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辻堂楓「独身美母娘【同棲初体験】」

辻堂楓「独身美母娘(シングルははこ)【同棲初体験】」
(フランス書院文庫、2015年9月、表紙イラスト:小玉英章)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

幼馴染み隣人の怜奈に想いを抱く優太は両親の不在により彼女の家で同居生活を始めるが、巨乳母娘の魅力に触発され性欲処理していた所を彼女の母親である美奈子に目撃され奉仕を受ける。彼女との関係はやがて長女の沙羅の知るところとなり、更に想い人の怜奈にまで気付かれてしまう。

【登場人物】

岸本優太
18歳。大学1年生。夏休み明けから父親の海外赴任で母親も付いて行った為、沙羅の提案で同居生活を始める事に。高校の吹奏楽部の先輩だった怜奈に幾度となく告白しては撃沈を繰り返しているが、好きな気持ちに変わりはない。童貞。

神崎美奈子
42歳。10年以上前に夫と離婚し、女手一つで娘二人を育てて来た。栗色の長い髪で優しげな印象を与えるEカップの巨乳熟女。行政書士事務所で働き始めたばかりで、怜奈の就職活動の面倒を見たりと何かと忙しい様子。親しくしている男性はいない。

神崎沙羅
22歳。美奈子の長女で長い黒髪に、メリハリの付いたFカップの巨乳美女。会社では比較的責任ある立場にあって忙しくしており、元より興味のあった優太と同居を始めて以来癒しの存在としていたが、美奈子との関係を知って怜奈の為と言いつつ積極的に誘惑を仕掛ける。

神崎怜奈
20歳。美奈子の次女で就職活動中の大学3年生。母や姉には負けるものの、平均よりは巨乳と呼べるレベルで可愛らしい声を放つ美女。幼馴染みで後輩の優太の事を好ましく思ってはいるが、初体験を恐れるあまりに素直になれずにいる。処女。

【展開】

仕事を終えて帰宅した美奈子を労おうとマッサージを提案した優太だが、熟れた身体に触れて勃起したまま部屋に戻りオナニーしている所を彼女に見られてしまう。美奈子も直前に一人遊びの余韻を引き摺っており、服を脱いで裸体を見せながら手や口で奉仕する。その時は本番を避けたものの数日後性欲を抑え切れないと優太に訴えられると、彼女はチャンスをあげると正常位でレクチャーするのであった。

ある日優太は娘二人がいない昼間にベランダで美奈子の身体を密着させてエッチがしたいとせがみ、寝室に移動して騎乗位で交わる。次は避妊具の使い方を教えるからと約束を取り付けた優太は、別の晩に美奈子が入浴している所に乱入しソープ嬢のような奉仕を受けたり対面座位で交わったりするが、そこへ酔って帰宅した沙羅が入って来てヒヤリとする。

数日後沙羅と二人きりになった優太は美奈子との関係を問われ素直に白状すると、沙羅から家庭を壊して欲しくないし自分の身体なら好きにして良いと裸エプロンで誘惑される。一度関係を持つと沙羅は甘えるかのように口実を作っては優太を外に呼び出し、ある時はラブホテル、別の日には営業者の中、更には誰もいない夜のオフィスと情交を繰り返す。

そんなある週末の夜中に優太の部屋へ夜這いした沙羅は正常位で奥深く繋がるが、声を聞いた怜奈に知られてしまう。一方美奈子は娘たちが外出している間に優太に問い質し沙羅との関係を知るが、それでも彼が怜奈に一途だと聞いて安心し、彼女と結ばれるまでは沙羅の代わりになると正常位で三度目の交わりを持つ。
ところがその晩に自分が入浴している隙を付いて沙羅が優太の部屋を訪れていると知った美奈子は、娘と繋がったばかりのペニスに跨がり我を忘れて彼の精を搾り取るものの、全てが終わると沙羅に優太の本心を聞かせ怜奈に譲るべきだと諭すのだった。

数日後優太の19歳の誕生日を迎え母娘から祝福を受けるが、沙羅と親密な関係だと知っている怜奈は自棄になりその場で酔っぱらってしまう。すかさず美奈子は優太に介抱するように命じると、沙羅を連れてこれから外出すると告げる。お膳立てが揃った所で怜奈から処女を貰って欲しいと愛の告白を受けた優太は、美奈子や沙羅に教わった性戯を駆使して恋人を破瓜に導くのだった。

怜奈が公務員試験に合格するまでの間、二人は図書館や優太の自宅でデートを重ねていくが、夢のような同居生活は優太の母親の突然の帰国によって終わりを迎える。6年後怜奈一筋を貫いた優太は久し振りに神崎家を訪れ、テンパるあまりにみんなを養いますと力強く宣言するものの、母娘三人から頼もしいと微笑まれるのであった。

【レビュー】

前作「四人の淫らな未亡人」ではヒロイン4人の割に性格や役割付けがはっきりせずに、終盤で「1人だけ」に纏めた点も含め違和感を拭い切れずにいたのだが、本作では作者の得意とするヒロイン3人と主人公の構図に戻し幼馴染み母娘との同居生活を描いている。
「独身美母娘(シングルははこ)」というタイトルやいかにもなあらすじを見ると女性主体の誘惑に感じられるが、主人公が次女を本命にし続けている事と、母親や姉に付いては主人公の意思を尊重しつつちゃっかり摘まみ食いするかのような展開であり、作者なりのヒロイン描写により下品になり過ぎない程度の奔放さ、したたかな女性像が描かれていて興味深い。

とは言え潔癖な生娘の次女がいる以上は情交描写の大半は母親と長女に委ねる他にはなく、母親は主人公に迫られて色々な体位に変えて交わったり、泡姫のような事までしてみせたりするし、長女は次女に気を遣ってと言う割には外に呼び出しては車の中やホテルや更にはオフィスでも関係してしまうほどである。次女は長女との情交を覗き見てしまうものの、何だかんだと躊躇している間に母親の深慮により主人公との「初めて」をお膳立てされ、終盤で少しだけ見せ場を与えられている。

主人公の性格付けもこの作者らしく魅力的なヒロインに刺激を受けて「こんなになっちゃった」と甘え倒すタイプだが、先述の通り性欲に振り回されつつも次女を本命にし続ける一途さと、いつもよりはヒロインの身体や行動を窃視するような描写が少ない分だけ個人的には好印象だった。あとは見せ場を繋ぐストーリーのぎこちなさを改善出来れば、他の作者とは違う切り口での「独自性」をよりアピール出来るのではと思われる。

tag : 大学生主人公 童貞 母娘丼 処女

辻堂楓「四人の淫らな未亡人」

辻堂楓「四人の淫らな未亡人」
(フランス書院文庫、2015年3月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

作品紹介(公式ホームページ)

【あらすじ】

母親を亡くし叔母の紗江子に引き取られた勇毅は彼女に甘え童貞を卒業させてもらうが、そこへ兄も亡くなったと聞かされ兄嫁の里奈をきっかけに、担任の美緒、隣人の遥香と相次いで深い仲になる。

【登場人物】

重岡勇毅
18歳の高校3年生。父親は亡くなっており、母親も亡くしたばかり。母方の叔母の紗江子に引き取られる事になったが、更に残った肉親である兄も急死してしまう。童貞。

若村紗江子
41歳。勇毅の叔母(母親の妹)。結婚したばかりの里奈夫妻を思いやり、自分が勇毅を引き取る事を決意する。夫を十数年前に亡くして以来、男性との付き合いは無い。姉の遺した子という事もあり、勇毅を可愛がっている。Fカップの美女。

重岡里奈
28歳。勇毅の5つ上の兄と結婚したばかりだが、後にその夫は急逝してしまう。155cmと小柄で大きくカールさせた栗色の髪を肩まで伸ばしている。Dカップ。

仲原美緒
33歳。勇毅の担任教師。今の学校に赴任する半年前に夫を亡くした。子供はいない。肩まで伸ばしたストレートの黒髪が似合う理知的な女性。Cカップ。

松原遥香
38歳。重岡家の隣に住んでおり、勇毅と同い年の息子がいる。夫は病死して久しい。Eカップ。

【展開】

姉が亡くなり勇毅を引き取る事を決めた紗江子だが性的な羨望の眼差しで見られていると気付き考えあぐねていたが、ある晩入浴していた所を勇毅に覗かれ手淫しているのを知り脱衣所で手コキから迸りを口の中で受け止める。
3日後台風の晩に勇毅との一件を思い出しひとり遊びをし始めていた紗江子の寝室に当の勇毅がやって来て、始めては紗江子としたいと求められると断り切れずに甥っ子に女性器を見せてレクチャーしながら童貞を卒業させる。

そんな中兄の急死の一報を受け里奈の元を訪ねた勇毅は、里奈が兄の形見の品を探そうと四つん這いになっているのに見とれていると、里奈から勃起を指摘され我慢が出来ないと迫り情交へ導いてしまう。

相次いで肉親を失った勇毅を放課後に呼び出した美緒は自分に出来る事なら何でも相談に乗るからと告げると、勇毅から紗江子との関係を打ち明けられ対応に困りつつも自分が代わりになるからと諭して手コキから口内で迸りを受け止める。
数日後帰宅しようと車に乗り込もうとした美緒の前に勇毅が現れ人目を気にして車に乗せるが、車内で悪戯する勇毅に辟易し公園の駐車場に車を停めると、教え子を受け入れ車内で肉体関係を持つ。

ある日務めから帰宅した遥香は荷物を取りに自宅に戻った勇毅と再会し夕飯に誘うが、台所に立つ姿が少年の欲情を誘っていると知り、リビングで勇毅を受け入れる。更に数日後勇毅に務め先で待ち伏せされているのに困惑しつつも、重岡家に向かい再び関係を持ってしまう。

夫の四十九日法要を終え自宅にいた里奈はやっと2人きりになれたと勇毅から迫られるが、偶然美緒と共に車に乗っていたのを見掛けた里奈は奪われたくないという気持ちから喪服姿で玩具を使わせた後、バックで勇毅を受け止める。
そこへ配布物を渡そうと美緒がやって来て里奈と言い合いになるが、女教師も対抗して股を開き正常位で勇毅を誘う。更に供え物を届けに来た遥香とも鉢合わせになり、巨乳を駆使しながら少年を受け入れる。

そこへやって来た紗江子は甥が年上の女性3人と淫らな行為に及ぶのを見て自宅の寝室に逃げ込むが、追い付いた勇毅から本当に大切な女性は紗江子であり母親代わりになって欲しいと求められ、少年の想いを受け入れるのだった。

【レビュー】

昨春デビューを果たした作者の3作品目は、これまでの作品とは異なりヒロインが4人登場する。1人増えた位でそんなに変わらないという意見も有るだろうが、作者の得手不得手をはっきり分ける踏み絵のようなものかもしれない。目先を変えようとヒロインを増やしたものの、それならそれでページ数を増やして書けば良かったのに無理に纏めようとした結果、仕上がりの悪さだけが目に付いて中途半端に思えてしまう。

父親が不在で女手一つで育てられた主人公にとって頼るべき存在の母親を、更にその直後には兄を亡くしてしまい、周りの熟女たちに次々に甘え倒して関係を持ってしまう流れは官能小説の正攻法でもあり舞台設定は悪くない。
ヒロインたちも実は全員未亡人で主人公の偉容に惹かれてしまい、終盤には雪崩れ込むかのように主人公を奪い合う浅はかさも見え隠れするほどの乱れっぷりである。

しかしながらその展開は何故かぎこちなく短編集のようでもあり、幕間を繋ぐかのようにメインの叔母・紗江子との情交描写が挿入されるが、例えば2番目に出て来た兄嫁・里奈は最後まで出番は無くなってしまう。
元々主人公のアプローチも唐突でそれを受け入れる熟女たちの反応も不自然な点が否めないが、ヒロインを1人増やした事でそんなやりとりをもう1回展開する事に何処か空々しさを感じさせるし、その分全員集合の駆け足な展開は未消化であろう。
これまでには見られなかった最終的には一人の女性を選ぶ流れも書き方一つではよりスムースな展開に導く事が出来た筈で、随所に見られた設定の良さを活かせておらず勿体無い出来であるが…。

主人公を18歳にした割りには甘える口調が何処かアンバランスでもあり、 巨根の裏付けとしての年齢設定が却って裏目に出てしまったような気がする。
個人的にはそんな甘えん坊の主人公は15歳位に下げてしまい、可愛げのある言動で思いっきりヒロインたちのショタコンめいた愛情を引き出し、熟女たちの嫉妬の応酬で纏めてみたらまた違った味わいだったかもしれない。
現状の主人公の言動は甘え口調の割りに図に乗ってセクハラオヤジのような事を平然と口にする厚かましさと、付きまといのようで何処か薄気味の悪さを感じさせる点がどうしても減点の大きな要因になってしまうのだが…。

tag : 高校生主人公 童貞 熟女限定

辻堂楓「親戚の美しいおばさん」

辻堂楓「親戚の美しいおばさん」
(フランス書院文庫、2014年10月、表紙イラスト:新井田孝)

ネタバレ有り。御注意下さい。

【あらすじ】

夏休みの1週間大叔父の法事の為、母の実家に帰省する事になった淳太は、かつて幼い時に可愛がってくれた叔母の蓉子や親戚の桐子、女中の奈津江と再会し思い出に浸るが、下半身は子供のままという訳には行かず反応してしまい淫らな関係に至るが…。

【登場人物】

中山淳太
18歳。高校3年生。造り酒屋を営む実家の直系である母親は奔放な性格で早々に離婚した挙げ句に跡を継ぐ気は無く、淳太を残して海外で働く事になり、夏休みの最中に大叔父の法事に参列する為に13年振りに帰省する事に。童貞

蓉子
38歳。淳太の母方の叔母に当たり、夫を亡くしていて子供は居ない。現在は姉に代わって桐子と共に実家の造り酒屋を守っているが、跡取りである淳太に対しては相応の敬意を持って接して来る。Dカップでメリハリの付いたグラマラスな身体付き。

本郷桐子
41歳。淳太の祖父の妹の娘に当たる。中山家の敷地の離れに暮らしているが、夫は長期の海外出張中で夜の営みはご無沙汰の様子。身長163cmで蓉子よりは丸みを帯びているが、魅力的な女性。

庄田奈津江
32歳。淳太が幼い頃から女中として働いている一方で、既に男性の機能は無くしているものの一族の長である淳太の祖父と夜毎蜜戯を交わしている。
淳太に対しては憧れの年上のお姉さん的な存在で、小柄な割にFカップのバストを始め男好きのする肢体だが、蓉子や桐子からは好意を利用して中山家を乗っ取る気ではないかと警戒されている。

【展開】

母の実家に帰省した翌朝目覚めた淳太は、起こしに来た蓉子に勃起を見られ、手で慰めてもらおうとして一度は中断を余儀無くされるも、酒蔵で続きを迫り口唇奉仕してもらう。
その晩奈津江と祖父の関係を知った淳太は思わず声に出しながら自慰に浸っていると、トイレに起きた蓉子に気付かれ女体を披露して貰った後にセックスを迫り交合に至る。

翌日奈津江の仕事ぶりを見ていた淳太は、蓉子との約束を反故にして後ろから抱き付き素股で精を放出する。更に外に出ている時に土砂降りにあい雨宿りをしようと小屋に入ると、先客の奈津江に再び肉交を迫ってしまう。

翌日雨に濡れたせいか熱を出して桐子の看病を受けていた淳太は直ぐに体調を取り戻し、一緒に入浴した彼女の裸体に反応するが、桐子は他の2人とは駄目だと念を押した上で浴室でのパイズリや、更には離れの自宅でセックスし膣内射精を受け入れる。

一方で淳太は試飲会の帰りに和服姿の蓉子と屋外で交わったり、蜜戯に浸る奈津江と祖父の行為を覗いたのを見咎められて寝室で交わったりと関係を深めつつも、夏祭りを迎えた翌日の晩には奈津江と密会し境内で繋がり合う。

その晩は滞在予定の1週間が終わろうとしており再び奈津江に迫って寝室で行為に及んだ淳太だが、すぐさま蓉子に見付かると奈津江に見せ付けるように激しい腰振りに翻弄され精を搾り取られ、更に桐子が合流し朝まで饗宴を繰り広げる。

翌朝寝不足なままバスに乗り居眠りしていた淳太はいつの間にか隣に蓉子が座っているのに気付き驚くが、彼女は帰国するまでのお目付け役を姉から頼まれたので宜しくと悪戯な笑みを浮かべるのだった。

【レビュー】

今年3月にデビューした作家の2作品目だが、デビュー作品で述べた通り、本作を読み進めていく中でベテラン女流作家の作品で間違いないと確証を得た為、今後はその方向でレビューしていきたい。

毎作品とも主人公のスタンスはほぼ同じで、性欲に忠実な一方で簡単に約束を反故にしたりと共感をしずらいタイプだが、ヒロインたちは主人公に好意を抱いているのもあって、少々強引かつ稚拙なアプローチな割には寛容的である。
この辺りは作者の創作観なのだから何度も指摘し直す必要は無いのだが、主人公は没個性的な反面でヒロインたちは寛容の中にもそれぞれに恥じらったり、計算高かったりなどと魅力的な要素を持っているのがポイントと言える。

本作では利己的な母親の代わりに幼少時に育ててくれた3人の年上女性、特に叔母の蓉子とマドンナ的憧れを抱く奈津江とのせめぎ合いに親戚の桐子もが絡む形で、あらすじでの蓉子と桐子というのとはやや趣が異なる。
作中では憧れの女性である奈津江が祖父のお手付きだったと知り、寝盗るとまでは言えないものの一種の達成感を味わえる点ではこれまでとは少々違う構図だったし、ワンパターンになりがちの作風に彩りを加えている。
メインの蓉子は当初から主人公に甘えさせるというスタンスで、始めは主人公の性欲の強さに腰の引ける場面も有ったが、終盤は小悪魔的な一面も覗かせていて興味深かかった。
桐子は「第3のヒロイン」的な立場で中盤に見せ場を作るものの、蓉子のように甘えさせるスタンスとしては弱いし、奈津江に対抗するならするで蓉子との3Pを挟んでからでも良かったかもしれず、中途半端なのは否めない。

甘え口調で誠実さに欠ける主人公の行動形式は些か反感を持ってしまうのだが、工夫次第ではショタコン気味の作風や青年会社員の成り上がり作品にも向いていそうなので、今後の動向に注視したい。

tag : 高校生主人公 童貞 熟女(40代)

辻堂楓「ホテル ハレム 彼女の母と義母が獣になった夜」

辻堂楓「ホテル ハレム 彼女の母と義母が獣になった夜」
(フランス書院文庫、2014年3月、表紙イラスト:霞香織)

ネタバレ有り。御注意下さい。2014年10月9日一部再編集、追加しています。

【あらすじ】

母親の公認を得て女子高生の莉緒と付き合う彰人は初体験に失敗し、それに気付いた彼女の母親の悠子や義母の絢子に相次いで関係を知られ大人の愛し方を教わり、遂に莉緒とも結ばれる時がやって来る。

【登場人物】

桐山彰人
大学生。父親が絢子と再婚したばかりだが、あいにく海外出張中で不在。莉緒との付き合いは両家公認だが、母親たちは清い交際を求めている。童貞

桐山絢子
33歳。半年前に彰人の父親と結婚した。彰人が自分の身体に興味を抱き下着に悪戯しているのに気付いているが、現状は黙認している。Fカップと熟れた体つき。

白石悠子
41歳。桐山家の近所に住み、娘の莉緒の恋人として彰人を好ましく思っている。夫は健在の模様。40代に入ったが30代前半に見られる位若々しい。Eカップ。

白石莉緒
悠子の娘で女子高生。可憐な雰囲気と母親の血を受け継いで豊かなバストが魅力的な少女。彰人が初めての男性で、年相応にウブな面がある。処女

【展開】

デートの帰りに莉緒を連れてホテルに入った彰人は、彼女に勃起を握ってもらっただけで射精してしまい、2回戦にも挑めず自信を無くしたまま帰宅する。
翌日彰人は莉緒が不在の折りに悠子に呼び出され何か有ったのかと問い詰められてストレートに悠子に迫り、手や口で慰められるのだけでは我慢出来ずのし掛かりセックスするが、タイミング悪く早退した莉緒に知られてしまう。

一方絢子は帰宅した彰人の不審な態度に気付き問い質すと、莉緒との一件を知って好きなようにさせてあげると胸乳を触らせながら口唇奉仕してあげるが、
それでも彰人は我慢出来ずに数日後悠子を呼び出し、絢子が後を付けているとも気付かずにホテルに連れ込むと、スイートルームの浴室で激しい情交に及ぶのだった。

彰人が莉緒だけでなく悠子とも関係にあると知った絢子はある日彰人の帰宅が遅いのを心配して探し回ると、近くの公園に停めた車内でセックスしている姿を目撃する。
帰宅するなり彰人を問い質し素股で射精に導いてあげるものの本番をしたいと彰人に迫られた絢子は、数日後ホテルに連れて来られると彰人に玩具を使われた後、逸物に奥まで突かれ膣内射精を許してしまう。

2人の年上女性と相次いで体験し自信過剰になった彰人は、再会した莉緒と帰宅する途中に電車内で痴漢の如く身体をまさぐり、挙げ句には彼女の股の間にペニスを挟み射精する。
そして途中下車した駅の近くのホテルに連れ込み芝居掛かった態度でセックスさせてと頭を下げて懇願する彰人だが、流石に莉緒に呆れられて逃げられてしまう。

落ち込む彰人は絢子に事情を打ち明け慰めてもらうと、翌日悠子に呼び出されて再びセックスを迫り自信を取り戻すと、数日後の朝悪漢に絡まれた莉緒を助けよりを戻す。
その日の放課後に公園で莉緒と待ち合わせると再びホテルに向かい、紳士的な態度で処女を卒業させ莉緒もうっとりする中、2人を尾行していた絢子や悠子が部屋に乗り込んで来て約束が違うと詰られてしまう。
悠子との関係を知り自分こそはと母娘の前で彰人を誘惑する絢子は騎乗位で中出しさせた後、相姦に当てられた絢子と莉緒も次々に跨がり、立て続けに射精へ導く。

数日後母親たちの目を盗み家を抜け出した彰人と莉緒はホテルに向かうも尾行して来た絢子や悠子に見付かり、大人のお手本を見せるという彼女たちには敵わないと観念し4人でホテルに向かうのだった。

【レビュー】

久藤貴緒さんに続く2014年デビュー第二弾は辻堂楓さんで直球の誘惑作品となっており、名前からすると女性のようだが、例の如く詳細は非公表の為はっきり断定はしかねる。

年下で女子高生の莉緒と親公認の中で付き合い始めたという主人公には「清い交際」を求められており、しかしながら我慢出来なくなって初エッチを試みるも敢えなく自失してしまうのはお約束の始まり方と言える。

娘の純潔を守る目的から手コキで満足させるつもりが主人公の獣欲に流される悠子、悠子との関係を知り嫉妬に駆られ息子に体を開く絢子の暴走ぶりは興味の有る所だが、
2人とも基本的に情交場面では受け身の姿勢だし、身体的な特徴も含めてあまり差が感じられないので性格に違いを持たせれば良かったのではと思う。
莉緒は主人公の強欲ぶりに嫌気を感じる部分と仲直りして紳士的な扱いで破瓜を迎えた時の主人公への想いの差が出てはいるが、どちらかというとサブの扱いのせいか、個人的には少々物足りなかった。

主人公の彰人は甘えん坊でワガママな面が見え隠れしていて大学生というよりは高校生といった趣だし、これを少年らしいと微笑ましく感じるか、甲斐性が無いだけと受け取るかで印象が分かれる所だろう。

ストーリーとしては例えば他のヒロインとの逢瀬を覗き見て知ったのに、何故彰人にすぐ問い質さないのかという不自然さ(特に絢子や莉緒は立場的に立腹すべきだろう)や、
絢子は素股までしているのに本番は数日後にホテルでというのも、夫が帰宅間際だからとか、或いは危険日だからという説明も無く突然場面転換しており流石にスムーズさに欠けているように思う。

初体験に失敗したリベンジに同じホテルを使うというのは分かるのだが、若い2人のセックスの直後に母親2人がホテルに乗り込んで来たり、終盤に仲良く4人でホテルへというのも流石に現実味に欠けているような気もするが…。

甲斐性の無い主人公と寛容度の高いヒロインとのやり取りは、何処かで見た事のあるような雰囲気だし、次作品では是非辻堂さんらしさをアピールして欲しい。




(10/9追記)

早速「辻堂楓」としての2作品目がフランス書院文庫の10月刊のラインナップに載っています。

親戚の美しいおばさん(フランス書院文庫)

新刊に備えてレビューを見直しましたが、私はその当時「次作品では是非辻堂さんらしさをアピールして欲しい」と締めています。その上で本作を読み直した結果、ある作家との類似点を見付けました。

・常に甘え口調で調子に乗る「僕、こんなになっちゃったよ」タイプの男子主人公。

・女性目線での心理描写が得意で、「……くふぅん」「……あはぁん」など「…」を台詞の中に多様する。

・一定のパターンを持ち情交場面のバリエーションを一通り押さえているが、常に詰め込みすぎな感じの「幕の内弁当」型の作品。

この先は私の推測ですがネタバレなので、読まれるかどうかはお任せします。

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tag : デビュー作品 大学生主人公 童貞 母子相姦 母娘丼 処女

プロフィール

にゃら

Author:にゃら
千葉県在住の会社員。40代を迎えましたが、まだまだフラフラと迷う日々を送っています。
フランス書院文庫を中心に官能小説だけで蔵書が200冊近くになりました。整理したいと思いつつも手離し難く、最近電子書籍に目覚めて古い本から順に移行させつつも、まだまだ購入量の方が多いといったところです。
因みに一部で広報担当だとか、出版関係だとか思われているようですが、ただの会社員ですのであしからず(苦笑)

〈誘惑官能小説〉
主にヒロイン側からのアプローチで結ばれる官能小説。「私がオトナにしてあげる」などの舞台設定が好きな方にオススメします。
自分の年齢の半分以上(!?)官能小説に触れて来ていますが、最近は趣向の多様化もあって、一口に誘惑と言っても色々と華やかになっています。
なお個人的な好みが色濃く反映されていますので、作品によっては辛めな感想になりますが、その辺はご容赦下さい。

〈コメント〉
どなたでも書き込み自由ですが、管理人が許可するまではコメント欄に反映されないので、その辺りはご理解下さい。

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