与える訳もなく、ヒロイン自身も媚薬を仕込まれて…という言い訳もある。凌辱作品と言っても、全体的にユルい雰囲気の官能ファンタジーと言えるのかもしれない。近年デビューしたフランス書院文庫の凌辱作家の作品は実はどれを読んでも似た作りであり、自主的な縛りがもたらす没個性化がちょっと心配である。






最近になって2000年代後半以降にデビューした凌辱作品の作家さんの作品を読むことが多くなりましたが、どなたがオリジナルなのか分からないくらいよく似た設定と展開が見られますね。

<悪魔主人公の定義>
①大人を凌ぎ、何度射精しても萎えない巨根。
②とにかく振る舞いがパーフェクト。手品のように色々な玩具が用意されていて、的確に使いこなすことができる。
③ヒロインの考えていることが手に取るように分かり、先回りが上手。
④まるで性の熟練者であるかのようにねちっこい。少年というよりも、中年のオヤジみたい。



これは榊原作品に限ったことではないですが…。①~④の項目が満たされればまさに官能世界では完璧なのでしょうけど、いかにわざとらしく表現しないようにするかは、個々の作家さんの気持ち一つではないかと思います。同じ方が書かれる以上は、作品同士で似た言い回しが使われるのはまあまああるでしょう。本作を読んでいて気になったのはヒロインの喘ぎ方が皆同じというところであり、他社で誘惑作品を書かれている作家さんの変名なのか、それとも単に真似ているだけなのかは判断はしにくいですが。三人いたら皆が「あああん」や「イクうううう」じゃないですよね?これが読んでいて繰り返されるため、単調に思わせる点です。

官能ファンタジーで良い作品もあるし、そうではない作品もあるはず。ラノベやエロゲーから影響を受けることもあるでしょう。本来は同じ月に発売された複数の作品でその両方が存在すれば良いのですが、どうもここ数年のフランス書院文庫の場合は、売れ筋だと一方向に寄せすぎる傾向にあるのではと懸念してなりません。

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鷹山倫太郎「てほどき未亡人兄嫁【独り身】」

鷹山倫太郎「てほどき未亡人兄嫁【独り身】」
(フランス書院文庫、2017年1月、表紙イラスト:松原健治)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

兄嫁の梓と同居生活を始めて半年が経ち、兄の三回忌の晩に博之は偶然兄嫁の着替えを覗き見てしまい、衝動的に抱き付いたことで梓に叱られる。梓の許しを得て一度だけの手淫をしてもらったが、かねてから彼に気のあったバイト先のカフェオーナーの志津子や、隣人若妻の理沙に気付かれエッチな関係に陥ってしまう。


【登場人物】

瀬川博之
高校2年生。二年前に兄を亡くし実家で暮らしていたが、半年前に通学もしやすいからと提案され彼女の部屋で同居生活を送っている。理沙の紹介もあって志津子のカフェでバイトをしている。童貞。

瀬川梓
29歳。博之の実兄の妻で会社勤めをしている様子。夫を亡くし面影の似た義弟の博之を招いて同居を続けているが、周囲からは再婚の勧めも受けている。推定Eカップと思われるバストに、細く括れた腰付きと熟れ掛かり寸前の女らしい身体付き。

三島志津子
39歳。博之のバイト先であるマダム向けのカフェを開いており、常連客である理沙の勧めで博之を雇っている。Hカップの爆乳と熟れていながらも、まだまだ30前後で通じるくらいの若々しさ。10年ほど前に夫を亡くしており、子供はいない。

浅川理沙
23歳。梓の隣室に住む若妻で、3年前に当時会社の上司だった夫に口説かれて結婚した。現在夫は単身赴任中で、暇を持て余しているようで志津子のカフェにちょくちょく顔を出している。子供はいない。Cカップ。


【展開】

兄の三回忌法要を済ませた博之は梓とともに帰宅するが、部屋で喪服を脱ぎ徐々に露わになる兄嫁の白肌をドアの隙間から覗き見ていた。そんな時に梓の実家との電話のやり取りを聞いて彼女が再婚を考えていると早とちりし、博之は抑えていた情動をぶつけ梓に抱き付くが、当然のことながら頬を張られ部屋に逃げ込んでしまう。義弟との気まずい関係が数日続くなか梓はある晩に博之の部屋を訪ねると、自分の名前を呼びながらオナニーしている姿を見て、嬉しさとともに性的な衝動を抑えられずにいた。次の日の晩に梓は再び博之の部屋を訪ね、頬を張ったお詫びにとオナニーの手伝いをしてあげると提案する。手扱きで大量射精に導いた梓はこれで終わりにしたくないと思い、口唇奉仕を始めいやらしい音を発するくらい激しい口戯で二度目へ導くのだった。

数日後志津子のカフェでバイト中の博之は兄嫁との一夜きりの思い出に浸っていると、理沙に何かあったのと詮索される。志津子はそんな博之は独り身の女には毒ねと相槌を打ち理沙を帰した後、博之に梓との関係を根掘り葉掘り聞き出す。恋愛感情とエッチしたいという気持ちは違うのだと言い聞かせるように誘惑し、客のいない時間とはいえまだ開店中のカフェのキッチンでブラウスを脱ぐと、パイズリフェラで射精に導いてしまう。
志津子の突然の行動に博之は兄嫁が好きだというよりも単にシたいだけじゃないかと悩み始めるが、その次の日にどしゃ降りの中でカフェにやって来ると、志津子からこんな天気では客は来ないからと店を閉められセックスしたい?と問い掛けられる。梓が本当に好きなのかどうかはともかく、せめて女を先に知っておいても良いのではと諭され、博之は正常位で交わるが呆気なく果ててしまう。次は後ろからしてという未亡人の淫らさに触発され、バックでの繋がりに興奮しながら二度目の中出しに至るのであった。

数日後梓が二泊三日の出張で家を空けることになり、博之は理沙の部屋に招かれて夕飯をご馳走になるが、突然志津子との関係を切り出されてしまう。わざとらしくコップの中のお茶を溢されズボンが汚れたからと浴室に押し込まれて困惑するなか、理沙がやって来て背中に美乳を密着させながらの手扱きや口唇奉仕にろくに抵抗も出来ず、博之は彼女の口内へ精を迸らせる。そしてここなら浮気にならないからとアナルセックスを求められ、二度も中出ししてしまう。

出張から戻った梓は頬を張ってしまった時の義弟のよそよそしさがまた見られると悩むとともに、逞しい若竿と勢いのある迸りを思い出し一人遊びに浸るが、ある日の夕方帰宅した際に博之が隣室の若妻と親しげな様子で立ち話をしているのを目の当たりにしてショックを受ける。そして数日後梓は志津子のカフェに呼び出され、まるで焚き付けるかのように博之との関係を切り出される。常識人の梓は反論するが、志津子はいつまでも博之を籠の鳥にして過保護にするだけでは成長しないと諭そうとする。志津子なりの気遣いだったが梓はその事に気付けず、博之が二人の女性と二股を掛けていることにショックを受けながら帰路を急ぐと、実家からの連絡が入り見合い話を打診され思わず受け入れてしまう。

そんな梓の心境の変化に気付かぬままひと月が経ちバイトの最終日を迎えた博之は、仕事を終えて理沙も合流し志津子と三人でラブホテルに向かう。博之が辞めるのを機に関係を断つつもりでいた志津子は浴室でぺニスに奉仕し、ただの隣人に戻ることに決めた理沙も少年の顔に跨がり三人で快感を味わう。彼女たちの決意に気付かずにいた博之はいずれまた逢うつもりで代わる代わる二人と交わった後で帰宅するが、帰りを待っていた梓の口から実家に帰りお見合いをしようと思うと告げられ、全てを知られてしまったのだと気付き激しく後悔する。

博之は梓とよそよそしい関係を改善できぬまま同居生活最後の晩を迎えるが、兄嫁から一緒に寝ようと寝室に誘われる。突然今晩は貴方の女になるからと梓に求められ、博之は華奢な身体には不釣り合いなほどの巨乳や慎ましげな秘所を愛してあげるとまずは正常位で交わる。生での情交は初めてと告白する兄嫁が可愛いと思いながら射精すると、今度は梓が上になりたいと申し出る。志津子や理沙と逢っていたお仕置きだからと騎乗位で攻め立てる梓は、悶え泣く義弟を可愛いと思いながら二度目の射精を受け止め、あの時素直に甘えさせてあげれば違う展開になったのかもと感傷に浸りながらも後ろからしてと求める。流石に三度の射精を終えてグッタリとした義弟を胸に抱き寄せ、梓も眠りに就くのであった。

梓と別れて1年後志望大学の合格発表を見た博之は、感傷に浸りながら実家に電話しようとスマホの画面をタップしようとすると、消せずにいた「義姉さん」のアドレスを目にする。消すかどうか迷った挙げ句、彼女が兄嫁だったことに違いないと気を取り直す電話を掛けようとすると、そこへ思わぬ着信が入る。新生活を送るための苦い報せではあったが、博之はその相手と時間が経つのも忘れいつまでも話し込んでしまうのだった。


【レビュー】

これまでに刊行された二作品がハイテンション気味に高まるヒロインの淫らぶりを描いているのに対し、本作では若干の方向転換を試みたようで同居する兄嫁との感情の擦れ違いや、切ない別れに伴う一夜限りの情交場面をメインに描かれている。2年前に兄を亡くした主人公博之が兄嫁の梓に招かれて同居生活を始めたものの、兄の三回忌の晩にある事件を起こし、ギクシャクとした関係に陥るところから話は始まる。

義弟の性欲に気付いた梓もこれまで抑えていた女として欲情に駆られ、一度きりの条件で本番なしの癒しを与えてしまう。そんな主人公が感傷に浸っていると、バイト先のカフェの女店長で未亡人の志津子と、バイト先を紹介した隣人若妻の理沙に見破られて誘惑される。志津子は兄嫁への恋愛感情と性欲を混同しているのではないかと迷う主人公を誘い、理沙も結婚してまだ数年ではあるものの夫と離れて暮らしていることもあって積極的に求めていく。二人とも主人公の気持ちを察しているだけに、遠回しに積極的に迫りなさいと応援してはいるのだが、淫らな関係に溺れていくうちに梓との距離は離れていくばかり。

梓が義弟の性的な関係に気付くのも時間の問題であり、受験勉強に専念するために主人公がバイトを辞め二人から関係の清算を告げられて想いを告白しようとするが、時既に遅く梓から第二の人生を選択することを告げられる。主人公と梓の擦れ違う気持ちにヤキモキさせられるのだが、最後の晩にやっと赤の他人となるのだからと一夜限りの情交を結ぶ。

10代で相次いで三人の年上美女と関係し、そして別れを経験していく。そんなほろ苦さを内包した儚い官能作品である。官能描写の大半は志津子や理沙との場面で占められ、特に後者では浮気にならないからと別な場所での交わりに特化していて、やはりテンションは高めである。梓との情交描写はたった一夜なだけに、尺を取った上でじっくりと落ち着いた描写と対照的なのが興味深い。


DSKさんのブログでも本作をご紹介なさっています。
2017/1/23 発売てほどき未亡人兄嫁-独り身著:鷹山倫太郎、フランス書院文庫→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。(!!……とうとう義姉さんが裸になって、僕の目の前に)予想以上に豊満な美乳、肉感に満ちみちた腰まわり。汗ばんだ太ももの狭間には夢にまで見た鮮紅色の秘唇が……真夜中の寝室で施してくれた甘い手しごきと濃厚フェラ。結婚指輪をはずし、憧れの兄嫁がついに一匹の牝に!僕を大人にしてくれ...
てほどき未亡人兄嫁-独り身(著:鷹山倫太郎、フランス書院文庫)

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梶怜紀「兄嫁は僕だけの言いなりメイド」

梶怜紀「兄嫁は僕だけの言いなりメイド」
(フランス書院文庫、2016年10月、表紙イラスト:丹野忍)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

茉莉子は夫が経営する会社の借金の担保として義弟の真也の家でメイドとして働くことになるが、義理の母親である佳乃と肉体関係にあるだけでなく、腹違いの妹の優衣とも淫らな関係にあると知って困惑するものの、真也によって調教されて夫のことなど忘れてしまいそうなほどの快感を得てしまう。


【登場人物】

飯塚真也
22歳の大学生。1年前に「兜町の風雲児」などと呼ばれた父親を亡くしているが、自身も株取引の才能があり自宅を建てるに至っている。義母の佳乃と二人暮らしで、父が亡くなってから肉体関係にある。女性経験はそれなりに豊富な様子。父が亡くなった母を溺愛していたせいもあり、認知した子のなかでは唯一飯塚姓を名乗っている。

茉莉子
25歳。真也の腹違いの兄・清一の妻で、真也が資金繰りが悪化した夫の会社の借金を肩代わりしてくれることになり、その担保として真也の自宅で1年間メイドとして働くことになる。夫とは至ってノーマルな交わりが多く、真也宅に来て場の雰囲気に流されて淫らなことに順応していく。乳房の大きさは佳乃と優衣の間くらいの美巨乳。

飯塚佳乃
35歳。真也の父と結婚したが1年前に亡くなり、それ以来真也と肉体関係に陥っている。Gカップの爆乳で未亡人らしく憂いを帯びた艶やかな美女だが、自分が真也の第一の牝奴隷という意識が強く、甘えたがりで少女らしい部分も垣間見える。

山村優衣
18歳。真也の腹違いの妹で、金と男にだらしない母親に半ば養育放棄される形で真也の元にやって来た。茉莉子より1週間早く飯塚家に来たこともあり、ちょっとした優越感も抱いている。男性経験は無いが、いわゆるタチ役で女性同士の性体験は豊富で、佳乃や茉莉子に対して絡んで来ることも。弾むようなDカップの美乳。


【展開】

話は真也の父の一周忌の晩に遡る。法事を終えた佳乃は他の愛人たちから嫉妬剥き出しの目で見られ気疲れを感じていたが、真也はこれを機に自分から離れる気だろうと責め、ならばと麻縄を使い後ろ手に縛ってしまう。佳乃の喪服をはだけさせ自慢の巨乳や秘所を舌で執拗に愛撫してあげると、秘所が濡れているのを確認し膝を立てさせて剛棒を挿入する。初めは正常位で次は四つん這いにさせられて二度の中出しを受けた佳乃は、真也の想いを受け入れてお掃除フェラで三度目の射精に導くのであった。

そんなある日義兄夫妻の来訪を受け、真也は借金の肩代わりをあっさりと受け入れる代わりに、担保に瑕疵が無いかこの目で確認したいと茉莉子に裸になるように告げる。舐め回すように彼女の身体を確認し二週間後に飯塚家を訪ねるよう約束させ返してあげると、嫉妬剥き出しの佳乃には最も大事な人に変わりはないと告げ、キッチンでおしゃぶりさせた後にバックで貫く。更に真也は佳乃に縄化粧させて裸エプロンにしたり、ホイップクリームを使った女体デコレーションにしたり、遂には浴室でアナルの初めてを捧げてもらったりと今まで以上にプレイに興じてしまう。

その次の週に優衣から連絡を受け、真也は大学受験や学費一切の面倒をみてあげる代わりに、飯塚家に住み込みのメイドとして働くように提案する。こうして真也の用意したメイド服に身を包んだまでは良かったが、優衣は義兄と佳乃が男女の関係にあるのではと疑念を抱き、しかも佳乃と同じようにノーパンでいるように言われその異常さにおののき逃げ出そうとする。しかし拘束されてパンティを脱がされ、乳房とともに秘所を剥き出しにされて舌の蹂躙を受けてお漏らししてしまう。優衣は恥ずかしさのあまり兄妹でお互いをよく知るためだという真也の言葉に素直に従い口唇奉仕で飲精すると、寝室のベッドに縛られた体勢で処女を捧げてしまう。

そんな飯塚家の変化に気付くこともなく約束の期日を迎えて茉莉子がやって来たが、優衣がメイド服を着て同居していることに驚くとともに、佳乃が教育係としてメイドのたしなみを教え込まれることになり困惑を隠せない。夕飯時に優衣が何の抵抗も無く真也のぺニスに奉仕するのを見て茉莉子は注意するが、真也はお仕置きを与えねばと告げて彼女を椅子に拘束する。佳乃も加わっての淫らな光景を見させられ秘所が潤っているのを真也に指摘されると、お仕置き部屋に連れていかれて縛られたままお尻を叩かれてしまう。痛みで性的快感を得ることに戸惑いながらもやはり痛いのは嫌だと茉莉子は恭順すること選ぶと、その開き直りもあってか佳乃や優衣へのライバル心が芽生え、二人の目の前で真也に命令された以上に激しい口唇奉仕で射精に導いていく。

口唇奉仕での疲れに浸る間も与えられず三人並んで四つん這いになるように告げられた茉莉子は、真也が自分を選んでくれたと優越感を覚えながら人妻なのにも関わらず中出しを受け入れる。しかしあくまでも三番目に過ぎないのだと真也に突き放され、優衣によって秘核責めに遭わされると、対面座位で繋がった兄妹の交わりを見ながら佳乃とともにオナニーして絶頂に達してしまう。舞台を浴室に移し真也は三人の巨乳女性から全身くまなくおっぱいで奉仕を受けながら、返礼とばかりに指を秘所へ挿入し快感を与える。そして優衣と佳乃の順に立ちバックにすると、最後は佳乃の中で果てるのであった。

こうして次の日からは佳乃もメイド服に着替えるようになり奉仕を続けるが、真也はあくまでも「仕事」の時間は全く手を出さずに、夜は世話係として優衣を指名し佳乃と茉莉子はレズりあって慰めるしかなかった。そんなある休日に真也の口から今日は全裸の日だと告げられ、メイドたちは裸エプロンで食事の準備をしていると、茉莉子が後ろから真也に抱き付かれてセックスを始めてしまう。中出しを終えて茉莉子が優衣の百合責めに遭っている間に、真也は佳乃としたいと立ちバックで交わり始め、二人のメイドはやはり佳乃の扱いは違うと羨望の眼差しを向ける。
そして二階のジム室に舞台を移すと三人によるおしゃぶりを受けた後で、真也はマシンに横たわって優衣が騎乗位で繋がり、茉莉子は顔面騎乗で秘所を舐められながら同時絶頂を迎える。ひとり置き去りにされた佳乃は真也からアナルセックスを提案され、下準備として浣腸されてはしたなく排泄する姿まで披露させられた末に、肛姦でアクメに達してしまう。それを見た茉莉子と優衣も後ろの処女を捧げたいと申し出ると、浴室に移動して同じように浣腸を受けて恥ずかしい姿を見せてしまう。真也は始めに優衣のアナルに挿入しアクメに達したのを見届けると、次は茉莉子の後ろの処女を奪い精を腸内に注ぎ込むのであった。

【レビュー】

『兄嫁は僕だけの言いなりメイド』という題名なだけに、主人公の腹違いの兄の妻である茉莉子が本作のメインヒロインとなる。他には真也の義母に当たる佳乃と腹違いの妹である優衣の二人も登場するのだが、実際にはタイトルに挙げられるほど茉莉子に焦点を当てた作りという訳でもなく、本作での主人公からの扱いも「三番目」というポジションであり、あくまでもこの題名自体は作品の一部を示したのに過ぎないと先に指摘しておきたい。

あらすじにあるように茉莉子は夫の事業が失敗し、借金の肩代わりを引き受けてくれた主人公から担保として一年間メイドになり彼の自宅で働くことを求められる。その時に主人公と佳乃との異常な関係にそれとなく気付いており、更に茉莉子がやって来るまでの二週間の内に優衣までもがメイド服を着て働いており、戸惑いを隠せずにはいられない。しかも性的な要求に応じなくてはならないとあれば人妻なだけに抵抗するのは当然なのだが、「お仕置き」と称してお尻を十回叩かれただけであっさりと屈服してしまう。その前に佳乃や優衣との初めてを描いた場面もあるが、縛られての性交ではあるけれどかなりソフトである。流石に「凌辱作品」と言ってはいけないほどの緩さと言わざるを得ない。

梶怜紀作品ではこうしたやや緩い調教描写がメインであり、他の官能作品でもお馴染みの後ろの穴での交わりもあるのだが、本作では浣腸を用いて恥ずかしい思いをさせる描写も存在する。作品によっては後ろの穴自体も敢えて避けるようなこともあるようで、本作はその緩い展開とバランスを取るために敢えて盛り込んだようにも受け取れる。尻叩きもそれほどハードではないし浣腸場面だけは若干の生々しさがあるものの、基本的には作者が誘惑作品的なライトなアプローチで書いてみようと試みた結果なのではないかと個人的には感じたのだが…。

誘惑作品的な展開を試みたが、でも凌辱作品としての体裁は整えておきたい、そんな作者の葛藤が浮かぶようである。凌辱好きな作者からすると梶怜紀作品にしてはぬるいと感じられそうだし、誘惑作品好きな方からすると微妙な尖り具合に違和感を抱くのかもしれず、せめて茉莉子を完全に堕とすところまで描けていればひとまず納得のいくところだったのかもしれない。

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天海佑人「【義母と二人の姉】夫の連れ子に調教されて六日目」

天海佑人「【義母と二人の姉】夫の連れ子に調教されて六日目」
(フランス書院文庫、2016年12月、表紙イラスト:赤尾真代)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

義母となったばかりの佳織に反発する沙耶香は、筆下ろしした実弟の拓己を使って肉体関係に陥れて義妹の遥香ともども追い出そうとするが、遥香の進路のために離婚は出来ないと佳織は受け入れようとする。しかしある日駒に使っていたはずの拓己から下剋上に遭い、佳織・遥香と共に牝奴隷にされてしまう。


【登場人物】

小田切拓己
進学校に通う高校2年生で、父親は複数の企業を束ねる会社の代表で多忙がち。背が高く成績も優秀な少年だが、実姉の沙耶香に対しては気が弱く、彼女のペット同然の扱いを受けていて、初体験は沙耶香によって済まされ現在も関係は続いている。

小田切佳織
37歳。拓己の父・武義の後妻として嫁いできた。6年前に前夫と死別しフラワーショップで働いていたが、半年前に武義に見初められて結婚。医学部志望の遥香の為もあり、彼との結婚を決断した様子。

小田切沙耶香
高校3年生で拓己の実姉。女子高に通っていて背は拓己よりも高いくらいで、スレンダーながらも肉付きは女らしい。複数の男性と付き合ってはいるが、肉体関係は拓己だけという状況。自分自身に絶対的な自信を抱いており、拓己が佳織に興味を抱くことすら許さずにいる。

小田切遥香
高校3年生。佳織の実娘で医学部を目指している。女王様然としている沙耶香に気を遣いつつも、自分に優しくしてくれる拓己には好意を抱いている。同級生の彼氏がいるが、学業優先にしてプラトニックな恋愛を貫こうとする。処女。


【展開】

拓己がDVDショップで万引きしたと連絡を受けて佳織は謝罪に訪れうやむやにしようとするが、その翌日に彼の同級生を名乗る三人組が自宅にやって来る。どうやら拓己の万引き未遂を動画に収めているらしく、黙っている代わりに手や口を使って彼らに奉仕しなくてはならなくなり、その流れでオナニーを強いられていた拓己からも精を浴びせられてしまう。その日の夜沙耶香に何故化粧を落としているのと咎められ動揺しながらも取り繕うが、この辱しめは偶然に起きたものではなく、沙耶香が描いたシナリオの始まりに過ぎない。その晩寝室を訪れた拓己を迎えた沙耶香はいつものように時間を掛けてクンニさせると、初めてバックにしてのセックスを認めるのであった。

翌日三人組は今度は佳織の辱しめをネタに拓己に奉仕するように命じ、言うことを聞かねば拓己のアナルを凌辱すると告げられ、咄嗟に四つん這いになっていた拓己の尻穴を舐めてしまう。その間に三人組から乳房や秘所など敏感な部位を刺激されるが、拓己と彼らとのやり取りを聞いていてまるで拓己が命令しているかのようだと異変に気付く。そして騙されたと分かった時には既に遅く、三人組に身体を抑えられて全く抵抗出来ず、佳織は拓己にバックで犯されてしまう。

佳織は遥香への獣欲を脅迫材料にされ身代わりになって拓己に中出しを繰り返されるが、その晩に夫に抱かれた時に咄嗟に中出しを拒んでしまって気まずくなり、何とかしなくてはとアナルを捧げる決意を固める。その頃沙耶香の部屋では拓己が今日は浴室で中出しを決めてやったと嬉しそうに報告すると対抗心を剥き出しにしながら沙耶香に奉仕され、初めて正常位での交わりを求められる。拓己は義母への嫉妬がもたらすその変わりように、いつかは姉を犯してやろうとほくそ笑む。

翌日佳織は早めに帰宅した拓己にダイニングでの交わりを求められるが、中出しは避けたい一心でアナルに下さいと告げる。とは言えいきなり挿入出来る訳もないと拓己に切り返され、指や玩具で拡張されながらも挿入できるまではと中出しを繰り返される。夫が一週間海外出張で不在となったその晩、寝室にいた佳織は拓己の来訪を受けて今夜からはアナルでとねだると、そこにペニバンを装着した沙耶香が現れる。四つん這いで彼女に罵倒されながら尻穴を凌辱され、玩具による快楽責めに狂いそうになっていると、そこへ遥香がやって来る。拓己との関係を疑っていた遥香は義理の姉弟を罵り沙耶香の頬を張ると、意外にもあっさりと沙耶香が引き下がり部屋に帰ってしまう。

次の日沙耶香は駅で待ち伏せして遥香の彼氏に声を掛け、遥香が弟とふしだらな関係になって困っている、その証拠を見せてあげるからと自宅へ連れていく。リビングではテーブルにX字で全裸拘束された佳織が玩具責めに遭っており、二人きりにされた彼氏は理性の糸が切れ自分が代わりにと剛直を突っ込み連続性交に挑んでいると、そこへ拓己に連れられた遥香と少し遅れて沙耶香が現れる。裏切りを見て動揺した遥香は彼氏が沙耶香に唆され佳織とアナルセックスを始めたのを見て、もうどうでも良いと拓己の誘いを受け入れ母親の目の前で処女花を散らしてしまう。

こうして奴隷となった佳織と遥香は床に正座し食事させられていたが、沙耶香の嗜虐心に火を点けてしまいディルドーによる女同士での交わりを強いられる。性欲をたぎらせていた拓己は姉に命じられ動いていることに疑問を抱き反発すると、この家の牝の穴には自分が認めねば入れさせないと沙耶香に告げられてキレてしまい、疑似性根で遊んでいないで四つん這いになれよと切り返す。反感を抱いていた母娘によって沙耶香を抑え付けると、拓己はぺニスを挿入し正常位からバックにして中出しする。更には佳織と遥香にもディルドー責めに遭わされ、拓己からはイラマチオで口腔を犯され、沙耶香は快楽のあまりに気絶してしまう。

翌朝佳織と遥香は二階から降りて来た拓己を出迎えるが、どうやら三人とも牝奴隷にしたつもりだったらしく、気安く触れるなと払いのけられてしまう。遥香とのいさかいの末奴隷に甘んじていた沙耶香は調子に乗るなと拓己を叱り付けるが、腹を殴られて屈服させられ佳織と遥香の目の前でアナルスティックを、秘所にはバイブを挿入され拘束されてしまう。遥香が登校したのを見ると拓己は佳織を引き寄せ、沙耶香の目の前で見せ付けるかのごとく中出し性交を繰り返す。

そして十数年後拓己は父親の持つ会社の役員となり、佳織と父親の間にできた義妹も制服を着て通う年頃となった。既に沙耶香は嫁ぎ、遥香は独り立ちしており、父母は海外旅行中という状況で、拓己は1年振りに一緒に入浴しようと義妹を誘う。すっかり女らしくなった義妹を見て獣欲を抱き剛直を見せ付けると、形が変わっただけだからと説得してぺニスを洗わせる。お返しとばかりに拓己は少女の秘所を味わうと寝室に舞台を移し、我慢汁で汚れたぺニスを綺麗にしてと頼むと、感激のあまり呆気なく顔射してしまう。ようやく義妹を抱けると興奮しながらも拓己は真実を打ち明け、剛直を処女穴へ挿入するのであった。


【レビュー】

天海佑人作品のレビューは初めてであるが、自分が感じている印象としては後ろでの交わりが多めな作風で、ヒロイン同士が主人公を巡っていがみ合うことが多いように思う。本作では『夫の連れ子に調教されて六日目』という題名であるが、「夫の連れ子」と言えば近年のフランス書院文庫の凌辱作品ではすっかりお馴染みの悪魔少年主人公拓己(高校2年生)のことも指しているものの、実はもう一人調教者(女王様)がいる。「連れ子」という言葉が絶妙な暗喩として用いられているのが、本作の妙味と言えるだろう。

主人公の家庭は父と再婚したばかりの義母佳織の他に、彼女の連れ子である遥香と主人公の実姉である沙耶香高校3年生の5人暮らしで、父親のいる前では平穏な上流家庭を演じている。但し実情は沙耶香が女王様然としており、父親と再婚した佳織を憎むあまりに実弟をけしかけ彼女を凌辱するというのが切り口である。姉弟の関係自体も肉の交わりを持っていて、しかも常に姉が上位という力関係であり、物語の過半は沙耶香に命じられるままもう一人の姉である遥香も巻き込んでいく。佳織は沙耶香の進路を考えれば夫と別れて家を出る選択肢など初めからなく、自分さえ我慢すればと執拗な要求に応じてしまう。

佳織や遥香の前では大人しい少年を演じていた主人公だが一度関係を結ぶと自分が支配者となり、更にその上には実姉がいるという構図は中盤まで続く。しかしそれだけでは済まない沙耶香の思い付きにより母娘に性具を使った性交を強いらせたことがきっかけで、主人公は「何故沙耶香の言うことを聞かねばならないのか」と問い、ならば自らが君臨すべきと解を見付けていく。沙耶香が母娘に与えた辱しめは「やり過ぎた」のであり、敵の敵は味方というように、二人の協力を得て沙耶香の意に沿わない体位で連続絶頂を与えていく。ただ母娘に取って誤算だったのは主人公はもう大人しい少年ではなく、脅迫材料を得たことで皆を牝奴隷として扱うことしか考えておらず、結局は家庭内で性交が繰り返されることには違いはないのだが…。

本作では主人公が佳織を孕ませることに執着しているが、その理由にほとんど触れなかったのは少々疑問が残る。その後日談としての第八章が用意されているが、その前の全員での交わりから性急に結論を纏めようとしたことや、その第八章への展開に持っていきたかった意図がイマイチ掴めなかったのも残念である。






展開で書いているように大方のご想像が付くかとは思いますが、出だしでは主人公がやたらに佳織を孕ませることに執着しています。中盤で実姉の沙耶香との性交を繰り返しながらも遥香を陥落させていきますが、タイトルにもなっている『六日目』が母娘の疑似性交と沙耶香への下剋上となるようです。

この翌朝の話も描かれてはいますがフェードアウトして、突然十数年後という流れがスムーズではなかったなと思いますね。作者としては第八章での禁断の性交を描きたかったのかもしれませんが、気の強い実姉・沙耶香や義姉・遥香との関係や、義母の佳乃を孕ませたらそれで終わり?という疑問も残るところです。

個人的にはこれだけ気の弱い主人公が下剋上でヒロインを従わせる流れは確かにカタルシスを得やすいとは思いますが、第七章で沙耶香が一時やり返した時にヒロイン三人で主人公を従わせる流れもアリだったかな?とは思います。こうなると凌辱のように見せて終盤はぬるいのかよという指摘もありそうではありますが、主人公が意外にもアナル刺激を好むタイプなだけに、ヒロイン三人で抑え付けて裏を開発して自分好みという展開を勝手に想像してしまいました。「自分ならこうする」が必ずしも商業的には適してはいないとは思いますが…。

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亜沙木大介「熟女高校教師 最後の秘密授業」

亜沙木大介「熟女高校教師 最後の秘密授業」
(フランス書院文庫、2003年11月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

高校教師の哲郎は英語の代用教師としてかつてのクラスメイトの美由紀がやって来ると知りアプローチを掛けるが、夫を愛していると言われ一旦は諦めようとする。しかし甥である直樹もまた彼女に一目惚れしてしまい、ある事件をきっかけにして関係を結んでしまう。


【登場人物】

真田哲郎
35歳。同級生と学生結婚したがいさかいが絶えずに、30歳の時に離婚している。高校の文化祭で美由紀と一緒に準備をしていた晩に、一度限りの肉体関係を結んでいる。本人の希望もあってか、直樹と血縁関係にあることは公にはしていない。

立花美由紀
35歳。旧姓は宮本で高校2年の時に哲郎と同じクラスになり、2年の英語担当の代用教師。一回り年上の外科医と結婚したが、子供はいない。夫の援助で大学に通い、教員免許を取るに至っている。少女の時に父親から性的な奉仕を求められ、それを友人に話したことで周囲から避けられるようになった。

岡田直樹
17歳。哲郎の実姉の息子(甥)に当たり、同じ高校に通っている。代用教師としてやって来た美由紀に一目惚れしてしまい、真緒の告白をすげなく断ったことで彼女や取り巻きたちから逆恨みを受けてしまう。童貞。

高島真緒
17歳。直樹のクラスメイトで校内では男女問わず親衛隊がいるほどで、芸能事務所からスカウトされたとの噂になるほどの魅力的な美少女。父親は資産家で自分の思い通りにならないとわがまま振りを発揮し、直樹に振られた腹いせに哲郎を誘惑するだけでなく、美由紀には辱しめを与えようと決意する。


【展開】

美由紀が赴任して来た日の朝、哲郎は高校時代にクラスメイトを抱いた夢を見て起きてしまうが、高校へ出勤しその代用教師と対面した途端にその本人だと知って動揺を隠せずにいた。数日後姉に呼び出され早く結婚したらと叱責されていた最中、直樹に勉強を教えてと助け船を出され部屋に移動するが、直樹に生徒たちの美由紀への反応を聞くと興味なさそうだと告げられる。しかし哲郎は当の甥が美由紀に憧憬を抱いているとは知る由もなかった。

ある日の放課後に真緒に呼び出された直樹は自分への告白だと知って驚くものの、美由紀に関心を抱いていたこともありやんわりと断ろうとする。しかしその翌日から彼女が無断欠席し始めると取り巻きの少年たちから執拗に何があったのかと問い質され、放課後になると直樹が真緒を凌辱したと勝手な作り話が広まり、悪童に呼び止められ全身を痛め付けられてしまう。美由紀の制止で何とか暴行は収まったがアザだらけになり、保健室に連れていかれると美由紀によって怪我の具合は大丈夫かと触診を受ける羽目に。股間も蹴られて腫れ上がっていたが、美由紀に触れられて勃起してしまい呆気なく射精してしまう。

翌日哲郎は職員室で美由紀から直樹が痛め付けられた理由までは聞けなくてと謝罪を受けるが、そこへ教頭たちに呼び出され美緒の指名で会って欲しいと告げられる。父親が資産家なだけに何とか穏便に済ませて欲しいと言わんがばかりだが、2年担当とはいえ面識のない哲郎としては仕方なしとばかりに高島家を訪ねる。真緒と部屋で二人きりという状況で直樹に凌辱されたと聞かされ、しかも美少女に抱き付かれ脅されては哲郎もろくに抵抗などできる筈もなく、真緒に跨がられて交合を強いられる。行為を終えると純潔の証を目にして騙されたと知るが、哲郎が好きなのは本当だと訴えられると、逃げ場がないのだと覚悟を決めるのだった。

その次の日から真緒が登校し始めるが直樹は話をする機会もなく、美由紀にしてもらったことが忘れられずにラブレターを彼女に渡してしまう。帰宅して母親と喧嘩になり家を飛び出した直樹は公園にいると、ちょうど帰宅途中だった美由紀と出会い、雨が振り出したこともありアパートの部屋に招かれる。どうしてもエッチさせてもらえないなら家に帰らないとばかりの教え子の態度に根負けし、一度限りのつもりで美由紀は正常位で繋がると、本当はこんな浮気をする女ではないと言いながらも二度目は騎乗位に変えて彼を受け入れてしまう。

その頃哲郎は真緒に弱味を握られ一週間毎日のように放課後になるとホテルで逢瀬を続けていたが、お嬢様の高慢ぶりにいい加減ウンザリさせられており、避妊具を着けた騎乗位を解き放つと反撃を試みる。生で屈曲位にされて絶頂を迎えた少女を浴室に連れていくと、陰核舐めと指ピストンで連続絶頂を与えてバックにして中出ししてしまう。校内では真緒が今までより色っぽくなったと騒ぎ立てるが、直樹は少しの後悔を抱きながらも、英語準備室で美由紀との逢瀬を続けていく。夫のことは愛しているが、私は一度に二人とは同時に抱かれたくないと聞かされて直樹は有頂天になるが、帰る途中の廊下で真緒に出くわしまさか逢瀬を見られたのではと不安を抱く。

翌日哲郎は放課後にいつものように真緒を車に乗せると、綺麗な景色のところへという求めに応じて房総の海岸にやって来るが、日没間際の薄暗さもあってか真緒は大胆になりベンチに座った哲郎のぺニスをチャックから引き出す。別のカップルが見ているのも構わず口唇奉仕や対面座位で交わる少女の大胆さに恐れを抱きつつも、哲郎は真緒に別れを切り出そうとするが彼女に機先を制され、別れる条件として美由紀を犯して欲しいと頼まれる。美由紀を愛しているからと拒むと、真緒の態度は豹変し立ち去ってしまうが、哲郎の不安は一掃されるはずもない。

次の日の昼休み直樹はいつの間にか教室に真緒と二人きりという状況にされ、話があるというクラスメイトの態度に不自然なものがあることに気付く。言われた通り対面の校舎にある英語準備室を見ると、美由紀が今まさに真緒が差し向けた悪童に犯される瞬間を目の当たりにする。直樹は自分が告白を断ったことでこんな馬鹿な真似をするのかと愕然としつつ、悔しかったら私を抱いてみなさいと挑発され真緒を立ちバックにさせてアナルを貫く。英語準備室では別の人影が現れて悪童がことを果たす前に美由紀が救出されたのを見て、直樹も射精する前にアナルからぺニスを引き抜くと、もっととねだる真緒に対して侮蔑の言葉を投げ付け教室を立ち去るのであった。

美由紀を救出した哲郎は自分の部屋に連れていきシャワーを浴びせた後で高校を出てからのお互いの境遇を聞かせ合い、更には教え子と寝てしまったと告白すると、どちらからともなく身体を重ねる。もう一度あの夜からやり直したいと哲郎が求愛すると、美由紀も多忙な夫と会って別れを切り出すからと約束する。情事を終えて哲郎が一服していると、そこへ真緒から自殺を仄めかす連絡が入り、哲郎はすぐさま房総の海岸だと察知し手筈を整える。

睡眠薬の大量服用で病院に運ばれた真緒を見舞った哲郎だが、少女から本当は直樹への腹いせで利用するだけのはずだったのに、本気で哲郎を好きになったみたいと聞かされる。美由紀との約束も頭をよぎったものの、目の前の真緒の告白にいとおしさを感じて求められるままに性交をを始めてしまう。いつしか病室の外が騒がしくなり、身体を殴られ引き剥がされそうになりながらも、哲郎は少女に中出しするのだった。

二週間後懲戒を受けた哲郎が立ち去った部屋を訪ねた直樹は、学校を辞めたばかりの美由紀と再会する。叔父が誰にも行方を告げずに立ち去ると知って二人で公園や夜間の学校を訪ねるが、一足違いでどうやら先にやって来ては去っていったようである。教室で美由紀を抱きいつの間にか眠ってしまっていた直樹が目を覚ますと、美由紀からの別れを告げる手紙だけが残されていた。直樹にかつての哲郎を投影させていたもののいつしか直樹を一人の男性として愛し始めてしまったことを告げるとともに、夫と遠い地でもう一度やり直したいと感謝を述べる言葉が綴られていたのである。


【レビュー】

亜沙木大介名義でフランス書院文庫で刊行されたのは本作が最後であり、妻と離婚した教師の哲郎とかつてのクラスメイトで代用教師として現れた美由紀との再会物語に、哲郎の甥の直樹と彼の同級生の真緒がトラブルメーカーとして二人の教師を引っ掻き回し苦い結末で終わるロマンス作品である。2003年という時期なだけに、荒ぶる描写や突然の幕の引き方というのも、当時のフランス書院文庫らしい作品ではあるのだが…。

再会した二人にはそれぞれ別のパートナーがいて、やり直したいという哲郎と夫を愛しているからという美由紀との間で擦れ違いが起こっている。その割には教え子の直樹とは案外あっさりと結ばれているし、一度限りを反故にして逢瀬を繰り返すのにはもう少し納得のいく理由が欲しかったのかもしれない。
真緒に関してもここまで直樹の周辺をぶち壊しにしてまで愛していたというよりは、安いプライドを傷付けられたからという浅さを感じさせる。娘ヒロインの気まぐれでは済まない結末なだけに、もう少し可愛らしさを見せる描き方でも良かったような気がする。

tag : 社会人主人公 高校生主人公 童貞

南野佑人「僕だけの年上ヘルパー」

南野佑人「僕だけの年上ヘルパー」
(フランス書院文庫、2014年10月、表紙イラスト:川島健太郎)

ネタバレ有り。御注意下さい。
2017年1月2日レビュー再編集。

作品紹介(公式ホームページ)





【あらすじ】

雨の降る中で不注意により奈央の運転する車と衝突し怪我を負って入院した智志は、彼の境遇に同情した奈央の母親でヘルパーの史恵に個人的に介護を受ける事になるが、熟女の魅力的な女体に触れて男の反応を見せてしまい…。


【登場人物】

岩城智志
高校2年生。母親を3歳の時に病で亡くし、男手一つで育てられた。現在父親はロンドンへ赴任している為一人暮らし。童貞。

柄原史恵
38歳。介護福祉士の資格を持つケアマネージャー。10年前に夫が病死して以来、生計を立てる為男性との付き合いを断っていた。怪我を負った智志の境遇に同情し、仕事の合間を見て個人的に介護をする。丸みを帯びた瓜実顔に柔和な瞳、肉厚な唇と母性を湛えた優しさを感じさせ、奈央より豊かなバストの持ち主。

柄原奈央
18歳。史恵の娘で母親に触発され、介護福祉士を目指して専門学校に通っている。免許を取って間も無く車道に飛び出した智志と衝突し怪我を負わせてしまい、引け目に感じつつも初心な彼に興味を抱く。Fカップでスタイルの良い快活な女性。男性経験有り。

滝川留美子
33歳。結婚10年目の保育士で、岩城家の隣人。夫との仲は良好だが、多忙の為夜の営みはご無沙汰で子供は居ない。智志が事故に遭った時は妹の結婚式でハワイへ行っており、柄原家に引き取られたと知るが…。バストは母娘よりは控え目な美乳の持ち主。


【展開】

奈央の運転する車と接触事故を起こし、手指に怪我を負ってしまった智志は彼女の母親の史恵の手配で病院の個室に入院する。彼女が見舞いに来たタイミングでたまたま尿意を覚えてしまい介添えをしてもらうが、身体を拭かれている内に勃起してしまい、優しく手で扱いてもらい乳房に甘えながら射精に導いてくれるのだった。

事故が起こってから六日が経ち史恵は退院した智志を自宅まで送ってあげるが、松葉杖無しで生活出来ない状態なのを気の毒に思い入浴を手伝い、自分の裸を想像して股間を膨らませる少年を可愛いと思い始める。本番まで体験したいと訴える智志に対して真剣に考えるからと返答し、まずパイズリで次は口で精を受け止めてあげる。

帰宅した母親の翳りを浮かべた表情に、智志と何かあったのではと訝った奈央は翌日岩城家を訪ねて事情を聞くと自分に協力して欲しいと頼み、金曜の晩に智志を自宅に招きわざとベタベタしたり一緒に入浴させたりと目の前で母親を焚き付ける。そして娘が友人と会うからと外出したのを見計らい、史恵は自ら智志に泊まっていくように引き留め寝室に招くと、女上位のシックスナインで口唇奉仕して迸りを受け止める。そして自ら騎乗位になって跨がると、呆気なく果ててしまった智志を鼓舞するかのように二度目を求め、絶頂へ突き進むのであった。

翌週の火曜日奈央は智志のリハビリを受け持つと提案しマッサージ室に連れていくと、無事母親と結ばれたと聞いて喜びつつも自分も少年に興味を抱いているのに気付き、口唇奉仕で精を受け止める。高校の時に付き合った彼氏よりも逞しい一物を口に含みすっかり発情してしまっただけに、奈央は後に使う人もいるからと離れの女子トイレの個室に智志を押し込むと、対面座位で交わりぺニスを受け入れてしまう。

翌晩仕事で遅くなり帰宅した留美子は隣家の和室で情交する智志と史恵の姿を覗き見てしまい、翌晩に食事を作ってあげると告げ岩城家を訪れる。最初は示談を有利に進める為と勘違いした留美子だが、史恵は母親みたいだと言う智志の言葉に触発され、今夜限りと言いつつも美乳を揉ませながら手で射精に導く。そして浴室へ押し掛け力強くたぎらせている若竿を目にして欲情し、バックで秘所を舐めさせてあげると、一夜だけの肉交に溺れてしまう。

翌週の月曜日に39歳になった史恵を祝う為再び柄原家を訪ねた智志だが、娘の積極的な態度に乗せられた史恵から川の字で一緒に寝ようと提案され、狸寝入りする奈央の隣で相互愛撫から正常位で交わり立て続けに膣内射精する。翌朝ひと足先に出勤した母親を見届けた奈央は昨夜は随分見せ付けてくれたものだと怒った振りをしながらも、ダイニングで後背立位になって挑発し少年を受け入れるのだった。

週末を迎え智志の快気祝いに3人で温泉旅館にやって来るが、リハビリの一環で入った温泉プールで奈央があからさまに智志に身体を密着させて誘惑し母親に宣戦布告すると、植え込みの陰に移動して暴発寸前の剛直を2人で口唇奉仕し射精に導く。その晩第2ラウンドとばかりに部屋のウッドデッキにある個室風呂にて後背位で史恵と、騎乗位で奈央と立て続けに交わった智志はリハビリが終わっても関係は続くのだと母娘に諭され、いつになく積極的な2人に負けないように頑張るからと宣言する。


【レビュー】

フランス書院文庫から2014年8人目となる新出作家のデビュー作品であり、個々に魅力的な要素を持つ母娘や隣人妻との間で王道といえる誘惑的な情交が繰り広げられている。事故の加害者側の母娘と被害者側の主人公との関係性は方向を間違えると主人公の言いなりで鬼畜な展開になりがちだが、本作では爽やかなやり取りに終始しており、年上女性に甘えさせてもらうクラシカルな誘惑作品に仕上がっている。

一点指摘するならば隣人妻の留美子の扱いで、彼女は主人公と史恵との情交を覗き見て一夜だけと決心し甘えさせてあげるのだが、その先が全く無いという点からすると丸ごと奈央との姉のような情交描写に置き換えても良かったのかなとは思われる。淀みの無い展開や構成からすると果たして新人?と疑問に感じる点も無きにしもあらずなのだがここでは一旦置いておくとして、昨今誘惑作品と言えども主人公が悪ぶってみたり、前より後ろに興味を抱いてみたりと意外性に訴える作品も少なくない。敢えて王道に訴えてきたこの名義での刊行が戦略的なものであったとするなら、やはり今度は…と期待したいものである。


DSKさんと愛好家Sさんのブログでも本作を取り上げていらっしゃいます。

2014/10/23 発売→ Amazonはコチラから。→ ハイブリッド書店【honto】はコチラ。「智志くん、今だけは甘えていいんだからね」スプーンを出す史恵の胸もとには悩ましい谷間が!怪我をした少年を介助する38歳の美熟女ヘルパー。白い肌、むっちりした二の腕、くびれた腰……食事の世話、入浴の補助、あげくに「初体験」まで!?密室で続く二人きりの甘く危険な淫らすぎる介護!(引用元:Amazon)★★★★★ 誘惑路線の本道を過不足なく綴る安...
僕だけの年上ヘルパー(著:南野佑人、フランス書院文庫)

4038『僕だけの年上ヘルパー』南野佑人、フランス書院/フランス書院文庫、2014/10 発売●あらすじ若い女性が運転する自動車との接触事故で全治三週間の怪我をした少年が、事故を起こした女性の母親と看病される中で性的な関係になっていき、リハビリに付き添ってくれた事故当事者の女性とも深い仲になっていく。●登場人物【岩城智志】奈央より二歳年下。童貞。高校二年。一人暮らしをしている素直な少年。実母は智志が三歳の時に病...
4038『僕だけの年上ヘルパー』








DSKさんや愛好家Sさんが記事でご指摘なさっているように、南野佑人さんは新出作家であって新人ではないと見ています。本作において細かく曜日を区切ったり、情交場面での視点の切り替えは独特なものを感じさせますので。この名前で次の作品の刊行が無いのは単なるピンポイントだったのか他の理由なのかはよく分かりませんが、元のペンネームまたは別の名前でも構いませんので今年こそは復活があればと願いたいものです。

tag : デビュー作品 高校生主人公 童貞 母娘丼

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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